JPH10270240A - コイル組立体 - Google Patents
コイル組立体Info
- Publication number
- JPH10270240A JPH10270240A JP6853497A JP6853497A JPH10270240A JP H10270240 A JPH10270240 A JP H10270240A JP 6853497 A JP6853497 A JP 6853497A JP 6853497 A JP6853497 A JP 6853497A JP H10270240 A JPH10270240 A JP H10270240A
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- JP
- Japan
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- support
- coil
- bobbin
- synthetic resin
- connection cord
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Abstract
(57)【要約】
【課題】軸方向両端部に鍔部を備えるボビンと、該ボビ
ンに巻装されるコイルと、前記両鍔部の一方に一体に設
けられている支持部で支持されて前記コイルに接続され
る接続コードの一部とが合成樹脂製のモールド部で被覆
されるコイル組立体において、後処理を不要とした簡単
な構成でコイルにまで水が侵入することを防止し得る高
水密性を得る。 【解決手段】ボビン38の軸線方向に沿う支持部38d
の内面側に接続コード41を囲む凹部50が設けられ、
該凹部50の外端縁全周に、モールド部42を形成する
ための溶融合成樹脂との接触によって溶融する薄肉のエ
ッジ部51が形成される。
ンに巻装されるコイルと、前記両鍔部の一方に一体に設
けられている支持部で支持されて前記コイルに接続され
る接続コードの一部とが合成樹脂製のモールド部で被覆
されるコイル組立体において、後処理を不要とした簡単
な構成でコイルにまで水が侵入することを防止し得る高
水密性を得る。 【解決手段】ボビン38の軸線方向に沿う支持部38d
の内面側に接続コード41を囲む凹部50が設けられ、
該凹部50の外端縁全周に、モールド部42を形成する
ための溶融合成樹脂との接触によって溶融する薄肉のエ
ッジ部51が形成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸方向両端部に鍔
部を備えるボビンと、該ボビンに巻装されるコイルと、
前記両鍔部の一方に一体に設けられている支持部で支持
されて前記コイルに接続される接続コードの一部とが合
成樹脂製のモールド部で被覆されるコイル組立体に関す
る。
部を備えるボビンと、該ボビンに巻装されるコイルと、
前記両鍔部の一方に一体に設けられている支持部で支持
されて前記コイルに接続される接続コードの一部とが合
成樹脂製のモールド部で被覆されるコイル組立体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるコイル組立体では、コイル
に接続された接続コードがモールド部の外面から直接引
き出されるのが一般的である。
に接続された接続コードがモールド部の外面から直接引
き出されるのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、接続コード
は、導電線をビニル等の絶縁材で被覆して形成されるも
のであり、合成樹脂から成るモールド部と、被覆絶縁材
との密着性は優れたものではなく、また合成樹脂から成
るボビンとモールド部との密着性も優れたものではな
い。したがって接続コードの被覆絶縁材と、モールド部
との接触部がモールド部の外面に露出していると、被覆
絶縁材およびモールド部間に侵入した水がボビンの支持
部および鍔部とモールド部との間を伝わってコイルにま
で及ぶことがあり、たとえば被水するような電磁弁等の
ように高水密性を必要とする装置にそのまま適用するこ
とができず、モールド部および接続コード間を接着性を
有する充填剤で埋める等の後処理が必要となって作業工
数が増大している。
は、導電線をビニル等の絶縁材で被覆して形成されるも
のであり、合成樹脂から成るモールド部と、被覆絶縁材
との密着性は優れたものではなく、また合成樹脂から成
るボビンとモールド部との密着性も優れたものではな
い。したがって接続コードの被覆絶縁材と、モールド部
との接触部がモールド部の外面に露出していると、被覆
絶縁材およびモールド部間に侵入した水がボビンの支持
部および鍔部とモールド部との間を伝わってコイルにま
で及ぶことがあり、たとえば被水するような電磁弁等の
ように高水密性を必要とする装置にそのまま適用するこ
とができず、モールド部および接続コード間を接着性を
有する充填剤で埋める等の後処理が必要となって作業工
数が増大している。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、後処理を不要とした簡単な構成でコイルにま
で水が侵入することを防止し得る高水密性を得ることが
できるようにしたコイル組立体を提供することを目的と
する。
のであり、後処理を不要とした簡単な構成でコイルにま
で水が侵入することを防止し得る高水密性を得ることが
できるようにしたコイル組立体を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、円筒状のコイル巻装部、該
コイル巻装部の軸方向両端部から半径方向外方にそれぞ
れ張出す一対の鍔部、ならびに両鍔部の一方からさらに
外方に張出す支持部を一体に有する合成樹脂製のボビン
と、前記両鍔部間で前記コイル巻装部に巻装されるコイ
ルと、前記ボビンの軸線方向に沿う前記支持部の外面側
で前記コイルに接続されるとともに前記支持部に挿通、
支持される接続コードの一部とが、合成樹脂製のモール
ド部で被覆されるコイル組立体において、前記ボビンの
