JP2011008461A - 減圧弁および減圧弁の組立方法 - Google Patents

減圧弁および減圧弁の組立方法 Download PDF

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Abstract

【課題】弁座部材と、弁座部材との間に弁室を形成して弁座部材に連結される弁ガイド部材と、弁ガイド部材でガイドされつつ弁座に着座することを可能として弁室に収容されるとともに圧力受動部材に連結されるようにして弁孔を貫通する弁軸が同軸に連設される弁体とを備える弁機構が、高圧室および減圧室間に介在するようにしてボディに収容される減圧弁において、異物を捕捉する部分での圧力損失の増大を抑えるとともに異物に対する強度を高め、弁座部材を形成するための材料コストおよび加工工数の低減を図る。
【解決手段】弁軸35の軸線に沿う方向で相互に離隔した弁座部材31および弁ガイド部材30が、金属ビーズの焼結によって円筒状に形成されるとともに高圧室37および弁室32間に介在するフィルタ部材43を介してのみ連結される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、弁孔を中央部に開口させた弁座を有する弁座部材と、該弁座部材との間に弁室を形成して弁座部材に連結される弁ガイド部材と、該弁ガイド部材でガイドされつつ前記弁座に着座することを可能として前記弁室に収容されるとともに圧力受動部材に連結されるようにして前記弁孔を貫通する弁軸が同軸に連設される弁体とを備える弁機構が、前記弁室に通じる高圧室ならびに前記弁孔に常時通じる減圧室間に介在するようにしてボディに収容される減圧弁の改良、ならびにその減圧弁の組立方法の改良に関する。
ボディに収容される弁機構の弁室に異物が侵入し、弁体および弁座間に異物が噛み込むとシート不良が生じ、弁機構が正常に作動しない不具合が生じることがある。そこで、弁室の周囲にフィルタを配置し、弁室内への異物の侵入を防止するようにしたものが、たとえば特許文献1で開示されている。
特開2008−267558号公報
上記特許文献1で開示された減圧弁では、弁座部材に一体に設けられるとともに弁室に通じる複数の連通孔が設けられる円筒部の先端部に弁ガイド部材が嵌合、固定され、前記円筒部を同軸に囲繞するようにして円筒状に形成されるフレームに合成樹脂から成るフィルタエレメントが装着されて成るフィルタが、弁座部材および弁ガイド部材間に挟まれている。このような構成では、高圧室に侵入した異物はフィルタで捕捉されることになるが、異物が蓄積してくると、流体の通路となる前記連通孔付近に異物が集中することになり、その部分で圧力損失が発生し易くなっている。しかもフィルタエレメントが合成樹脂製であるので、異物に対する強度が大きいとは言えなかった。さらに弁座部材は金属材料の切削によって作成されており、弁座部材が一体に備える前記円筒部を形成するために大きな材料が必要となり、材料コストが高く、加工工数の増大も招いている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、異物を捕捉する部分での圧力損失の増大を抑えるとともに異物に対する強度を高め、弁座部材を形成するための材料コストおよび加工工数の低減を図り得るようにした減圧弁、ならびに該減圧弁の組立方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、弁孔を中央部に開口させた弁座を有する弁座部材と、該弁座部材との間に弁室を形成して弁座部材に連結される弁ガイド部材と、該弁ガイド部材でガイドされつつ前記弁座に着座することを可能として前記弁室に収容されるとともに圧力受動部材に連結されるようにして前記弁孔を貫通する弁軸が同軸に連設される弁体とを備える弁機構が、前記弁室に通じる高圧室ならびに前記弁孔に常時通じる減圧室間に介在するようにしてボディに収容される減圧弁において、前記弁軸の軸線に沿う方向で相互に離隔した前記弁座部材および前記弁ガイド部材が、金属ビーズの焼結によって円筒状に形成されるとともに前記高圧室および前記弁室間に介在するフィルタ部材を介してのみ連結されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記フィルタ部材の一端部が前記弁座部材に圧入によって連結され、前記フィルタ部材の他端部が前記弁ガイド部材に圧入によって連結されることを第2の特徴とする。
