JP2015131071A - 綿棒包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 綿棒に直接に手指が触れることなく包装体から綿棒を取り出すことができると共に使い勝手がよい綿棒包装体を提供することである。【解決手段】 少なくとも3周辺に端縁熱接着部を有する平面視矩形状の密封された包装体であって、一方の端部に綿球を備えた1本の綿棒が該綿棒の軸部分の固着部で包装体内面に固着されて収容されると共に対向する前記端縁熱接着部の少なくとも一方の外縁であって前記固着部と前記綿球の間に包装体を開封する開封部を有していることを特徴とする綿棒包装体。【選択図】 図2

Description

本発明は、綿棒を収容してなる綿棒包装体に関するものである。さらに詳しくは、綿棒の軸に直接に手を触れることなく、容易に取り出して使用することができると共に綿棒の軸を把持し易く、衛生性や作業性に優れる綿棒包装体に関するものである。
従来、綿棒を使用するに際し、使用前の汚染を防止するために個包装した綿棒が市販されており、さらに、医療従事者の薬液調合等の負担を軽減するため、予め薬液を含浸させた綿棒も市販されている。
医療従事者が綿棒を使用する際に最も注意することは、たとえば、濃い褐色のよう素液が付着し、汚れたように見える指先で処理することにより患者に不安を与えたり、指先に付着した刺激性薬液が他の器具や衣類を汚染したり、綿棒で清拭きした薬液が施術者の指先に付着することによる二次汚染や院内感染の懸念等、綿棒に含浸させた薬液を、綿棒を把持する指先等に付着させないことである。そのため、医療従事者は個包装された綿棒を
包装材を介して把持して使用することが習慣となっている。
このような医療従事者の習慣に対応した綿棒包装体として、たとえば、綿棒包装体の一対の側端縁熱接着部の外縁に一対の切込を設けることで、切込から包装体を引き裂いて綿棒を軸部分で直接に把持して容易に取り出し可能とした綿棒包装体、あるいは、切込から包装体を引き裂き、引き裂いた包装体を介して綿棒を軸部分で把持して容易に取り出し可能とした綿棒包装体、あるいは、綿棒の綿球近傍において包装体に綿球を隔離する弱シール部を設け、切込から包装体を引き裂いて綿棒を軸部分で直接に把持する、または、引き裂いた包装体を介して綿棒を軸部分で把持するなりして包装体から綿球を取り出す際に、該弱シール部を堰として綿球が含浸した薬液を絞り出して薬液の飛散を防止する綿棒包装体が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。
引用文献1に開示された技術は、容器入り薬液、ピンセット、ガーゼ、綿球容器あるいは綿棒容器を用意することなく、処理時に必要な薬液含浸綿棒を便利に使用でき、薬液塗布作業が単純化されて作業能率が向上し、しかも、常に最善の状態にある汚染のない薬液用綿棒で万全な薬液塗布作業を患者に施すことができるという優れた効果を奏するものである。
しかしながら、引用文献1に開示された綿棒包装体は、綿球に薬液が含浸された構成からなるものであり、包装体内に弱シール部がない構成は当然のことであるが、弱シール部が存在する構成においても綿球に含浸された薬液が弱シール部の隙間から染み出して軸部分を汚染することは避けられないという問題が存在するため、包装体を前記切込から引き裂いて綿棒を取り出す際に、軸部分を直接に把持すると薬液により手指が汚れるという問題がある。
上記問題を解決するには、薬液で汚れた軸部分を切込から引き裂いた軸部分側の包装体の一部を介して把持して使用する必要があるが、包装体の一部を介して綿棒の軸部分を把持するためには、綿棒包装体の一対の側端縁熱接着部の外縁に設けた一対の切込の一方の切込から綿棒包装体を綿棒まで引き裂き、次に他方の切込から綿棒包装体を綿棒まで引き裂き、次に前記2方向からの引き裂きにより綿棒包装体の大部分が切り離された綿棒包装体の上部を綿棒の軸部分ごと把持して綿棒包装体から引きちぎって綿棒を取り出さねばならず手間がかかる開封を余儀なくされるという問題があり、また、これを使用するに際しては、力を入れて綿球を擦りつけた場合に綿棒の軸と綿棒包装体の内面がスリップして綿棒を落としてしまうことや、特に、綿棒の軸は断面形状が円形状やドーナツ状であるために把持し難く、把持している間に指の間から綿棒をスルリと滑って落としてしまうという問題がある。
また、別の問題として、包装体の一部を介して綿棒の軸部分を確実に把持して使用するためにはそれなりに強い把持力が求められ、このことが、綿棒を廃棄する際に、把持した包装体の一部が指に付着して指から離れ難くなり、ゴミ箱に使用済みの綿棒を廃棄する時に、綿棒のみが先にゴミ箱に廃棄され、包装体の一部は落下のタイミングがズレてゴミ箱に捨てられることなくゴミ箱の外に捨てる結果となり、これを拾ってゴミ箱に捨てることは、衛生上からその後の手指を洗浄(消毒)し直さねばならないという問題もある。
