JP6976582B2 - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁 Download PDF

Info

Publication number
JP6976582B2
JP6976582B2 JP2019046031A JP2019046031A JP6976582B2 JP 6976582 B2 JP6976582 B2 JP 6976582B2 JP 2019046031 A JP2019046031 A JP 2019046031A JP 2019046031 A JP2019046031 A JP 2019046031A JP 6976582 B2 JP6976582 B2 JP 6976582B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve body
valve
plunger
guide portion
solenoid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019046031A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020148255A (ja
Inventor
良輔 津久井
大輔 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikoki Corp
Original Assignee
Fujikoki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikoki Corp filed Critical Fujikoki Corp
Priority to JP2019046031A priority Critical patent/JP6976582B2/ja
Priority to CN201911357119.3A priority patent/CN111692344A/zh
Publication of JP2020148255A publication Critical patent/JP2020148255A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6976582B2 publication Critical patent/JP6976582B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K1/00Lift valves or globe valves, i.e. cut-off apparatus with closure members having at least a component of their opening and closing motion perpendicular to the closing faces
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K1/00Lift valves or globe valves, i.e. cut-off apparatus with closure members having at least a component of their opening and closing motion perpendicular to the closing faces
    • F16K1/32Details
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K31/00Actuating devices; Operating means; Releasing devices
    • F16K31/02Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic
    • F16K31/06Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic using a magnet, e.g. diaphragm valves, cutting off by means of a liquid
    • F16K31/0644One-way valve
    • F16K31/0655Lift valves

