JP5416351B2 - プラズマガン成膜装置及びその運転方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プラズマガン及びそれを備えるプラズマガン成膜装置に関する。
プラズマ成膜装置は、プラズマガンから発生されたプラズマをイオン源として用いて成膜する装置である。このようなプラズマ成膜装置に用いられているプラズマガンとして、複合陰極型のプラズマガン、圧力勾配型のプラズマガン及びこれらを組み合わせたデュアルタイプのプラズマガンが知られている(例えば、特許文献1参照)。これらのプラズマガンでは、キャリアガスとしてアルゴン(Ar)ガスを使用してプラズマを発生させるのが一般的である。プラズマの発生には、まず、プラズマガンのカソードでグロー放電を行い、その後、アーク放電へと移行するが、複合陰極型のプラズマガンやデュアルタイプのプラズマガンを用いた場合に、グロー放電中にアルゴンイオン(Ar+)によってカソードがスパッタリングされ、スパッタリングされた金属が成膜室に混入し、成膜する基材やターゲット等に付着するという問題があった。
このような問題に対して、グロー放電時に水素ガスやヘリウムガスをキャリアガスとして使用するプラズマ発生装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2のプラズマ発生装置では、質量の小さい水素ガス等を用いるので、スパッタリングによるエッチング作用を減少させることが可能である。
特許第2921874号 特開平6−251897号公報
しかしながら、特許文献2に開示されているプラズマ発生装置では、グロー放電からアーク放電に移行するときに、水素ガス等からアルゴンガスへの移行を徐々に行うため、カソードのスパッタリングは発生し、また、グロー放電時の放電圧力が高いとそのスパッタリングによるエッチング作用は大きくなるため、未だ改善する余地があった。また、水素ガス等とアルゴンガスとを用いるために、成膜装置自体の構成が煩雑となる問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、グロー放電時にスパッタリングされた金属を簡易な構成でプラズマガンからの流出を防止することができるプラズマガン及びプラズマガン成膜装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るプラズマガン成膜装置は、プラズマ流出口を有する容器と、前記容器の内部に配設され放電によりプラズマを発生するカソードと、前記容器の内部を排気及び封止するための排気バルブと、を有するプラズマガンと、プラズマ流入口を有し、その内部が該プラズマ流入口及びプラズマ流出口を通じて前記容器の内部と連通するように配設され、前記内部を減圧可能な成膜室と、前記プラズマ流入口と前記カソードとの間に位置可能に設けられ、前記カソードで発生したプラズマを受けることが可能な補助アノードと、
前記カソードの放電により発生するプラズマの前記プラズマ流入口からの流入を阻止及び許容するプラズマ流出阻止/許容装置と、前記成膜室の内部に配設された主アノードと、前記プラズマを通過せしめるように、前記カソードと前記補助アノードとの間に配置された電磁コイルと、前記カソードに負極が接続された直流電源と、前記直流電源の正極を前記主アノードと前記補助アノードに選択的に接続するための選択スイッチと、を備える。
これにより、グロー放電時にスパッタリングされた金属のプラズマガンからの流出を防止することが可能となる。
これにより、グロー放電時にスパッタリングされた金属が、成膜室に混入することを防止できる。また、成膜室への汚染がないため、基材を均一に成膜することが可能となる。
また、本発明に係るプラズマガン成膜装置では、前記成膜室の内部に基材ホルダと、成膜材料を収容しかつ蒸発させるハースと、が配設され、前記ハースが前記主アノードを構成しており、前記ハースが受ける前記プラズマにより該ハースに収容された成膜材料が蒸発されて、基材ホルダに保持された基材上に成膜されるように構成されていてもよい。
さらに、本発明に係るプラズマガン成膜装置は、前記容器と前記成膜室との間に配設されたシートプラズマ変形室と、シートプラズマ変形機構と、を備え、前記シートプラズマ変形室は、前記成膜室の内部と前記プラズマ流入口を通じて連通し、かつ、前記容器の内部と前記プラズマ流出口を通じて連通するよう配設され、前記プラズマガンは前記容器内に円柱状のプラズマが形成されて前記プラズマ流出口から流出するよう構成され、前記流出した前記円柱状プラズマが前記シートプラズマ変形室において前記シートプラズマ変形機構によりシートプラズマに変形され、前記成膜室において、前記シートプラズマ変形室から流入し前記主アノードに向かう前記シートプラズマを利用して成膜が行われるように構成されていてもよい。また、本発明に係るプラズマガン成膜装置では、前記プラズマ流出阻止/許容装置は、前記プラズマ流出口を開閉自在な開閉部材と、前記開閉部材を開閉駆動する駆動装置と、を有し、前記補助アノードは、環状に形成されていてもよい。また、本発明に係るプラズマガン成膜装置では、前記補助アノードは、前記カソードと前記開閉部材の間に設けられていてもよい。