JP5418831B2 - 位置調整式操舵装置 - Google Patents

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本発明は、位置調整式操舵装置に関する。
自動車等の操舵装置には、ステアリングホイールの上下の位置を調整するチルト調整と、前後の位置を調整するテレスコピック調整とをすることが可能なものがある(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1には、チルト調整用のモータと、テレスコピック調整用のモータの2つのモータを用いる構成が開示されている。
また、特許文献2には、駆動モータと、テレスコロックモータと、チルトロックモータの3つのモータを用いる構成が開示されている。車両運転中等でチルトおよびテレスコ動作を行わない場合は、テレスコロックモータと、チルトロックモータによって、テレスコロックナットとチルトロックナットの両方を締めつけ、ステアリングホイールの位置がチルト方向およびテレスコ方向に関して固定されるようになっている。テレスコ動作を行う場合には、テレスコロックモータを駆動することでテレスコロックナットの締め付けを解除し、この状態で、駆動モータを駆動することにより、テレスコピック動作が行われる。一方、チルト動作を行う場合には、チルトロックモータを駆動することでチルトロックナットの締め付けを解除し、この状態で、駆動モータを駆動することにより、チルト動作が行われる。
特開平5−105087号公報 特開平6−329027号公報
特許文献2では、ステアリングホイールのチルト動作およびテレスコ動作を行えるようにし、且つ、ステアリングホイールの位置を解除可能にロックするために、3つのモータが必要であり、モータの数が多い。モータの数が多いと、操舵装置の部品コストや、重量や、組み付けの手間が多くなってしまう。また、操舵装置の配置スペースが大きくなってしまう。
本発明は、かかる背景のもとでなされたもので、チルト調整、テレスコピック調整をすることができ、且つ、ステアリングホイールをチルト方向およびテレスコ方向に関してロックすることのできる位置調整式操舵装置において、電動モータの数をより少なくすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、チルト調整機能およびテレスコピック調整機能を有する位置調整式操舵装置(1)において、ステアリングシャフト(3)を回転可能に支持し、チルト調整およびテレスコピック調整のときにステアリングホイール(2)と同行移動する可動ジャケット(16)と、上記可動ジャケットをチルト方向(X)およびテレスコ方向(Y)に駆動させるための位置調整機構(31)と、上記可動ジャケットを車体(13)に固定された固定部材(23)に対して解除可能にロックするチルト・テレスコロック機構(52)と、を備え、上記位置調整機構は、第1の電動モータ(33)と、第1の電動モータの出力を上記可動ジャケットに伝達する第1の伝達機構(34)と、を含み、上記第1の伝達機構は、所定の操作方向(B1)に操作される操作部材(47)と、操作部材の操作に伴って上記操作部材に固定される状態と上記操作部材との係合が解除される状態とが切り替わる被操作部材(48)を含み、一方の状態のときには第1の電動モータの出力を上記可動ジャケットのチルト方向の駆動力として伝達可能であり、他方の状態のときには上記第1の電動モータの出力を上記可動ジャケットのテレスコ方向の駆動力として伝達可能であり、上記チルト・テレスコロック機構は、第2の電動モータ(55)と、第2の電動モータの出力によって上記可動ジャケットと上記固定部材とをロックする位置とこのロックを解除する位置とに変位可能なロック部材(81)を含み、上記第2の電動モータの出力を上記操作部材に伝達し上記操作部材を上記所定の操作方向に移動させる第2の伝達機構(56)をさらに備え、上記第1の伝達機構は、上記第1の電動モータによって駆動され上記ステアリングシャフトの軸方向(Y)と平行に延びるウォーム軸(42)と、このウォーム軸に噛み合うウォームホイール(41)と、上記ウォームホイールと同軸上に同行回転するピニオン(43)と、上記可動ジャケットに同行移動可能に連結され、上記ピニオンに噛み合い上記チルト方向に延びるラック(44)と、上記可動ジャケットとピニオンとを上記軸方向に同行移動可能に連結する連結部(45)と、上記操作部材および被操作部材を有しウォームホイールの回転をロック可能なロック機構(38)と、を含むことを特徴とする(請求項1)。
本発明によれば、チルト・テレスコロック機構では、第2の電動モータの駆動によってロック部材を変位させ、可動ジャケットと固定部材とをロックすることにより、可動ジャケット(ステアリングホイール)のチルト方向およびテレスコ方向のロックと、このロックの解除とを行うことができる。また、位置調整機構では、被操作部材が操作部材に固定されている固定状態と固定されていない非固定状態の何れか一方の状態のとき、第1の電動モータによってチルト調整が可能であり、他方の状態のとき第1の電動モータによってテレスコピック調整が可能である。しかも、固定状態と非固定状態の切り替え、すなわち、第1の電動モータによるチルト調整とテレスコピック調整の切り替えとは、第2の電動モータが第2の伝達機構を介して操作部材を操作することで行うことができる。以上より、ステアリングホイールの位置をチルト方向およびテレスコ方向にロックするチルト・テレスコロックと、チルト調整と、テレスコピック調整と、チルト調整とテレスコピック調整との切り替えの4つの機能を、2つの電動モータで行うことができる。このようにより、電動モータの数が少なくて済むので、操舵装置の部品コストや、重量や、組み付けの手間をより少なくすることができる。また、電動モータの数が少ないことにより、操舵装置をより小型化することができる。
また、上記第1の伝達機構は、上記第1の電動モータによって駆動され上記ステアリングシャフトの軸方向(Y)と平行に延びるウォーム軸(42)と、このウォーム軸に噛み合うウォームホイール(41)と、上記ウォームホイールと同軸上に同行回転するピニオン(43)と、上記可動ジャケットに同行移動可能に連結され、上記ピニオンに噛み合い上記チルト方向に延びるラック(44)と、上記可動ジャケットとピニオンとを上記軸方向に同行移動可能に連結する連結部(45)と、上記操作部材および被操作部材を有しウォームホイールの回転をロック可能なロック機構(38)と、を含むので、下記の利点がある。
すなわち、テレスコピック調整をするときには、ロック機構によってウォームホイールの回転をロックした状態で、第1の電動モータによってウォーム軸を回転駆動する。これにより、回転規制されたウォームホイールがウォーム軸上を並進運動し、その結果、ウォームホイール、ピニオンおよび連結部とともに可動ジャケットが、テレスコ方向に移動する。
