JP6223297B2 - 電磁弁 - Google Patents

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    • F16K31/0644One-way valve
    • F16K31/0655Lift valves
    • F16K31/0665Lift valves with valve member being at least partially ball-shaped

Description

本発明は、電磁弁に関する。
電磁弁は、例えば、特許文献1乃至4にも示されるように、弁本体部と、電磁コイルアッセンブリーとを主な要素として含んで構成されている。このような電磁弁における弁本体部の円筒状部は、吸引子、および、プランジャユニット機構部を内側に有している。プランジャユニット機構部は、プランジャと、プランジャの先端部に設けられる弁体と、弁体を弁本体部の弁座に向けて押圧する方向にプランジャを付勢するコイルスプリングとを備えている。プランジャと弁体とは、軸線方向に相互に所定量移動可能に連結されている。
このような電磁弁において、特許文献1における図1にも示されるように、プランジャの連結部が挿入され係合される弁体のガイド溝を形成する内周面に連なる部分と挿入されたプランジャの連結部のボス部の外周面との間には、所定の隙間が形成されているものが提案されている。このような所定の隙間が形成されることにより、吸引子が励磁されることによりプランジャが吸引子に近接される場合、先ず、プランジャだけが、プランジャばねの付勢力に抗して弁本体部の弁座に対し離隔された吸引子に近接される。これにより、プランジャと吸引子との間に形成される吸引力がより大きくなったとき、上述の所定の隙間が零となるようにプランジャの連結部の上述のボス部の外周面が弁体のガイド溝を形成する内周面に連なる部分に当接しプランジャの移動に伴い弁体のニードル部が、弁座のポートから離隔されることとなる。特許文献1乃至4にも開示されるように、このようなプランジャの連結部が上述の所定の隙間が零となるように移動し弁体に係合した後、弁体のニードル部を弁座のポートから離隔させるまでの一連の動作が、一般に、キック動作と呼称されている。このようなキック動作は、プランジャと弁体とが係合する際の衝撃力が、弁体の弁座のポートからの離隔に利用され、また、プランジャが吸引子に近接され吸引力がより大きくなったタイミングで、弁体のニードル部が弁座のポートから離隔されるので電磁コイルを含めた電磁弁を小型化する事ができる。
また、例えば、特許文献5にも示されるように、電磁コイルが通電された作動初期において、プランジャを動作させる推力を向上させるべく、プランジャと吸引子(特許文献4においてはコアと呼称されている)とが非常に接近した状態で磁束を集中させるように、プランジャの突出部の先端の断面形状と吸引子の突出部の先端の断面形状とが鋭角になるように形成されるものが提案されている。
特開2013−137094号公報 特開2001−41340号公報 特開2003−301962号公報 実公平6−16174号公報 特許第5427210号公報
上述のような電磁弁において、所望のキック動作およびプランジャのリフト量に応じたプランジャと吸引子との間に形成される吸引力が最適となるようにプランジャユニット機構部および電磁コイルを設定する必要があるが、比較的高い圧力が供給される電磁弁においては、弁体を弁座のポートから離隔させるために比較的大きな吸引力が必要となる。比較的大きな吸引力を発生するプランジャユニット機構部および電磁コイル等は外形寸法が大となるので電磁コイルユニットを含めた電磁弁全体が大型化することとなる。また、仮にプランジャユニット機構部を構成する各部品の寸法管理が適当でない場合、プランジャのリフト量がばらつき、キック動作のタイミングが、吸引力が極大となるタイミングに対しばらつく虞がある。従って、プランジャユニット機構部を構成する各部品の寸法管理は、比較的高い精度が要求される。このような場合、製造コストが嵩む虞がある。
