JP7008269B2 - 袋体及び包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、プラスチックフィルムにヒートシールを施して形成した袋体であって、かつ、当該袋体に設けた弱シール部を剥離させることによって、袋体内で内容物を移動させることができ、輸送時に包装体が受ける圧力では弱シール部が剥離しにくいが、意図して弱シール部を剥離させようとする場合には容易に剥離させることができる袋体および包装体に関する。
従来、ヒートシール性を有するフィルムの周縁端部にヒートシールを施して形成した袋体内に内容物を収納してなる、包装体を流通させることが広く行われており、内容物保存性の向上に寄与している。内容物を取り出す際は、袋体端部を鋏で切り取ったり、袋体の周縁ヒートシール部に設けられたノッチを起点として手で袋体を引き裂いたりするのが一般的である。
また、同一ヒートシール面同士のヒートシール部が弱シール性を示す、いわゆる面々易剥離性フィルムを用いた積層フィルムで袋体を形成し、袋体内部に仕切りシール部を設けて2室の袋体と成し、それぞれの収納室に別個の物質を充填して包装体を開封する前に仕切りシール部を開放して複数の物質を混合する袋体に関する考案も数多くある。例えば、袋体を構成する積層体は、外側から内側に向かって、基材層と、易剥離性層とを有する。そして周辺部を熱融着(ヒートシール)により密封し、更に区画シール部を設けて、袋体内を粉体を収納する室と、液体を収納する室とに区画している。また前述した区画シール部は剥離容易なシール形状であり、区画シール部を剥離することにより粉体と液体とが混合される(特許文献1参照)。
しかしながら、ヒートシール面が易剥離性フィルムのみからなる袋体は、仕切りシール部のみならず、周縁シール部も全て剥離が容易な弱シール部になってしまうため、輸送中に周縁シール部が剥離して内容物が漏洩する危険性が常に存在する。このような問題は周縁シール部のヒートシール温度や圧力を区画シール部のヒートシール温度や圧力を高めることによって、多少のヒートシール強度差を設けることはできるが完全ではない。また、内容物が充填されている部分の袋体を握って区画シール部を開通させようとすると、周縁シール部が開通しやすいという不具合を有する。
このような問題を回避するため、周縁シール部が全て弱シール部にならないように、強シール性フィルム間の区画シール部を含む領域に、易剥離層を表裏に有するフィルム又は易剥離フィルム単体を介在させることにより形成した包装袋の考案がなされている(特許文献2参照)。
この考案は、易剥離性フィルムのみからなる袋体と比較すれば、より破袋し難い点で優れている。しかしながら、易剥離性フィルムを挟持した周縁シール部が弱シール部となっており、袋体に内圧を加えて仕切りシール部を開通させようとすると、区画シール部でなく周縁シール部の弱シール部から内容物が出てしまう場合がある。
また、従来の弱シール部からなる区画シールを開通させる方法には、包装体を台の上に置いて袋を手で押し潰す方法と、胴部フィルムの区画シール部近傍両側を両手でつまんで剥離する方法の二通りがある。前者は包装体を置く台を予め準備する必要があり、更に屋外で使い難い等、実使用時に簡便さを欠く場合が多く、後者は両手を用いる必要があると同時に指でつまむ胴部フィルムの位置が最適でないと非常に剥離し難くなる。
このような問題は、包装体の加圧用収納室を手で握って区画シール部を剥離させることができる包装体が存在すれば解決するが、手で握って区画シール部を剥離させようとする場合、区画シール部の剥離強度をかなり低く設計する必要があるが、そうすることによって輸送の振動によって区画シール部が剥離する危険性が高まるため、実施できていない。
また、強シール性の胴部フィルムで形成した袋体の開口部に易剥離性フィルムの切片を置き、ヒートシールを施すことによって易剥離性フィルム挿入部のみ弱シール性とした袋体もある(特許文献3参照)。
しかしながら、製袋時にフィルムの切片を1枚ずつ決められた位置に供給するためには高度な技術が必要で、通常の製袋機では実施不可能であるのみならず、製袋速度も遅くなるため、一般的ではない。
更に、前記のいずれの袋体も、収納室を押さえつけて圧力を加えることによって区画シール部を剥離させて使用することを前提としている。しかしながらこのことは、内容物を充填した袋体同士を平積みして梱包し、輸送した場合に、輸送中の振動によって袋体に加えられる垂直方向の力とほぼ同じ力で区画シール部を剥離させるという仕組みである。使用者が区画シール部を剥離させ易くするために区画シール部の剥離強度を低く設定すると、輸送中に区画シール部が剥離してしまい、その逆に、輸送中に区画シール部が剥離し難いようにするため区画シール部の剥離強度を高く設定すると、使用者が区画シール部を剥離させるのに大きな力が必要になるという問題がある。使用者が加える圧力が弱くても区画シール部を剥離させることができる包装体を提供するためには、包装体を1袋ずつ箱詰めにして流通させる必要があり、手間やコストが問題となっている。
