JP5278761B2 - 位置調整式操舵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ステアリングホイールの位置を調整する位置調整式操舵装置に関するものである。
運転者の体格や運転姿勢等に応じてステアリングホイールの高さを変えるためのチルト調整機構を装備した操舵装置がある。また、ステアリングホイールをステアリングシャフトの軸方向に沿って位置調整する、いわゆるテレスコピック調整機構を付加した操舵装置がある。
通例、チルト調整機構をチルト調整用のモータで駆動し、テレスコピック調整機構をテレスコピック調整用のモータで駆動する。
一方、チルト調整機構およびテレスコピック調整機構の両機構を同じ駆動モータで駆動することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−329027号公報
しかしながら、特許文献1では、上記の駆動モータがチルト調整機構を駆動可能な状態と、テレスコピック調整機構を駆動可能な状態とに切り替えるために、チルトロック用のモータおよびテレスコロック用のモータという2つのモータが、上記の駆動モータとは別に必要である。このため、構造が複雑になり、製造コストが高くなる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、単独のアクチュエータでチルト調整およびテレスコピック調整を行うことができ、構造が簡単な位置調整式操舵装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明は、チルト調整機能およびテレスコピック調整機能を有する位置調整式操舵装置(1)において、固定部材(23)に固定されたモータハウジング(43)を有する電動モータ(42)と、この電動モータによって駆動され、ステアリングシャフト(3)の軸方向(Y)と略平行に延びるウォーム軸(50)と、このウォーム軸と噛み合うウォームホイール(47)と、このウォームホイールの回転をロック可能なロック機構(45)と、上記ウォームホイールと同軸上に同行回転するピニオン(48)と、上記ステアリングシャフトを回転可能に支持し、チルト調整およびテレスコピック調整のときに、上記ステアリングホイールと同行移動する可動ジャケット(16)と、この可動ジャケットに同行移動可能に連結され、上記ピニオンに噛み合い且つチルト方向(X)に延びるラック(52)と、を備えることを特徴とする。
本発明では、テレスコピック調整をするときには、ロック機構によってウォームホイールの回転をロックした状態で、電動モータによってウォーム軸を回転駆動する。これにより、回転規制されたウォームホイールがウォーム軸上を並進運動し、その結果、ウォームホイール、ピニオンおよびラックとともに可動ジャケットが、テレスコピック運動をする。
一方、チルト調整をするときには、ロック機構によるウォームホイールのロックを解除した状態で、電動モータによってウォーム軸を回転駆動することにより、ウォームホイールが回転する。そのウォームホイールの回転に伴ってピニオンがラックに対して回転し、これにより、ラックがチルト方向に移動し、その結果、可動ジャケットがチルト運動をする。このように、単独の電動モータによって、チルト調整およびテレスコピック調整を行うことができるので、構造を格段に簡素化することができる。
また、チルト動作およびテレスコピック動作を切り替えるために所定の移動方向(Z1)に操作される操作部材(40)を備え、上記ロック機構は、上記ウォームホイールと同軸上に同行回転する被ロック部材(46)と、上記操作部材と同行移動し移動に伴って上記被ロック部材を機械的にロック可能なロック部材(57,58)と、を含む場合がある(請求項2)。この場合、操作部材の移動に伴って、ロック機構のロックとロック解除を容易に切り替えることができる。
また、上記被ロック部材は、上記ロック部材としての回転不能ギヤ(57,58)と噛み合い可能な回転可能ギヤ(46)を含む場合がある(請求項3)。この場合、ギヤを用いるので、ロック機構によるロックが確実であり、また、チルト調整およびテレスコスピック調整に関して無段階の調整が可能となる。
また、上記ロック部材は上記操作部材の上記移動方向に対向する一対のロック部材(57,58)を含み、これら一対のロック部材間の中央位置に上記被ロック部材が位置するように、上記操作部材を上記移動方向の中立位置に付勢する付勢部材(66)を備える場合がある(請求項4)。この場合、付勢部材の付勢力によって操作部材が中立位置に自動的に復帰するときに、同時にロック機構によるロックが解除されることになる。スイッチ装置を中立位置に付勢する付勢部材とロック機構を中立位置に付勢する付勢部材を兼用することができ、構造を簡素化することができる。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
