JP5423487B2 - 貫通ビアへの導電材料充填装置およびその使用方法 - Google Patents

貫通ビアへの導電材料充填装置およびその使用方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数層の樹脂フィルムを重ね合わせて形成した多層回路基板に設けられる貫通ビア内への導電材料の充填を行う導電材料充填装置およびその使用方法に関するものである。
従来より、例えば、配線パターンが形成された複数層の樹脂フィルムを重ね合わせたのち、加熱・圧縮することにより多層回路基板を形成している。この多層回路基板では、各層間の配線パターン同士の電気的な接続を行うために、レーザ加工機等によって多層回路基板にビアホールを開けたのち、金属を溶剤で錬ってペースト状にした導電材料(以下、導電ペーストという)をビアホール内に充填し、導電ペースト内の金属を焼結するという手法が採られている(例えば、特許文献1、2参照)。
ビアホールには、多層回路基板を貫通する貫通ビアと導線回路にて構成された底面(以下、ビア底という)が存在する有底ビアがある。有底ビアでは、導電ペーストをビアホール内に充填したときに、ビア底によって導電ペーストが堰き止められるため、導電ペーストがビアホールの充填入口と反対側から抜け落ちることはない。しかしながら、貫通ビアでは、導電ペーストがビアホールの充填入口と反対側から抜け落ちてしまうことがある。
例えば、導電ペーストとしては、銀や錫の金属粉末とテレピネなどの高粘度溶剤から構成されの擬粘性流体が用いられている。また、微細な貫通ビア(開口径Φ150〜300μm、深さ100〜250μm)への導電ペーストの充填方法としては、スキージ印刷が採用されている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、多層回路基板の被充填面の反対側の面を吸着プレート上に設置すると共に、吸着プレートによる吸気によって貫通ビア内の空気を排気し、被充填面から導電ペーストをスキージで押し込むことで、内部空気の存在による充填不良を抑制しつつ、導電ペーストの貫通ビアへの充填が行えるようにしている。
特開2003−182023号公報 特開2005−329570号公報
しかしながら、貫通ビアの開口径に対して多層回路基板の厚みが薄く(貫通ビアの深さが浅く)なると、スキージ印刷がマスク印刷のような状態となって、吸着プレート等に導電ペーストが付着してしまい、多層回路基板を吸着プレートから剥がすときに貫通ビアから抜けてしまうという問題がある。特に、多層回路基板の厚みdが50μm以下で、開口径がΦ150μm、つまり厚みdの1/3倍以下になると全く導電ペーストを貫通ビアに充填することができないことが確認されている。このため、多層回路基板の厚みdを開口径に合せて厚くするなどが必要となって、高集積化の阻害要因になったり、多層回路基板のコストアップを招くという問題が生じている。
また、導電ペーストを貫通ビアに充填したあと、貫通ビアからはみ出した余剰部分は、スキージによって擦り取られる。この余剰の導電ペースト(以下、無効ペーストという)内にも銀や錫の金属粉末が含まれているため、その分の金属粉末が使用されることなく廃棄されることになる。このため、無効ペースト内に含まれる金属材料の量を低減できるようにすることが望まれる。
本発明は上記点に鑑みて、多層回路基板に形成された貫通ビアに対して充填される導電材料が抜け落ちることを防止できると共に、無効となる導電材料内に含まれる金属粉末を低減できる貫通ビアへの導電材料充填装置およびその使用方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、搭載面(21a)に保持された多層回路基板(10)を加熱ヒータ(22)にて加熱することで貫通ビア(11)内に導電材料(1)を充填する充填ベース(21)の搭載面(21a)と多層回路基板(10)の間に、導電材料(1)に含まれる溶剤を吸着する溶剤吸着シート(21b)を備えた構造とし、充填ヘッド送り機構(40)によって充填ヘッド(30)を多層回路基板(10)の表面に対して水平方向および上下方向に移動させ、充填ヘッド(30)から多層回路基板(10)の表面に導電材料(1)を供給することで貫通ビア(11)への充填を行うように構成されていることを特徴としている。
このように、充填ベース(21)の搭載面(21a)上に溶剤吸着シート(21b)を介して多層回路基板(10)を設置し、貫通ビア(11)に対して導電材料(1)の充填を行えるようにしている。このため、導電材料(1)の溶剤が溶剤吸着シート(21b)内に吸着され、貫通ビア(11)内において導電材料(1)に含まれる金属粉末が濃縮されて必要量残るようにできる。これにより、溶剤の比率に対して金属粉末の比率を低減することが可能となり、無効となる導電材料(1)内に含まれる金属材料の量を低減することが可能となる。
また、導電材料(1)を室温で固化する材料で構成しているため、貫通ビア(11)に導電材料(1)を充填したのち、多層回路基板(10)を冷却することで導電材料(1)を固化できる。したがって、導電材料(1)を固化してから多層回路基板(10)を溶剤吸着シート(21b)から剥離させることで、貫通ビア(11)から導電材料(1)が抜け落ちることを防止することができる。
よって、多層回路基板(10)に形成された貫通ビア(11)に対して充填される導電材料(1)が抜け落ちることを防止できると共に、無効となる導電材料(1)内に含まれる金属粉末を低減することが可能となる。
例えば、請求項に記載したように、充填ヘッド(30)は、多層回路基板(10)の表面に接触し、該多層回路基板(10)の表面に供給された導電材料(1)を貫通ビア(11)に刷り込む充填スキージ(31c)を端面に備えていると共に、多層回路基板(10)の表面に対して水平方向に揺動可能であり、かつ、固形とされた導電材料(1)を保持し、該導電材料(1)を多層回路基板(10)の表面に対して垂直方向に移動するプッシャ(31a)を備えている充填スキージホルダ(31)を有した構造とされる。
また、請求項に記載の発明では、充填ベース(21)には、搭載面(21a)に搭載された溶剤吸着シート(21b)および多層回路基板(10)を吸着する吸着機構(21c〜21f、25)が備えられている。これにより、多層回路基板(10)を充填ベース(21)の搭載面(21a)に保持することができる。