軸線方向に沿う前記支持部の内面側に接続コードを囲む
凹部が設けられ、該凹部の外端縁全周に、モールド部を
形成するための溶融合成樹脂との接触によって溶融する
薄肉のエッジ部が形成されることを特徴とする。
に、請求項1記載の発明は、円筒状のコイル巻装部、該
コイル巻装部の軸方向両端部から半径方向外方にそれぞ
れ張出す一対の鍔部、ならびに両鍔部の一方からさらに
外方に張出す支持部を一体に有する合成樹脂製のボビン
と、前記両鍔部間で前記コイル巻装部に巻装されるコイ
ルと、前記ボビンの軸線方向に沿う前記支持部の外面側
で前記コイルに接続されるとともに前記支持部に挿通、
支持される接続コードの一部とが、合成樹脂製のモール
ド部で被覆されるコイル組立体において、前記ボビンの
軸線方向に沿う前記支持部の内面側に接続コードを囲む
凹部が設けられ、該凹部の外端縁全周に、モールド部を
形成するための溶融合成樹脂との接触によって溶融する
薄肉のエッジ部が形成されることを特徴とする。
【0006】このような構成によれば、モールド部の外
面からの接続コードの引き出し部に侵入した水は支持部
の内面側にまで達するものの、支持部に設けられている
凹部の外端縁全周に形成されているエッジ部は、溶融合
成樹脂との接触により溶融する薄肉であるので、凹部の
外端縁全周がモールド部に密着することになり、支持部
まで水が侵入したとしても、コイルまで水が侵入するこ
とを確実に防止して水密性を向上することが可能であ
り、充填剤で埋める等の後処理も不要である。
面からの接続コードの引き出し部に侵入した水は支持部
の内面側にまで達するものの、支持部に設けられている
凹部の外端縁全周に形成されているエッジ部は、溶融合
成樹脂との接触により溶融する薄肉であるので、凹部の
外端縁全周がモールド部に密着することになり、支持部
まで水が侵入したとしても、コイルまで水が侵入するこ
とを確実に防止して水密性を向上することが可能であ
り、充填剤で埋める等の後処理も不要である。
【0007】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、前記支持部に支持孔
が設けられ、前記接続コードを水密に貫通せしめる弾性
材料製のグロメットが、前記支持孔の内面の全周に弾発
的に接触して該支持孔に嵌合され、前記凹部が前記グロ
メットを囲んで支持部に設けられることにより、接続コ
ードおよび支持部間の水密性を保持することができ、支
持部にまで至った水が接続コードおよびコイルの接続部
にまで侵入することを防止することができ、より水密性
を向上することができる。
求項1記載の発明の構成に加えて、前記支持部に支持孔
が設けられ、前記接続コードを水密に貫通せしめる弾性
材料製のグロメットが、前記支持孔の内面の全周に弾発
的に接触して該支持孔に嵌合され、前記凹部が前記グロ
メットを囲んで支持部に設けられることにより、接続コ
ードおよび支持部間の水密性を保持することができ、支
持部にまで至った水が接続コードおよびコイルの接続部
にまで侵入することを防止することができ、より水密性
を向上することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0009】図1ないし図10は本発明を電磁弁に適用
したときの第1実施例を示すものであり、図1は電磁弁
の縦断面図、図2はソレノイドユニットの側面図、図3
は図2の3矢視拡大図、図4はモールド部を省略したコ
イル組立体の側面図、図5は図4の5矢視図、図6は図
4の6矢視図、図7はボビン、コイルおよび金型装置の
一部を図5の7−7線に沿って示す断面図、図8は図5
の8−8線断面図、図9は図4の9−9線断面図、図1
0は図4の10−10線断面図である。
したときの第1実施例を示すものであり、図1は電磁弁
の縦断面図、図2はソレノイドユニットの側面図、図3
は図2の3矢視拡大図、図4はモールド部を省略したコ
イル組立体の側面図、図5は図4の5矢視図、図6は図
4の6矢視図、図7はボビン、コイルおよび金型装置の
一部を図5の7−7線に沿って示す断面図、図8は図5
の8−8線断面図、図9は図4の9−9線断面図、図1
0は図4の10−10線断面図である。
【0010】先ず図1において、この電磁弁は、たとえ
ば車両用ブレーキ装置に用いられる常開型電磁弁であ
り、ソレノイドユニット11と、該ソレノイドユニット
11が発揮する電磁力で作動する弁作動ユニット12と
で構成される。
ば車両用ブレーキ装置に用いられる常開型電磁弁であ
り、ソレノイドユニット11と、該ソレノイドユニット
11が発揮する電磁力で作動する弁作動ユニット12と
で構成される。
【0011】弁作動ユニット12は、先端部を閉じた有
底円筒状に形成されるガイド筒13の基端がハウジング
主体14に連設されて成る弁ハウジング15を備えるも
のであり、ガイド筒13の基端部内に固定配置される固
定コア16、固定コア16に対向してガイド筒13内に
摺動可能に収納される可動コア17、ハウジング主体1
4に固設された弁座部材18への着座を可能として可動
コア17に連動、連結される弁体19、ならびに可動コ
ア17を固定コア16から離反させる方向すなわち弁体
19を弁座部材18から離反させる方向に付勢する戻し
ばね20等の弁構成部品が弁ハウジング15に配設され
る。
底円筒状に形成されるガイド筒13の基端がハウジング
主体14に連設されて成る弁ハウジング15を備えるも
のであり、ガイド筒13の基端部内に固定配置される固
定コア16、固定コア16に対向してガイド筒13内に
摺動可能に収納される可動コア17、ハウジング主体1
4に固設された弁座部材18への着座を可能として可動
コア17に連動、連結される弁体19、ならびに可動コ
ア17を固定コア16から離反させる方向すなわち弁体
19を弁座部材18から離反させる方向に付勢する戻し
ばね20等の弁構成部品が弁ハウジング15に配設され
る。
【0012】ハウジング主体14は、磁性金属により段
付きの円筒状に形成されるものであり、その一端には円
筒状に形成される固定コア16が一体にかつ同軸に連設
される。ガイド筒13は、非磁性材たとえばステンレス
