JP5417706B2 - 把手用貫通孔付き袋体、およびその製造方法 - Google Patents
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更に、製造時に抜きカスが散乱することがなく、かつ柔軟性に優れる把手用貫通孔を形成し得る把手用貫通孔付き袋体の製造方法を提供することを目的とする。
(参考態様1)
まず、樹脂溜りのない参考態様である図1、図2、図4を用いて、本願発明の把手用貫通孔付き袋体の基本構成を説明する。
図1(a)に示すように、把手用貫通孔付き袋体(10)は、袋体の外周がヒートシールされ、前記ヒートシール部(40)内に把手用貫通孔(20)が設けられたものである。該把手用貫通孔(20)の周縁には、未シール部(30)が形成されている。内容物が収納され密封された把手用貫通孔付き袋体(10)の前記把手用貫通孔(20)に指を挿入して当該把手用貫通孔付き袋体(10)を持ち上げた場合、前記把手用貫通孔(20)の周縁に形成された未シール部(30)によって重量が分散され圧痛などを回避でき、または把手用貫通孔(20)に接触する傷などの発生を防止することができる。なお、前記把手用貫通孔(20)は、フックなどに吊り下げるための吊下げ用孔として使用することもできる。
次に、樹脂溜りのある実施態様である図5および図6を用いて、本願発明の把手用貫通孔付き袋体について説明する。
本発明において、未シール部(30)の態様は、未シール部(30)の開きをより促進できるように、例えば図5に示すように、ヒートシール層(87)とヒートシール層(87)との融着端部に樹脂溜り(89)が形成されている。このような樹脂溜り(89)は、たとえば把手用貫通孔(20)の外周の未シール部(30)の更に外周を高圧シールすると、最内層のヒートシール層(87)を構成する樹脂が未シール部(30)に移行され、ヒートシールと未シール部の境界に樹脂溜り(89)が形成される。図5において符号43は、高圧シール部である。
(実施態様2)
次に、樹脂溜りのある実施態様である図7を用いて、本願発明の把手用貫通孔付き袋体の別の態様を説明する。
図7は、天シール部と横シール部との重複部に円形の把手用貫通孔(20)が形成され、前記把手用貫通孔(20)の周縁の略半分に未シール部(30)と高圧シール部(40)とが形成され、かつ前記把手用貫通孔(20)の対角に注出具(50)が設けられた把手用貫通孔付き袋体(10)である。この袋体(10)の把手用貫通孔(20)に指を通しフックに吊るす場合、指は前記把手用貫通孔(20)の一部と接触して袋体(10)の重量を受けるため、指が接触する前記一部にのみ未シール部(30)が形成されている。また、前記把手用貫通孔(20)をフックに吊るすと、把手用貫通孔(20)と対角に設けられた注出具(50)とが鉛直になり、前記注出具(50)から内容物を排出させることができる。なお、未シール部(30)は、前記把手用貫通孔(20)の周縁の略半分にのみ形成され、これによってヒートシール部(40)の面積を小さくすることができる。
次に、樹脂溜りのない参考態様である図8を用いて、本願発明の把手用貫通孔付き袋体の別の態様を説明する。
図8は、未シール部(30)付き把手用貫通孔(20)とは別に、専用の吊下げ用孔(53)を設けた本発明に係る把手用貫通孔付き袋体(10)の参考態様である。天シール部に把手用貫通孔(20)と吊下げ用孔(53)とが形成され、底シール部に注出具(50)が形成されている。本発明では、把手用貫通孔(20)は、孔の端部が指と接触すればよく、同時に袋体(10)をフックに吊り下げるための吊下げ用孔(53)として用いてもよい。
次に、樹脂溜りのある実施態様である図9を用いて、本願発明の把手用貫通孔付き袋体の別の態様を説明する。
