JP3197677B2 - ステアリングコラム装置 - Google Patents

ステアリングコラム装置

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JP3197677B2
JP3197677B2 JP12447493A JP12447493A JP3197677B2 JP 3197677 B2 JP3197677 B2 JP 3197677B2 JP 12447493 A JP12447493 A JP 12447493A JP 12447493 A JP12447493 A JP 12447493A JP 3197677 B2 JP3197677 B2 JP 3197677B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステアリングホイール
のチルト動作及び/又はテレスコープ動作を行うことの
できるステアリングコラム装置に係わり、特にステアリ
ングホイールのがたつきを防止して剛性を確保できるス
テアリングコラム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車などに搭載されるステ
アリングコラム装置には、ステアリングホイールを上下
方向に傾動させるチルト動作や、同じくステアリングホ
イールをステアリングシャフトの軸方向に進退させるテ
レスコープ動作を行うものが知られている。
【0003】そのため、このステアリングコラム装置に
は、ステアリングホイールが固定されているステアリン
グシャフトを駆動して上述のチルト及び/又はテレスコ
ープ動作を行なう駆動機構が設けられている。この駆動
機構は、モータなどの回転駆動源、この回転駆動源の回
転数を落としてトルクを増大させる減速機構、及び回転
運動を直線運動に変換するスクリューナット機構などを
備えている。
【0004】ところが、これらの駆動機構においては、
減速機構の歯車の噛み合わせ部分やスクリューナット機
構の螺合部分にバックラッシュが発生するため、ステア
リングシャフトひいてはステアリングホイールにがたつ
きが生じて剛性が保てないという問題があった。
【0005】そこで、従来のステアリングコラム装置に
おいては、駆動機構の構成部品自体を特殊な構造にして
バックラッシュの発生を抑えている。例えば、特開昭5
9−230861号公報に開示されるステアリング装置
においては、スクリューナットの半径方向にスリットを
形成するとともに、このスクリューナットをスクリュー
シャフト側に押圧付勢するための押圧手段を設けて、ス
クリューナットとスクリューシャフトとの間のバックラ
ッシュの発生を抑えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のステアリングコラム装置においては、駆動機構の構
造が複雑になり、組み付け性が悪化するとともに、コス
トも高くなるという問題が生じる。
【0007】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れ、組み付け性の悪化やコストの上昇を招くことなく、
ステアリングホイールのがたつきを防止して剛性を確保
することのできるステアリングコラム装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項1の発明は、ロワーメインシャフトに対してチ
ルト動作又はテレスコープ動作の少なくとも何れか一方
方向に移動可能に接続されるアッパーメインシャフト
と、該アッパーメインシャフトを駆動して前記チルト動
又はテレスコープ動作の少なくとも何れか一方の動作
を行う駆動機構と、を備えるステアリングコラム装置に
おいて、前記ロワーメインシャフト側に取り付けられる
ロワーシャフト側部材である固定ブラケットと、前記ア
ッパーメインシャフト側に取り付けられるアッパーシャ
フト側部材であるアッパーブラケットと、を備えるとと
もに、該アッパーシャフト側部材とロワーシャフト側部
材とを移動プレートを介して固定する、第1の螺子部材
及び該第1の螺子部材に螺合する第2の螺子部材と、該
第1の螺子部材及び第2の螺子部材の少なくとも一方と
一体のウォームホイールを駆動して締め付け、前記アッ
パーシャフト側部材とロワーシャフト側部材とを、両側
から挟むようにして押圧固定する駆動モータとを備える
ことを特徴とするステアリングコラム装置を要旨とす
る。
【0009】また、請求項2の発明は、前記アッパーシ
ャフト側部材は、前記ロワーシャフト側部材に傾動可能