本発明の一実施の形態の位置調整式操舵装置の概略構成を示す模式図である。 位置調整式操舵装置の概略側面図である。 図2のIII −III 線に沿う断面図である。 図3のIV−IV線に沿う断面図である。 単独の電動モータでチルト調整およびテレスコピック調整する機構の要部を含む位置調整式操舵装置の模式的側面図である。 図4のVI−VI線に沿う断面図である。 スイッチ装置の概略構成を示す模式図である。 スイッチ装置の概略断面図である。 テレスコピック調整のために、図4の状態から操作部材が第1移動方向Z1の一方へ操作された状態を示す位置調整式操舵装置の要部の断面図である。 図9のVIII−VIII線に沿う断面図である。 (a)および(b)はテレスコピック調整の動作を示す位置調整式操舵装置の模式的側面図である。 チルト調整のために、図4の状態から操作部材が第2移動方向Z2の一方へ操作された状態を示す位置調整式操舵装置の要部の断面図である。 (a)および(b)はチルト調整の動作を示す位置調整式操舵装置の模式的側面図である。
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施の形態の位置調整式操舵装置の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、位置調整式操舵装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2が連結された一端3aを有するステアリングシャフト3と、ステアリングシャフト3に自在継手4を介して連結された中間軸5と、中間軸5に自在継手6を介して連結されたピニオン軸7と、ピニオン軸7の端部近傍に設けられたピニオン7aに噛み合うラック8aを有する転舵軸としてのラック軸8とを備えている。
ピニオン軸7およびラック軸8を含むラックアンドピニオン機構によって、操舵機構A1が構成されている。ラック軸8は、車体側部材9に固定されたハウジング10によって、車両の左右方向に沿う軸方向(紙面とは直交する方向)に移動可能に、支持されている。ラック軸8の各端部は、図示していないが、対応するタイロッドおよび対応するナックルアームを介して対応する転舵輪に連結されている。
ステアリングシャフト3は、例えばスプライン結合を用いて、同行回転可能に且つ軸方向に相対移動可能に連結されたアッパーシャフト11およびロアーシャフト12を有している。ステアリングシャフト3は、車体側部材13,14に固定されたステアリングコラム15によって、図示しない軸受を介して回転可能に支持されている。
ステアリングコラム15は、軸方向に相対移動可能に嵌め合わされた筒状のアッパージャケット16(可動ジャケットに相当)および筒状のロアージャケット17により構成されるコラムジャケット39と、ロアージャケット17の軸方向下端に連結されたハウジング18とを備えている。ハウジング18内には、操舵補助用の電動モータ19の動力を減速してロアーシャフト12に伝達する減速機構20が収容されている。減速機構20は、電動モータ19の回転軸(図示せず)と同行回転可能に連結された駆動ギヤ21と、駆動ギヤ21に噛み合いロアーシャフト12と同行回転する従動ギヤ22とを有している。
ステアリングコラム15は、車両後方側の固定部材としてのアッパー固定ブラケット23および車両前方側のロアー固定ブラケット24を介して車体側部材13,14(例えばクロスメンバー等)に固定されている。アッパー固定ブラケット23は、後述するアッパーコラムブラケット30(図2参照)を介してステアリングコラム15のアッパージャケット16(可動ジャケット)を固定可能とされている。
再び図1を参照して、固定部材としてのアッパー固定ブラケット23は、車体側部材13から下方に突出する固定ボルト(スタッドボルト)25と、当該固定ボルト25に螺合するナット26と、アッパー固定ブラケット23に離脱可能に保持されたカプセル27とを用いて、車体側部材13に衝撃吸収時に離脱可能に固定されている。
ステアリングコラム15のハウジング18には、ロアーコラムブラケット28が固定されており、そのロアーコラムブラケット28は、車体側部材14に固定されたロアー固定ブラケット24に、ピボット軸としてのチルト中心軸29を介してチルト中心軸29の回りに回転可能に支持されている。これにより、ステアリングコラム15の全体がチルト中心軸29の回りに回転可能とされている。
すなわち、位置調整式操舵装置1では、操舵部材2の位置が上下方向であるチルト方向X(実質的には、チルト中心軸29を中心とする揺動方向に相当)に調整されるチルト調整機能と、操舵部材2の位置が、ステアリングシャフト1の軸方向Yに調整されるテレスコピック調整機能とを有している。
