JP2019218986A - 開閉弁 - Google Patents

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Ryosuke Tsukui
良輔 津久井
紀幸 森田
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紀幸 森田
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Abstract

【課題】経年使用によるブリード流量の低下を抑制できる開閉弁を提供する。【解決手段】開閉弁1は、弁座18と弁体部44との間に、閉弁状態において弁室14側から弁ポート15側に通じるブリード流路を構成するブリード溝18aが設けられている。弁本体10の弁座部材12が、弁座18の周囲に設けられた当接面19を有しており、弁体40が、閉弁状態において当接面19に重なるストッパ面48aを有している。そして、閉弁状態においてブリード溝18aと弁室14とが通じている。【選択図】図3

Description

本発明は、開閉弁に関し、例えば、空気調和機に用いられ、閉弁状態において少量の冷媒を流動させる絞り弁として機能する除湿弁に適した開閉弁に関する。
従来、除湿運転を行う空気調和機では、室内熱交換機を2つの熱交換器で構成し、これら両熱交換器の間に絞り弁としての除湿弁を設けている。このような除湿弁として、開弁状態と閉弁状態とを切り換え、閉弁状態において絞り弁として機能する開閉弁が用いられる。空気調和機では、通常運転時に除湿弁を開弁状態にして両熱交換器を一体として機能させる。一方、除湿運転時には、除湿弁を閉弁状態にして絞り弁とし、上流側の熱交換器を凝縮器として機能させ、下流側の熱交換器を蒸発器として機能させる。
空気調和機に使用される除湿弁としては、閉弁状態においてブリード流量と言われる少量の冷媒を流動させるためのブリード溝を弁座に設けたものが知られている。除湿弁として、通電閉形(ノーマルオープンタイプ)の直動式の電磁弁が用いられることが多い。
従来の開閉弁の一例としての電磁弁が特許文献1に開示されている。特許文献1の電磁弁は、電磁ソレノイド装置の非通電時には、プランジャばねのばね力によりプランジャが押し上げられ、プランジャに固定された弁体が弁座から離れた開弁状態になる。また、電磁ソレノイド装置の通電時には、プランジャばねのばね力に抗してプランジャが磁気力により下方に移動され、弁体が弁座に接した閉弁状態になる。
特開2013−221652号公報
上述した電磁弁は、弁体がプランジャに固定されているので、閉弁状態において弁体が磁気力により弁座に押し付けられる。そのため、比較的大きい力で弁体が弁座に繰り返し押し付けられるので、経年使用により弁座や弁体の摩耗が生じるおそれがある。特に、弁体が弁座に対して線接触する構成においては、単位面積あたりの力が大きくなり、弁座や弁体の摩耗がより進んでしまうことが懸念される。そして、このような電磁弁を除湿弁として採用した場合に弁座や弁体の摩耗が生じると、弁座に設けられたブリード溝の開口深さが小さくなり、ブリード流量が低下してしまう。弁体にブリード溝が設けられた構成でも同様である。これにより、空気調和機の吹き出し温度が低下して、再熱除湿能力が悪化するおそれがある。
そこで、本発明は、経年使用によるブリード流量の低下を抑制できる開閉弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る開閉弁は、弁室と前記弁室に開口する弁ポートと前記弁ポートを囲む弁座とを有する弁本体と、前記弁座に先端部が対向するように配置された弁体と、前記先端部に設けられた弁体部が前記弁座に対して進退するように前記弁体を移動させる駆動部と、を有し、前記弁座と前記弁体部との間には、前記弁体部が前記弁座に最も近づく閉弁状態において前記弁室側から前記弁ポート側に通じるブリード流路が設けられ、前記弁本体が、前記弁座の周囲に設けられた当接面を有し、前記弁体が、前記閉弁状態において前記当接面に重なるストッパ面を有し、前記閉弁状態において前記ブリード流路と前記弁室とが通じていることを特徴とする。