さらに本発明は、第1または第2の特徴の減圧弁を組み立てるにあたって、前記弁座部材、前記弁ガイド部材、前記弁体、前記弁軸および前記フィルタ部材を組み立ててユニット化した前記弁機構を、前記ボディ内に収容、固定することを第3の特徴とする。
なお実施の形態のダイヤフラム28が本発明の圧力受動部材に対応する。
本発明の第1の特徴によれば、金属ビーズの焼結によって円筒状に形成されるフィルタ部材は、それ自体で強度があり、弁座部材および弁ガイド部材を連結する部材としてフィルタ部材を用いることができ、弁座部材および弁ガイド部材を連結するために弁座部材に円筒部を一体に設けていた従来のものと比べると、円筒部が不要となることによって材料コストを低減することができるとともに加工工数を低減することができる。しかも高圧室および弁室間に介在するフィルタ部材は、その全周にわたって流体を流通させることが可能であり、捕捉した異物が1箇所に集中することがなく圧力損失の増大を抑えることができる。さらにフィルタ部材は金属製であって異物に対する強度を比較的高くすることができ、従来のフィルタのフィルタエレメントに比べて厚みも大きくなるので、細長い異物も確実に捕捉することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、圧入によってフィルタ部材の両端部を弁座部材および弁ガイド部材に連結するようにして、連結構造を簡略化することができる。
さらに本発明の第3の特徴によれば、ユニットとして予め組付けられた弁機構をボディに嵌合、固定するので、ボディへの組付け前に弁機構側で弁体および弁座間のシート性の確認が可能であり、またフィルタ部材の装着状態を確認することができるので、フィルタ部材の確実な装着を保証して弁機構をボディに組付けることができる。しかもユニット化された弁機構の保管および移送時や、ボディへの組付け時に弁室内に異物が侵入するのを弁機構の外周にあるフィルタ部材で阻止することができる。
減圧弁の縦断面図である。 図1の2矢示部拡大図である。 第1ボディ部材への減圧弁の組付け時の状態を示す分解縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図3を参照しながら説明すると、先ず図1において、この減圧弁は、燃料ガスである圧縮天然ガスを減圧してエンジン(図示せず)に供給するためのものであり、第1および第2ボディ部材18,19が相互に結合されて成るボディ16と、該ボディ16に結合されるダイヤフラムカバー17とを備え、前記ボディ16には、弁機構20が収容されるとともにリリーフ弁21が配設される。
ボディ16は、第1および第2ボディ部材18,19が上下に重なりつつ複数個所で締結されて成るものである。第1ボディ部材18の中央部には、半径方向内方に張り出す内向き鍔22を上端に有して上下に延びる収容孔23が設けられており、この収容孔23は、前記内向き鍔22側から順に、小径孔23aと、該小径孔23aよりも大径のねじ孔23bと、該ねじ孔23bよりも大径の大径孔23cとが同軸に連なって成り、大径孔23cの下端は第1ボディ部材18の下端面で下方に開放される。
第1ボディ部材18の下部側面には、減圧前の圧縮天然ガスを導入するための入口側接続孔24が設けられ、その入口側接続孔24に同軸に連なる高圧通路25が第1ボディ部材18に設けられる。
図2において、弁機構20は、圧力受動部材であるダイヤフラム28によって駆動されるものであり、ガイド孔29を有する弁ガイド部材30と、該弁ガイド部材30との間に弁室32を形成して前記弁ガイド部材30に結合されるとともに前記ガイド孔29と同軸の弁孔33を中央部に開口させて前記弁室32に臨む弁座34が設けられる弁座部材31と、前記弁ガイド部材30でガイドされつつ前記弁座34に着座することを可能として前記弁室32に収容されるとともに前記ダイヤフラム28に連結されるようにして前記弁孔33を緩く貫通する弁軸35が同軸に連設される弁体36とを備えるものであり、該弁機構20は、前記弁室32に通じる高圧室37ならびに前記弁孔33に通じる減圧室38間に介在するようにしてボディ16の第1ボディ部材18に収容される。
