JP6924499B2 - 電磁弁 - Google Patents

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    • F16K31/0644One-way valve
    • F16K31/0655Lift valves

Description

本発明は、電磁弁に係り、特に、弁体のリフト量が大きくされ、流量増加、開弁保持圧力上昇、耐久性向上等に寄与し得る電磁弁に関する。
従来、電磁コイルの磁力により弁体を弁シート(弁座)に対して昇降させて開閉動作を行う電磁弁はよく知られている。
例えば特許文献1、2には、空気調和機の除湿(ドライ)運転時の冷媒を絞る除湿弁(ドライ弁)などとして使用される、いわゆる通電閉型(ノーマルオープンタイプ)の電磁弁が開示されている。
特許文献1に所載の電磁弁は、一端が閉塞した筒状をなす弁本体と、この弁本体の一端側に摺動自在に収容されたプランジャと、このプランジャと対向するように弁本体の中央部に嵌着された吸引子と、この吸引子を貫通してプランジャに連結された弁体と、弁本体の他端側の開口を塞ぐとともに弁体により開閉される弁シートが形成された弁シート部材と、プランジャと吸引子との間に配設されて、弁体が弁シートから離れるように付勢するコイルスプリング(プランジャばね)と、このコイルスプリングのばね力に抗して弁体が弁シートを塞ぐように吸引子を励磁する電磁コイルとを備える。
また、特許文献2に所載の電磁弁は、小径部およびこの小径部に段部を介して接続する大径部を有する筒状をなす弁本体と、外周縁部が大径部の開口端部に接合される、弁シートを有する環状の弁シート部材と、小径部に対して摺動自在に嵌合されたプランジャを有し、このプランジャから弁シートと対向するように突出して弁シートを開閉し得る弁体と、弁本体の段部に固定される環状のばね受けと、このばね受けとプランジャとの間に介装されて弁シートから弁体が離れるように付勢する圧縮ばね(プランジャばね)と、小径部の開口を塞ぐように弁本体に嵌着された吸引子と、圧縮ばねのばね力に抗して弁体を弁シート側に駆動する電磁コイル等を有する。
特開2004−92664号公報 特開2007−56954号公報
ところで、かかる電磁弁においては、弁体のリフト量(最大リフト量)が小さい場合、弁本体内の流量が少なくなるとともに、流入口側と流出口側の圧力差が生じやすく、弁体が流出口側(低圧側)に引き込まれて閉弁しやすくなるため、弁体のリフト量(最大リフト量)をある程度確保することが望まれる。
しかし、上記従来の電磁弁においては、通常、プランジャと弁体とがかしめ等で(相対移動不能に)連結されている。そのため、弁体のリフト量は、プランジャのリフト量によって規定されることになるが、プランジャのリフト量は、弁本体の全長・体格や最低作動電圧等で決められているため、プランジャのリフト量、すなわち、弁体のリフト量を大きくすることは難しい。
また、上記従来の電磁弁においては、弁体がプランジャ吸引力をそのまま受け、閉弁時に弁体が弁シートに強く押し付けられるため、作動繰り返し等による弁摩耗が発生するおそれもある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、弁本体の全長・体格や最低作動電圧等の性能の変化を招くことなく、弁体のリフト量を大きくすることができ、もって、流量増加、開弁保持圧力上昇を図ることができるとともに、作動繰り返し等による弁摩耗を抑えることのできる電磁弁を提供することにある。
前記した課題を解決すべく、本発明に係る電磁弁は、基本的に、側部及び底部に流入口及び流出口がそれぞれ開口せしめられ、前記流入口と前記流出口との間に弁シートが設けられた弁本体と、該弁本体に昇降可能に配在されたプランジャと、該プランジャに対向配置された吸引子と、該吸引子を励磁する電磁コイルと、前記プランジャに対して昇降方向に相対移動可能、かつ、前記弁シートに対して昇降可能に配在された弁体と、前記プランジャを開弁方向に付勢する第1付勢部材と、前記プランジャと前記弁体との間に介装されて前記弁体を開弁方向に付勢する第2付勢部材と、を備え、前記電磁コイルの通電により前記第1付勢部材の付勢力に抗して前記プランジャが閉弁方向に移動せしめられ、それに伴い、前記弁体が、前記弁本体内を流れる流体の流体力により前記第2付勢部材の付勢力に抗して閉弁方向に移動せしめられ、前記第2付勢部材の圧縮量が前記弁体が全開位置にあるときの前記第2付勢部材の圧縮量よりも大きい量を超えると閉弁せしめられるようにされていることを特徴としている。