Description

本発明は、電磁弁に係り、特に、弁漏れ性に優れた電磁弁に関する。
従来、電磁コイルの磁力により弁体を弁シート(弁座)に対して昇降させて開閉動作を行う電磁弁はよく知られている。
例えば特許文献1、2には、空気調和機の除湿(ドライ)運転時の冷媒を絞る除湿弁(ドライ弁)などとして使用される、いわゆる通電閉型(ノーマルオープンタイプ)の電磁弁が開示されている。
特許文献1に所載の電磁弁は、一端が閉塞した筒状をなす弁本体と、この弁本体の一端側に摺動自在に収容されたプランジャと、このプランジャと対向するように弁本体の中央部に嵌着された吸引子と、この吸引子を貫通してプランジャに連結された弁体と、弁本体の他端側の開口を塞ぐとともに弁体により開閉される弁シートが形成された弁シート部材と、プランジャと吸引子との間に配設されて、弁体が弁シートから離れるように付勢するコイルスプリング(プランジャばね)と、このコイルスプリングのばね力に抗して弁体が弁シートを塞ぐように吸引子を励磁する電磁コイルとを備える。
また、特許文献2に所載の電磁弁は、小径部およびこの小径部に段部を介して接続する大径部を有する筒状をなす弁本体と、外周縁部が大径部の開口端部に接合される、弁シートを有する環状の弁シート部材と、小径部に対して摺動自在に嵌合されたプランジャを有し、このプランジャから弁シートと対向するように突出して弁シートを開閉し得る弁体と、弁本体の段部に固定される環状のばね受けと、このばね受けとプランジャとの間に介装されて弁シートから弁体が離れるように付勢する圧縮ばね(プランジャばね)と、小径部の開口を塞ぐように弁本体に嵌着された吸引子と、圧縮ばねのばね力に抗して弁体を弁シート側に駆動する電磁コイル等を有する。
特開2004−92664号公報 特開2007−56954号公報
ところで、上記従来の電磁弁においては、プランジャと弁体とがかしめ等で連結されており、弁体のガイドは、弁本体に摺動自在に収容ないし嵌合されたプランジャで行うようになっている。すなわち、弁体はプランジャを介して(間接的に)ガイドされているため、弁シートに接離(着座)する弁体の先端部に振れが生じて、弁漏れが発生する可能性がある。
また、特許文献1に所載のものでは、弁本体の一端側にプランジャが摺動自在に収容され、弁本体の他端側に弁体により接離・開閉される弁シートが設けられている。そのため、弁体においてプランジャによりガイドされる部分と弁シートに接離(着座)する部分とが離れて位置し、弁シートに接離(着座)する弁体の先端部の振れが大きくなり、弁漏れ性がさらに悪化する懸念がある。また、この場合、特許文献1に所載の如くに、弁本体の中央部(つまり、プランジャと弁シートとの間)に固定された吸引子で弁体をある程度ガイドし得るが、通常、吸引子と弁体との間は所定の隙間が設けられているため、弁漏れを確実に抑えることは難しい。
また、特許文献2に所載のものでは、弁本体に固定された環状のばね受けに、弁シート側に突出して弁体の移動をガイドする筒状の案内部が設けられ、これによって、移動時に発生し得る弁体の不安定な動作を抑制できる。しかし、かかる特許文献2に所載の対策では、案内部が設けられた環状のばね受けを別途に設ける必要があるとともに、この案内部は、開弁状態において弁体の先端部を取り囲むように形成されており、閉弁付近になると、弁体が案内部から抜け出て弁体の移動はガイドされなくなるため、弁漏れ性の確保には十分ではない。
また、上記従来の電磁弁においては、流入口側と流出口側の圧力差によって、閉弁付近にある(すなわち、弁シートに近接する)弁体が流出口側(低圧側)に引き込まれて閉弁しやすくなるという課題もある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、大きな改変、部品追加、加工・組立コスト増加等を招くことなく、弁漏れ性を向上させることができ、かつ開弁保持圧力上昇を図ることのできる電磁弁を提供することにある。
前記した課題を解決すべく、本発明に係る電磁弁は、基本的に、弁シートを有する弁本体と、該弁本体に昇降可能に配在されたプランジャと、該プランジャに対向配置された吸引子と、該吸引子を励磁する電磁コイルと、前記プランジャに連結され、前記弁シートに対して昇降可能に配在された弁体と、前記プランジャを開弁方向または閉弁方向のいずれか一方に付勢する付勢部材と、を備え、前記電磁コイルの通電により前記付勢部材の付勢力に抗して前記プランジャが開弁方向または閉弁方向のいずれか他方に移動せしめられ、前記開弁方向を上方向、前記閉弁方向を下方向として、少なくとも前記弁体の閉弁時に、前記弁体が摺動可能に配在されて前記弁体の移動をガイドする弁体ガイド部が設けられ、前記弁体ガイド部は、前記吸引子の下面に形成され、前記弁体ガイド部の下端は、前記弁体の全開時の前記弁体の下端部と同じ位置に設定されていることを特徴としている。
好ましい態様では、前記弁体ガイド部は、前記弁体の全開から閉弁までの全ストロークにわたって、前記弁体が摺動可能に配在されて前記弁体の昇降をガイドするようになっている。
他の好ましい態様では、前記弁体ガイド部は、前記弁体の外周を囲う筒状を有し、前記弁体ガイド部に前記弁体が摺動可能に内挿される。