に軸支され、前記アッパーメインシャフトを前記チルト
動作の方向に傾動させる傾動部材であることを特徴とす
る前記請求項1記載のステアリングコラム装置を要旨と
する。
【0010】更に、請求項3の発明は、前記アッパーシ
ャフト側部材は、前記ロワーシャフト側部材に対して、
前記テレスコープ動作の方向に移動可能に取り付けら
れ、前記アッパーメインシャフトを前記テレスコープ動
作の方向に移動させる移動部材であることを特徴とする
前記請求項1記載のステアリングコラム装置を要旨とす
る。
【0011】
【作用】前記構成を有する請求項1のステアリングコラ
ム装置においては、チルト動作やテレスコープ動作を行
う場合、アッパーメインシャフトを駆動装置によって駆
動して、このアッパーメインシャフトをロワーメインシ
ャフトに対してチルト動作やテレスコープ動作の方向に
移動させる。そして、チルト動作やテレスコープ動作を
行わない場合、駆動モータによって第1の螺子部材及び
第2の螺子部材の少なくとも一方をウォームホイールを
介して締め付けると、アッパーシャフト側部材である固
定ブラケットとロワーシャフト側部材であるアッパーブ
ラケットとが、移動プレートを介して両側から挟むよう
に両螺子部材によって押圧固定され、アッパーシャフト
側部材の動きが確実に規制される。よって、アッパーメ
インシャフトを駆動する駆動機構のバックラッシュに拘
らず、アッパーメインシャフトひいてはステアリングホ
イールのがたつきを抑えて剛性を確保することができ
る。
【0012】また、請求項2のステアリングコラム装置
においては、アッパーメインシャフトを駆動すると、ロ
ワーシャフト側部材に傾動可能に軸支されているアッパ
ーシャフト側部材(傾動部材)がチルト動作の方向に傾
動して、アッパーメインシャフトのチルト動作が行われ
る。そして、チルト動作を行わない場合、駆動モータに
よって第1の螺子部材及び第2の螺子部材を締め付ける
と、両螺子部材によってアッパーシャフト側部材とロワ
ーシャフト側部材が押圧固定される。よって、駆動機構
のバックラッシュに拘らず、アッパーシャフト側部材の
がたつきが防止され、ステアリングホイールの剛性を確
保できる。
【0013】更に、請求項3のステアリングコラム装置
においては、アッパーメインシャフトを駆動すると、ロ
ワーシャフト側部材に対してテレスコープ動作の方向に
移動可能に取り付けられるアッパーシャフト側部材(移
動部材)がテレスコープ動作の方向に移動して、アッパ
ーメインシャフトのテレスコープ動作が行われる。そし
て、テレスコープ動作を行わない場合、駆動モータによ
って第1の螺子部材及び第2の螺子部材を締め付ける
と、両螺子部材によってアッパーシャフト側部材とロワ
ーシャフト側部材が押圧固定される。よって、駆動機構
のバックラッシュに拘らず、アッパーシャフト側部材の
がたつきが防止され、ステアリングホイールの剛性を確
保できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。まず、本発明の第1実施例を説明する。ここで、
図1は第1実施例のステアリングコラム装置1の平面
図、図2は同側面図である。
【0015】図1に示すように、本実施例のステアリン
グコラム装置1は、ステアリングホイールWが取り付け
られるアッパーメインシャフト11と、アッパーメイン
シャフト11にユニバーサルジョイント13を介して接
続されるロワーメインシャフト15と、この両シャフト
11,15に接続されてチルト動作及びテレスコープ動
作(以下、テレスコ動作と略称する)を行なう動作機構
16と、アッパーメインシャフト11の動きを固定して
ステアリングホイールWのがたつきを防止するテレスコ
ロック機構19及びチルトロック機構20が設けられて
いる。
【0016】ここで、前記ロワーメインシャフト15
は、ユニバーサルジョイント13側の第1ロワーシャフ
ト15aと、ロワーチューブ17にベアリングなどで回
動可能に係止される第2ロワーシャフト15bとからな
り、両ロワーシャフト15a,15bは、その回転方向
には滑らず軸方向に摺動可能となるように嵌合(セレー
ション嵌合)されている。
【0017】よって、チルト動作時には、ユニバーサル
ジョイント13を支点として、図2に示すように、アッ
パーメインシャフト11が傾動し、ステアリングホイー
ルWが矢印A又はA´方向に傾動する。一方、テレスコ
動作時には、アッパーメインシャフト11及び第1ロワ
ーシャフト15aがロワーシャフト15の軸方向に移動
し、ステアリングホイールWが矢印B又はB´方向に移
動する。