鋼により先端を半球状の閉塞端とした薄肉の有底円筒状
に形成されるものであり、ガイド筒13の基端が、その
基端部内に固定コア16を嵌入せしめるようにして、た
とえば溶接によりハウジング主体14に結合される。
付きの円筒状に形成されるものであり、その一端には円
筒状に形成される固定コア16が一体にかつ同軸に連設
される。ガイド筒13は、非磁性材たとえばステンレス
鋼により先端を半球状の閉塞端とした薄肉の有底円筒状
に形成されるものであり、ガイド筒13の基端が、その
基端部内に固定コア16を嵌入せしめるようにして、た
とえば溶接によりハウジング主体14に結合される。
【0013】基体22には、その一面22aに開口する
段付きの嵌合孔23がハウジング主体14を嵌合可能と
して穿設されており、嵌合孔23の開口端寄り内面には
ハウジング主体14に係合して該ハウジング主体14の
嵌合孔23からの離脱を阻止する止め輪24が装着され
る。しかもハウジング主体14の嵌合孔23への嵌合、
固定状態でガイド筒13は基体22の一面22aから突
出される。またハウジング主体14の外面の軸方向に間
隔をあけた2個所には環状のシール部材25,26が装
着されており、それらのシール部材25,26間で基体
22およびハウジング主体14間には環状室27が形成
される。
段付きの嵌合孔23がハウジング主体14を嵌合可能と
して穿設されており、嵌合孔23の開口端寄り内面には
ハウジング主体14に係合して該ハウジング主体14の
嵌合孔23からの離脱を阻止する止め輪24が装着され
る。しかもハウジング主体14の嵌合孔23への嵌合、
固定状態でガイド筒13は基体22の一面22aから突
出される。またハウジング主体14の外面の軸方向に間
隔をあけた2個所には環状のシール部材25,26が装
着されており、それらのシール部材25,26間で基体
22およびハウジング主体14間には環状室27が形成
される。
【0014】ハウジング主体14には円筒状の弁座部材
18が圧入、固着される。ガイド筒13内には、一端を
該ガイド筒13の先端閉塞部に対向させるとともに他端
を固定コア16に対向させた可動コア17が摺動可能に
嵌合されており、該可動コア17の他端に一端を当接さ
せる非磁性材料製の弁軸28がハウジング主体14に摺
動可能に嵌合される。この弁軸28の他端には、前記弁
座部材18に着座可能な球状の弁体19が固着される。
しかも弁軸28の他端および弁座部材18間に弁室29
が形成されており、弁軸28すなわち弁体19を弁座部
材18から離反する方向に付勢する戻しばね20が前記
弁室29に収納される。而して可動コア17に固定コア
16側への磁気吸引力が作用していない状態で、該可動
コア17は戻しばね20のばね力によりガイド筒13の
先端閉塞部で受けられるまで後退した位置に在り、可動
コア17に固定コア16側への磁気吸引力が作用したと
きには、戻しばね20のばね力に抗して弁体19を弁座
部材18に着座させるように弁軸28が作動する。
18が圧入、固着される。ガイド筒13内には、一端を
該ガイド筒13の先端閉塞部に対向させるとともに他端
を固定コア16に対向させた可動コア17が摺動可能に
嵌合されており、該可動コア17の他端に一端を当接さ
せる非磁性材料製の弁軸28がハウジング主体14に摺
動可能に嵌合される。この弁軸28の他端には、前記弁
座部材18に着座可能な球状の弁体19が固着される。
しかも弁軸28の他端および弁座部材18間に弁室29
が形成されており、弁軸28すなわち弁体19を弁座部
材18から離反する方向に付勢する戻しばね20が前記
弁室29に収納される。而して可動コア17に固定コア
16側への磁気吸引力が作用していない状態で、該可動
コア17は戻しばね20のばね力によりガイド筒13の
先端閉塞部で受けられるまで後退した位置に在り、可動
コア17に固定コア16側への磁気吸引力が作用したと
きには、戻しばね20のばね力に抗して弁体19を弁座
部材18に着座させるように弁軸28が作動する。
【0015】ところで、ガイド筒13の先端閉塞部およ
び可動コア17間に作動液が閉じ込められると、相互に
当接した可動コア17および弁軸28の円滑な作動が阻
害されることになるので、ガイド筒13の先端閉塞部お
よび可動コア17間と弁室29との間での作動液の流通
を可能とするために、可動コア17の外面にはその両端
間にわたって1あるいは複数の流通溝17aが設けら
れ、可動コア17および固定コア16間を弁室29に通
じさせる1あるいは複数の流通溝28aが弁軸28の外
面に設けられる。
び可動コア17間に作動液が閉じ込められると、相互に
当接した可動コア17および弁軸28の円滑な作動が阻
害されることになるので、ガイド筒13の先端閉塞部お
よび可動コア17間と弁室29との間での作動液の流通
を可能とするために、可動コア17の外面にはその両端
間にわたって1あるいは複数の流通溝17aが設けら
れ、可動コア17および固定コア16間を弁室29に通
じさせる1あるいは複数の流通溝28aが弁軸28の外
面に設けられる。
【0016】ハウジング主体14には、基体22に設け
られたブレーキ圧路30と、弁座部材18との間に介在
するようにしてフィルタ31が装着される。また環状室
27に臨む部分でハウジング主体14の外周にはフィル
タ32が装着されており、該フィルタ32を介して弁室
29を環状室27に通じさせるための通路33がハウジ
ング主体14に設けられる。さらに基体22には、図示
しない車輪ブレーキに接続されるブレーキ圧路34が、
環状室27に連なって設けられる。
られたブレーキ圧路30と、弁座部材18との間に介在
するようにしてフィルタ31が装着される。また環状室
27に臨む部分でハウジング主体14の外周にはフィル
タ32が装着されており、該フィルタ32を介して弁室
29を環状室27に通じさせるための通路33がハウジ
ング主体14に設けられる。さらに基体22には、図示
しない車輪ブレーキに接続されるブレーキ圧路34が、
環状室27に連なって設けられる。
【0017】図2および図3を併せて参照して、ソレノ