さらに、請求項に記載の発明では、吸着機構は、搭載面(21a)に形成された吸着溝(21c、21d)を有し、吸着溝(21c、21d)を通じて溶剤吸着シート(21b)および多層回路基板(10)を吸引し、吸着溝(21c、21d)の少なくとも一部(21d)は、環状溝にて構成されていることを特徴としている。
このように、吸着溝(21d)を直線状溝ではなく環状溝にすることで、充填スキージ(31c)等が吸着溝(21d)の上を通過する際に、充填スキージ(31c)等と吸着溝(21d)とが重なる部分を少なくできる。このため、吸着溝(21d)と直線状溝とした場合のように、充填スキージ(31c)等が吸着溝(21d)内に押し込まれることにより、貫通ビア(11)に充填された導電材料(1)が吸着溝(21d)内に押し込まれてしまうことを防止することができる。
請求項に記載の発明では、充填ベース(21)と上面を揃えて配置され、充填ヘッド(30)内に配置された導電材料(1)の冷却を行う待機ベース(26)を備えていることを特徴としている。
このように、待機ベース(26)を備えておくことにより、貫通ビア(11)への導電材料(1)の充填が完了したら、充填後の充填ヘッド(30)を待機ベース(26)に移動させるだけで、導電材料(1)の溶融部分を固化させられる。このため、導電材料(1)が必要以上に溶け出さないようにすることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の導電材料充填装置を用いて、多層回路基板(10)に形成された貫通ビア(11)に対して導電材料(1)の充填を行う導電材料充填装置の使用方法に関するものである。
具体的には、貫通ビア(11)を形成した多層回路基板(10)を充填ベース(21)の搭載面(21a)上に溶剤吸着シート(21b)を介して保持する工程と、加熱ヒータ(22)によって充填ベース(21)の搭載面(21a)に保持された多層回路基板(10)を加熱する工程と、充填ヘッド送り機構(40)にて導電材料(1)を備えた充填ヘッド(30)を多層回路基板(10)の表面に移動させ、加熱された多層回路基板(10)によって該多層回路基板(10)に接触した導電材料(1)を溶融させる工程と、充填ヘッド送り機構(40)にて充填ヘッド(30)を多層回路基板(10)の表面に対して水平方向に移動させることで、貫通ビア(11)内に導電材料(1)を充填しつつ、導電材料(1)に含まれる溶剤を溶剤吸着シート(21b)に吸着させる工程と、貫通ビア(11)への導電材料(1)の充填が完了したのち、充填ヘッド送り機構(40)にて充填ヘッド(30)を待機位置に移動させ、貫通ビア(11)内に充填された導電材料(1)を固化させる工程と、導電材料(1)が固化してから、多層回路基板(10)を溶剤吸着シート(21b)から剥離させる工程を行うことにより、導電材料充填装置を使用して貫通ビア(11)に対して導電材料(1)が充填された多層回路基板(10)を製造することができる。
この場合、請求項7に記載したように、貫通ビア(11)内に充填された導電材料(1)を固化させる工程を、充填ベース(21)の搭載面(21a)に溶剤吸着シート(21b)と共に多層回路基板(10)を配置したままの状態で、貫通ビア(11)内に充填された導電材料(1)を放熱させることによって行うことができる。
このようにすれば、充填後に導電材料(1)を容易に固化できる。例えば、充填ヘッド(30)を請求項5に記載したような待機ベース(26)に待機させているときに導電材料(1)を固化できるため、充填ベース(21)を冷却したり、多層回路基板(10)を別の場所で冷却するなどしなくても容易に導電材料(1)を固化することが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかる貫通ビアへの導電材料充填装置100の部分断面側面図である。 図1中A−A線上における矢視部分断面図である。 図2中B−B線上における矢視部分断面図である。 充填ベース21および待機ベース26の上面模式図である。 図4のC−C断面図である。 図5のD−D矢視断面図である。 充填待機時および充填時それぞれのペースト充填ヘッド30等の様子を示した断面模式図である。 充填完了後にスキージ35aによって余剰の導電ペースト1を擦り取る時のペースト充填ヘッド30等の様子を示した断面模式図である。 貫通ビア11への導電ペースト1の充填工程を含む多層回路基板11の製造工程を示した模式的断面図である。 図9に続く多層回路基板11の製造工程を示した模式的断面図である。 充填スキージ31cやスキージ35aが吸着溝21dの上を通過する際の様子を示した模式図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態にかかる貫通ビアへの導電材料充填装置100の部分断面側面図である。図2は、図1中A−A線上における矢視部分断面図である。図3は、図2中B−B線上における矢視部分断面図である。
図1に示す導電材料充填装置100は、導電材料としての導電ペースト1をワークに相当する多層回路基板10に形成された貫通ビア11内に充填する装置である。本実施形態の導電材料充填装置100は、ワーク保持機構部20と、ペースト充填ヘッド30と、充填ヘッド送り機構40およびこれらを制御する図示しないコントローラ等によって構成されている。
導電ペースト1は、本実施形態では、スティック状(棒状)とされたスティックペーストとされており、ペースト充填ヘッド30内に内蔵されている。導電ペースト1は、室温で固体状態となり、かつ、加熱によって溶融する高融点ペーストで構成され、例えば、従来より使用されている銀や錫の粉末に融点が43℃のパラフィンを3〜10wt%(例えば8wt%)加えて練り固め、スティック状にすることにより形成される。この導電ペースト1が、後述するように、ペースト充填ヘッド30内において多層回路基板10の一面側に供給できる形態でセットされている。
