JP6234728B2 - ソレノイドバルブ - Google Patents

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本発明は、ソレノイド部を構成する電磁コイルに対して通電・通電停止がなされることに伴って開閉するソレノイドバルブに関する。
ソレノイドバルブは、周知の通り、電磁コイルを含むソレノイド部を有し、前記電磁コイルに対して通電・通電停止がなされることに伴って開閉する。この種のソレノイドバルブとしては、特許文献1に記載のものが例示される。
該特許文献1の図1に示されるように、ソレノイド部は、ハウジングの内部に収容されて該ハウジング内を変位可能な可動コアと、前記ハウジングから突出するようにして該ハウジングと一体的に形成された固定コアとを有する。前記電磁コイルに通電がなされたときには、固定コアを介して可動コアに磁力が作用し、その結果、例えば、可動コアが上方に変位する。これにより、弁体が弁座から離間し、ソレノイドバルブが開状態となる。
一方、通電が停止されると、前記可動コアに作用する磁力が消失する。このために前記可動コアがリターンスプリングから弾発付勢され、元の位置に戻る。これに追従して弁体が弁座に着座し、ソレノイドバルブが閉状態となる。
特開2009−85322号公報
固定コアと一体的なハウジングは、一般的には鍛造加工によって作製される。この場合、ハウジングを得るための素材として、鍛造加工による塑性変形時に亀裂が入らない程度の十分な剛性を有するものが採用されるが、このような素材は概して肉厚である。このため、ソレノイドバルブを小型軽量化することが容易ではない。しかも、肉厚な素材は高価であり、鍛造加工装置も高価であるので、ソレノイドバルブの作製コストを低廉化することも容易ではない。
また、ハウジングと固定コアを一体的に形成するため、固定コアは略円柱形状をなす中実体となる。このことも、ソレノイドバルブを軽量化することが困難な一因である。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、作製コストを低廉化することが可能であり、しかも、小型軽量化を図ることも可能なソレノイドバルブを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明に係るソレノイドバルブは、油圧制御装置の圧力流体が流通する入口ポート及び出口ポートが形成された弁本体と、
前記弁本体の軸線方向に沿って貫通形成され、前記入口ポートと前記出口ポートを介して前記圧力流体が導入又は排出される内孔と、
前記内孔の内部に設けられた弁座と、
前記内孔に遊挿された弁棒と、
前記弁棒を介して前記弁座に着座又は離間することで、前記入口ポートと前記出口ポートを連通状態又は連通遮断状態とする弁体と、
前記弁本体の直径方向外方に向かって環状に突出するフランジ部と、
前記フランジ部から前記弁本体の軸線方向に沿って突出して前記内孔を延設する環状突部と、
前記弁棒を介して前記弁体を前記弁座に対して着座又は離間させるソレノイド部と、
一端が開放し且つ他端が天井部として閉塞した円筒形状体からなり、開放した前記一端が前記弁本体の前記フランジ部に係合され、内部に前記環状突部及び前記ソレノイド部を収容したハウジングと、
を備え、
前記ソレノイド部は、ボビンに電磁コイルが巻回されてなるボビンコイルと、前記弁体を前記弁座に対して着座又は離間させる前記弁棒を保持して前記ハウジング内で変位する第1コア部材と、前記ハウジングの内部で前記ボビンの端面と前記天井部との間に位置決めされた第2コア部材とを有し、
前記第2コア部材は、前記ボビンの端面と前記天井部との間に介在する介在部と、前記天井部から離間するように突出して前記第1コア部材とともに前記ボビンの貫通孔に挿入されるコア部とを有し、
前記ボビンと前記介在部との間にシール部材が介挿され、且つ第2コア部材が前記天井部に囲繞され、
