JP5419530B2 - 電池用セパレータおよび電池 - Google Patents
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Description
前記オレフィン系樹脂からなる合成パルプは、ポリエチレンからなる合成パルプであることを特徴とする。
〔セパレータの説明〕
電池用セパレータの試験方法は、JIS C 2111(電気絶縁紙試験方法)に準ずる。
〔試験条件〕
〔厚さ〕
〔坪量〕
〔引張強さ〕
〔伸び〕
〔電解液吸液度〕
〔内部抵抗(ESR)〕
〔気密度〕
〔電解液保液率〕
[式1] 保液率(%) = (W2−W1)/W1×100
{W1:浸漬前の質量,W2:浸漬後の質量}
(1)非水系有機電解液電池に本実施の形態例のセパレータ(リヨセル+合成繊維)を適用した例を以下に説明する。
電解液の電解質としては、LiClO4、LiAsF6、LiPF6、LiBF4、CH3SO3Li、CF3SO3Li、CF3SO3Li、(CF3SO2)2NLi等のリチウム塩のいずれか1種又は2種以上を混合したものを使用することが好ましい。
・円筒形電池の製造
(1)正極の作成方法
(2)負極の作成方法
(3)非水系有機電解液電池の組立方法
例えば、電池缶の内周面に、中空円筒形に加圧成形された正極合剤を密着配置し、この正極合剤の中空内面に円筒形に形成されたセパレータを密着配置する。
(1)例えば、上記した正極材料及び負極材料でコイン状に成形した一対の分極性電極の間に平行して介在させたセパレータに、例えば上記した電解液を含浸させた後に外装材を兼ねる金属ケースと金属蓋内に収納し、ガスケットを介してカシメすることによって密封してコイン形のリチウム一次電池を製作する。
負極の製作工程において、筒形電池ではスリッターを用いて所定幅にスリットしていたが、コイン電池では例えばプレス形打ち抜き機でコイン状に打ち抜く。
〔放電試験〕
放電容量は20℃の温度条件下で、標準負荷電流(円筒形1.0mA、コイン形0.2mA)にて終止電圧2.0Vまで放電した時の持続時間から求めた。
パルス放電は放電深度を50%として、20℃の温度条件下、パルス時間15秒で電圧が2.0Vとなる電流値を求め、最大電流値にて比較した。
組み立てた電池を60℃の環境下において、100日間放置した後の放電容量を測定した。この条件は室温で約5年間保存した状態を想定した。
本実施例のセパレータは、前記したリヨセルとPP/PE芯鞘複合繊維とPE合成パルプとを配合して、円網抄紙機で混抄して湿式不織布を製作し、セパレータとしてシート化した。即ち、湿式不織布でセパレータを構成した。
ここで、円網抄紙機での混抄は、繊維とバインダーとを溶媒(水)中に添加して紙すきの要領で繊維を漉き取る方法であり、繊維相互間がバインダーで結着されたシートとすることができる。
セパレータの原料として、CSF値が200mlのリヨセル30重量%+PP/PE芯鞘複合繊維60重量%+PE合成パルプ10重量%を混抄して、厚さ150μm、坪量40g/m2のセパレータとした。
セパレータの原料として、CSF値が150mlのリヨセル45重量%+PP/PE芯鞘複合繊維45重量%+PE合成パルプ10重量%を混抄して、厚さ150μm、坪量40g/m2のセパレータとした。
セパレータの原料として、CSF値が50mlのリヨセル30重量%+PP/PE芯鞘複合繊維65重量%+PE合成パルプ重量%を混抄して、厚さ150μm、坪量40g/m2のセパレータとした。
セパレータの原料として、CSF値が100mlのリヨセル50重量%+PP/PE芯鞘複合繊維35重量%+PE合成パルプ重量15%を混抄して、厚さ150μm、坪量40g/m2のセパレータとした。
セパレータの原料として、CSF値が0mlのリヨセル50重量%+PP/PE芯鞘複合繊維45重量%+PE合成パルプ重量5%を混抄して、厚さ150μm、坪量40g/m2のセパレータとした。
セパレータの原料として、CSF値が200mlのリヨセル30重量%+PP/PE芯鞘複合繊維55重量%+PE合成パルプ15重量%を混抄して、厚さ150μm、坪量40g/m2のセパレータとした。
セパレータの原料として、CSF値が200mlのリヨセル40重量%+PP/PE芯鞘複合繊維30重量%+PE合成パルプ重量30%を混抄して、厚さ150μm、坪量40g/m2のセパレータとした。
セパレータの原料として、CSF値が150mlのリヨセル55重量%+PP/PE芯鞘複合繊維20重量%+PE合成パルプ重量25%を混抄して、厚さ150μm、坪量40g/m2のセパレータとした。
セパレータの原料として、CSF値が150mlリヨセル70重量%+PP/PE芯鞘複合繊維25重量%+PE合成パルプ重量5%を混抄して、厚さ150μm、坪量40g/m2のセパレータとした。
セパレータの原料として、CSF値が0mlのリヨセル50重量%+PP/PE芯鞘複合繊維50重量%を混抄して、厚さ150μm、坪量40g/m2のセパレータとした。
このセパレータは合成パルプを配合していないため湿紙強度が弱く、紙切れ等が発生し抄紙性が良くなかった。
セパレータの原料としてガラス繊維100重量%を用い、湿式抄紙を行った。坪量40g/m2、シート厚さは300μmとなり、他の実施例、比較例より厚さが大きい結果となった。これをセパレータとした。