以上の問題点を考慮し、本発明は、電磁弁であって、比較的高い圧力が供給される電磁弁においても、電磁弁の小型化を図ることができ、しかも、プランジャユニット機構部を構成する各部品の寸法管理の精度に左右されることなくキック動作のタイミングに応じた吸引力を最適に制御できる電磁弁を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明に係る電磁弁は、第1の通路に接続される入口ポートと、第2の通路に接続される出口ポートとを有し、入口ポートおよび出口ポートに連通し、出口ポートを開閉制御する弁体およびプランジャを有するプランジャユニットを移動可能に収容する収容部を備える弁本体部と、磁力によりプランジャを引き寄せる吸引子、および、吸引子に対し離隔する方向にプランジャを付勢するコイルスプリングを有し、プランジャユニットに、出口ポートを開閉制御する動作を行わせるプランジャユニット駆動機構と、を備え、プランジャユニット駆動機構が作動しない場合、プランジャにおける弁体保持部の開口端の内周縁と弁体の外周面との間に形成される所定の隙間が、プランジャの移動方向に沿ったプランジャの大径部における吸引子に向かい合う端部に形成されコイルスプリングを収容する円筒状部の角部とプランジャユニット駆動機構を構成する吸引子の端部におけるプランジャの大径部の円筒状部の角部に向き合う角部との相互間距離に等しく設定されることを特徴とする。
また、吸引子におけるプランジャに向かい合う端部に形成される凹部を形成する底面とプランジャの大径部の円筒状部の端面との相互間の第1の距離が、プランジャの端部のテーパ面と吸引子の端部のテーパ面との相互間の第2の距離以上に設定されてもよい。
本発明に係る電磁弁によれば、プランジャユニット駆動機構が作動しない場合、プランジャにおける弁体保持部の開口端の内周縁と弁体の外周面との間に形成される所定の隙間が、プランジャの移動方向に沿ったプランジャの大径部の円筒状部の角部とプランジャユニット駆動機構を構成する吸引子の端部におけるプランジャの大径部における吸引子に向かい合う端部に形成されコイルスプリングを収容する円筒状部の角部に向き合う角部との相互間距離に等しく設定されることにより、プランジャユニット駆動機構を構成する吸引子が作動されたとき、プランジャの移動方向に沿ったプランジャの大径部の円筒状部の角部とランジャユニット駆動機構を構成する吸引子の端部におけるプランジャの大径部の円筒状部の角部に向き合う角部とが、最も近接し共通の平面上にあるので吸引子およびプランジャの大径部相互間に形成される吸引力が極大となり、従って、吸引力が効率よくキック動作に作用し、結果として、比較的高い圧力が供給される電磁弁においても、電磁弁の小型化を図ることができ、しかも、プランジャユニット機構部を構成する各部品の寸法管理の精度に左右されることなくキック動作のタイミングに応じた吸引力を最適に制御できる。
本発明に係る電磁弁の一例の要部を部分的に示す断面図である。 本発明に係る電磁弁の一例の構成を概略的に示す断面図である。 図2に示される例における一部を拡大して示す部分断面図である。 (A)および(B)は、それぞれ、図2に示される例における吸引子およびプランジャが励磁された状態においてキック動作の説明に供される部分断面図である。 図2に示される例における吸引子およびプランジャが励磁された状態を示す断面図である。 プランジャおよび吸引子の端部のテーパ角度に応じた吸引力の特性をあらわす特性線を示す特性図である。 (A)および(B)は、それぞれ、比較例1および比較例2であるプランジャおよび吸引子を示す部分断面図である。 図2に示されるプランジャおよび吸引子の吸引力の特性をあらわす特性線を示す特性図である。 変形例1であるプランジャおよび吸引子を示す部分断面図である。 プランジャおよび吸引子の端部のテーパ角度に応じた吸引力の特性をあらわす特性線を示す特性図である。
図2は、本発明に係る電磁弁の一例の構成を、配管用パイプとともに概略的に示す。
図2において、電磁弁は、例えば、常閉型の電磁弁とされ、空調機器内の冷媒回路における配管に配置されている。電磁弁は、ボール弁34を有しプランジャチューブ26内に移動可能に配されるプランジャ28と、プランジャ28の下端部に連結されるボールキャップ36内に収容される弁体としてのボール弁34と、プランジャチューブ26の一端に結合される弁本体部10と、プランジャチューブ26の一端を閉塞する吸引子24と、プランジャチューブ26の外周部に配されプランジャ28および吸引子24を選択的に励磁する電磁コイルユニットと、を主な要素として含んで構成されている。