図9は、天シール部の下に開閉可能なチャック(55)を設けた袋体(10)であり、上記チャック(55)の上部に袋体を形成する2枚の積層フィルムのいずれか1枚に切り込みを形成してなる開口部(56)が設けられ、両横のシール部に円形の把手用貫通孔(20)が、底シール部に注出具(50)が形成されている。チャック(55)の上部にあるに開口部(56)を開封した状態で製袋されており、例えば病院で患者の状態に合わせて調合した経腸栄養剤などを充填して投与することができる。チャック(55)を開封した後に、親指と人差し指とをそれぞれ把手用貫通孔(20)に挿入すれば、片手で袋の口を開くことができ、空いた片手で袋体(10)に内容物を収納することができる。図9では、把手用貫通孔(20)の上部に未シール部(30)と高圧シール部(43)とが形成され、把手用貫通孔(20)に指を挿入して袋体(10)を持ち上げた場合にも指の圧痛や傷などを回避することができる。把手用貫通孔(20)の上部に限定して未シール部(30)と高圧シール部(43)とを形成したため、ヒートシール部(40)の面積を小さくすることができた。なお、前記開口部の上部の天シール部に吊下げ用孔(53)が形成されており、内容物の収納された袋体をフックに吊り下げた状態で使用することができる。
次に、樹脂溜りのある実施態様である図10を用いて、本願発明の把手用貫通孔付き袋体の別の態様を説明する。
図10は、本発明に係る注出具(50)および把手用貫通孔付き袋体(10)の実施態様で、スタンディングパウチの底材部に把手用貫通孔(20)が設けられ、その対角に注出具(50)を設けられた態様を示す。自立性維持のためにスタンディングパウチを構成するフィルムは腰が強く、特に、ヒートシール部(40)が2枚重なった底部は剛性が極めて高い。図10では、このような剛性の高いヒートシール部(40)に把手用貫通孔(20)が形成され、把手用貫通孔(20)の周縁の一部に未シール部(30)および高圧シール部(43)が形成された態様を示す。未シール部(30)の形成によって指への負荷を大きく軽減することができる。なお、図中の破線は、スタンディングパウチの底部の折り曲げ端部である。
本発明で使用する基材フィルムは、少なくとも2層の延伸フィルムを積層した層からなる。
(3)ヒートシール層
最内層を構成しうるヒートシール層としては、熱によって溶融し相互に融着し得る樹脂層を使用することができる。具体的には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、及びそれらの金属架橋物等の樹脂、メタロセン触媒を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体、ポリプロピレン、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂等の樹脂からなる1種以上のフィルムもしくはシートまたはこれらを構成する樹脂からなる共押出しフィルムも使用できる。
(4)積層フィルム
本発明で使用する積層フィルムは、前記基材フィルムの最内側にヒートシール層を形成した積層フィルムである。
(5)把手用貫通孔付き袋体の製造方法
本発明の把手用貫通孔付き袋体は、少なくとも2層の延伸フィルムを積層した層を含む基材フィルムの最内側にヒートシール層を形成した積層フィルムを使用し、ヒートシール部に形成した把手用貫通孔の周縁の少なくとも一部に未シール部を形成して製造される。この際、把手用貫通孔の内部をヒートシールせずに把手用貫通孔を抜くと、軽くかつ帯電した未シールフィルムが袋体に付着しその除去が容易でなく、かつその後の内容物の封入時にそれが混入される場合がある。この問題点を回避するため、本発明では把手用貫通孔形成位置の外側および内側をヒートシールし、次いで前記外周の前記把手用貫通孔の形成位置に把手用貫通孔を形成し、把手用貫通孔付き袋体を製造する。すなわち、本発明の第二は、外周がヒートシールされ袋状に成形され、かつ、前記外周部に把手用貫通孔が設けられた袋体の製造方法であって、少なくとも2層の延伸フィルムを積層した層を含む基材フィルムの最内側にヒートシール層を形成した積層フィルムを、前記ヒートシール層を対向して重ね、前記重ね部の外周であって、前記把手用貫通孔の形成位置の外側および内側をヒートシールすることによって、前記把手用貫通孔の外周の少なくとも一部に未シール部を設け、次いで前記外周の前記把手用貫通孔形成位置の内側に設けたヒートシール部と未シール部からなる重ね合わされた前記積層フィルムを除去することによって把手用貫通孔を形成し、更に、ヒートシールの際に、前記把手用貫通孔形成位置の外側の未シール部とヒートシール部の境界のヒートシール部に、他よりも高い圧力でヒートシールする高圧ヒートシール部を形成して前記未シール部端部のヒートシール層の融着部に樹脂溜りを形成する工程を含むことを特徴とする、把手用貫通孔付き袋体の製造方法である。以下、特徴的な未シール部を有する把手用貫通孔の形成方法について図面を用いて説明する。