イドユニット11は、コイル組立体36と、該コイル組
立体36に装着される磁路形成枠37とを備える。
イドユニット11は、コイル組立体36と、該コイル組
立体36に装着される磁路形成枠37とを備える。
【0018】コイル組立体36は、合成樹脂製のボビン
38と、該ボビン38に巻付けられるコイル39と、コ
イル39の両端部をそれぞれ接続させるべくボビン38
に取り付けられる一対の端子部材40,40と、両端子
部材40,40にそれぞれ接続される接続コード41,
41の一部とが、合成樹脂製のモールド部42で被覆さ
れて成るものである。
38と、該ボビン38に巻付けられるコイル39と、コ
イル39の両端部をそれぞれ接続させるべくボビン38
に取り付けられる一対の端子部材40,40と、両端子
部材40,40にそれぞれ接続される接続コード41,
41の一部とが、合成樹脂製のモールド部42で被覆さ
れて成るものである。
【0019】さらに図4ないし図8を併せて参照して、
ボビン38は、円筒状のコイル巻装部38aと、該コイ
ル巻装部38aの一端部から半径方向外方に張出す第1
鍔部38bと、前記コイル巻装部38aの他端部から半
径方向外方に張出す第2鍔部38cと、第1鍔部38b
よりも厚肉に形成されるとともに第1鍔部38bよりも
さらに外方に張出す支持部38dとを備え、コイル巻装
部38aと同軸の中心孔43が該ボビン38に形成さ
れ、コイル39は、第1および第2鍔部38b,38c
間のコイル巻装部38aに巻付けられる。
ボビン38は、円筒状のコイル巻装部38aと、該コイ
ル巻装部38aの一端部から半径方向外方に張出す第1
鍔部38bと、前記コイル巻装部38aの他端部から半
径方向外方に張出す第2鍔部38cと、第1鍔部38b
よりも厚肉に形成されるとともに第1鍔部38bよりも
さらに外方に張出す支持部38dとを備え、コイル巻装
部38aと同軸の中心孔43が該ボビン38に形成さ
れ、コイル39は、第1および第2鍔部38b,38c
間のコイル巻装部38aに巻付けられる。
【0020】両端子部材40,40は、ボビン38の軸
線方向に沿う支持部38dの外面側に取付けられるもの
であり、それらの端子部材40,40には、コイル39
の両端末39a…がそれぞれ接続される。これらの端子
部材40…には、接続コード41…の一端を接続せしめ
るべく、各端子部材40…の一端の芯線41a…を挿入
させる接続孔44…がそれぞれ設けられる。
線方向に沿う支持部38dの外面側に取付けられるもの
であり、それらの端子部材40,40には、コイル39
の両端末39a…がそれぞれ接続される。これらの端子
部材40…には、接続コード41…の一端を接続せしめ
るべく、各端子部材40…の一端の芯線41a…を挿入
させる接続孔44…がそれぞれ設けられる。
【0021】一方、接続コード41…は、ゴム等の弾性
材料から成るグロメット451 …をそれぞれ水密に貫通
するものであり、ボビン38の支持部38dには、各グ
ロメット451 …を弾発的に嵌合せしめる支持孔46…
が設けられる。しかも各支持孔46…へのグロメット4
51 …の嵌合方向47(図8参照)は、端子部材40…
に設けられている接続孔44…への接続コード41…の
一端における芯線41う…の挿入方向48(図8参照)
とほぼ同一の向きに設定されている。すなわちボビン3
8の軸線に沿って支持部38dの外面側から内面側にグ
ロメット451…の嵌合方向47が定められるのに対
し、接続孔44…への接続コード41…の一端における
芯線41a…の挿入方向48は、前記ボビン38の軸線
方向に沿う外方側から内方側に向けて接続孔44…に芯
線41a…を挿入するように定められる。
材料から成るグロメット451 …をそれぞれ水密に貫通
するものであり、ボビン38の支持部38dには、各グ
ロメット451 …を弾発的に嵌合せしめる支持孔46…
が設けられる。しかも各支持孔46…へのグロメット4
51 …の嵌合方向47(図8参照)は、端子部材40…
に設けられている接続孔44…への接続コード41…の
一端における芯線41う…の挿入方向48(図8参照)
とほぼ同一の向きに設定されている。すなわちボビン3
8の軸線に沿って支持部38dの外面側から内面側にグ
ロメット451…の嵌合方向47が定められるのに対
し、接続孔44…への接続コード41…の一端における
芯線41a…の挿入方向48は、前記ボビン38の軸線
方向に沿う外方側から内方側に向けて接続孔44…に芯
線41a…を挿入するように定められる。
【0022】一端を支持部38dの外面に開口させた支
持孔46…の他端には、嵌合方向47に沿って該支持孔
46…に嵌合されるグロメット451 …の位置を規制す
るための規制鍔部49…が半径方向内方に突出するよう
にして設けられており、規制鍔部49…に当接するまで
各グロメット451 …が支持孔46…に嵌合される。
持孔46…の他端には、嵌合方向47に沿って該支持孔
46…に嵌合されるグロメット451 …の位置を規制す
るための規制鍔部49…が半径方向内方に突出するよう
にして設けられており、規制鍔部49…に当接するまで
各グロメット451 …が支持孔46…に嵌合される。
【0023】而してグロメット451 は、図8で明示す
るように、前記規制鍔部49で嵌合方向47に沿う移動
端を規制されるようにして支持孔46に嵌合される略円
筒状のグロメット主部45aと、該グロメット主部45
aに同軸に連設されるとともに前記規制鍔部49を貫通
する延長筒部45bとを一体に備えるものであり、グロ
メット主部45aの内面には、接続コード41の外周面
に弾発的に密接して水密性を保持するための複数の環状
突部45c…が軸方向に間隔をあけて突設され、またグ
ロメット主部45aの外面には、該グロメット主部45
aが支持孔46に嵌合されたときに該支持孔46の内面
に弾発的に接触してグロメット451 および支持部38
d間の水密性を保持するための複数の環状突部45d…
が軸方向に間隔をあけて突設される。しかも延長筒部4
5bの軸方向長さは、グロメット主部45aが規制鍔部
49で規制される位置まで支持孔46に嵌合されている