特開2005-231691号公報 特開2004-42951号公報 特開平8-215285号公報
本発明は前記の問題点を考慮してなされたものであり、加圧室を加圧した場合に区画シール部を容易に剥離させることができ、かつ周縁シール部を効果的に保護することができる袋体、およびこの袋体を用いた包装体を提供することを目的とする。
本発明は、各々の内面に強シール層を有し、互いに重ね合わされた一対の基材フィルムと、前記一対の基材フィルム間に介在され、少なくとも一方の面に形成された弱シール層を有する易剥離性フィルムとを備えた袋体において、前記易剥離性フィルムは前記袋体の一方の縁部から他方の縁部まで帯状に延び、前記易剥離性フィルムはその両端部に形成された一対の周縁弱シール部を有するとともに、前記袋体内を加圧室と非加圧室とに区画する区画弱シール部を有し、前記一対の基材フィルムは前記袋体の周縁部に形成された周縁強シール部を有し、前記加圧室側の前記周縁強シール部に、前記一対の基材フィルムの内方へ突出して前記一対の周縁弱シール部を保護する追加強シール部が設けられていることを特徴とする袋体である。
本発明は、前記追加強シール部は前記周縁強シール部と前記区画弱シール部とに連結されることを特徴とする袋体である。
本発明は、前記追加強シール部は前記区画弱シール部に向って傾斜する傾斜面を有することを特徴とする袋体である。
本発明は、袋体と、前記袋体内に収納された内容物とを含むことを特徴とする包装体である。
以上の様に本発明によれば、加圧室を加圧した場合に、区画シール部を容易に剥離させることができ、かつ周縁シール部を効果的に保護することができる。
また本発明に係る袋体は、加圧室側の周縁強シール部から突出し、区画弱シール部に連なる追加強シール部が設けられてなるため、周縁弱シール部が剥離しにくい。
また、本発明に係る袋体は、追加強シール部と、区画弱シール部とは、対向する周縁強シール部間の距離を直径とする仮想円を前記加圧室内に描き、当該仮想円を前記易剥離性フィルムに近付けて前記追加強シール部に接したとき、前記仮想円が前記区画弱シール部と接しない位置関係である。このため、当該袋体1に内容物を充填した包装体袋を平積みして梱包し、輸送した場合に、振動によって特に下の方に積まれた包装体の内容物収納室に圧力が加えられても区画弱シール部が剥離しにくい。
また、本発明に係る袋体は、対向する追加強シール部間の距離が、当該袋体の易剥離性フィルムにおける対向する周縁強シール部間の距離のおおむね3分の2以下となっている。このため、包装体が平らな状態では区画弱シール部が剥離しにくいが、包装体の加圧室を円筒状にして加圧することによって、即ち加圧室を手で握って加圧することによって、区画弱シール部を容易に剥離できる。
また、本発明に係る包装体は、加圧室を手で握って加圧することによって、区画弱シール部を容易に剥離させることができる。このため、加圧室に圧力を加えるために置く台が不要で手に持ったまま、あるいは通常は片手で区画弱シール部を剥離させることができるため、利便性に優れている。
また、易剥離性フィルムを切り取ることなく、基材フィルムと共に、連続的に供給し、袋体を形成できるので、特別な製袋機や包装機を必要とせず、実施が容易である。
図1は関連技術の説明における袋体を説明する概略平面図。 図2(a)(b)は本発明に係る袋体の第1の実施の形態及び第2の実施の形態を例示する概略平面図である。 図3(a)は図2(a)の線分A-A´における断面図、図3(b)は図2(a)の線分B-B´における断面図。 図4(a)は図2(b)の線分C-C´における断面図、図4(b)は図2(b)の線分D-D´における断面図。 本発明に係る包装体を例示する概略平面図。 本発明に係る袋体の他の例を示す概略平面図。
<関連技術の説明>
まず本発明の実施の形態をより良く理解するため、本実施の形態の関連技術について説明する。
以下の説明において、弱シール性とは、ヒートシール部を剥離させた際に凝集剥離、界面剥離、層間剥離等が安定的に発生する、すなわち、ヒートシール部を人間が手で容易に剥離させることができるヒートシール強度を示すヒートシール性のことを言う。一方、強シール性とはヒートシール部を人間が手で容易に剥離させることができないヒートシール強度を示すヒートシール性、及びヒートシール部を人間が手で容易に剥離させることができるヒートシール強度であっても、剥離時にヒートシール性層が破断するヒートシール性のことを言うものとする。
図1に示すように、袋体1′は内面に強シール層を有し互いに重ね合わされた一対の基材フィルム8、8と、基材フィルム8、8間に介在され、少なくとも一方の面に形成された弱シール層を有する易剥離性フィルム9とを備えている。ここで、易剥離性フィルムとは、一方の面に弱シール層を有し、他方の面に強シール層、又は弱シール層を有する、単層、又は多層の単体フィルムのことを言う。
