JP5424613B2 - オレフィン系不飽和モノマーを安定化する方法 - Google Patents
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Description
それぞれ4〜20個の炭素原子を有する、飽和または不飽和の分枝鎖状および/または非分枝鎖状の閉環されたおよび/または開環された脂肪族または芳香族炭化水素、エーテルまたはエステル、またはメタノールから選択された溶剤(A)および
構造式(II)
Xは、ハロゲン、−O−R3または−S−R3であり、
R1、R2およびR3は、水素、それぞれ1〜15個の炭素原子を有するアルキル基、シクロアルキル基またはアリール基であり、
この場合、タイプR1、R2およびR3の置換基は、同一かまたは異なり、置換されているかまたは置換されていない〕で示される少なくとも1つのリターダ(B)を有するリターダ含有組成物(AB)がオレフィン系不飽和モノマーまたは少なくとも1つのオレフィン系不飽和モノマーを有するモノマー混合物に添加されることによって特徴付けられる、オレフィン系不飽和モノマーを安定化する方法である。
構造式(II)の少なくとも1つのリターダ(B)を有する、リターダ含有組成物である。
構造式(II)
Xは、ハロゲン、−O−R3または−S−R3であり、
R1、R2およびR3は、水素、それぞれ1〜15個の炭素原子を有するアルキル基、シクロアルキル基またはアリール基であり、
この場合、タイプR1、R2およびR3の置換基は、同一かまたは異なり、置換されているかまたは置換されていない〕で示される少なくとも1つのリターダ(B)を有する、リターダ含有組成物(AB)が、オレフィン系不飽和モノマーまたは少なくとも1つのオレフィン系不飽和モノマーを有するモノマー混合物に添加されることによって特徴付けられている。
溶剤(A)45.0〜99.9質量%および
リターダ(B)0.1〜55.0質量%を有するリターダ含有組成物(AB)が使用されるが、しかし、特に有利には、
溶剤(A)60.0質量%および
リターダ(B)2.0〜40.0質量%を有するリターダ含有組成物(AB)が使用される。
4〜20個の炭素原子を有する飽和または不飽和の分枝鎖状および/または非分枝鎖状の閉環されたおよび/または開環された脂肪族または芳香族炭化水素、それぞれ2〜20個の炭素原子を有するアルコールまたはエーテル、但し、この場合前記エステルのアルキル基は、同様に2〜20個の炭素原子を有するものとし、または水から選択された溶剤(C)および
構造式(IV)
R5、R6、R7およびR8は、それぞれ1〜4個の炭素原子を有するアルキル基であり、
Zは、>CR9R10、>C=O、>CH−OH、>CH−NR9R10、>CH−Hal、>CH−OR9、>CH−COOR9、>CH−O−CO−NHR9、
R9、R10は、水素、それぞれ1〜6個の炭素原子を有するアルキル基であり、
Halは、弗素、塩素、臭素または沃素であり、
mは、1〜4であり、
この場合、タイプR5、R6、R7、R8、R9およびR10の置換基は、同一かまたは異なり、置換されているかまたは置換されていない〕で示される少なくとも1つの重合抑制剤(D)を有する。
溶剤(C)35.0〜99.9質量%および
重合抑制剤(D)0.1〜65.0質量%を有し、殊に有利には、
溶剤(C)40.0〜95.0質量%および
重合抑制剤(D)5.0〜60.0質量%を有する組成物(CD)が添加される。
Xは、ハロゲン、−O−R3または−S−R3であり、
R1、R2およびR3は、水素、それぞれ1〜15個の炭素原子を有するアルキル基、シクロアルキル基またはアリール基であり、
この場合、タイプR1、R2およびR3の置換基は、同一かまたは異なり、置換されているかまたは置換されていない〕で示される少なくとも1つのリターダ(B)を有することによって特徴付けられている。
それぞれ4〜20個の炭素原子を有する、飽和または不飽和の分枝鎖状および/または非分枝鎖状の閉環されたおよび/または開環された脂肪族または芳香族炭化水素、エーテルまたはエステル、またはメタノールから選択された溶剤(A)および
構造式(II)
Xは、ハロゲン、−O−R3または−S−R3であり、
R1、R2およびR3は、水素、それぞれ1〜15個の炭素原子を有するアルキル基、シクロアルキル基またはアリール基であり、
この場合、タイプR1、R2およびR3の置換基は、同一かまたは異なり、置換されているかまたは置換されていない〕で示される少なくとも1つのリターダ(B)を有することによって特徴付けられている。
溶剤(A)45.0〜99.9質量%および
リターダ(B)0.1〜55.0質量%を有するが、しかし、特に有利には、本発明によるリターダ含有組成物は、
溶剤(A)60.0〜98.0質量%および
リターダ(B)2.0〜40.0質量%を有する。
商業的に入手可能なスチレンから95ミリバールの減圧および75℃の塔底温度で不活性の窒素雰囲気中で安定剤の第三ブチル−1,2−ヒドロキシベンゼン(TBC)を取り除いた。温度計、還流冷却器、隔壁およびKPG攪拌機を備えた四口フラスコからなる試験装置を、原則的に窒素で洗浄し、酸素不含の雰囲気を得る。安定化されていないスチレン300gを三口フラスコ中に供給し、第1表に記載の添加剤100ppmを添加する。添加剤を純粋物質(実施例2〜10)または溶液(実施例10a〜10c)として添加する。スチレン溶液中へのガラスフリットを介する不断の窒素供給によって、不活性の窒素雰囲気を全試験時間に亘って保証する。スチレン溶液を強力に攪拌する。実験の開始時に、フラスコを110℃に予熱した油浴中に、安定化されたスチレン溶液が完全に浸漬されるまで浸漬する。加熱した油浴中への三口フラスコの浸漬後、規則的な間隔でスチレン溶液約3gを隔壁を介して取り出し、正確に計量し、およびメタノール50ml中に供給する。メタノール混合物を室温で半時間攪拌する。メタノールは、試験中に形成されたポリスチレンの沈殿物を生じる。
