JP7321521B2 - 開閉弁 - Google Patents

開閉弁 Download PDF

Info

Publication number
JP7321521B2
JP7321521B2 JP2019197875A JP2019197875A JP7321521B2 JP 7321521 B2 JP7321521 B2 JP 7321521B2 JP 2019197875 A JP2019197875 A JP 2019197875A JP 2019197875 A JP2019197875 A JP 2019197875A JP 7321521 B2 JP7321521 B2 JP 7321521B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
hole
valve body
stem
flange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019197875A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021071157A (ja
Inventor
良輔 津久井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikoki Corp
Original Assignee
Fujikoki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikoki Corp filed Critical Fujikoki Corp
Priority to JP2019197875A priority Critical patent/JP7321521B2/ja
Publication of JP2021071157A publication Critical patent/JP2021071157A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7321521B2 publication Critical patent/JP7321521B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、例えば、空気調和機に用いられ、閉弁状態において少量の冷媒を流動させる絞り弁として機能する開閉弁に関する。
除湿運転を行う空気調和機では、室内熱交換機を2つの熱交換器で構成し、これら両熱交換器の間に絞り弁として機能する開閉弁を設けている。通常運転時には、空気調和機は開閉弁を開弁状態にして2つの熱交換器を一体として機能させる。一方、除湿運転時には、空気調和機は開閉弁を閉弁状態にして流量を絞り、上流側の熱交換器を凝縮器として機能させ、下流側の熱交換器を蒸発器として機能させる。
空気調和機に使用される従来の開閉弁が特許文献1に開示されている。特許文献1の開閉弁は、キャンの下部に連なる弁本体に接合されたシート部材を有している。シート部材に設けられた弁座には、閉弁状態において少量の冷媒を流動させるための複数のブリード溝が設けられている。
国際公開第2019/135335号
シート部材は、プレス加工によって円筒状に形成され、同時に弁座およびブリード溝も形成される。そのため、ブリード溝を精度良く形成することが難しかった。また、弁座がプレス加工によるテーパー面であるため、切削加工を用いたとしてもブリード溝を精度良く形成することが難しかった。そこで、ブリード溝に代えて、弁体に小径の貫通孔を切削加工で設ける構成が考えられる。しかしながら、ブリード溝であれば、閉弁状態において異物が詰まっても開弁状態にすることで異物を流すことができるが、小径の貫通孔は、異物が詰まったままとなってしまうことがある。
そこで、本発明は、異物の詰まりを効果的に抑制でき、閉弁状態において精度良く少量の冷媒を流動させることができる開閉弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る開閉弁は、弁室を有する筒状の弁本体と、前記弁本体の端部に連設されたシート部材と、前記弁室に配置された弁体と、前記弁体が取り付けられたステムと、前記ステムを介して前記弁体を駆動する駆動部と、を有する開閉弁であって、前記シート部材は、前記弁室に開口する弁ポートと、前記弁ポートを囲む弁座と、を有し、前記弁体は、前記ステムの軸方向に移動可能なように当該ステムの一端部に取り付けられ、前記弁体および前記ステムの一方は、前記弁室と前記弁ポートとを接続するための貫通孔が設けられ、前記弁体および前記ステムの他方は、前記弁体が前記ステムに対して前記軸方向に移動することにより、開弁状態において前記貫通孔の開度を大きくしかつ閉弁状態において前記貫通孔の開度を小さくするように構成されていることを特徴とする。