また、本発明に係るプラズマガン成膜装置では、前記プラズマ流出阻止/許容装置は、前記プラズマ流出口を開閉自在な開閉部材と、前記開閉部材を開閉駆動する駆動装置と、を有し、前記補助アノードが、前記開閉部材が前記プラズマ流出口を閉鎖したとき前記カソードと対向するように、前記開閉部材に設けられていてもよい。また、本発明に係るプラズマガン成膜装置では、前記開閉部材は、前記プラズマ流出口の開口面に平行に移動して該プラズマ流出口を開閉自在なように構成され、前記駆動装置は、前記プラズマ流出口を開閉するよう前記開閉部材を移動させてもよい。また、本発明に係るプラズマガン成膜装置の運転方法は、プラズマ流出口を有する容器と、前記容器の内部に配設され放電によりプラズマを発生するカソードと、前記容器の内部を排気及び封止するための排気バルブと、を有するプラズマガンと、プラズマ流入口を有し、その内部が該プラズマ流入口及びプラズマ流出口を通じて前記容器の内部と連通するように配設され、前記内部を減圧可能な成膜室と、前記プラズマ流入口と前記カソードとの間に位置可能に設けられ、前記カソードで発生したプラズマを受けることが可能な補助アノードと、前記カソードの放電により発生するプラズマの前記プラズマ流入口からの流入を阻止及び許容するプラズマ流出阻止/許容装置と、前記成膜室の内部に配設された主アノードと、前記プラズマを通過せしめるように、前記カソードと前記補助アノードとの間に配置された電磁コイルと、前記カソードに負極が接続された直流電源と、前記直流電源の正極を前記主アノードと前記補助アノードに選択的に接続するための選択スイッチと、を備える、プラズマガン成膜装置の運転方法であって、前記プラズマ流出阻止/許容装置が前記カソードで発生する前記プラズマを前記プラズマ流入口から流入するのを阻止し、前記選択スイッチにより前記直流電源の正極を前記補助アノードに接続するステップと、前記カソードで前記プラズマを発生させ、該発生させたプラズマを前記補助アノードで受けるステップと、前記プラズマ流出阻止/許容装置が前記カソードで発生した前記プラズマの前記プラズマ流入口からの流入を許可し、前記選択スイッチにより前記直流電源の正極を前記主アノードに接続するステップと、からなる。
本発明の上記目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
本発明のプラズマガン及びプラズマガン成膜装置によれば、グロー放電時にスパッタリングされた金属が、プラズマガンから流出することを防止することができ、また、基材等を汚染しないため、基材を均一に成膜することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るプラズマガン成膜装置の構成を示す模式図である。図2は、図1に示したプラズマガン成膜装置のプラズマ流出阻止/許容装置の開閉部材が開放した状態を示す模式図である。
まず、本実施の形態1に係るプラズマガン成膜装置の構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。なお、本実施の形態では、プラズマガン成膜装置の構造における方向を、便宜上、図1及び図2に示す、三次元直交座標系のX軸、Y軸及びZ軸の方向で表わす。
図1に示すように、本実施の形態1に係るプラズマガン成膜装置100は、プラズマを高密度に生成するデュアルタイプのプラズマガン1と、プラズマガン1で発生したプラズマを利用して基材を成膜する成膜室2と、を備えている。プラズマガン1と成膜室2は、互いに気密状態を保って連通されている。
プラズマガン1は、円筒状の筒体11を有している。筒体11の内部空間により、放電空間12が構成される。筒体11の一方の端部には、放電空間12を塞ぐように板状の蓋部材13が配設されている。また、筒体11の他方の端部には、円環状の蓋部材19が配設されており、蓋部材19の内部空間が、プラズマ流出口70を構成している。そして、筒体11と、蓋部材13、19から容器72が構成される。
蓋部材13には、蓋部材13の中心部を気密的に貫通して、筒体11の中心軸(Z軸)に沿って延びるように、タンタル(Ta)で構成された円筒状の補助陰極14が配設されている。補助陰極14の基端(筒体11の外に位置する端)は、図示されないアルゴン(Ar)ガスタンクと適宜な配管により接続されており、補助陰極14の先端からArガスが放電空間12内に供給される。また、補助陰極14の先端近傍の外周面には、6ホウ化ランタン(LaB6)で構成された円環状の主陰極17が設けられている。補助陰極14と主陰極17によって、カソード18が構成されている。カソード18は、直流電源からなる主電源20の負極と抵抗体21を介して電気的に接続されている。
筒体11の内部空間には、補助陰極14と同軸状に筒体11の中心軸(Z軸)に沿って延びるように、補助陰極14よりも径の大きいモリブデン(Mo)、又は、タングステン(W)で構成された円筒状の保護部材15が、蓋部材13に気密的に配設されている。保護部材15の先端には、タングステンで構成された円環状の窓部材16が設けられている。この保護部材15と窓部材16により、カソード18が保護される。
また、プラズマガン1は、一対の円環状のグリット電極22、23を有している。一対のグリット電極22、23は、筒体11を気密的に貫通するように設けられており、カソード18との間で、主電源20と適宜の抵抗体24、25と電気的に接続され、所定のプラス電圧を印加される。これによりカソード18で発生したアーク放電が維持され、プラズマガン1の放電空間12には、荷電粒子(ここではAr+と電子)の集合体としてのプラズマが形成される。