別の好ましい態様では、前記弁本体において前記吸引子の一端側に前記プランジャが摺動可能に嵌挿され、前記弁本体において前記吸引子の他端側に前記弁シートが設けられ、前記プランジャに前記弁体の一端が連結され、前記弁シートに前記弁体の他端が接離するようにされ、前記吸引子と前記弁シートとの間に前記弁体ガイド部が設けられる。
更に好ましい態様では、前記弁体ガイド部は、前記吸引子の下面に筒状に形成される。
更に好ましい態様では、前記弁体ガイド部の下端は、前記弁本体の側部に設けられた開口の上端より下側に位置せしめられる。
更に好ましい態様では、前記弁体に、前記弁シートの口径より大径を有し、前記弁体ガイド部に摺接する摺動部が形成される。
本発明の電磁弁では、少なくとも弁体の閉弁時に、好ましくは、弁体の全開から閉弁までの全ストロークにわたって、弁体が摺動可能に配在されて弁体の移動をガイドする弁体ガイド部が設けられているので、閉弁付近においても弁体は弁体ガイド部と摺接せしめられて(言い換えれば、弁体は弁体ガイド部から抜け出ることはなく)弁体の動作が安定する。そのため、例えば横置き(横倒し)等で使用する場合でも、弁漏れ性を確実に向上させることができる。
この場合、前記弁体ガイド部は、弁本体に固定された吸引子や、弁本体の一部(筒体部分)を用いて形成できるため、大きな改変、部品追加、加工・組立コスト増加等を招くことはない。
また、前記弁体ガイド部は、弁体の外周を囲う筒状を有し、その弁体ガイド部に弁体が摺動可能に内挿されるので、弁体ガイド部の内側に配在される弁体には、流入口側と流出口側の圧力差が作用しにくくなる。そのため、弁体は流出口側(低圧側)に引き込まれにくくなり、開弁保持圧力を上昇させることができる。
本発明に係る電磁弁の第1実施形態の無通電時(全開状態)を示す縦断面図。 本発明に係る電磁弁の第1実施形態の通電オン時(閉弁状態)を示す縦断面図。 本発明に係る電磁弁の第2実施形態の無通電時(全開状態)を示す縦断面図。 本発明に係る電磁弁の第2実施形態の通電オン時(閉弁状態)を示す縦断面図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
図1及び図2は、本発明に係る電磁弁の第1実施形態を示す縦断面図であり、図1は無通電時(全開状態)、図2は通電オン時(閉弁状態)を示している。
なお、本明細書において、上下、左右等の位置、方向を表わす記述は、説明が煩瑣になるのを避けるために図面に従って便宜上付けたものであり、実際に使用された状態での位置、方向を指すとは限らない。
また、各図において、部材間に形成される隙間や部材間の離隔距離等は、発明の理解を容易にするため、また、作図上の便宜を図るため、各構成部材の寸法に比べて大きくあるいは小さく描かれている場合がある。
図示実施形態の電磁弁1は、空気調和機等の冷凍サイクルに使用されるのもので、天井部12a付き円筒状の小径部12A及び円環状の段部12Cを介して小径部12Aの下部に連なる大径部12Bからなる段付きのキャン12と、該キャン12の大径部12Bに下から嵌め込まれて溶接等により密封接合された鍔状部14C付き円筒状の弁シート部材14とで弁本体10が構成されている。弁シート部材14の上端部(の内周側)は、逆円錐面状のテーパ面からなる弁シート15となっており、この弁シート15に、後述する弁体20の下部大径弁体部21(詳しくは、その下端外周側に設けられた逆円錐面状のテーパ面)が接離するようになっている。
また、前記キャン12の大径部12Bの一側部には導管(継手)41が、また、弁シート部材14の下部(下部大径部)には導管(継手)42が、それぞれろう付け等により接合連結されている。
また、本例では、閉弁状態(弁シート15に下部大径弁体部21が当接したとき)において冷媒を絞って導管41→導管42に導出するため、つまり、空気調和機において除湿(ドライ)運転を行う際の冷媒導出用絞り部として、前記弁シート15の複数箇所(図示例では、120°間隔で3箇所)に、所定深さ及び所定幅のV溝等からなるブリード溝(絞り溝ともいう)16が形成されている。
前記キャン12の小径部12Aの下部には、固定鉄芯である吸引子26がかしめ固定やろう付け等により固着されている。この吸引子26、キャン12の大径部12B、及び弁シート部材14で弁室11が画成され、この弁室11に、後述する弁体20の下部大径弁体部21が位置せしめられている。一方、前記キャン12の小径部12Aの上部には、前記吸引子26と対向して、有底円筒状のプランジャ27が(昇降方向(軸線O方向)に)摺動可能に嵌挿されている。キャン12の小径部12Aの天井部12aは、後述するプランジャばね28の付勢力によるプランジャ27の上方移動限界(上端位置)を定めるストッパとなっている。
また、本例では、弁体20は、前記吸引子26を貫通するようにして、前記吸引子26の下側に設けられた弁シート部材14の弁シート15に対して昇降可能に配在されるとともに、前記吸引子26の上側に設けられたプランジャ27と(相対移動不能に)連結され、前記プランジャ27とともに常時上方(開弁方向)に付勢されている。
詳しくは、前記弁体20は、下側から、下部大径弁体部21、(上下方向に)比較的長い中間胴部22、及び上部小径連結部23を有する。前記下部大径弁体部21は、弁シート部材14の弁シート15に接離可能となるように弁室11内に昇降可能に配在され、前記中間胴部22は、吸引子26に設けられた貫通穴26aに(若干の隙間を持って昇降方向に相対移動可能に)挿通(内挿)され、前記上部小径連結部23は、前記プランジャ27の底部に設けられた連結穴27aに嵌入されて連結固定(図示例では、かしめ部23aによるかしめ固定)されている。なお、ここでは、吸引子26の貫通穴26aの穴径(内径)は、弁シート部材14の弁シート15の内径(口径)より小さくされている。