本発明において、前記ステムは、前記一端部に円環状のフランジを有し、前記弁体は、前記フランジが前記軸方向に摺動可能に収容される円筒状に形成され、前記弁体の内側には、閉弁状態において前記フランジが当接される円環状の閉弁時当接面が設けられ、前記閉弁時当接面には、外縁から内縁まで延びるブリード溝が設けられ、前記貫通孔は、前記弁体の周壁部を径方向に貫通して設けられるとともに前記ブリード溝に当該貫通孔の開口の一部が接続され、前記貫通孔の開口は、閉弁状態において、前記ブリード溝に接続された一部を除いて前記フランジの周面によって閉じられることが好ましい。
本発明において、前記ステムは、前記一端部に円環状のフランジを有し、前記弁体は、前記フランジが前記軸方向に摺動可能に収容される円筒状に形成され、前記弁体の内側には、閉弁状態において前記フランジが当接される円環状の閉弁時当接面が設けられ、前記貫通孔は、前記フランジを前記軸方向に貫通して設けられ、前記軸方向から見たとき、前記貫通孔の一部が、前記閉弁時当接面の内縁より内側に配置されていることが好ましい。
本発明によれば、弁体が、ステムの軸方向に移動可能なように当該ステムの一端部に取り付けられている。弁体およびステムの一方は、弁室と弁ポートとを接続するための貫通孔が設けられている。そして、弁体および前記ステムの他方は、弁体がステムに対して軸方向に移動することにより、開弁状態において貫通孔の開度を大きくしかつ閉弁状態において貫通孔の開度を小さくするように構成されている。このようにしたことから、弁体およびステムの一方に設けた貫通孔の開度を閉弁状態と開弁状態とで変化させることができる。そのため、貫通孔を切削加工により精度良く設けることができ、閉弁状態において貫通孔に異物が詰まった場合でも開弁状態にして貫通孔の開度を大きくすることで異物を流すことができる。したがって、異物の詰まりを効果的に抑制でき、閉弁状態において精度良く少量の冷媒を流動させることができる。
本発明の第1実施例に係る開閉弁の縦断面図である。 図1の開閉弁の開弁状態での拡大断面図である。 図1の開閉弁の閉弁状態での拡大断面図である。 図1の開閉弁が有する弁体を説明する図である。 図4の弁体の変形例の構成を説明する図である。 図4の弁体の他の変形例の構成を説明する図である。 本発明の第2実施例に係る開閉弁の縦断面図である。 図7の開閉弁の開弁状態での拡大断面図である。 図7の開閉弁の閉弁状態での拡大断面図である。 図7の開閉弁が有する弁体を説明する図である。
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例に係る開閉弁について、図1~図6を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施例に係る開閉弁における軸線Lに沿う断面図(縦断面図)である。図2、図3は、図1の開閉弁の開弁状態および閉弁状態での拡大断面図である。図4は、図1の開閉弁が有する弁体を説明する図である。図5、図6は、図4の弁体の変形例の構成を説明する図である。図4~図6において、(a)は弁体の左側面図であり、(b)は(a)のX-X線に沿う断面図である。
第1実施例の開閉弁1は、例えば、空気調和機の除湿運転時の冷媒を絞る除湿弁(ドライ弁)として使用される。開閉弁1は、磁気力により弁体を駆動する電磁弁である。開閉弁1は、これ以外にも、モーターの回転力により弁体を駆動する電動弁などであってもよい。後述する第2実施例の開閉弁2も同様である。
図1に示すように、開閉弁1は、弁本体10と、キャン18と、シート部材20と、駆動部40と、ステム50と、弁体60と、を有している。
弁本体10は、円筒状に形成されており、内側に弁室14が設けられている。
キャン18は、弁本体10より小径で上端部が閉塞された円筒状に形成されている。キャン18は、弁本体10の上端部に連設されている。
シート部材20は、シート本体21と、フランジ22と、を一体に有している。シート本体21は、弁本体10より小径の円筒状に形成されている。フランジ22は、円環状に形成され、シート本体21の下端部に連設されている。シート本体21の内側には、弁室14に開口する弁ポート23が設けられている。シート本体21の上端部の内縁には、弁ポート23を囲む弁座24が設けられている。弁座24は、上方から下方に向かうにしたがって徐々に径が小さくなる環状テーパー面である。シート部材20のフランジ22は、弁本体10の下端部に接合されている。
弁本体10には、側方に延びる第1導管16が取り付けられている。シート部材20には、下方に延びる第2導管17が取り付けられている。第1導管16は弁室14に接続されている。第2導管17は弁ポート23に接続されている。
駆動部40は、ステム50を介して弁体60を上下方向に移動するように駆動する。駆動部40は、吸引子41と、プランジャ42と、電磁コイル45と、を有している。
吸引子41は、電磁コイル45により磁化される固定鉄心である。吸引子41は、円筒状に形成されている。吸引子41は、キャン18の内側に固定されている。
プランジャ42は、円筒状に形成されており、キャン18の内側において吸引子41の上方に配置されている。プランジャ42は、キャン18に上下方向に移動可能に収容されている。プランジャ42は、吸引子41との間に圧縮コイルばねであるプランジャばね43を挟んでいる。