筒体11の他方の端部側の周壁には、排気バルブ26により筒体11の内部を排気及び封止することが可能な真空ポンプ接続口27が設けられている。真空ポンプ接続口27には、図示されない真空ポンプ(例えば、ターボポンプ)が接続されている。真空ポンプにより真空引きされると、放電空間12はプラズマを発生可能なレベルにまで速やかに減圧される。このとき、放電空間12には、グリット電極22、23によって空気の流れが妨げられるので、カソード18側の圧力が高くなるような圧力勾配が生じる。
筒体11の径方向の外側には、磁力の強さをコントロールできる環状の電磁コイル29が、筒体11周壁を取り囲むように、筒体11と同心に設けられている。この電磁コイル29に電流を流し、グリッド電極22、23に所定のプラス電圧を印加することにより、プラズマガン1の放電空間12にはコイル磁界及びグリッド電極22、23による電界に基づく磁束密度のZ軸方向の勾配が形成される。このような磁束密度のZ軸方向の勾配により、プラズマを構成する荷電粒子は、この放電空間からZ軸方向に運動するよう、磁力線の回りを旋回しながらZ軸方向に進み、これらの荷電粒子の集合体としてのプラズマが、略等密度分布してなる円柱状のプラズマ(以下、円柱プラズマという)CPとして、成膜室2へ引き出される。なお、筒体11と、グリット電極22、23と、カソード18は、適宜な手段によって、互いに絶縁されている。
蓋部材19に設けられた内部空間(プラズマ流出口70)の形状やその高さ(Y軸方向寸法)及び幅(X軸方向寸法)は、円柱プラズマCPを適切に通過するように設計されている。これにより、円柱プラズマCPを構成しない余分なアルゴンイオン(Ar+)と電子が、成膜室2に導入されるのを防止することができ、円柱プラズマCPの密度を高い状態に保つことができる。
また、蓋部材19には、プラズマ流出口70からプラズマの流出を阻止及び許容するプラズマ流出阻止/許容装置30が気密的に設けられている。プラズマ流出阻止/許容装置30は、プラズマ流出口70を開閉する開閉部材31と、開閉部材31をプラズマ流出口70の開口面に平行に移動させる駆動装置71と、を有する。開閉部材31は、プラズマ流出口70を閉鎖したときに、放電空間12内の気密状態を保てるように構成されている。また、開閉部材31の内面には、開閉部材31がプラズマ流出口70を閉鎖したときにカソード18と対向するように補助アノード32が配設されており、補助アノード32は、主電源20の正極と切り替えスイッチ34を介して電気的に接続されている。
これにより、開閉部材31が閉じた状態で切り替えスイッチ34により補助アノード32とカソード18が接続された状態(図1参照)では、成膜室2内が真空状態であるか否かに関わらず、プラズマガン1の放電空間12内を真空状態に保つことができ、カソード18と補助アノード32との間でアーク放電が生じ、プラズマを発生させることができる。本実施の形態では、プラズマ流出阻止/許容装置30は、ゲートバルブで構成され、開閉部材31がその弁体で構成され、駆動装置71がその弁体駆動装置(電磁駆動機構、エアシリンダ等)で構成されている。図1には、駆動装置71を構成する弁体駆動装置のアクテュエータのみが示されている。
成膜室2は、チャンバ35を有しており、チャンバ35の内部空間により、成膜空間46が形成される。チャンバ35の側壁のプラズマガン1側の適所には、貫通孔36が設けられている。該貫通孔36が、プラズマ流入口36を形成する。プラズマ流出阻止/許容装置30は、成膜室2に設けられた貫通孔36と連通するように配設されている。プラズマ流入口(貫通孔)36は、円柱プラズマCPが通過し、プラズマ流出阻止/許容装置30の開閉部材31を介してプラズマガン1と成膜室2とが気密状態を保って連通されれば、その形状等は特に限定されない。これにより、容器72の内部が、プラズマ流出口70を通じて成膜室2の内部と連通する。
チャンバ35内の上部には、基材ホルダ38が配設されている。基材ホルダ38は、基材39を保持するものである。該基材ホルダ38は、ホルダ部38aと回転軸38bを有している。回転軸38bは、チャンバ35の天井壁35aを気密的に、かつ、回動自在に貫通し、図示されない回転駆動機構と接続されており、それにより回転される。また、基材ホルダ38は、バイアス電源48と電気的に接続されている。バイアス電源48は、ホルダ部38aに円柱プラズマCPに対して負のバイアス電圧を印加する。なお、基材ホルダ38の回転軸38bと天井壁35a(チャンバ35)とは、絶縁されて接続されている。
また、天井壁35aの適所には、排気バルブ44により開閉可能な真空ポンプ接続口45が設けられている。真空ポンプ接続口45には、図示されない真空ポンプが接続されている。この真空ポンプ(例えばターボポンプ)により真空引きされ、成膜空間46は成膜可能なレベルの真空度にまで速やかに減圧される。
一方、チャンバ35内の下部には、ハース40、永久磁石41及び支持体42から構成される蒸発源47が設けられている。ハース40の内部には、成膜材料43が充填されている。また、ハース40は、永久磁石41が内部に設けられた支持体42に支持されており、切り替えスイッチ34を介して主電源20と電気的に接続されている。これにより、成膜室2に流入した円柱プラズマCPは、永久磁石41が形成する磁場の磁力線に沿ってZ軸方向からY軸方向に曲がり、ハース40が主アノードとしてプラズマを受けることができる。なお、プラズマガン成膜装置100は、装置全体の動作を制御する制御装置(図示せず)を備えている。