プランジャ27と吸引子26との間(かつ、中間胴部22の外周)には、圧縮コイルばねからなるプランジャばね(付勢部材)28が介装(縮装)されており、このプランジャばね28は、常時プランジャ27を上方(吸引子26から引き離す方向)、すなわち、弁体20の下部大径弁体部21を弁シート部材14の弁シート15から引き離す開弁方向に付勢している。
前記キャン12(の小径部12A)の外周側には、電磁コイル30を構成するハウジング32、通電励磁用のコイル33、ボビン34等が取り付けられている。なお、ハウジング32の上部には、半球状凸部を有するストッパ35が固着されており、このストッパ35の半球状凸部をキャン12側に複数箇所(例えば4箇所)設けられた半球状の凹部のいずれかに嵌合させることにより、キャン12に対して電磁コイル30(ハウジング32、コイル33等)が位置決め固定される。
また、上記構成に加えて、本実施形態の電磁弁1では、弁体20の移動(昇降)を直接的に常にガイドするために、次のような対策が講じられている。
すなわち、本実施形態では、吸引子26の下面26b(弁室11及び弁シート15に対向する面)の外周部分に、円筒状の弁体ガイド部51が(下向きに昇降方向(軸線O方向)に沿って)一体的に形成されている。この弁体ガイド部51は、内径が弁シート部材14の弁シート15の内径(口径)より若干大きくされるとともに、弁体20の下部大径弁体部21の外周を囲う円筒状を有しており、この円筒状の弁体ガイド部51(の内側)に、弁シート部材14の弁シート15に接離する弁体20の下部大径弁体部21が摺動可能に配在(内挿)されている。
より詳しくは、図1及び図2を参照すればよく分かるように、前記弁体20の下部大径弁体部21は、プランジャ27及び弁体20の上端位置(全開)から下端位置(閉弁)までの全ストロークにわたって、円筒状の弁体ガイド部51に摺動可能に内挿されている。また、図1を参照すればよく分かるように、弁体ガイド部51の下端(位置)は、プランジャ27及び弁体20が上端位置(全開)にあるときの弁体20(の下部大径弁体部21)の下端部と同じ位置に設定されている。また、図示例では、弁体ガイド部51の下端(位置)は、キャン12の大径部12Bの側部に(横向きに)設けられた導管41(ここでは流入口となる開口)の上端より下側に位置せしめられている。
この弁体ガイド部51(の内側)に弁体20の下部大径弁体部21が摺動可能に内挿されることにより、弁体20の閉弁時(下部大径弁体部21が弁シート15に当接(着座)するとき)を含む全ストロークにわたって、弁体20の下部大径弁体部21(の外周)が弁体ガイド部51(の内周)に常に摺接せしめられ、弁体20の移動(昇降)が常にガイドされるようになっている。
かかる構成を有する電磁弁1において、コイル33に通電がなされない状態にあっては(無通電時)、図1に示される如くに、プランジャばね28の付勢力により、プランジャ27及び弁体20は上端位置(プランジャ27がキャン12の天井部12aに当接する位置)にあり、弁体20の下部大径弁体部21は弁シート部材14の弁シート15から離されている。したがって、冷媒は、弁室11を介して両導管41、42の間を自由に流れることができる(ここでは、図の矢印で示されるように導管41→導管42の流れを基本としている)。
図1に示される状態から、コイル33に通電されると(通電オン時)、コイル33から発せられる磁界により吸引子26及びプランジャ27が磁化され、プランジャ27はプランジャばね28の付勢力に抗して吸引子26側(下方(閉弁方向))へ引き寄せられる。それとともに、弁体20がプランジャ27ととともに(一体となって)下降(閉弁方向へ移動)し、弁体20の下部大径弁体部21が弁シート部材14の弁シート15に当接して弁体20の下降が阻止されて閉弁状態となる(図2に示される状態)。したがって、プランジャ27及び弁体20は下端位置をとり、冷媒は、弁シート15に設けられたブリード溝16を通して流れるようになる(ここでは、図の矢印で示されるように導管41→導管42の流れを基本としている)。
この弁体20の下降時において、弁体20の下部大径弁体部21(の外周)は吸引子26の下面26bに突設された弁体ガイド部51(の内周)に常時摺接せしめられ、弁体20の下降がガイドされるため、弁体20の下部大径弁体部21は、弁シート部材14の弁シート15に精緻に当接(着座)せしめられる。
なお、図2に示される状態から、コイル33への通電がオフされると(通電オフ時)、プランジャばね28の付勢力により、プランジャ27及び弁体20は上昇(開弁方向に移動)せしめられて全開状態となり、プランジャ27及び弁体20は前記上端位置をとるが、このときも、弁体20の下部大径弁体部21(の外周)は吸引子26の下面26bに突設された弁体ガイド部51(の内周)に常時摺接せしめられ、弁体20の上昇がガイドされることになる。