電磁コイル45は、略円筒状に形成されている。電磁コイル45は、内側にキャン18がはめられている。電磁コイル45の上部には、半球状凸部を有する板ばね状のストッパ46が設けられている。ストッパ46の半球状凸部をキャン18に設けられた半球状の凹部にはめ合わせることで、キャン18に対して電磁コイル45が固定される。
電磁コイル45に通電することにより吸引子41とプランジャ42とが磁化され、プランジャ42が吸引子41に引き寄せられて下方に移動する。電磁コイル45に通電しないことにより吸引子41とプランジャ42との磁化が解除され、プランジャ42がプランジャばね43に押されて上方に移動する。
ステム50は、棒状のステム本体51と、ステム本体51の下端部(一端部)に設けられた円環板状のフランジ52と、を有している。ステム本体51は、吸引子41に挿通されている。ステム本体51の上端部は、プランジャ42に固定されている。ステム50は、プランジャ42とともに上下方向に移動する。
弁体60は、円筒状に形成されている。弁体60は、ステム50のフランジ52の径と同一の内径を有する大径周壁部61と、大径周壁部61の下端部に連設され、大径周壁部61の内径より小さい内径を有する小径周壁部62と、を有している。弁体60の内側における大径周壁部61と小径周壁部62との間には、上方を向く円環平面状の閉弁時当接面63が設けられている。小径周壁部62の下端部の外周面には、閉弁状態において弁座24と接する環状のテーパー面64が設けられている。
大径周壁部61の内側には、フランジ52が上下方向に摺動可能に収容されている。大径周壁部61の上端部には、フランジ52の抜け止めとなるリング部材69がかしめにより固定されている。閉弁時当接面63には、閉弁状態においてフランジ52の平面状の下面52a(フランジ52における弁座24側を向く面)が当接する。リング部材69の下面には、開弁状態においてフランジ52の上面52bが当接する。弁体60は、大径周壁部61の内側にフランジ52が上下方向に摺動可能に収容されていることで、ステム50に対して上下方向に移動可能に当該ステム50に取り付けられている。
閉弁時当接面63には、外縁から内縁まで径方向に延びるブリード溝65が設けられている。大径周壁部61には、径方向に貫通する貫通孔66がブリード溝65に対応して設けられている。貫通孔66の断面積(流路面積)は、ブリード溝65の断面積より大きい。貫通孔66は、大径周壁部61の内周面側の開口66aの一部がブリード溝65に接続されている。本実施例において、ブリード溝65および貫通孔66は、それぞれ3つずつ設けられており、120度間隔で配置されている。各ブリード溝65の断面積は、閉弁状態において適切な冷媒流量となるように設定されている。ブリード溝65は、平面状の閉弁時当接面63に設けられていることから、切削加工によって精度良くブリード溝65を形成することができる。
本実施例では、図4に示すように、貫通孔66を径方向(貫通方向)から見たときに、ブリード溝65が貫通孔66の中心付近に配置された構成であったが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、図5に示す弁体60-1のように、内面が貫通孔66の内周面の一部と面一となるように断面円弧形状に形成されたブリード溝67を閉弁時当接面63に設けてもよい。または、図6に示す弁体60-2のように、ブリード溝67に代えて、貫通孔66の径より幅広の凹溝68を閉弁時当接面63に設けてもよい。図5、図6に示す構成では、閉弁状態での各貫通孔66の開度(流路面積)は、閉弁状態において適切な冷媒流量となるように設定されている。
弁体60は、弁室14内において弁座24と上下方向に対向して配置されている。弁体60は、駆動部40によって上下方向に移動されることでテーパー面64が弁座24に接離される。上下方向は、弁座24と弁体60との接離方向でもある。弁体60は、テーパー面64が弁座24に接することで弁ポート23を閉じる(閉弁状態)。弁体60は、テーパー面64が弁座24から離れることで弁ポート23を開く(開弁状態)。
本実施例において、弁本体10、キャン18、シート部材20、ステム50および弁体60は、ステンレスなどの金属製である。第1導管16および第2導管17は、例えば、銅などの金属製である。また、弁本体10、キャン18、シート部材20、吸引子41、プランジャ42、ステム50および弁体60は、それぞれの軸が軸線Lに一致するように配置されている。軸線Lに沿う方向は、ステム50の軸方向であり、開閉弁1における上下方向である。
次に、上述した開閉弁1の動作の一例について、図2、図3を参照して説明する。
図2に示すように、電磁コイル45に通電しないことにより弁体60が弁座24から離れて弁ポート23を開いた開弁状態となる。開弁状態において、フランジ52の下面52aが弁体60の閉弁時当接面63から離れており、フランジ52の上面52bがリング部材69の下面に接している。そのため、貫通孔66の開口66aが開いており、貫通孔66の開度が大きい。開弁状態では、図2において矢印で模式的に示すように、弁室14から弁ポート23に冷媒Rが流れるとともに、貫通孔66にも冷媒Rが流れる。