【0018】また、この様なチルト動作及びテレスコ動
作を行う前記動作機構16は、図1に示すように、ロワ
ーメインシャフト15側に固定される固定ブラケット2
1と、固定ブラケット21の内側に取り付けられ、テレ
スコ動作の方向(即ちロワーシャフト15の軸方向)に
移動可能な移動プレート23と、この移動プレート23
の内側に、チルト中心ボルト25を支点として傾動可能
に取り付けられるアッパーブラケット27と、固定ブラ
ケット21の下部に取り付けられ、アッパーブラケット
27をテレスコ動作の方向に駆動する駆動モータM1を
備える駆動部29を備えている。
【0019】そして、前記テレスコロック機構19は、
固定ブラケット21及び移動プレート23に挿通される
テレスコロックボルト31と、テレスコロックボルト3
1に螺合されるテレスコロックナット33と、テレスコ
ロックナット33を締め付けて移動プレート23を固定
ブラケット21に固定するテレスコロックモータM2な
どを備えている。
【0020】また、前記チルトロック機構20は、テレ
スコロック機構19と同様に、移動プレート23及びア
ッパーブラケット27に挿通されるチルトロックボルト
41と、チルトロックボルト41に螺合されるチルトロ
ックナット43と、チルトロックナット43を締め付け
てアッパーブラケット27を移動プレート23に対して
固定するチルトロックモータM3などを備えている。
【0021】以下、駆動機構16、テレスコロック機構
19及びチルトロック機構20の各構成について順次詳
述する。まず、固定ブラケット21は、図1及び図3
(図3(a)は固定ブラケット21の側面図、(b)は
同平面図である)に示すように、ロワーチューブ17
(車体固定部17aにて車体側に固定されている)と一
体になっており、移動プレート23が組み付けられる両
側壁部21a,21bと、駆動部29が取り付けられる
底壁部21cとを備え、両側壁部21a,21bの上部
には、車体側に固定される車体固定部21d,21eが
外側に向けて突設されている。そして、両側壁部21
a,21bには、テレスコロックボルト25が挿通され
る丸穴21f(図3参照)と、チルト中心ボルト25が
挿通される長穴21gとが設けられている。尚、図3に
示すように、両車体固定部21d,21eには、長尺板
状のリインフォースブラケット21hがボルト止めされ
ており、このボルト止めの位置を調節することによって
両側壁部21a,21bの間隔Wを調節することができ
る。
【0022】移動プレート23は、図1及び図4(移動
プレート23を示す側面図)に示すように、略くの字形
の左右一対の板状体であり、各々固定ブラケット21に
組み付く長穴23aと、アッパーブラケット27に組み
付く丸穴23b及び23cが設けられている。そして、
この移動プレート23は、次のようにして、テレスコロ
ック機構19を介して固定ブラケット21の両側壁部2
1a,21bの内面側に組み付けられている。
【0023】即ち、図1及び図5(テレスコロック機構
19の拡大図である)に示すように、移動プレート23
の長穴23a及び固定ブラケット21の丸穴21fにテ
レスコロックボルト31が挿通され、このボルト31の
軸部31cには円筒状のカラー32が外嵌されている。
そして、ボルト31の頭部31aが側壁部21aの外面
側に溶接などで固定されるとともに、固定ブラケット2
1の側壁部21bの外側に突出するボルト31の先端部
31bには、テレスコロックナット33が螺合されてい
る。
【0024】そして、固定ブラケット21の側壁部21
bには、テレスコロックモータM2が設けられている。
このテレスコロックモータM2は、図示しないウォーム
などを備えた減速機構を介してウォームホイール34を
回転させ、このウォームホイール34と一体になってい
るテレスコロックナット33を締め付けたり緩めたりす
る。よって、テレスコロックナット33が締め付けられ
ていない状態では、移動プレート23は、長穴23aの
方向(矢印B又はB´の方向)に移動可能であるが、テ
レスコナット33が締め付けられると、移動プレート2
3は、固定ブラケット21の側壁部21a,21bとカ
ラー32とで強固に挟みつけられ、その動きが確実に固
定される。
【0025】次に、アッパーブラケット27は、図1及
び図6(図6(a)はアッパーブラケット27の側面
図、(b)は同平面図である)に示すように、アッパー
チューブ18(アッパーメインシャフト11が挿通さ
れ、ベアリングなどによって回動可能に係止されてい
る)に固定されており、移動プレート23と組み付けら
れる側壁部27a,27bを有する。図6に示すよう