次に、本実施の形態1に係るプラズマガン成膜装置100の動作について説明する。この動作は、図示されない制御装置の制御によって実現される。
まず、プラズマ流出阻止/許容装置30の駆動装置71が作動して、プラズマ流出口70を開閉部材31が閉鎖する。そして、図示されない真空ポンプの真空引きにより、プラズマガン1と成膜室2内のそれぞれが真空状態になる。このとき、グリット電極22、23によって、プラズマガン1(正確には、放電空間12)内は、カソード18側の圧力が高くなるような圧力勾配が生じる。そして、プラズマガン1に設けられた補助陰極14の先端から、Arガスが放電空間12内に供給され、補助陰極14でグロー放電が行われる。このグロー放電によって、保護部材15を形成するタングステン等がスパッタされるが、開閉部材31によって、スパッタされた金属が成膜室2に混入されるのが防止される。
次に、グロー放電から補助陰極14でのホロカソード放電に移行する。このホロカソード放電により、補助陰極14の先端部分の温度が上昇すると、この熱で主陰極17が加熱されて高温になり、アーク放電が行われる。このようにして、カソード25からプラズマ放電誘発用熱電子が放出され、プラズマが発生する。発生したプラズマは、グリット電極22、23による電界と電磁コイル29による磁界により、カソード18から補助アノード32側に引き出され、円柱状に成形される。このとき、補助アノード32が発生したプラズマを受ける。
次に、駆動機構71が作動して、開閉部材31がプラズマ流出口70の開口面に平行に移動して、プラズマ流出口70からプラズマの流出を許容する状態になり、プラズマガン1と成膜室2とが連通される。それと同時に切り替えスイッチ34は、主アノードであるハース40に電流が流れるように切り替えられ、補助アノード32がカソード18で発生したプラズマを受けず、主アノードであるハース40がプラズマを受ける状態となる(図2参照)。また、基材39には、基材ホルダ38を介して、プラズマに対して負のバイアス電圧が印加される。なお、プラズマを受けている状態における主アノードであるハース40、又は、補助アノード32とカソード18との間にはアーク放電が生じている。
これにより、成形された円柱プラズマCPは、プラズマ流出口70から流出して成膜室2(正確には、成膜空間46)に導かれる。成膜室2に導かれた円柱プラズマCPは、永久磁石41が形成する磁場の磁力線に沿ってZ軸方向からY軸方向に曲がり、ハース40が円柱プラズマCPを受ける。このハース40に照射されるプラズマにより、ハース40に充填されている成膜材料が蒸発する。蒸発した成膜材料は、成膜空間46中に存在するプラズマ中を通過し、このとき陽イオンにイオン化される。この陽イオンは、負にバイアスされた基材39上に堆積し、電子を受け取り、基材39上に成膜される。
このような構成とすることにより、グロー放電時にスパッタリングされた陰極を形成する金属が、成膜室に混入することを防止することができる。また、基材や成膜材料に不純物が付着することが防止されるので、基材上に均一に成膜することができる。
次に、本実施の形態1に係るプラズマガン成膜装置の変形例について説明する。
[変形例1]
図3は、変形例1に係るプラズマガン成膜装置の構成を示す模式図である。また、図4は、図3に示したプラズマガン成膜装置101のプラズマ流出阻止/許容装置70の開閉部材31が開放した状態を示す模式図である。なお、以下の説明では、図1と同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図3に示すように、本変形例では、図1に示した補助アノード32が、筒体11の途中に設けられており、カソード17で発生したプラズマを補助アノード32で受ける場合には、電磁コイル29に電流を流さないように構成されている。
具体的には、補助アノード32は、筒体11と同軸上に設けられた金属製(例えば、銅)で円筒状のアノード部材74を有している。アノード部材74は、筒体11のグリッド電極23とプラズマ流出阻止/許容装置30との間の適所に円筒状の取り付け部材73a及び73bを介して気密的に設けられている。また、アノード部材74は、主電源20の正極と切り替えスイッチ34を介して電気的に接続されている。なお、アノード部材74は、取り付け部材73a及び73bにより、筒体11と絶縁されている。
また、アノード部材74の外周には、金属製(例えば、銅)の冷却管75が、アノード部材74の周方向に巻回されている。そして、冷却管75には、冷却媒体(ここでは、水)を循環させる冷却媒体供給装置(図示せず)が接続されており、アノード部材74が冷却されるように構成されている。
次に、本変形例に係るプラズマガン成膜装置101の動作について説明する。
上述したように、補助陰極14でグロー放電が行われ、ついで、主陰極17でアーク放電が行われ、カソード17でプラズマが発生する。発生したプラズマは、グリッド電極22、23の電界により、円柱状に成形され、グリッド電極22、23の内部空間を通過して、補助アノード32側に引き出される。そして、グリッド電極23を通過した円柱プラズマCPは、電磁コイル29に電流が流されていないため、筒体11の内壁に向かって広がり、この広がったプラズマを補助アノード32が受ける。