そして、図3に示すように、電磁コイル45に通電すると、吸引子41に引き寄せられたプランジャ42とともにステム50および弁体60が下方に移動し、弁体60が弁座24に接して弁ポート23を閉じた閉弁状態となる。閉弁状態において、フランジ52の下面52aが弁体60の閉弁時当接面63に接する。これにより、ブリード溝65の上部開口が、フランジ52の下面52aによって閉じられ、貫通孔66と弁ポート23とを接続する細い流路が形成される。また、貫通孔66の開口66aが、ブリード溝65に接続された一部を除いてフランジ52の周面52cによって閉じられ、貫通孔66の開度が小さくなる。これにより、貫通孔66およびブリード溝65を通じて弁室14と弁ポート23とが接続され、図3において矢印で模式的に示すように、少量の冷媒Rが流れる。
閉弁状態において、貫通孔66またはブリード溝65に異物が詰まり冷媒流量が低下する場合がある。このような場合でも、電磁コイル45への通電を停止して再び開弁状態にすることで、ブリード溝65の上部開口が開かれ、かつ、貫通孔66の開口66aが開かれる。これにより、貫通孔66の開度が大きくなり、冷媒Rによって貫通孔66やブリード溝65に詰まった異物を流すことができる。
以上より、本実施例の開閉弁1は、弁体60が、ステム50に対して上下方向に移動可能なように当該ステム50の下端部に取り付けられている。弁体60は、弁室14と弁ポート23とを接続するための貫通孔66が設けられている。そして、ステム50は、弁体60がステム50に対して上下方向に移動することにより、開弁状態において貫通孔66の開度を大きくしかつ閉弁状態において貫通孔66の開度を小さくするように構成されている。このようにしたことから、弁体60に設けた貫通孔66の開度を閉弁状態と開弁状態とで変化させることができる。そのため、貫通孔66を切削加工により精度良く設けることができ、閉弁状態において貫通孔66に異物が詰まった場合でも開弁状態にして貫通孔66の開度を大きくすることで異物を流すことができる。したがって、異物の詰まりを効果的に抑制でき、閉弁状態において精度良く少量の冷媒Rを流動させることができる。
また、ステム50が、下端部に円環状のフランジ52を有している。弁体60が、フランジ52が上下方向に摺動可能に収容される円筒状に形成されている。弁体60の内側には、閉弁状態においてフランジ52が当接される円環状の閉弁時当接面63が設けられている。閉弁時当接面63には、外縁から内縁まで延びるブリード溝65が設けられている。貫通孔66は、弁体60の大径周壁部61を径方向に貫通して設けられるとともにブリード溝65に当該貫通孔66の開口66aの一部が接続されている。そして、貫通孔66の開口66aは、閉弁状態において、ブリード溝65に接続された一部を除いてフランジ52の周面52cによって閉じられる。このようにすることで、閉弁状態において、貫通孔66およびブリード溝65を通じて弁室14と弁ポート23とが接続され、開弁状態において、貫通孔66の開口66aが開かれ、かつ、ブリード溝65の上部開口が開かれる。そのため、比較的簡易な構成で、異物の詰まりを効果的に抑制でき、閉弁状態において精度良く少量の冷媒Rを流動させることができる。
(第2実施例)
以下、本発明の第2実施例に係る開閉弁について、図7~図10を参照して説明する。
図7は、本発明の第2実施例に係る開閉弁における軸線Lに沿う断面図(縦断面図)である。図8、図9は、図7の開閉弁の開弁状態および閉弁状態での拡大断面図である。図10は、図7の開閉弁が有する弁体を説明する図である。図10(a)は、弁体の左側面図である。図10(b)は、図10(a)のX-X線に沿う断面図である。図10(b)において、ステムに設けられた貫通孔の配置を破線で示している。以下の説明において、第1実施例の開閉弁1と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図7に示すように、開閉弁2は、弁本体10と、キャン18と、シート部材20と、駆動部40と、ステム50Aと、弁体60Aと、を有している。
ステム50Aは、棒状のステム本体51と、ステム本体51の下端部に設けられた円環板状のフランジ52Aと、を有している。フランジ52Aは、下面52aから上面52bまで上下方向に貫通する複数の貫通孔56が設けられている。本実施例において、複数の貫通孔56は、3つ設けられており、120度間隔で配置されている。
貫通孔56は、図10(b)に示すように、上下方向から見たときに、その一部が弁体60Aの閉弁時当接面63の内縁63aより内側に配置されている。これにより、閉弁状態においてフランジ52Aの下面52aが閉弁時当接面63に接すると、貫通孔56の下面52a側の開口56aが上記一部を除いて閉じられる。
