JP2002302046A - ステアリング装置 - Google Patents

ステアリング装置

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JP2002302046A
JP2002302046A JP2001109867A JP2001109867A JP2002302046A JP 2002302046 A JP2002302046 A JP 2002302046A JP 2001109867 A JP2001109867 A JP 2001109867A JP 2001109867 A JP2001109867 A JP 2001109867A JP 2002302046 A JP2002302046 A JP 2002302046A
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steering column
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JP2001109867A
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Shuzo Hiragushi
周三 平櫛
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】例えば、チルトステアリング装置で、固定ブラ
ケットに挟持されるステアリングコラムのジャケットと
チルトブラケットとは別体で高価である。 【解決手段】本ステアリング装置1では、ステアリング
コラム4は、軸受6を介してステアリングシャフト3を
支持する支持部43と、チルトブラケット15を構成す
る一対の側板45、連結部54および繋ぎ部47とを、
平板を曲げ加工して一体化し、安価にできる。一対の側
板45は、車体13に固定される固定ブラケット16の
一対の固定側板23間に沿って挟持力を受け、下端58
同士を連結部54を介して、上端57同士を繋ぎ部47
を介してつながれることにより、高強度を得る。電動操
舵補助ユニット30の少なくとも一部を収容する断面略
U字形形状の軸方向延設部51をもステアリングコラム
4に一体に形成すればより好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等のステア
リング装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】ステ
アリング装置には、ステアリングコラムの傾き角度を異
ならせて、ステアリングホイールの高さ位置を調節でき
るようにするチルト調節機能を有するものがある。この
ようなステアリング装置のステアリングコラムは、車体
に位置調節可能に固定されている。例えば、ステアリン
グホイール側から見た図5の断面図に示すように、ステ
アリングコラム80は、ステアリングシャフト81を収
容するパイプ材からなるジャケット82と、このジャケ
ット82に溶接により取り付けられる溝形形状の取付部
材83とを有している。一方で、車体84には溝形形状
をなす固定ブラケット85が固定されている。固定ブラ
ケット85の一対の側板86間に、取付部材83が挟ま
れ、両者85,83を支軸87が貫通している。そし
て、固定ブラケット85の一対の側板86が、取付部材
83を押圧状態で挟持することにより、取付部材83と
固定ブラケット85とが互いに固定される。
【0003】上述のジャケット82と取付部材83と
は、それぞれ別体で形成されているので、部品点数が多
くなり、その結果、組立コストが高く、ステアリングコ
ラムが高価になっていた。また、特開2000−233
758号公報に記載されたステアリング装置では、ステ
アリングコラムのジャケットと、このジャケットを固定
するための取付部材としての一対の水平板とが一体形成
されて、断面逆Ω字形形状をなしている。しかし、取付
部材に対応してステアリングコラムの断面形状が、筒形
状の周方向の一部が切り開かれた、いわゆる開断面形状
となるので、ステアリングコラムの強度が弱くなってい
た。
【0004】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、安価で強度が高いステアリング装置を提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】請求項