次に、駆動機構71が作動して、開閉部材31がプラズマ流出口70の開口面に平行に移動して、プラズマ流出口70からプラズマの流出を許容する状態になり、プラズマガン1と成膜室2とが連通される。それと同時に切り替えスイッチ34は、主アノードであるハース40に電流が流れるように切り替えられ、補助アノード32がカソード18で発生したプラズマを受けず、主アノードであるハース40がプラズマを受ける状態となる。また、同時に電磁コイル29に電流を流して放電空間12に磁界を作用させ、筒体11の内壁に向かって広がっているプラズマを、円柱状に形成する。そして、この円柱プラズマCPが、プラズマ流出口70から流出して成膜室2(正確には、成膜空間46)に導かれる。成膜室2に導かれた円柱プラズマCPは、永久磁石41が形成する磁場の磁力線に沿ってZ軸方向からY軸方向に曲がり、ハース40が円柱プラズマCPを受ける。
このように、本変形例1に係るプラズマガン成膜装置では、電磁コイル29に電流を流さないようにすることにより、円柱プラズマCPが筒体11の内壁に向かって広がり、補助アノード32でこの広がったプラズマを受けることができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係るプラズマガン成膜装置200の構成を示す模式図である。図6は、図5のプラズマガン成膜装置200のプラズマ流出阻止/許容装置の開閉部材が開放した状態を示す模式図である。なお、以下の説明では、図1と同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、本実施の形態では、プラズマガン成膜装置200の構造における方向を、便宜上、図5及び図6に示す、三次元直交座標系のX軸、Y軸及びZ軸の方向で表わす。
図5に示すように、本実施の形態2に係るプラズマガン成膜装置200は、YZ平面において略十字形をなしており、Z軸方向から見て順番に、プラズマガン1と、Z軸方向の軸を中心とした円筒状の非磁性(例えばステンレス製やガラス製)のシートプラズマ変形室3と、Y軸方向の軸を中心とした円筒状の非磁性(例えばステンレス製)の成膜室2aと、を備えて構成されている。なお、プラズマガン1、シートプラズマ変形室3及び成膜室2aは、互いに気密状態を保って連通されている。
シートプラズマ変形室3は、円筒状の筒体50を有している。筒体50の内部空間により、輸送空間51が形成される。筒体50の一方(プラズマガン1側)の端部は、蓋部材52aにより閉鎖されており、他方の端部は、蓋部材52bにより閉鎖されている。蓋部材52aの中心部には、貫通孔68が設けられ、この貫通孔68と蓋部材19に設けられた内部空間(プラズマ流出口70)が連通するように、蓋部材19が配設されている。また、蓋部材52bの中心部には、スリット孔56がX軸方向に延びるように形成されている。筒体50は、適宜な手段により、気密的に、かつ、電気的に絶縁されるように、筒体11と同軸状(中心軸を共有するように)に接続されている。筒体50は、永久磁石53等の磁力を円柱プラズマに作用させやすい観点から、ガラスやSUS等の非磁性の材料で構成されている。
筒体50の外側には、筒体50(正確には、輸送空間51)を挟み、互いに同極(ここではN極)が対向するようにして、Y軸方向に磁化され、かつX軸方向に延びる一対の角形の永久磁石53が設けられている。
また、永久磁石53のカソード18に近い側には、環状の成形電磁コイル54(空心コイル)が、筒体50の周面を囲むように配設されている。なお、成形電磁コイル54には、カソード18側をS極、主アノード40側をN極とする向きの電流が通電されている。この永久磁石53と成形電磁コイル54からシートプラズマ変形機構が構成される。
そして、成形電磁コイル54に電流を流すことにより、シートプラズマ変形室3の輸送空間51に形成されるコイル磁界と、永久磁石53によりこの輸送空間51に形成される磁石磁界との相互作用により、シートプラズマ変形室3の輸送空間51を円柱プラズマCPがZ軸方向に移動する。この間に、円柱プラズマCPは、XZ平面に沿って拡がる、均一なシート状のプラズマ(以下、シートプラズマという)SPに変形される。
このようにして変形されたシートプラズマSPは、筒体50の蓋部材52bと成膜室2aの側壁との間に介在するスリット状のボトルネック部55を介して成膜室2aへ流入する。
成膜室2aは、円筒状の筒体37と、ボトルネック部58を介して筒体37と連通するZ軸方向に中心軸を有する円筒状の筒体59と、を有している。筒体37の内部空間により、成膜空間46が形成される。筒体37の一方の端部は、蓋部37aにより閉鎖されており、他方の端部は、蓋部37bにより閉鎖されている。
筒体37の筒体50近傍側の周面の中央部には、X軸方向に延びるスリット孔57が設けられており、該スリット孔57が、プラズマ流入口57を形成する。このスリット孔57には、筒体37と筒体50の内部空間が連続するように、断面が四角形で筒状のボトルネック部55が気密的に設けられている。ボトルネック部55は、蓋部材52bに設けられたスリット孔56と気密的に接続されている。なお、ボトルネック部55の高さ(Y軸方向寸法)及び長さ(Z軸方向寸法)並びに幅(X軸方向寸法)は、シートプラズマSPを適切に通過するように設計されている。また、スリット孔56、57の幅は、変形されたシートプラズマSPの幅よりも大きく形成されていればよく、適宜な大きさに設計される。これにより、シートプラズマSPを構成しない余分なアルゴンイオン(Ar+)と電子が、成膜室2aに導入されるのを防止することができ、シートプラズマSPの密度を高い状態に保つことができる。