弁体60Aは、円筒状に形成されている。弁体60Aは、ブリード溝65および貫通孔66が設けられていないこと以外は、第1実施例の弁体60と同一の構成を有する。
次に、上述した開閉弁2の動作の一例について、図8、図9を参照して説明する。
図8に示すように、電磁コイル45に通電しないことにより弁体60Aが弁座24から離れて弁ポート23を開いた開弁状態となる。開弁状態において、フランジ52Aの下面52aが弁体60Aの閉弁時当接面63から離れており、フランジ52Aの上面52bがリング部材69の下面に接している。そのため、貫通孔56の開口56aが開いており、貫通孔56の開度が大きい。開弁状態では、図8において矢印で模式的に示すように、弁室14から弁ポート23に冷媒Rが流れるとともに、貫通孔56にも冷媒Rが流れる。
そして、図9に示すように、電磁コイル45に通電すると、吸引子41に引き寄せられたプランジャ42とともにステム50Aおよび弁体60Aが下方に移動し、弁体60Aが弁座24に接して弁ポート23を閉じた閉弁状態となる。閉弁状態において、フランジ52Aの下面52aが弁体60Aの閉弁時当接面63に接する。これにより、貫通孔56の開口56aが、閉弁時当接面63の内縁63aより内側に配置された一部を除いて当該閉弁時当接面63によって閉じられ、貫通孔56の開度が小さくなる。これにより、貫通孔56の上記一部を通じて弁室14と弁ポート23とが接続され、図9において矢印で模式的に示すように、少量の冷媒Rが流れる。
閉弁状態において、貫通孔56に異物が詰まり冷媒流量が低下する場合がある。このような場合でも、電磁コイル45への通電を停止して再び開弁状態にすることで、貫通孔56の開口56aが開かれる。これにより、貫通孔56の開度が大きくなり、冷媒Rによって貫通孔56に詰まった異物を流すことができる。
以上より、本実施例の開閉弁2は、弁体60Aが、ステム50Aに対して上下方向に移動可能なように当該ステム50Aの下端部に取り付けられている。ステム50Aのフランジ52Aは、弁室14と弁ポート23とを接続するための貫通孔56が設けられている。そして、弁体60Aの閉弁時当接面63が、弁体60Aがステム50Aに対して上下方向に移動することにより、開弁状態において貫通孔56の開度を大きくしかつ閉弁状態において貫通孔56の開度を小さくするように構成されている。このようにしたことから、ステム50Aのフランジ52Aに設けた貫通孔56の開度を閉弁状態と開弁状態とで変化させることができる。そのため、貫通孔56を切削加工により精度良く設けることができ、閉弁状態において貫通孔56に異物が詰まった場合でも開弁状態にして貫通孔56の開度を大きくすることで異物を流すことができる。したがって、異物の詰まりを効果的に抑制でき、閉弁状態において精度良く少量の冷媒Rを流動させることができる。
また、ステム50Aは、下端部に円環状のフランジ52Aを有している。弁体60Aは、フランジ52Aが上下方向に摺動可能に収容される円筒状に形成されている。弁体60Aの内側には、閉弁状態においてフランジ52Aが当接される円環状の閉弁時当接面63が設けられている。貫通孔56は、フランジ52Aを上下方向に貫通して設けられている。そして、上下方向から見たとき、貫通孔56の一部が、閉弁時当接面63の内縁63aより内側に配置されている。このようにすることで、閉弁状態において、貫通孔56の一部を通じて弁室14と弁ポート23とが接続され、開弁状態において、貫通孔56の開口56aが開かれる。そのため、比較的簡易な構成で、異物の詰まりを効果的に抑制でき、閉弁状態において精度良く少量の冷媒Rを流動させることができる。特に、貫通孔56がフランジ52Aを上下方向に貫通して設けられているので、駆動部40によりステム50Aが上下方向に移動されると、冷媒Rが相対的に貫通孔56内を流動して、貫通孔56に詰まった異物をより効果的に流すことができる。
上記に本発明の実施例を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。前述の実施例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、実施例の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の趣旨に反しない限り、本発明の範囲に含まれる。
1、2…開閉弁、10…弁本体、14…弁室、16…第1導管、17…第2導管、18…キャン、20…シート部材、21…シート本体、22…フランジ、23…弁ポート、24…弁座、40…駆動部、41…吸引子、42…プランジャ、43…プランジャばね、45…電磁コイル、46…ストッパ、50、50A…ステム、51…ステム本体、52、52A…フランジ、52a…下面、52b…上面、52c…周面、56…貫通孔、56a…開口、60、60-1、60-2、60A…弁体、61…大径周壁部、62…小径周壁部、63…閉弁時当接面、63a…内縁、64…テーパー面、65、67…ブリード溝、66…貫通孔、66a…開口、68…凹溝、69…リング部材、L…軸線、冷媒…R