易剥離性フィルム9は袋体1′の一方の縁部から他方の縁部まで帯状に延びている。易剥離性フィルム9はその両端部にヒートシールにより形成された一対の周縁弱シール部5、5と、袋体1′内にヒートシールにより形成され、袋体1′内を加圧室20と非加圧室21に区画する区画弱シール部3′を有する。また一対の基材フィルム8、8は袋体1′の周縁部のうち一対の周縁弱シール部5、5を除く領域に、ヒートシールにより形成された周縁強シール部6、6を有する。
また袋体1′の上端および下端には、開口11、11が形成されている。
易剥離性フィルム9は一対の基材フィルム8、8間に連続的に挿入され、当該易剥離性フィルムを挟持した状態で区画弱シール部3′が形成される。また使用時に区画弱シール部3′が剥離しやすいように区画弱シール部3′はV字型シールとなっている。特に図示しないが、V字型のみならずW字型、波型、直線型等、色々な弱シール形状が用いられる。袋体1′の加圧室20に圧力を加えたときに区画弱シール部3′を剥離させやすい、V字型シールの突端側、すなわち図1の場合、下側の加圧室20に液体が充填される。また、上側の非加圧室21に液体、または粉体が充填される。使用時は下側の加圧室20を押さえつけ加圧室20内の圧力を上昇させる行為を実施し、区画弱シール部3′近傍を膨らませる。このことによって、区画弱シール部3′両面のフィルムが押し広げられて区画弱シール部3が剥離し、加圧室20内の内容物が上側の非加圧室21内に流れ込んで、加圧室20の内容物と非加圧室21内の内容物が混合される。
前記のように、区画弱シール部3′で区画した加圧室20に圧力を加えて区画弱シール部3′を剥離させる袋体1′の場合、使用時の剥離を容易にするため弱シール強度を低く設定すると、包装体の輸送中に衝撃が加圧室20に加わっても容易に剥離してしまう。逆に、輸送中の衝撃では容易に剥離しないようにするため弱シール強度を高く設定すると、使用時に剥離させることが困難になってしまうので、区画弱シール部3′の弱シール強度の設定には困難を伴う。
更に、加圧室20への内容物の充填量が多いと、常に区画弱シール部3′両面のフィルムが押し広げられた状態になり、輸送中の衝撃で区画弱シール部3′が剥離しやすいため、加圧室20への充填量は少なめに設定せざるを得ない。この場合、充填量が少ないと使用時に加圧室20に圧力を加えようとしても包装体1′が潰れてしまって、区画弱シール部3′を剥離させるのに充分な圧力が得られないという問題もある。
また、易剥離性フィルム9の周縁弱シール部5、5は弱シール部となっているため、輸送中に周縁弱シール部5、5が部分剥離して内容物が浸入したり、破袋したりする。更に、使用時に加圧室20に圧力を加えた際に区画弱シール部3′が剥離する前に前記周縁弱シール部5が剥離してしまって内容物が飛散してしまうという最悪の事態が生じることがある。
<第1の実施の形態>
次に図2(a)および図3(a)(b)により本発明の第1の実施の形態について説明する。第1の実施の形態は、上述した関連技術の問題点を解決するような構成をもつ。
図2(a)および図3(a)(b)に示すように、袋体1は各々の内面に強シール層8aを有し互いに重ね合わされた複数の層からなる一対の基材フィルム(積層フィルム)8、8と、基材フィルム8、8間に介在され、一方の面に形成された弱シール層9aと他方の面に形成された強シール層9bとを有する易剥離性フィルム9とを備えている。
易剥離性フィルム9は袋体1の一方の縁部から他方の縁部まで帯状に延びている。易剥離性フィルム9はその両端部にヒートシールにより形成された一対の周縁弱シール部5、5を有するとともに、袋体1内にヒートシールにより形成され、袋体1内を加圧室20と非加圧室21に区画する区画弱シール部3を有する。また一対の基材フィルム8、8は袋体1の周縁部に、ヒートシールにより形成された周縁強シール部6、6を有する。
また袋体1の上端および下端には、開口11、11が形成されている。
また図2(a)に示すように、加圧室20側の周縁強シール部6、6に、一対の基材フィルム8,8の内方であって、易剥離性フィルム9側へ突出して、加圧室20内の内容物から周縁弱シール部5を保護する追加強シール部4、4が接続されている。追加強シール部4、4は周縁強シール部6、6から一対の基材フィルム8,8の内方であって、易剥離性フィルム9側へ突出して区画弱シール部3に接続され、追加強シール部4、4と区画弱シール部3とによって袋体1内を加圧室20と非加圧室21とに区画している。
図2(a)において、区画弱シール部3はW字状に形成され、追加強シール部4、4とともに袋体1内を加圧室20と非加圧室21とを互いに密封状態で区画する。