本発明によれば、弁座と弁体部との間には、弁体部が弁座に最も近づく閉弁状態において弁室側から弁ポート側に通じるブリード流路が設けられている。弁本体が、弁座の周囲に設けられた当接面を有しており、弁体が、閉弁状態において当接面に重なるストッパ面を有している。そして、閉弁状態においてブリード流路と弁室とが通じている。このようにしたことから、閉弁状態において、弁本体の当接面に弁体のストッパ面が重なり面接触となる。そのため、弁本体と弁体との接触箇所における単位面積あたりの力が小さくなり、弁座や弁体部の摩耗を抑制できる。これにより、弁座と弁体部との間のブリード流路が小さくなることを抑制できる。したがって、経年使用によるブリード流量の低下を抑制できる。
本発明において、前記弁体が、前記弁体の先端部に取り付けられた環状のストッパ部材を有し、前記ストッパ面が、前記ストッパ部材における前記弁座側の端部に設けられ、前記ストッパ部材の内側空間が、前記閉弁状態において前記ブリード流路に通じており、前記ストッパ部材または前記弁体の先端部には、前記ストッパ部材の内側空間と前記弁室とを接続する接続流路が設けられていることが好ましい。このようにすることで、ストッパ部材を別工程で作成したのち弁体の先端部に取り付けることができるので、ストッパ部材に高精度の加工を施すことが可能となる。また、ストッパ部材に弁体の先端部とは異なる材料を採用することができ、構成の自由度を高めることができる。
本発明において、前記閉弁状態において前記弁体部が前記弁座に接し、前記ブリード流路が、前記弁体部または前記弁座に形成された前記弁室側から前記弁ポート側に延びるブリード溝で構成されていてもよい。
本発明において、前記閉弁状態において前記弁座と前記弁体部との間に隙間が設けられ、前記ブリード流路が、前記隙間で構成されていてもよい。
本発明によれば、経年使用によるブリード流量の低下を効果的に抑制できる。
本発明の第1実施例に係る開閉弁の縦断面図である。 図1の開閉弁の弁座近傍の拡大断面図(開弁状態)である。 図1の開閉弁の弁座近傍の拡大断面図(閉弁状態)である。 図1の開閉弁が有するストッパ部材を示す図である。 本発明の第2実施例に係る開閉弁の弁座近傍の拡大断面図(開弁状態)である。 図5の開閉弁の弁座近傍の拡大断面図(閉弁状態)である。 図5の開閉弁が有するストッパ部材を示す図である。
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例に係る開閉弁の構成について、図1〜図4を参照して説明する。なお、本明細書において、開閉弁とは、閉弁状態において少量の冷媒が流動する弁装置を含む。
図1は、本発明の第1実施例に係る開閉弁の縦断面図である。図2、図3は、図1の開閉弁の弁座近傍の拡大断面図(開弁状態、閉弁状態)である。図4は、図1の開閉弁が有するストッパ部材を示す図である。図4(a)は、ストッパ部材を下方から見た図であり、図4(b)は、図4(a)のA−A線に沿う断面図である。なお、本明細書において、「上下左右」は各図において各部材の相対的な位置関係を示すために用いており、絶対的な位置関係を示すものではない。
第1実施例の開閉弁1は、例えば、空気調和機の除湿運転時の冷媒を絞る除湿弁(ドライ弁)として使用される。開閉弁1は、磁気力により弁体を駆動する電磁弁である。開閉弁1は、これ以外にも、モーターの回転力により弁体を駆動する電動弁などであってもよい。
図1、図2に示すように、開閉弁1は、弁本体10と、吸引子13と、プランジャ30と、弁体40と、電磁式アクチュエータ50と、を有している。
弁本体10は、キャン11と、弁座部材12と、を有している。
キャン11は、逆有底円筒状の小径部11aとその下部に連なる大径部11bとを有する段付き状に形成されている。
弁座部材12は、下端にフランジ部を有する円筒状に形成されている。キャン11と弁座部材12とは、例えば、ステンレスなどの金属製であり、弁座部材12がキャン11の大径部11bに下からはめ込まれて、当該大径部11bにフランジ部が溶接等により接合して固定される。