前記弁軸35は前記弁体36を同軸に貫通するものであり、前記弁体36の前記弁座34側の端部を当接、係合させる環状突部35aが弁軸35の中間部外周に設けられる。一方、前記弁座部材31と反対側で前記弁軸35は、前記環状突部35aとの間に前記弁体36を挟むガイド軸39に同軸に螺合されており、弁体36は、前記環状突部35aおよびガイド軸39間に挟持されるようにして、弁軸35およびガイド軸39に固定される。しかもガイド軸39はその弁体36側の端部に弁体36に対向するフランジ部39aを一体に有しており、そのフランジ部39aの前記弁体36への対向面に弁軸35を同軸に囲繞する環状のシール部材40が装着され、該シール部材40が弁体36に弾発的に当接する。
前記弁ガイド部材30は、前記弁孔33と同軸のガイド孔29を形成するようにして厚肉の円筒状に形成される金属製のものであり、この弁ガイド部材30の前記弁座部材31側の端部には、円筒状の外筒部30aが弁座部材31側に突出して同軸に一体に突設されるとともに、外筒部30a内に同軸に配置される円筒状の内筒部30bが弁座部材31側に突出して同軸に一体に突設される。而して前記ガイド軸39は、弁ガイド部材30のガイド孔29に摺動可能に嵌合されており、ガイド孔29の前記弁室32側の端部内面に前記ガイド軸39の外周に弾発的に接触するOリング41が装着され、そのOリング41のガイド孔29からの離脱を阻止するリング板42が、弁ガイド部材30の前記弁座部材31側の端部に当接するようにして前記内筒部30b内に圧入される。すなわち弁体36は、前記弁ガイド部材30でガイドされつつ前記弁座34に着座することを可能として弁室32に収容されることになる。
一方、前記弁座部材31は、前記弁孔33が中央部に設けられるようにして金属によってリング状に形成されており、この弁座部材31の前記弁ガイド部材30側の端部には、弁ガイド部材30の外筒部30aと同一内径を有する円筒状の筒部31aが、弁ガイド部材30側に突出するようにして一体に突設される。
ところで前記弁軸35の軸線に沿う方向で相互に離隔した前記弁座部材31および前記弁ガイド部材30は、高圧室37および前記弁室32間に介在するフィルタ部材43を介してのみ連結されており、このフィルタ部材43は、金属ビーズの焼結によって円筒状に形成される。
而してフィルタ部材43の一端部が前記弁座部材31の前記筒部31aに圧入によって連結され、前記フィルタ部材33の他端部が前記弁ガイド部材30の外筒部30aに圧入によって連結されることで、前記弁座部材31および前記弁ガイド部材30がフィルタ部材43を介してのみ連結されることになる。
図3を併せて参照して、前記弁ガイド部材30、前記弁座部材31、前記弁体36、前記弁軸35、前記ガイド軸39および前記フィルタ部材43を組み立ててユニット化される弁機構20は、ボディ16の第1ボディ部材18に嵌入、固定されるようにしてボディ16の第1ボディ部材18に収容、固定される。
而して前記弁機構20は、第1ボディ部材18に設けられた収容孔23の小径孔23aに、前記弁座部材31側から挿入されて前記ボディ16の第1ボディ部材18に収容、固定されるものであり、弁ガイド部材30の外径が前記弁座部材31の外径よりも大きく設定される。
前記弁機構20は、弁座部材31の内向き鍔22に対向する面に装着されて弁孔33を同軸に囲繞する環状のシール部材44を前記内向き鍔22に弾発接触させるようにして収容孔23の小径孔23aに挿入され、弁ガイド部材30の外周には小径孔23aの内周に弾発接触する環状のシール部材45が装着される。この弁機構20の前記小径孔23aへの挿入状態では、図2で示すように、小径孔23aの内周および弁機構20間に環状の高圧室37が形成されることになり、該高圧室37は高圧通路25に連通する。
再び図1において、前記収容孔23のねじ孔23bには、前記弁ガイド部材30に当接して弁ガイド部材30および弁座部材31を前記内向き鍔22との間に挟持するリング状の押さえ部材48が螺合される。而して弁機構20におけるガイド軸39の一端部は弁ガイド部材30のガイド孔29から突出するものであり、前記押さえ部材48には、前記ガイド軸39よりも大径であるねじ孔49が、ガイド軸39の一端部を挿入するようにして該ガイド軸39と同軸に設けられる。しかも押さえ部材48の前記弁機構20とは反対側の端面には、前記ねじ孔23bに螺合すべく前記押さえ部材48を回転操作するための工具(図示せず)を係脱可能に係合するための有底の係合孔50が設けられる。