上述のように、易剥離性フィルム9は、一方の面に形成された弱シール層9aと、他方の面に形成された強シール層9bとを有する。このため区画弱シール部3は、基材フィルム8の強シール層8aと、易剥離性フィルム9の弱シール層9aとがヒートシールされて形成された弱シール部30と、基材フィルム8の強シール層8aと、易剥離性フィルム9の強シール層9bとがヒートシールされて形成された強シール部40とを含む。このことにより区画弱シール部3が剥離される場合は、主として弱シール部30を介して剥離されることになる。
また周縁弱シール部5、5は基材フィルム8の強シール層8aと、易剥離性フィルム9の弱シール層9aとがヒートシールされて形成された弱シール部30と、基材フィルム8の強シール層8aと、易剥離性フィルム9の強シール層9bとがヒートシールされて形成された強シール部40とを含む。
さらに周縁強シール部6、6は、基材フィルム8、8の強シール層8a、8a同士がヒートシールされて形成された強シール部40を含む。
上述のように袋体1の周縁強シール部6、6から区画弱シール部3に向かって追加強シール部4、4が突出している。そして区画弱シール部3と追加強シール部4により区画された加圧室20と非加圧室21内に2つの異なる内容物が収納されている。図2(a)から明らかなように、区画弱シール部3は周縁弱シール部5、5と連なっていないので、加圧室20は弱シール部となっている周縁弱シール部5、5と接しておらず、使用時に加圧室20に圧力を加えた際に区画弱シール部3が剥離する前に周縁弱シール部5が剥離してしまって内容物が飛散してしまうという事態は生じない。
尚、特に図示しないが、図2(a)の上側の非加圧室21にも同様の追加強シール部を設けることができる。この場合、2つあるいずれの収納室を加圧室20とすることもできる。また、収納室が3室以上連なって設けられている袋体1でも、隣り合う収納室同士を、同様にして仕切ることができる。
図3(a)は図2(a)の線分A-A´における断面の説明図であり、図3(b)は図2(a)の線分B-B´における断面の説明図である。ヒートシール部の状態を分かりやすく説明するため、本来厚みの無いヒートシール面があたかも厚みを有するように、敢えて表現した。また、易剥離性フィルム9は、易剥離性フィルム9としては一般的な共押出しフィルムからなり、袋体1を形成する基材フィルム8、8の強シール層8aに対して一方の面に弱シール層9aを有し、他方の面に強シール層9bを有するが、単層の易剥離性フィルム9、あるいは両面弱シール性の共押出し易剥離性フィルム9を用いた場合は、易剥離性フィルム9の両面に弱シール層が形成される。
図3(a)に示した通り、図2(a)に示した袋体1の易剥離性フィルム9の周縁弱シール部5は弱シール部30と強シール部40が存在する。また区画弱シール部3にも、弱シール部30と強シール部40が存在するが、実際に機能するのは弱シール部30である。また、図3(b)に示すように、易剥離性フィルム9の周縁強シール部6は、強シール層8aを有する基材フィルム8、8同士のヒートシール部であるため強シール部40のみ存在する。
<第2の実施の形態>
次に図2(b)および図4(a)(b)により本発明の第2の実施の形態について説明する。
図2(a)および図4(a)(b)に示すように、袋体1は各々の内面に強シール層8aを有し互いに重ね合わされた複数の層からなる一対の基材フィルム(積層フィルム)8、8と、基材フィルム8、8間に介在され、一方の面に形成された弱シール層9aと他方の面に形成された強シール層9bとを有する易剥離性フィルム9とを備えている。
易剥離性フィルム9は袋体1の一方の縁部から他方の縁部まで帯状に延びている。易剥離性フィルム9はその両端部にヒートシールにより形成された一対の周縁弱シール部5、5を有するとともに、袋体1内にヒートシールにより形成され、袋体1内を加圧室20と非加圧室21に区画する区画弱シール部3を有する。また一対の基材フィルム8、8は袋体1の周縁部に、ヒートシールにより形成された周縁強シール部6、6を有する。
また袋体1の上端および下端には、開口11、11が形成されている。
また図2(b)に示すように、加圧室20側の周縁強シール部6、6に、一対の基材フィルム8,8の内方へ突出して、加圧室20内の内容物から周縁弱シール部5を保護する追加強シール部4、4が接続されている。また非加圧室21側の周縁強シール部6、6に、一対の基材フィルム8,8の内方へ突出する追加強シール部4、4が接続されている。なお、周縁弱シール部5、5は、幅広となっており、区画弱シール部3は幅狭となっている。周縁弱シール部5、5と区画弱シール部3との間に、外方から内方へ向かって幅が狭くなる中間弱シール部7が設けられ、周縁弱シール部5、5と、中間弱シール部7と、区画弱シール部3とによって袋体1内を加圧室20と非加圧室21とに区画している。
図2(b)において、区画弱シール部3は直線状に形成され、周縁弱シール部5、5と、中間弱シール部7とともに袋体1内を加圧室と非加圧室21とを互いに密封状態で区画する。