に、この両側壁部27a,27bには、ベアリング35
が圧入されており、次のように移動プレート23に対し
て傾動可能に取り付けられている。即ち、図1及び図7
(ベアリング35の取付部分の拡大図である)に示すよ
うに、固定ブラケット21の長穴21g、移動プレート
23の丸穴23b及びアッパーブラケット27のベアリ
ング穴35aには、カラー37が外嵌されたチルト中心
ボルト25が挿入され、アッパーブラケット27の内側
のナット39と螺合されている。よって、移動プレート
23及びアッパーブラケット27のベアリング35は、
カラー37とナット39とで挟持される。尚、図7に示
すように、カラー37の外周部分の鍔部37aは、固定
ブラケット21の側壁部21aに当接しないので、移動
プレート23が固定ブラケット21に対して締め付けら
れることはない。
【0026】また、図6に示すように、アッパーブラケ
ット27の側壁部27a,27bのアッパーチューブ1
8寄りの下部には、ベアリング穴35aを中心とした円
弧に沿って伸びる長穴27c,27dが設けられてお
り、前述のチルトロック機構20を介して、移動プレー
ト23に対して次のように組み付けられている。即ち、
図1に示すように、アッパーブラケット27の長穴27
c,27d及び移動プレート23の丸穴23cにはチル
トロックボルト41が挿通され、このチルトロックボル
ト41にはカラー42が外嵌されている。また、移動プ
レート23の外面に突出する先端部41bには、チルト
ロックナット43が螺合している。
【0027】そして、移動プレート23の下部の外面側
には、チルトロックモータM3が設けられている。この
チルトロックモータM3は、前述のテレスコロックモー
タM2と同様に、ウォームホイール44を回転させて、
チルトロックナット43を締めつけたり緩めたりするも
のである。よって、チルトロックナット43が締め付け
られていない状態では、アッパーブラケット27は、長
穴27c,27dの方向に規制されつつ、チルト中心ボ
ルト25を軸として傾動可能となるが、チルトロックナ
ット43が締め付けられると、アッパーブラケット27
が移動プレート23に対して強固に固定されて傾動不能
となる。
【0028】また、図6に示すように、アッパーブラケ
ット27の両側壁部27a,27bのベアリング35の
下方には、細長いプレート51が溶接にて取り付けられ
ている。このプレート51の中央下部には、断面凸型の
ピン53が圧入されており、このピン53は、次に詳述
する駆動部29の駆動ナット61に嵌入される。
【0029】駆動部29は、図2及び図8(図8(a)
は駆動部29側面図、(b)は同平面図である)に示す
ように、固定ブラケット21の底壁部21cに、ゴムシ
ート55を挟んで駆動部ブラケット57が螺子止めされ
ており、この駆動部ブラケット57に駆動モータM1が
取り付けられている。また、駆動部ブラケット57の中
央部分には、駆動モータM1と連動する減速機構58
と、この減速機構58に連動するスクリューシャフト5
9が備えられている。減速機構58は、図示しない各種
歯車が噛み合わされ、駆動モータM1の駆動軸(図示せ
ず)の回転力をスクリューシャフト59に伝達するもの
である。そして、スクリューシャフト59には、駆動ナ
ット61が螺合しており、図8(a)に示すように、こ
の駆動ナット61の上部には、前述のアッパーブラケッ
ト27のプレート51のピン53が嵌入され、駆動ナッ
ト61とプレート51とが一体となっている。よって、
駆動モータM1を駆動し、減速機構58を介してスクリ
ューシャフト59を回転させると、駆動ナット61が矢
印C又はC´の方向に移動し、プレート51が移動して
アッパーブラケット27が駆動される。
【0030】尚、この減速機構58、スクリューシャフ
ト59及び駆動ナット61自体には、バックラッシュを
抑えるための特別な機構は設けられていない。次に、上
述のような構成を有するステアリングコラム装置1の動
作を説明する。
【0031】まず、車両運転中等でチルト及びテレスコ
動作を行わない場合は、テレスコロックモータM2及び
チルトロックモータM3を駆動して、テレスコロックナ
ット33及びチルトロックナット43の両方を締め付け
る。すると、移動プレート23は、固定ブラケット21
の側壁部21a,21bとカラー32とで強固に挟みつ
けられ、その動きが確実に固定される。また、アッパー
ブラケット27も、移動プレート23とカラー42とで
強固に挟みつけられて、その動きが確実に固定される。
【0032】よって、アッパーブラケット27は、移動