特開2006−115976号公報
そこで本発明は、上記問題を解決するためになされたものであって、開封操作が簡単であることは元より、包装体から綿棒に直接に手指が触れることなく綿棒を取り出すことができると共に綿棒の軸部分を把持し易く、使用中の綿棒の落下を低減することができ、更に綿棒廃棄時には綿棒と包装体の一部を一体として確実にゴミ箱に廃棄することができる等々の優れた綿棒包装体を提供することである。
本発明者は、上記課題を達成するために、請求項1記載の本発明の綿棒包装体は、少なくとも3周辺に端縁熱接着部を有する平面視矩形状の密封された包装体であって、一方の端部に綿球を備えた1本の綿棒が該綿棒の軸部分の固着部で包装体内面に固着されて収容されると共に対向する前記端縁熱接着部の少なくとも一方の外縁であって前記固着部と前記綿球の間に包装体を開封する開封部を有していることを特徴とするものである。
また、請求項2記載の本発明は、請求項1記載の綿棒包装体において、前記綿棒が前記固着部で包装体のいずれか一方の内面に固着されていることを特徴とするものである。
また、請求項3記載の本発明は、請求項1、2のいずれかに記載の綿棒包装体において、前記綿棒の軸部分に平坦部を設けてなることを特徴とするものである。
また、請求項4記載の本発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の綿棒包装袋において、前記綿棒の軸部分に平坦部を設け、前記平坦部を前記固着部として包装体内面に固着されていることを特徴とするものである。
また、請求項5記載の本発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の綿棒包装体において、前記開封部が表示手段で明示された表示部からなることを特徴とするものである。
また、請求項6記載の本発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の綿棒包装体において、前記開封部が開封用手段を備えていることを特徴とするものである。
また、請求項7記載の本発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の綿棒包装体において、綿球に含浸されて使用される薬液が収容されていることを特徴とするものである。
本発明は、綿棒がその軸部分の固着部で包装体内面に固着しているために、一対の対向する端縁熱接着部の一方の外縁に設けた開封部から一対の対向する端縁熱接着部の他方の外縁まで綿棒の軸部分に触れることなく綿棒の軸部分の一部を包装体の一部で覆った状態で引き裂き開封することができ、綿棒の軸部分を包装体の一部を介して把持した状態で綿棒包装体から綿棒を取り出すことができ、手指が薬液で汚れることがないという効果を奏する。
また、綿棒を使用するに際して、綿棒はその軸部分の固着部で包装体内面に固着しているので、包装体の一部を介して使用しても綿棒を把持し易い上に手指に力を入れ易く、薬液塗布作業を容易に行うことができると共に使用中の綿棒の落下も低減することができるという優れた効果を奏するものである。
また、綿棒包装体の一辺が未接着状態の開口状態の時に、この開口から薬液が充填されるのであるが、綿棒の軸部分が包装体のいずれか一方の内面の固着部で固着される構成とすることにより、包装体の両方の内面で固着される構成の場合と比べて、十分に大きい開口を得ることができるので、薬液を充填し易く、開口を熱接着して封止する際に薬液が熱接着部に付着して接着不良を起こす虞を少なくすることができるという効果を奏するものである。
また、綿棒を使用後に綿棒包装体を廃棄する際に、綿棒がその軸部分で包装体の一部と固着部で固着しているために、この綿棒と一体となった包装体の一部と綿球側の残った包装体の2つのパーツとなり、引用文献1の綿棒包装体の場合の3つのパーツ(綿棒と包装体の一部と綿球側の残った包装体の3つのパーツ)に比べて廃棄時のパーツが少ない分だけ廃棄処理が容易になるという効果を奏するものである。
医療用に綿棒であって、(a)は一般的な綿棒の平面図、(b)は本発明にかかる軸部分の一部分に平坦部を有する綿棒の平面図である。 本発明にかかる綿棒包装体の第1実施形態を図解的に示す平面図である。 本発明にかかる綿棒包装体の第2実施形態を図解的に示す平面図である。 本発明にかかる綿棒包装体の第3実施形態を図解的に示す平面図である。 本発明にかかる綿棒包装体の題4実施形態を図解的に示す平面図である。 図4に示す綿棒包装体の第3実施形態の開封方法を図解的に示す説明用平面図である。 図4に示す綿棒包装体の第3実施形態の開封完了状態を図解的に示す平面図である。