ときに、モールド部42の外面とほぼ面一となる位置に
延長筒部45bの先端が位置するように設定されてい
る。
るように、前記規制鍔部49で嵌合方向47に沿う移動
端を規制されるようにして支持孔46に嵌合される略円
筒状のグロメット主部45aと、該グロメット主部45
aに同軸に連設されるとともに前記規制鍔部49を貫通
する延長筒部45bとを一体に備えるものであり、グロ
メット主部45aの内面には、接続コード41の外周面
に弾発的に密接して水密性を保持するための複数の環状
突部45c…が軸方向に間隔をあけて突設され、またグ
ロメット主部45aの外面には、該グロメット主部45
aが支持孔46に嵌合されたときに該支持孔46の内面
に弾発的に接触してグロメット451 および支持部38
d間の水密性を保持するための複数の環状突部45d…
が軸方向に間隔をあけて突設される。しかも延長筒部4
5bの軸方向長さは、グロメット主部45aが規制鍔部
49で規制される位置まで支持孔46に嵌合されている
ときに、モールド部42の外面とほぼ面一となる位置に
延長筒部45bの先端が位置するように設定されてい
る。
【0024】図9および図10を併せて参照して、前記
ボビン38の軸線方向に沿う支持部38dの内面には、
該支持部38dを貫通する接続コード41…を囲む凹部
50…が、ボビン38の半径方向に沿う該凹部50…の
外端側を支持部38dの外側面に開放するようにして設
けられる。而して接続コード41…はグロメット45 1
を貫通するものであり、前記凹部50は、グロメット4
51 …の延長筒部45b…を囲むようにして支持部38
dに設けられる。しかも該凹部50…の外端縁全周に
は、モールド部42を形成するための溶融合成樹脂との
接触によって溶融する薄肉のエッジ部51…が形成され
る。
ボビン38の軸線方向に沿う支持部38dの内面には、
該支持部38dを貫通する接続コード41…を囲む凹部
50…が、ボビン38の半径方向に沿う該凹部50…の
外端側を支持部38dの外側面に開放するようにして設
けられる。而して接続コード41…はグロメット45 1
を貫通するものであり、前記凹部50は、グロメット4
51 …の延長筒部45b…を囲むようにして支持部38
dに設けられる。しかも該凹部50…の外端縁全周に
は、モールド部42を形成するための溶融合成樹脂との
接触によって溶融する薄肉のエッジ部51…が形成され
る。
【0025】モールド部42は、図7で示すように、た
とえばボビン38の軸線方向に沿って近接・離反可能な
一対の金型52,53を含む金型装置54により形成さ
れるものであり、両金型52,53の一方52には溶融
合成樹脂を注入するためのゲート55が設けられる。し
かも該ゲート55は、ボビン38の軸線方向に沿う一端
側の第1鍔部38bおよび支持部38dよりも前記ボビ
ン38の軸線に沿う他端側に対応した位置で金型52に
設けられるものであり、該ゲート55からの溶融合成樹
脂による成形圧力は、図7の矢印56で示すように、支
持部38dをボビン38の軸線方向外方側に撓ませる方
向で支持部38dに作用することになる。
とえばボビン38の軸線方向に沿って近接・離反可能な
一対の金型52,53を含む金型装置54により形成さ
れるものであり、両金型52,53の一方52には溶融
合成樹脂を注入するためのゲート55が設けられる。し
かも該ゲート55は、ボビン38の軸線方向に沿う一端
側の第1鍔部38bおよび支持部38dよりも前記ボビ
ン38の軸線に沿う他端側に対応した位置で金型52に
設けられるものであり、該ゲート55からの溶融合成樹
脂による成形圧力は、図7の矢印56で示すように、支
持部38dをボビン38の軸線方向外方側に撓ませる方
向で支持部38dに作用することになる。
【0026】ボビン38の軸線方向に沿う支持部38d
の外面には一対の支持軸57…が一体に設けられる。こ
れらの支持軸57…は、前記金型装置54を構成する金
型52,53のうち支持部38dを形成する金型53に
おいて前記支持部38dの外面に対向する部分に接触し
てモールド部42の金型装置54による成形時に支持部
38dを支持するためのものであり、金型53に接触す
る第1軸部57aと、第1軸部57aよりも大径に形成
されて前記前記支持部の外面に一体に設けられる第2軸
部57bとが、両軸部57a,57b間に環状の段部5
7cを形成して同軸に連設されて成るものである。しか
も段部57cの外周縁には、モールド部42を形成する
ための溶融合成樹脂との接触によって溶融する薄肉のエ
ッジ部58が全周にわたって形成される。
の外面には一対の支持軸57…が一体に設けられる。こ
れらの支持軸57…は、前記金型装置54を構成する金
型52,53のうち支持部38dを形成する金型53に
おいて前記支持部38dの外面に対向する部分に接触し
てモールド部42の金型装置54による成形時に支持部
38dを支持するためのものであり、金型53に接触す
る第1軸部57aと、第1軸部57aよりも大径に形成
されて前記前記支持部の外面に一体に設けられる第2軸
部57bとが、両軸部57a,57b間に環状の段部5
7cを形成して同軸に連設されて成るものである。しか
も段部57cの外周縁には、モールド部42を形成する
ための溶融合成樹脂との接触によって溶融する薄肉のエ
ッジ部58が全周にわたって形成される。
【0027】再び図1ないし図3において、磁路形成枠
37は、コイル組立体36におけるボビン38の軸線方
向一端側に当接される平板矩形状の磁路板59と、コイ
ル組立体36の軸線方向他端に対向するとともにハウジ
ング主体14に当接する皿状の当接部60を閉塞端とし
た有底円筒状に形成されてコイル組立体36の他端側を
挿入せしめる磁路筒61と、該磁路筒61の一直径線上
における開口端に一体に連設される一対の連結腕部6
2,62とを備える。而してボビン38の軸線方向一端
側に当接された状態でコイル組立体36から両側方に突
出する磁路板59の両端に、前記連結腕部62…の先端
がそれぞれ当接され、両連結腕部62…の先端部両側に
それぞれ設けられた一対のかしめ部62a,62a…