多層回路基板10は、配線パターンが形成された複数層の樹脂フィルムを重ね合わせたのち、加熱・圧縮することにより形成されている。多層回路基板10には、各層の配線パターン同士を電気的に接続するための貫通ビア11が形成されている。本実施形態にかかる導電材料充填装置100は、この貫通ビア11内に導電ペースト1の充填を行う。本実施形態では、多層回路基板10として、例えば厚みが50μm、450mm□の対象エリア内において多数個取りが可能で、その対象エリア内に開口径Φ150で深さ50μmの貫通ビアが約4万個設けられているものが用いられている。
ワーク保持機構部20は、導電ペースト1を貫通ビア11内に充填する際に多層回路基板10を保持するために用いられる。このワーク保持機構部20は、充填ベース21、ワーク加熱ヒータ22、ベースプレート23、ベース支柱24、ワークチャック真空ポンプ25、待機ベース26および冷却機構27を有した構成とされている。
充填ベース21は、多層回路基板10が設置される搭載面21aを有し、搭載面21a上に設置された多層回路基板10を後述する吸着機構を用いて吸着することによって保持する。本実施形態では、充填ベース21の搭載面21aには、と多層回路基板10との間に溶剤吸着シートとして機能する吸着紙21bが配置されいる。充填ベース21では、吸着紙21bを吸着しつつ、吸着紙21b中の隙間を通じて多層回路基板10も吸着することで、吸着紙21b上において多層回路基板10を保持する。吸着紙21bは、導電ペースト1に用いられている溶剤を吸収できる材質のものであれば良く、一般的な上質紙などが用いられる。なお、吸着紙21bは、充填ベース21の一部を構成するものであるが、貫通ビア11内への導電ペースト1の充填に伴って溶剤が吸着紙21b内に吸収されるため、溶剤の吸収度合いに応じて適宜新しいものと交換される。
充填ベース21の吸着機構は、以下のように構成されている。図4に、充填ベース21および待機ベース26の上面模式図を示すと共に、図5に、図4のC−C断面図、図6に、図5のD−D矢視断面図を示し、充填ベース21の吸着機構について説明する。
図4に示されるように、充填ベース21の搭載面21aには、吸着溝21c、21dが形成されており、この吸着溝21c、21dを通じて吸着がなされる。吸着溝21cは、搭載面21aの外縁を囲むように形成され、吸着紙21bや多層回路基板10を外縁部において吸着可能としている。吸着溝21dは、環状溝で構成され、溝幅は例えば0.3mmとされている。これら吸着溝21cおよび吸着溝21dは、図5に示されるように充填ベース21の内側の連結空間21eに接続されている。吸着溝21dは、搭載面21aに形成された複数の円形孔内に、円形孔よりも溝幅分だけ半径が小さくされた円柱状部材21fを嵌め込むことにより構成されている。また、図5および図6に示されるように、連通空間21eのうち搭載面21aの裏面に相当する面には支持棒21gがネジ21hを介して締結され、この支持棒21gに各円柱状部材21fがビス21iを介して固定されている。そして、連通空間21eがワークチャック真空ポンプ25に接続されることで、連通空間21eを通じて吸着溝21c、21dからの吸着がなされる。このような構造により、充填ベース21の吸着機構が構成されている。
ワーク加熱ヒータ22は、図示しない電力供給源からの通電等に基づいて駆動され、充填ベース21の搭載面21a上に吸着紙21bを介して設置された多層回路基板10を加熱し、貫通ビア11内への充填時に多層回路基板10に接触させられた導電ペースト1を溶融させる。そして、ワーク加熱ヒータ22によって溶融させられた導電ペースト1を貫通ビア11内に充填する。本実施形態では、ワーク加熱ヒータ22は、設置面21aのうち多層回路基板10が配置される部分と対向する部分を加熱できるように、充填ベース21の下面の広範囲にわたって加熱できる構成とされている。
ベースプレート23は、充填ベース21や待機ベース26を水平状態に保持したり、ペースト充填ヘッド30を後述するように充填ベース21の搭載面21aに沿って移動可能にするための支持台である。ベース支柱24は、ベースプレート23上に充填ベース21および待機ベース26を支持するものである。このベース支柱24により、充填ベース21および待機ベース26が上面を揃えてベースプレート23に対して固定されている。
ワークチャック真空ポンプ25は、上述したように充填ベース21に設けられた吸着機構に接続され、真空吸引することにより、吸着溝21c、21dを通じて吸引紙21bおよび多層回路基板10の吸着を行う。
待機ベース26は、多層回路基板10の貫通ビア11への導電ペースト1の充填前もしくは充填後の充填待機時に、ペースト充填ヘッド30を待機させておくためのものである。冷却機構27は、待機ベース26の内部に備えられ、待機ベース26の冷却を行う。冷却機構27は、例えば冷却水が循環できる構造とされる。この冷却機構27によって待機ベース26が冷却されるため、待機時に待機ベース26上にペースト充填ヘッド30を待機させると、待機ベース26によって導電ペースト1が冷却され、溶融されていた部分を再び固化させることができる。このような構造により、ワーク保持機構部20が構成されている。
ペースト充填ヘッド30は、導電ペースト1の保持と、多層回路基板10の貫通ビア11内への導電ペースト1の充填を行う。このペースト充填ヘッド30は、充填スキージホルダ31、ケース32、ケースプレート33、スキージホルダ駆動機構34およびスキージ機構35を有した構成とされている。
充填スキージホルダ31は、図3に示すように長円筒形状で構成され、内部にスティック状とされた導電ペースト1を保持するケースとして機能すると共に、導電ペースト1を貫通ビア11内に充填するときのスキージとして機能する。図1および図2に示すように、充填スキージホルダ31内には、プッシャ31aが備えられており、プッシャ31aにより導電ペースト1を充填ベース1の搭載面21aに対する垂直方向の移動させられるように構成されている。具体的には、充填スキージホルダ31におけるプッシャ31aよりも上部は、エア供給室31bが形成されている。このエア供給室31b内のエアの供給および引き抜きが図示しないエアポンプ等によって行え、プッシャ31aを多層回路基板10側に押圧したり、逆にプッシャ31aを多層回路基板10から離れる方向に移動させられるようになっている。また、充填スキージホルダ31のうち充填ベース21側の先端部によって充填スキージ31cが構成されている。この充填スキージ31cが、充填時に多層回路基板10の表面と接することで、導電ペースト1の刷り込みおよび余剰分の擦り取りを行う。