記コア部と前記天井部との間に閉塞された中空部が形成されており、前記電磁コイルに通電がなされたとき、前記中空部が形成された第2コア部材を介して前記第1コア部材に磁力が作用し、前記第1コア部材が前記天井部側に変位されるとともに前記弁体が前記弁座に対して離間することを特徴とする。
この構成においては、第2コア部材のコア部とハウジングの端面との間に中空部が形成される。その分、軽量化を図ることが可能となる。
また、ハウジングと一体的な固定コア部を設ける必要がないので、ハウジング及び第2コア部材の各々の形状が簡素となる。従って、ハウジング及び第2コア部材を、例えば、薄肉の素材からプレス加工によって個別に作製することができる。すなわち、鍛造加工装置に比して設備投資が低廉なプレス加工装置を選定することができる上、ハウジング及び第2コア部材を薄肉のものとして得ることができる。以上のような理由から、コストの低廉化を図ることができるとともに、ソレノイドバルブの小型軽量化を図ることができる。
ここで、第2コア部材の前記介在部は、前記ハウジングからボビンコイルを離脱したときに第2コア部材がハウジングから取り外し自在となるように、ハウジングの端面に当接するのみであることが好ましい。換言すれば、第2コア部材をハウジングに連結させたり、ハウジングに圧入したりする必要は特にない。この分、ソレノイドバルブの組立作業が簡便且つ容易となり、組立効率が向上する。
また、前記弁本体がフランジ部を有する場合、該フランジ部と前記ボビンとの間に第1シール部材を介在し、且つ前記ボビンと前記ハウジングとの間に第2シール部材を介在することが好ましい。この場合、前記第1シール部材又は前記第2シール部材のそれぞれが、圧潰されることで前記ボビン又は前記第2コア部材に弾発力を付与する。この弾発力に基づき、前記第2コア部材を保持することが容易となる。
本発明によれば、第2コア部材とハウジングを別個の部材として個別に作製するようにしている。第2コア部材及びハウジングの個々の形状は簡素であるため、例えば、薄肉の素材を用いたプレス加工によって各々を作製することが可能である。このため、ソレノイドバルブを得るまでのコストの低廉化、及び該ソレノイドバルブの小型軽量化を図ることができる。
しかも、第2コア部材のコア部は、ハウジングの端面から離間する。このため、コア部とハウジングの端面との間に中空部が形成される。これにより、ソレノイドバルブが一層軽量化される。
本発明の実施の形態に係るソレノイドバルブが閉状態にあるときの概略全体縦断面図である。 前記ソレノイドバルブを構成する第1シート体、第2シート体及び弁体(ボール)等を拡大して示した要部拡大断面図である。 前記ソレノイドバルブを構成するハウジングと第2コア部材の分解斜視図である。 前記ソレノイドバルブが開状態にあるときの概略全体縦断面図である。
以下、本発明に係るソレノイドバルブにつき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係るソレノイドバルブ10の通電前(通電停止時)における概略全体縦断面図である。このソレノイドバルブ10は、弁本体12と、該弁本体12に係合されてソレノイド部14を収容したハウジング16とを有する。なお、以下、図1を参照した説明における「下方」、「上方」は、図1における下方、上方を意味するものとする。図2及び図4においても同様である。
弁本体12は、内孔18が貫通形成されることによって略円筒体形状をなす中空体であり、その下端部には挿入口20が形成される。また、外周壁部には、前記圧力流体が導出される出口ポート22と、内孔18に連通する排出ポート24とが形成される。
さらに、外周壁部において、排出ポート24の上方には環状溝26が形成されている。この環状溝26には、環状シール部材28が装着される。そして、弁本体12の上端部近傍には、直径方向外方に向かって環状に突出するフランジ部30が設けられる。フランジ部30からは、弁本体12の軸線方向に沿って円環状突部32が突出する。