一方、チルト調整するときには、ロック機構によるウォームホイールのロックを解除した状態で、第1の電動モータによってウォーム軸を回転駆動する。これにより、ウォームホイールおよびピニオンが回転する。ピニオンがラックに対して回転することにより、ラックがチルト方向に移動し、その結果、可動ジャケットがチルト方向に移動する。このように、して、チルト調整およびテレスコピック調整が可能である。
また、本発明において、上記第2の伝達機構は、上記第2の電動モータの出力回転を直線方向に沿う上記所定の操作方向の変位に変換する運動変換機構(78)を含む場合がある(請求項)。この場合、操作部材を直線的に変位させる簡易な構成で、操作部材を操作することができる。
また、本発明は、チルト調整機能およびテレスコピック調整機能を有する位置調整式操舵装置において、ステアリングシャフトを回転可能に支持し、チルト調整およびテレスコピック調整のときにステアリングホイールと同行移動する可動ジャケットと、上記可動ジャケットをチルト方向およびテレスコ方向に駆動させるための位置調整機構と、上記可動ジャケットを車体に固定された固定部材に対して解除可能にロックするチルト・テレスコロック機構と、を備え、上記位置調整機構は、第1の電動モータと、第1の電動モータの出力を上記可動ジャケットに伝達する第1の伝達機構と、を含み、上記第1の伝達機構は、所定の操作方向に操作される操作部材と、操作部材の操作に伴って上記操作部材に固定される状態と上記操作部材との係合が解除される状態とが切り替わる被操作部材を含み、一方の状態のときには第1の電動モータの出力を上記可動ジャケットのチルト方向の駆動力として伝達可能であり、他方の状態のときには上記第1の電動モータの出力を上記可動ジャケットのテレスコ方向の駆動力として伝達可能であり、上記チルト・テレスコロック機構は、第2の電動モータと、第2の電動モータの出力によって上記可動ジャケットと上記固定部材とをロックする位置とこのロックを解除する位置とに変位可能なロック部材を含み、上記第2の電動モータの出力を上記操作部材に伝達し上記操作部材を上記所定の操作方向に移動させる第2の伝達機構と、上記ステアリングシャフトの回転を規制するための回転ロック機構(53)と、をさらに備え、上記回転ロック機構は、所定の第2の操作方向(B2)に変位可能とされ上記ステアリングシャフトに離脱可能に係合する回転ロック部材(87b)と、上記第2の電動モータの出力回転を回転ロック部材の上記第2の操作方向の駆動力に変換する第2の運動変換機構(89)と、を含むことを特徴とする(請求項)。
この場合、第2の電動モータが出力回転される結果、回転ロック部材がステアリングシャフトに係合され、ステアリングシャフトの回転を規制し、車両盗難の被害を抑制することができる。また、第2の電動モータの駆動により、回転ロック部材をステアリングシャフトから離隔させることにより、ステアリング操作が可能となる。この回転ロック部材の操作を、第2の電動モータを用いて行うことができるので、ステアリングロック専用の電動モータを設ける必要がなく、電動モータの数が少なくて済む。
なお、上記において、括弧内の数字等は、後述する実施の形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
本発明の一実施の形態の位置調整式操舵装置の概略構成を示す模式図である。 位置調整式操舵装置の概略側面図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 図3のIV−IV線に沿う一部断面図である。 (A)は、図2のVA−VA線に沿う一部断面図であり、(B)は、図5(A)のVB−VB線に沿う断面図である。 アッパー固定ブラケットの左側板の周辺の一部断面図であり、アッパー固定ブラケットを平面視した状態を示している。 図3のVII−VII線に沿う断面図である。 (A)、(B)、(C)は、それぞれ、車両の駐車時における位置調整式操舵装置について説明するための断面図である。 (A)、(B)、(C)は、それぞれ、車両の運転時における位置調整式操舵装置について説明するための断面図である。 (A)、(B)、(C)は、それぞれ、チルト調整時における位置調整式操舵装置について説明するための断面図である。 (A)、(B)は、チルト調整の動作を示す位置調整式操舵装置の模式的な側面図である。 (A)、(B)、(C)は、それぞれ、テレスコピック調整時における位置調整式操舵装置について説明するための断面図である。 (A)、(B)は、テレスコピック調整の動作を示す位置調整式操舵装置の模式的な側面図である。
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施の形態の位置調整式操舵装置の概略構成を示す模式図である。図2は、位置調整式操舵装置の概略側面図である。図1を参照して、位置調整式操舵装置1は、操舵部材としてのステアリングホイール2が連結された一端3aを有するステアリングシャフト3と、ステアリングシャフト3の他端3bに自在継手4を介して連結された中間軸5と、中間軸5に自在継手6を介して連結されたピニオン軸7と、ピニオン軸7の端部近傍に設けられたピニオン7aに噛み合うラック8aを有する転舵軸としてのラック軸8とを備えている。
なお、以下では、前後、左右および上下については、車両の前後、左右および上下についていうものとする。
ピニオン軸7およびラック軸8を含むラックアンドピニオン機構によって、操舵機構A1が構成されている。ラック軸8は、車体側部材9に固定されたハウジング10によって、車両の左右方向に沿う軸方向(紙面とは直交する方向)に移動可能に、支持されている。ラック軸8の各端部は、図示していないが、対応するタイロッドおよび対応するナックルアームを介して対応する転舵輪に連結されている。
ステアリングシャフト3は、例えばスプライン結合を用いて、同行回転可能に且つ軸方向に相対移動可能に連結されたアッパーシャフト11およびロアーシャフト12を有している。ステアリングシャフト3は、車体側部材13,14に固定されたステアリングコラム15によって、図示しない軸受を介して回転可能に支持されている。
ステアリングコラム15は、軸方向に相対移動可能に嵌め合わされた筒状のアッパージャケット16(可動ジャケットに相当)および筒状のロアージャケット17により構成されるコラムジャケット39と、ロアージャケット17の軸方向下端に連結されたハウジング18とを備えている。アッパージャケット16は、ステアリングシャフト3を回転可能に支持し、チルト調整およびテレスコピック調整のときにステアリングホイール2と同行移動する。