まず、樹脂溜りのない参考態様である図11を用いて、把手用貫通孔の形成方法の基本構成を説明する。
把手用貫通孔の形成において、「把手用貫通孔の形成位置の外側および内側をヒートシールし」とは、把手用貫通孔を形成するための抜き位置の外側および内側をヒートシールすることを意味する。これにより把手用貫通孔の外周の少なくとも一部に未シール部が形成され、把手用貫通孔の内側にシール部が形成される。図11(a)に把手用貫通孔(20)形成位置(23)を破線で示し、実線でその外側線(25)および内側線(27)を示す。外側線(25)および内側線(27)の実線で囲まれた範囲が未シール(30)となり、それ以外はヒートシール部(40)となる。図11(b)に、把手用貫通孔(20)を抜いた後の状態を示す。なお、把手用貫通孔(20)形成時に生成した打ち抜き片は、一部にヒートシール部(40)を有するため各積層フィルムに分離せず、その重力と剛性によって袋体に付着することが回避される。
次に、樹脂溜りのない参考態様である図12を用いて、把手用貫通孔の形成方法の別の態様を説明する。
把手用貫通孔の形成では、把手用貫通孔を形成する際に発生する打ちぬき片の一部を、把手用貫通孔の内側をヒートシールすることでその分離を防止できればよく、従って、把手用貫通孔の抜き位置の一部がヒートシールされていてもよい。このような態様でも、把手用貫通孔の外周の一部に未シール部を形成できるため指の傷を防止することができ、かつ打ち抜き片の分離を防止することができるからである。したがって、図12(a)に示すように、把手用貫通孔の抜き位置(23)の内側に十字のヒートシール部と、前記十時のヒートシール部と連設する抜き位置(23)の外側(25)の円形のヒートシール部とを形成するように、ヒートシールを行ってもよい。図12(b)に、把手用貫通孔の抜き位置(23)で把手用貫通孔(20)を抜いた後の状態を示す。把手用貫通孔(20)の外周の4箇所に未シール部(30)が形成され、打ち抜き片は、一部にヒートシール部(40)を有するため各積層フィルムに分離せず、その重力と剛性によって袋体に付着することが回避される。
次に、樹脂溜りのない参考態様である図13を用いて、把手用貫通孔の形成方法の別の態様を説明する。
図13(a)に示すように、円形の把手用貫通孔の中央を中心とする半円の内部を未シール部(30)とする態様であってもよい。前記把手用貫通孔形成位置の外側および内側の少なくとも一部がヒートシールされ、同時に把手用貫通孔の外周の一部に未シール部が形成され、かつ打ちぬき片の分離が防止されるからである。
次に、樹脂溜りのある実施態様である図14および図15を用いて、本願発明における把手用貫通孔の形成方法について説明する。
本発明では、上述の参考態様である把手用貫通孔の形成方法において、更に、ヒートシールの際に、前記把手用貫通孔形成位置の外側の未シール部とヒートシール部の境界のヒートシール部に、他よりも高い圧力でヒートシールされる高圧シール部を形成する。この態様を図14(a)に示す。図14(a)は、図11(a)の把手用貫通孔形成位置の外側の未シール部とヒートシール部の境界のヒートシール部に高圧シール部(43)を形成したものであり、図14(b)は、把手用貫通孔(20)を抜いた後の状態である。また、図14(b)のX−X'切断線の模式的な切断面を図15に示す。図15に示すように、未シール部(30)外周に高圧シール部(43)を形成することで、溶融した最内層のヒートシール層(87)が未シール部(30)に向かって変形して樹脂溜り(89)を形成し、未シール部(30)を構成する積層フィルム(80)が開くため、把手用貫通孔(20)に指を挿入した場合の指の負荷を軽減することができる。
なお、ヒートシールの際に、把手用貫通孔形成位置の外側の未シール部とヒートシール部の境界のヒートシール部に、他よりも高い圧力でヒートシールする高圧ヒートシール部を形成して未シール部端部のヒートシール層の融着部に樹脂溜りが形成されればよく、図14(a)の態様に限定されるものではない。