図2に示すように、アッパー固定ブラケット23の一方の側板31には、チルト調整とテレスコピック調整を択一的に切り替えるために手動で操作される操作部材40が設けられている。操作部材40は、側板31に沿って変位するように操作される。また、側板31には、ステアリングシャフト3の軸方向Yとは平行に延びる長孔からなる支持孔41が形成されている。図2では示されていないが、側板32にも支持孔41が形成されている。
また、他方の側板32には、単独でチルト調整用とテレスコピック調整用とを兼用する駆動モータである電動モータ42のモータハウジング43が固定されている。
チルト調整とテレスコピック調整を択一的に切り替えるための上記の操作部材40は、チルト調整およびテレスコピック調整のときの電動モータ42のオン、オフおよび回転方向を設定する電気的なスイッチ装置70の操作部材を兼用しており、構造の簡素化が図られている。
また、側板32には、図2のIII −III 線に沿う断面図である図3に示すように後述するウォーム軸50およびウォームホイール47を収容するギヤハウジング80が固定されている。
図3を参照して、上記固定ボルト25は左右一対設けられており、各固定ボルト25は、アッパー固定ブラケット23およびカプセル27を挿通している。各固定ボルト25にナット26を締め込むことによって、車体側部材13とナット26との間に、アッパー固定ブラケット23およびカプセル27を挟持し、これにより、アッパー固定ブラケット23が車体側部材13に固定される。
図示していないが、カプセル27は、樹脂製の剪断ピンによってアッパー固定ブラケット23に固定されている。衝撃吸収時には、上記剪断ピンの破断に伴って、アッパー固定ブラケット23が、固定ボルト25に保持されたカプセル27から車両前方(具体的には、図1を参照して、可動ジャケットとしてのアッパージャケット16の軸方向Yの下方)へ離脱されるようになっている。
再び図2を参照して、アッパー固定ブラケット23は、例えば板金により形成されている。アッパー固定ブラケット23は、左右一対の側板31,32とこれら一対の側板31,32の上端間を連結する連結板33とを有して下向きに開放する溝形をなしている。また、アッパー固定ブラケット23は、上記連結板33の上面に沿って固定された上板34を有している。その上板34には、左右一対の取付座35が設けられており、各取付座35に、上記カプセル27が取り付けられている。
アッパーコラムブラケット30は上向きに開放する溝形をなしており、一対の側板36,37と、一対の側板36,37の下端間を連結する連結板38とを有している。一対の側板36,37の上半部は内側に傾斜して、一対の側板36,37の上端は、可動ジャケットとしてのアッパージャケット16に溶接により固定されている。
アッパー固定ブラケット23の一対の側板31,32は、アッパーコラムブラケット30の一対の側板36,37の外側に配置されている。アッパーコラムブラケット30の対応する側板36,37の外側面36a,37aが、アッパー固定ブラケット23の各側板31,32の内側面31b,32bに、チルト調整のときおよびテレスコピック調整のときに摺接できるように沿わされている。
各側板31,32には、ステアリングシャフト3の軸方向Yとは平行な方向(図3において、紙面とは直交する方向)に延びる長孔からなる支持孔41が形成されている(図3では、側板31の支持孔41のみを示してある。)。支軸44は、支持孔41によって、回転可能に且つ支持孔41の延びる方向に摺動可能に支持されている。
図3および図3のIV−IV線に沿う断面図である図4を参照して、支軸44の一端44aの同軸上には、ロック機構45の被ロック部材としての被ロックギヤ46(回転可能ギヤ)が、支軸44と同行回転可能に連結されている。また、支軸44の他端44bの同軸上には、ウォームホイール47が支軸44と同行回転可能に連結されている。また、支軸44の中間部44cの同軸上には、ピニオン48が支軸44と同行回転可能に連結されている。
電動モータ42の回転軸49と同軸上に同行回転するウォーム軸50が設けられている。ウォーム軸50は、例えば回転軸49と単一の材料で一体に形成されていてもよいし、継手(図示せず)を介して回転軸49と同行回転可能に連結されていてもよい。
ウォーム軸50は、ステアリングシャフト3の軸方向Yと略平行に延びており、ウォームホイール47と噛み合わされている。ギヤハウジング80は側板32に固定されており、ギヤハウジング80は、ウォーム軸50の先端部を、例えば玉軸受からなる転がり軸受81を介して回転可能に支持している。