ハウジング18内には、操舵補助用の電動モータ19の動力を減速してロアーシャフト12に伝達する減速機構20が収容されている。減速機構20は、電動モータ19の回転軸(図示せず)と同行回転可能に連結された駆動ギヤ21と、駆動ギヤ21に噛み合いロアーシャフト12と同行回転する従動ギヤ22とを有している。
ステアリングコラム15は、車両後方側の固定部材としてのアッパー固定ブラケット23および車両前方側のロアー固定ブラケット24を介して車体側部材13,14(例えばクロスメンバー等)に固定されている。アッパー固定ブラケット23は、後述するアッパーコラムブラケット30(図3参照)を介してステアリングコラム15のアッパージャケット16(可動ジャケット)を固定可能とされている。
図1および図2を参照して、固定部材としてのアッパー固定ブラケット23は、車体側部材13から下方に突出する固定ボルト(スタッドボルト)25と、当該固定ボルト25に螺合するナット26と、アッパー固定ブラケット23に離脱可能に保持されたカプセル27とを用いて、車体側部材13に衝撃吸収時に離脱可能に固定されている。
ステアリングコラム15のハウジング18には、ロアーコラムブラケット28が固定されている。そのロアーコラムブラケット28は、車体側部材14に固定されたロアー固定ブラケット24に、ピボット軸としてのチルト中心軸29を介してチルト中心軸29の回りに回転可能に支持されている。これにより、ステアリングコラム15の全体がチルト中心軸29の回りに回転可能とされている。
すなわち、位置調整式操舵装置1では、ステアリングホイール2の位置が上下方向であるチルト方向X(実質的には、チルト中心軸29を中心とする揺動方向に相当)に調整されるチルト調整機能と、ステアリングホイール2の位置が、ステアリングシャフト3の軸方向Yに調整されるテレスコピック調整機能とを有している。ステアリングシャフト3の軸方向Yは、ステアリングホイール2がテレスコピック調整される際の移動方向としてのテレスコ方向でもある。
図3は、図2のIII−III線に沿う断面図である。図4は、図3のIV−IV線に沿う一部断面図である。図3および図4を参照して、アッパー固定ブラケット23は、下向きに開放された溝形形状に形成されており、一対の側板23a,23bを有している。
位置調整式操舵装置1は、アッパージャケット16(ステアリングホイール)をチルト方向Xおよび軸方向Yに駆動させるための位置調整機構31を備えている。
位置調整機構31は、アッパージャケット16の下方に配置されており、アッパー固定ブラケット23に固定された第1のケーシング32と、第1の電動モータ33と、第1の伝達機構34と、を含んでいる。
第1の伝達機構34は、第1の電動モータ33の出力をアッパージャケット16に伝達するものであり、ウォーム減速機構35と、第1の支軸36と、ラックアンドピニオン機構37と、第1のロック機構38と、を含んでいる。
第1のケーシング32は、中空の箱状に形成されており、アッパー固定ブラケット23の右側板23bの外側面に固定されている。第1のケーシング32には、第1の電動モータ33およびウォーム減速機構35が収容されている。
第1の電動モータ33のモータハウジング33aは、第1のケーシング32に固定されている。第1の電動モータ33の出力軸33bは、ステアリングシャフト3の軸方向Yと平行に延びている。
ウォーム減速機構35は、互いに噛み合うウォーム軸42およびウォームホイール41を含んでいる。ウォーム軸42は、軸方向Yと平行に延びており、第1の電動モータ33の出力軸33bに同行回転可能に連結されている。ウォームホイール41は、ウォーム軸42の下方に配置されており、軸方向Yとは直交する車両の左右方向RLに沿う中心軸線を有している。
第1の支軸36は、アッパー固定ブラケット23を左右に貫通するように配置されており、車両の左右方向RLに沿って延びている。第1の支軸36の右端部には、ウォームホイール41が同行回転可能に連結されている。アッパー固定ブラケット23のそれぞれの側板23a,23bの下端には、軸方向Yに沿って延びる横長孔23c,23dが形成されている。これらの横長孔23c,23dに第1の支軸36が挿通されている。これにより、第1の支軸36は、アッパー固定ブラケット23に対して軸方向Yに相対移動可能であり、且つ、チルト方向Xの相対移動が規制されている。第1の支軸36は、アッパー固定ブラケット23のそれぞれの側板23a,23bに回転可能に支持されている。
ラックアンドピニオン機構37は、ピニオン43とラック44とを含んでおり、ピニオン43の回転によってラック44をチルト方向Xに移動させることで、アッパージャケット16(ステアリングホイール)をチルト方向Xに移動する。また、ピニオン43の回転が規制されることにより、ピニオン43およびラック44が軸方向Yに同行移動するようになっており、これにより、アッパージャケット16が軸方向Yに移動する。
ピニオン43およびラック44は、1組または複数組(本実施の形態において、左右方向RLに離隔して2組)設けられている。各ピニオン43,43は、第1の支軸36に同軸上に同行回転可能に連結されており、アッパーコラムブラケット30の下方に配置されている。アッパーコラムブラケット30は、上向きに開放された溝形形状に形成されており、一対の側板30a,30bを有している。一対の側板30a,30bは、それぞれ、アッパージャケット16に溶接等により固定されている。
各ピニオン43,43に対応して、連結部45,45がそれぞれ設けられている。連結部45は、ピニオン43とアッパージャケット16とを軸方向Yに同行移動可能に連結するものであり、ピニオン43を軸方向Yに挟んでいる。
各連結部45,45の上部45a,45aは、アッパージャケット16の底面に固定されており、このアッパージャケット16と同行移動可能である。各連結部45,45は、対応する上部45a,45aからチルト方向Xに沿って下方に延び、対応するピニオン43,43を軸方向Yに挟む一対の壁部45b,45cをそれぞれ有している。
各連結部45,45の一方の壁部45b,45bには、対応するピニオン43,43と対向する対向面に、ラック44,44がそれぞれ形成されている。各ラック44,44は、対応するピニオン43,43にそれぞれ噛み合っている。
他方の壁部45b,45cのうち、対応するピニオン43,43と対向する対向面は、ピニオン43と転がり接触可能な平坦面に形成されている。
第1のロック機構38は、第1の支軸36、各ピニオン43,43およびウォームホイール41の回転をロックするためのものである。第1のロック機構38は、操作部材としての操作歯車47と、被操作部材としての被操作歯車48とを含んでいる。操作歯車47および被操作歯車48が互いに係合することにより、被操作歯車48が固定される。操作歯車47および被操作歯車48は、たとえば、平歯車を用いて形成されている。