以上で説明したように、本実施形態の電磁弁1では、少なくとも弁体20の閉弁時に、詳しくは、弁体20の全開から閉弁までの全ストロークにわたって、弁体20(の下部大径弁体部21)が摺動可能に配在されて弁体20の移動(昇降)をガイドする弁体ガイド部51が設けられているので、閉弁付近においても弁体20(の下部大径弁体部21)は弁体ガイド部51と摺接せしめられて(言い換えれば、弁体20(の下部大径弁体部21)は弁体ガイド部51から抜け出ることはなく)弁体20の動作が安定する。そのため、例えば横置き(横倒し)等で使用する場合でも、弁漏れ性を確実に向上させることができる。
この場合、前記弁体ガイド部51は、弁本体10(のキャン12)に固定された吸引子26を用いて形成できるため、大きな改変、部品追加、加工・組立コスト増加等を招くことはない。
また、前記弁体ガイド部51は、弁体20(の下部大径弁体部21)の外周を囲う円筒状を有し、その弁体ガイド部51(の内側)に弁体20(の下部大径弁体部21)が摺動可能に内挿されるので、弁体ガイド部51の内側に配在される弁体20(の下部大径弁体部21)には、流入口側と流出口側の圧力差が作用しにくくなる。そのため、弁体20は流出口側(低圧側)に引き込まれにくくなり、開弁保持圧力を上昇させることができる。
より詳しくは、本実施形態においては、弁室11において、弁体20(の下部大径弁体部21)の外周を囲う弁体ガイド51側で最小開口部が形成されることになり、その弁体ガイド51が設けられた吸引子26側で圧損が発生するので、弁体20(の下部大径弁体部21)には圧損(流入口側と流出口側の圧力差に相当)が作用しにくくなるため、前述したように、弁体20は流出口側(低圧側)に引き込まれにくくなる。
[第2実施形態]
図3及び図4は、本発明に係る電磁弁の第2実施形態を示す縦断面図であり、図3は無通電時(全開状態)、図4は通電オン時(閉弁状態)を示している。
図示第2実施形態の電磁弁2が、前述した第1実施形態の電磁弁1と相違するのは、主に弁体20を直接的にガイドする構成(つまり、吸引子26と弁シート15との間の部位)だけで、その他の構成は第1実施形態の電磁弁1と基本的に同じである。したがって、第1実施形態の電磁弁1の各部に対応する部分には共通の符号を付して重複説明を省略し、以下においては相違点を重点的に説明する。
本実施形態の電磁弁2では、前述した第1実施形態と比べて、弁本体10を構成するキャン12の小径部12A(吸引子26等が配在される部分)が下側(弁シート15側)に長くされている。
また、弁体20における下部大径弁体部21の上部(換言すれば、下部大径弁体部21と中間胴部22との間)に、下部大径弁体部21(及び弁シート14の口径)より大径かつ昇降方向(軸線O方向)で所定長を持つ摺動部25が形成されている。この摺動部25は、前記したキャン12の小径部12Aにおいて吸引子26より下側(弁シート15側)に延設された筒体部分からなる弁体ガイド部52(の内側)に摺動可能に配在(内挿)されている。
本第2実施形態においても、前述した第1実施形態と同様、弁体20に設けられた摺動部25は、プランジャ27及び弁体20の上端位置(全開)から下端位置(閉弁)までの全ストロークにわたって、円筒状の弁体ガイド部52に摺動可能に内挿されている。これにより、弁体20の閉弁時(下部大径弁体部21が弁シート15に当接(着座)するとき)を含む全ストロークにわたって、弁体20の摺動部25(の外周)が弁体ガイド部52(の内周)に常に摺接せしめられ、弁体20の移動(昇降)が常にガイドされるようになっている。
したがって、本第2実施形態の電磁弁2においても、前述した第1実施形態の電磁弁1と略同様の作用効果が得られる。加えて、本第2実施形態の電磁弁2においては、弁本体10(のキャン12)を長くして弁体ガイド部52を形成するとともに、弁体20の一部を拡大して前記弁体ガイド部52に摺接する摺動部25を形成するだけで済むため、例えば磁性材料の切削品で作製される吸引子26の形状変更を伴う上記第1実施形態と比べて、加工・製造が容易となり、加工・製造コストが安く済む。
なお、上記実施形態では、弁シート部材14の弁シート15側にブリード溝16が設けられているが、弁体20の下部大径弁体部21側に設けてもよいし、弁シート15と下部大径弁体部21の両方に設けてもよいことは勿論である。また、このブリード溝16は省略できることは当然である。
また、上記実施形態では、通電閉型(ノーマルオープンタイプ)の電磁弁について記載したが、本発明は、プランジャ27を閉弁方向に付勢する付勢部材としてのプランジャばねを設置し、電磁コイル(のコイル)の無通電時に閉弁し、電磁コイル(のコイル)の通電時に前記付勢部材としてのプランジャばねの付勢力に抗してプランジャを開弁方向に移動して開弁する通電開型(ノーマルクローズタイプ)のものにも適用できることは勿論である。
1 電磁弁(第1実施形態)
2 電磁弁(第2実施形態)
10 弁本体
11 弁室
12 キャン
12A 小径部
12a 天井部
12B 大径部
12C 段部
14 弁シート部材
14C 鍔状部
15 弁シート(弁座)
16 ブリード溝
20 弁体
21 下部大径弁体部
22 中間胴部
23 上部小径連結部
23a かしめ部
25 摺動部(第2実施形態)
26 吸引子
26a 貫通穴
26b 下面
27 プランジャ
27a 連結穴
28 プランジャばね(付勢部材)
30 電磁コイル
32 ハウジング
33 コイル
34 ボビン
35 ストッパ
41、42 導管
51 弁体ガイド部(第1実施形態)
52 弁体ガイド部(第2実施形態)