弁座部材12は、内周面12aと、内周面12aの上端に設けられた逆円錐状のテーパ面である弁座18と、上方を向く円環状平面である当接面19と、が順に連なっている。当接面19は、弁座18の周囲に設けられている。
弁座18には、複数のブリード溝18aが設けられている。ブリード溝18aは、弁座18の弁室14側から弁ポート15側に(当接面19側から内周面12a側に)延びている。本実施例において、複数のブリード溝18aは、所定深さおよび所定幅の断面V字状に形成されており、周方向に60度間隔で6つ設けられている。ブリード溝18aの形状や数などの構成については、開閉弁1の仕様等に応じて適宜設定される。
吸引子13は、円筒状に形成されており、キャン11の小径部11aの下部に固定されている。吸引子13は、磁界により磁化される固定鉄心である。
弁本体10は、弁室14と、弁室14に開口する弁ポート15と、を有している。弁室14は、キャン11の大径部11b、弁座部材12および吸引子13によって画定される。弁ポート15は、弁座部材12の内周面12aによって画定され、弁座18に囲まれている。
キャン11の大径部11bには、側方に延びる第1導管16が接続されている。弁座部材12の下部には、下方に延びる第2導管17が接続されている。第1導管16は弁室14に通じており、第2導管17は弁ポート15に通じている。
プランジャ30は、円筒状に形成されており、キャン11の小径部11aの上部に吸引子13と対向して上下方向に移動可能に収容されている。プランジャ30は、吸引子13との間に圧縮コイルばねであるプランジャばね31を挟んでいる。プランジャ30は、プランジャばね31により上方に向けて押されている。すなわち、プランジャばね31は、プランジャ30を吸引子13から離す方向に押している。キャン11の天井部11cは、プランジャ30の上方移動限界(上端位置)を定めるストッパとなる。
弁体40は、例えば、ステンレスなどの金属製であり、先端部である下部大径部41と、中間胴部42と、上部小径部43と、を一体に有している。また、弁体40は、下部大径部41に取り付けられたストッパ部材46を有している。
下部大径部41は、下端部の外側に逆円錐状のテーパ面である弁体部44を有している。弁体部44は、弁座18に上下方向に対向して配置される。弁体40が上方に移動すると、弁体部44が弁座18から離れる。これにより、弁ポート15が弁室14に対して開いて、開弁状態となる。また、弁体40が下方に移動すると、弁体部44が弁座18に接する(すなわち着座する)。これにより、弁ポート15が弁室14に対して閉じ、弁体部44が弁座18に最も近づく閉弁状態となる。
本実施例において、弁体部44を構成するテーパ面が弁体40の移動方向(図1〜図3の上下方向)に対してなす角度は、弁座18を構成するテーパ面が弁体40の移動方向に対してなす角度より小さい。これにより、閉弁状態において弁体部44は弁座18に対して線接触する。
弁座18に設けられた複数のブリード溝18aにより、閉弁状態において弁室14側と弁ポート15側とを通じるブリード流路が構成されている。
また、下部大径部41には、かしめ部41aによりストッパ部材46が固定されている。ストッパ部材46は、例えば、ステンレスなどの金属製でもよく、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの樹脂製でもよい。ストッパ部材46は、円環板状の環状基部47と、環状基部47の下面内縁に下方に向けて立設された周壁部48と、を一体に有している。
周壁部48の下端には、下方に向けられた平面状のストッパ面48aが設けられている。また、周壁部48には、内側と外側とを貫通する複数の接続流路48bが設けられている。本実施例において、接続流路48bは、ブリード溝18aと同様に周方向に60度間隔で6つ設けられている。ストッパ部材46は、その内側に弁体部44が収まり、各接続流路48bが各ブリード溝18aと径方向に並ぶようにして下部大径部41に取り付けられている。ストッパ部材46は、閉弁状態において弁座部材12の当接面19にストッパ面48aが密着して重なり、すなわち、面接触となる。また、ストッパ部材46の接続流路48bが、閉弁状態においてストッパ部材46の内側空間49(内周面に囲まれた空間)と弁室14とを接続する。この内側空間49は、ブリード溝18aに通じている。これにより、閉弁状態においてブリード流路であるブリード溝18aと弁室14とが、接続流路48bおよび内側空間49を介して通じている。