被操作歯車48は、第1の支軸36の左端部に同軸上に同行回転可能に連結されており、アッパー固定ブラケット23の左側板23aの左方に配置されている。操作歯車47は、例えば、被操作歯車48の近傍に配置された、半円形形状の平歯車によって形成されている。
操作歯車47は、被操作歯車48に対して上下方向に沿う所定の第1の操作方向B1に沿って変位可能である。操作歯車47が第1の操作方向B1に沿って下方に変位されることにより、操作歯車47が被操作歯車48に係合(噛合)し、これにより、被操作歯車48および第1の支軸36等の回転が規制される。
一方、操作歯車47が被操作歯車48に係合(噛合)していないときには、被操作歯車48および第1の支軸36の回転は規制されない。
図5(A)は、図2のVA−VA線に沿う一部断面図である。図5(B)は、図5(A)のVB−VB線に沿う断面図である。図6は、アッパー固定ブラケット23の左側板23aの周辺の一部断面図であり、アッパー固定ブラケット23を平面視した状態を示している。
図5(A)および図6を参照して、位置調整式操舵装置1は、アッパージャケット16の位置(ステアリングホイール2のチルト方向Xおよび軸方向Yの位置)をアッパー固定ブラケット23に対して解除可能にロックするチルト・テレスコロック機構としての第2のロック機構52と、ステアリングシャフト3の回転を規制するための第3のロック機構53と、を含んでいる。
第2のロック機構52は、アッパー固定ブラケット23に対しチルト方向Xに移動可能な第2のケーシング54と、第2の電動モータ55と、第2の伝達機構56と、第2の伝達機構56に接続される第4の支軸57と、第4の支軸57に支持されるカムユニット58と、テレスコロック部材59と、カラー60と、締付部材61と、を含んでいる。
第2のケーシング54は、アッパー固定ブラケット23の左側板23aの外側面に沿わされており、第2の電動モータ55を収容している。第2のケーシング54は、第2のケーシング54の左端部を形成する左プレート62を含んでいる。第2のケーシング54内には、この第2のケーシング54に固定された内側プレート63が配置されている。内側プレート63は、第2のケーシング54の左プレート62と平行に並んでいる。内側プレート63には、ガイド部材64が固定されている。ガイド部材64は、アッパー固定ブラケット23の左側板23aに形成されチルト方向Xに沿って延びる縦長孔23eに挿通されており、アッパー固定ブラケット23に対するチルト方向Xの移動が案内されている。
第2の電動モータ55のモータハウジング55aは、第2のケーシング54に固定されている。第2の電動モータ55の出力軸55bは、軸方向Yと平行に延びている。第2の電動モータ55の回転量(回転角)を検出する回転角センサ65が、第2のケーシング54に固定されている。回転角センサ65として、ホールICを用いたセンサを例示することができる。回転角センサ65が検出した第2の電動モータ55の回転角(回転量)に基づいて第2の電動モータ55を回転制御するようになっている。
第2の伝達機構56は、第2の電動モータ55の出力を、第4の支軸57、後述するねじ軸86および操作歯車47に伝達するためのものであり、左プレート62と内側プレート63との間に配置された複数の歯車としての第1〜第7の歯車71〜77と、第1の運動変換機構78と、を含んでいる。
第1および第2の歯車71,72は、ウォーム減速機構を構成している。第1の歯車71は、ウォーム軸からなり、第2の電動モータ55の出力軸55bに同行回転可能に連結されている。第2の歯車72は、第1の歯車71の上方に配置されこの第1の歯車71に噛み合うウォームホイールからなる。第3〜第7の歯車73〜77は、それぞれ、平歯車等の互いに平行な軸線を有する歯車である。第2〜第7の歯車72〜77の中心軸線は、それぞれ、左右方向RLと平行に延びている。
第2の歯車72は、第2の支軸79に同行回転可能に連結されている。第2の支軸79の両端は、第2のケーシング54の左プレート62および内側プレート63に回転可能に支持されている。第2の支軸79には、第3の歯車73が同行回転可能に連結されている。第3の歯車73は、第4の歯車74に噛み合っている。
第4の歯車74は、第3の歯車73の後方に配置されており、第3の歯車73と協働して減速機構を形成している。第4の歯車74は、第3の支軸80に同行回転可能に連結されている。第3の支軸80の両端は、第2のケーシング54の左プレート62および内側プレート63に回転可能に支持されている。第3の支軸80には、第5の歯車75が同行回転可能に連結されている。第4の歯車74は、第6の歯車76に噛み合っている。
第6の歯車76は、第5の歯車75の後方に配置されており、第5の歯車75と協働して減速機構を形成している。第6の歯車76は、第4の支軸57に同行回転可能に連結されている。第2の電動モータ55の出力回転は、第1〜第6の歯車71〜76で十分にトルクが増幅されており、トルクの小さなモータでも十分に第4の支軸57を回転することができる。第4の支軸57の左端部は、第2のケーシング54の左プレート62に回転可能に且つ同行移動可能に支持されている。
第4の支軸57は、アッパー固定ブラケット23の一対の側板23a,23bおよびアッパーコラムブラケット30の一対の側板30a,30bを挿通している。具体的には、アッパー固定ブラケット23の一対の側板23a,23bには、それぞれ、チルト方向Xに沿って延びる縦長孔23g,23hが形成されている。また、アッパーコラムブラケット30の一対の側板30a,30bには、それぞれ、軸方向Yに沿って延びる横長孔30c,30dが形成されている。
第4の支軸57は、これらの縦長孔23g,23hおよび横長孔30c,30dを挿通している。第4の支軸57は、アッパー固定ブラケット23に対してチルト方向Xに相対移動可能とされ軸方向Yに相対移動不能とされている。また、第4の支軸57は、アッパーコラムブラケット30に対して、チルト方向Xに相対移動不能とされ且つ軸方向Yに相対移動可能となっている。
カムユニット58は、アッパー固定ブラケット23の一対の側板23a,23bの間の間隔を拡げたり狭めたりするためのものであり、アッパー固定ブラケット23の左側板23aの左方に配置されている。カムユニット58は、ロック部材としての第1のカム部材81と、第1のカム部材81に対向する第2のカム部材82と、を含んでいる。
第1のカム部材81は、環状をなす板状に形成されて第4の支軸57に固定されており、この第4の支軸57とは第4の支軸57の軸線回りに同行回転可能である。第1のカム部材81の右側面には、第4の支軸57の周方向に沿って複数の凹部81aと凸部81bが交互に形成されている。