電磁コイルユニットは、プランジャチューブ26の外周部に配されるコイル部20と、コイル部20を覆い内側に収容する磁性体からなるケーシング16とを主な要素として構成されている。
コイル部20は、リード線22を介して図示が省略される駆動制御部に電気的に接続されている。小ネジ18がケーシング16の取付孔を介して吸引子24の雌ネジ孔に捻じ込まれることにより、ケーシング16は、吸引子24に固定されている。
吸引子24がコイル部20により励磁される場合、磁力により後述するプランジャ28が吸引子24に引き寄せられる。吸引子24におけるプランジャ28に向かい合う端部には、図1に拡大されて示されるように、凹部24Rが形成されている。凹部24R内には、孔32aを有するバッファプレート32が、消音部材として配されている。吸引子24における凹部24Rの開口端部には、テーパ面24beを有する円錐状断面の端部24BEが連なっている。このテーパ面24beにより、バッファプレート32が容易に凹部24Rに装着可能となる。テーパ面24beと凹部24Rの開口端とが交差する環状の交線24Cdが形成されている。テーパ面24beは、後述するプランジャ28の端部28TEのテーパ面のテーパ角度αと同様な所定のテーパ角度、例えば、45°以上180°未満の角度とされ、好ましくは、90°に設定されている。
プランジャ28は、図2に示されるように、プランジャチューブ26内における吸引子24の端部と後述する弁本体部10内の弁座10Vとの間で、吸引子24と同心上に移動可能に配されている。プランジャ28は、大径部と、大径部に連なり弁本体部10内のボールキャップ収容部10Aに挿入される小径部とから構成されている。プランジャ28は、その中心軸線に沿って連通路28aを大径部および小径部の内部に有している。吸引子24の端部に向かい合う連通路28aの一端の拡大部28bには、コイルスプリング30の一端が受け止められ収容されている。コイルスプリング30は、プランジャ28を吸引子24に対し離隔する方向に、即ち、弁本体部10の弁座10Vに向けて付勢するものとされる。連通路28aの他端は、貫通路28cを介して後述する弁本体部10のボールキャップ収容部10A内に連通している。貫通路28cは、連通路28aの他端に対し直交するようにプランジャ28の小径部を貫通している。プランジャ28の小径部の端部には、ボールキャップ36が接合されている。プランジャ28の小径部およびボールキャップ36の外周面とボールキャップ収容部10Aを形成する内周面との間には、図3に拡大されて示されるように、所定の隙間が形成されている。ボールキャップ36内においてプランジャ28の小径部の端部の内側に形成される凹部28Rを形成する端面とボール弁34との間には、コイルスプリング38が設けられている。コイルスプリング38は、ボール弁34を保持するボールキャップ36の開口端36bに向けてボール弁34を付勢するものとされる。ボールキャップ36の開口端36bは、上述の凹部28Rの開口端に向き合うように形成されている。ボールキャップ36の開口端36bの直径は、ボール弁34の直径よりも小であって、後述する出口ポート10PEの内径よりも大に設定されている。その際、ボールキャップ36の内部空間におけるプランジャ28の中心軸線に沿った高さは、ボール弁34が移動し得るように、ボール弁34の直径よりも大に設定されている。
これにより、図3に示されるように、ボール弁34が弁座10Vに当接している場合、ボールキャップ36の開口端の内周縁36ESとボール弁34の外周面との間に所定の隙間ΔEDが形成されることとなる。一方、プランジャ28の大径部における上述の吸引子24に向かい合う端部には、図1に拡大されて示されるように、円筒状部28teが形成されている。円筒状部28teの端面には、連通路28aの一端が開口している。吸引子24が励磁される場合、円筒状部28teは、図5に示されるように、上述のバッファプレート32に当接するまで凹部24R内に挿入される。円筒状部28teの下端部は、テーパ面を有する円錐状断面の端部28TEが連なっている。