中間胴部42は、吸引子13の貫通孔13aおよびプランジャ30の通し孔30aに上下方向に移動可能に挿入されている。上部小径部43は、プランジャ30の内側に配置されており、中間胴部42より大径の円筒状の嵌合部材32が嵌められている。嵌合部材32は、上部小径部43のかしめ部43aにより固定されている。嵌合部材32は、プランジャ30の内側に弁体40とともに上下方向に移動可能に収容されている。
嵌合部材32は、キャン11の天井部11cとの間に圧縮コイルばねである閉弁ばね33を挟んでいる。嵌合部材32は、閉弁ばね33により下方に向けて押されている。すなわち、閉弁ばね33は、嵌合部材32に固定された弁体40を弁座18に近づける方向に押している。閉弁ばね33のばね力(復元力)は、プランジャばね31のばね力より小さくなるように設定されている。嵌合部材32が閉弁ばね33に押されることにより、嵌合部材32の下面がプランジャ30における通し孔30aの周りの部分に押し付けられている。
電磁式アクチュエータ50は、ハウジング51と、ハウジングに収容されたボビン52と、ボビン52に巻回された電線で構成されたコイル53と、を有している。電磁式アクチュエータ50は、略円筒状に形成されており、キャン11の小径部11aが内側に嵌められている。ハウジング51の上部には、半球状凸部を有する板ばね状のストッパ54が固定されている。このストッパ54の半球状凸部をキャン11の小径部11aに複数箇所(例えば4カ所)設けられた半球状の凹部のいずれかに嵌め合わせることで、キャン11に対して電磁式アクチュエータ50が位置決め固定される。
電磁式アクチュエータ50は、吸引子13、プランジャ30,プランジャばね31および閉弁ばね33と協働して駆動部として機能し、コイル53に通電することにより弁体部44が弁座18に接する(着座する)ように弁体40を下方に移動させる。また、コイル53に通電しないことにより弁体部44が弁座18から離れるように弁体40を上方に移動させる。電磁式アクチュエータ50は、弁体部44が弁座18に対して接離するように、すなわち弁体部44が弁座18に対して前進および後退(進退)するように弁体40を移動させる。
次に、上述した開閉弁1の動作の一例について説明する。
開閉弁1のコイル53に通電していない状態(非通電時)において、プランジャ30は、プランジャばね31のばね力(詳細には、プランジャばね31と閉弁ばね33とのばね力の差)により押し上げられて、天井部11cに接する上端位置にある。そして、プランジャ30とともに嵌合部材32も押し上げられ、嵌合部材32に固定された弁体40が上方に移動する。これにより、非通電時は、図1、図2に示すように弁体部44が弁座18から離れた開弁状態となる。開弁状態では、冷媒が弁室14を介して第1導管16と第2導管17との間を自由に流動することができる。図1において、第1導管16から第2導管17に向かう冷媒の流れを矢印で模式的に示している。また、開弁状態では、閉弁ばね33のばね力により、弁体40の上部小径部43に取り付けられた嵌合部材32の下面は、プランジャ30の通し孔30aの周りの部分に押し付けられている。
開閉弁1のコイル53に通電している状態(通電時)において、コイル53が生じる磁界により吸引子13およびプランジャ30が磁化されて、プランジャ30は、プランジャばね31のばね力に抗して下方にある吸引子13に引き寄せられる。このとき、閉弁ばね33のばね力により嵌合部材32が押し下げられて、嵌合部材32に固定された弁体40が下方に移動する。これにより、通電時は、図3に示すように弁体部44が弁座18に着座した閉弁状態となる。閉弁状態では、第1導管16と第2導管17との間の冷媒の流動が制限される。