また、本発明に係る電磁弁は、基本的に、側部及び底部に流入口及び流出口がそれぞれ開口せしめられ、前記流入口と前記流出口との間に弁シートが設けられた弁本体と、該弁本体に昇降可能に配在されたプランジャと、該プランジャに対向配置された吸引子と、該吸引子を励磁する電磁コイルと、前記プランジャに対して昇降方向に相対移動可能、かつ、前記弁シートに対して昇降可能に配在された弁体と、前記プランジャを開弁方向に付勢する第1付勢部材と、前記プランジャと前記弁体との間に介装されて前記弁体を開弁方向に付勢する第2付勢部材と、を備え、前記電磁コイルの通電により前記第1付勢部材の付勢力に抗して前記プランジャが閉弁方向に移動せしめられ、それに伴い、前記弁体が、前記弁本体内を流れる流体の流体力により前記第2付勢部材の付勢力に抗して閉弁方向に移動せしめられ、閉弁時において、前記弁本体内を流れる前記流体の流体力のみにより前記弁体が前記弁シートに押し付けられるようにされていることを特徴としている。
好ましい態様では、前記プランジャのリフト量は、前記弁体が全開位置にあるときの前記第2付勢部材の圧縮量より大きくされる。
他の好ましい態様では、前記弁体が全開位置にあるときの前記弁体の前記弁シートからのリフト量は、前記プランジャのリフト量より大きくされる。
更に好ましい態様では、前記電磁コイルの通電により前記第1付勢部材の付勢力に抗して前記プランジャが閉弁方向に移動せしめられ、それに伴い、前記第2付勢部材の圧縮量が前記弁体が全開位置にあるときの前記第2付勢部材の圧縮量より大きくなるまで、前記弁体が、前記流体の流体力により前記第2付勢部材の付勢力に抗して閉弁方向に移動せしめられるようにされる。
別の好ましい態様では、前記弁体が全開位置にあるときの該弁体の下端部は、前記流入口より上側に位置せしめられる。
別の好ましい態様では、前記弁本体の天井部に、前記プランジャ及び前記弁体の開弁方向移動限界を定めるストッパが設けられる。
別の好ましい態様では、前記弁本体の天井部に、前記プランジャの開弁方向移動限界を定めるストッパが設けられ、前記吸引子の下面に、前記弁体の開弁方向移動限界を定めるストッパが設けられる。
更に好ましい態様では、前記弁体における前記吸引子との接触面は、昇降方向に垂直に形成される。
別の好ましい態様では、前記弁体に、前記弁シートに接離可能な下部大径弁体部が設けられるとともに、該下部大径弁体部の上面は円錐台面で構成される。
本発明の電磁弁では、プランジャと弁体とが昇降方向に相対移動可能に配在され、プランジャと弁体との間に弁体を開弁方向に付勢する付勢部材(例えば圧縮コイルばねからなる開弁ばね)が介装されるので、プランジャのリフト量を大きくすることなく、弁体のリフト量をプランジャのリフト量よりも大きくすることができる。そのため、プランジャと弁体とが相対移動不能に連結される従来のものに比べて、弁本体の全長・体格や最低作動電圧等の性能の変化を招くことなく、弁体のリフト量を大きくすることができ、もって、流量増加、開弁保持圧力上昇を図ることができる。
また、本発明の電磁弁では、閉弁時に弁体に作用する力は、弁本体内を流れる流体の流体力のみとなる。すなわち、弁体は、弁本体内の流体の流体力のみによって弁シートに押し付けられるため、作動繰り返し等による弁摩耗を抑えることもできる。
本発明に係る電磁弁の一実施形態の無通電時(全開状態)を示す縦断面図。 本発明に係る電磁弁の一実施形態の通電オン時(閉弁途中状態)(その1)を示す縦断面図。 本発明に係る電磁弁の一実施形態の通電オン時(閉弁途中状態)(その2)を示す縦断面図。 本発明に係る電磁弁の一実施形態の通電オン時(閉弁状態)を示す縦断面図。 図1に示される電磁弁の他例(その1)を示す縦断面図。 図1に示される電磁弁の他例(その2)を示す縦断面図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1〜図4は、本発明に係る電磁弁の一実施形態を示す縦断面図であり、図1は無通電時(全開状態)、図2及び図3は通電オン時(閉弁途中状態)、図4は通電オン時(閉弁状態)を示している。
なお、本明細書において、上下、左右等の位置、方向を表わす記述は、説明が煩瑣になるのを避けるために図面に従って便宜上付けたものであり、実際に使用された状態での位置、方向を指すとは限らない。
また、各図において、部材間に形成される隙間や部材間の離隔距離等は、発明の理解を容易にするため、また、作図上の便宜を図るため、各構成部材の寸法に比べて大きくあるいは小さく描かれている場合がある。