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳しく説明する。図1は医療用の綿棒であって、(a)は一般的な綿棒の平面図、(b)は本発明にかかる軸部分の一部分に平坦部を有する綿棒の平面図、図2は本発明にかかる綿棒包装体の第1実施形態を図解的に示す平面図、図3は本発明にかかる綿棒包装体の第2実施形態を図解的に示す平面図、図4は本発明にかかる綿棒包装体の第3実施形態を図解的に示す平面図、図5は本発明にかかる綿棒包装体の第4実施形態を図解的に示す平面図、図6は図4に示す綿棒包装体の第3実施形態の開封方法を図解的に示す説明用平面図、図7は図4に示す綿棒包装体の第3実施形態の開封完了状態を図解的に示す平面図であり、図中の1,1’,1”,1’’’は綿棒包装体(包装体と言う場合もある)、2は綿棒、3は綿棒の軸部分、4は綿球、5は軸部分の平坦部、6は端縁熱接着部、6’は区画熱接着部、7は固着部、8は開封部、9は折返し辺、9’は端縁熱接着部、10は摘み部、11は包装体の一部(包装体切片という場合もある)、12はミシン目線、13は切込線、Aは包装材をそれぞれ示す。
最初に、綿棒について説明する。図1は医療用の綿棒で、(a)は一般的な綿棒の平面図、(b)は本発明にかかる軸部分の一部分に平坦部を有する綿棒の平面図であって、(a)の綿棒2は綿球4と軸部分3とからなり、軸部分3の断面形状は円形状またはドーナツ形状のものが殆どであるが、綿棒2は包装体の一部(包装体切片)11(図7参照)を介して把持されるために軸部分3に薬液が付着していると薬液塗布作業時に手指に力を入れると綿棒2が回転や移動して薬液塗布作業の妨げとなる場合があり、これを防止するために発明されたのが(b)の軸部分3の一部に平坦部5を設けた綿棒2である。本発明の綿棒2は平坦部5で把持することができるために薬液塗布作業時に手指に力を入れても綿棒2が回転や移動することがなくスムーズに薬液塗布作業をすることができる。
通常、綿棒の軸はパルプ、木、または、熱可塑性樹脂の成形品からなる。本発明は綿棒2が後述する包装体1等の内面に固着部7(図2等参照)で固着される構成を採るために、用いられる薬液に耐性のある適当な接着剤を用いて綿棒2を包装体1等の内面に固着部7(図2等参照)で固着してもよいものであるが、固着の容易性や薬液に対する耐性を考慮すれば、綿棒2の軸部分3と包装体1等の内面とを熱接着(ヒートシール)してなる固着部7(図2等参照)で固着することができれば極めて好ましいことである。そういう意味から、綿棒2の軸部分3の材質と後述する包装体1等の内面の材質は同じ樹脂系が適当であり、同じ樹脂系であれば樹脂種にこだわるものではないが、コストや入手のし易さ、使い勝手を考慮するとポリエチレンまたはポリプロピレンが適当である。また、綿棒2の軸部分3に設ける平坦部5は、軸部分3をポリエチレンまたはポリプロピレンを射出成形する際に平坦部3を設けた軸部分3を製造してもよいものであるし、また、ポリエチレンまたはポリプロピレンからなる軸部分3を有する綿棒2を軸部分3で包装体1等の内面に熱接着(ヒートシール)して固着する際に、熱と圧により断面形状が円形状またはドーナツ形状等の軸部分3を押し潰して平坦部5からなる固着部7(図2等参照)を形成してもよいものであるが、後者の方が簡単でコスト面でも優位である。
なお、平坦部5は大きさに関係なく容易に手指で持つことができればよいのであって、その大きさは長さが5〜10mm、幅が3〜8mm程度が適当である。
次に、本発明の綿棒包装体1について説明する。図2は本発明にかかる綿棒包装体の第1実施形態を図解的に示す平面図であって、綿棒包装体1は、少なくとも内層に熱接着性を有する熱可塑性樹脂層を備えた包装材Aと綿棒2から構成される。矩形状の前記包装材Aを内層が重なるように折り返し、折り返した1辺(以後、折返し辺という)9を除く3周辺に端縁熱接着部6を設け、前記端縁熱接着部6の一対の対向する前記端縁熱接着部(以後、側端縁熱接着部と呼称する)6の外縁の対向する位置に包装体1を開封する開封部8としてIノッチを設けてなる包装体1内に一方の端部に綿球4を備えた1本の綿棒2が前記綿球4を前記折返し辺9側に位置するようにして、包装体1における前記Iノッチの位置よりも、対向する前記側端縁熱接着部6,6を結ぶ前記端縁熱接着部(以後、連結端縁熱接着部と呼称する)6側に位置する固着部7で包装体1内面に固着されて収容されている。なお、図2においては、綿球4が折返し辺9側に位置する配置としたが、前記連結端縁熱接着部6側に位置するようにしてもよいものである。この場合、当然のことながら、前記固着部7は前記Iノッチよりも折返し辺9側に位置するように構成されるものである。図2においては、綿棒2の軸部分3は前記側端縁熱接着部6,6と平行に配置されている構成を示したが、前記側端縁熱接着部6,6に対して傾いた状態で配置された構成としてもよいものである。