1に記載の発明は、車体に固定された固定ブラケットの
一対の固定側板を介して車体に取り付けられてステアリ
ングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラム
を備え、このステアリングコラムは、ステアリングシャ
フトを支持する支持部と、一対の固定側板にそれぞれ沿
って一対の固定側板による挟持力を受ける一対の側板
と、支持部に連続し一対の側板の下端間を連結する連結
部と、一対の側板の上端間を繋ぐ繋ぎ部とを、打ち抜き
形成されたワンピースの平板を用いて一体に板金形成し
ており、繋ぎ部は、ステアリングシャフトの軸方向に平
行に延びる一対の対向部を含み、これら対向部を介して
上記挟持力を受けることを特徴とするステアリング装置
を提供する。
【0006】この発明によれば、支持部、一対の側板等
の一体化により、部品点数を低減できるので、組立コス
トを低減できる。平板を用いて板金形成することにより
一体化したので、加工コストを安価にでき、しかも、形
状の自由度を高くできる。しかも、一対の側板の各端部
が繋ぎ部および連結部をそれぞれ介して互いにつながれ
て、実質的な閉断面を形成するので、ステアリングコラ
ムの強度を高くできる。例えば、ステアリングコラムを
挟持状態で強固に固定した状態で、ステアリングシャフ
トをこじることなくスムーズに回転させることができ
る。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のステアリング装置において、上記一対の対向部は互い
に溶接され、支持部は円筒状をなし、ステアリングシャ
フトの軸方向に平行に延びて互いに溶接された一対の対
向部を含むことを特徴とするステアリング装置を提供す
る。この発明によれば、支持部を筒からなる閉断面と
し、しかも、一対の側板、連結部および繋ぎ部による完
全な閉断面を構成できるので、ステアリングコラム全体
としての強度を格段に強くすることができる。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載のステアリング装置において、上記連結部から
ステアリングシャフトの軸方向に平行に延びる断面略U
字形形状の軸方向延設部が形成され、この軸方向延設部
により区画される凹部に、操舵補助用のモータの駆動力
をステアリングシャフトに伝える電動操舵補助ユニット
の少なくとも一部が収容されることを特徴とするステア
リング装置を提供する。
【0009】この発明によれば、断面略U字形形状の軸
方向延設部であれば、平板を用いて板金形成することに
より容易に形成できるので、ステアリングコラムをより
安価にできる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態のステ
アリング装置を説明する。図1は、本ステアリング装置
の概略構成を示す模式図である。図2は、図1のA−A
断面を示す断面図である。本ステアリング装置1は、車
輪(図示せず)を操向するためにステアリングホイール
2の動きを伝達するステアリングシャフト3と、このス
テアリングシャフト3を内部に通して軸受6,7を介し
て回転自在に支持するステアリングコラム4とを有して
いる。ステアリングホイール2が回されると、その回転
がステアリングシャフト3等を介して図示しない操舵機
構に伝達され、車輪を操向することができる。
【0011】また、本ステアリング装置1は、ステアリ
ングコラム4をチルト中心軸11の周りに傾けることに
より、運転者の体格や運転姿勢等に応じてステアリング
ホイール2の高さ位置を調節するチルト調節機能と、ス
テアリングホイール2をステアリングシャフト3の軸方
向(以下単に軸方向という。矢印S参照。)に位置調節
するテレスコピック調節機能とを有している。これらの
機能は、ステアリングコラム4を車体13(一部のみ図
示)に取り付ける取付構造により実現されている。
【0012】ステアリング装置1は、例えば、ステアリ
ングホイール2を上側となるようにして、軸方向を斜め
にして設置される。なお、以下では、軸方向を水平にし
た状態を基に説明する。また、軸方向およびチルト中心
軸11の軸線方向にともに直交する方向を上下方向(矢
印V参照)としても説明する。取付構造では、ステアリ
ングコラム4の一端41に設けられたロワブラケット1