ケース32は、充填スキージホルダ31を収容すると共に、充填スキージホルダ31が移動できる空間Rを構成する。ケース32のうち多層回路基板10側の先端にはOリング32aが備えられ、ケース32内の空間Rが密閉空間とされている。ケースプレート33は、ケース32のうち多層回路基板10と反対側の先端に接続されている。ケース32のうちケースプレート33側の先端面にもOリング32bが備えられ、ケース32内の空間の密閉状態が保持されている。
スキージホルダ駆動機構34は、ケースプレート32に配置されており、揺動モータ34aや回転ガイド34b等を備えている。揺動モータ34aは、図示しない電源からの電力供給に基づいて駆動され、ケースプレート32に対して支柱34cを介して固定されたモータプレート34dに保持されている。この揺動モータ34aの回転軸には図示しない継ぎ手を介して偏揺動芯シャフト34eが接続され、偏揺動芯シャフト34eの先端の偏心部が充填スキージホルダ31の上端面の一端側(図2の紙面左側)に回転自在に嵌合されている。回転ガイド34bは、支柱34fを介して固定されたモータプレート34gに保持されている。この回転ガイド34bには回転自在な偏芯シャフト34hが取り付けられ、偏芯シャフト34hの先端の偏心部が充填スキージホルダ31の上端面の他端側(図2の紙面右側)に回転自在に嵌合されている。回転ガイド34bは、揺動モータ34aの回転に伴って従動回転させられる。
具体的には、偏揺動芯シャフト34eのうち偏心部よりも揺動モータ34a側に揺動タイミングプーリ34iが備えられていると共に、偏芯シャフト34hのうち偏心部よりも回転ガイド34b側にタイミングプーリ34jが備えられ、これらがタイミングベルト34kを通じて連結されている。このため、揺動モータ34aが回転させられて、偏揺動芯シャフト34eが回転させられると、それに伴って揺動タイミングプーリ34iやタイミングベルト34kおよびタイミングプーリ34jを介して偏芯シャフト34hも回転させられる。これにより、偏揺動芯シャフト34eおよび偏芯シャフト34hが連動して回転させられ、これらの偏心部に固定された充填スキージホルダ31がケース32の空間R内において偏心回転、すなわち図3中の紙面上下左右に揺動させられる。
スキージ機構35は、充填スキージホルダ31の外部に設けられ、スキージ35a、スキージホルダ35bおよびスキージ昇降シリンダ35cを備えている。このスキージ機構35は、充填スキージ31cとは別部材で構成されたスキージ35aをスキージホルダ35bによって保持し、スキージ昇降シリンダ35cによってスキージホルダ35bと共にスキージ35aを昇降させるものである。このスキージ機構35により、貫通ビア11に対して導電ペースト1を充填した後、余剰の導電ペースト1を多層回路基板10から擦り取ることが可能となっている。このような構造により、ペースト充填ヘッド30が構成されている。
充填ヘッド送り機構40は、ペースト保持ヘッド30を両側で支持すると共に、ペースト保持ヘッド30を上下方向に移動させたり、ペースト保持ヘッド30を充填ベース21と待機ベース26の配列方向に移動、つまり図1の左右垂直方向に移動させるものである。この充填ヘッド送り機構40は、スライドガイド41、スライドブロック42、送りねじ43、送りモータ44、ガイドシャフト45、エンドプレート46、昇降シリンダ47、昇降ブロック48および昇降プレート49を有した構成とされ、各部がペースト保持ヘッド30の両側に1つずつ対をなして備えられている。
スライドガイド41は、充填ベース21を挟んだ両側それぞれに配置され、ベースプレート23の上面において充填ベース21と待機ベース26の配列方向に沿って延設されている。スライドブロック42は、このスライドガイド41のスライド部に係合され、スライドガイド41の長手方向に沿って移動可能となっている。このスライドブロック42には、送りねじ43と螺合するねじナット42aが備えられている。
送りねじ43および送りモータ44は、それぞれガイド43aとモータプレート44aを介してベースプレート23に保持されている。送りネジ43は、ガイド43aに対して回転可能に保持されており、図示しない継ぎ手を介して送りモータ44に固定されている。そして、図示しない電源からの電力供給に基づいて送りモータ44を駆動すると、送りねじ43を回転させることができる。送りモータ44は、例えば供給される電流の方向を変えることによって正逆回転させられ、それに伴って送りねじ43も正逆回転させられる。これにより、送りねじ43に螺合させられたねじナット42aが備えられたスライドブロック42を送りねじ43の長手方向両方向に移動させることができる。
ガイドシャフト45は、その下端がスライドブロック42に対して固定されていると共に、上端がエンドプレート46に固定されており、昇降ブロック47が移動する際のガイドとなる。昇降シリンダ47もスライドブロック42に固定されている。この昇降シリンダ47の軸端に対して昇降ブロック48が固定され、昇降シリンダ47の操作によって昇降ブロック48が上下方向に移動させられる。また、昇降ブロック48の上端には、昇降プレート49が固定され、この昇降プレート49に対してケースプレート33が固定されることで、ペースト充填ヘッド30が充填ヘッド送り機構40に固定されている。
このような構成により、送りモータ44の駆動によってスライドブロック42を送りねじ43の長手方向に移動させると、それに伴ってペースト充填ヘッド30も同方向に移動させられ、昇降シリンダ47の操作によって昇降ブロック48を上下方向に移動させると、それに伴ってペースト充填ヘッド30も同方向に移動させられるようになっている。このような構造により、充填ヘッド送り機構40が構成されている。
以上のようにして、本実施形態にかかる導電材料充填装置100が構成されている。次に、この導電材料充填装置100の使用方法について説明する。図7は、充填待機時および充填時それぞれのペースト充填ヘッド30等の様子を示した断面模式図である。また、図8は、充填完了後にスキージ35aによって余剰の導電ペースト1を擦り取る時のペースト充填ヘッド30等の様子を示した断面模式図である。また、図9および図10は、貫通ビア11への導電ペースト1の充填工程を含む多層回路基板10の製造工程を示した模式的断面図である。以下、これらの図を参照して、導電材料充填装置100の使用方法を説明する。