端部28TEは、吸引子24の端部24BEのテーパ面24beに向き合っている。端部28TEのテーパ面は、所定のテーパ角度α、例えば、45°以上180°未満の角度とされ、好ましくは、90°に設定されている。吸引子24が励磁されていない場合、図1に示されるように、吸引子24の凹部24Rを形成する内周面とプランジャ28の大径部の円筒状部28teの端面との相互間の第1の距離としての距離CLBが、端部28TEのテーパ面と吸引子24の端部24BEのテーパ面24beとの相互間の第2の距離としての距離CLA以上に設定されている。また、プランジャ28の移動方向に沿ったプランジャ28の大径部の円筒状部28teの角部28Cdと上述の吸引子24の交線24Cdとの相互間距離ΔDは、上述の所定の隙間ΔEDと略同一に設定されている。これにより、吸引子24が励磁された場合、図4(A)および(B)に示されるように、プランジャ28およびボールキャップ36が、所定距離ΔED移動したタイミングにおいて、プランジャ28の大径部の円筒状部28teの角部28Cdと上述の交線24Cdとが、最も近接し共通の平面PL上にあるので吸引子24およびプランジャ28の大径部相互間に形成される吸引力が極大となる。従って、プランジャ28およびボールキャップ36が、所定距離ΔED移動したタイミング、所謂、キック動作開始タイミングと吸引子24およびプランジャ28の大径部相互間に形成される吸引力が極大となるタイミングとが、一致することとなる。
また、ボールキャップ36は、その開口部36bの中心軸線に対し略直交するように複数個の細孔36aを有している。これにより、ボールキャップ36の外周部とボールキャップ36の内周部とは、細孔36aを介して連通することとなる。
なお、プランジャ28は、斯かる例に限られることなく、特許文献4にも示されるような、小径部を有することなく、大径部のみからなるものであってもよい。
弁本体部10は、金属材料、例えば、真鍮、ステンレス鋼、アルミニウム合金等により作られ、プランジャ28の小径部およびボールキャップ36を収容するボールキャップ収容部10Aを内側に有している。ボールキャップ収容部10Aには、プランジャ28の中心軸線に対し略直交する軸線上に第1の通路としての一次側配管用パイプ12の一端が接続される入口ポート10PIと、プランジャ28の中心軸線と共通の軸線上に第2の通路としての二次側配管用パイプ14の一端が接続される出口ポート10PEと、が形成されている。
ボールキャップ収容部10A内に開口する出口ポート10PEの開口端部には、環状の弁座10Vが形成されている。弁座10Vには、図3に示されるように、弁体としてのボール弁34が選択的に当接するものとされる。これにより、出口ポート10PEが閉塞状態とされる。
プランジャ28およびボール弁34を含んでなるプランジャユニットの駆動機構は、電磁コイルユニットと、コイルスプリング30とを含んで構成されている。
斯かる構成において、コイル部20により吸引子24、プランジャ28が励磁されない場合、図1および図3に示されるように、ボール弁34が弁座10Vに当接することにより、一次側配管用パイプ12からの流体が遮断される。
一方、コイル部20により吸引子24、プランジャ28が励磁される場合、先ず、プランジャ28におけるボールキャップ36が、図4(B)に示されるように、弁座10Vから離隔する方向に所定距離ΔEDだけ移動せしめられる。次に、図5に示されるように、プランジャ28がボール弁34を伴ってさらに上昇せしめられるとき、ボール弁34が弁座10Vに対し離隔され出口ポート10PEを開状態とし、ボールキャップ収容部10A内の高圧の流体が、出口ポート10PEに排出される。従って、一次側配管用パイプ12からの作動流体が図2の矢印Fの示す方向に沿って二次側配管用パイプ14に供給されることとなる。その後、吸引子24、プランジャ28が励磁されない場合、コイルスプリング30の付勢力により、プランジャ28が吸引子24に対し離隔され、ボール弁34が弁座10Vに当接することにより、一次側配管用パイプ12からの作動流体が遮断される。
上述のプランジャ28および吸引子24とは形状の異なる図7(A)および(B)に示される比較例1および2を参照し、吸引子およびプランジャの端部の断面形状、相互間距離が、吸引子およびプランジャ相互間に発生する吸引力に及ぼす影響を以下に説明する。