閉弁状態では、閉弁ばね33のばね力により弁体部44が弁座18に押し付けられた状態となる。弁体部44が弁座18に着座すると、弁体40の下方への移動が規制されるが、プランジャ30はプランジャばね31のばね力に抗して下方にさらに移動して吸引子13に突き当たる。このように、弁体部44を弁座18に押し付ける力は、閉弁ばね33のばね力のみとなる。なお、本実施例において、弁体40がプランジャ30に対して移動可能な構成であるが、嵌合部材32を設けずに弁体40をプランジャ30にかしめ等により固定した構成を採用してもよい。
開閉弁1は、弁体部44が弁座18に着座した(接した)閉弁状態において、弁室14から弁ポート15に通じる複数のブリード溝18aを所定のブリード流量の冷媒が流れるように構成されている。具体的には、冷媒は、弁室14から接続流路48b、内側空間49およびブリード溝18aを順に通り、弁ポート15に流れる。図3において、冷媒が流れる様子を矢印Fで模式的に示す。そして、開閉弁1において開弁状態と閉弁状態とを繰り返すことにより弁体部44も弁座18に繰り返し接するが、同時に弁体40のストッパ面48aが弁座部材12の当接面19に面接触する。これにより、弁座18と弁体部44との接触箇所に力が集中してしまうことを防ぐことができる。そのため、弁座18および弁体部44の摩耗が効果的に抑制され、ブリード流量が弁座18や弁体部44の摩耗の影響を受けてしまうことを抑制できる。
以上より、本実施例の開閉弁1によれば、弁座18と弁体部44との間には、弁体部44が弁座18に接する閉弁状態において弁室14側から弁ポート15側に通じるブリード流路を構成するブリード溝18aが設けられている。弁本体10の弁座部材12が、弁座18の周囲に設けられた当接面19を有しており、弁体40が、閉弁状態において当接面19に重なるストッパ面48aを有している。そして、閉弁状態においてブリード溝18aと弁室14とが通じている。このようにしたことから、閉弁状態において、弁本体10の当接面19に弁体40のストッパ面48aが重なり面接触となる。そのため、弁本体10と弁体40との接触箇所における単位面積あたりの力が小さくなり、弁座18や弁体部44の摩耗を抑制でき、弁座18と弁体部44との間のブリード溝18aの深さが小さくなることを抑制できる。したがって、経年使用によるブリード流量の低下を抑制できる。
また、弁体40が、その先端部である下部大径部41に取り付けられた環状のストッパ部材46を有している。ストッパ面48aが、ストッパ部材46における弁座18側の端部に設けられている。ストッパ部材46の内側空間49が、閉弁状態においてブリード溝18aに通じている。そして、ストッパ部材46には、ストッパ部材46の内側空間49と弁室14とを接続する接続流路48bが設けられている。このようにすることで、ストッパ部材46を別工程で作成したのち弁体40の下部大径部41に取り付けることができるので、ストッパ部材46に高精度の加工を施すことが可能となる。また、ストッパ部材46に弁体40の下部大径部41とは異なる材料を採用することができるので、構成の自由度を高めることができる。
(第2実施例)
以下、本発明の第2実施例に係る開閉弁の構成について、図5〜図7を参照して説明する。
図5、図6は、本発明の第2実施例に係る開閉弁の弁座近傍の拡大断面図(開弁状態、閉弁状態)である。図7は、図5の開閉弁が有するストッパ部材を示す図である。図7(a)は、ストッパ部材を下方から見た図であり、図7(b)は、図7(a)のB−B線に沿う断面図である。
第2実施例の開閉弁2も、第1実施例の開閉弁1と同様に、例えば、空気調和機の除湿運転時の冷媒を絞る除湿弁(ドライ弁)として使用される。この開閉弁2は、弁体40が、下部大径部41に代えて接続流路41bが設けられた下部大径部41Aを有し、ストッパ部材46に代えて接続流路48bを省略したストッパ部材46Aを有している。そして、弁座18にはブリード溝18aが設けられておらず、弁体部44が弁座18に最も近づく閉弁状態において、弁座18と弁体部44との間に隙間Sが設けられている。この隙間Sによって弁室14側から弁ポート15側に通じるブリード流路を構成している。これら以外の構成について、第2実施例の開閉弁2は、第1実施例の開閉弁1と同じ構成である。開閉弁2において、開閉弁1と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