まず、前準備として、従来の製法によって多層配線基板10を製造しておき(図9(a)参照)、レーザ加工機等によって多層回路基板10にビアホール11を形成する(図9(b)参照)。また、ペースト充填ヘッド30における充填スキージホルダ31にスティック状にした導電ペースト1をセットしておく。続いて、導電ペースト1の充填対象となるワーク、つまり貫通ビア11を形成した多層回路基板10を充填ベース21の搭載面21a上に吸着紙21bを介して設置する。そして、(1)多層回路基板10の平面保持および加熱、(2)ペースト充填ヘッド30の充填開始位置への移動、(3)ペースト充填ヘッド30内の導電ペースト1の加圧および刷込み開始、(4)ペースト充填ヘッド30の充填終了位置までの移動、(5)ペースト充填ヘッド30内の導電ペースト1の加圧および刷込み停止、(6)ペースト充填ヘッド30の待機ベース26への移動および導電ペースト1の冷却、(7)多層回路基板10の取り外しの7工程を順番に行う。
具体的には、(1)の工程では、ワーク加熱ヒータ22に対して電力供給を行うことにより、スティック状とされた導電ペースト1の融点近傍まで加熱する。例えば、導電ペースト1を銀や錫の粉末に対して融点が43℃のパラフィンを練り固めたものとした場合、多層回路基板10の表面が43℃±3℃程度に保持されるようにワーク加熱ヒータ22による加熱を行う。また、同時にワークチャック真空プンプ25による真空吸引を行い、連通空間21eを通じて吸着溝21c、21dからの吸着を行う。これにより、吸引紙21bおよび多層回路基板10が吸着される。これらによって、多層回路基板10の平面保持および加熱が行われる。
次に、(2)の工程では、昇降シリンダ47の操作によって昇降ブロック48を上方に移動させることで、ペースト充填ヘッド30を上方に移動させる。続いて、送りモータ44を駆動することによって送りねじ43を回転させ、スライドブロック42を送りねじ43の長手方向に沿って図1の紙面右側に移動させることで、ペースト充填ヘッド30を充填待機位置から図1の紙面右側に移動させる。そして、ペースト充填ヘッド30が例えば多層回路基板10における図1の紙面左側の端部に達すると、昇降シリンダ47の操作によって昇降ブロック48を下方に移動させ、ペースト充填ヘッド30を多層回路基板10側に加工させる。このようにして、ペースト充填ヘッド30の充填開始位置への移動が行われる。
続く、(3)の工程では、図示しないエアポンプ等によってエア供給室31b内にエアを供給し、プッシャ31aを加圧することで多層回路基板10側に導電ペースト1を押圧する。また、揺動モータ34aを駆動することにより、偏揺動芯シャフト34eを駆動すると共に、揺動タイミングプーリ34iやタイミングベルト34kおよびタイミングプーリ34jを介して偏芯シャフト34hを回転させる。そして、偏揺動芯シャフト34eおよび偏芯シャフト34hが連動して回転させられ、これらの偏心部に固定された充填スキージホルダ31がケース32の空間R内において揺動させられる。これにより、ペースト充填ヘッド30にセットされた導電ペースト1が加熱された多層回路基板10によって溶融し、充填スキージホルダ31の揺動によって溶融した導電ペースト1が貫通ビア11内に刷り込まれるていうという揺動攪拌動作が行われる。このようにして、ペースト充填ヘッド30内の導電ペースト1の加圧および刷込みが開始される(図9(c)参照)。
また、(4)の工程では、導電ペースト1の加圧および刷込みを続けながらペースト充填ヘッド30を充填終了位置まで移動させる。すなわち、送りモータ44を駆動することによって送りネジ43を回転させ、ペースト充填ヘッド30を図1の紙面右側に移動させて、多層回路基板10における右側の端部まで到達させる。このときの充填速度を20mm/secとし、充填後の見切り速度(貫通ビア11から充填スキージ31cをスライドして離す速度)を60mm/secと高速度で仕上げ、貫通ビア11内での導電ペースト1の凹みが5μm以下となるようにしている。これにより、図7(b)に示すように、その経路中に存在していたすべての貫通ビア11内に導電ペースト1が充填される。このとき、貫通ビア11内に充填された導電ペースト1のうち余剰な溶剤(例えばパラフィン)が吸着紙21bに染み込むように吸着され、導電ペースト1内の銀や錫などの金属粉末が貫通ビア11内に残るようにできる。このため、導電ペースト1の組成比、つまり銀や錫などの金属粉末と溶剤の比率に関わらず、貫通ビア11内に金属粉末が濃縮されて必要量残るようにできる。
そして、(5)の工程では、図示しないエアポンプ等によるエア供給室31b内へのエアの供給を停止し、プッシャ31aの加圧を止めるすることで多層回路基板10側への導電ペースト1の押圧を終了する。また、揺動モータ34aの駆動も停止することにより、充填スキージホルダ31の偏心回転も停止させ、導電ペースト1の貫通ビア11内への刷り込みも終了させる。このようにして、ペースト充填ヘッド30内の導電ペースト1の加圧および刷込みが停止させられる。
この後、(6)の工程では、昇降シリンダ47の操作によって昇降ブロック48を上方に移動させることで、ペースト充填ヘッド30を上方に移動させる。続いて、送りモータ44を(3)の工程と逆回転させて送りねじ43を逆回転させ、スライドブロック42を送りねじ43の長手方向に沿って移動させることで、ペースト充填ヘッド30を充填待機位置から図1の紙面左側に移動させる。このとき、同時に、昇降シリンダ35cを駆動してスキージホルダ35bおよびスキージ35aを下降させ、スキージ35aの先端を多層回路基板10の表面に接触させ、紙面左側への移動速度を例えば60mm/secとする。このようにすれば、ペースト充填ヘッド30を紙面左側に移動させる際に、スキージ35aによって余剰の導電ペースト1を擦り取ることも可能となる。そして、ペースト充填ヘッド30が多層回路基板10の図1の紙面左側の端部まで到達したら昇降シリンダ35cを駆動してスキージホルダ35bおよびスキージ35aを上昇させる。その後、そのままペースト充填ヘッド30を図1の紙面左側に移動させたのち、昇降シリンダ47の操作によって昇降ブロック48を下降させ、図7(b)に示すようにペースト充填ヘッド30を待機ベース26上に載せる。これにより、冷却機構27によって冷却された待機ベース26によって導電ペースト1の冷却が行われる。このようにして、ペースト充填ヘッド30の待機ベース26への移動および導電ペースト1の冷却が行われる(図9(d)参照)。