2と、車体13に固定された前部ブラケット14とが、
チルト中心軸11を介して連結されている。チルト中心
軸11は、前部ブラケット14の円形孔と、ロワブラケ
ット12の横長孔55(図3参照)とを挿通している。
これにより、ステアリングコラム4の一端41はチルト
中心軸11の周りに揺動自在且つ軸方向に相対移動自在
に支持されている。また、ステアリングコラム4の中間
部42に設けられたチルトブラケット15と、車体に固
定された固定ブラケット16とが支軸17を介して連結
されている。支軸17は、チルトブラケット15に形成
された軸方向に延びる横長孔56(図3参照)と、横長
孔56と交差する方向に延びる固定ブラケット16の縦
長孔とを挿通している。これにより、ステアリングコラ
ム4の中間部42は、固定ブラケット16に対して、軸
方向および上下方向に位置調整可能に支持されている。
支軸17には、カム機構18、操作レバー19等を含む
ロック機構20が設けられ、これにより調整された位置
を維持できるようになっている。
【0013】固定ブラケット16は、断面略逆U字形形
状をなして、互いに対向する一対の固定側板23を有し
ている。一対の固定側板23は、その間にステアリング
コラム4のチルトブラケット15を挟んでいる。支軸1
7は、6角ボルトからなり、その一端に頭部21を有
し、他端にカム機構18が取り付けられている。カム機
構18は、操作レバー19を支軸17の周りに回動操作
することにより、支軸17の軸線方向に位置規制されつ
つ操作レバー19と一体回動するカム24が、カムフォ
ロワ25を支軸17の軸線方向に相対変位させるもので
ある。カムフォロワ25と支軸17の頭部21との間に
固定ブラケット16およびチルトブラケット15とが挟
み込まれていて、操作レバー19を操作することによ
り、カムフォロワ25と頭部21とが、両ブラケット1
5,16を押圧したり、その押圧を解除することができ
る。
【0014】押圧を解除した状態で、ステアリングコラ
ム4をチルト調節およびテレスコピック調節することが
できる。また、ロック機構20は、両ブラケット15,
16同士を互いに押圧した状態で、チルトロックおよび
テレスコロックを達成させることができる。特に、本発
明のステアリング装置1のステアリングコラム4は、図
3の斜視図に示すように、例えば、鋼板等を曲げ加工す
ることにより、チルトブラケット15を一体に形成した
一体成形品とされている。
【0015】ステアリングコラム4は、軸受6を介して
ステアリングシャフト3を支持する支持部43と、この
支持部43を取り付けるための上述のチルトブラケット
15を構成する各部、すなわち、一対の側板45、連結
部54、繋ぎ部47とを有している。一対の側板45
は、一対の固定側板23にそれぞれ沿って一対の固定側
板23による挟持力を受ける。連結部54は、支持部4
3に軸方向に連続して、断面円弧形状に形成され、一対
の側板45の下端58間を連結する。繋ぎ部47は、一
対の側板45の上端57間を繋いでいる。支持部43
と、一対の側板45と、連結部54と、繋ぎ部47との
各部が一体に形成されている。
【0016】上述の各部43,45,47,54は、有
端状の平坦な鋼板等の単一の平板40(図4参照)を板
金形成、例えば、曲げ加工することにより一体形成され
ている。このように、上述の各部43,45,47,5
4の一体化により、部品点数を低減できるので、部品コ
ストおよび組立コストを低減できる。また、平板40を
用いて板金形成することにより一体化したので、加工コ
ストを安価にできて、しかも、パイプ材を用いる場合に
比べて、支持部43の形状の自由度を高くできる。
【0017】ここで、平板40を用いて板金形成する方
法としては、曲げ加工の他、絞り加工を例示できる。こ
のような加工方法であれば、平板を利用しつつ、ステア
リングコラム4の基本形状、例えば、上述の各部43,
45,47,54を含む形状を後加工せずに得ることが
できる。一対の側板45は、互いに平行に対向してい
る。側板45は横長孔56を有する。一対の側板45の
一方の端部57から互いに接近する方向に所定長さで延
びる一対の延設部46が形成されている。延設部46の
先端に対向部44が形成されている。一対の対向部44
は、ステアリングシャフト3の軸方向に平行にそれぞれ
延びていて、互いに対向して当接している。
【0018】繋ぎ部47は、一対の延設部46および一