筒体37の内部には、シートプラズマSPを挟んで対抗するように成膜材料としてターゲット60と基材ホルダ28が配設されている。ターゲット60は、ターゲットホルダ61に保持されており、該ターゲットホルダ61は、ホルダ部61aと支持部61bを有している。支持部61bは、蓋部材37bを気密的に、かつ、摺動自在に貫通し、図示されない駆動機構と接続されており、Y軸方向に移動可能に構成されている。また、ターゲットホルダ61には、バイアス電源62と電気的に接続されている。バイアス電源62は、ホルダ部61aにシートプラズマSPに対して負のバイアス電圧を印加する。なお、ターゲットホルダ61の支持部61bと蓋部材37bとは、絶縁されている。
一方、基材ホルダ28は、基材39を保持するものである。該基材ホルダ28は、ホルダ部28aと支持部28bを有している。支持部28bは、蓋部37aを気密的に、かつ、摺動自在に貫通し、図示されない駆動機構と接続されており、Y軸方向に移動可能に構成されている。また、基材ホルダ28は、バイアス電源48と電気的に接続されている。バイアス電源48は、ホルダ部28aにシートプラズマSPに対して負のバイアス電圧を印加する。なお、基材ホルダ28の支持部28bと蓋部37aとは、絶縁されて接続されている。また、ここでは、ターゲットホルダ61と接続するバイアス電源62と基材ホルダ28と接続するバイアス電源48を別々に設けたが、これらを1つの共通のバイアス電源で構成してもよい。さらに、主電源20にターゲットホルダ61と基材ホルダ28がそれぞれ接続されるような構成としてもよい。但し、上述のようにターゲットホルダ61と基材ホルダ28とに、別々にバイアス電源を設けることにより、ターゲット60と基材39の間の距離を自由に設定することができ、かつ、負のバイアス電圧をターゲット60と基材39の両方に印加することができる、その結果、スパッタ効率が向上する。
また、蓋部材37aの適所には、排気バルブ44により開閉可能な真空ポンプ接続口45が設けられている。真空ポンプ接続口45には、図示されない真空ポンプが接続されている。この真空ポンプ(例えばターボポンプ)により真空引きされ、成膜空間46はスパッタリングプロセス可能なレベルの真空度にまで速やかに減圧される。
筒体37の外部には、磁力の強さをコントロールできる電磁コイル63、64が、互いに対を成して筒体11、50の中心軸を貫通せしめるように設けられている。電磁コイル63、64は、異極同士(ここでは、電磁コイル63はN極、電磁コイル64はS極)を向かい合わせて設けられている。
この電磁コイル63、64に電流を流すことにより作られるコイル磁界(例えば10G〜300G程度)によって、シートプラズマSPの幅方向(X軸方向)は、成膜室3の成膜空間51を跨ぐようにZ軸方向に移動する間に、ミラー磁界として、その幅方向拡散を適切に抑えるように形状を整形される。
また、成膜室2aは、ボトルネック部58を介して筒体37と連通するZ軸方向に中心軸を有する筒体59を有している。筒体59の一方の(筒体37側)端部は、蓋部材65aにより閉鎖されており、他方の端部は、蓋部材65bにより閉鎖されている。蓋部材65aの中心部には、X軸方向に延びるスリット孔67が形成されている。このスリット孔67には、筒体59と筒体37の内部空間が連続するように、断面が四角形で筒状のボトルネック部58が気密的に設けられている。ボトルネック部58は、筒体37の周面の中央部にX軸方向に延びるように形成されたスリット孔66と気密的に接続されている。なお、ボトルネック部58の高さ(Y軸方向寸法)及び長さ(Z軸方向寸法)並びに幅(X軸方向寸法)は、ボトルネック部55と同様にシートプラズマSPを適切に通過するように設計されている。また、スリット孔66、67の高さ及び幅は、上述したスリット孔56、57と同様に構成されている。
蓋部材65bの内面には、主アノード40が設けられており、主アノード40は、切り替えスイッチ34を介して主電源20の正極と電気的に接続されている。主アノード40は、カソード18との間で適宜の正の電圧(例えば100V)を印加され、これにより、カソード18で主アノード40の間のアーク放電によるシートプラズマSP中の荷電粒子(特に電子)を回収することができる。
主アノード40の裏面(カソード18に対する対向面の反対側の面)には、主アノード40側をS極、大気側をN極とした永久磁石41が配置されている。これにより、永久磁石41のN極から出てS極に入るXZ平面に沿った磁力線により、主アノード40に向かうシートプラズマSPの幅方向(X軸方向)の拡散を抑えるようにシートプラズマSPが幅方向に収束され、シートプラズマSPの荷電粒子が、主アノード40に適切に回収される。
なお、本発明の効果が得られるという観点から、プラズマ流出阻止/許容装置30をシートプラズマ変形室3(正確には、ボトルネック部55)に設けてもよい。また、筒体11、筒体50及び筒体59のXY平面に平行な断面は、ここでは円形であるが、これに限定されるものではなく、多角形等であってもよい。また、筒体37のXZ平面に平行な断面は、ここでは円形であるが、これに限定されるものではなく、多角形等であってもよい。