が、各連結腕部62…の先端に当接した状態に在る磁路
板59の両端部にかしめ係合されることにより、磁路形
成枠37が構成されることになる。
37は、コイル組立体36におけるボビン38の軸線方
向一端側に当接される平板矩形状の磁路板59と、コイ
ル組立体36の軸線方向他端に対向するとともにハウジ
ング主体14に当接する皿状の当接部60を閉塞端とし
た有底円筒状に形成されてコイル組立体36の他端側を
挿入せしめる磁路筒61と、該磁路筒61の一直径線上
における開口端に一体に連設される一対の連結腕部6
2,62とを備える。而してボビン38の軸線方向一端
側に当接された状態でコイル組立体36から両側方に突
出する磁路板59の両端に、前記連結腕部62…の先端
がそれぞれ当接され、両連結腕部62…の先端部両側に
それぞれ設けられた一対のかしめ部62a,62a…
が、各連結腕部62…の先端に当接した状態に在る磁路
板59の両端部にかしめ係合されることにより、磁路形
成枠37が構成されることになる。
【0028】磁路板59には、ボビン38の中心孔43
に挿入されて該ボビン38の第1鍔部38bから突出さ
れるガイド筒13の先端部を嵌合せしめる嵌合孔63が
ボビン38の中心孔43に整合するようにして設けら
れ、磁路筒61における当接部60には、固定コア16
を挿入せしめる挿通孔64が前記中心孔43に整合する
ようにして設けられる。
に挿入されて該ボビン38の第1鍔部38bから突出さ
れるガイド筒13の先端部を嵌合せしめる嵌合孔63が
ボビン38の中心孔43に整合するようにして設けら
れ、磁路筒61における当接部60には、固定コア16
を挿入せしめる挿通孔64が前記中心孔43に整合する
ようにして設けられる。
【0029】このように磁路形成枠37がコイル組立体
36に装着された状態で、磁路板59はガイド筒13を
介して可動コア17に磁気的に結合されることになり、
また磁路筒61は、ハウジング主体14を介して固定コ
ア16に磁気的に結合されることになる。
36に装着された状態で、磁路板59はガイド筒13を
介して可動コア17に磁気的に結合されることになり、
また磁路筒61は、ハウジング主体14を介して固定コ
ア16に磁気的に結合されることになる。
【0030】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、コイル組立体36を構成するボビン38には、支
持孔46…を有する支持部38dが一体に設けられ、接
続コード41…を水密に貫通せしめる弾性材料製のグロ
メット451 …が、支持孔46…の内面の全周に弾発的
に接触して該支持孔46…に嵌合される。したがって、
支持部38dおよびグロメット451 …間、ならびにグ
ロメット451 …および接続コード41…間の水密性が
保持されることになり、接続コード41…がモールド部
42の外面から突出していても、端子部材40…からモ
ールド部42の外面に至るまでの間の水密性を確保する
ことができ、充填剤を埋める等の後処理を不要として接
続コード41…および端子部材40…の接続部の水密性
を向上することが可能となる。
ると、コイル組立体36を構成するボビン38には、支
持孔46…を有する支持部38dが一体に設けられ、接
続コード41…を水密に貫通せしめる弾性材料製のグロ
メット451 …が、支持孔46…の内面の全周に弾発的
に接触して該支持孔46…に嵌合される。したがって、
支持部38dおよびグロメット451 …間、ならびにグ
ロメット451 …および接続コード41…間の水密性が
保持されることになり、接続コード41…がモールド部
42の外面から突出していても、端子部材40…からモ
ールド部42の外面に至るまでの間の水密性を確保する
ことができ、充填剤を埋める等の後処理を不要として接
続コード41…および端子部材40…の接続部の水密性
を向上することが可能となる。
【0031】しかもグロメット451 …が備える延長筒
部45b…の端部は、モールド部42の外面とほぼ面一
に配置されており、モールド部42の外方で接続コード
41…に外力が加わって該接続コード41…が屈曲され
ても、その接続コード41…の屈曲部は、比較的固いモ
ールド部42に接触するのではなく弾性を有するグロメ
ット451 …の延長筒部45bに接触することになるの
で、接続コード41…が損傷することを防止することが
できる。
部45b…の端部は、モールド部42の外面とほぼ面一
に配置されており、モールド部42の外方で接続コード
41…に外力が加わって該接続コード41…が屈曲され
ても、その接続コード41…の屈曲部は、比較的固いモ
ールド部42に接触するのではなく弾性を有するグロメ
ット451 …の延長筒部45bに接触することになるの
で、接続コード41…が損傷することを防止することが
できる。
【0032】また端子部材40…に設けられている接続
孔44…への接続コード41…の一端の芯線41a…の
挿入方向48と、前記支持孔46…へのグロメット45
1 …の嵌合方向47とが、ほぼ同一の向きに設定されて
いることにより、図4の鎖線で示すように、グロメット
451 …を装着した接続コード41…の一端の芯線41
a…を接続孔44…に挿入して芯線41a…を端子部材
40…にハンダ付等により接続した後に、接続コード4
1…をその他端側から支持孔46…に挿入してグロメッ
ト451 …を支持孔46…に挿入し、接続コード41…
をその他端側に引っ張ることにより、グロメット451
…を規制鍔部49…で規制されるまで支持孔46…に弾
発、嵌合することができ、ボビン38への接続コード4
1…の組付作業が容易となる。
孔44…への接続コード41…の一端の芯線41a…の
挿入方向48と、前記支持孔46…へのグロメット45
1 …の嵌合方向47とが、ほぼ同一の向きに設定されて
いることにより、図4の鎖線で示すように、グロメット
451 …を装着した接続コード41…の一端の芯線41
a…を接続孔44…に挿入して芯線41a…を端子部材
40…にハンダ付等により接続した後に、接続コード4
1…をその他端側から支持孔46…に挿入してグロメッ