図3は本発明にかかる綿棒包装体の第2実施形態を図解的に示す平面図であって、綿棒包装体1’は図2の綿棒包装体1においては前記折返し辺9とした端縁に代えて端縁熱接着部9’が設けられ、綿棒2の軸部分3に平坦部5を設けると共に前記平坦部5を固着部7として包装体1’内面に熱接着(ヒートシール)されて固着している以外は図2と同じである。また、図3においては、綿棒2の軸部分3の平坦部5を固着部7として包装体1’内面に固着されたものを示したが、綿棒2の軸部分3に設ける平坦部5と包装体1’内面に固着する軸部分3の固着部7が異なっていてもよいものであるし、平坦部5が複数存在してもよいものである。なお、図3において、前記端縁熱接着部9’は前記折返し辺9上に形成した意味合いとなっているが、折返し辺ではなくて上下2枚の矩形状の包装材Aの重ね合わせた端縁から形成したものであってもよいものである。
図4は本発明にかかる綿棒包装体の第3実施形態を図解的に示す平面図であって、綿棒包装体1”は包装体1”内面に綿棒2をその軸部分3で熱接着(ヒートシール)して固着部7とする際に同時に熱と圧で断面形状が円形状またはドーナツ形状等の軸部分3を押し潰して平坦部5を形成するものであり、平坦部5と固着部7は略同じ大きさである。
図3に示す第2実施形態の綿棒包装体1’は、ヒートシール面が平坦面であり、ヒートシールが容易で綿棒2を包装体1’内面に熱接着する際に包装材Aに与える熱と圧の影響が図4に示す第3実施形態の綿棒包装体1”に比べて軽微であり、亀裂が入り易いバリア層を有する構成に対しては好適に用いることができる。また、図4に示す第3実施形態の綿棒包装体1”は、図3に示す第2実施形態の綿棒包装体1’においては熱接着(ヒートシール)時に平坦部5の平坦面を包装体1’内面に略平行となるように位置合わせする必要があるのに対し、その必要性がなく、それだけ包装機械設計に対しては優位である。いずれの構成とするかは、包装材Aの構成、適用する包装機の特性等を勘案して適宜決めればよいものである。
本発明を整理すると、包装体1,1’,1”内面に綿棒2が軸部分3で固着していることが第1の発明であり、次に綿棒2の軸部分3に平坦部5が存在することが第2の発明である。
図5は本発明にかかる綿棒包装体の第4実施形態を図解的に示す平面図であって、綿棒包装体1’’’は矩形状の包装材Aを内層が重なるように折り返し、折返し辺9を除く3周辺に、対向する側端縁熱接着部6と連結端縁熱接着部6を設けると共に対向する側端縁熱接着部6,6間に包装体を四等分する前記側端縁熱接着部6に略平行な3つの区画熱接着部6’を設け、さらに前記区画熱接着部6’を幅方向に2等分するミシン目線12を設け、前記側端縁熱接着部6の外縁の対向する位置に開封部8としてIノッチを設け、前記Iノッチを結ぶ仮想線上であって前記区画熱接着部6’内に前記ミシン目線12の切目を切断する切込線13を設けると共に四等分した領域それぞれに一方の端部に綿球4を備えた1本の綿棒2が前記綿球4を前記折返し辺9側に位置するようにして前記開封部8としてのIノッチより前記連結端縁熱接着部6側で綿棒2の軸部分3の固着部7で固着されて収容されている。綿棒包装体1’’’は連包体としたものであり、包装体単位で切り離して使用することもできるし、連包体の状態で端から順に綿棒2を1本ずつ取り出して使用することもできる。医療従事者等のヘビーユーザーには好ましい態様である。
なお、図2〜5においては、前記綿棒2を綿棒包装体1,1’,1”,1’’’(以後、綿棒包装体1等または包装体1等と呼称する)内に宙吊り状態となるように(4周縁に接触しないように)配置したが、これは、包装機上での取り扱いを容易とするためであって、開封部8としてのIノッチを設けた前記側端縁熱接着部6の内縁に沿わせて前記綿棒2の軸部分3を配置するようにして固着すれば前記綿棒2の軸部分3を手指で把持した状態で開封する(引き裂く)ことができるので、極めて好ましいものである。
また、前記綿棒2を軸部分3で包装体1等内面に熱接着(ヒートシール)して固着するタイミングとしては、包装体1等を形成する前の包装材Aの状態で綿棒2をその軸部分3で包装材Aの内層に熱接着(ヒートシール)する場合と、いずれかの1辺を開口とした包装体1等の開口した箇所から綿棒2を挿入して包装体1等内面に熱接着(ヒートシール)する場合の二通りがあり、どちらでも構わない。熱接着(ヒートシール)する手段は熱板方式、インパルスシール、超音波シール、誘導加熱シール、高周波シール等、周知の手段を用いればよいものである。
次に、綿棒包装体1等を構成する包装材Aについて説明する。前記包装材Aとしては、単体フィルムと積層フィルムがある。引き裂き可能な単体フィルムとしては、ヒートシール性二軸延伸ポリプロピレンフィルム〔二村化学(株)製:FOH(商品名)〕、あるいは、ポリアミド樹脂とポリエチレン樹脂の共押出し延伸フィルム〔グンゼ(株)製:ヘプタックスB(商品名)〕等を挙げることができる。