図示実施形態の電磁弁1は、空気調和機等の冷凍サイクルに使用されるのもので、天井部12a付き円筒状の小径部12A及び円環状の段部12Cを介して小径部12Aの下部に連なる大径部12Bからなる段付きのキャン12と、該キャン12の大径部12Bに下から嵌め込まれて溶接等により密封接合された鍔状部14C付き円筒状の弁シート部材14とで弁本体10が構成されている。弁シート部材14の上端部(の内周側)は、逆円錐面状のテーパ面からなる弁シート15となっており、この弁シート15に、後述する弁体20の下部大径弁体部21(詳しくは、その下端外周側に設けられた逆円錐面状のテーパ面)が接離するようになっている。
また、前記キャン12の大径部12Bの一側部には導管(継手)41が、また、弁シート部材14の下部(下部大径部)には導管(継手)42が、それぞれろう付け等により接合連結されている。本例では、導管41が流入口41a、導管42が流出口42aをそれぞれ形成しており、側方から視て、導管41(流入口41a)の中央やや下側に、弁シート部材14の上端部(弁シート15)が位置せしめられている。
また、本例では、閉弁状態(弁シート15に下部大径弁体部21が当接したとき)において冷媒を絞って導管41→導管42に導出するため、つまり、空気調和機において除湿(ドライ)運転を行う際の冷媒導出用絞り部として、前記弁シート15の複数箇所(図示例では、120°間隔で3箇所)に、所定深さ及び所定幅のV溝等からなるブリード溝(絞り溝ともいう)16が形成されている。
前記キャン12の小径部12Aの下部には、固定鉄芯である吸引子26がかしめ固定やろう付け等により固着されている。この吸引子26、キャン12の大径部12B、及び弁シート部材14で弁室11が画成され、この弁室11に、後述する弁体20の下部大径弁体部21が位置せしめられている。
本例では、前述したように、導管41が流入口41a、導管42が流出口42aをそれぞれ形成しており、前記弁室11の側部及び底部に、流出口41a及び流出口42aがそれぞれ開口せしめられ、流体(冷媒)は、導管41(流入口41a)から弁室11に流入し、導管41(流入口41a)と導管42(流出口42a)との間に配設された弁シート15(の内側)を通って導管42(流出口42a)に流出する。
また、本例では、前記吸引子26の下面(弁室11に対向する面)26bは、弁体20の(弁シート15からの)リフト量を確保すべく、弁室11内に位置せしめられる弁体20の下部大径弁体部21の上面(ここでは、円錐台面)と相補的な形状(ここでは、円錐台状)に形成されている。
一方、前記キャン12の小径部12Aの上部には、前記吸引子26と対向して、有底円筒状のプランジャ27が(昇降方向(軸線O方向)に)摺動自在に嵌挿されている。
また、本例では、弁体20は、前記吸引子26を貫通するようにして、弁シート部材14の弁シート15に対して昇降可能、かつ、プランジャ27に対して昇降方向(軸線O方向)に相対移動可能に配在されている(言い換えれば、弁体20とプランジャ27とが可動式とされている)。
詳しくは、前記弁体20は、下側から、下部大径弁体部21、(上下方向に)比較的長い中間胴部22、及び上部小径嵌合部23を有する。前記下部大径弁体部21は、弁シート部材14の弁シート15に接離可能となるように弁室11内に昇降可能に配在され、前記中間胴部22は、吸引子26に設けられた貫通穴26a及びプランジャ27の底部に設けられた通し穴27aに(若干の隙間を持って昇降方向に相対移動可能に)挿通(内挿)され、前記上部小径嵌合部23は、プランジャ27の内側(円筒状空所)に位置せしめられている。
前記プランジャ27の内側に配在された上部小径嵌合部23には、中間胴部22より大径の円筒体で構成される嵌合部材24が外装されて固着(図示例では、かしめ部23aによるかしめ固定)されている。嵌合部材24(の下面)とプランジャ27(の底部の通し穴27a周り)との間には、圧縮コイルばねからなる開弁ばね(第2付勢部材)25が介装(縮装)されており、この開弁ばね25のばね力(付勢力)により、弁体20は上方(下部大径弁体部21を弁シート15から引き離す開弁方向)に付勢されている(後で詳述)。また、本例では、弁体20(の上部小径嵌合部23に設けられた嵌合部材24)の上端部は、キャン12の小径部12Aの天井部12a(の内周部分)に接当係止されるようになっており、キャン12の小径部12Aの天井部12aは、開弁ばね25の付勢力による弁体20の上方移動限界(上端位置)を定めるストッパとなっている。