セパレータの原料としてCSF値が70mlのリヨセル100重量%を用い、長網抄紙機で抄紙した。坪量は40g/m2、シート厚さは110μmとなり、他の実施例、比較例より厚さが小さい結果となった。これをセパレータとした。
セパレータの原料として、CSF値が250mlのリヨセル30重量%+PP/PE芯鞘複合繊維60重量%+PE合成パルプ重量10%を混抄して、厚さ150μm、坪量40g/m2のセパレータとした。
セパレータの原料として、CSF値が350mlのリヨセル100重量%を円網抄紙機で、厚さ150μm、坪量40g/m2のセパレータを作製した。
セパレータの原料として、CSF値が40mlのリヨセル100重量%を長網抄紙機で、厚さ50μm、坪量20g/m2のセパレータを作製した。
セパレータの原料として、CSF値が150mlのリヨセル50重量%+PE合成パルプ50重量%を混抄した。坪量40g/m2、シート厚さは130μmとなり、他の実施例、比較例より厚さが小さい結果となった。これをセパレータとした。
PP樹脂100重量%を用いて、メルトブロー法で乾式不織布を作製し、界面活性剤処理を施し、厚さ150μm、坪量40g/m2のセパレータとした。
ガラス繊維40重量%+PP/PE芯鞘複合繊維30重量%+PE合成パルプ30重量%を混抄して、厚さ150μm、坪量40g/m2のセパレータとした。このセパレータはガラス繊維の比重が他の原料繊維の比重に比べ大きいため、出来上がりのセパレータにおける原料配合率のコントロールが難しい。ガラス繊維として、ジョーンズ マンビル社製テンプストラン108Aを使用した。
比較例3のセパレータは構成成分にポリオレフィン成分が含まれないため、伸びが低い。その他の特性は問題ないレベルであった。
比較例4のセパレータは、構成成分にバインダーとしての役割を果たす成分が含まれないため、湿紙強度が弱く、製造に難があり、安定供給面が懸念される。
比較例8乃至9のセパレータはリヨセル100重量%用いて作製しているので、引張強さ及び伸びが低めであったが、ESRで低い値であった。しかしながら、電解液の保液率が低いため、電池を組み立てた際放電容量の悪化が懸念される。
リヨセルの叩解度が200ml以上である場合、セパレータの気密度が低くなる。つまりセパレータ自体の緻密性が損なわれ、ショート不良が発生する可能性が高くなる。このことから、溶剤紡糸レーヨンの叩解度は200〜0mlまでの範囲に叩解されていることが好ましい。
Claims (10)
- 正極と負極との間に介在し、電解質を含有した電解液を保持可能なリチウム一次電池用セパレータであって、
前記セパレータは、セルロースを溶剤に溶解させた溶液を紡糸して得られる叩解可能な溶剤紡糸レーヨン繊維と、オレフィン系樹脂から成る複合繊維と、合成パルプとを有し、
前記合成パルプを5〜15重量%(段落番号0045―「PE合成パルプを重量比5〜15%配合する」)、前記溶剤紡糸レーヨン繊維を30〜50重量%、前記複合繊維及び前記合成パルプを合せて50〜70重量%の割合で含有し、かつ前記溶剤紡糸レーヨン繊維はJIS P 8121に規定する叩解の程度を示す値CSF200ml〜0mlまで叩解されていることを特徴とするリチウム一次電池用セパレータ。 - 前記オレフィン系樹脂から成る複合繊維は、140℃以下で熱融着する成分がポリエチレン成分で、他の成分がポリプロピレン成分であることを特徴とする請求項1記載のリチウム一次電池用セパレータ。
- 前記複合繊維は、繊維断面の芯部がポリプロピレン成分で、繊維断面の鞘部がポリエチレン成分であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のリチウム一次電池用セパレータ。
- 前記オレフィン系樹脂からなる合成パルプは、ポリエチレンからなる合成パルプであることを特徴とする請求項1記載のリチウム一次電池用セパレータ。
- 前記溶剤紡糸レーヨンを30〜50重量%、ポリプロピレン成分17.5〜32.5重量%、ポリエチレン成分を27.5〜42.5重量%の割合で含有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載のリチウム一次電池用セパレータ。
- 前記溶剤紡糸レーヨンを30〜50重量%、繊維断面の芯部がポリプロピレン成分で、繊維断面の鞘部がポリエチレン成分である複合繊維を35〜65重量%、ポリエチレン合成パルプを5〜15重量%の割合で混抄することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載のリチウム一次電池用セパレータ。
- 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のセパレータを用いることを特徴とするリチウム一次電池。
- 外形が円筒形であることを特徴とする請求項7記載のリチウム一次電池。
- インサイドアウト構造であることを特徴とする請求項8記載のリチウム一次電池。
- 外形がコイン形であることを特徴とする請求項9記載のリチウム一次電池。
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