また、積層フィルムとしては、基材フィルムと熱接着性を有する熱可塑性樹脂フィルム(以後、熱接着性樹脂フィルムと呼称する)との積層フィルム、また、基材フィルムと熱接着性樹脂フィルムとの間に、1ないし複数の中間層を積層した積層フィルムを挙げることができる。基材フィルムとしては、二軸延伸ポリプロピレンフィルム、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、二軸延伸ポリアミドフィルム等、物理的強度に優れ、機械適性や印刷適性に優れる二軸延伸フィルムを使用することでき、特に積層中に直進引裂き性を有する二軸延伸フィルムまたは一軸延伸フィルムを少なくとも1層用いることにより手で容易に引き裂くことが可能になる。
また、直進引裂き性を有する二軸延伸フィルムとしては、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム〔ユニチカ(株)製:エンブレムPC(商品名)〕や二軸延伸ポリアミドフィルム〔出光ユニテック(株)製:ユニアスロン(商品名)〕を挙げることができ、また、一軸延伸ポリプロピレンフィルムや一軸延伸ポリエチレンフィルムも好適に用いることができる。
また、基材フィルムに金属蒸着層や金属酸化物蒸着層を設けたもの、あるいは、ポリ塩化ビニリデンに代表されるようなバリア性コーティング層を設けたものは、内容物の保存性を高めるのに好適に用いることができる。
また、前記中間層に使用可能なものとしては、上記した各種の二軸延伸フィルム、一軸延伸フィルムを用いることができるが、他にはエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム、金属箔やその他のフィルムを、バリア性、遮光性、耐ピンホール性等の求められる耐性に応じて用いることができる。
また、前記熱接着性樹脂フィルムとしては、綿棒2の軸部分3の材質に合わせて綿棒2の軸部分3の材質がポリエチレンであれば、未延伸ポリエチレンフィルムを、綿棒2の軸部分3の材質がポリプロピレンであれば、未延伸ポリプロピレンフィルムを用いればよいものである。また、開封時の引裂き性を向上させたい場合には、ヒートシール性二軸延伸ポリプロピレンやヒートシール性二軸延伸ポリエチレンフィルム〔三井化学東セロ(株)製:エルスマート(商品名)〕、あるいは、易引裂き性ポリプロピレンフィルム〔三井化学東セロ(株)製:T.A.F.(商品名)〕を好適に用いることができる。
また、基材フィルムとして手で引き裂くことができるセロハンあるいは手切れ性基材フィルム〔東洋紡(株)製:ティアファイン(商品名)〕等を用いて、たとえば、「手切れ性基材フィルム/Tダイ押出しポリエチレン樹脂層/アルミニウム箔/Tダイ押出しポリエチレン樹脂層」なる積層フィルムを包装材Aとし、これから包装体1等を構成した場合、包装体1等にノッチ等の開封用手段からなる開封部8を設けなくても手で容易に引き裂くことができるので、好ましい態様であるが、本発明にかかる綿棒包装体1等は、開封部8の位置、具体的には開封部8の位置が綿棒2の軸部分の固着部7と綿球4の間に位置するように構成することが重要であり、ノッチ等の物理的な開封用手段が不必要な場合でも、開封部8が印刷等の表示手段で表示されている必要がある。
包装材Aを積層フィルムとする場合、積層方法は限定されるものではなく、ドライラミネート法、Tダイ押出しラミネート法等、周知の積層方法で積層すればよいものである。また、必要に応じて、包装体1等(包装材A)を形成する、たとえば、基材フィルムにはグラビア印刷、フレキソ印刷、インクジェット印刷等の各種の印刷方法で文字や図柄等の印刷層を設けることができるものである。
また、包装体1等を構成する端縁熱接着部等の熱接着部の形成手段は、上記した前記綿棒2を軸部分3で包装体1等内面に熱接着(ヒートシール)する手段と同じである。
また、前記開封部8として備える開封用手段は、Iノッチ、多角形状切欠、U字状切欠、傷痕群等いずれの開封用手段を用いてもよいものである。また、本発明の包装体1等としては、三方シールタイプや四方シールタイプの平パウチは元より、スタンディングパウチや底ガセット袋を挙げることができる。また、ピロータイプ包装袋に代表されるような合掌の背シール部を有する包装袋であっても、対向する端縁熱接着部(側端縁熱接着部)を背シール部と垂直となる構成とすれば、背シール部に略平行に引き裂くことができるので適用することができるものである。
図6は図4に示す綿棒包装体の第3実施形態の開封方法を図解的に示す説明用平面図であって、綿棒包装体1”の一方の側端縁熱接着部6(図上、左側の側端縁熱接着部)を含む摘み部10を両方の手指で摘んで、太い矢印で示した方向(図6上の上下方向)であって、かつ、図6上の紙面の裏表方向に互いに乖離するように一方の前記側端縁熱接着部6の外縁に設けた開封部8としてのIノッチから引き裂くことで、図7に示すように包装体1”の開封と同時に軸部分3の平坦部5からなる固着部7で固着された綿棒2を包装体切片11と一体として取り出すことができ、開封後は包装体1”の上部は包装体切片11と一体となった綿棒2と包装体1”の下部は包装体切片11の2パーツになるために、先行文献と比べてパーツも少なく、それだけ廃棄も容易である。