プランジャ27と吸引子26との間(かつ、中間胴部22の外周)には、圧縮コイルばねからなるプランジャばね(第1付勢部材)28が介装(縮装)されており、このプランジャばね28は、常時プランジャ27を上方(吸引子26から引き離す開弁方向)に付勢している。また、本例では、プランジャ27の上端部は、キャン12の小径部12Aの天井部12a(の外周部分)に接当係止されるようになっており、キャン12の小径部12Aの天井部12aは、プランジャばね28の付勢力によるプランジャ27の上方移動限界(上端位置)を定めるストッパとなっている。
すなわち、本例では、弁体20は、開弁ばね25の付勢力により上方(開弁方向)に移動せしめられてその上端部(詳しくは、上部小径嵌合部23に設けられた嵌合部材24の上端部)がキャン12の小径部12Aの天井部12aに接当係止され、下部大径弁体部21が弁シート部材14の弁シート15から離される上端位置(全開位置ともいう)と、開弁ばね25の付勢力に抗して下方(開弁方向)に移動せしめられて(後で詳述)、下部大径弁体部21が弁シート部材14の弁シート15に当接(着座)せしめられる下端位置(閉弁位置ともいう)との間で移動可能となっている。
また、プランジャ27は、プランジャばね28の付勢力により上方(開弁方向)に移動せしめられてその上端部がキャン12の小径部12Aの天井部12aに接当係止せしめられる上端位置(離間位置ともいう)と、プランジャばね28の付勢力に抗して下方(閉弁方向)、換言すれば吸引子26側に引き寄せられる下端位置(吸引位置ともいう)との間で移動可能となっている。
前記キャン12(の小径部12A)の外周側には、電磁コイル30を構成するハウジング32、通電励磁用のコイル33、ボビン34等が取り付けられている。なお、ハウジング32の上部には、半球状凸部を有するストッパ35が固着されており、このストッパ35の半球状凸部をキャン12側に複数箇所(例えば4箇所)設けられた半球状の凹部のいずれかに嵌合させることにより、キャン12に対して電磁コイル30(ハウジング32、コイル33等)が位置決め固定される。
ここで、本実施形態では、図1に示される無通電時(全開状態)において、前記プランジャ27及び弁体20が前記上端位置をとるときに、プランジャ27の(吸引子26からの)リフト量(言い換えれば、プランジャ27のストローク量)は開弁ばね25の圧縮量より大きくなるように設定され、弁体20(の下部大径弁体部21)の(弁シート15からの)リフト量はプランジャ27の(吸引子26からの)リフト量(言い換えれば、プランジャ27のストローク量)より大きくなるように設定されている。また、このときの弁体20(の下部大径弁体部21)の下端部は、一側部に設けられた導管41(流入口41a)より多少上側に位置せしめられている。
かかる構成を有する電磁弁1において、コイル33に通電がなされない状態にあっては(無通電時)、図1に示される如くに、プランジャばね28及び開弁ばね25の付勢力により、プランジャ27及び弁体20は前記上端位置(キャン12の天井部12aに当接する位置)にあり、弁体20の下部大径弁体部21は弁シート部材14の弁シート15から離されている。したがって、冷媒は、弁室11を介して両導管41、42の間(詳しくは、導管41(流入口41a)→導管42(流出口42a))を流れることができる。
図1に示される状態から、コイル33に通電されると(通電オン時)、コイル33から発せられる磁界により吸引子26及びプランジャ27が磁化され、プランジャ27はプランジャばね28の付勢力に抗して吸引子26側(下方)へ引き寄せられて(言い換えれば、閉弁方向に移動せしめられて)前記下端位置(吸引位置)をとる(図2に示される状態)。これに伴い、開弁ばね25には押圧力がかからなくなり、開弁ばね25は、前記圧縮量分だけ伸長されて自然長(無荷重状態)となる。それとともに、弁体20には開弁ばね25の付勢力が作用しなくなり、弁体20は、自重または弁室11(弁本体10内)を流れる流体の流体力により、その(嵌合部材24の)下面が自然長の開弁ばね25(の上端部)に当接するまで、下方(閉弁方向)へ移動せしめられる(図3に示される状態)。このとき、弁体20の下部大径弁体部21は弁シート部材14の弁シート15に当接しておらず(離間しており)、また、弁体20の下部大径弁体部21が弁シート部材14の弁シート15に近づくに従って、弁体20の下部大径弁体部21の上下で弁室11(弁本体10)を(流入口41aから流出口42aに向けて)流れる流体から受ける圧力差(昇降方向の圧力差)が次第に大きくなる。