最後に、(7)の工程では、ワークチャック真空ポンプ25による真空吸引を停止し、多層回路基板10を冷却することで、貫通ビア11内に充填された導電ペースト1を固化する。このとき、充填ベース21と多層回路基板10との間に熱伝導率の低い吸着紙21bが配置されていることから、大気圧によって多層回路基板10が充填ベース21側に押圧されていない状態であれば、多層回路基板10を積極的に冷却させなくても、貫通ビア11内の導電ペースト1は放熱によって固化する。このような手法によって導電ペースト1の固化を行えば、ペースト充填ヘッド30を待機ベース26に待機させているときに導電ペースト1を固化でき、充填ベース21を冷却したり、多層回路基板10を別の場所で冷却するなどしなくても容易に導電ペースト1を固化することが可能となる。
そして、導電ペースト1が固化したら、多層回路基板10を吸着紙21から剥離させる(図9(e)参照)。このときには、既に導電ペースト1が固化しているため、従来のように銀や錫の金属粉末とテレピネなどの高粘度溶剤から構成されの擬粘性流体で構成される導電ペーストを用いる場合のように、吸着紙21に導電ペースト1が付着してしまって貫通ビア11から抜けることはない。
この後、吸着紙21から剥離した多層回路基板10に対して、図10に示す各工程を行うことで、多層回路基板10を完成させる。具体的には、貫通ビア11に導電ペースト1が埋め込まれた多層回路基板10の表裏面の両面に配線パターン形成用の金属層に相当する銅箔12a、12bを貼り付ける(図10(a)参照)。続いて、銅箔12a、12bの表面にフォトレジストによるエッチングマスク13a、13bを形成する(図10(b)参照)。例えば、多層回路基板10の表面側の銅箔12a上にフォトレジストを形成したのち、露光して所定パターンのエッチングマスク13aを形成し、続けて、多層回路基板10の裏面側の銅箔12b上にフォトレジストを形成したのち、露光して所定パターンのエッチングマスク13bを形成する。このとき、最終的に表裏面の配線パターンの所望位置が導電ペースト1を介して電気的に接続されることになるため、エッチングマスク13a、13bは貫通ビア11と対応する位置を覆うようなパターンとなる。そして、このエッチングマスク13a、13bを利用したエッチングを行い、銅箔12a、12bをパターニングすることで配線パターンとする(図10(c)参照)。このとき、表裏面のエッチングを一度に行えることから、表裏面で別々にエッチングを行う場合と比較してエッチング工程の簡略化を図ることができ、製造工程の削減を図ることが可能となる。その後、エッチングマスク13a、13bを除去する。このようにして、貫通ビア11内が導電ペースト1で埋め込まれた多層回路基板10を製造することができる。
以上説明したように、本実施形態の導電材料充填装置100によれば、以下の効果を得ることができる。
(a)まず、充填ベース21の搭載面21a上に吸着紙21bを介して多層回路基板10を設置し、貫通ビア11に対して導電ペースト1の充填を行えるようにしている。このため、導電ペースト1の溶剤が吸着紙21b内に吸着され、導電ペースト1の組成比、銀や錫などの金属粉末と溶剤の比率に関わらず、貫通ビア11内において金属粉末が濃縮されて必要量残るようにできる。これにより、溶剤の比率に対して金属粉末の比率を低減することが可能となり、無効ペースト内に含まれる金属材料を低減することが可能となる。
また、導電ペースト1を室温で固化する材料で構成しているため、貫通ビア11に導電ペースト1を充填したのち、多層回路基板10を冷却することで導電ペースト1を固化できる。したがって、導電ペースト1を固化してから多層回路基板10を吸着紙21bから剥離させることで、貫通ビア11から導電ペースト1が抜け落ちることを防止することができる。
よって、本実施形態の導電材料充填装置100によれば、多層回路基板10に形成された貫通ビア11に対して充填される導電ペースト1が抜け落ちることを防止できると共に、無効ペースト内に含まれる金属材料を低減することが可能となる。
(b)本実施形態の導電材料充填装置100では、充填ベース21の搭載面21aのうち多層回路基板10の貫通ビア11が形成される領域が配置される部分に形成された吸着溝21dを直線状溝ではなく環状溝にしてある。このため、充填スキージ31cやスキージ35aが吸着溝21dの上を通過する際に、充填スキージ31cやスキージ35aと各吸着溝21dとが重なる部分を少なくできる。これについて、図11を用いて説明する。
図11は、この様子を示した模式図である。この図に示されるように、充填スキージ31cやスキージ35aは基本的にはペースト充填ヘッド30の移動方向に対して垂直方向を長手方向とする直線状を為している。このため、充填スキージ31cやスキージ35aが吸着溝21dの上を通過する際に、充填スキージ31cやスキージ35aが各吸着溝21dと直線状に重なることは無く、多くとも2点でしか重ならないようにできる。
充填スキージ31cやスキージ35aが吸着溝21dと直線状に重なった場合、充填スキージ31cやスキージ35aが吸着溝21d内に押し込まれることにより、貫通ビア11に充填された導電ペースト1が吸着溝21d内に押し込まれてしまう可能性がある。しかしながら、本実施形態のように、吸着溝21dを環状溝とすることで、そのような問題が発生することを防止することができる。
(c)本実施形態の導電材料充填装置100では、貫通ビア11への導電ペースト1の充填が完了したら、ペースト充填ヘッド30を待機ベース26上で待機させるられるようにしている。そして、待機ベース26に導電ペースト1を固化できる温度に冷却できる冷却機構27を備えてあるため、充填後のペースト充填ヘッド30を待機ベース26に移動させるだけで、充填スキージホルダ31内の導電ペースト1の溶融部分を固化させられる。このため、導電ペースト1が必要以上に溶け出さないようにすることができる。