上記の本発明について、以下に実施例をあげて、さらに詳しく説明する。
〔包装袋の製造〕
厚さ30μmのヒートシール性二軸延伸ポリプロピレンフィルム〔二村化学(株)製:FOH(商品名)〕を45mm×240mmの矩形状に裁断し、ヒートシール面が内側となるように長尺方向の中央で折り返して重ね合わせ、折返し辺に垂直な方向の両端縁を熱接着して5mm幅の側端縁熱接着部を設けて1辺が開口(開口辺)した開口部を有する袋となし、前記側端縁熱接着部の開口辺から40mm折返し辺側の対向する外縁に長さ2mmのIノッチを設けた一辺に開口部を有する外寸が45mm×120mmの本発明の包装袋を作製した。
〔綿棒包装体の製造〕
前記包装袋に、ポリプロピレンからなる直径2mm、長さが95mmの軸を有し、一方の端部に直径が約5mmで長さが約15mmの綿球を有する綿棒(市販品)を綿球が折返し辺側に位置するようにして開口部から挿入して綿棒をその軸部分の上端が開口辺から15mmの位置で、左右方向の中央の位置でセットして軸部分の上端から5mmの位置を上端とし下方へ5mm幅で包装袋の両内面に軸を潰すことなく熱接着して固着した後に、開口部を5mm幅の連結端縁熱接着部で密封した図2に示すような本発明の綿棒包装体を得た。
上記の綿棒包装体を図6で説明したように、開封部としてのIノッチから引き裂くことで、包装体の開封と同時に軸部分の固着部で固着された綿棒を包装体切片と一体として取り出すことができ、その後、綿棒の軸部分を包装体切片を介して把持して使用することもできた(綿棒の軸部分を直接に手指で触ることなく綿棒を使用することができた)。また、包装体切片を介して綿棒を使用する際、包装体切片を把持していれば手指との密着もよくて綿棒の軸部分が動いても綿棒を落とすこともなく、また、手指での持ち替えもスムーズに行うことができた。
〔積層フィルムの製造〕
12μm厚さの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、二軸延伸PETフィルムと呼称する)〔ユニチカ(株)製:PTM(商品名)〕の一方の面に印刷を施した後、該印刷面と25μm厚さの未延伸ポリエチレンフィルム(以下、PEフィルムと呼称する)〔東洋紡(株)製:L4102(商品名)〕を2液硬化型ウレタン系接着剤でドライラミネートし、二軸延伸PETフィルム(12μm)/印刷層/接着剤層/PEフィルム(25μm)からなる積層フィルムを得た。
〔包装袋の製造〕
250mm幅に切断したロール状の前記積層フィルムを製袋機にセットし、半折しつつPEフィルム面同士を重ね合わせ、製袋機の機械方向に45mm間隔で幅10mmの側端縁熱接着部を設け、前記側端縁熱接着部の半折部から80mmの位置であって幅方向の中央部に六角形の切欠部を抜き形成した後に半折部と対向する側の端縁を5mm幅化粧断ちすると共に前記側端縁熱接着部を幅方向中央部で裁断して前記側端縁熱接着部の対向する外縁に五角形状の切欠を有し、一辺に開口部を有する外寸が45mm×120mmの本発明の包装袋を作製した。
〔綿棒の製造〕
直径3mmのポリエチレン製棒材(市販)を90mm長さで裁断し、一方の端部5mmを80番の紙やすりを用いてキズを付けた後に瞬間接着剤を塗布し、直径10mmの綿球に突き刺して綿棒を作製した。
〔綿棒包装体の製造〕
前記包装袋に、前記綿棒を綿球が半折部側に位置するようにして包装袋の開口部から挿入して綿棒をその軸部分の上端が開口部から15mmの位置で、左右方向の中央の位置でセットして軸部分の上端から10mmの位置を上端とし下方へ10mm幅で包装袋の一方の内面に軸を潰すことなく熱接着して固着した後に、開口部を5mm幅の連結端縁熱接着部で密封した図2に示すような本発明の綿棒包装体を得た。
上記の綿棒包装体を図6で説明したように、開封部としての切欠から引き裂くことで、包装体の開封と同時に軸部分の固着部で固着された綿棒を包装体切片と一体として取り出すことができ、その後、綿棒の軸部分を包装体切片を介して把持して使用することもできた(綿棒の軸部分を直接に手指で触ることなく綿棒を使用することができた)。また、包装体切片を介して綿棒を使用する際、包装体切片を把持していれば手指との密着もよくて綿棒の軸部分が動いても綿棒を落とすこともなく、また、手指での持ち替えもスムーズに行うことができた。
〔積層フィルムの製造〕
12μm厚さの二軸延伸PETフィルム〔ユニチカ(株)製:PTM(商品名)〕の一方の面に印刷を施した後、該印刷面と7μm厚さのアルミニウム箔をウレタン系接着剤でドライラミネートすると共に前記アルミニウム箔と12μm厚さの直進引裂き性二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム〔ユニチカ(株)製:エンブレットPCB(商品名)〕と25μm厚さの易引裂き性ポリプロピレンフィルム〔三井化学東セロ(株)製:T.A.F.541C(商品名)〕を順にウレタン系接着剤を用いてドライラミネートし、