第2のカム部材82は、環状をなす板状に形成されて第4の支軸57が挿通されており、この第4の支軸57と相対回転可能である。第2のカム部材82の右側面には、挿入凸部82cが形成されており、アッパー固定ブラケット23の左側板23aの縦長孔23gを挿通している。挿入凸部82cは、縦長孔23gの縁部に当接している。これにより、第2のカム部材82が回り止めされている。
第2のカム部材82の左側面には、第4の支軸57の周方向に沿って複数の凹部82aと凸部82bが交互に形成されている。第1のカム部材81の凸部81bと第2のカム部材82の凸部82bとを当接できるようになっている。
第1のカム部材81の凸部81bと第2のカム部材82の凸部82bが当接しているとき、第1のカム部材81の凹部81aの底面と第2のカム部材82の凹部82aの底面とは、左右方向RLに沿って相対的に広い距離で離隔している。このとき、第1のカム部材81は、ロック位置に位置している。
一方、第1のカム部材81が第2のカム部材82に対して回転することにより、第1のカム部材81の凸部81bと第2のカム部材82の凹部82aとを嵌合できるようになっている。これにより、第1のカム部材81の凸部81bの先端面と第2のカム部材82の凹部82aの底面との間の距離が略ゼロになり、凹部81aの底面と凹部82aの底面とは、左右方向RLに沿って相対的に狭い距離で離隔した状態となる。このとき、第1のカム部材81はロック解除位置に位置している。
テレスコロック部材59は、アッパージャケット16と、ロアージャケット17とを互いにロックするためのものである。このテレスコロック部材59は、第4の支軸57に同行回転可能に連結される筒状部59aと、筒状部59aから突出する突出部59bとを含んでいる。筒状部59aは、アッパーコラムブラケット30の一対の側板30a,30bの間に配置されている。
図5(A)および図5(B)を参照して、突出部59bは、筒状部59aと一体的に形成されている。突出部59bは、側面視で円弧状に形成されている。突出部59bは、アッパージャケット16の下端に形成され軸方向Yに沿って延びる切欠16aを挿通している。突出部59bの外周面は、ロアージャケット17の下端面17aに対向しており、この下端面17aに当接可能である。この突出部59bがロアージャケット17の下端面17aに係合することにより、ロアージャケット17にアッパージャケット16が結合され、両者が互いに固定される。
図5(A)を参照して、カラー60は、第4の支軸57が相対回転可能に挿通される環状の部材であり、アッパー固定ブラケット23の右側板23bに沿わされる板部83と、板部83の左側面から上記右側板23bの縦長孔23hに挿通される挿入凸部84とを含んでいる。挿入凸部84が縦長孔23hの縁部に当接することにより、カラー60が回り止めされている。
締付部材61は、カラー60の右側に配置され第4の支軸57が挿通された環状の部材であり、第4の支軸57に固定されている。
図6を参照して、位置調整式操舵装置1は、ステアリングシャフト3(ステアリングホイール)の回転を規制するための第3のロック機構53を備えている。第3のロック機構53は、車両の駐車中にステアリングシャフト3の回転を規制することにより、車両の盗難を抑制する。
この第3のロック機構53は、第2の伝達機構56を介して第2の電動モータ55に動力伝達可能に連結されるねじ軸86と、このねじ軸86に螺合するスライダ87と、スライダ87の回転を規制するガイド部88と、を含んでいる。
ねじ軸86は、第2の伝達機構56の第2の支軸79の右端部から右方に突出しており、この第2の支軸79とは同行回転可能である。
スライダ87は、ねじ軸86の回転に伴って、左右方向RLと平行な第2の操作方向B2に直進運動する部材であり、スライダ本体87aと、スライダ本体87aから右方に突出する回転ロック部材としての係合ピン87bとを含んでいる。スライダ本体87aは、多角柱形状(本実施の形態において、四角柱形状)に形成されている。スライダ本体87aには、ねじ軸86に螺合する雌ねじ部が形成されている。スライダ本体87aの外周面に、ガイド部88が当接しており、スライダ本体87aの回転を規制している。ねじ軸86とスライダ本体87aとによって、第2の電動モータ55の出力回転を係合ピン87bの第2の操作方向B2の駆動力に変換する第2の運動変換機構89が形成されている。
ガイド部88は、スライダ87を左右方向RLに移動可能に、且つ回転不能に案内する。ガイド部88は、第2のケーシング54の内側プレート63に固定されており、且つアッパー固定ブラケット23の左側板23aの縦長孔23gを挿通している。ガイド部88は、軸方向Yに並ぶ一対の壁88a,88bを含んでいる。これら一対の壁88a,88bは、スライダ本体87aの前端面および後端面に摺動可能に接触している。
アッパージャケット16の左端部およびロアージャケット17の左端部には、係合ピン87bを挿通可能な挿通孔16b,17bがそれぞれ形成されている。これらの係合孔16b,17bは、軸方向Yに延びている。また、アッパーシャフト11の外周面には、係合ピン87bを係合可能な係合溝11aが形成されている。係合ピン87bがこの係合溝11aに係合することにより、アッパーシャフト11(ステアリングシャフト3)の回転が規制される。なお、係合ピン87bは、アッパーシャフト11の回転を規制できればよく、例えば、アッパーシャフト11の外周面に嵌合された部材に係合することにより、アッパーシャフト11の回転を規制してもよい。
第7の歯車77は、第6の歯車76の後方に配置されており、この第6の歯車76に噛み合っている。第7の歯車77は、第5の支軸90と同行回転可能に支持されている。第5の支軸90は、内側プレート63に回転可能に支持されている。
図7は、図3のVII−VII線に沿う断面図である。図6および図7を参照して、第2の伝達機構56の第1の運動変換機構78は、第2の電動モータ55の出力回転を直線方向に沿う第1の操作方向B1の変位に変換するものである。第1の操作方向B1は、例えば、上下方向と平行である。この第1の運動変換機構78は、第5の支軸90と同行回転可能な回転カム91と、回転カム91に係合する第1の直動部材92と、第1の直動部材92に係合する第2の直動部材93と、第2の直動部材93に当接し操作歯車47を支持する第3のケーシング94と、を含んでいる。
回転カム91の外周面には、1つの山部91aが形成されている。第1の直動部材92は、回転カム91の後方に隣接して配置されており、回転カム91の外周面と当接している。