Claims (3)

  1. 弁室を有する筒状の弁本体と、前記弁本体の端部に連設されたシート部材と、前記弁室に配置された弁体と、前記弁体が取り付けられたステムと、前記ステムを介して前記弁体を駆動する駆動部と、を有する開閉弁であって、
    前記シート部材は、前記弁室に開口する弁ポートと、前記弁ポートを囲む弁座と、を有し、
    前記弁体は、前記ステムの軸方向に移動可能なように当該ステムの一端部に取り付けられ、
    前記弁体および前記ステムの一方は、前記弁室と前記弁ポートとを接続するための貫通孔が設けられ、
    前記弁体および前記ステムの他方は、前記弁体が前記ステムに対して前記軸方向に移動することにより、開弁状態において前記貫通孔の開度を大きくしかつ閉弁状態において前記貫通孔の開度を小さくするように構成されていることを特徴とする開閉弁。
  2. 前記ステムは、前記一端部に円環状のフランジを有し、
    前記弁体は、前記フランジが前記軸方向に摺動可能に収容される円筒状に形成され、
    前記弁体の内側には、閉弁状態において前記フランジが当接される円環状の閉弁時当接面が設けられ、
    前記閉弁時当接面には、外縁から内縁まで延びるブリード溝が設けられ、
    前記貫通孔は、前記弁体の周壁部を径方向に貫通して設けられるとともに前記ブリード溝に当該貫通孔の開口の一部が接続され、
    前記貫通孔の開口は、閉弁状態において、前記ブリード溝に接続された一部を除いて前記フランジの周面によって閉じられる、請求項1に記載の開閉弁。
  3. 前記ステムは、前記一端部に円環状のフランジを有し、
    前記弁体は、前記フランジが前記軸方向に摺動可能に収容される円筒状に形成され、
    前記弁体の内側には、閉弁状態において前記フランジが当接される円環状の閉弁時当接面が設けられ、
    前記貫通孔は、前記フランジを前記軸方向に貫通して設けられ、
    前記軸方向から見たとき、前記貫通孔の一部が、前記閉弁時当接面の内縁より内側に配置されている、請求項1に記載の開閉弁。
JP2019197875A 2019-10-30 2019-10-30 開閉弁 Active JP7321521B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019197875A JP7321521B2 (ja) 2019-10-30 2019-10-30 開閉弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019197875A JP7321521B2 (ja) 2019-10-30 2019-10-30 開閉弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021071157A JP2021071157A (ja) 2021-05-06
JP7321521B2 true JP7321521B2 (ja) 2023-08-07

