JP3160423B2 - ステアリングコラム装置 - Google Patents

ステアリングコラム装置

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JP3160423B2
JP3160423B2 JP12447293A JP12447293A JP3160423B2 JP 3160423 B2 JP3160423 B2 JP 3160423B2 JP 12447293 A JP12447293 A JP 12447293A JP 12447293 A JP12447293 A JP 12447293A JP 3160423 B2 JP3160423 B2 JP 3160423B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車などに搭載され
るステアリングコラム装置に係わり、特にステアリング
ホイールのチルト動作及びテレスコープ動作を1つの駆
動手段で行うことのできるステアリングコラム装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車などに搭載されるステ
アリングコラム装置には、ステアリングホイールを上下
方向に傾動させるチルト動作と、同じくステアリングホ
イールをステアリングシャフトの軸方向に進退させるテ
レスコープ動作の両方を行うものが知られている。
【0003】このステアリングコラム装置は、例えば、
特開昭58−33569号公報に開示されるように、ス
テアリングメインシャフトを傾動させるチルト機構と、
同じくステアリングメインシャフトをその軸方向に移動
させるテレスコープ機構とを別々に備え、両機構には、
各々駆動手段としてチルト用駆動モータ又はテレスコー
プ用駆動モータが設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のステアリングコラム装置においては、チルト動作及
びテレスコープ動作を別々の駆動モータによって動作さ
せているため、重量が重く且つ高価な駆動モータを2つ
も用いる必要があり、ステアリング装置が大型化すると
ともに、コストが高くなるという問題が生じる。
【0005】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れ、チルト動作及びテレスコープ動作を1つの駆動手段
で行うことのできるステアリングコラム装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項1の発明は、ロワーメインシャフトに接続され
るアッパーメインシャフトを備え、ステアリングホイー
ルのチルト動作及びテレスコープ動作を行うステアリン
グコラム装置において、前記ロワーメインシャフト側に
固定された固定部材に対して、前記テレスコープ動作の
方向に移動可能に取り付けられる移動部材と、前記アッ
パーメインシャフト側に固定されるとともに、前記移動
部材に傾動可能に軸支され、該アッパーシャフトを前記
チルト動作の方向に傾動させる傾動部材と、駆動モータ
による直線的な駆動により前記傾動部材を前記テレスコ
ープ動作の方向に駆動する駆動手段とを備えるととも
に、前記チルト動作時に、テレスコロックモータを駆動
して前記移動部材を前記固定部材に対して固定する第1
の固定手段と、前記テレスコープ動作時に、チルトロッ
クモータを駆動して前記傾動部材を前記移動部材に対し
て固定する第2の固定手段と、を備えたことを特徴とす
るステアリングコラム装置を要旨とする。
【0007】また、請求項2の発明は、ロワーメインシ
ャフトに接続されるアッパーメインシャフトを備え、ス
テアリングホイールのチルト動作及びテレスコープ動作
を行うステアリングコラム装置において、ロワーメイン
シャフト側に固定された固定部材に対して傾動可能に軸
支される傾動部材と、アッパーメインシャフト側に固定
されるとともに、前記傾動部材に対して、前記テレスコ
ープ動作の方向に移動可能に取り付けられる移動部材
と、駆動モータによる直線的な駆動により前記移動部材
を前記テレスコープ動作の方向に駆動する駆動手段とを
備えるとともに、前記チルト動作時に、テレスコロック
モータを駆動して前記移動部材を前記傾動部材に対して
固定する第1の固定手段と、前記テレスコープ動作時
に、チルトロックモータを駆動して前記傾動部材を前記
固定部材に対して固定する第2の固定手段と、を備えた
ことを特徴とするステアリングコラム装置を要旨とす
る。
【0008】
【作用】前記構成を有する請求項1のステアリングコラ