開閉弁2が有する弁体40は、例えば、ステンレスなどの金属製であり、先端部である下部大径部41Aと、中間胴部42と、上部小径部43と、を一体に有している。また、弁体40は、下部大径部41Aに取り付けられたストッパ部材46Aを有している。
下部大径部41Aは、下端部の外側に逆円錐状のテーパ面である弁体部44を有している。弁体部44は、弁座18に上下方向に対向して配置される。弁体40が上方に移動すると、弁体部44が弁座18から離れる。これにより、弁ポート15が弁室14に対して開いて、開弁状態となる。また、弁体40が下方に移動すると、弁座部材12の当接面19にストッパ部材46Aのストッパ面48aが突き当たり、弁体部44が弁座18とわずかな隙間Sをあけた位置で下方への移動が規制される。このとき、弁ポート15が弁室14に対して概ね閉じ、弁体部44が弁座18に最も近づく閉弁状態となる。
弁座18と弁体部44とのわずかな隙間Sにより、閉弁状態において弁室14側と弁ポート15側とを通じるブリード流路が構成されている。
また、下部大径部41Aには、かしめ部41aによりストッパ部材46Aが固定されている。ストッパ部材46Aは、例えば、ステンレスなどの金属製でもよく、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの樹脂製でもよい。ストッパ部材46Aは、円環板状の環状基部47と、環状基部47の下面内縁に下方に向けて立設された周壁部48と、を一体に有している。
周壁部48の下端には、下方に向けられた平面状のストッパ面48aが設けられている。なお、ストッパ部材46Aには、第1実施例のストッパ部材46のような接続流路48bは設けられていない。ストッパ部材46Aは、その内側に弁体部44が収まり、内周面と下部大径部41Aとの間に隙間を設けて当該下部大径部41Aに取り付けられている。ストッパ部材46Aは、閉弁状態において弁座部材12の当接面19にストッパ面48aが密着して重なり、すなわち、面接触となる。また、下部大径部41Aには、閉弁状態においてストッパ部材46Aの内側空間49(内周面に囲まれた空間)と弁室14とを接続する複数の接続流路41bが設けられている。内側空間49は、弁座18と弁体部44との隙間Sに通じている。これにより、閉弁状態においてブリード流路である隙間Sと弁室14とが、接続流路41bおよび内側空間49を介して通じている。
開閉弁2は、弁座18に弁体部44が最も近づく閉弁状態において、弁室14から弁ポート15に通じる弁座18と弁体部44との隙間Sを所定のブリード流量の冷媒が流れるように構成されている。具体的には、冷媒は、弁室14から接続流路41b、内側空間49および隙間Sを順に通り、弁ポート15に流れる。図6において、冷媒が流れる様子を矢印Fで模式的に示す。そして、開閉弁2において開弁状態と閉弁状態とを繰り返しても、弁体部44が弁座18に接することがなく、弁体40のストッパ面48aが弁座部材12の当接面19に面接触する。そのため、弁座18および弁体部44の摩耗が効果的に抑制され、ブリード流量が弁座18や弁体部44の摩耗の影響を受けてしまうことを抑制できる。
以上より、本実施例の開閉弁2によれば、弁座18と弁体部44との間には、閉弁状態において弁室14側から弁ポート15側に通じるブリード流路を構成する隙間Sが設けられている。弁本体10の弁座部材12が、弁座18の周囲に設けられた当接面19を有しており、弁体40が、閉弁状態において当接面19に重なるストッパ面48aを有している。そして、閉弁状態において隙間Sと弁室14とが通じている。このようにしたことから、閉弁状態において、弁座18と弁体部44とが接することがなく、弁本体10の当接面19に弁体40のストッパ面48aが重なって面接触となる。そのため、当接面19とストッパ面48aとの接触箇所における単位面積あたりの力が小さくなり、弁座18や弁体部44の摩耗を抑制しつつ、弁座18と弁体部44との隙間Sが小さくなることを抑制できる。したがって、経年使用によるブリード流量の低下を抑制できる。