Family

ID=75712756

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019197875A Active JP7321521B2 (ja) 2019-10-30 2019-10-30 開閉弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7321521B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4632358A (en) 1984-07-17 1986-12-30 Eaton Corporation Automotive air conditioning system including electrically operated expansion valve
JP2001012825A (ja) 1999-06-29 2001-01-19 Hitachi Ltd 絞り装置
CN109931409A (zh) 2017-12-18 2019-06-25 浙江盾安禾田金属有限公司 电子膨胀阀

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4632358A (en) 1984-07-17 1986-12-30 Eaton Corporation Automotive air conditioning system including electrically operated expansion valve
JP2001012825A (ja) 1999-06-29 2001-01-19 Hitachi Ltd 絞り装置
CN109931409A (zh) 2017-12-18 2019-06-25 浙江盾安禾田金属有限公司 电子膨胀阀

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021071157A (ja) 2021-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4981663B2 (ja) 切替弁
KR102502869B1 (ko) 파일럿식 전자밸브
JP4865287B2 (ja) パイロット型電磁弁
JP5196983B2 (ja) 流量制御弁
JPH0371605A (ja) 電磁弁
JP7321521B2 (ja) 開閉弁
JP2007092826A (ja) パイロット型電磁弁
JP7160307B2 (ja) 開閉弁およびその製造方法
JP3753003B2 (ja) シャフト付きソレノイド型アクチュエータ
JP2015127552A (ja) 開閉弁
JP4733572B2 (ja) 流量制御弁
JP2019203589A (ja) 電磁弁および冷凍サイクルシステム
JP2007092797A (ja) 電磁弁
WO2006132120A1 (ja) パイロット電磁弁
CN111692345A (zh) 电磁阀
JP2009079605A (ja) 電磁弁装置
JP2003222261A (ja) 電磁弁
JP2006189140A (ja) 電磁弁
JP6329770B2 (ja) 電気的駆動弁
JP2019218986A (ja) 開閉弁
JP7418811B2 (ja) 電気的駆動弁
JP6899598B2 (ja) 電磁弁
JP7450962B2 (ja) 電磁弁
JP2023002057A (ja) 電磁弁
JP7134493B2 (ja) 電気的駆動弁およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230620

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230622

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230719

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7321521

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150