この場合、弁本体12の外周壁部には、下端部からフランジ部30に至るまでに出口ポート22、排出ポート24及び環状溝26の他に陥没形成された溝や凹部等は形成されておらず、また、直径方向外方に沿って突出するような部位も設けられていない。内周壁部も同様である。このため、弁本体12の軸線方向に沿う断面は、図1から諒解されるように、下端部からフランジ部30に至るまで略直線形状となり、凹凸がほとんど存在しない。
前記挿入口20には、第1シート体34が圧入される。該第1シート体34の下端部は、挿入口20から若干突出する。
図2に拡大して示すように、第1シート体34には、その長手方向に沿って、圧力流体が導入される入口ポート36、圧入孔38、弁孔40、絞り孔41及びドレン孔42が下端部側からこの順序で連なるようにして形成される。この中の圧入孔38には、略円筒体形状をなし、上端部に第1弁座44が設けられた第2シート体46が圧入される。勿論、第2シート体46には、入口ポート36に連通する流入孔48が形成される。従って、ソレノイドバルブ10が開状態となると、入口ポート36が流入孔48を介して弁孔40に連通する。
弁孔40には、弁体としてのボール50が収容される。弁孔40には、該弁孔40から第1シート体34の外周壁側に向かって貫通形成された横孔51が連なる。このため、弁孔40は、横孔51を介して出口ポート22に連通する。
弁孔40からドレン孔42に至る途中の内壁は、絞り孔41によって小径となるように絞られており、これにより、第1シート体34の上端部に第2弁座52が設けられている。後述するように、ボール50は、第1弁座44又は第2弁座52のいずれかに着座する。
ドレン孔42は、第2弁座52から内孔18に向かうにつれてテーパー状に拡開する。このドレン孔42により、内孔18が弁孔40に連通する。
内孔18には、弁棒54が収容される(図1参照)。この弁棒54は、最も小径な当接部56、最も大径な長尺部58、長尺部58に比して若干小径な絞り部60、テーパー状に縮径したテーパー部62、比較的小径で且つ絞り部60に比して長尺な進入部64からなる。
この中の当接部56は、その下端部がドレン孔42及び絞り孔41を通って弁孔40に進入し、先端面がボール50に当接する。後述するように、弁棒54がボール50に対して押圧力を付与することにより、該ボール50が第2弁座52から第1弁座44に向かって変位する。
弁棒54は、前記ソレノイド部14を構成する第1コア部材66に保持されている。すなわち、第1コア部材66には、内径が中規模の保持孔68、最も小径である挿通孔70、最も大径であるスプリング孔72が下端側からこの順序で形成され、この中の保持孔68に、弁棒54の長尺部58の上端が圧入されている。この圧入に伴って弁棒54が第1コア部材66に保持され、従って、第1コア部材66の変位に追従して弁棒54が変位する。
ここで、保持孔68の内径は長尺部58の直径と略同等である。このため、絞り部60及びテーパー部62と、保持孔68の内壁との間には若干のクリアランスが形成される。進入部64と、挿通孔70の内壁との間にも同様に、若干のクリアランスが形成される。さらに、挿通孔70を通過してスプリング孔72に進入した進入部64と、スプリング孔72の内壁とは大きく離間している。
スプリング孔72にはリターンスプリング74が収容され、該リターンスプリング74の一端はスプリング孔72の底壁に着座する。また、第1コア部材66は、一部が内孔18に挿入されたガイドカラー76の内部に収容されている。このガイドカラー76の天井壁には、略円錐台形状をなすように下方に向かって膨出する膨出部78が形成されており、該膨出部78は、前記リターンスプリング74の他端の内部に通されている。リターンスプリング74は、これによりガイドカラー76に保持されるとともに、第1コア部材66をボール50側に指向して弾発付勢している。なお、弁棒54の進入部64は、リターンスプリング74の内部に進入している。
第1コア部材66の上端近傍には、スプリング孔72の延在方向に対して直交する方向に延在する呼吸孔80が形成される。スプリング孔72は、呼吸孔80を介して内孔18に連通する。