Claims (7)

  1. 弁シートを有する弁本体と、
    該弁本体に昇降可能に配在されたプランジャと、
    該プランジャに対向配置された吸引子と、
    該吸引子を励磁する電磁コイルと、
    前記プランジャに連結され、前記弁シートに対して昇降可能に配在された弁体と、
    前記プランジャを開弁方向または閉弁方向のいずれか一方に付勢する付勢部材と、を備え、
    前記電磁コイルの通電により前記付勢部材の付勢力に抗して前記プランジャが開弁方向または閉弁方向のいずれか他方に移動せしめられる電磁弁であって、
    前記開弁方向を上方向、前記閉弁方向を下方向として、
    少なくとも前記弁体の閉弁時に、前記弁体が摺動可能に配在されて前記弁体の移動をガイドする弁体ガイド部が設けられ、
    前記弁体ガイド部は、前記吸引子の下面に形成され、前記弁体ガイド部の下端は、前記弁体の全開時の前記弁体の下端部と同じ位置に設定されていることを特徴とする電磁弁。
  2. 前記弁体ガイド部は、前記弁体の全開から閉弁までの全ストロークにわたって、前記弁体が摺動可能に配在されて前記弁体の昇降をガイドするようになっていることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
  3. 前記弁体ガイド部は、前記弁体の外周を囲う筒状を有し、前記弁体ガイド部に前記弁体が摺動可能に内挿されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁弁。
  4. 前記弁体ガイド部は、前記吸引子の下面に筒状に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電磁弁。
  5. 前記弁本体において前記吸引子の上端側に前記プランジャが摺動可能に嵌挿され、前記弁本体において前記吸引子の下端側に前記弁シートが設けられ、前記プランジャに前記弁体の上端が連結され、前記弁シートに前記弁体の下端が接離するようにされ、
    前記吸引子と前記弁シートとの間に前記弁体ガイド部が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電磁弁。
  6. 前記弁体ガイド部の下端は、前記弁本体の側部に設けられた開口の上端より下側に位置せしめられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電磁弁。
  7. 前記弁体に、前記弁シートの口径より大径を有し、前記弁体ガイド部に摺接する摺動部が形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の電磁弁。
JP2019046031A 2019-03-13 2019-03-13 電磁弁 Active JP6976582B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019046031A JP6976582B2 (ja) 2019-03-13 2019-03-13 電磁弁
CN201911357119.3A CN111692344A (zh) 2019-03-13 2019-12-25 电磁阀