ピニオン48は、長尺のラック形成体51に形成されたラック52と噛み合わされている。図3および位置調整式操舵装置1の模式的側面図である図5に示すように、ラック形成体51の上端部が、アッパーコラムブラケット30の連結板38の下面に固定されたブラケット53によって枢軸54を介して揺動可能に連結されている。ラック形成体51は、枢軸54、ブラケット53およびコラムブラケット30を介して、可動ジャケットとしてのアッパージャケット16とチルト方向Xおよび軸方向Y(テレスコピック方向)のそれぞれへ同行移動する。
ラック形成体51の長手方向に延びる長孔55の一方の内側面に、ピニオン48に噛み合うラック52が形成され、他方の内側面は、ピニオン48が転動可能な平坦面56に形成されている。
ロック機構45は、上記被ロック部材を提供する回転可能ギヤとしての被ロックギヤ46と、被ロックギヤ46に噛み合うことにより、被ロックギヤ46をロック可能な一対のロック部材を提供する回転不能ギヤとしてのロックギヤ57,58とを備えている。操作部材40の操作方向に応じて対応するロックギヤ57または58が、被ロックギヤ46に噛み合うことにより、被ロックギヤ46の回転がロックされ、これにより、ロック機構45がウォームホイール47の回転をロックする。
図4および図4のVI−VI線に沿う断面図である図6を参照して、操作部材40は、支軸44の一端44aを軸受59を介して回転可能に連結した例えば矩形のベース60と、このベース60によって複数の支持棒61を介して第1移動方向Z1に移動可能に支持された箱状の第1スライダ62と、この第1スライダ62によって支持棒63を介して第2移動方向Z2に移動可能に支持された箱状の第2スライダ64とを備えている。
ベース60および被ロックギヤ46は、第1スライダ62内に収容されており、第1スライダ62は第2スライダ64内に収容されている。
ベース60は、支軸44と同行移動する。そのベース60に対して第1スライダ62が第1移動方向Z1に移動可能であり、その第1スライダ62に対して第2スライダ64が、第2移動方向Z2に移動可能である。一方、第1スライダ62および第2スライダ64は、第1移動方向Z1への相対移動を規制されており、したがって、ベース60に対して、第1スライダ62および第2スライダ64が第1移動方向Z1へ同行移動する。
第2スライダ64の一方の側部には、操作部材40の摘まみ部40aが一体に形成されており、運転者が摘まみ部40aを指で操作するようになっている。
支持棒61は、ベース60から第1移動方向Z1の両側へ一対ずつ突出するように、ベース60に固定されている。第1移動方向Z1に沿って延びる各支持棒61の先端は、第1スライダ62に形成された対応する摺動孔65内にそれぞれ摺動可能に挿入されている。支持棒61および摺動孔65によって、第1スライダ62を第1移動方向Z1に案内する案内機構G1が構成されている。
ロック部材としてのロックギヤ57,58は、互いの間に被ロック部材としての被ロックギヤ46を挟んで、操作部材40の第1移動方向Z1に対向している。
第1移動方向Z1に関して一対のロックギヤ57,58間の中央位置に被ロック部材としての被ロックギヤ46が位置するように、第1スライダ62を(ひいては操作部材40)を第1移動方向Z1の中立位置に付勢する付勢部材66が設けられている。付勢部材66は、例えば、ベース60の両側に配置された各一対の支持棒61にそれぞれ嵌合された圧縮コイルばねからなる。
また、支持棒63は、第2スライダ64から第2移動方向Z2の両側に一対ずつ突出するように固定されている。第2移動方向Z2に沿って延びる各支持棒63の先端は、第2スライダ64に形成された対応する摺動孔67内に摺動可能に挿入されている。第2スライダ64(ひいては操作部材40)を第2移動方向Z2の中立位置に付勢する付勢部材68が設けられている。付勢部材68は、例えば、第1スライダ62の両側に配置された各一対の支持棒63にそれぞれ嵌合された圧縮コイルばねからなる。
操作部材40は、上記したようにスイッチ装置70の操作部材を兼用している。具体的には、模式図である図7に示すように、スイッチ装置70は、操作部材40の第2スライダ64の四方を所定の隙間Sを設けて取り囲むスイッチケース71を有しており、各隙間Sに、対応するスイッチ部(接点部)72,73が収容されている。
スイッチ部72は、テレスコピック調整用であり、第2スライダ64を第1移動方向Z1に挟んだ両側に一対配置されている。これら一対のスイッチ部72のそれぞれが、固定接点部72aおよび可動接点部72bを有している。図8に示すように、スイッチ部72の固定接点部72aがスイッチケース71の内壁に固定され、可動接点部72bがスイッチケース71に弾性支持されている。操作部材40が、図8に示すように、第1移動方向Z1の中立位置にあるときは、両スイッチ部72がオフになる。