プレート23(テレスコロック機構19によって固定ブ
ラケット21に固定されている)に対して、チルトロッ
ク機構20によって傾動不能に固定されているので、駆
動部29の減速機構58やスクリューシャフト59と駆
動ナット61との間のバックラッシュに関係なく、ステ
アリングホイールWのがたつきが防止される。
【0033】次に、テレスコ動作を行う場合は、テレス
コロックモータM2を駆動して、テレスコロックナット
33とテレスコロックボルト31の締め付けを解除し
て、移動プレート23を移動可能な状態とする。一方、
チルトロックナット43は締め付け状態としておき、ア
ッパーブラケット27を移動プレート23に対して固定
しておく。そして、駆動モータM1を駆動し、駆動ナッ
ト61をテレスコ動作の方向に移動させる。すると、駆
動ナット61によってアッパーブラケット27のプレー
ト51が駆動され、移動プレート23及びアッパーブラ
ケット27が一体となってプレート23の長穴23aに
規制された方向(矢印B又はB´方向)に移動する。よ
って、アッパーメインシャフト11及び第1ロワーシャ
フト15aもこれに伴って移動し、テレスコ動作が行わ
れる。
【0034】次に、チルト動作を行う場合は、チルトロ
ックモータM3を駆動して、チルトロックナット43と
チルトロックボルト41の締め付けを解除する。一方、
テレスコロックモータM2を駆動して、テレスコロック
ナット33を締め付け、移動プレート23を固定ブラケ
ット21に固定する。そして、上述のテレスコ動作と同
様に、駆動モータM1を駆動すると、アッパーブラケッ
ト27のプレート51はテレスコ動作の方向に駆動され
るが、テレスコロックナット33によって移動プレート
23が固定ブラケット21に対して固定されているの
で、アッパーブラケット27は、チルトロックボルト4
1が挿通されている長穴27dに規制されつつ、チルト
中心ボルト37を支点として傾動する。よって、アッパ
ーメインシャフト11が図2に示すように矢印A又はA
´方向に傾動し、チルト動作が行われる。尚、駆動部ブ
ラケット57はゴムシート55(図8(a)参照)を挟
んで固定ブラケット21に固定されているので、アッパ
ーブラケット27の傾動運動に伴う駆動ナット61の上
下動を吸収することができる。
【0035】そして、上述のテレスコ動作及びチルト動
作の後には、再びテレスコロックナット33及びチルト
ロックナット43の両方を締め付け状態とすれば、移動
プレート23が固定ブラケット21に対して確実に固定
されるとともに、アッパーブラケット27が移動プレー
トに23に傾動不能に固定されるので、ステアリングホ
イールWのがたつきが防止される。
【0036】以上のように、第1実施例のステアリング
コラム装置1は、テレスコロックモータM2,テレスコ
ロックボルト31及びテレスコロックナット33を備え
るテレスコロック機構19と、チルトロックモータM
3,チルトロックボルト41及びチルトロックナット4
3を備えるチルトロック機構20とを設けているので、
アッパーメインシャフト11を駆動する駆動部29の減
速機構58やスクリューシャフト59及び駆動ナット6
1に特殊なバックラッシュ防止機構を設ける必要が無
く、組み付け性の悪化やコストの上昇を招くことなく、
ステアリングホイールWのがたつきを確実に防止して、
剛性を確保することができるという大きな利点を有す
る。
【0037】次に、本発明の第2実施例を説明する。こ
こで、図9は第2実施例のステアリングコラム装置81
の側面図を示す。ステアリングコラム装置81は、第1
実施例のステアリングコラム装置1のロワーメインシャ
フト15側にステアリングホイールWを取り付け、アッ
パーブラケット27及びアッパーチューブ18を車体側
に固定したものに相当する。
【0038】即ち、図9に示すように、ステアリングコ
ラム装置81は、ステアリングホイールWが取り付けら
れるアッパーメインシャフト83が、第1アッパーシャ
フト83a及び第2アッパーシャフト83b(両アッパ
ーシャフト83a,83bはセレーション嵌合にて接続
される)より構成され、第2アッパーシャフト83bが
第1実施例と同様にユニバーサルジョイント(図示せ
ず)を介してロワーメインシャフト85と接続されてい
る。
【0039】そして、ステアリングコラム装置81は、
ロワーチューブ87に固定される固定ブラケット89
(第1実施例のアッパーブラケット27と同じ構造であ
る)と、傾動プレート91(同移動プレート23と同じ
構造である)と、移動ブラケット93(同固定ブラケッ