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019046031A JP6976582B2 (ja) 2019-03-13 2019-03-13 電磁弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020148255A JP2020148255A (ja) 2020-09-17
JP6976582B2 true JP6976582B2 (ja) 2021-12-08

Family

ID=72429369

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019046031A Active JP6976582B2 (ja) 2019-03-13 2019-03-13 電磁弁

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6976582B2 (ja)
CN (1) CN111692344A (ja)

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4205867B2 (ja) * 2001-02-28 2009-01-07 株式会社不二工機 電磁弁
CN1514153A (zh) * 2003-04-22 2004-07-21 金洪水 气动截止阀
JP2005098471A (ja) * 2003-08-26 2005-04-14 Saginomiya Seisakusho Inc 弁装置および弁装置の製造方法
JP4608395B2 (ja) * 2005-08-23 2011-01-12 株式会社鷺宮製作所 弁装置およびその製造方法
CN101245869B (zh) * 2008-03-04 2011-05-04 浙江沃尔达铜业有限公司 斜式平衡阀
JP5866599B2 (ja) * 2011-07-29 2016-02-17 株式会社テージーケー 電磁弁
CN104180040B (zh) * 2013-05-20 2018-04-13 株式会社不二工机 电驱动阀
JP6410421B2 (ja) * 2013-11-01 2018-10-24 株式会社不二工機 電気的駆動弁
CN105202199A (zh) * 2014-06-18 2015-12-30 浙江盾安人工环境股份有限公司 电子膨胀阀
JP6175630B2 (ja) * 2016-02-04 2017-08-09 株式会社テージーケー 制御弁
DE102017201470A1 (de) * 2017-01-31 2018-08-02 Continental Teves Ag & Co. Ohg Elektromagnetventil, insbesondere für schlupfgeregelte Kraftfahrzeugbremsanlagen
KR102278485B1 (ko) * 2017-08-28 2021-07-16 이구루코교 가부시기가이샤 전자 밸브

Also Published As

Publication number Publication date
CN111692344A (zh) 2020-09-22
JP2020148255A (ja) 2020-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6333086B2 (ja) 三方電磁弁
JP4744459B2 (ja) 常開型電磁弁
KR20210096263A (ko) 가스용 솔레노이드 밸브
KR20080114738A (ko) 솔레노이드 밸브
KR101273872B1 (ko) 파일럿형 전자 밸브
JP2018512547A (ja) バルブ・シート
CN105135029A (zh) 二级先导式电磁阀
JP6976582B2 (ja) 電磁弁
CN107956911A (zh) 一种电磁阀
JP2007092826A (ja) パイロット型電磁弁
JP5026160B2 (ja) パイロット式電磁弁
CN106764001B (zh) 空气旁通阀门
JP6924499B2 (ja) 電磁弁
JP6167010B2 (ja) パイロット型制御弁
KR20140147176A (ko) 솔레노이드 밸브
KR101658269B1 (ko) 파일럿식 전자 밸브
JP2007327551A (ja) 流量制御弁
JP4764838B2 (ja) 電磁弁
JP4812199B2 (ja) 電磁弁
JP6906233B2 (ja) 可変容量型圧縮機用制御弁
JP7130601B2 (ja) 電磁コイル及び弁装置
JP5216840B2 (ja) 電磁弁
CN111457146B (zh) 电磁阀
US10760561B2 (en) Solenoid valve having ventilation structure
JP6493586B2 (ja) ソレノイド装置およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210713

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6976582

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150