図示していないが、操作部材40が第1移動方向Z1の何れの方向に移動されるかに応じて、対応する一方のスイッチ部72の可動接点部72bが、第2スライダ64によって押されることにより、可動接点部72bが、固定接点部72aに接触し、スイッチ部72がオンになる。
図7を参照して、スイッチ部73は、チルト調整用であり、第2スライダ64を第2移動方向Z2に挟んだ両側に一対配置されている。これら一対のスイッチ部73のそれぞれが、固定接点部73aおよび可動接点部73bを有している。操作部材40が第2移動方向Z2の何れの方向に移動されるかに応じて、対応する一方のスイッチ部73がオンになる。操作部材40が第2移動方向Z2の中立位置にあるときは、両スイッチ部73がオフになる。
次いで、本実施の形態の位置調整式操舵装置1によるチルト調整およびテレスコピック調整の動作を説明する。
運転者が操作部材40を操作していない状態では、操作部材40は図4および図6に示すように、第1移動方向Z1の中立位置にあり、また、図6に示すように第2移動方向Z2の中立位置にある。
テレスコピック調整をするときには、運転者が指によって、操作部材40の摘まみ40aを第1移動方向Z1の所望の方向に移動させる。これに伴って、操作部材40が図9および図10に示すように、操作部材40の移動方向(第1移動方向Z1の所望の方向であり、図9および図10おいては下方)とは反対側(図9および図10においては上側)にある、例えばロックギヤ57が、被ロックギヤ46に噛み合う。このようにロック機構45の被ロックギヤ46の回転を拘束することで、ピニオン48およびウォームホイール47の回転がロックされる。
また、操作部材40の移動方向に応じた、スイッチの接点部(図示せず)が、オンとなり、電動モータ42によってウォーム軸50が所要の回転方向に回転駆動される。
すなわち、ロック機構45によってウォームホイール47の回転をロックした状態で、電動モータ42によってウォーム軸50が回転駆動されることにより、ウォームホイール47が、図11(a)に示す状態から図11(b)に示す状態へとウォーム軸50上を並進運動する。その結果、ウォームホイール47、ピニオン48およびラック52とともにアッパージャケット16(可動ジャケット)が、図11(b)の白抜き矢符に示すようにテレスコピック運動をする。
一方、チルト調整をするときには、図4および図6に示すように操作部材40が第1移動方向Z1の中立位置にある状態で、運転者が指によって、操作部材40の摘まみ部40aを第2移動方向Z2の所望の方向に移動させる。操作部材40が第1移動方向Z1の中立位置にあるので、図12に示すように、ロック機構45の被ロックギヤ46と各ロックギヤ57,58は互いに離隔しており、被ロックギヤ46の回転は拘束されていない。したがって、ピニオン48およびウォームホイール47の回転はロックされておらず、ピニオン48およびウォームホイール47は回転可能である。
また、操作部材40の移動方向に応じた、スイッチの接点部(図示せず)が、オンとなり、電動モータ42によってウォーム軸50が所要の回転方向に回転駆動される。
すなわち、ピニオン48およびウォームホイール47が回転可能な状態で、電動モータ42によってウォーム軸50を回転駆動することにより、ウォームホイール47が回転する。そのウォームホイール47の回転に伴って、ピニオン48がラック52に対して回転し、これにより、図13(a)に示す状態から図13(b)に示す状態へと、ラック52がピニオン48に対してチルト方向Xに移動し、その結果、アッパージャケット16がチルト運動をする。
本実施の形態によれば、テレスコピック調整をするときには、ロック機構45によってウォームホイール47の回転をロックした状態で、電動モータ42によってウォーム軸50を回転駆動する。これにより、ウォームホイール47がウォーム軸50上を並進運動し、その結果、ウォームホイール47、ピニオン48およびラック52とともにアッパージャケット16が、テレスコピック運動をする。
また、チルト調整をするときには、ロック機構45によるウォームホイール47のロックを解除した状態で、電動モータ42によってウォーム軸50を回転駆動することにより、ウォームホイール47が回転する。そのウォームホイール47の回転に伴ってピニオン48がラック52に対して回転し、これにより、ラック52がチルト方向Xに移動し、その結果、アッパージャケット16がチルト運動をする。
このように、単独の電動モータによって、チルト調整およびテレスコピック調整を行うことができるので、構造を格段に簡素化することができる。