次に、本実施の形態2に係るプラズマガン成膜装置200の動作について説明する。
まず、実施の形態1に係るプラズマガン成膜装置100の動作と同様に、円柱プラズマCPが形成される。形成された円柱プラズマCPは、電磁コイル29によって形成される磁場の磁力線に沿ってシートプラズマ変形室3に導かれる。
シートプラズマ変形室3に導かれた円柱プラズマCPは、一対の永久磁石53と成形電磁コイル54から発生する磁場によってシート状に広がって(XZ平面に延びるように)、シートプラズマSPに変形される。このシートプラズマSPは、スリット孔56、ボトルネック部55及びスリット孔57を通過して成膜室2aに導かれる。
成膜室2aに導入されたシートプラズマSPは、電磁コイル63、64による磁場によって、幅方向の形状が整えられ、ターゲット60と基材39の間の空間にまで導かれる。ターゲット60には、ターゲットホルダ61を介して、シートプラズマSPに対して負のバイアス電圧が印加される。また、基材39にも、基材ホルダ28を介して、シートプラズマSPに対して負のバイアス電圧が印加される。ターゲット60が負にバイアスされることにより、Ar+イオンがターゲットを効率よくスパッタする。スパッタされたターゲット60を構成する原子は、垂直方向にシートプラズマSP中を通過し、このとき陽イオンにイオン化される。この陽イオンは、負にバイアスされた基材39上に堆積し、電子を受け取り、基材39を成膜する。
そして、シートプラズマSPは、永久磁石41の磁力線により幅方向に収束され、主アノード40が、シートプラズマSPを受ける。
このように構成することにより、グロー放電時にスパッタリングされた陰極を形成する金属が、成膜室に混入することを防止することができる。また、基材や成膜材料に不純物が付着することが防止されるので、基材を均一に成膜することができる。
次に、本実施の形態2に係るプラズマガン成膜装置の変形例について説明する。
[変形例2]
図7は、変形例2に係るプラズマガン成膜装置の構成を示す模式図である。また、図8は、図7に示したプラズマガン成膜装置201のプラズマ流出阻止/許容装置70の開閉部材31が開放した状態を示す模式図である。なお、以下の説明では、図5と同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図7に示すように、本変形例では、図5に示した補助アノード32が、筒体11の途中に設けられており、カソード17で発生したプラズマを補助アノード32で受ける場合には、電磁コイル29、63、64及び成形電磁コイル54のそれぞれに電流を流さないように構成されている。
具体的には、補助アノード32は、筒体11と同軸上に設けられた金属製(例えば、銅)で円筒状のアノード部材74を有している。アノード部材74は、筒体11のグリッド電極23とプラズマ流出阻止/許容装置30との間の適所に円筒状の取り付け部材73a及び73bを介して気密的に設けられている。また、アノード部材74は、主電源20の正極と切り替えスイッチ34を介して電気的に接続されている。なお、アノード部材74は、取り付け部材73a及び73bにより、筒体11と絶縁されている。
また、アノード部材74の外周には、金属製(例えば、銅)の冷却管75が、アノード部材74の周方向に巻回されている。そして、冷却管75には、冷却媒体(ここでは、水)を循環させる冷却媒体供給装置(図示せず)が接続されており、アノード部材74が冷却されるように構成されている。
次に、本変形例に係るプラズマガン成膜装置201の動作について説明する。
上述したように、補助陰極14でグロー放電が行われ、ついで、主陰極17でアーク放電が行われ、カソード17でプラズマが発生する。発生したプラズマは、グリッド電極22、23の電界により、円柱状に成形され、グリッド電極22、23の内部空間を通過して、補助アノード32側に引き出される。そして、グリッド電極23を通過した円柱プラズマCPは、電磁コイル29、63、64及び成形電磁コイル54のそれぞれに電流が流されていないため、筒体11の内壁に向かって広がり、この広がったプラズマを補助アノード32が受ける。なお、カソード17で発生したプラズマを円柱状に成形させない観点から、電磁コイル29のみに電流を流さずにしてもよい。
次に、駆動機構71が作動して、開閉部材31がプラズマ流出口70の開口面に平行に移動して、プラズマ流出口70からプラズマの流出を許容する状態になり、プラズマガン1とシートプラズマ変形室3とが連通される。それと同時に切り替えスイッチ34は、主アノード40に電流が流れるように切り替えられ、補助アノード32がカソード18で発生したプラズマを受けず、主アノード40がプラズマを受ける状態となる(図8参照)。また、同時に電磁コイル29、63、64及び成形電磁コイル54のそれぞれに電流を流して放電空間12等に磁界を作用させ、筒体11の内壁に向かって広がっているプラズマを、円柱状に形成する。そして、この円柱プラズマCPが、プラズマ流出口70から流出してシートプラズマ変形室3(正確には、輸送空間51)に導かれる。シートプラズマ変形室3に導かれた円柱プラズマCPは、成形電磁コイルによるコイル磁界と永久磁石53による磁石磁界との相互作用により、シートプラズマSPに変形され、成膜室2aに導かれる。そして、成膜室2aに導かれたシートプラズマSPは、電磁コイル63、64によるコイル磁界によって形状が成形され、主アノード40がシートプラズマSPを受ける。