アッパー固定ブラケット23の左側板には、第1のリブ95が固定されている。この第1のリブ95に、圧縮コイルばね等の第1の付勢部材96の一端が固定されている。第1の付勢部材96の他端は、第1の直動部材92に固定されている。第1の付勢部材96は、第1の直動部材92を支持し、且つこの第1の直動部材92を回転カム91側に付勢している。
第1の直動部材92は、回転カム91の外周面に当接する平坦な前端面92aと、前端面92aの下方に配置され前端面92aに対して傾斜した第1の傾斜面92bと、を含んでいる。第1の傾斜面92bは、斜め上後方に延びている。
第2の直動部材93は、第1の直動部材92の下方に配置されており、軸方向Yに細長い板状に形成されている。この第2の直動部材93は、第1の傾斜面92bと平行で且つこの第1の傾斜面92bに当接する第2の傾斜面93aを含んでいる。
第2の直動部材93の前後には、それぞれ、ストッパ97,98が配置されている。ストッパ97,98は、第2の直動部材93を前後に挟んでおり、第2の直動部材93の軸方向Yへの移動を規制している。また、ストッパ97,98は、第2の直動部材93の上面の前端および後端にそれぞれ当接可能であり、これにより、第2の直動部材93の上方への移動を規制している。
第3のケーシング94は、箱状に形成されており、第2の直動部材93の下方に配置されている。第3のケーシング94内には、第1の伝達機構34の第1のロック機構38の操作歯車47および被操作歯車48が収容されている。第3のケーシング94には、操作歯車47が固定されている。また、被操作歯車48を支持する第1の支軸36は、第3のケーシング94の側壁に形成された挿通孔94a(図3参照)を挿通しており、第3のケーシング94とはチルト方向Xおよびテレスコ方向Yに同行移動可能である。
図7を参照して、操作歯車47と被操作歯車48のそれぞれの歯の圧力角は約20度である。また、操作歯車47と被操作歯車48とは互いの歯の噛み合わせの角度が、上記圧力角以下となるようにされている。これにより、操作歯車47と被操作歯車48とはスムーズに噛み合いを解除できる。この噛み合い角は、操作歯車47と被操作歯車48との噛み合いの反力の分力を第3のケーシング94に分担させることができるような値とされている。
第3のケーシング94の下部は、支持プレート99に支持されている。第3のケーシング94は、第2の直動部材93および支持プレート99に対して軸方向Yに摺動可能である。
支持プレート99は、第2の付勢部材100を介して、アッパー固定ブラケット23の左側板23aに固定されたプレート101に支持されている。第2の付勢部材100は、支持プレート99を介して第3のケーシング94を上方に付勢している。すなわち、第2の付勢部材100は、第1の操作方向B1のうち操作歯車47が被操作歯車48から離隔する方向に操作歯車47を付勢している。
次に、(1)車両の駐車時、(2)車両の運転時、(3)チルト調整時、(4)テレスコピック調整時、のそれぞれにおける位置調整式操舵装置1の動作について説明する。
図8(A)を参照して、(1)車両の駐車時には、第2の電動モータ55の駆動により、第3のロック機構53のねじ軸86を回転させ、スライダ87を右側に変位させておく。これにより、係合ピン87bをステアリングシャフト3のアッパーシャフト11の係合溝11aに係合させ、ステアリングシャフト3の回転を規制する。このとき、図8(B)に示すように、第2のロック機構52のカムユニット58の第1のカム部材81と、第2のカム部材82とは、互いの凸部81b,82b同士が当接している。
このとき、第1のカム部材81は、ロック位置に配置されており、左右方向RLに関して、第1のカム部材81と第2のカム部材82の合計の幅が相対的に広い値W1となっている。これにより、第2のカム部材82がアッパー固定ブラケット23側に押圧されている。その結果、アッパー固定ブラケット23の一対の側板23a,23bが、アッパーコラムブラケット30の一対の側板30a,30bを挟持し、固定している。
その結果、アッパージャケット16が固定されている。また、テレスコロック部材59の突出部59bが、ロアージャケット17に係合していることにより、アッパージャケット16とロアージャケット17とがロックされている。以上より、ステアリングホイール2がチルト方向Xおよびテレスコ方向Yに関して固定された状態となっている。
このとき、図8(C)に示すように、第1の運動変換機構78の回転カム91の山部91aは、第1の直動部材92に当接していない。
図9(A)を参照して、(2)車両の運転時には、予め、駐車時に対して、第2の電動モータ55の出力回転によってねじ軸86を回転させることにより、スライダ87を左方へ変位させ、係合ピン87bをアッパーシャフト11から離脱させる。これにより、係合ピン87bによるステアリングシャフト3の回転規制が解除され、ステアリングホイールの操舵が可能となる。
このとき、第2の電動モータ55の出力回転に伴って、図9(B)に示すように、第4の支軸57が回転される。しかしながら、このときも、第1のカム部材81と第2のカム部材82とは、互いの凸部81b,82bが係合した状態が維持される。また、テレスコロック部材59も、ロアージャケット17に係合した状態が維持される。また、図9(C)に示すように、第1の運動変換機構78の回転カム91の山部91aは、第2の電動モータ55によって回転されるが、第1の直動部材92には当接しない。
図10(A)を参照して、(3)アッパージャケット16(ステアリングホイール)をチルト調整する際には、車両の運転時に対して、第2の電動モータ55をさらに回転させる。これにより、第3のロック機構53の係合ピン87bは、さらに左方に配置される。このとき、第2の電動モータ55の出力回転に伴って、図10(B)に示すように、第4の支軸57が回転される。
これに伴う、第1のカム部材81と第2のカム部材82との相対回転により、第1のカム部材81がロック解除位置に変位し、第1のカム部材81の凸部81bが第2のカム部材82の凹部82aに嵌る。これにより、左右方向RLに関して、第1のカム部材81と第2のカム部材82の合計の幅が相対的に狭い値W2となる。これにより、第2のカム部材82によるアッパー固定ブラケット23の押圧が解除される。その結果、アッパー固定ブラケット23の一対の側板23a,23bによる、アッパーコラムブラケット30の一対の側板30a,30bの挟持が解除される。これにより、アッパージャケット16がチルト方向Xに移動することが可能となる。一方、テレスコロック部材59は、ロアージャケット17に係合した状態が維持されており、アッパージャケット16がロアージャケット17に対して軸方向Yに変位することは規制されたままである。
また、図10(C)に示すように、第1の運動変換機構78の回転カム91の山部91aは、第2の電動モータ55によって回転されるが、第1の直動部材92には実質的に当接しない。このとき、第1のロック機構38の操作歯車47は、被操作歯車48に噛み合っておらず、被操作歯車48および第1の支軸36は回転規制されていない。