対の対向部44により構成されている。繋ぎ部47は、
当接し合う一対の対向部44を介して固定ブラケット1
6による挟持力を受ける。また、挟持力を受けたとき
に、連結部54と協働して一対の側板45同士の間隔を
規制する。挟持力を受けた状態でチルトブラケット15
は、軸方向を切る断面において、一対の対向部44が当
接し合うことで、一対の側板45の上端57同士が繋ぎ
部47を介して、一対の側板45の下端58同士が連結
部54を介してそれぞれ互いにつながれる。これによ
り、ステアリングコラム4のチルトブラケット15に対
応する部分を、実質的な閉断面に形成するので、高強度
にできる。その結果、固定ブラケット16による挟持力
を受けて強固に固定される状態で、ステアリングコラム
4の変形を規制でき、ステアリングシャフト3をこじる
ことなく支持部43により支持でき、スムーズに回転さ
せることができる。なお、挟持力を受ける繋ぎ部47
は、上述の一対の延設部46に限定されない。例えば、
延設部46の所定長さを互いに異ならせ、少なくとも一
方の延設部46の所定長さを0としてもよい。この場
合、所定長さ0となる側の対向部44は側板45の内面
となる。また、対向部44同士は、挟持力を受けたとき
に当接すればよく、スプリングバックにより多少の隙間
があっても構わない。
【0019】繋ぎ部47は、一対の固定側板23間に配
置され、一対の側板45間に挟まれているので、挟持力
を受けるのに好ましく、より大きな挟持力を受けること
ができる。また、繋ぎ部47は、一対の固定側板23に
よる挟持力の方向(支軸17の延びる方向となる)に沿
っているので、挟持力を受けるのにより好ましい。さら
に、繋ぎ部47は、一対の側板45の上端57同士を繋
ぐので、挟持力を受けたときの一対の側板45間の間隔
を規制するのに好ましい。というのは、一対の側板45
の上端57は、支軸17を挟んでステアリングシャフト
3と反対側となり、挟持力により変形し易いが、この変
形し易い上端57同士を繋ぎ部47により効果的に変形
を防止できるからである。
【0020】支持部43と一対の側板45とは、ステア
リングシャフト3の軸方向に沿って隣接して並んでい
る。支持部43は、軸方向に延びる長尺の略筒状、例え
ば、円筒形状に形成され、その内部にステアリングホイ
ール2側となるステアリングシャフト3の部分を収容
し、側板45から遠い側となる端部の内面で軸受6を保
持している。また、円筒形状の支持部43であれば、軸
受6をがたつきなく支持するのに好ましい。ここで、略
筒状とは、断面形状が周方向に連続した筒形状の他、そ
の周方向の一部が欠けた溝形状や略C字形形状のような
ものも含む趣旨である。これは、以下のように形成され
た支持部43が、ステアリングシャフト3の軸方向に平
行に延びる一対の対向部50を含むことに対応したもの
である。
【0021】ステアリングコラム4の形成では、先ず、
平板40を、図4に示す展開形状に打ち抜き形成し、こ
れと同時に横長孔55,56等も打ち抜き形成により開
ける。なお、展開形状に打ち抜き形成後、例えば、基本
形状の形成後に、孔等を開けてもよい。次に、平板40
を、ステアリングシャフト3と平行となる曲げの中心線
39の回りに、円弧形状に曲げ加工し、円弧形状の周方
向の両端部を互いに対向させる。この両端部が上述の対
向部50となる。これにより支持部43が略円筒形状で
得られる。
【0022】これとともに、平板40において、連結部
54となる部分の両側部分を同側に起こして、互いに対
向させることにより一対の側板45を形成し、側板45
から延びた先端部をさらに内側に曲げて延設部46を形
成する。この状態で、延設部46の先端となる対向部4
4同士は当接可能に対向する。また、対向部44同士を
互いに溶接してもよい。この場合には、溶接部37(図
2および図3に一点鎖線で図示した。)により対向部4
4同士が強固に連結されるので、一対の対向部44の間
には隙間があっても構わない。また、支持部43の一対
の対向部50を溶接部38で互いに溶接してもよい。な
お、対向部44,50の溶接を省略してもよい。
【0023】その後、軸受6と接する支持部43の内周
面部分は円柱面に切削加工される。この切削加工はパイ
プ材を利用する従来のステアリングコラムでも施されて
いるので、コストの上昇を招くことはない。支持部43
の一対の対向部50を互いに溶接する場合には、支持部