ム装置においてチルト動作を行う場合は、第1の固定手
段によってテレスコロックモータを駆動して移動部材を
固定部材に対して固定するとともに、第2の固定手段に
よる固定を解除し、傾動部材を移動部材に対して傾動可
能な状態とする。そして、駆動手段によって、駆動モー
タによる直線的な駆動により傾動部材をテレスコープ動
作の方向に駆動すると、移動部材は固定部材に対して固
定されているので動かないが、移動部材に対して傾動可
能に軸支されている傾動部材が傾動するので、アッパー
メインシャフトが傾動してチルト動作が行われる。
【0009】一方、テレスコープ動作を行う場合は、第
2の固定手段によってチルトロックモータを駆動して
動部材を移動部材に対して固定するとともに、第1の固
定手段による固定を解除し、移動部材を固定部材に対し
て移動可能な状態とする。そして、駆動手段によって、
駆動モータによる直線的な駆動により傾動部材をテレス
コープ動作の方向に駆動すると、移動部材と傾動部材と
が一体となってテレスコープ動作の方向に移動するの
で、アッパーメインシャフトが移動してテレスコープ動
作が行われる。
【0010】つまり、請求項1のステアリングコラム装
置においては、チルト動作及びテレスコープ動作の各々
に専用の駆動手段を用いることなく、1つの駆動手段だ
けで両方の動作を行うことができる。また、請求項2の
ステアリングコラム装置においてチルト動作を行う場合
は、第1の固定手段によってテレスコロックモータを駆
動して移動部材を傾動部材に対して固定するとともに、
第2の固定手段による固定を解除し、傾動部材を固定部
材に対して傾動可能な状態とする。そして、駆動手段に
よって、駆動モータによる直線的な駆動により移動部材
をテレスコープ動作の方向に駆動すると、移動部材が傾
動部材とともに傾動し、アッパーメインシャフトが傾動
してチルト動作が行われる。
【0011】一方、テレスコープ動作を行う場合は、第
2の固定手段によってチルトロックモータを駆動して
動部材を固定部材に対して固定するとともに、第1の固
定手段の固定を解除し、移動部材を傾動部材に対して移
動可能な状態とする。そして、駆動手段によって、駆動
モータによる直線的な駆動により移動部材をテレスコー
プ動作の方向に駆動すると、移動部材がテレスコープ動
作の方向に移動し、アッパーメインシャフトが移動して
テレスコープ動作が行われる。
【0012】つまり、請求項2のステアリングコラム装
置においても、チルト動作及びテレスコープ動作の各々
に専用の駆動手段を用いることなく、1つの駆動手段だ
けで両方の動作を行うことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。まず、本発明の第1実施例を説明する。ここで、
図1は第1実施例のステアリングコラム装置1の平面
図、図2は同側面図である。
【0014】図1に示すように、本実施例のステアリン
グコラム装置1は、ステアリングホイールWが取り付け
られるアッパーメインシャフト11と、アッパーメイン
シャフト11にユニバーサルジョイント13を介して接
続されるロワーメインシャフト15と、この両シャフト
11,15に接続されてチルト動作及びテレスコープ動
作(以下、テレスコ動作と略称する)を行なう動作機構
16とを備えている。
【0015】そして、前記ロワーメインシャフト15
は、ユニバーサルジョイント13側の第1ロワーシャフ
ト15aと、ロワーチューブ17にベアリングなどで回
動可能に係止される第2ロワーシャフト15bとからな
り、両ロワーシャフト15a,15bは、その回転方向
には滑らず軸方向に摺動可能となるように嵌合(セレー
ション嵌合)されている。
【0016】よって、チルト動作時には、ユニバーサル
ジョイント13を支点として、図2に示すように、アッ
パーメインシャフト11が傾動し、ステアリングホイー
ルWが矢印A又はA´方向に傾動する。一方、テレスコ
動作時には、アッパーメインシャフト11及び第1ロワ
ーシャフト15aがロワーシャフト15の軸方向に移動
し、ステアリングホイールWが矢印B又はB´方向に移
動する。
【0017】そして、この様なチルト動作及びテレスコ
動作を行う前記動作機構16は、図1に示すように、ロ
ワーメインシャフト15側に固定される固定ブラケット
21と、固定ブラケット21の内側に取り付けられ、テ
レスコ動作の方向(即ちロワーシャフト15の軸方向)
に移動可能な移動プレート23と、この移動プレート2
3の内側に、チルト中心ボルト25を支点として傾動可
能に取り付けられるアッパーブラケット27と、固定ブ