ここで、ソレノイド部14につき説明する。ソレノイド部14は、前記第1コア部材66の他、ボビン82に電磁コイル84が巻回されてなるボビンコイル86と、ボビン82とハウジング16で挟持された第2コア部材88とを有する。ボビン82には、カプラ部90とともに一体成形された樹脂製のコイルモールド体92が外装され、この状態で、弁本体12のフランジ部30の上方に配置される。フランジ部30とボビン82との間には、Oリング94(第1シール部材)が介在される。
Oリング94は、ボビン82から押圧されることで断面が略三角形状となるように圧潰される。圧潰によって形成された三角形の短辺に相当する2面の各々は、フランジ部30の下端面と、円環状突部32の側壁に臨む。一方、長辺(底辺)に相当する傾斜面は、ボビン82に臨む。
一方、ボビン82の下端部には、上方に向かうに従って内壁がテーパー状に縮径するテーパー孔96が形成されている。すなわち、該テーパー孔96の内壁は傾斜面である。
テーパー孔96の内壁のテーパー角は、圧潰によってOリング94に形成された傾斜面の傾斜角に対応する。すなわち、Oリング94には、ボビン82と弁本体12から押圧されることで、テーパー孔96の内壁に当接する傾斜面が形成される。Oリング94は、この当接によって弁本体12とボビンコイル86との間をシールしている。
また、ボビン82には、その長手方向に沿って貫通孔98が形成され、該貫通孔98の軸線は、内孔18の軸線と一致する。すなわち、該貫通孔98は内孔18に連なる。
貫通孔98の下方には、前記ガイドカラー76の内孔18から突出した部位が挿入される。また、貫通孔98の上方には、前記第2コア部材88の一部が挿入される。
すなわち、第2コア部材88は、円環状の介在部100と、該介在部100から円筒形状に突出するようにして形成されたコア部102とを有する。この中の介在部100が、ボビン82の上端面とハウジング16の天井壁の内面(天井面)に挟持される。
その一方で、コア部102がボビン82の貫通孔98に挿入されている。このため、コア部102はハウジング16の天井面から離間しており、従って、コア部102とハウジング16の間は空間、換言すれば、中空部である。
第2コア部材88はハウジング16内に単に挿入されているのみであり、ハウジング16やボビン82に連結されていない。すなわち、第2コア部材88は非拘束の状態である。このため、例えば、ハウジング16から弁本体12を離脱させ、さらに、ハウジング16からボビンコイル86を取り出してハウジング16の開口を下方に向けると、重力の作用のみで第2コア部材88をハウジング16から容易に取り出すことができる。
ボビン82の上端面には環状の収容溝104が陥没形成され、該収容溝104にはOリング106(第2シール部材)が収容される。従って、Oリング106は、ボビン82とハウジング16との間に介在する。
ハウジング16の開口近傍の内壁には、該内壁の周回方向に沿って延在する環状段部108が形成される。弁本体12のフランジ部30が環状段部108に圧入されることにより、ハウジング16と弁本体12が互いに係合される。
また、ハウジング16の開口近傍に形成された切欠110からは、コイルモールド体92のカプラ部90が突出する。該カプラ部90の内部には、導通体からなるターミナル112が設けられる。該ターミナル112には、図示しない電気供給源から電流が供給される。
ソレノイドバルブ10は、ハウジング16に接合(例えば、溶接)された取付ステー114を介して所定の部材(例えば、油圧制御装置のボディ)に取り付けられる。
本実施の形態に係るソレノイドバルブ10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その作用効果について説明する。
従来技術に係るソレノイドバルブでは、天井面に固定コアが一体的に連なるハウジングを鍛造加工によって成形する必要がある。しかも、固定コアに対し、所定の突出長とするための切削加工や、リターンスプリング74の一部を挿入するための収容穴を形成する穿孔加工を行う必要がある。すなわち、ハウジングを得るまでに多工程が必要であり、このためにコスト高であるとともに煩雑である。
