JP7008269B2 - 袋体及び包装体 - Google Patents
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Description
また本発明に係る袋体は、加圧室側の周縁強シール部から突出し、区画弱シール部に連なる追加強シール部が設けられてなるため、周縁弱シール部が剥離しにくい。
まず本発明の実施の形態をより良く理解するため、本実施の形態の関連技術について説明する。
次に図2(a)および図3(a)(b)により本発明の第1の実施の形態について説明する。第1の実施の形態は、上述した関連技術の問題点を解決するような構成をもつ。
次に図2(b)および図4(a)(b)により本発明の第2の実施の形態について説明する。
次に上記各実施の形態における各構成部分について説明する。
本発明に係る袋体1において、加圧室20側のうち易剥離性フィルム9から離れた位置の周縁強シール部6から追加強シール部4が非加圧室21側へ向かって傾斜して突出し、区画弱シール部3に連なっている(図2(a))。この場合、弱シール部となっている周縁弱シール部5から内容物が漏れ難いため、追加強シール部が周縁強シール部6から突出する長さは特に規定する必要はない。意図的にこの追加強シール部4の長さを短くすることで使用時に区画弱シール部3を剥離させ易くしたり、逆に意図的に長くして流通時に区画弱シール部3を剥離させないようにしてもよい。また袋体1の周縁強シール部6間の距離、区画弱シール部3の剥離強度、使用時の区画弱シール部3の剥離させ易さ等の兼ね合いを考慮して設計すればよい。
本発明に係る袋体を形成する基材フィルム8、8は、少なくとも基材とヒートシール性フィルムを積層した積層フィルムからなり、必要に応じて基材と、ヒートシール性フィルムの間に中間層を設けても良い。
本発明に係る袋体に用いる易剥離性フィルム9は、少なくとも一方の面に積層フィルムのヒートシール面に対して弱シール性をもつ弱シール層9aが形成され、他方の面に積層フィルムのヒートシール面に対して弱シール性、または、強シール性をもつ強シール層9bが形成され、単体フィルム、共押出しフィルム、または、積層フィルムのいずれかのフィルムからなる。
本発明に用いる袋体1の形態としては、平袋、スタンドパック、底ガゼット袋、ピロー袋等、当該袋の製袋機において、積層フィルムと同調させて帯状の易剥離性フィルムを連続的に供給できる製袋機で製造できる形態を利用できる。
次に上述した袋体1内に内容物M、Nを充填してなる包装体12について説明する。
厚み12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレイトフィルム(製品名「E5102」、東洋紡績株式会社製)、厚み15μmの二軸延伸ポリアミドフィルム(製品名「N1202」、東洋紡績株式会社製)、厚み40μmの未延伸ポリエチレンフィルム(製品名「L4102」、東洋紡績株式会社製)をこの順番に2液硬化型ウレタン系接着剤を用いて貼り合わせ、積層フィルムAを得た。
前記の積層フィルムAを自立袋の製造が可能な平袋用製袋機にセットし、また、幅30mmにスリットした厚み30μmの帯状易剥離性フィルム(製品名「7601ED」、東レフィルム加工株式会社製)を自立袋の底材供給部にセットして、前記易剥離性フィルムを二つ折りすることなく、積層フィルムAと共に製袋機に供給した。また140mm間隔で幅20mmの横シール部を設けると共に、前記帯状易剥離性フィルム9上に幅10mmの縦シール部を設けた後、横方向の長さ180mmの化粧裁ちを施し、横シール部中央で断裁して幅10mmの側部シール部と成し、幅140mm、長さ180mmの袋体1を得た。当該袋体1の易剥離性フィルム9は、袋体の上端下5mmから35mmの位置にあり、区画弱シール部3に相当する縦シール部は、袋体の上端下20mmから30mmの位置にある。
追加強シール部4を設けた袋体4種と、比較例として追加強シール部4を設けない袋体に水200mlを充填し、当該袋体1の下端に幅10mmのヒートシールを施して密封し、本発明に係る包装体12と、比較例の包装体12を得た。
前記包装体12を幅150mm、長さ200mm、厚み10mmのアクリル樹脂板で挟み、引っ張り試験機を用いて速度100mm/分で圧縮し、内容物開放用弱シール部が剥離して破袋するまでの最大荷重を測定した。
追加強シール部4を設けた袋体1で作製した4種の包装体12の加圧室20を片手で握って開封する試験を実施した。
前記積層フィルムAと、実施例1と同じ製袋機及び易剥離性フィルムを用いて製袋を実施したが、区画弱シール部3に相当する縦シール部の位置を、袋体の上端の下方15mmから25mmとして、実施例1の袋体より5mm上にした。
実施例1と同様に、前記追加強シール部4を設けた袋体4種と、比較例として追加強シール部4を設けない袋体に水200mlを充填し、当該袋体の下端に幅10mmのヒートシールを施して密封し、本発明に係る包装体と、比較例の包装体12を得た。
前記袋体1を用いて実施例1と同様の圧縮試験を実施した。
前記追加強シール部4を設けた袋体1で作製した4種の包装体に加圧室20を片手で握って開封する試験を実施した。
3 区画弱シール部
4 追加強シール部
5 周縁弱シール部
6 周縁強シール部
8 基材フィルム
8a 強シール層
9 易剥離性フィルム
9a 弱シール層
9b 強シール層
11 開口
12 包装体
30 弱シール部
40 強シール部
M、N 内容物
Claims (2)
- 各々の内面に強シール層を有し、互いに重ね合わされた一対の基材フィルムと、
前記一対の基材フィルム間に介在され、少なくとも一方の面に形成された弱シール層を有する易剥離性フィルムとを備えた袋体において、
前記易剥離性フィルムは前記袋体の一方の縁部から他方の縁部まで帯状に延び、
前記易剥離性フィルムはその両端部に形成された一対の周縁弱シール部を有するとともに、前記袋体内を加圧室と非加圧室とに区画する区画弱シール部を有し、
前記一対の基材フィルムは前記袋体の周縁部に形成された周縁強シール部を有し、
前記加圧室側の前記周縁強シール部に、一対の基材フィルムの内方へ突出して前記一対の周縁弱シール部を保護する追加強シール部が設けられ、
前記追加強シール部は前記周縁強シール部と前記区画弱シール部とに連結され、
前記追加強シール部は前記区画弱シール部に向って直線状に延びるとともに、前記区画弱シール部に向って傾斜する傾斜面を有し、
前記追加強シール部と、前記区画弱シール部は、対向する周縁強シール部間の距離を直径とする仮想円を前記加圧室内に描き、当該仮想円を前記易剥離性フィルムに近付けて前記追加強シール部に接したとき、前記仮想円が前記区画弱シール部と接しない位置関係にあり、
前記追加強シール部と、前記周縁強シール部と、前記易剥離性フィルムとに囲まれた閉領域に未シール領域が形成されていることを特徴とする袋体。 - 請求項1記載の袋体と、
前記袋体内に収納された内容物とを含むことを特徴とする包装体。
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