43を筒からなるいわゆる閉断面形状にできる。また、
繋ぎ部47の一対の対向部44を互いに溶接する場合に
は、一対の側板45、連結部54および繋ぎ部47によ
る完全な閉断面形状を構成できる。これら支持部43お
よびチルトブラケット15をともに閉断面形状にするこ
とにより、ステアリングコラム4全体としての強度を格
段に強くすることができる。従って、ステアリングコラ
ム4の剛性を高めることができる。
【0024】例えば、ステアリングコラム4に曲げ力が
作用するような場合であっても、ステアリングシャフト
3のスムーズな作動を確保できる。また、溶接する場合
と溶接しない場合とを、同程度の剛性を得る場合で比較
すると、溶接する場合には、剛性を高くできる分、平板
40の肉厚を薄くでき、軽量化できる。また、対向部5
0,44の一方の溶接加工を省略することもできる。こ
の場合には、対向部50,44をともに溶接する場合の
上述の作用効果を部分的に得ることができ、さらに、上
述の溶接による高価な溶接加工を少なくできるので、溶
接しない場合に比べてコストの上昇を抑制しつつ強度を
高めることができる。
【0025】また、ステアリング装置1は、パワーステ
アリング装置として構成され、操舵操作に伴い生じる操
舵抵抗に見合った操舵補助力を得られるようになってい
る。このため、操舵補助用の電動モータ31の駆動力を
ステアリングシャフト3に伝える電動操舵補助ユニット
30が設けられている。このユニット30は、ステアリ
ングシャフト3にかかるトルクを検知するためのトルク
センサ33と、トルクセンサ33による検知トルクに応
じて駆動される電動モータ31と、この電動モータ31
からの回転力を減速して伝達するウォーム歯車機構等の
伝達機構32とを有している。伝達機構32は、ステア
リングシャフト3と一体回転するウォームホイールと、
このウォームホイールと噛み合うウォーム軸とを有して
いる。
【0026】ユニット30の一部である、トルクセンサ
33およびウォームホイールが、ステアリングコラム4
の軸方向延設部51の凹部59内に収容されている。な
お、ユニット30の全体を凹部59内に収容するように
してもよい。また、ユニット30は軸方向延設部51に
取り付けられている。軸方向延設部51は、上述の各部
43,45,47,54と、平板40を用いて板金形成
することにより、さらに一体に形成されている。軸方向
延設部51はステアリングコラム4の一端42側に配置
されている。軸方向延設部51は、断面略U字形形状に
形成され、その内部に凹部59を区画している。この凹
部59はステアリングシャフト3の径方向となる上方に
開放され、軸方向の両側にも開放されている。また、凹
部59の一対の周縁部53は、軸方向に延びていて、伝
達機構32のハウジングを支持する。ウォームホイール
とウォーム軸とが一対の周縁部53の間を通じて噛み合
うようにされている。
【0027】断面略U字形形状の軸方向延設部51であ
れば、平板40を曲げ加工等の板金形成法により容易に
形成できるので、従来のパイプ材製のステアリングコラ
ムに凹部を形成する場合に比べて、上述のように支持部
43および一対の側板45を一体化する効果と相まっ
て、ステアリングコラム4をより安価にできる。また、
軸方向延設部51は横長孔55を有する上述のロワブラ
ケット12を兼用している。軸方向延設部51は、軸受
7を介してステアリングシャフト3の車輪側部分を回転
自在に支持し、上述の支持部としても機能する。軸方向
延設部51は、断面略C字形形状とされ、軸受7をその
径方向に位置決めする。
【0028】このように本発明の実施形態によれば、ス
テアリングコラム4の支持部43とチルトブラケット1
5を構成する各部45,47,54とを平板40を用い
て一体化することにより、ステアリングコラム4を安価
にできる。しかも、対向部44同士を当接させることに
より、または対向部44同士を溶接することにより、一
対の側板45の各端部57,58が繋ぎ部47および連
結部54をそれぞれ介してつながれて、実質的な閉断面
を形成するので、ステアリングコラム4を高強度にでき
る。その結果、強度が高く安価なステアリング装置1を
実現できる。
【0029】ここで、強度とは、一対の固定側板23に
よる挟持力を受けるときに、一対の側板45の間隔に生
じる変化量が所定量となるときの挟持力の大きさであ
る。また、軸受6,7を設ける場合には、スムーズな作