一方、本実施の形態に係るソレノイドバルブ10では、ハウジング16と第2コア部材88が別個の部材であり、しかも、各々は簡素な形状である。従って、ハウジング16及び第2コア部材88をプレス加工(例えば、深絞りプレス加工)によって個別に得ることができる。すなわち、鍛造加工装置に比して設備投資が低廉なプレス加工装置を選定することができるので、コストの低廉化を図ることができる。
しかも、プレス加工によれば、比較的薄肉の素材から成形品を得ることが可能である。このため、ハウジング16及び第2コア部材88を薄肉のものとして得ることができるので、ソレノイドバルブ10の小型軽量化を図ることができる。
加えて、コア部102に対して切削加工や穿孔加工を行う必要もない。このため、ハウジング16及び第2コア部材88を得るまでの工程数が低減する。このことによっても、コストが低廉化する。
以上のようにしてハウジング16及び第2コア部材88を得た後、ハウジング16内に第2コア部材88を挿入する。具体的には、図3に示すように、ハウジング16の天井壁を下方に向け、開口から第2コア部材88を進入させる。第2コア部材88の介在部100の外径はハウジング16の内径に略対応し、若干小さい程度である。このため、第2コア部材88は、ハウジング16の軸線方向に対して傾くことなく、ハウジング16の天井壁の内面に向かって容易に移動する。
介在部100が天井面に当接することに伴い、第2コア部材88がハウジング16の内部で位置決めされる。上記したように第2コア部材88の介在部100の外径がハウジング16の内径に略対応しているので、第2コア部材88がハウジング16内で移動する余地がないからである。
このように、本実施の形態では、ハウジング16に対して第2コア部材88を圧入することも、連結する(拘束状態とする)こともしていない。従って、組立作業が簡便となり、その分、作業時間が短縮される。結局、ソレノイドバルブ10を効率よく組み立てることができる。
第2コア部材88がハウジング16に挿入されると、介在部100の上端面(図3における下方側の端面)のみがハウジング16の天井面に当接し、コア部102はハウジング16の天井面から離間する。従って、ハウジング16の天井面とコア部102に囲繞された中空部が形成される。このため、固定コアが一体的に設けられたハウジングに比して重量が小さくなる。このことも、ソレノイドバルブ10の軽量化に寄与する。
次に、ハウジング16内に、コイルモールド体92が外装されたボビンコイル86を挿入する。このとき、第2コア部材88のコア部102はボビン82の貫通孔98に進入する。この進入に伴い、ボビンコイル86がコア部102に案内される。すなわち、ボビンコイル86がハウジング16内で位置ズレを起こすことが回避され、所定の位置に円滑に到達する。この際、Oリング106が第2コア部材88の介在部100に当接する。
その後、ボビン82の貫通孔98にガイドカラー76が挿入される。
その一方で、第1コア部材66の保持孔68に対し、弁棒54を進入部64側から挿入する。挿通孔70の内径が進入部64に比して大径であり、且つ保持孔68の内径がテーパー部62及び絞り部60に比して大径であるので、挿通孔70の内壁と進入部64との間、及び、保持孔68の内壁とテーパー部62、絞り部60との間にはクリアランスが形成される(図1参照)。
弁棒54が傾斜する等した場合には、クリアランスが存在するために弁棒54の姿勢を矯正することが容易である。すなわち、弁棒54と第1コア部材66の軸線同士を容易に合致させることができ、結局、弁棒54が傾斜することが回避される。最終的に、弁棒54の長尺部58が保持孔68に圧入されることに伴い、弁棒54が第1コア部材66に保持される。
この時点で、第1コア部材66のスプリング孔72にリターンスプリング74を挿入するようにしてもよい。又は、第1コア部材66の保持孔68に弁棒54を圧入する前に、スプリング孔72にリターンスプリング74を挿入するようにしてもよい。
また、弁本体12を、例えば、鍛造加工によって作製する。その後、出口ポート22や排出ポート24を形成するための穿孔加工を行い、さらに、環状溝26を周回形成する切削加工を行う。