ト27と同じ構造である)とを備え、これらは、第1実
施例と同様にして組み付けられている。よって、傾動プ
レート91は、固定ブラケット89に対してチルト中心
ボルト95を支点として傾動可能であり、移動ブラケッ
ト93は、傾動プレート91に対してアッパーメインシ
ャフト83の軸方向(即ちテレスコ動作の方向)に移動
可能である。そして、移動ブラケット93の下部には、
第1実施例と同様に駆動モータM4などを有する駆動部
97が備えられるとともに、移動ブラケット93を傾動
プレート91に対して固定するテレスコロック機構9
8、及び傾動プレート91を固定ブラケット89に対し
て固定するチルトロック機構100を備えている。
【0040】次に、上述の第2実施例のステアリングコ
ラム装置81の動作を説明する。まず、車両運転中等で
チルト及びテレスコ動作を行わない場合は、第1実施例
の場合と同様に、テレスコロックモータM5及びチルト
ロックモータM6を駆動して、テレスコロックナット9
9及びチルトロックナット101の両方を締め付ける。
すると、移動ブラケット93が傾動プレート91に対し
て確実に固定されるとともに、傾動プレート91が固定
ブラケット89に確実に固定される。よって、駆動部9
7のバックラッシュに関係なく、ステアリングホイール
Wのがたつきが防止される。
【0041】次に、テレスコ動作を行う場合は、テレス
コロックモータM5を駆動して、テレスコロックナット
99の締め付けを解除する。一方、チルトロックモータ
M6を駆動してチルトロックナット101締め付け、傾
動プレート91を固定ブラケット89に対して固定す
る。そして、駆動モータM4を駆動してテレスコ動作の
方向に移動させると、移動ブラケット93がテレスコ動
作の方向に駆動され、傾動プレート91の長穴91aに
規制された方向に移動する。よって、アッパーチューブ
82及び第1アッパーシャフト83aもその軸方向に移
動し、テレスコ動作が行われる。
【0042】次に、チルト動作を行う場合は、チルトロ
ックモータM6を駆動して、チルトロックナット101
の締め付けを解除する。一方、テレスコロックモータM
5を駆動してテレスコロックナット99を締め付け、移
動ブラケット93を傾動プレート91に対して固定す
る。そして、上述のテレスコ動作と同様に、駆動モータ
M4を駆動すると、移動ブラケット93はテレスコ動作
の方向に駆動されるが、テレスコロックナット99によ
って移動ブラケット93が傾動プレート91に対して固
定されているので、移動ブラケット93と傾動プレート
91とが一体となって、チルト中心ボルト95を支点と
して傾動する。よって、アッパーメインシャフト83が
矢印A又はA´方向に傾動し、チルト動作が行われる。
【0043】以上のように、第2実施例のステアリング
コラム装置81においても、テレスコロック機構98と
チルトロック機構100とを設けているので、第1実施
例と同様に特殊なバックラッシュ防止機構を設ける必要
が無く、組み付け性の悪化やコストの上昇を招くことな
く、ステアリングホイールWのがたつきを確実に防止し
て、剛性を確保することができるという利点を有する。
【0044】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の
態様で実施し得ることは勿論である。例えば、本発明の
ステアリングコラム装置は、チルト動作又はテレスコ動
作の片方のみを行なうステアリングコラム装置に適用し
てもよい。つまり、チルト動作のみの場合は、例えば上
述の第1実施例において、移動プレート23を設けず
に、アッパーブラケット27を直接固定ブラケット21
に傾動可能に軸支し、このアッパーブラケット27を固
定ブラケットに固定するチルトロック機構を設ければよ
い。また、テレスコ動作のみの場合は、アッパーブラケ
ット27を設けずに、移動プレート23をアッパーチュ
ーブ18と一体化して、テレスコロック機構のみを設け
ればよい。
【0045】更に、上記実施例のテレスコロック機構及
びチルトロック機構において、ボルト及びナットを用い
て押圧固定する方法としては、上記実施例に限定されず
様々なパターンが考えられる。例えば、テレスコロック
機構において、図10(a)に示すように、テレスコロ
ックナット111を固定ブラケット113に溶接などで
固定し、テレスコロックボルト115をモータにて駆動
して締め付けてもよい。
【0046】また、図10(b)に示すように、テレス
コロックナット用いず、固定ブラケット117に直接テ
レスコロックボルト119が螺合する螺子穴117aを