例えば、図12(a)や図13(a)の把手用貫通孔形成位置の外側の未シール部とヒートシール部の境界のヒートシール部に高圧シール部を形成したものであってもよい。
ここで、図7、図9、図10における把手用貫通孔は、図13(a)の把手用貫通孔形成位置の外側の未シール部とヒートシール部の境界のヒートシール部に高圧シール部を形成したものである。
本発明にかかる把手用貫通孔付き袋体は、例えば、飲食品、試薬、粉末薬、輸液、血液、または経腸栄養剤等を充填して使用することができる。本発明にかかる把手用貫通孔付き袋体は、把手用貫通孔の外周に未シール部が形成されているため、指を挿入してもそれが傷つくのを防止することができる。しかも、シール部の強度に優れ、長時間、吊り下げて使用する用途において、優れた効果を発揮できる。
(製造例1)
厚み12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレイトフィルムと、厚み15μmの二軸延伸ポリアミドフィルムと、厚み9μmのアルミニウム箔とを、2液硬化型のウレタン系接着剤層を介してそれぞれ接着し、ヒートシール層として厚み60μmのハイレトルト用未延伸ポリプロピレンフィルムを2液硬化型のウレタン系接着剤層を介して積層した。これにより、二軸延伸ポリエチレンテレフタレイトフィルム(12μm)/接着剤層/二軸延伸ポリアミドフィルム(15μm)/接着剤層/アルミニウム箔(9μm)/接着剤層/未延伸ポリプロピレンフィルム(60μm)からなる巾580mmの積層フィルムAを作製した。
厚み12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレイトフィルムと、厚み15μmの二軸延伸ポリアミドフィルムとを、2液硬化型のウレタン系接着剤層を介して接着した後、二軸延伸ポリアミドフィルム面に、2液硬化型のウレタン系アンカー剤層を塗布し、次いで厚み15μmの溶融ポリエチレン樹脂層を介して厚み60μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムからならヒートシール層を積層した。これにより、二軸延伸ポリエチレンテレフタレイトフィルム(12μm)/接着剤層/二軸延伸ポリアミドフィルム(15μm)/ポリエチレン樹脂層(15μm)/直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(60μm)からなる巾580mmの積層フィルムBを作製した。
厚み15μmの二軸延伸ポリアミドフィルムに、2液硬化型のウレタン系接着剤層を介して厚み60μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムからならヒートシール層を積層した。これにより、二軸延伸ポリアミドフィルム(15μm)/接着剤層/直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(60μm)からなる巾580mmの比較用積層フィルムを作製した。
図16に示すように、長さ610mm、巾50mmのヒートシールバー用鉄板の長手方向の両端を60mmずつ削り落して中央部に490mm×50mmのヒートシール部を形成し、長手方向両端から185mmの2箇所の中央に、外径25mm、内径10mmのリング状に削り出して未シール部を形成し、縦ヒートシールバーを製造した。当該縦シールバーと、20mm巾の横シールバー、および、直径21mmの抜き刃を三方シール袋製袋機にセットし、本発明の実施例および比較例に係る袋体の製造に用いた。
前記三方シール袋製袋機に製造例1で製造した積層フィルムAをセットし、半裁後未延伸ポリプロピレンフィルム面同士を向かい合わせて重ねた。
該袋体は、使用した積層フィルムの種類に係わらず、貫通孔シール部中央に直径21mmの把手用貫通孔が形成され、前記把手用貫通孔の周縁に2mm巾の未シール部が形成されていた。
外径35mm、内径26mmのリング状ポイントシールバーを2個製作し、前記三方シール袋製袋機の、縦シールと横シールの中間に位置する、チャック付き袋体製造時のチャック両端を潰すポイントシール部の、流れ方向の隣り合う位置に、240mm間隔でセットした。