ラケット21の下部に取り付けられ、アッパーブラケッ
ト27をテレスコ動作の方向に駆動する駆動モータM1
を備える駆動部29と、チルト動作時に移動プレート2
3を固定ブラケット21に対して固定するテレスコロッ
クモータM2と、テレスコ動作時にアッパーブラケット
27を移動プレート23に対して固定するチルトロック
モータM3とを備えている。
【0018】以下、この動作機構16の各構成について
順次詳述する。まず、固定ブラケット21は、図1及び
図3(図3(a)は固定ブラケット21の側面図、
(b)は同平面図である)に示すように、ロワーチュー
ブ17(車体固定部17aにて車体側に固定されてい
る)と一体になっており、移動プレート23が組み付け
られる両側壁部21a,21bと、駆動部29が取り付
けられる底壁部21cとを備え、両側壁部21a,21
bの上部には、車体側に固定される車体固定部21d,
21eが外側に向けて突設されている。そして、両側壁
部21a,21bには、後述するテレスコロックボルト
31が挿通される丸穴21f(図3参照)と、チルト中
心ボルト25が挿通される長穴21gとが設けられてい
る。尚、図3に示すように、両車体固定部21d,21
eには、長尺板状のリインフォースブラケット21hが
ボルト止めされており、このボルト止めの位置を調節す
ることによって両側壁部21a,21bの間隔Wを調節
することができる。
【0019】移動プレート23は、図1及び図4(移動
プレート23を示す側面図)に示すように、略くの字形
の左右一対の板状体であり、各々固定ブラケット21に
組み付く長穴23aと、アッパーブラケット27に組み
付く丸穴23b及び23cが設けられている。そして、
この移動プレート23は、次のようにして、テレスコ動
作の方向に移動可能となるように固定ブラケット21の
両側壁部21a,21bの内面側に組み付けられてい
る。
【0020】即ち、図1に示すように、移動プレート2
3の長穴23a及び固定ブラケット21の丸穴21fに
テレスコロックボルト31が挿通され、このボルト31
には円筒状のカラー32が外嵌されている。そして、ボ
ルト31の頭部31aが側壁部21aの外面側に溶接な
どで固定されるとともに、固定ブラケット21の側壁部
21bの外側に突出するボルト31の先端部31bに
は、テレスコロックナット33が螺合されている。
【0021】そして、固定ブラケット21の側壁部21
bには、テレスコロックナット33を締め付けて、移動
プレート23を固定ブラケット21に固定するためのテ
レスコロックモータM2が設けられている。このテレス
コロックモータM2は、図示しないウォームなどの減速
機構を介してウォームホイール34を回転させ、このウ
ォームホイール34と一体になっているテレスコロック
ナット33を締め付けたり緩めたりする。よって、テレ
スコロックナット33が締め付けられていない状態で
は、移動プレート23は、長穴23aの方向(矢印B又
はB´の方向)に移動可能であるが、テレスコナット3
3が締め付けられると、移動プレート23は、固定ブラ
ケット21の側壁部21a,21bとカラー32とで挟
みつけられ、その動きが固定される。
【0022】次に、アッパーブラケット27は、図1及
び図5(図5(a)はアッパーブラケット27の側面
図、(b)は同平面図である)に示すように、アッパー
チューブ18(アッパーメインシャフト11が挿通さ
れ、ベアリングなどによって回動可能に係止されてい
る)に固定されており、移動プレート23と組み付けら
れる側壁部27a,27bを有する。図5に示すよう
に、この両側壁部27a,27bには、ベアリング35
が圧入されており、次のように移動プレート23に対し
て傾動可能に取り付けられている。即ち、図1及び図6
(ベアリング35の取付部分の拡大図である)に示すよ
うに、固定ブラケット21の長穴21g、移動プレート
23の丸穴23b及びアッパーブラケット27のベアリ
ング穴35aには、カラー37が外嵌されたチルト中心
ボルト25が挿入され、アッパーブラケット27の内側
のナット39と螺合されている。よって、移動プレート
23及びアッパーブラケット27のベアリング35は、
カラー37とナット39とで挟持される。尚、図6に示
すように、カラー37の外周部分の鍔部37aは、固定
ブラケット21の側壁部21aに当接しないので、移動
プレート23が固定ブラケット21に対して締め付けら
れることはない。
【0023】また、図5に示すように、アッパーブラケ
ット27の側壁部27a,27bのアッパーチューブ1