前記収容孔23の開口端は調節部材51で気密に閉じられる。この調節部材51は、前記収容孔23における大径孔23cの内面に弾発的に接触する環状のシール部材52が外周に装着されて前記大径孔23cに嵌合される大径部51aと、該大径部51aよりも小径に形成されるとともに前記押さえ部材48のねじ孔49に螺合する雄ねじ53が外周に刻設されるようにして前記大径部51aに同軸にかつ一体に連設される小径部51bとを一体に有し、大径部51aには、図示しない工具を係合することを可能とした有底の工具係合孔54が設けられる。而して雄ねじ53を押さえ部材48のねじ孔49に螺合した状態で工具係合孔54に工具を係合して回転操作することにより、前記調節部材51は、弁機構20の弁軸35およびガイド軸39と同軸の軸線に沿う方向の進退が可能となる。
また前記調節部材51には、前記弁軸35側に開放した有底の収容凹部55が弁軸35およびガイド軸39と同軸に設けられており、ガイド軸39の一端に装着されたばね受け部材56と、前記収容凹部55の閉塞端との間に背面コイルばね57が縮設される。而して前記調節部材51の軸方向に沿う進退位置を該調節部材51の回転操作によって調節することにより、前記背面コイルばね57のばね荷重を調節することができる。
第1ボディ部材18には、図1および図3で示すように、前記収容孔23と同軸である横断面円形の嵌合突部18aが第2ボディ部材19に嵌合すべく一体に突設されており、嵌合突部18aの外周には環状のシール部材58が装着される。而して第1および第2ボディ部材18,19は、前記シール部材58を相互間に介在せしめるようにしつつ前記嵌合突部18aを第2ボディ部材19に嵌合せしめるとともに、嵌合突部18aを囲繞して第1ボディ部材18に装着された環状のシール部材59を相互間に介在せしめるようにして複数のボルト64…で相互に締結され、第1および第2ボディ部材18,19間に、前記弁孔33と同軸の円形である減圧室38が弁孔33に通じるようにして形成される。
ところで調節部材51で開口端が気密に閉じられた前記収容孔23内には、前記弁機構20におけるガイド軸39の一端側を臨ませる背圧室60が形成されており、この背圧室60は、弁ガイド部材30の外周に装着されるシール部材45が収容孔23における小径孔23aの内面に弾発的に接触し、またガイド軸39の外周に装着されるシール部材41がガイド孔29の内周に弾発的に接触していることにより、前記小径孔23a内で弁ガイド部材30および弁座部材31と第1ボディ部材18との間に形成されている環状の高圧室37とは気密に隔絶されている。しかも第1ボディ部材18には、前記減圧室38を前記背圧室60に連通せしめる小径連通路61が設けられており、背圧室60は減圧室38に連通している。
第2ボディ部材19には、減圧室38の半径方向に長く延びて減圧室38に内端を開口させる出口通路62を形成する出口側接続管63が、側方に突出するようにして一体に設けられ、この出口側接続管63に、図示しない管路が気密に接続される。
図1に注目して、前記リリーフ弁21は、減圧室38内の圧力が設定圧以上となるのに応じて開弁するものであり、第2ボディ部材19に一体に設けられる円筒状の弁ハウジング65と、該弁ハウジング65が同軸に有する摺動孔66に摺動可能に嵌合されるリリーフ弁体67と、前記摺動孔66の外端部に嵌合、固定されるキャップ68と、前記リリーフ弁体67および前記キャップ68間に設けられるコイルばね69とを備える。
前記摺動孔66の内端には、前記減圧室38に通じるリリーフ弁孔70を中央部に開口させた環状のリリーフ弁座71が設けられており、たとえばゴムから成る環状のシート部材72が、前記リリーフ弁座71に着座してリリーフ弁孔70を閉鎖することを可能として前記リリーフ弁体67の内端部に貼着される。
前記リリーフ弁体67は、前記リリーフ弁座71からシート部材72を離座せしめた状態では、前記リリーフ弁孔70を介して前記減圧室38に通じる解放通路73を有しており、この解放通路73はリリーフ弁体67の外端に開口する。またキャップ68には、前記減圧室38の圧力が所定圧以上となったときに前記リリーフ弁体67が前記リリーフ弁座71から離座することで、前記解放通路73が前記リリーフ弁孔70に連通するのに応じて、前記減圧室38の圧力を外部に解放するための解放孔74が設けられる。