(d)本実施形態の導電材料充填装置100では、常温で固化されるスティック状の導電ペースト1を用いている。このため、スティック状とされた導電ペースト1の容量を従来の充填機と同等の生産量にあわせたスティック体積とすることで連続生産をする事が可能となる。よって、従来のスキージ印刷で課題となっていた、導電ペーストの維持管理や、更新清掃といった作業による生産性低下や組成の崩れたペーストの廃棄による資源ロスなどの問題を解消することが可能となる。
また、スティック状の導電ペースト1を使用することにより、充填スキージホルダ31も固化している導電ペースト1を設置できれば済む。このため、従来のペースト充填で必要であった攪拌や脱泡に必要な空間を充填スキージホルダ31に備える必要が無いため、充填スキージホルダ31およびそれが備えられるペースト充填ヘッド30を小型化できる。さらに、充填スキージホルダ31に保持されるスティック状の導電ペースト1は固形であるため、大気に触れることも少なくペースト組成を長期に安定化することが可能となる。充填品質においても、充填に使用する導電ペースト1は多層回路基板10に接触する部分のみであるため、貫通ビア11に対する充填を行ったのち、導電ペースト1や充填スキージ31cのうち多層回路基板10との接触部位を清掃することで、これらの部分への異物付着による2次汚染等に起因する不良を防止することも可能となる。
さらに、固形の導電ペースト1とペースト充填ヘッド30の小型化により、ペースト充填ヘッド30をワークとなる多層回路基板10上の任意の位置に移動でき、任意の位置で導電ペースト1を充填することが可能となる。
すなわち、従来のペースト充填ヘッドでは、液状ペーストのためペースト充填ヘッドを待機ベースからワーク面に移動する際もペースト充填ヘッドの底板として機能する面が必要となり、待機ベースからワーク面の間を繋いで滑らすように移し変える必要があった。これに対して、本実施形態のようなペースト充填ヘッド30では、固形の導電ペースト1を充填スキージホルダ31内に保持することができるため、ワークとなる多層回路基板10の任意の位置に移動後、貫通ビア11の充填を行うことができる。
同様に、多層回路基板10の任意の位置でペースト充填ヘッド30を持ち上げ、待機ベース26に戻すことも可能となる。
このような動作の実現により、従来困難とされていた、導電ペースト1を多層回路基板10に対して部分的に充填する部分充填や、場所ごとに異種ペーストを充填することも可能となる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、導電ペースト1の溶剤として作業の安全と設備環境の両面から高温加熱が必要でない低融点溶剤であるパラフィンを用いたが、他の溶剤であっても良い。つまり、室温で固体状態となり、かつ、加熱によって溶融する高融点ペーストであれば良く、他のパラフィン系炭化水素(エイコサン)や、テレビン油(例えばαテレピネ)、脂肪酸(例えばカプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、ノデカン酸、アラキン酸)等に対して金属粉末を錬り込んだものを導電ペースト1として用いることができる。これらの溶剤はいずれも簡単な加熱で、かつ、金属粉末の焼結温度よりも低い温度で溶融する材料である。具体的には、これらすべての溶剤の融点が100℃以下(例えばエイコサンは融点37℃)となっている。
導電ペースト1に含まれる金属粉末の材質も、銀と錫に限るものではなく、他の金属材料が用いられていても良い。粉末形状についても球状のものや繊維状のフィラー等、どのようなものであっても良い。また、導電ペースト1をスティック状のものとしたが、粉末状や棒状の高融点ペーストであっても構わない。同様に、上記実施形態で例示した他の材料などに関しても、適宜変更可能である。例えば、配線パターン形成用の金属層として銅箔12a、12bを用いたが、他の金属層であっても構わない。
また、上記実施形態では、図1中の紙面左右方向にペースト充填ヘッド30を一往復移動させるだけで、導電ペースト1の貫通ビア11への充填と、スキージ35aによる余剰の導電ペースト1の擦り取りを行った。しかしながら、これも単なる一例であり、図1中の紙面左右方向にペースト充填ヘッド30を複数回往復させる間に導電ペースト1の貫通ビア11への充填を行ったのち、その後、スキージ35aによる余剰の導電ペースト1の擦り取りを行うようにしても良い。
また、上記実施形態では、吸着溝21dを環状溝とする場合の一例として円形状の環状溝とする場合について説明したが、楕円形状等であっても構わない。
また、上記実施形態では、貫通ビア11への導電ペースト1の充填が完了した後、充填ベース21上において多層回路基板1の冷却を行うようにしたが、吸着紙21bごと多層回路基板10を充填ベース21から取り外し、室温もしくは冷却室内で多層回路基板10を冷却しても良い。多層回路基板10を冷却する際にワーク加熱ヒータ22への電力供給を停止して行うことも考えられるが、多層回路基板1を吸着紙21bごと充填ベース21の上から取り外すのであれば、多層回路基板10が完全に固化していなくても良い。このようにすれば、多層回路基板10を冷却する際にワーク加熱ヒータ22への電力供給を停止する必要も無くなる。
100 充填装置
1 導電ペースト(導電材料)
10 多層回路基板
11 貫通ビア
20 ワーク保持機構部
21 充填ベース
21a 搭載面
21b 吸着紙(溶剤吸着シート)
21d 吸着溝
22 ワーク加熱ヒータ(加熱ヒータ)
30 ペースト充填ヘッド(充填ヘッド)
31 充填スキージホルダ
31a プッシャ
31c 充填スキージ
40 充填ヘッド送り機構部

Claims (7)

  1. 多層回路基板(10)を貫通させて形成したビアホールである貫通ビア(11)内に、金属粉末と溶剤を含む室温より高い温度で溶融する導電材料(1)を充填する導電材料充填装置において、