は、縦軸に吸引子およびプランジャ相互間に形成される吸引力F(N)をとり、横軸にプランジャのリフト位置(L)をとり、所定のテーパ角におけるプランジャのリフト位置に応じた吸引力の変化をあらわす特性線Qs、Qtおよび特性線Qfを示す。特性線Qfは、図7(A)に示されるような、比較例1としての吸引子4およびプランジャ8の組み合わせの場合におけるリフト位置に応じた吸引力Fの変化をあらわし、特性線Qs,Qtは、それぞれ、図7(B)に示されるような、比較例2としての吸引子2およびプランジャ6の組み合わせの場合におけるリフト位置に応じた吸引力Fの変化をあらわしている。なお、プランジャのリフト位置が原点Oから離れ、大になるにつれて吸引子とプランジャとの相互間距離も大となる。即ち、リフトAの領域における吸引子とプランジャとの相互間距離は、リフトBおよびリフトCの領域に比して小となる。
比較例1における吸引子4およびプランジャ8における互いに向かい合う端面4aおよび8aは、平坦面に形成されている。
比較例2におけるプランジャ6における吸引子2に向かい合う端面部6aは、所定のテーパ角βを有する円錐台状の断面を有し、吸引子2における一方の端面部には、プランジャ6の端面部6aが嵌り合う比較的浅い凹部2Rが形成されている。凹部2Rの内周面には、プランジャ5の円錐台状の端面が当接するテーパ面2aが形成されている。なお、特性線Qsにおけるプランジャ6の端面部6aのテーパ角βは、特性線Qtにおけるプランジャ6の端面部6aのテーパ角βよりも小に設定されている。
比較例2において、図6における特性線Qs、Qtから明らかなように、プランジャ6の端面部6aのテーパ角βが小になるに従い、特性線Qsの勾配が、特性線Qtの勾配に対し小となり、特性線Qsが緩やかな曲線となる。
また、所定のリフト位置Lb以上のリフトC領域の場合、吸引力Fの値は、特性線Qsの場合が最も大きくなる。即ち、リフトC領域の場合において、吸引力Fの値は、特性線Qs、Qt,Qfが得られる吸引子4およびプランジャ8の組み合わせの中で、最もテーパ角βが小さい形態が最大となる。
さらに、リフト位置Lb以下であってリフト位置La以上のリフトB領域の場合、吸引力Fの値は、特性線Qtの場合が最も大きくなる。すなわち、リフトB領域において、吸引力Fの値は、特性線Qs、Qtが得られる吸引子およびプランジャの組み合わせの中で、プランジャ6の端面部6aのテーパ角βが大きい形態の方が大となる。
そして、リフト位置La未満のリフトA領域の場合、吸引力Fの値は、特性線Qfの場合が最も大きくなる。すなわち、リフトA領域の場合、吸引力Fは、吸引子4およびプランジャ8における互いに向かい合う端面4aおよび8aが平坦面のとき、最大となる。
このように、リフトA領域、リフトB領域,リフトC領域のそれぞれにおいて、最大吸引力が得られるテーパ角βは、変化する。このような理由に基づいて所望のリフト位置において最大吸引力が得られるようにテーパ角βを設定することとなる。
即ち、例えば、弁座のポートの径が大きい場合、ポート径に応じた最大の流量を流すためには、弁体を弁座から大きく離隔させる必要がある。この場合、プランジャと吸引子との距離が大きいとき、大きな吸引力が必要になる。そのため、最も小さいテーパ角度を有する端面部を有するプランジャが選択される(比較例2参照)。一方、弁座のポート径が小さい場合、ポート径に応じた最大の流量を流すためには、弁体を弁座から離隔させる量は小さい。この場合、プランジャと吸引子との距離が小さいとき、大きな吸引力が必要になる。そのため、テーパ角度180°を有する端面部を有するプランジャが選択される(比較例1参照)。
図8は、縦軸に吸引子およびプランジャ相互間に形成される吸引力F(N)をとり、横軸にプランジャのリフト位置(L)をとり、プランジャのリフト位置に応じた吸引力の変化をあらわす特性線Qdおよび特性線Qeを示す。なお、プランジャのリフト位置が原点Oから離れ、大になるにつれて吸引子とプランジャとの相互間距離も、大となる。