設けてもよい。更に、カラーを設けることなく、テレス
コロックボルト121とテレスコロックナット123と
で、固定ブラケット125と移動プレート127を直接
挟持して固定してもよい。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明のステアリングコ
ラム装置においては、アッパーシャフト側部材である固
定ブラケットとロワーシャフト側部材であるアッパーブ
ラケットとを固定する第1の螺子部材及びこの第1の螺
子部材に螺合する第2の螺子部材を設けるとともに、両
螺子部材をウォームホイールを介して締め付けて、アッ
パーシャフト側部材とロワーシャフト側部材とを、移動
プレートを介して両側から挟むように押圧固定する駆動
モータを設けている。よって、チルト動作テレスコー
プ動作を行う駆動機構に特殊なバックラッシュ防止機構
を設ける必要が無く、組み付け性の悪化やコストの上昇
を招くことなく、ステアリングホイールのがたつきを防
止して剛性を確保することができるという顕著な効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のステアリングコラム装置の平面図
である。
【図2】第1実施例のステアリングコラム装置の側面図
である。
【図3】第1実施例の固定ブラケットを示し、(a)は
その側面図であり、(b)はその平面図である。
【図4】第1実施例の移動プレートの側面図である。
【図5】第1実施例のテレスコロック機構を示す拡大断
面図である。
【図6】第1実施例のアッパーブラケットを示し、
(a)はその側面図であり、(b)はその平面図であ
る。
【図7】第1実施例の移動プレートとアッパーブラケッ
トとの取付構造を示す拡大断面図である。
【図8】第1実施例の駆動部を示し、(a)はその側面
図であり、(b)はその平面図である。
【図9】第2実施例のステアリングコラム装置を示す側
面図である。
【図10】他の実施例のテレスコロック機構を示す断面
図である。
【符号の説明】
1…ステアリングコラム装置 11…アッパーメ
インシャフト 15…ロワーメインシャフト 19…テレスコロ
ック機構 20…チルトロック機構 21…固定ブラケ
ット 23…移動プレート 27…アッパーブ
ラケット 31…テレスコロックボルト 33…テレスコロ
ックナット 41…チルトロックボルト 43…チルトロッ
クナット M1…駆動モータ M2…テレスコロ
ックモータ M3…チルトロックモータ W…ステアリング
ホイール

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロワーメインシャフトに対してチルト動
    又はテレスコープ動作の少なくとも何れか一方の方向
    に移動可能に接続されるアッパーメインシャフトと、 該アッパーメインシャフトを駆動して前記チルト動作
    テレスコープ動作の少なくとも何れか一方の動作を行
    う駆動機構と、 を備えるステアリングコラム装置において、 前記ロワーメインシャフト側に取り付けられるロワーシ
    ャフト側部材である固定ブラケットと、 前記アッパーメインシャフト側に取り付けられるアッパ
    ーシャフト側部材であるアッパーブラケットと、 を備えるとともに、 該アッパーシャフト側部材とロワーシャフト側部材とを
    移動プレートを介して固定する、第1の螺子部材及び該
    第1の螺子部材に螺合する第2の螺子部材と、 該第1の螺子部材及び第2の螺子部材の少なくとも一方
    と一体のウォームホイールを駆動して締め付け、前記ア
    ッパーシャフト側部材とロワーシャフト側部材とを、両
    側から挟むようにして押圧固定する駆動モータとを備え
    ることを特徴とするステアリングコラム装置。
  2. 【請求項2】 前記アッパーシャフト側部材は、前記ロ
    ワーシャフト側部材に傾動可能に軸支され、前記アッパ
    ーメインシャフトを前記チルト動作の方向に傾動させる
    傾動部材であることを特徴とする前記請求項1記載のス
    テアリングコラム装置。
  3. 【請求項3】 前記アッパーシャフト側部材は、前記ロ
    ワーシャフト側部材に対して、前記テレスコープ動作の
    方向に移動可能に取り付けられ、前記アッパーメインシ
    ャフトを前記テレスコープ動作の方向に移動させる移動
    部材であることを特徴とする前記請求項1記載のステア
    リングコラム装置。
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