実施例11〜18を実施例1〜10と同様に実施するが、しかし、実施例14〜18では、添加剤混合物を添加した。結果は、第2表中に示されている。
DTBMeOQMそれぞれ250mgから第3表に記載の溶剤中で飽和溶液を製造する。引続き、DTBMeOQMの含量をガスクロマトグラフィー(GC)により測定する。溶剤含量をそれぞれ算出する。この溶液を室温で1週間貯蔵し、引続き再びガスクロマトグラフィー(GC)により分析する。結果は、第3表中に示されている。
Synthetic Communication 2000, 30 (15), 第2825頁以降(実施例2、4、5および6の添加剤)、Synthetic Communication 1976, 6 (4), 第305頁以降(実施例8の添加剤)、J. Org. Chem. 2002, 67, 第125頁以降(実施例9および10の添加剤)。
Claims (15)
- オレフィン系不飽和モノマーを安定化するための方法において、
芳香族炭化水素またはメタノールから選択された溶剤(A)および
構造式(II)
Xは、−O−R 3 であり、
R 1 および/またはR 2 は、メチル基または第三ブチル基であり、
R 3は、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基であり、
この場合、タイプR1、R2およびR3の置換基は、同一かまたは異なり、置換されているかまたは置換されていない〕で示される少なくとも1つのリターダ(B)を有する、リターダ含有組成物(AB)を、オレフィン系不飽和モノマーまたは少なくとも1つのオレフィン系不飽和モノマーを有するモノマー混合物に添加することを特徴とする、オレフィン系不飽和モノマーを安定化するための方法。 - 溶剤(A)45.0〜99.9質量%および
リターダ(B)0.1〜55.0質量%
を有するリターダ含有組成物(AB)を使用する、請求項1記載の方法。 - 溶剤(A)60.0〜98.0質量%および
リターダ(B)2.0〜40.0質量%
を有するリターダ含有組成物(AB)を使用する、請求項2記載の方法。 - 溶剤(A)としてベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン、スチレンまたはメタノールを使用する、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
- タイプR3の置換基としてプロピル基、エチル基またはメチル基を有する構造式(II)で示されるリターダ(B)を使用する、請求項1から4までのいずれか1項に記載の方法。
- リターダ含有組成物(AB)と共に、付加的に重合抑制剤含有組成物(CD)は、モノマーまたはモノマー混合物に添加され、この重合抑制剤含有組成物(CD)は、
4〜20個の炭素原子を有する飽和または不飽和の分枝鎖状および/または非分枝鎖状の閉環されたおよび/または開環された脂肪族または芳香族炭化水素、またはそれぞれ2〜20個の炭素原子を有するアルコールまたはエーテルまたは酢酸アルキルエステル、但し、この場合前記エステルのアルキル基は、同様に2〜20個の炭素原子を有するものとし、または水から選択された溶剤(C)および
構造式(IV)
R5、R6、R7およびR8は、それぞれ1〜4個の炭素原子を有するアルキル基であり、
Zは、>CR9R10、>C=O、>CH−OH、>CH−NR9R10、>CH−Hal、>CH−OR9、>CH−COOR9、>CH−O−CO−NHR9、
R9、R10は、水素、それぞれ1〜6個の炭素原子を有するアルキル基であり、
Halは、弗素、塩素、臭素または沃素であり、
mは、1〜4であり、
この場合、タイプR5、R6、R7、R8、R9およびR10の置換基は、同一かまたは異なり、置換されているかまたは置換されていない〕で示される少なくとも1つの重合抑制剤(D)を有する、請求項1から5までのいずれか1項に記載の方法。 - 重合抑制剤(D)として、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル(TEMPO)、4−アセトアミド−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル(AA−TEMPO)、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル(4−ヒドロキシ−TEMPO)、4−オキソ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル(オキソ−TEMPO)、R5、R6、R7およびR8がメチル基でありかつZが>CH−OR9であり、この場合R9が1〜6個の炭素原子を有するアルキル基である構造式(IV)の化合物および/またはR5、R6、R7およびR8がメチル基でありかつZが
- 2つの組成物(AB)および(CD)を、互いに別々にモノマーに添加する、請求項6または7記載の方法。
- モノマーとしてビニル置換された芳香族化合物、置換されていてもよいし、置換されていなくともよいアルカ−1−エンまたはアルカ−1,3−ジエンを使用する、請求項1から8までのいずれか1項に記載の方法。
- モノマーとしてブタジエンまたはスチレンを使用する、請求項1から9までのいずれか1項に記載の方法。
- 構造式(II)で示されるリターダ(B)がタイプR 3 の置換基としてプロピル基、エチル基またはメチル基を有している、請求項11に記載のモノマー組成物。
- 溶剤(A)がベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン、スチレンまたはメタノールである、請求項13に記載のリターダ含有組成物。
- 構造式(II)で示されるリターダ(B)がタイプR 3 の置換基としてプロピル基、エチル基またはメチル基を有している、請求項13または14に記載のリターダ含有組成物。
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