この状態で、模式図である図11(A)に示すように、第1の電動モータ33を駆動すると、ウォーム軸42およびウォームホイール41が回転し、ピニオン43がラック44に対して回転する。これにより、ラック44および連結部45は、図11(B)に示すように、チルト方向X(例えば、上方)に変位する。これに伴い、アッパーコラムブラケット30、アッパージャケット16、ステアリングシャフト3およびステアリングホイール2等がチルト方向Xに変位し、チルト調整が行われる。
図12(A)を参照して、(4)アッパージャケット16(ステアリングホイール)をテレスコピック調整する際には、チルト調整時に対して、第2の電動モータ55をさらに回転させる。これにより、第3のロック機構53の係合ピン87bは、さらに左方に配置される。このとき、第2の電動モータ55の出力回転に伴って、図12(B)に示すように、第4の支軸57が回転されるが、第1のカム部材81と第2のカム部材82との係合状態は、チルト調整時のまま維持される。
一方、テレスコロック部材59は、第4の支軸57の回りをさらに回転することにより、ロアージャケット17との係合が解除される。これにより、ロアージャケット17とアッパージャケット16との結合が解除され、アッパージャケット16を軸方向Yに変位させることが可能となる。
また、図12(C)に示すように、第1の運動変換機構78の回転カム91の山部91aは、第2の電動モータ55によってさらに回転され、この山部91aが第1の直動部材92を後方に押圧する。これにより、第1の直動部材92は、第1の付勢部材96の付勢力に抗して後方に移動する。
このときの第1の直動部材92の第1の傾斜面92bと第2の直動部材93の第2の傾斜面93aとの相対移動により、第2の直動部材93が押し下げられる。これにより、第3のケーシング94および支持プレート99は、第2の付勢部材100の付勢力に抗して、第1の操作方向B1に沿って下方に変位する。これにより、操作歯車47が被操作歯車48に噛み合い、被操作歯車48および第1の支軸36の回転がロックされる。
この状態で、模式図である図13(A)に示すように、第1の電動モータ33を駆動すると、ウォーム軸42は回転するが、ウォームホイール41は回転しない。これにより、ウォームホイール41、ピニオン43および連結部45は、図13(B)に示すように、軸方向Y(例えば、前方)に直線移動する。
これに伴い、アッパーコラムブラケット30、アッパージャケット16、アッパーシャフト11およびステアリングホイール2等が軸方向Yに変位し、テレスコピック調整が行われる。
再び図12(A)および図12(C)を参照して、テレスコピック調整が終わると、第2の電動モータ55を逆方向に回転させる。これにより、回転カム91の山部91aは、先ほどとは反対側に回転し、図10(C)に示すように、第1の直動部材92との係合を解除される。これにより、第2の付勢部材100の付勢力および第1の付勢部材96の付勢力によって、支持プレート99、第3のケーシング94、第2の直動部材93および第1の直動部材92が、チルト調整時の位置に戻され、操作歯車47と被操作歯車48との噛み合いが解除される。
また、第2の電動モータ55をさらに逆回転させると、位置調整式操舵装置1を、上記した(2)車両の運転時や、(1)駐車時の状態にすることができる。
以上の次第で、本実施の形態によれば、第2のロック機構52では、第2の電動モータ55の駆動によって第1のカム部材81を変位させ、アッパーコラムブラケット30(アッパージャケット16)とアッパー固定ブラケット23とをロックすることにより、アッパーコラムブラケット30およびアッパージャケット16(ステアリングホイール2)のチルト方向Xおよび軸方向Yのロックと、このロックの解除とを行うことができる。
また、位置調整機構31では、被操作歯車48が操作歯車47に固定されていない非固定状態のとき、第1の電動モータ33の駆動によってチルト調整が可能であり、被操作歯車48が操作歯車47に固定されている固定状態のとき、第1の電動モータ33の駆動によってテレスコピック調整が可能である。しかも、固定状態と非固定状態の切り替え、すなわち、第1の電動モータ33によるチルト調整とテレスコピック調整との切り替えは、第2の電動モータ55が第2の伝達機構56を介して操作歯車47を操作することに行うことができる。
以上より、ステアリングホイール2の位置をチルト方向Xおよび軸方向Yに関してロックするチルト・テレスコロックと、チルト調整と、テレスコピック調整と、チルト調整とテレスコピック調整との切り替えの4つの機能を、2つの電動モータ(第1の電動モータ33および第2の電動モータ55)で行うことができる。このように、電動モータの数が少なくて済むので、位置調整式操舵装置1の部品コストや、重量や、組み付けの手間をより少なくすることができる。また、電動モータの数が少ないことにより、位置調整式操舵装置1をより小型化することができる。
また、テレスコピック調整をするときには、第1のロック機構38によってウォームホイール41の回転をロックした状態で、第1の電動モータ33によってウォーム軸42を回転駆動する。これにより、回転規制されたウォームホイール41がウォーム軸42上を軸方向Yに並進運動し、その結果、ウォームホイール41、ピニオン43および連結部45とともにアッパージャケット16が、軸方向Yに移動する。
一方、チルト調整するときには、第1のロック機構38によるウォームホイール41のロックを解除した状態で、第1の電動モータ33によってウォーム軸42を回転駆動する。これにより、ウォームホイール41およびピニオン43が回転する。ピニオン43がラック44に対して回転することにより、ラック44がチルト方向Xに移動し、その結果、アッパージャケット16がチルト方向Yに移動する。このようにして、チルト調整およびテレスコピック調整が可能である。
また、本発明において、第2の伝達機構56の第1の運動変換機構78は、第2の電動モータ55の出力回転を、直線方向に沿う第1の操作方向B1の変位に変換するようになっている。これにより、操作歯車47を直線的に変位させる簡易な構成で、操作歯車47を操作することができる。
さらに、第2の電動モータ55が出力回転される結果、スライダ87の係合ピン87bがステアリングシャフト3のアッパーシャフト11に係合され、ステアリングシャフト3の回転を規制し、車両盗難の被害を抑制することができる。
また、第2の電動モータ55の駆動により、スライダ87の係合ピン87bをステアリングシャフト3から離隔させることにより、ステアリング操作が可能となる。このスライダ87の操作を、第2の電動モータ55を用いて行うことができるので、ステアリングロック専用の電動モータを設ける必要がなく、電動モータの数が少なくて済む。