上述のように、易剥離性フィルム9は、一方の面に形成された弱シール層9aと、他方の面に形成された強シール層9bとを有する。このため区画弱シール部3は、基材フィルム8の強シール層8aと、易剥離性フィルム9の弱シール層9aとがヒートシールされて形成された弱シール部30と、基材フィルム8の強シール層8aと、易剥離性フィルム9の強シール層9bとがヒートシールされて形成された強シール部40とを含む。このことにより区画弱シール部3が剥離される場合は、主として弱シール部30を介して剥離されることになる。
また周縁弱シール部5、5は基材フィルム8の強シール層8aと、易剥離性フィルム9の弱シール層9aとがヒートシールされて形成された弱シール部30と、基材フィルム8の強シール層8aと、易剥離性フィルム9の強シール層9bとがヒートシールされて形成された強シール部40とを含む。
さらに周縁強シール部6、6は、基材フィルム8、8の強シール層8a、8a同士がヒートシールされて形成された強シール部40を含む。
図2(b)において、袋体1の加圧室20と非加圧室21には2つの内容物が収納され、この2つの内容物は使用時に混合することができる。この場合、区画弱シール部3が周縁弱シール部5と中間弱シール部7を介して接続され、追加強シール部4が周縁強シール部6から一対の基材フィルム8,8の内方へ突出しているため、弱シール部となっている周縁弱シール部5の幅が広くなったのと同じ効果が得られる。このため、使用時に加圧室20に圧力を加えた際に区画弱シール部3が剥離する前に周縁弱シール部5が剥離してしまって内容物が飛散してしまうという事態は生じ難くなっている。
尚、特に図示しないが、図2(b)に示した袋体1において、追加強シール部4を加圧室20のみに設けてもよい。また、収納室が3室以上連なって設けられている袋体1でも、隣り合う収納室同士を、同様にして仕切ることができる。
図4(a)は図2(b)の線分C-C´における断面の説明図であり、図4(b)は図2(b)の線分D-D´における断面の説明図である。図4(a)に示したように、図2(b)に示した袋体1の易剥離性フィルム9の追加強シール部4を設けた箇所においては、追加強シール部4によって周縁弱シール部5が囲まれているため、加圧室20に加えられた圧力では剥離し難くなっている。また、図4(b)に示すように、区画弱シール部3には弱シール部と称していながら弱シール部30と強シール40が存在するが、実際に機能するのは弱シール部30である。
<各構成分の説明>
次に上記各実施の形態における各構成部分について説明する。
(追加強シール部4)
本発明に係る袋体1において、加圧室20側のうち易剥離性フィルム9から離れた位置の周縁強シール部6から追加強シール部4が非加圧室21側へ向かって傾斜して突出し、区画弱シール部3に連なっている(図2(a))。この場合、弱シール部となっている周縁弱シール部5から内容物が漏れ難いため、追加強シール部が周縁強シール部6から突出する長さは特に規定する必要はない。意図的にこの追加強シール部4の長さを短くすることで使用時に区画弱シール部3を剥離させ易くしたり、逆に意図的に長くして流通時に区画弱シール部3を剥離させないようにしてもよい。また袋体1の周縁強シール部6間の距離、区画弱シール部3の剥離強度、使用時の区画弱シール部3の剥離させ易さ等の兼ね合いを考慮して設計すればよい。
また、本発明に係る袋体1において、周縁弱シール部5が中間弱シール部7を介して区画弱シール部3に連なる場合も(図2(b))、追加強シール部4が周縁強シール部6から突出する長さは、ほんの少しであっても弱シール部となっている周縁弱シール部5から内容物が漏れ難くなる効果があるため、追加強シール部4が突出する長さは、特に限定する必要は無い。しかしながら、袋体製造時のヒートシール位置の誤差を考えると、追加強シール部4の長さを周縁強シール部6のシール幅の半分以上の長さに設計すると袋体を製造し易く、好都合である。逆に追加強シール部4の突出する長さが大きい程、流通時の区画弱シール部3が剥離し難くなるので、袋体1の周縁強シール部6間の距離、区画弱シール部3の剥離強度、使用時の区画弱シール部3の剥離させ易さ等の兼ね合いを考慮して設計すればよい。
但し、追加強シール部4が易剥離性フィルム9から離れた位置の周縁強シール部6から突出する場合、または、追加強シール部4が易剥離性フィルム9に隣接する位置の周縁強シール部6から突出する場合のいずれの場合も、輸送時に区画弱シール部3を剥離させ難くするためには、左右の追加強シール部4の突出長さの和が周縁強シール部6間の距離の三分の一以上あると良い。
(基材フィルム8、8)
本発明に係る袋体を形成する基材フィルム8、8は、少なくとも基材とヒートシール性フィルムを積層した積層フィルムからなり、必要に応じて基材と、ヒートシール性フィルムの間に中間層を設けても良い。