そのため、弁体20は、その弁室11(弁本体10)を流れる流体の流体力(流体による弁体20の下部大径弁体部21の上下の圧力差)により、開弁ばね25の付勢力に抗して更に下方(閉弁方向)へ移動せしめられ(言い換えれば、流出口42a側に引き込まれ)、弁ばね25の圧縮量が所定量(前記上端位置にあるときの圧縮量よりも大きい量)を超えると、弁体20の下部大径弁体部21が弁シート部材14の弁シート15に当接し、弁体20の下降が阻止されて閉弁状態となる(図4に示される状態)。したがって、プランジャ27及び弁体20は前記下端位置をとり、冷媒は、弁シート部材14の弁シート15に設けられたブリード溝16を通して両導管41、42の間(詳しくは、導管41(流入口41a)→導管42(流出口42a))流れるようになる。
なお、図4に示される状態から、コイル33への通電がオフされると(通電オフ時)、プランジャばね28の付勢力により、プランジャ27は、(間に開弁ばね25を挟んで)弁体20を伴って上方(開弁方向)に移動せしめられて前記上端位置(離間位置)をとる。それとともに、弁体20(の下部大径弁体部21)に作用する流体の流体力(詳しくは、弁体20の下部大径弁体部21の上下で弁室11(弁本体10)を流入口41aから流出口42aに向けて流れる流体から受ける圧力差)が弱まるために、開弁ばね25の付勢力により、弁体20は上方(開弁方向)に移動せしめられて前記上端位置(全開位置)をとる。
以上で説明したように、本実施形態の電磁弁1では、プランジャ27と弁体20とが昇降方向に相対移動可能に配在され、プランジャ27と弁体20との間に弁体20を上方(開弁方向)に付勢する開弁ばね25が介装されるので、プランジャ27のリフト量を大きくすることなく、弁体20のリフト量をプランジャ27のリフト量よりも大きくすることができる。そのため、プランジャと弁体とが相対移動不能に連結される従来のものに比べて、弁本体10の全長・体格や最低作動電圧等の性能の変化を招くことなく、弁体20のリフト量を大きくすることができ、もって、流量増加、開弁保持圧力上昇を図ることができる。
また、本実施形態の電磁弁1では、閉弁時に弁体20に作用する力は、弁本体10内を流れる流体の流体力のみとなる。すなわち、弁体20は、弁本体10内の流体の流体力のみによって弁シート15に押し付けられるため、作動繰り返し等による弁摩耗を抑えることもできる。
なお、上記実施形態では、弁シート部材14の上端部(弁シート15)は、導管41(流入口41a)の中央付近(詳しくは、そのやや下側)に位置せしめられているが、例えば、図5に示される如くに、導管41(流入口41a)の下端付近に設定してもよい。この場合、弁体20(の下部大径弁体部21)の(弁シート15からの)リフト量が確保しやすくなるので、吸引子26の下面26bを、昇降方向(軸線O方向)に対して垂直な環状平坦面で形成してもよい。
また、上記実施形態では、弁本体10を構成するキャン12の天井部12aに、プランジャ27及び弁体20の上方移動限界を定めるストッパが設けられているが、例えば、図6に示される如くに、吸引子26の下面26bに、弁体20の上方移動限界を定めるストッパを設けてもよい。この場合、吸引子26と弁体20との接触面積を確保して耐久性を向上させるために、吸引子26の下面26b及び弁体20の下部大径弁体部21の上面(吸引子26の下面26bとの接触面)を、昇降方向(軸線O方向)に対して垂直な環状平坦面で形成してもよい。
なお、上記実施形態では、弁シート部材14の弁シート15側にブリード溝16が設けられているが、弁体20の下部大径弁体部21側に設けてもよいし、弁シート15と下部大径弁体部21の両方に設けてもよいことは勿論である。また、このブリード溝16は省略できることは当然である。
1 電磁弁
10 弁本体
11 弁室
12 キャン
12A 小径部
12a 天井部
12B 大径部
12C 段部
14 弁シート部材
14C 鍔状部
15 弁シート(弁座)
16 ブリード溝
20 弁体
21 下部大径弁体部
22 中間胴部
23 上部小径嵌合部
23a かしめ部
24 嵌合部材
25 開弁ばね(第2付勢部材)
26 吸引子
26a 貫通穴
26b 下面
27 プランジャ
27a 通し穴
28 プランジャばね(第1付勢部材)
30 電磁コイル
32 ハウジング
33 コイル
34 ボビン
35 ストッパ
41 導管