二軸延伸PETフィルム(12μm)/印刷層/接着剤層/アルミニウム箔(7μm)/接着剤層/直進引裂き性二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(12μm)/接着剤層/易引裂き性ポリプロピレンフィルム(25μm)からなる積層フィルムを得た。
〔包装袋の製造〕
250mm幅に切断したロール状の前記積層フィルムを用いて実施例2と同様に製袋して、一辺に開口部を有する外寸が45mm×120mmの本発明の包装袋を作製した。
〔綿棒の製造〕
実施例1と同じ綿棒を用いて、軸部分の上端から5mmの位置から15mmの位置にかけて加熱した10mm×10mmの熱板(ヒートシールバー)を軸部分に押し付けて綿棒の軸部分を潰し、平坦部(幅:約6mm、長さ:10mm、厚さ:約1mm)を有する綿棒を作製した。
〔綿棒包装体の製造〕
前記包装袋に、前記綿棒を綿球が半折部側に位置するようにして包装袋の開口部から挿入して綿棒をその軸部分の上端が開口部から15mmの位置で、左右方向の中央の位置でセットし、軸部分に設けた平坦部で包装袋の一方の内面に3本の線シール(0.5mm幅で長さ2mmの線シール)で熱接着して固着した後に、薬液の代わりに水3mlをピペットで充填し、開口部を5mm幅の連結端縁熱接着部で密封した、図3の端縁熱接着部9’を折返し辺9とした本発明の包装体を得た。
綿棒を包装袋の一方の内面に固着したことで、十分な大きさの開口を得ることができ、ピペットの先端を挿入し易く、一気に水を注水しても水が溢れてこぼれることはなかった。また、上記の綿棒包装体を図6で説明したように、開封部としての切欠から引き裂くことで、包装体の開封と同時に軸部分の固着部で固着された綿棒を包装体切片と一体として取り出すことができ、その後、綿棒の軸部分を包装体切片を介して把持して使用することもできた(綿棒の軸部分を直接に手指で触ることなく綿棒を使用することができた)。本実施例では、積層フィルムは直進引裂き性を有するので、引き裂きに要する力が小さくて済むので包装体の引き裂きが極めて容易であった。また、包装体切片を介して綿棒を使用する際、包装体切片を把持していれば手指との密着もよくて綿棒の軸部分が動いても綿棒を落とすこともなく、また、手指での持ち替えもスムーズに行うことができた。
〔積層フィルムの製造〕
12μm厚さの手切れ性ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、手切れ性PETフィルムと呼称する)〔東洋紡(株)製:ティアファイン(商品名)〕のコロナ放電処理面にアンカーコート層(以下、AC層と呼称する)を形成し、該AC層面と7μm厚さのアルミニウム箔の一方の面を加熱溶融押出しした15μm厚さのポリエチレン層(以下、PE層と呼称する)でサンドイッチラミネーションし、前記アルミニウム箔の他方の面にAC層を形成した後、該AC層面に20μm厚さのPE層を加熱溶融押出し形成し、手切れ性PETフィルム(12μm)/AC層/PE層(15μm)/アルミニウム箔(7μm)/AC層/PE層(20μm)からなる積層フィルムを得た。
〔包装袋の製造〕
520mm幅に切断したロール状の前記積層フィルムを製袋機(2列横取り製袋)にセットし、半裁(幅方向中央部で製袋機の機械方向に裁断)して260mm幅としてPE層面同士を重ね合わせ、重ね合わせた前記積層フィルムの幅方向(260mm幅)の中央部(両端縁から130mmの位置が中心となるように)に10mm幅の底部熱接着部を製袋機の流れ機械方向に連続して形成すると共に製袋機の機械方向に45mm間隔で幅10mmの側端縁熱接着部を製袋機の幅方向であって積層フィルムの両端縁まで設け、両端縁を5mm幅で化粧断ちすると共に前記底部熱接着部の幅方向中央部(10mm幅の中央部)で機械方向に裁断した後に、前記側端縁熱接着部を幅方向中央部で裁断して一辺に開口部を有する外寸が45mm×125mmの本発明の包装袋を作製した。
〔綿棒の製造〕
実施例2と同じ綿棒を用いて、軸部分の上端から5mmの位置から15mmの位置にかけて加熱した10mm×10mmの熱板(ヒートシールバー)を軸部分に押し付けて綿棒の軸部分を潰し、平坦部(幅:約6mm、長さ:10mm、厚さ:約1mm)を有する綿棒を作製した。
〔綿棒包装体の製造〕
前記包装袋に、前記綿棒を綿球が前記底部熱接着部側に位置するようにして包装袋の開口部から挿入して綿棒をその軸部分の上端が開口部から15mmの位置で、左右方向の中央の位置でセットし、軸部分に設けた平坦部で包装袋の一方の内面に3本の線シール(0.5mm幅で長さ2mmの線シール)で熱接着して固着した後に、薬液の代わりに水3mlをピペットで充填し、開口部を5mm幅の連結端縁熱接着部で密封した、図3の端縁熱接着部9’を折返し辺9とした本発明の包装体を得た。