基材としては、一般的に食品用包装材料に用いられるポリエチレンテレフタレイト、ポリエチレンブイレイト、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレン等の、物理的強度や耐熱性に優れた二軸延伸フィルム、および、これらのフィルムに金属酸化物や金属を蒸着したり、酸素バリア性コーティングを施したり、易接着性層を設けたりしたフィルムを用いることができる。
ヒートシール性フィルムとしては、加熱により軟化し、圧力を加えることによって熱融着する、一般的なヒートシール性フィルムを用いることができ、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、環状オレフィンコポリマー、酸変性ポリオレフィン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等の未延伸フィルムがあり、用途に応じて使い分ければ良い。
中間層としては、前記の基材に用いるフィルムに加えて、金属箔、エチレン・ビニルアルコール共重合体、遮光性フィルム等を用途により単層、または、複層で用いることができる。
また、本発明に係る袋体1に用いる基材フィルム8、8におけるフィルムの積層方法は、特に限定する必要がなく、通常のフィルム積層方法である、ドライラミネーション、ノンソルラミネーション、溶融樹脂の押出しラミネーション等を用いることができる。
また、本発明に係る袋体1には文字や絵柄の印刷を施すことができ、通常は基材にグラビア印刷、フレキソ印刷等によって印刷する。
(易剥離性フィルム9)
本発明に係る袋体に用いる易剥離性フィルム9は、少なくとも一方の面に積層フィルムのヒートシール面に対して弱シール性をもつ弱シール層9aが形成され、他方の面に積層フィルムのヒートシール面に対して弱シール性、または、強シール性をもつ強シール層9bが形成され、単体フィルム、共押出しフィルム、または、積層フィルムのいずれかのフィルムからなる。
易剥離性フィルム9の弱シール層9aの剥離方式には、凝集破壊、層間剥離、界面剥離があるが、いずれの方式でも構わない。
例えば、共押出し易剥離性フィルム9は多くのフィルムメーカーから多数市販されていて、基材フィルム8のヒートシール面がポリエチレンの場合、易剥離性フィルム9の一方の面はポリエチレンからなり、他方の面はポリエチレンに対して弱シール性を有する。基材フィルム8のヒートシール面がポリプロピレンであれば、易剥離性フィルム9の一方の面はポリプロピレンからなり、他方の面がポリプロピレンに対して弱シール性を有する。
(袋体1)
本発明に用いる袋体1の形態としては、平袋、スタンドパック、底ガゼット袋、ピロー袋等、当該袋の製袋機において、積層フィルムと同調させて帯状の易剥離性フィルムを連続的に供給できる製袋機で製造できる形態を利用できる。
また、帯状の易剥離性フィルム9の供給装置が付属していれば、袋体を形成しつつ内容物を充填し、密封する充填包装機でも製造することができる。
(包装体12)
次に上述した袋体1内に内容物M、Nを充填してなる包装体12について説明する。
図5は、本発明に係る包装体12を例示する概略平面図であり、図2(a)に示した袋体1に内容物M、Nを充填し、密封した例で、一般的に下側の加圧室20には液体内容物Nが、上側の非加圧室21には粉体等の固体内容物Mが充填されている。
本発明に係る包装体21において、輸送中に区画弱シール部3が剥離し難いようにするために、追加強シール部4の突出長さを大きくして追加強シール部4間の距離を短くすることが考えられている。この場合、従来の区画弱シール部3を有する袋体1を用いた包装体12のように、テーブル等の台の上に包装体12を載せて加圧室20に手のひらを置き、手のひらに体重を載せるようにして圧力を加えると、区画弱シール部3を剥離させ難くなる。
但し、そのような場合でも袋体1を圧縮する方向を、一方の周縁強シール部6から反対側の周縁強シール部6方向に向かって実施することによって、追加強シール部4間に圧力が集中し、区画弱シール部3が剥離し易くなる。
言い換えると、図1に示す袋体1の使用時の圧縮方向を垂直方向とすると、本発明に係る袋体1において垂直方向の圧縮では区画弱シール部3を剥離させ難い場合は、周縁強シール部6間の水平方向に圧縮する。このことにより追加強シール部4間に圧力が集中し、区画弱シール部3が剥離し易くなる。
即ち、加圧室20の幅が数センチメートルしか無い、例えば、個食用納豆に添付されているタレの袋のような大きさの包装体12の場合は、加圧室20の左右の周縁強シール部6に親指と人差し指をそれぞれあてがって袋体1を挟むようにして摘み、左右の周縁強シール部6の袋体1内側のシールエッジ同士を近付けるように力を加えて加圧室20内の内容物に圧力を加える。このことにより、また、加圧室20の幅が指で摘むには大きすぎる場合には、片方の手で加圧室20の左右の周縁強シール部6の袋体1内側のシールエッジ同士を近付けるように握り締める。あるいはまた、更に袋体1が大きい場合は、両手で加圧室20の左右の周縁強シール部6の袋体1内側のシールエッジ同士を近付けるようにして包装体12を押し潰す。このようにして追加強シール部4を設けた箇所の包装体12が膨らむことを抑制し、追加強シール20間の圧力が高まって区画弱シール部3の内容物側が膨張し易くなる。このことにより区画弱シール部3を容易に剥離させることができる。