弁本体12に対し、これ以外に段差を設けるための加工を行う必要は特にない。その分、加工工程数が低減する。このため、ソレノイドバルブ10を得るためのコストが一層低廉化する。
以上とは別に、弁孔40にボール50が挿入された状態の第1シート体34の入口ポート36に、第2シート体46を圧入する。さらに、第2シート体46が圧入された第1シート体34を、弁本体12の挿入口20に圧入する。
ここで、第1弁座44は、略円筒体形状をなす第2シート体46の上端部に予め設けられている。すなわち、この場合、第1弁座44を第2シート体46の内部に設ける必要はない。従って、第2シート体46の内部に加工具を挿入する必要はない。勿論、加工中に加工具が第2シート体46に干渉することもない。以上のような理由から、第2シート体46に対して第1弁座44を容易に形成することができる。
この際、第1シート体34の下端部の挿入口20からの突出長が、予め設定された所定長となった時点で第1シート体34の圧入を終了する。勿論、このときには、第1シート体34の弁孔40と、弁本体12の出口ポート22との位置が合致する。すなわち、第1シート体34の突出長が所定長となるように管理することにより、第1シート体34の弁孔40と、弁本体12の出口ポート22との位置を容易に合致させることができる。
さらに、第1コア部材66に保持された弁棒54を内孔18に挿入し、その当接部56を、ドレン孔42及び絞り孔41から第1シート体34の内部(弁孔40)に進入させる。これにより、弁棒54が弁本体12に仮保持される。
この仮保持の後、又はその前に、環状溝26に環状シール部材28を装着するとともに、Oリング94をフランジ部30に着座し且つ円環状突部32に沿って周回するように装着する。本実施の形態では、弁本体12に装着するシール部材はこれらの2個で十分である。従って、装着作業が簡素であるとともに、シール部材に要するコストが低廉化する。
次に、弁本体12をハウジング16に取り付ける。すなわち、弁本体12のフランジ部30を環状段部108に圧入する。
この圧入に際し、ボビン82におけるテーパー孔96の内壁によってOリング94が圧潰される。これに伴ってOリング94に形成される傾斜面に対してテーパー孔96の内壁が滑動することにより、弁本体12とボビンコイル86の芯出し(弁本体12に対するボビンコイル86のセンタリング)がなされる。すなわち、ボビン82の貫通孔98(ないしガイドカラー76)と、弁本体12の内孔18との位置合わせを容易に行うことができる。このため、リターンスプリング74がガイドカラー76の膨出部78に係合する。
環状段部108へのフランジ部30の圧入が進行するに伴い、Oリング94及びOリング106が徐々に圧潰される。これらOリング94及びOリング106が弾性体(一般的にはゴム)であるため、Oリング94及びOリング106には、元の形状に戻ろうとする弾性復元力、すなわち、弾発力が発現する。
Oリング94の弾発力は、ボビン82に付与される。従って、ボビン82はハウジング16の天井面側に押圧される。一方、Oリング106の弾発力は、第2コア部材88の介在部100に付与される。これにより第2コア部材88がハウジング16の天井面側に押圧され、結局、ボビン82の上端面とハウジング16の天井面との間に堅牢に保持される。
このように、第2コア部材88をハウジング16等に連結しない場合であっても、Oリング94とOリング106の弾発力を付与することによって第2コア部材88を保持、換言すれば、ハウジング16内で位置決め固定することができる。
環状段部108へのフランジ部30の圧入が終了することにより、弁本体12とハウジング16が互いに係合されてソレノイドバルブ10が組み立てられる。その後、ソレノイドバルブ10は、例えば、油圧制御装置等の外部機器に組み込まれるとともに、ターミナル112が図示しない電源に対して電気的に接続される。この際、環状シール部材28がソレノイドバルブ10と外部機器との間のシールをなす。
このソレノイドバルブ10は、次のように動作する。