また、チルト動作およびテレスコピック動作を切り替えるために第1移動方向Z1に操作される操作部材40を備え、ロック機構45が、ウォームホイール47と同軸上に同行回転する被ロックギヤ46と、操作部材40と第1移動方向Z1に同行移動し移動に伴って被ロックギヤ46を機械的にロック可能なロックギヤ57,58とを含んでいる。したがって、操作部材40の移動に伴って、ロック機構45のロックとロック解除を容易に切り替えることができる。
特に、操作部材40が、いわゆるチルト調整およびテレスコピック調整のときの電動モータ42のオン、オフおよび回転方向を設定する電気的なスイッチ装置の操作部を兼用しているので、構造をより簡素化することができる。
また、被ロック部材が、回転可能ギヤとしての被ロックギヤ46であり、ロック部材が、回転不能ギヤとしてのロックギヤ57,58であり、ロックギヤ57,58が被ロックギヤ46に噛み合うことで、ロックを行う。すなわち、ロック機構45として、ギヤ同士の噛み合いでロックを行うので、ロック機構45によるロックが確実であり、また、チルト調整およびテレスコスピック調整に関して無段階の調整が可能となる。
また、操作部材40の第1移動方向Z1に対向する一対のロックギヤ57,58を設け、これら一対のロックギヤ57,58間の中央位置に被ロックギヤ46が位置するように、操作部材40を第1移動方向の中立位置に付勢する付勢部材66を設けたので、下記の利点がある。すなわち、付勢部材66の付勢力によって操作部材40が中立位置に自動的に復帰するときに、同時にロック機構45によるロックが解除されることになる。電気的なスイッチ装置を中立位置に付勢する付勢部材と、ロック機構45を中立位置に付勢する付勢部材66を兼用することができ、構造を簡素化することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、ロックギヤ57,58として、ラックギヤを用いるようにしてもよい。その他、本発明の範囲で種々の変更を施すことができる。
1…位置調整式操舵装置、2…操舵部材、3…ステアリングシャフト、15…ステアリングコラム、16…アッパージャケット(可動ジャケット)、23…アッパー固定ブラケット(固定部材)、29…チルト中心軸、30…アッパーコラムブラケット、38…連結板、40…操作部材、41…支持孔、42…電動モータ、43…モータハウジング、44…支軸、45…ロック機構、46…被ロックギヤ(被ロック部材。回転可能ギヤ)、47…ウォームホイール、48…ピニオン、50…ウォーム軸、51…ラック形成体、52…ラック、53…ブラケット、54…枢軸、55…長孔、56…平坦面、57,58…ロックギヤ(ロック部材。回転不能ギヤ)、60…ベース、61…支持棒、62…第1スライダ、63…支持棒、64…第2スライダ、65…摺動孔、66…付勢部材、70…スイッチ装置、71…スイッチケース、72,73…スイッチ部、X…チルト方向、Y…軸方向

Claims (4)

  1. チルト調整機能およびテレスコピック調整機能を有する位置調整式操舵装置において、 固定部材に固定されたモータハウジングを有する電動モータと、
    この電動モータによって駆動され、ステアリングシャフトの軸方向と略平行に延びるウォーム軸と、
    このウォーム軸と噛み合うウォームホイールと、
    このウォームホイールの回転をロック可能なロック機構と、
    上記ウォームホイールと同軸上に同行回転するピニオンと、
    上記ステアリングシャフトを回転可能に支持し、チルト調整およびテレスコピック調整のときに、上記ステアリングホイールと同行移動する可動ジャケットと、
    この可動ジャケットに同行移動可能に連結され、上記ピニオンに噛み合い且つチルト方向に延びるラックと、を備えることを特徴とする位置調整式操舵装置。
  2. 請求項1において、チルト動作およびテレスコピック動作を切り替えるために所定の移動方向に操作される操作部材を備え、
    上記ロック機構は、上記ウォームホイールと同軸上に同行回転する被ロック部材と、上記操作部材と同行移動し移動に伴って上記被ロック部材を機械的にロック可能なロック部材と、を含むことを特徴とする位置調整式操舵装置。
  3. 請求項2において、上記被ロック部材は、上記ロック部材としての回転不能ギヤと噛み合い可能な回転可能ギヤを含むことを特徴とする位置調整式操舵装置。
  4. 請求項2または3において、上記ロック部材は上記操作部材の上記移動方向に対向する一対のロック部材を含み、これら一対のロック部材間の中央位置に上記被ロック部材が位置するように、上記操作部材を上記移動方向の中立位置に付勢する付勢部材を備えることを特徴とする位置調整式操舵装置。
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