また、操作歯車47による被操作歯車48の固定とこの固定の解除とによって、チルト調整とテレスコピック調整とを切り替えることができるので、チルト調整とテレスコピック調整とをそれぞれ独立して行うことができる。
本発明は、以上の実施の形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、チルト調整のときに、第4の支軸57の回転に伴い、テレスコロック部材59とロアージャケット17との係合が解除されるようにしてもよい。この場合、ロアージャケット17の外周面とアッパージャケット16の内周面とが摩擦係合するようにしておけば、チルト調整のときにアッパージャケット16が軸方向Yに変位することを抑制できる。
また、ステアリングホイール2の回転を規制するための第3のロック機構53を省略してもよい。
さらに、第1の運動変換機構78は、カムを用いたものに限らず、ねじ機構など他の機構を用いた構成であってもよい。
また、操作歯車47が被操作歯車48を固定している固定状態のときに、第1の電動モータ33の駆動によってチルト調整されるようにするとともに、操作歯車47が被操作歯車48を固定していない非固定状態のときに、第1の電動モータ33の駆動によってテレスコピック調整されるような構成でもよい。
1…位置調整式操舵装置、2…ステアリングホイール、3…ステアリングシャフト、13…車体側部材(車体)、16…アッパージャケット(可動ジャケット)、23…アッパー固定ブラケット(固定部材)、31…位置調整機構、33…第1の電動モータ、34…第1の伝達機構、38…第1のロック機構(第1の伝達機構のロック機構)、41…ウォームホイール、42…ウォーム軸、43…ピニオン、44…ラック、45…連結部、47…操作歯車(操作部材)、48…被操作歯車(被操作部材)、52…第2のロック機構(チルト・テレスコロック機構)、53…第3のロック機構(回転ロック機構)、55…第2の電動モータ、56…第2の伝達機構、78…第1の運動変換機構、81…第1のカム部材(ロック部材)、87b…係合ピン(回転ロック部材)、89…第2の運動変換機構、B1…第1の操作方向(所定の操作方向)、B2…第2の操作方向、X…チルト方向、Y…軸方向(テレスコ方向)。

Claims (3)

  1. チルト調整機能およびテレスコピック調整機能を有する位置調整式操舵装置において、 ステアリングシャフトを回転可能に支持し、チルト調整およびテレスコピック調整のときにステアリングホイールと同行移動する可動ジャケットと、
    上記可動ジャケットをチルト方向およびテレスコ方向に駆動させるための位置調整機構と、
    上記可動ジャケットを車体に固定された固定部材に対して解除可能にロックするチルト・テレスコロック機構と、を備え、
    上記位置調整機構は、第1の電動モータと、第1の電動モータの出力を上記可動ジャケットに伝達する第1の伝達機構と、を含み、
    上記第1の伝達機構は、所定の操作方向に操作される操作部材と、操作部材の操作に伴って上記操作部材に固定される状態と上記操作部材との係合が解除される状態とが切り替わる被操作部材を含み、一方の状態のときには第1の電動モータの出力を上記可動ジャケットのチルト方向の駆動力として伝達可能であり、他方の状態のときには上記第1の電動モータの出力を上記可動ジャケットのテレスコ方向の駆動力として伝達可能であり、
    上記チルト・テレスコロック機構は、第2の電動モータと、第2の電動モータの出力によって上記可動ジャケットと上記固定部材とをロックする位置とこのロックを解除する位置とに変位可能なロック部材を含み、
    上記第2の電動モータの出力を上記操作部材に伝達し上記操作部材を上記所定の操作方向に移動させる第2の伝達機構をさらに備え
    上記第1の伝達機構は、上記第1の電動モータによって駆動され上記ステアリングシャフトの軸方向と平行に延びるウォーム軸と、このウォーム軸に噛み合うウォームホイールと、上記ウォームホイールと同軸上に同行回転するピニオンと、上記可動ジャケットに同行移動可能に連結され、上記ピニオンに噛み合い上記チルト方向に延びるラックと、上記可動ジャケットとピニオンとを上記軸方向に同行移動可能に連結する連結部と、上記操作部材および被操作部材を有しウォームホイールの回転をロック可能なロック機構と、を含むことを特徴とする位置調整式操舵装置。
  2. 請求項において、上記第2の伝達機構は、上記第2の電動モータの出力回転を直線方向に沿う上記所定の操作方向の変位に変換する運動変換機構を含むことを特徴とする位置調整式操舵装置。
  3. チルト調整機能およびテレスコピック調整機能を有する位置調整式操舵装置において、 ステアリングシャフトを回転可能に支持し、チルト調整およびテレスコピック調整のときにステアリングホイールと同行移動する可動ジャケットと、
    上記可動ジャケットをチルト方向およびテレスコ方向に駆動させるための位置調整機構と、
    上記可動ジャケットを車体に固定された固定部材に対して解除可能にロックするチルト・テレスコロック機構と、を備え、
    上記位置調整機構は、第1の電動モータと、第1の電動モータの出力を上記可動ジャケットに伝達する第1の伝達機構と、を含み、
    上記第1の伝達機構は、所定の操作方向に操作される操作部材と、操作部材の操作に伴って上記操作部材に固定される状態と上記操作部材との係合が解除される状態とが切り替わる被操作部材を含み、一方の状態のときには第1の電動モータの出力を上記可動ジャケットのチルト方向の駆動力として伝達可能であり、他方の状態のときには上記第1の電動モータの出力を上記可動ジャケットのテレスコ方向の駆動力として伝達可能であり、
    上記チルト・テレスコロック機構は、第2の電動モータと、第2の電動モータの出力によって上記可動ジャケットと上記固定部材とをロックする位置とこのロックを解除する位置とに変位可能なロック部材を含み、
    上記第2の電動モータの出力を上記操作部材に伝達し上記操作部材を上記所定の操作方向に移動させる第2の伝達機構と、
    上記ステアリングシャフトの回転を規制するための回転ロック機構と、をさらに備え、 上記回転ロック機構は、所定の第2の操作方向に変位可能とされ上記ステアリングシャフトに離脱可能に係合する回転ロック部材と、上記第2の電動モータの出力回転を回転ロック部材の上記第2の操作方向の駆動力に変換する第2の運動変換機構と、を含むことを特徴とする位置調整式操舵装置。
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