ト451 …を支持孔46…に挿入し、接続コード41…
をその他端側に引っ張ることにより、グロメット451
…を規制鍔部49…で規制されるまで支持孔46…に弾
発、嵌合することができ、ボビン38への接続コード4
1…の組付作業が容易となる。
【0033】またボビン38の軸線方向に沿う支持部3
8dの内面側には、接続コード41…ならびに該接続コ
ード41…を貫通せしめたグロメット451 の延長筒部
45b…を囲む凹部50…が設けられており、該凹部5
0の外端縁全周に、モールド部42を形成するための溶
融合成樹脂との接触によって溶融する薄肉のエッジ部5
1…が形成されている。したがってエッジ部51…は、
溶融合成樹脂との接触により溶融することになり、凹部
50…の外端縁全周がモールド部42に密着するので、
モールド部42および延長筒部45b間から凹部50…
まで水が侵入したとしても、ボビン38に巻装されてい
るコイル39まで水が侵入することを確実に防止して水
密性を向上することができ、充填剤で埋める等の後処理
も不要である。
8dの内面側には、接続コード41…ならびに該接続コ
ード41…を貫通せしめたグロメット451 の延長筒部
45b…を囲む凹部50…が設けられており、該凹部5
0の外端縁全周に、モールド部42を形成するための溶
融合成樹脂との接触によって溶融する薄肉のエッジ部5
1…が形成されている。したがってエッジ部51…は、
溶融合成樹脂との接触により溶融することになり、凹部
50…の外端縁全周がモールド部42に密着するので、
モールド部42および延長筒部45b間から凹部50…
まで水が侵入したとしても、ボビン38に巻装されてい
るコイル39まで水が侵入することを確実に防止して水
密性を向上することができ、充填剤で埋める等の後処理
も不要である。
【0034】さらに金型装置54におけるゲート55か
らの溶融合成樹脂の注入に伴なう金型装置54内での成
形圧力が支持部38dをボビン38の軸線に沿う外方側
に撓ませる方向で支持部38dに作用していても、支持
部38dの外面側に対向した金型53に接触している支
持軸57で成形圧力に耐えるように支持部38dが支持
されることになり、支持部38dの成形圧力による変形
を防止することができる。しかも支持軸57を構成すべ
く同軸に連設される第1および第2軸部57a,57b
間に形成される環状の段部57cの外周には、その全周
にわたるエッジ部58が形成されており、該エッジ部5
8部は、溶融合成樹脂との接触により溶融する薄肉であ
るので、段部57cの外周全周がモールド部42に密着
することになる。したがって第1軸部57aおよびモー
ルド部42間に水が侵入したとしても、段部57cの外
周から支持部38d側に水が侵入することはなく、した
がって端子部材40…まで水が侵入することを確実に防
止して水密性を向上することが可能であり、充填剤で埋
める等の後処理も不要である。
らの溶融合成樹脂の注入に伴なう金型装置54内での成
形圧力が支持部38dをボビン38の軸線に沿う外方側
に撓ませる方向で支持部38dに作用していても、支持
部38dの外面側に対向した金型53に接触している支
持軸57で成形圧力に耐えるように支持部38dが支持
されることになり、支持部38dの成形圧力による変形
を防止することができる。しかも支持軸57を構成すべ
く同軸に連設される第1および第2軸部57a,57b
間に形成される環状の段部57cの外周には、その全周
にわたるエッジ部58が形成されており、該エッジ部5
8部は、溶融合成樹脂との接触により溶融する薄肉であ
るので、段部57cの外周全周がモールド部42に密着
することになる。したがって第1軸部57aおよびモー
ルド部42間に水が侵入したとしても、段部57cの外
周から支持部38d側に水が侵入することはなく、した
がって端子部材40…まで水が侵入することを確実に防
止して水密性を向上することが可能であり、充填剤で埋
める等の後処理も不要である。
【0035】図11は本発明の第2実施例を示すもので
あり、接続コード41…を水密に貫通せしめて支持部3
8dの支持孔46…に嵌合されるグロメット452 …に
は、モールド部42の外面よりも外方に突出する延長筒
部45b′…が設けられる。
あり、接続コード41…を水密に貫通せしめて支持部3
8dの支持孔46…に嵌合されるグロメット452 …に
は、モールド部42の外面よりも外方に突出する延長筒
部45b′…が設けられる。
【0036】この第2実施例によれば、接続コード41
…が屈曲されたときに該接続コード41…の屈曲部が、
弾性を有するグロメット452 …の延長筒部45b′に
接触することになり、接続コード41…が損傷すること
をより効果的に防止することができる。
…が屈曲されたときに該接続コード41…の屈曲部が、
弾性を有するグロメット452 …の延長筒部45b′に
接触することになり、接続コード41…が損傷すること
をより効果的に防止することができる。
【0037】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0038】たとえば、上記実施例では、電磁弁に用い
られるコイル組立体について説明したが、本発明は、合
成樹脂製のボビンと、該ボビンに巻装されるコイルと、
該コイルの端部に連なってボビンに取り付けられた端子
部材と、該端子部材に接続される接続コードの一部と
が、合成樹脂から成るモールド部で被覆されて成るコイ
ル組立体に関して広く適用可能である。
られるコイル組立体について説明したが、本発明は、合
成樹脂製のボビンと、該ボビンに巻装されるコイルと、
該コイルの端部に連なってボビンに取り付けられた端子
部材と、該端子部材に接続される接続コードの一部と
が、合成樹脂から成るモールド部で被覆されて成るコイ
ル組立体に関して広く適用可能である。
【0039】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、支持部に設けられている凹部の外端縁全周に形成さ
れているエッジ部が溶融合成樹脂との接触により溶融す