綿棒を包装袋の一方の内面に固着したことで、十分な大きさの開口を得ることができ、ピペットの先端を挿入し易く、一気に水を注水しても水が溢れてこぼれることはなかった。綿棒の固着部から底部熱接着部側へ10mmの位置の一方の前記側端縁熱接着部を両方の手指で持って、両方の手指の間の前記側端縁熱接着部の外縁に図6で説明したように力を加えることでスムーズに包装体を引き裂くことができると共に包装体の開封と同時に軸部分の固着部で固着された綿棒を包装体切片と一体として取り出すことができ、その後、綿棒の軸部分を包装体切片を介して把持して使用することもできた(綿棒の軸部分を直接に手指で触ることなく綿棒を使用することができた)。また、包装体切片を介して綿棒を使用する際、包装体切片を把持していれば手指との密着もよくて綿棒の軸部分が動いても綿棒を落とすこともなく、また、手指での持ち替えもスムーズに行うことができた。
[比較例1]
〔綿棒包装体の製造〕
実施例3で製造した包装袋を用い、該包装袋に実施例1で用いた綿棒を開口部から挿入して包装袋内面に固着することなく収容し、薬液の代わりに水3mlをピペットで充填し、開口部を5mm幅の連結端縁熱接着部で密封した、図3の端縁熱接着部9’を折返し辺9とした比較例とする包装体を得た。
上記の綿棒包装体を図6で説明したように、開封部としての切欠から引き裂くことを試みたが開封できなかった。但し、綿棒を引き裂こうとする切欠がある側端縁熱接着部の内縁側に位置するようにした場合は、相当に強い引き裂く力を必要とするが、開封できる場合もあったが、引き裂き方向に工夫が必要であり、万人全てが良好に引き裂けることはなかった。
また、従来技術として例示した引用文献1に記載の開封方法、すなわち、綿棒包装体の一対の側端縁熱接着部の外縁に設けた一対の切欠の一方の切欠から綿棒包装体を綿棒まで引き裂き、次に他方の切欠から綿棒包装体を綿棒まで引き裂き、次に前記2方向からの引き裂きにより綿棒包装体の大部分が切り離された綿棒包装体の上部を綿棒の軸部分ごと把持して綿棒包装体から引きちぎって綿棒を取り出す方法は、綿棒に手指を触れることなく取り出すことができるものの非常に面倒であった。また、水が綿球に含浸した綿棒を包装体切片を介して把持して塗布作業を行ったが綿棒が包装体内面に固着されておらず、綿棒の軸が回転や移動するために綿棒を落とす不安が生じ、手指に力を入れ難く、また、摘む位置を変更する際には、包装体を介してしっかりと摘んでいる必要があり、極めて面倒であった。
1,1’,1”,1’’’ 綿棒包装体
2 綿棒
3 綿棒の軸部分
4 綿球
5 軸部分の平坦部
6 端縁熱接着部
6’ 区画熱接着部
7 固着部
8 開封部
9 折返し辺
9’ 端縁熱接着部
10 摘み部
11 包装体の一部
12 ミシン目線
13 切込線
A 包装材

Claims (7)

  1. 少なくとも3周辺に端縁熱接着部を有する平面視矩形状の密封された包装体であって、一方の端部に綿球を備えた1本の綿棒が該綿棒の軸部分の固着部で包装体内面に固着されて収容されると共に対向する前記端縁熱接着部の少なくとも一方の外縁であって前記固着部と前記綿球の間に包装体を開封する開封部を有していることを特徴とする綿棒包装体。
  2. 前記綿棒が前記固着部で包装体のいずれか一方の内面に固着されていることを特徴とする請求項1記載の綿棒包装体。
  3. 前記綿棒の軸部分に平坦部を設けてなることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の綿棒包装体。
  4. 前記綿棒の軸部分に平坦部を設け、前記平坦部を前記固着部として包装体内面に固着されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の綿棒包装袋。
  5. 前記開封部が表示手段で明示された表示部からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の綿棒包装体。
  6. 前記開封部が開封用手段を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の綿棒包装体。
  7. 綿球に含浸されて使用される薬液が収容されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の綿棒包装体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108671381A (zh) * 2018-06-27 2018-10-19 新乡市华西卫材有限公司 一种棉签生产用卷棉装置
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