特性線Qeは、本願発明に係る電磁弁の一例に用いられる吸引子24およびプランジャ28の組み合わせの場合におけるリフト位置に応じた吸引力の変化をあらわしている。特性線Qdは、図9に示されるような、本願発明に係る電磁弁の変形例1としての吸引子3およびプランジャ5の組み合わせの場合におけるリフト位置に応じた吸引力の変化をあらわしている。吸引子3における一方の平坦な端面部には、円柱断面形の凹部3Rが形成されており、プランジャ5における向かい合う平坦な端面部に、凹部3Rに嵌り合う突起部5Pが形成されている。突起部5Pは、平坦な端面に形成される円筒状の突起とされる。即ち、吸引子3およびプランジャ5における向かい合う端面は、いかなるテーパ面も形成されていない形状とされる。なお、上述した吸引子3の凹部3Rを形成する内周面3Rbとプランジャ5の突起部5Pの端面との相互間の距離CLBが、吸引子3の端面とプランジャ5の円筒状の突起5Pの基部までの距離CLA以上に設定されるとともに、突起部5Pの端面と吸引子3の端面との距離ΔDと上述の隙間ΔEDとが略同一に設定されてもよい。
コイル部20により吸引子24、プランジャ28が励磁される場合における一連のキック動作において、プランジャ28におけるボールキャップ36が、図4(B)に示されるように、弁座10Vの周辺から離隔する方向に所定距離ΔEDだけ移動せしめられる場合、図8において、プランジャ28は、ボールキャップ36の端面が弁座10Vの周囲に当接したリフト位置L3から所定距離ΔEDだけ離隔したリフト位置Loまで移動せしめられる。そのリフト位置Lo(以下、キック位置ともいう)においては、図4(B)に示されるように、ボールキャップ36の開口部36bの周縁がボール弁34の外周部に当接される。
特性線Qeにおけるキック位置Loに対応する吸引力Fは、上述したように、プランジャ28の大径部の円筒状部28teの角部28Cdと上述の吸引子24の交線24Cdとが、最も近接し共通の平面PL上にあるので吸引子24およびプランジャ28相互間の吸引力Fは、所定の極大値F1に到達することとなる。従って、吸引力Fが、所定の極大値F1に到達するとき、キック動作が可能となるので吸引子24およびプランジャ28相互間の吸引力Fが、効率よくキック動作に作用し、結果として、電磁弁の小型化が図られる。
なお、特性線Qdにおけるキック位置Loに対応する吸引力Fも、同様に、所定の極大値F1に到達するとき、キック動作が可能となるので吸引子3およびプランジャ5相互間の吸引力Fが、効率よくキック動作に作用し、結果として、電磁弁の小型化が図られる。
その際、特性線Qeにおいては、上述した吸引子24の凹部24Rを形成する内周面とプランジャ28の大径部の円筒状部28teの端面との相互間の距離CLBが、端部28TEのテーパ面と吸引子24の端部24BEのテーパ面24beとの相互間の距離CLA以上に設定されているので特性線Qeが所定のキック位置Loにおいて安定した緩やかな曲線となる。なお、キック位置Loが、例えば、リフト位置L2と一致した場合、上述のプランジャ28の移動方向に沿ったプランジャ28の大径部の円筒状部28teの角部28Cdと上述の吸引子24の交線24Cdとの相互間距離ΔDは、上述の隙間ΔEDと同一に設定されることとなる。リフト位置L2は、例えば、プランジャ28の移動方向に沿ったプランジャ28の大径部の円筒状部28teの角部28Cdと上述の吸引子24の交線24Cdとが最も近接した位置とされる。
また、仮に、キック位置Loが、部品の製造誤差等により、リフト位置L1からリフト位置L2までの範囲で偏倚した場合であっても、緩やかな曲線である特性線Qeから明らかなように、吸引力Fは、リフト位置L1からリフト位置L2までの範囲で極大値F1近傍に維持されるのでキック位置に供される吸引力のばらつきが、少ないこととなる。
一方、変形例1においては、図9に示されるように、上述した吸引子3の凹部3Rを形成する内周面とプランジャ5の突起部5Pの端面との相互間の距離CLBが、吸引子3の端面とプランジャ5の円筒状の突起5Pの基部までの距離CLA以上に設定されるとともに、上述の距離ΔDと上述の隙間ΔEDとが略同一に設定されている場合であっても、特性線Qdに示されるように、キック位置がリフト位置L1からリフト位置L2までの範囲で偏倚した場合、吸引力Fの値は、極大値F1近傍に安定せず、徐々に増大するので吸引力がばらつく虞がある。