前記ダイヤフラム28の周縁部は、前記ボディ16における第2ボディ部材19と、第2ボディ部材19に固定されるダイヤフラムカバー17との間に挟持されるものであり、第2ボディ部材19およびダイヤフラム28間には、圧力作用室76がダイヤフラム28の一面を臨ませるようにして形成され、ダイヤフラム28およびダイヤフラムカバー17間にはダイヤフラム28の他面を臨ませるばね室77が形成され、該ばね室77に収容されるコイル状のダイヤフラムばね78がダイヤフラムカバー17およびダイヤフラム28間に縮設される。
またダイヤフラムカバー17には、ばね室77に通じる負圧導入管79が接続されており、この負圧導入管79はエンジンに接続され、前記ばね室77にはエンジンの吸気負圧が導入される。
前記ダイヤフラム28の中央部には、前記弁機構20の弁体36に連動、連結される金属製のダイヤフラムロッド81がその一端側を前記ばね室77側に突出させるようにして前記圧力作用室76側から挿通され、このダイヤフラムロッド81の他端には、前記ダイヤフラム28の圧力作用室76側の一面に当接する鍔状の第1リテーナ82が一体に設けられる。また第1リテーナ82との間に前記ダイヤフラム28の内周縁部を挟む第2リテーナ83がばね室77側でダイヤフラム28に当接されており、前記ダイヤフラムロッド81の一端部外周をかしめることで、ダイヤフラム28の内周縁部が第1および第2リテーナ82,83間に挟持され、第2リテーナ83にはダイヤフラムばね78の一端が当接される。
一方、弁機構20の弁軸35には連結軸84が連結されるものであり、この連結軸84は、第1リテーナ82に圧力作用室76側から当接しつつダイヤフラムロッド81を気密に貫通し、ダイヤフラムロッド81からばね室77側への連結軸84の突出部分に、前記ダイヤフラムロッド81との間にワッシャ85を介在させたナット86が螺合される。而してナット86を締め付けることにより、連結軸84が、第1リテーナ82を一体に有するダイヤフラムロッド81および第2リテーナ83を介して、ダイヤフラム28の中心部に連結される。
ところで、第2ボディ部材19には、減圧室38および圧力作用室76間を隔てる壁部87が一体に設けられており、前記連結軸84は前記壁部87の中央部を軸方向移動可能に貫通するものであり、該連結軸84の軸方向移動を案内する合成樹脂製のガイド部材88が前記壁部87に装着される。
前記ガイド部材88は、前記連結軸84を気密にかつ摺動自在に嵌合せしめるようにして円筒状に形成されるガイド部88aと、前記減圧室38および前記圧力作用室76間を連通するアスピレータチューブ88bとを一体に有するものであり、圧力作用室76側から前記壁部87に装着される。
一方、弁体36が固設された前記弁軸35の前記ダイヤフラム28側の端部には拡径係合部35bが設けられており、この拡径係合部35bが連結軸84の一端部に連結される。すなわち連結軸84は弁軸35を介して弁体36に連結される。
このようなガス用減圧弁においては、ダイヤフラム28が、圧力作用室76の圧力によりダイヤフラムばね78のばね力に抗してばね室77側に撓むと、弁機構20は閉弁し、また前記圧力作用室76の圧力低下によってダイヤフラム28が圧力作用室76側に撓むと、弁機構20は開弁し、このような弁機構20の開閉が繰り返されることにより、高圧の圧縮天然ガスが減圧されて出口通路62から出力される。
第1および第2ボディ部材18,19の結合状態で、加熱媒体たとえばエンジン冷却水を流通させる加熱媒体通路89が、第1および第2ボディ部材18,19の結合面間に形成され、加熱媒体通路89を外方から囲む環状の弾性シール部材であるシール部材59が第1および第2ボディ部材18,19間に挟まれる。
この加熱媒体通路89は、弁機構20における弁軸35の軸線に沿う方向で見て弁体36および弁座34を囲む円弧状に形成されるとともに、前記弁軸35の軸線に沿う方向で前記弁座34と略同一位置に配置されるものであり、第2ボディ部材19の第1ボディ部材18への結合面に、前記加熱媒体通路89を形成するための円形の溝90が設けられ、この溝90の周方向1箇所が隔壁91で分断されることで円弧状の前記加熱媒体通路89が形成される。しかも前記隔壁91は、前記シール部材59の周方向1箇所から半径方向内方に延びるようにして該シール部材59に一体に連設されるものである。