るので凹部の外端縁全周がモールド部に密着することに
なり、支持部まで水が侵入したとしても、コイルまで水
が侵入することを確実に防止して水密性を向上すること
が可能であり、充填剤で埋める等の後処理も不要であ
る。
ば、支持部に設けられている凹部の外端縁全周に形成さ
れているエッジ部が溶融合成樹脂との接触により溶融す
るので凹部の外端縁全周がモールド部に密着することに
なり、支持部まで水が侵入したとしても、コイルまで水
が侵入することを確実に防止して水密性を向上すること
が可能であり、充填剤で埋める等の後処理も不要であ
る。
【0040】また請求項2記載の発明によれば、グロメ
ットにより接続コードおよび支持部間の水密性を保持す
ることができ、支持部にまで至った水が接続コードおよ
びコイルの接続部にまで侵入することを防止することが
でき、より水密性を向上することができる。
ットにより接続コードおよび支持部間の水密性を保持す
ることができ、支持部にまで至った水が接続コードおよ
びコイルの接続部にまで侵入することを防止することが
でき、より水密性を向上することができる。
【図1】第1実施例の電磁弁の縦断面図である。
【図2】ソレノイドユニットの側面図である。
【図3】図2の3矢視拡大図である。
【図4】モールド部を省略したコイル組立体の側面図で
ある。
ある。
【図5】図4の5矢視図である。
【図6】図4の6矢視図である。
【図7】ボビン、コイルおよび金型装置の一部を図5の
7−7線に沿って示す断面図である。
7−7線に沿って示す断面図である。
【図8】図5の8−8線断面図である。
【図9】図4の9−9線断面図である。
【図10】図4の10−10線断面図である。
【図11】第2実施例の図4に対応した側面図である。
36・・・コイル組立体 38・・・ボビン 38a・・・コイル巻装部 38b,38c・・・鍔部 38d・・・支持部 39・・・コイル 41・・・接続コード 42・・・モールド部 451 ,452 ・・・グロメット 46・・・支持孔 50・・・凹部 51・・・エッジ部
Claims (2)
- 【請求項1】 円筒状のコイル巻装部(38a)、該コ
イル巻装部(38a)の軸方向両端部から半径方向外方
にそれぞれ張出す一対の鍔部(38b,38c)、なら
びに両鍔部(38b,38c)の一方(38b)からさ
らに外方に張出す支持部(38d)を一体に有する合成
樹脂製のボビン(38)と、前記両鍔部(38b,38
c)間で前記コイル巻装部(38a)に巻装されるコイ
ル(39)と、前記ボビン(38)の軸線方向に沿う前
記支持部(38d)の外面側で前記コイル(39)に接
続されるとともに前記支持部(38d)に挿通、支持さ
れる接続コード(41)の一部とが、合成樹脂製のモー
ルド部(42)で被覆されるコイル組立体において、前
記ボビン(38)の軸線方向に沿う前記支持部(38
d)の内面側に接続コード(41)を囲む凹部(50)
が設けられ、該凹部(50)の外端縁全周に、モールド
部(42)を形成するための溶融合成樹脂との接触によ
って溶融する薄肉のエッジ部(51)が形成されること
を特徴とするコイル組立体。 - 【請求項2】 前記支持部(38d)に支持孔(46)
が設けられ、前記接続コード(41)を水密に貫通せし
める弾性材料製のグロメット(451 ,45 2 )が、前
記支持孔(46)の内面の全周に弾発的に接触して該支
持孔(46)に嵌合され、前記凹部(50)が前記グロ
メット(451 ,452 )を囲んで支持部(38d)に
設けられることを特徴とする請求項1記載のコイル組立
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6853497A JPH10270240A (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | コイル組立体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6853497A JPH10270240A (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | コイル組立体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10270240A true JPH10270240A (ja) | 1998-10-09 |
Family
ID=13376509
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6853497A Pending JPH10270240A (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | コイル組立体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10270240A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002063643A1 (de) * | 2001-02-03 | 2002-08-15 | Hydac Electronic Gmbh | Abgedichtete schaltvorrichtung |
-
1997
- 1997-03-21 JP JP6853497A patent/JPH10270240A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002063643A1 (de) * | 2001-02-03 | 2002-08-15 | Hydac Electronic Gmbh | Abgedichtete schaltvorrichtung |
US7151427B2 (en) | 2001-02-03 | 2006-12-19 | Hydac Electronic Gmbh | Sealed-off switchgear |
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