8寄りの下部には、ベアリング穴35aを中心とした円
弧に沿って伸びる長穴27c,27dが設けられてお
り、前述の移動プレート23の丸穴23cと、次のよう
にして組み付けられている。即ち、図1に示すように、
アッパーブラケット27の長穴27c,27d及び移動
プレート23の丸穴23cには、前述のテレスコロック
ボルト31の場合と同様なチルトロックボルト41が挿
通され、このチルトロックボルト41にはカラー42が
外嵌されている。
【0024】また、移動プレート23の外面に突出する
先端部41bには、チルトロックナット43が螺合して
いる。そして、移動プレート23の下部の外面側には、
前述のテレスコロックモータM2と同様なチルトロック
モータM3が設けられている。このチルトロックモータ
M3は、ウォームホイール44を回転させて、チルトロ
ックナット43を締めつけたり緩めたりするものであ
り、チルトロックナット43が締め付けられていない状
態では、アッパーブラケット27は、長穴27c,27
dの方向に規制されつつ、チルト中心ボルト25を軸と
して傾動可能となるが、チルトロックナット43が締め
付けられると、アッパーブラケット27が移動プレート
23に対して固定されて傾動不能となる。
【0025】また、図5に示すように、アッパーブラケ
ット27の両側壁部27a,27bのベアリング35の
下方には、細長いプレート51が溶接にて取り付けられ
ている。このプレート51の中央下部には、断面凸型の
ピン53が圧入されており、このピン53は、次に詳述
する駆動部29の駆動ナット61に嵌入される。
【0026】駆動部29は、図2及び図7(図7(a)
は駆動部29側面図、(b)は同平面図である)に示す
ように、固定ブラケット21の底壁部21cに、ゴムシ
ート55を挟んで駆動部ブラケット57が螺子止めされ
ており、この駆動部ブラケット57に駆動モータM1が
取り付けられている。また、駆動部ブラケット57の中
央部分には、駆動モータM1の駆動によって回転するス
クリューシャフト59と、このスクリューシャフト59
に螺合する駆動ナット61とが備えられている。そし
て、図7(a)に示すように、この駆動ナット61の上
部には、前述のアッパーブラケット27のプレート51
のピン53が嵌入され、駆動ナット61とプレート51
とが一体となっている。よって、駆動モータM1を駆動
してスクリューシャフト59を回転させると、駆動ナッ
ト61が矢印C又はC´の方向に移動し、プレート51
が移動してアッパーブラケット27が駆動される。
【0027】次に、上述のような構成を有するステアリ
ングコラム装置1の動作を説明する。まず、車両運転中
等でチルト及びテレスコ動作を行わない場合は、ステア
リングホイールWの動きを固定するため、テレスコロッ
クモータM2及びチルトロックモータM3によって、テ
レスコロックナット33及びチルトロックナット43の
両方を締め付け、移動プレート23を固定ブラケット2
1に対して固定するとともに、アッパーブラケット27
を移動プレート23に対して固定する。
【0028】次に、テレスコ動作を行う場合は、テレス
コロックモータM2を駆動して、テレスコロックナット
33とテレスコロックボルト31の締め付けを解除す
る。一方、チルトロックナット43は締め付け状態とし
ておき、アッパーブラケット27を移動プレート23に
対して固定しておく。そして、駆動モータM1を駆動
し、駆動ナット61をテレスコ動作の方向に移動させ
る。すると、駆動ナット61によってアッパーブラケッ
ト27のプレート51が駆動され、移動プレート23及
びアッパーブラケット27が一体となってプレート23
の長穴23aに規制された方向(矢印B又はB´方向)
に移動する。よって、アッパーメインシャフト11及び
第1ロワーシャフト15aもこれに伴って移動し、テレ
スコ動作が行われる。
【0029】次に、チルト動作を行う場合は、チルトロ
ックモータM3を駆動して、チルトロックナット43と
チルトロックボルト41の締め付けを解除する。一方、
テレスコロックモータM2を駆動して、テレスコロック
ナット33を締め付け、移動プレート23を固定ブラケ
ット21に固定する。そして、上述のテレスコ動作と同
様に、駆動モータM1を駆動すると、アッパーブラケッ
ト27のプレート51はテレスコ動作の方向に駆動され
るが、テレスコロックナット33によって移動プレート
23が固定ブラケット21に対して固定されているの
で、アッパーブラケット27は、チルトロックボルト4
1が挿通されている長穴27dに規制されつつ、チルト
中心ボルト25を支点として傾動する。よって、アッパ