ボビンコイル86を構成する電磁コイル84に通電がなされていないときには、図1に示すように、リターンスプリング74が伸張して第1コア部材66及び弁棒54が下死点に位置するとともに、該弁棒54の当接部56の先端面によって押圧されたボール50が第1弁座44に着座する。すなわち、入口ポート36(及び流入孔48)と出口ポート22の連通が遮断された非連通(連通遮断)状態であり、ソレノイドバルブ10は閉状態である。
なお、この時点では、出口ポート22と排出ポート24が、弁孔40、絞り孔41、ドレン孔42及び内孔18を介して連通している。ドレン孔42は、上記したように弁孔40から内孔18に向かうに従ってテーパー状に拡径するテーパー孔であるので、軸線方向の長さが小さくなる。このため、出口ポート22と排出ポート24が連通しているときの圧力流体に対する抵抗が小さい。
この状態から前記電源を介してターミナル112に電流が供給されることにより、電磁コイル84に通電がなされる。これに伴って、第1コア部材66を引き寄せる電磁力がソレノイド部14に発生する。この電磁力がリターンスプリング74の弾発付勢力を上回るため、第1コア部材66は、図4の上方、すなわち、第2コア部材88のコア部102側に向かって変位する。これにより第1コア部材66が上死点に到達するとともに、リターンスプリング74が収縮する。この際、スプリング孔72内の流体(大気及び作動油)が、呼吸孔80を介してガイドカラー76内に排出される。
弁棒54が第1コア部材66に保持されているため、第1コア部材66が上方に変位することに追従し、弁棒54も上方に変位する。その結果、ボール50が弁棒54の押圧力から解放される。
入口ポート36には、圧力流体(例えば、作動油)が予め供給されている。上記したようにボール50に対する押圧力が消失しているため、ボール50が圧力流体から押圧されて第1弁座44から離間する。ボール50は、弁孔40内を上方に変位して第2弁座52に着座する。これにより出口ポート22と排出ポート24の連通が遮断されるとともに、入口ポート36と出口ポート22が、流入孔48及び弁孔40を介して連通する。すなわち、ソレノイドバルブ10が開状態となる。
これに伴い、圧力流体が入口ポート36、流入孔48から導入されて弁孔40を通過し、その後、出口ポート22から導出される。すなわち、圧力流体がソレノイドバルブ10内を流通する。
適切な量の圧力流体が流通した後、前記電源からターミナル112への電流供給が停止され、結局、電磁コイル84への通電が停止される。これに伴って、第1コア部材66を引き寄せていた前記電磁力が消失する。従って、リターンスプリング74が伸張して第1コア部材66を弾発付勢する。
このため、該第1コア部材66と弁棒54が下方に変位し、最終的に下死点に位置する。この際、ガイドカラー76内の流体(大気及び作動油)が、呼吸孔80を介してスプリング孔72内に導入される。
また、変位する弁棒54の当接部56の先端面によってボール50が押圧され、第2弁座52から離間して第1弁座44に着座する。その結果、図1に示す状態、すなわち、入口ポート36(流入孔48)と出口ポート22の連通が遮断された非連通状態に戻り、ソレノイドバルブ10が閉状態となる。
この際、出口ポート22と排出ポート24が連通しているときの圧力流体に対する抵抗が小さいので、ソレノイドバルブ10が開状態から閉状態となるまでの時間が短い。すなわち、ドレン孔42をテーパー孔としたことにより、開状態から閉状態とする応答速度が向上する。
本発明は、上記した実施の形態に特に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上記したソレノイドバルブ10は、通電停止時に閉状態となるいわゆるノーマルクローズドタイプであるが、通電停止時に開状態となるいわゆるノーマルオープンタイプであってもよい。
また、Oリング94に代替し、断面が略三角形状をなす円環体からなる三角シール部材を採用するようにしてもよい。この場合、短辺に相当する2面の各々を、フランジ部30の下端面と、円環状突部32の側壁に向けるとともに、長辺(底辺)に相当する傾斜面をボビン82に向ければよい。