また、弁体40が、その先端部である下部大径部41Aに取り付けられた環状のストッパ部材46Aを有している。ストッパ面48aが、ストッパ部材46Aにおける弁座18側の端部に設けられている。ストッパ部材46Aの内側空間49が、閉弁状態において弁座18と弁体部44との隙間Sに通じている。そして、下部大径部41Aには、ストッパ部材46Aの内側空間49と弁室14とを接続する接続流路41bが設けられている。このようにすることで、ストッパ部材46Aを別工程で作成したのち弁体40の下部大径部41Aに取り付けることができるので、ストッパ部材46Aに高精度の加工を施すことが可能となる。また、ストッパ部材46Aに弁体40の下部大径部41Aとは異なる材料を採用することができるので、構成の自由度を高めることができる。
上記に本発明の実施例を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。前述の実施例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、実施例の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の趣旨に反しない限り、本発明の範囲に含まれる。
1…開閉弁、10…弁本体、11…キャン、11a…小径部、11b…大径部、11c…天井部、12…弁座部材、12a…内周面、13…吸引子、13a…貫通孔、14…弁室、15…弁ポート、16…第1導管、17…第2導管、18…弁座、19…当接面、30…プランジャ、30a…通し孔、31…プランジャばね、32…嵌合部材、33…閉弁ばね、40…弁体、41、41A…下部大径部、41a…かしめ部、41b…接続流路、42…中間胴部、43…上部小径部、43a…かしめ部、44…弁体部、46、46A…ストッパ部材、47…環状基部、48…周壁部、48a…ストッパ面、48b…接続流路、49…内側空間、50…電磁式アクチュエータ、51…ハウジング、52…ボビン、53…コイル、54…ストッパ、S…隙間

Claims (4)

  1. 弁室と前記弁室に開口する弁ポートと前記弁ポートを囲む弁座とを有する弁本体と、
    前記弁座に先端部が対向するように配置された弁体と、
    前記先端部に設けられた弁体部が前記弁座に対して進退するように前記弁体を移動させる駆動部と、を有し、
    前記弁座と前記弁体部との間には、前記弁体部が前記弁座に最も近づく閉弁状態において前記弁室側から前記弁ポート側に通じるブリード流路が設けられ、
    前記弁本体が、前記弁座の周囲に設けられた当接面を有し、
    前記弁体が、前記閉弁状態において前記当接面に重なるストッパ面を有し、
    前記閉弁状態において前記ブリード流路と前記弁室とが通じていることを特徴とする開閉弁。
  2. 前記弁体が、前記弁体の先端部に取り付けられた環状のストッパ部材を有し、
    前記ストッパ面が、前記ストッパ部材における前記弁座側の端部に設けられ、
    前記ストッパ部材の内側空間が、前記閉弁状態において前記ブリード流路に通じており、
    前記ストッパ部材または前記弁体の先端部には、前記ストッパ部材の内側空間と前記弁室とを接続する接続流路が設けられている、請求項1に記載の開閉弁。
  3. 前記閉弁状態において前記弁体部が前記弁座に接し、
    前記ブリード流路が、前記弁体部または前記弁座に形成された前記弁室側から前記弁ポート側に延びるブリード溝で構成されている、請求項1または請求項2に記載の開閉弁。
  4. 前記閉弁状態において前記弁座と前記弁体部との間に隙間が設けられ、
    前記ブリード流路が、前記隙間で構成されている、請求項1または請求項2に記載の開閉弁。
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