従来のように、台の上に置いて加圧室20に圧力を加える場合、加圧室20の周縁強シール部6全体に加えられた圧力が分散していたが、本発明に係る包装体12の開封方法では横方向への圧力の逃げ場が少なく、縦方向に圧力が集中するため、区画弱シール部3を剥離させるのに要する指の力、握力、及び腕力もさほど必要ではない。
尚、図1に示す追加強シール部4が無い袋体1′では横方向に袋体1を圧縮する方法で区画弱シール部3を剥離させようとすると、区画弱シール部3の剥離箇所が安定し難くなっている。また周縁弱シール部5が剥離してしまう可能性があるため、図1に示す袋体1′では袋体を摘んだり、握ったりして区画弱シール部3を剥離させる方法は危険を伴っていた。
次に、図6を参照して本発明の具体的実施例及び比較例について説明する。
(積層フィルムの製造)
厚み12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレイトフィルム(製品名「E5102」、東洋紡績株式会社製)、厚み15μmの二軸延伸ポリアミドフィルム(製品名「N1202」、東洋紡績株式会社製)、厚み40μmの未延伸ポリエチレンフィルム(製品名「L4102」、東洋紡績株式会社製)をこの順番に2液硬化型ウレタン系接着剤を用いて貼り合わせ、積層フィルムAを得た。
(袋体の製造)
前記の積層フィルムAを自立袋の製造が可能な平袋用製袋機にセットし、また、幅30mmにスリットした厚み30μmの帯状易剥離性フィルム(製品名「7601ED」、東レフィルム加工株式会社製)を自立袋の底材供給部にセットして、前記易剥離性フィルムを二つ折りすることなく、積層フィルムAと共に製袋機に供給した。また140mm間隔で幅20mmの横シール部を設けると共に、前記帯状易剥離性フィルム9上に幅10mmの縦シール部を設けた後、横方向の長さ180mmの化粧裁ちを施し、横シール部中央で断裁して幅10mmの側部シール部と成し、幅140mm、長さ180mmの袋体1を得た。当該袋体1の易剥離性フィルム9は、袋体の上端下5mmから35mmの位置にあり、区画弱シール部3に相当する縦シール部は、袋体の上端下20mmから30mmの位置にある。
また、区画用弱シール部3の剥離強度を測定した結果、3.4N/15mmと、かなり低い剥離強度を示した。
尚、前記易剥離性フィルム9はポリエチレンに対して易剥離性を示す共押出しフィルムであり、弱シール面の反対面はポリエチレン面となっているため、積層フィルムAで挟持した状態でヒートシールを施すと片面は弱シール性を、もう一方の面は強シール性を示す。
前記袋体1に、シール幅20mmのヒートシーラーを用いて、袋体の上端下20mmから40mmの位置に、当該袋体の側部シール部に対して垂直な向きに、両側部の周縁強シール部6から突出長さが片側10mmから40mmとなるように10mm刻みで幅5mmの追加強シール部4を均等に設けた。同時に追加強シール部4と区画弱シール部の間に当該追加強シール部4と同じ長さの弱シール部を設けて図6に示した袋体1と同様の、本発明に係る袋体4種を得た。
(包装体の製造)
追加強シール部4を設けた袋体4種と、比較例として追加強シール部4を設けない袋体に水200mlを充填し、当該袋体1の下端に幅10mmのヒートシールを施して密封し、本発明に係る包装体12と、比較例の包装体12を得た。
(圧縮試験)
前記包装体12を幅150mm、長さ200mm、厚み10mmのアクリル樹脂板で挟み、引っ張り試験機を用いて速度100mm/分で圧縮し、内容物開放用弱シール部が剥離して破袋するまでの最大荷重を測定した。
尚、測定に際しては、直径100mmの圧縮治具を用い、包装体を幅250mm、長さ320mm、厚み40μmのチャック付きポリエチレン袋に極力脱気した状態で収納した後、包装体12の上に載せたアクリル樹脂板が、包装体12の下に敷いたアクリル樹脂板と共に水平になるように包装体12の位置を調整し、かつ、圧縮治具がアクリル樹脂板の中央を圧縮するように引っ張り試験機上のサンプル位置調整を行い、圧縮試験を実施した。
各区分毎に5袋ずつ測定した平均値を表1に示す。
Figure 0007008269000001
表1に示した結果から、両側の追加強シール部の突出長さの合計が袋体1の幅方向の内寸(120mm)の3分の1を超える(片側20mmを超える)と包装体12を破袋させるのに要する荷重が高まっている。
(開封試験)
追加強シール部4を設けた袋体1で作製した4種の包装体12の加圧室20を片手で握って開封する試験を実施した。