41a 流入口
42 導管
42a 流出口

Claims (10)

  1. 側部及び底部に流入口及び流出口がそれぞれ開口せしめられ、前記流入口と前記流出口との間に弁シートが設けられた弁本体と、
    該弁本体に昇降可能に配在されたプランジャと、
    該プランジャに対向配置された吸引子と、
    該吸引子を励磁する電磁コイルと、
    前記プランジャに対して昇降方向に相対移動可能、かつ、前記弁シートに対して昇降可能に配在された弁体と、
    前記プランジャを開弁方向に付勢する第1付勢部材と、
    前記プランジャと前記弁体との間に介装されて前記弁体を開弁方向に付勢する第2付勢部材と、を備え、
    前記電磁コイルの通電により前記第1付勢部材の付勢力に抗して前記プランジャが閉弁方向に移動せしめられ、それに伴い、前記弁体が、前記弁本体内を流れる流体の流体力により前記第2付勢部材の付勢力に抗して閉弁方向に移動せしめられ
    前記第2付勢部材の圧縮量が前記弁体が全開位置にあるときの前記第2付勢部材の圧縮量よりも大きい量を超えると閉弁せしめられるようにされていることを特徴とする電磁弁。
  2. 側部及び底部に流入口及び流出口がそれぞれ開口せしめられ、前記流入口と前記流出口との間に弁シートが設けられた弁本体と、
    該弁本体に昇降可能に配在されたプランジャと、
    該プランジャに対向配置された吸引子と、
    該吸引子を励磁する電磁コイルと、
    前記プランジャに対して昇降方向に相対移動可能、かつ、前記弁シートに対して昇降可能に配在された弁体と、
    前記プランジャを開弁方向に付勢する第1付勢部材と、
    前記プランジャと前記弁体との間に介装されて前記弁体を開弁方向に付勢する第2付勢部材と、を備え、
    前記電磁コイルの通電により前記第1付勢部材の付勢力に抗して前記プランジャが閉弁方向に移動せしめられ、それに伴い、前記弁体が、前記弁本体内を流れる流体の流体力により前記第2付勢部材の付勢力に抗して閉弁方向に移動せしめられ
    閉弁時において、前記弁本体内を流れる前記流体の流体力のみにより前記弁体が前記弁シートに押し付けられるようにされていることを特徴とする電磁弁。
  3. 前記プランジャのリフト量は、前記弁体が全開位置にあるときの前記第2付勢部材の圧縮量より大きくされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁弁。
  4. 前記弁体が全開位置にあるときの前記弁体の前記弁シートからのリフト量は、前記プランジャのリフト量より大きくされていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電磁弁。
  5. 前記電磁コイルの通電により前記第1付勢部材の付勢力に抗して前記プランジャが閉弁方向に移動せしめられ、それに伴い、前記第2付勢部材の圧縮量が前記弁体が全開位置にあるときの前記第2付勢部材の圧縮量より大きくなるまで、前記弁体が、前記流体の流体力により前記第2付勢部材の付勢力に抗して閉弁方向に移動せしめられるようにされていることを特徴とする請求項に記載の電磁弁。
  6. 前記弁体が全開位置にあるときの該弁体の下端部は、前記流入口より上側に位置せしめられていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の電磁弁。
  7. 前記弁本体の天井部に、前記プランジャ及び前記弁体の開弁方向移動限界を定めるストッパが設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の電磁弁。
  8. 前記弁本体の天井部に、前記プランジャの開弁方向移動限界を定めるストッパが設けられ、前記吸引子の下面に、前記弁体の開弁方向移動限界を定めるストッパが設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の電磁弁。
  9. 前記弁体における前記吸引子との接触面は、昇降方向に垂直に形成されていることを特徴とする請求項に記載の電磁弁。
  10. 前記弁体に、前記弁シートに接離可能な下部大径弁体部が設けられるとともに、該下部大径弁体部の上面は円錐台面で構成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の電磁弁。
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