さらに、プランジャ28の端部28TEにおけるテーパ面のテーパ角度αが、180°よりも小さくなる場合、図10に示されるように、吸引力Fの特性は、特性線Qaよりも緩やかな曲線である特性線Qb,Qcとなる傾向にある。図10は、縦軸に吸引子およびプランジャ相互間に形成される吸引力F(N)をとり、横軸にプランジャのリフト位置(L)をとり、プランジャのリフト位置に応じた吸引力の変化をあらわす特性線Qa,Qb,および特性線Qcを示す。なお、プランジャのリフト位置が原点Oから離れ、大になるにつれて吸引子とプランジャとの相互間距離も、大となる。特性線Qaは、図9に示されるような、上述の変形例1としての吸引子3およびプランジャ5の組み合わせの場合におけるリフト位置に応じた吸引力Fの変化をあらわしている。即ち、吸引子3およびプランジャ5における向かい合う端面は、いかなるテーパ面も形成されていない形状とされる。
特性線Qb,Qcは、それぞれ、上述の吸引子24およびプランジャ28の組み合わせの場合におけるリフト位置に応じた吸引力の変化をあらわしている。その際、特性線Qbにおけるプランジャ28の端部のテーパ角αは、特性線Qcにおけるプランジャ28の端部のテーパ角αよりも大に設定されている。特性線Qb,Qcから明らかなように、プランジャ28の端部のテーパ角αが小さくなるにつれて、所定のキック位置となるリフト位置Lk近傍において通過する特性線が緩やかとなる。
従って、本発明の電磁弁の一例においては、吸引力特性がフラットに近い位置で弁開作動を行うことで、リフト量のばらつきによる吸引力のばらつきが小さくなり、作動性が安定するので部品の寸法公差を比較的大きく設定できることとなる。
なお、上述した本発明に係る電磁弁の一例は、所謂、弁体に対しキック動作を行わせる構成が、吸引子、プランジャおよびボールキャップ、ボール弁を含んで構成されるものに適用されているが、斯かる例に限られることなく、例えば、特許文献1乃至3に示されるような構成に適用されてもよい。また、上述の例においては、吸引子24の凹部24Rを形成する内周面とプランジャ28の大径部の円筒状部28teの端面との相互間の第1の距離としての距離CLBが、端部28TEのテーパ面と吸引子24の端部24BEのテーパ面24beとの相互間の第2の距離としての距離CLA以上に設定されているが、斯かる例に限られることなく、例えば、一端部に凸部を有する吸引子の凸部を形成する外周面とその凸部が挿入されるプランジャの大径部の円筒状部の端面との相互間の第1の距離が、吸引子の端部のテーパ面とプランジャの端部のテーパ面との相互間の第2の距離以上に設定されてもよい。
10 弁本体
20 コイル部
24 吸引子
24BE 端部
28 プランジャ
28TE 端部
34 ボール弁
36 ボールキャップ

Claims (2)

  1. 第1の通路に接続される入口ポートと、第2の通路に接続される出口ポートとを有し、
    該入口ポートおよび該出口ポートに連通し、該出口ポートを開閉制御する弁体およびプランジャを有するプランジャユニットを移動可能に収容する収容部を備える弁本体部と、
    磁力により前記プランジャを引き寄せる吸引子、および、該吸引子に対し離隔する方向に該プランジャを付勢するコイルスプリングを有し、前記プランジャユニットに、前記出口ポートを開閉制御する動作を行わせるプランジャユニット駆動機構と、を備え、
    前記プランジャユニット駆動機構が作動しない場合、前記プランジャにおける弁体保持部の開口端の内周縁と前記弁体の外周面との間に形成される所定の隙間が、前記プランジャの移動方向に沿ったプランジャの大径部における前記吸引子に向かい合う端部に形成され前記コイルスプリングを収容する円筒状部の角部と前記プランジャユニット駆動機構を構成する前記吸引子の端部における前記プランジャの大径部の円筒状部の角部に向き合う角部との相互間距離に等しく設定されることを特徴とする電磁弁。
  2. 前記吸引子における前記プランジャに向かい合う端部に形成される凹部を形成する底面と前記プランジャの大径部の円筒状部の端面との相互間の第1の距離が、該プランジャの端部のテーパ面と該吸引子の端部のテーパ面との相互間の第2の距離以上に設定されていることを特徴とする請求項1記載の電磁弁。
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