前記三方シール袋製袋機に前記積層フィルムBをセットし、半裁後未延伸ポリプロピレンフィルム面同士を向かい合わせて重ねた。
該袋体は、使用した積層フィルムの種類に係わらず、貫通孔シール部中央に直径21mmの把手用貫通孔が形成され、前記把手用貫通孔の周縁に2mm巾の未シール部が形成され、前記ポイントシール部と未シール部との間に樹脂溜りが形成されていた。
製造例4と同様にして、長さ610mm、巾50mmのヒートシールバー用鉄板を長手方向の両端を60mmずつ削り落して中央部に490mm×50mmのヒートシール部を形成した。次いで、長手方向両端から185mmの2箇所の中央に、外径25mmの円状に削り出しを施し、未シール部を形成し、縦ヒートシールバーを製造した。
製造例4の縦ヒートシールバーに代えて製造例6の縦ヒートシールバーを使用した以外は、比較例1と同様にしてそれぞれ積層フィルムAまたは積層フィルムBからなる把手用貫通孔付き袋体を製造した。
製造例4の縦ヒートシールバーに代えて長さ610mm、巾50mmの全ベタヒートシールバーを使用し、積層フィルムとして、製造例1の積層フィルムA、製造例2の積層フィルムB、製造例3の比較用積層フィルムを使用した以外は、比較例1と同様にして把手用貫通孔付き袋体を製造した。
実施例1、および比較例1、3で製造した積層フィルムA、積層フィルムB、比較用積層フィルムからなる把手用貫通孔付き袋体に、500ml、1lの2パターンの水を充填した。次いで、開口部にヒートシールを施して密封した後、貫通孔シール部の前記把手用貫通孔に通して袋体をぶら下げ、20代〜30代の女性5名による、指へ与えられた感覚の試験結果を評価した。結果を表1に示す。
20・・・把手用貫通孔、
23・・・抜き位置、
25・・・把手用貫通孔の外側、
27・・・把手用貫通孔の内側、
30・・・未シール部、
40・・・ヒートシール部、
43・・・高圧シール部、
50・・・注出具、
60・・・指、
80・・・積層フィルム、
81・・・延伸フィルム、
83・・・接着剤層、
85・・・延伸フィルム、
87・・・ヒートシール層、
89・・・樹脂溜り
Claims (4)
- 最内層がヒートシール層である積層フィルムの前記ヒートシール層を対向して重ね、外周をヒートシールして袋状に成形し、かつ、前記ヒートシール部に把手用貫通孔を設けた袋体であって、
前記積層フィルムが、少なくとも2層の延伸フィルムを積層した層を含む基材フィルムの最内側にヒートシール層を形成した積層フィルムであり、
前記把手用貫通孔は、その周縁の少なくとも一部に未シール部が形成されるとともに、
前記未シール部端部のヒートシール層の融着部に、樹脂溜りを有することによって、前記未シール部を構成する2枚の積層フィルムが前記樹脂溜りの存在によって左右に広がっていることを特徴とする把手用貫通孔付き袋体。 - 請求項1記載の把手用貫通孔付き袋体に、更に注出具が取り付けられていることを特徴とする把手用貫通孔付き袋体。
- 請求項1または2に記載の把手用貫通孔付き袋体に、輸液、血液、または経腸栄養剤が収納された、把手用貫通孔付き包装体。
- 外周がヒートシールされ袋状に成形され、かつ、前記外周部に把手用貫通孔が設けられた袋体の製造方法であって、
少なくとも2層の延伸フィルムを積層した層を含む基材フィルムの最内側にヒートシール層を形成した積層フィルムを、前記ヒートシール層を対向して重ね、
前記重ね部の外周であって、前記把手用貫通孔の形成位置の外側および内側をヒートシールすることによって、前記把手用貫通孔の外周の少なくとも一部に未シール部を設け、
次いで前記外周の前記把手用貫通孔形成位置の内側に設けたヒートシール部と未シール部からなる重ね合わされた前記積層フィルムを除去することによって把手用貫通孔を形成し、
更に、ヒートシールの際に、前記把手用貫通孔形成位置の外側の未シール部とヒートシール部の境界のヒートシール部に、他よりも高い圧力でヒートシールする高圧ヒートシール部を形成して前記未シール部端部のヒートシール層の融着部に樹脂溜りを形成する工程を含むことを特徴とする、把手用貫通孔付き袋体の製造方法。
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