ーメインシャフト11が図2に示すように矢印A又はA
´方向に傾動し、チルト動作が行われる。尚、駆動部ブ
ラケット57はゴムシート55(図7(a)参照)を挟
んで固定ブラケット21に固定されているので、アッパ
ーブラケット27の傾動運動に伴う駆動ナット61の上
下動を吸収することができる。
【0030】以上のように、第1実施例のステアリング
コラム装置1は、駆動手段として駆動モータM1を1つ
用いるだけで、チルト動作及びテレスコ動作を行うこと
ができる。よって、重量が重く高価な駆動モータM1を
1つしか用いる必要がなく、装置の小型化及び軽量化が
達成されるとともに、コストも非常に安くなるという大
きな利点を有する。
【0031】次に、本発明の第2実施例を説明する。こ
こで、図8は第2実施例のステアリングコラム装置81
の側面図を示す。ステアリングコラム装置81は、第1
実施例のステアリングコラム装置1のロワーメインシャ
フト15側にステアリングホイールWを取り付け、アッ
パーブラケット27及びアッパーチューブ18を車体側
に固定したものに相当する。
【0032】即ち、図8に示すように、ステアリングコ
ラム装置81は、ステアリングホイールWが取り付けら
れるアッパーメインシャフト83が、第1アッパーシャ
フト83a及び第2アッパーシャフト83b(両アッパ
ーシャフト83a,83bはセレーション嵌合にて接続
される)より構成され、第2アッパーシャフト83bが
第1実施例と同様にユニバーサルジョイント(図示せ
ず)を介してロワーメインシャフト85と接続されてい
る。
【0033】そして、ステアリングコラム装置81は、
ロワーチューブ87に固定される固定ブラケット89
(第1実施例のアッパーブラケット27と同じ構造であ
る)と、傾動プレート91(同移動プレート23と同じ
構造である)と、移動ブラケット93(同固定ブラケッ
ト27と同じ構造である)とを備え、これらは、第1実
施例と同様にして組み付けられている。よって、傾動プ
レート91は、固定ブラケット89に対してチルト中心
ボルト95を支点として傾動可能であり、移動ブラケッ
ト93は、傾動プレート91に対してアッパーメインシ
ャフト83の軸方向(即ちテレスコ動作の方向)に移動
可能である。そして、移動ブラケット93の下部には、
第1実施例と同様に駆動モータM4などを有する駆動部
97が備えられるとともに、チルト動作時に移動ブラケ
ット93を傾動プレート91に対して固定するテレスコ
ロックモータM5,及びテレスコ動作時に傾動プレート
91を固定ブラケット89に対して固定するチルトロッ
クモータM6を備えている。
【0034】次に、上述の第2実施例のステアリングコ
ラム装置81の動作を説明する。まず、テレスコ動作を
行う場合は、テレスコロックモータM5を駆動して、テ
レスコロックナット99の締め付けを解除する。一方、
チルトロックモータM6を駆動してチルトロックナット
101締め付け、傾動プレート91を固定ブラケット8
9に対して固定する。そして、駆動モータM4を駆動し
てテレスコ動作の方向に移動させると、移動ブラケット
93がテレスコ動作の方向に駆動され、傾動プレート9
1の長穴91aに規制された方向に移動する。よって、
アッパーチューブ82及び第1アッパーシャフト83a
もその軸方向に移動し、テレスコ動作が行われる。
【0035】一方、チルト動作を行う場合は、チルトロ
ックモータM6を駆動して、チルトロックナット101
の締め付けを解除する。一方、テレスコロックモータM
5を駆動してテレスコロックナット99を締め付け、移
動ブラケット93を傾動プレート91に対して固定す
る。そして、上述のテレスコ動作と同様に、駆動モータ
M4を駆動すると、移動ブラケット93はテレスコ動作
の方向に駆動されるが、テレスコロックナット99によ
って移動ブラケット93が傾動プレート91に対して固
定されているので、移動ブラケット93と傾動プレート
91とが一体となって、チルト中心ボルト95を支点と
して傾動する。よって、アッパーメインシャフト83が
矢印A又はA´方向に傾動し、チルト動作が行われる。
【0036】以上のように、第2実施例のステアリング
コラム装置81においても、駆動モータM4を1つ用い
るだけで、チルト動作及びテレスコ動作を行うことがで
き、第1実施例と同様に装置の小型化及び軽量化が達成
でき、コストも非常に安くなるという利点がある。
【0037】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の
態様で実施し得ることは勿論である。例えば、テレスコ