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、弁機構20の一部を構成する弁座部材31および弁ガイド部材30が、弁軸35の軸線に沿う方向で相互に離隔して配置されており、高圧室37および弁室32間に介在するフィルタ部材43を介してのみ弁座部材31および弁ガイド部材30が連結される。しかもフィルタ部材43は、金属ビーズの焼結によって円筒状に形成されるものであり、フィルタ部材43自体で強度があるので、弁座部材31および弁ガイド部材30を連結する部材としてフィルタ部材43を用いることができ、弁座部材31および弁ガイド部材30を連結するために弁座部材に円筒部を一体に設けていた従来のものと比べると、円筒部が不要となることによって材料コストを低減することができるとともに加工工数を低減することができる。しかも高圧室37および弁室32間に介在するフィルタ部材43は、その全周にわたって流体を流通させることが可能であり、捕捉した異物が1箇所に集中することがなく圧力損失の増大を抑えることができる。さらにフィルタ部材43は金属製であって異物に対する強度を比較的高くすることができ、従来のフィルタのフィルタエレメントに比べて厚みも大きくなるので、細長い異物も確実に捕捉することができる。
またフィルタ部材43の一端部が弁座部材31に圧入によって連結され、フィルタ部材43の他端部が弁ガイド部材30に圧入によって連結されるので、圧入によってフィルタ部材43の両端部を弁座部材31および弁ガイド部材30に連結するようにして、連結構造を簡略化することができる。
さらに減圧弁を組み立てるにあたって、弁座部材31、弁ガイド部材30、弁体36、弁軸35、ガイド軸39およびフィルタ部材43を組み立ててユニット化した弁機構20を、ボディ16の第1ボディ部材18内に収容、固定するので、ボディ16への組付け前に弁機構20側で弁体36および弁座34間のシート性の確認が可能であり、またフィルタ部材43の装着状態を確認することができるので、フィルタ部材43の確実な装着を保証して弁機構20をボディ16に組付けることができる。しかもユニット化された弁機構20の保管および移送時や、ボディ16への組付け時に弁室32内に異物が侵入するのを弁機構20の外周にあるフィルタ部材43で阻止することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
16・・・ボディ
20・・・弁機構
28・・・圧力受動部材であるダイヤフラム
30・・・弁ガイド部材
31・・・弁座部材
32・・・弁室
33・・・弁孔
34・・・弁座
35・・・弁軸
36・・・弁体
37・・・高圧室
38・・・減圧室
43・・・フィルタ部材

Claims (3)

  1. 弁孔(33)を中央部に開口させた弁座(34)を有する弁座部材(31)と、該弁座部材(31)との間に弁室(32)を形成して弁座部材(31)に連結される弁ガイド部材(30)と、該弁ガイド部材(30)でガイドされつつ前記弁座(34)に着座することを可能として前記弁室(32)に収容されるとともに圧力受動部材(28)に連結されるようにして前記弁孔(33)を貫通する弁軸(35)が同軸に連設される弁体(36)とを備える弁機構(20)が、前記弁室(32)に通じる高圧室(37)ならびに前記弁孔(33)に常時通じる減圧室(38)間に介在するようにしてボディ(16)に収容される減圧弁において、前記弁軸(35)の軸線に沿う方向で相互に離隔した前記弁座部材(31)および前記弁ガイド部材(30)が、金属ビーズの焼結によって円筒状に形成されるとともに前記高圧室(37)および前記弁室(32)間に介在するフィルタ部材(43)を介してのみ連結されることを特徴とする減圧弁。
  2. 前記フィルタ部材(43)の一端部が前記弁座部材(31)に圧入によって連結され、前記フィルタ部材(43)の他端部が前記弁ガイド部材(30)に圧入によって連結されることを特徴とする請求項1記載の減圧弁。
  3. 請求項1または2記載の減圧弁を組み立てるにあたって、前記弁座部材(31)、前記弁ガイド部材(30)、前記弁体(36)、前記弁軸(35)および前記フィルタ部材(43)を組み立ててユニット化した前記弁機構(20)を、前記ボディ(16)内に収容、固定することを特徴とする減圧弁の組立方法。
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