動を確保できる。さらに、高価な溶接加工箇所を少なく
することもできるので、この点でも低コスト化に寄与で
きる。なお、上述のステアリングコラム4は、ステアリ
ングシャフト3の一部、例えば、ステアリングホイール
側や車輪側の一方だけを支持するものとしてもよい。こ
の場合、支持しない側に対応する軸受や軸方向延設部5
1や支持部43を省略することもできる。
【0030】また、本発明をパワーステアリング装置の
他、操舵補助力を得られない手動操作タイプのステアリ
ング装置に適用してもよい。この場合には、電動操舵補
助ユニット30を省略することができる。また、開断面
形状の軸方向延設部51に代えて軸受7を支持する閉断
面形状の支持部を設け、この支持部と、軸受6を支持す
る支持部43との間に側板45を配置するようにしても
よい。このように本発明によれば、パワーステアリング
装置用のステアリングコラムと、手動操作タイプに対応
したステアリングコラムとを、同様の方法で概ね同形に
形成できるので、ステアリングコラムに取り付けられる
部品を共用化することができる。
【0031】また、本発明は、挟持状態で固定されるス
テアリングコラムに適用でき、このようなものであれ
ば、チルト調節機能を省略したステアリング装置や、テ
レスコピック調節機能を省略したステアリング装置にも
適用できる。その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のステアリング装置の概略
構成の模式図である。
【図2】図1のA−A断面を示すステアリングコラムの
断面図であり、周辺部分も一点鎖線で図示している。
【図3】図1に示すステアリングコラムの斜視図であ
る。
【図4】図3に示すステアリングコラムを曲げ加工によ
り形成するための平板の展開図であり、ステアリングコ
ラムの各部の符号を括弧付きで対応する部分に付してい
る。
【図5】従来のステアリング装置の概略構成の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ステアリング装置 3 ステアリングシャフト 4 ステアリングコラム 13 車体 16 固定ブラケット 23 固定側板 30 電動操舵補助ユニット 31 モータ 40 平板 43 支持部 44 繋ぎ部の対向部 45 側板 47 繋ぎ部 50 支持部の対向部 51 軸方向延設部 54 連結部 57 側板の上端 58 側板の下端 59 凹部 S 軸方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体に固定された固定ブラケットの一対の
    固定側板を介して車体に取り付けられてステアリングシ
    ャフトを回転自在に支持するステアリングコラムを備
    え、 このステアリングコラムは、ステアリングシャフトを支
    持する支持部と、一対の固定側板にそれぞれ沿って一対
    の固定側板による挟持力を受ける一対の側板と、支持部
    に連続し一対の側板の下端間を連結する連結部と、一対
    の側板の上端間を繋ぐ繋ぎ部とを、打ち抜き形成された
    ワンピースの平板を用いて一体に板金形成しており、 繋ぎ部は、ステアリングシャフトの軸方向に平行に延び
    る一対の対向部を含み、これら対向部を介して上記挟持
    力を受けることを特徴とするステアリング装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のステアリング装置におい
    て、上記一対の対向部は互いに溶接され、支持部は円筒
    状をなし、ステアリングシャフトの軸方向に平行に延び
    て互いに溶接された一対の対向部を含むことを特徴とす
    るステアリング装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のステアリング装
    置において、 上記連結部からステアリングシャフトの軸方向に平行に
    延びる断面略U字形形状の軸方向延設部が形成され、こ
    の軸方向延設部により区画される凹部に、操舵補助用の
    モータの駆動力をステアリングシャフトに伝える電動操
    舵補助ユニットの少なくとも一部が収容されることを特
    徴とするステアリング装置。
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