この構成では、ハウジング16に対して弁本体12を圧入する際、ボビン82のテーパー孔96の内壁が三角シール部材の斜面に沿って滑動する。これによりボビン82を容易に案内することができるので、ボビン82の貫通孔98と、弁本体12の内孔18との位置合わせを容易に行うことができる。
10…ソレノイドバルブ 12…弁本体
14…ソレノイド部 16…ハウジング
18…内孔 20…挿入口
22…出口ポート 24…排出ポート
26…環状溝 28…環状シール部材
30…フランジ部 34…第1シート体
36…入口ポート 40…弁孔
42…ドレン孔 44…第1弁座
46…第2シート体 48…流入孔
50…ボール 52…第2弁座
54…弁棒 56…当接部
58…長尺部 60…絞り部
66…第1コア部材 68…保持孔
70…挿通孔 72…スプリング孔
74…リターンスプリング 76…ガイドカラー
78…膨出部 82…ボビン
84…電磁コイル 86…ボビンコイル
88…第2コア部材 94…Oリング
96…テーパー孔 98…貫通孔
100…介在部 102…コア部
106…Oリング 112…ターミナル

Claims (2)

  1. 油圧制御装置の圧力流体が流通する入口ポート及び出口ポートが形成された弁本体と、
    前記弁本体の軸線方向に沿って貫通形成され、前記入口ポートと前記出口ポートを介して前記圧力流体が導入又は排出される内孔と、
    前記内孔の内部に設けられた弁座と、
    前記内孔に遊挿された弁棒と、
    前記弁棒を介して前記弁座に着座又は離間することで、前記入口ポートと前記出口ポートを連通状態又は連通遮断状態とする弁体と、
    前記弁本体の直径方向外方に向かって環状に突出するフランジ部と、
    前記フランジ部から前記弁本体の軸線方向に沿って突出して前記内孔を延設する環状突部と、
    前記弁棒を介して前記弁体を前記弁座に対して着座又は離間させるソレノイド部と、
    一端が開放し且つ他端が天井部として閉塞した円筒形状体からなり、開放した前記一端が前記弁本体の前記フランジ部に係合され、内部に前記環状突部及び前記ソレノイド部を収容したハウジングと、
    を備え、
    前記ソレノイド部は、ボビンに電磁コイルが巻回されてなるボビンコイルと、前記弁体を前記弁座に対して着座又は離間させる前記弁棒を保持して前記ハウジング内で変位する第1コア部材と、前記ハウジングの内部で前記ボビンの端面と前記天井部との間に位置決めされた第2コア部材とを有し、
    前記第2コア部材は、前記ボビンの端面と前記天井部との間に介在する介在部と、前記天井部から離間するように突出して前記第1コア部材とともに前記ボビンの貫通孔に挿入されるコア部とを有し、
    前記ボビンと前記介在部との間にシール部材が介挿され、且つ第2コア部材が前記天井部に囲繞され、
    記コア部と前記天井部との間に閉塞された中空部が形成されており、前記電磁コイルに通電がなされたとき、前記中空部が形成された第2コア部材を介して前記第1コア部材に磁力が作用し、前記第1コア部材が前記天井部側に変位されるとともに前記弁体が前記弁座に対して離間することを特徴とするソレノイドバルブ。
  2. 請求項1記載のソレノイドバルブにおいて、一端が開放し且つ他端が天井部として閉塞した円筒形状体からなるガイドカラーが、前記環状突部の前記内孔から前記貫通孔にわたって取り外し自在に内挿され、前記第1コア部材は前記ガイドカラーの内方に摺動自在に保持され、前記第1コア部材と前記ガイドカラーとの間に縮設されたリターンスプリングが前記ガイドカラーに弾発力を付与することにより、前記コア部に前記ガイドカラーが当接状態に保持されており、且つ前記電磁コイルの通電がなされないときには、前記第1コア部材が前記弁体側に向かって付勢されることを特徴とするソレノイドバルブ。
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