ロックナット33及びチルトロックナット43を締め付
ける手段としては、テレスコロックモータM2及びチル
トロックモータM3を用いずに、例えば手動で締め付け
るなど、他の手段を用いても良い。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1のステ
アリングコラム装置においては、チルト動作及びテレス
コープ動作の各々に専用の駆動手段を用いることなく、
一つの駆動手段だけで両方の動作を行うことができる。
よって、重量が重く高価な駆動手段を1つしか用いる必
要がなく、装置の小型化及び軽量化が達成されるととも
に、コストも非常に安くなるという顕著な効果を奏す
る。
【0039】また、請求項2のステアリングコラム装置
においても、駆動手段を一つ用いるだけでチルト動作及
びテレスコープ動作の両方を行うことができ、装置の小
型化、軽量化及びコストの低減が達成されるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のステアリングコラム装置の平面図
である。
【図2】第1実施例のステアリングコラム装置の側面図
である。
【図3】第1実施例の固定ブラケットを示し、(a)は
その側面図であり、(b)はその平面図である。
【図4】第1実施例の移動プレートの側面図である。
【図5】第1実施例のアッパーブラケットを示し、
(a)はその側面図であり、(b)はその平面図であ
る。
【図6】第1実施例の移動プレートとアッパーブラケッ
トとの取付構造を示す拡大断面図である。
【図7】第1実施例の駆動部を示し、(a)はその側面
図であり、(b)はその平面図である。
【図8】第2実施例のステアリングコラム装置を示す側
面図である。
【符号の説明】
1…ステアリングコラム装置 11…アッパーメ
インシャフト 15…ロワーメインシャフト 21…固定ブラケ
ット 23…移動プレート 27…アッパーブ
ラケット M1…駆動モータ M2…テレスコロ
ックモータ M3…チルトロックモータ W…ステアリング
ホイール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 1/04 - 1/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロワーメインシャフトに接続されるアッ
    パーメインシャフトを備え、ステアリングホイールのチ
    ルト動作及びテレスコープ動作を行うステアリングコラ
    ム装置において、 前記ロワーメインシャフト側に固定された固定部材に対
    して、前記テレスコープ動作の方向に移動可能に取り付
    けられる移動部材と、 前記アッパーメインシャフト側に固定されるとともに、
    前記移動部材に傾動可能に軸支され、該アッパーシャフ
    トを前記チルト動作の方向に傾動させる傾動部材と、駆動モータによる直線的な駆動により 前記傾動部材を前
    記テレスコープ動作の方向に駆動する駆動手段とを備え
    るとともに、 前記チルト動作時に、テレスコロックモータを駆動して
    前記移動部材を前記固定部材に対して固定する第1の固
    定手段と、 前記テレスコープ動作時に、チルトロックモータを駆動
    して前記傾動部材を前記移動部材に対して固定する第2
    の固定手段と、 を備えたことを特徴とするステアリングコラム装置。
  2. 【請求項2】 ロワーメインシャフトに接続されるアッ
    パーメインシャフトを備え、ステアリングホイールのチ
    ルト動作及びテレスコープ動作を行うステアリングコラ
    ム装置において、 ロワーメインシャフト側に固定された固定部材に対して
    傾動可能に軸支される傾動部材と、 アッパーメインシャフト側に固定されるとともに、前記
    傾動部材に対して、前記テレスコープ動作の方向に移動
    可能に取り付けられる移動部材と、駆動モータによる直線的な駆動により前記 移動部材を前
    記テレスコープ動作の方向に駆動する駆動手段とを備え
    るとともに、 前記チルト動作時に、テレスコロックモータを駆動して
    前記移動部材を前記傾動部材に対して固定する第1の固
    定手段と、 前記テレスコープ動作時に、チルトロックモータを駆動
    して前記傾動部材を前記固定部材に対して固定する第2
    の固定手段と、 を備えたことを特徴とするステアリングコラム装置。
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