    前記多層回路基板(10)が設置される搭載面(21a)を有し該搭載面(21a)において前記多層回路基板(10)を保持する充填ベース(21)と、該充填ベース(21)に保持された前記多層回路基板(10)を加熱することで前記貫通ビア(11)内に充填される前記導電材料(1)を加熱する加熱ヒータ(22)と、前記充填ベース(21)の搭載面(21a)と前記多層回路基板(10)の間に配置されることで前記貫通ビア(11)内に充填された前記導電材料(1)に含まれる溶剤を吸着する溶剤吸着シート(21b)とを備えるワーク保持機構部(20)と、
    前記導電材料(1)を前記充填ベース(21)に保持された前記多層回路基板(10)の表面に供給し、前記導電材料(1)を前記貫通ビア(11)を充填する充填ヘッド(30)と、
    前記充填ヘッド(30)を前記多層回路基板(10)の表面に対して水平方向および上下方向に移動させる充填ヘッド送り機構(40)とを有してなり、
    前記充填ベース(21)には、前記搭載面(21a)に搭載された前記溶剤吸着シート(21b)および前記多層回路基板(10)を吸着する吸着機構(21c〜21f)が備えられ、
    前記吸着機構は、前記搭載面(21a)に形成された吸着溝(21c、21d)を有し、前記吸着溝(21c、21d)を通じて前記溶剤吸着シート(21b)および前記多層回路基板(10)を吸引し、
    前記吸着溝(21c、21d)の少なくとも一部(21d)は、環状溝にて構成されていることを特徴とする導電材料充填装置。
  2. 多層回路基板(10)を貫通させて形成したビアホールである貫通ビア(11)内に、金属粉末と溶剤を含む室温より高い温度で溶融する導電材料(1)を充填する導電材料充填装置において、
    前記多層回路基板(10)が設置される搭載面(21a)を有し該搭載面(21a)において前記多層回路基板(10)を保持する充填ベース(21)と、該充填ベース(21)に保持された前記多層回路基板(10)を加熱することで前記貫通ビア(11)内に充填される前記導電材料(1)を加熱する加熱ヒータ(22)と、前記充填ベース(21)の搭載面(21a)と前記多層回路基板(10)の間に配置されることで前記貫通ビア(11)内に充填された前記導電材料(1)に含まれる溶剤を吸着する溶剤吸着シート(21b)とを備えるワーク保持機構部(20)と、
    前記導電材料(1)を前記充填ベース(21)に保持された前記多層回路基板(10)の表面に供給し、前記導電材料(1)を前記貫通ビア(11)を充填する充填ヘッド(30)と、
    前記充填ヘッド(30)を前記多層回路基板(10)の表面に対して水平方向および上下方向に移動させる充填ヘッド送り機構(40)とを有してなり、
    前記充填ベース(21)と上面を揃えて配置され、前記充填ヘッド(30)内に配置された前記導電材料(1)の冷却を行う待機ベース(26)を備えていることを特徴とする導電材料充填装置。
  3. 前記充填ヘッド(30)は、
    前記多層回路基板(10)の表面に接触し、該多層回路基板(10)の表面に供給された前記導電材料(1)を前記貫通ビア(11)に刷り込む充填スキージ(31c)を端面に備えていると共に、前記多層回路基板(10)の表面に対して水平方向に揺動可能であり、かつ、固形とされた前記導電材料(1)を保持し、該導電材料(1)を前記多層回路基板(10)の表面に対して垂直方向に移動するプッシャ(31a)を備えている充填スキージホルダ(31)を有していることを特徴とする請求項に記載の導電材料充填装置。
  4. 前記充填ベース(21)には、前記搭載面(21a)に搭載された前記溶剤吸着シート(21b)および前記多層回路基板(10)を吸着する吸着機構(21c〜21f)が備えられていることを特徴とする請求項に記載の導電材料充填装置。
  5. 前記吸着機構は、前記搭載面(21a)に形成された吸着溝(21c、21d)を有し、前記吸着溝(21c、21d)を通じて前記溶剤吸着シート(21b)および前記多層回路基板(10)を吸引し、
    前記吸着溝(21c、21d)の少なくとも一部(21d)は、環状溝にて構成されていることを特徴とする請求項に記載の導電材料充填装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1つに記載の導電材料充填装置を用いて、前記多層回路基板(10)に形成された前記貫通ビア(11)に対して前記導電材料(1)の充填を行う導電材料充填装置の使用方法であって、
    前記貫通ビア(11)を形成した前記多層回路基板(10)を前記充填ベース(21)の前記搭載面(21a)上に前記溶剤吸着シート(21b)を介して保持する工程と、
    前記加熱ヒータ(22)によって前記充填ベース(21)の前記搭載面(21a)に保持された前記多層回路基板(10)を加熱する工程と、
    前記充填ヘッド送り機構(40)にて前記導電材料(1)を備えた前記充填ヘッド(30)を前記多層回路基板(10)の表面に移動させ、加熱された前記多層回路基板(10)によって該多層回路基板(10)に接触した前記導電材料(1)を溶融させる工程と、
    前記充填ヘッド送り機構(40)にて前記充填ヘッド(30)を前記多層回路基板(10)の表面に対して水平方向に移動させることで、前記貫通ビア(11)内に前記導電材料(1)を充填しつつ、前記導電材料(1)に含まれる前記溶剤を前記溶剤吸着シート(21b)に吸着させる工程と、
    前記貫通ビア(11)への前記導電材料(1)の充填が完了したのち、前記充填ヘッド送り機構(40)にて前記充填ヘッド(30)を待機位置に移動させ、前記貫通ビア(11)内に充填された前記導電材料(1)を固化させる工程と、
    前記導電材料(1)が固化してから、前記多層回路基板(10)を前記溶剤吸着シート(21b)から剥離させる工程と、を含むことを特徴とする導電材料充填装置の使用方法。
  7. 前記貫通ビア(11)内に充填された前記導電材料(1)を固化させる工程は、前記充填ベース(21)の前記搭載面(21a)に前記溶剤吸着シート(21b)と共に前記多層回路基板(10)を配置したままの状態で、前記貫通ビア(11)内に充填された前記導電材料(1)を放熱させることによって行うことを特徴とする請求項6に記載の導電材料充填装置の使用方法。
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