その結果、いずれの包装体12も容易に区画弱シール部3を剥離させることができた。追加強シール部4の突出長さが大きい包装体12は、区画弱シール部3の剥離する範囲が限定されているので、破袋時に内容物が飛び散り難かった。
(袋体の製造)
前記積層フィルムAと、実施例1と同じ製袋機及び易剥離性フィルムを用いて製袋を実施したが、区画弱シール部3に相当する縦シール部の位置を、袋体の上端の下方15mmから25mmとして、実施例1の袋体より5mm上にした。
前記袋体に、実施例1と同様に、シール幅20mmのヒートシーラーを用いて、袋体1の上端の下方20mmから40mmの位置に、当該袋体1の周縁強シール部6に対して直交して、周縁強シール部6から突出長さが片側10mmから40mmとなるように10mm刻みで幅5mmの追加強シール部4を均等に設けた。同時に、追加強シール部4と区画弱シール部3との間に追加強シール部4と同じ長さの弱シール部を設けて、実施例1の袋体1より区画弱シール部が収納室側から見て5mm奥に位置する、本発明に係る袋体4種を得た。
(包装体の製造)
実施例1と同様に、前記追加強シール部4を設けた袋体4種と、比較例として追加強シール部4を設けない袋体に水200mlを充填し、当該袋体の下端に幅10mmのヒートシールを施して密封し、本発明に係る包装体と、比較例の包装体12を得た。
(圧縮試験)
前記袋体1を用いて実施例1と同様の圧縮試験を実施した。
各区分毎に5袋ずつ測定した平均値を表2に示す。
Figure 0007008269000002
表1と表2の結果を比較すると明らかなように、区画弱シール部3が追加強シール部から離れた位置に配置されたことによって、包装体を破袋させるのに要する荷重が高まっている。
このことは、加圧室20が何かに挟まれた状態で圧迫された時、内容物は袋体を円形に膨らませようとするが、矩形の袋体の場合は、圧縮時の縦横2方向の側部シール部間の長さの短いほうの長さを直径とする仮想円を袋体収納室上に描き、移動させたときに当該仮想円が接する箇所に応力が集中する。このため本発明に係る包装体12においては、前記仮想円が区画弱シール部3に接することを、追加強シール部4が阻害することによって区画弱シール部3が剥離し難くなっている。実施例2の包装体は区画弱シール部3が、加圧室20側から見て実施例1の包装体より奥に位置しているため、前記仮想円が接し難くなっており、実施例2の包装体12を破袋させるのに要する荷重が実施例1より高まっている。
(開封試験)
前記追加強シール部4を設けた袋体1で作製した4種の包装体に加圧室20を片手で握って開封する試験を実施した。
その結果、いずれの包装体も容易に区画弱シール部3を剥離させることができた。尚、追加強シール部4の突出長さが大きい包装体12は、区画弱シール部3の剥離する範囲が限定されているので、破袋時に内容物が飛び散り難かった。
1 袋体
3 区画弱シール部
4 追加強シール部
5 周縁弱シール部
6 周縁強シール部
8 基材フィルム
8a 強シール層
9 易剥離性フィルム
9a 弱シール層
9b 強シール層
11 開口
12 包装体
30 弱シール部
40 強シール部
M、N 内容物

Claims (2)

  1. 各々の内面に強シール層を有し、互いに重ね合わされた一対の基材フィルムと、
    前記一対の基材フィルム間に介在され、少なくとも一方の面に形成された弱シール層を有する易剥離性フィルムとを備えた袋体において、
    前記易剥離性フィルムは前記袋体の一方の縁部から他方の縁部まで帯状に延び、
    前記易剥離性フィルムはその両端部に形成された一対の周縁弱シール部を有するとともに、前記袋体内を加圧室と非加圧室とに区画する区画弱シール部を有し、
    前記一対の基材フィルムは前記袋体の周縁部に形成された周縁強シール部を有し、
    前記加圧室側の前記周縁強シール部に、一対の基材フィルムの内方へ突出して前記一対の周縁弱シール部を保護する追加強シール部が設けられ、
    前記追加強シール部は前記周縁強シール部と前記区画弱シール部とに連結され、
    前記追加強シール部は前記区画弱シール部に向って直線状に延びるとともに、前記区画弱シール部に向って傾斜する傾斜面を有し、
    前記追加強シール部と、前記区画弱シール部は、対向する周縁強シール部間の距離を直径とする仮想円を前記加圧室内に描き、当該仮想円を前記易剥離性フィルムに近付けて前記追加強シール部に接したとき、前記仮想円が前記区画弱シール部と接しない位置関係にあり、
    前記追加強シール部と、前記周縁強シール部と、前記易剥離性フィルムとに囲まれた閉領域に未シール領域が形成されていることを特徴とする袋体。
  2. 請求項1記載の袋体と、
    前記袋体内に収納された内容物とを含むことを特徴とする包装体。
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