このように、本変形例2に係るプラズマガン成膜装置では、電磁コイル29、63、64及び成形電磁コイル54のそれぞれに電流を流さないようにすることにより、円柱プラズマCPが筒体11の内壁に向かって広がり、補助アノード32でこの広がったプラズマを受けることができる。
なお、本発明の実施の形態では、プラズマ成膜装置内を真空状態にして成膜を行ったが、成膜室に反応性のガスを導入し、このガスと成膜材料の反応物を用いて基材を成膜するような構成としてもよい。
また、プラズマ流出阻止/許容装置は、開閉部材が揺動してプラズマ流出口を開閉するものであってもよい。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明のプラズマガン及びプラズマガン成膜装置は、成膜室に不純物が混入するのを防止することができるので有用である。また、成膜室とプラズマガンとを別々に減圧することができるため、プラズマガンでプラズマを発生させた状態で成膜室内部を大気圧下で作業する、あるいは、成膜室内を真空状態に保った状態でプラズマガンの取替え作業等をすることができるプラズマガン及びプラズマガン成膜装置として有用である。
図1は、本発明の実施の形態1に係るプラズマガン成膜装置の構成を示す模式図である。 図2は、図1に示したプラズマガン成膜装置のプラズマ流出阻止/許容装置の開閉部材を開けた状態を示す模式図である。 図3は、実施の形態1の変形例1に係るプラズマガン成膜装置の構成を示す模式図である。 図4は、図3に示したプラズマガン成膜装置のプラズマ流出阻止/許容装置の開閉部材を開けた状態を示す模式図である。 図5は、本発明の実施の形態2に係るプラズマガン成膜装置の構成を示す模式図である。 図6は、図5に示したプラズマガン成膜装置のプラズマ流出阻止/許容装置の開閉部材を開けた状態を示す模式図である。 図7は、実施の形態2の変形例2に係るプラズマガン成膜装置の構成を示す模式図である。 図8は、図7に示したプラズマガン成膜装置のプラズマ流出阻止/許容装置の開閉部材を開けた状態を示す模式図である。
符号の説明
1 プラズマガン
2 成膜室
2a 成膜室
3 シートプラズマ変形室
11 筒体
12 放電空間
13 蓋部材
14 補助陰極
15 保護部材
16 窓部材
17 主陰極
18 カソード
19 蓋部材
20 主電源
21 抵抗体
22 グリット電極
23 グリット電極
24 抵抗体
25 抵抗体
26 排気バルブ
27 真空ポンプ接続口
28 基材ホルダ
28a ホルダ部
28b 支持部
29 電磁コイル
30 プラズマ流出阻止/許容装置
31 開閉部材
32 補助アノード
34 切り替えスイッチ
35 チャンバ
35a 天井壁
36 貫通孔(プラズマ流入口)
37 筒体
37a 蓋部材
37b 蓋部材
38 基材ホルダ
38a ホルダ部
38b 回転軸
39 基材
40 ハース(主アノード)
41 永久磁石
42 支持体
43 成膜材料
44 排気バルブ
45 真空ポンプ接続口
46 成膜空間
47 蒸発源
48 バイアス電源
50 筒体
51 輸送空間
52a 蓋部材
52b 蓋部材
53 永久磁石
54 成形電磁コイル
55 ボトルネック部
56 スリット孔
57 スリット孔(プラズマ流入口)
58 ボトルネック部
59 筒体
60 ターゲット
61 ターゲットホルダ
61a ホルダ部
61b 支持部
62 バイアス電源
63 電磁コイル
64 電磁コイル
65a 蓋部材
65b 蓋部材
66 スリット孔
67 スリット孔
68 貫通孔
70 プラズマ流出口
71 駆動装置
72 容器
73a 取り付け部材
73b 取り付け部材
74 アノード部材
75 冷却管
100 プラズマガン成膜装置
101 プラズマガン成膜装置
200 プラズマガン成膜装置
201 プラズマガン成膜装置
CP 円柱プラズマ
SP シートプラズマ

Claims (9)

  1. プラズマ流出口を有する容器と、前記容器の内部に配設され放電によりプラズマを発生するカソードと、前記容器の内部を排気及び封止するための排気バルブと、を有するプラズマガンと、
    プラズマ流入口を有し、その内部が該プラズマ流入口及びプラズマ流出口を通じて前記容器の内部と連通するように配設され、前記内部を減圧可能な成膜室と、
    前記プラズマ流入口と前記カソードとの間に位置可能に設けられ、前記カソードで発生したプラズマを受けることが可能な補助アノードと、
    前記カソードの放電により発生するプラズマの前記プラズマ流入口からの流入を阻止及び許容するプラズマ流出阻止/許容装置と、
    前記成膜室の内部に配設された主アノードと、
    前記プラズマを通過せしめるように、前記カソードと前記補助アノードとの間に配置された電磁コイルと、
    前記カソードに負極が接続された直流電源と、
    前記直流電源の正極を前記主アノードと前記補助アノードに選択的に接続するための選択スイッチと、を備える、プラズマガン成膜装置。
  2. 前記成膜室の内部に基材ホルダと、成膜材料を収容し、かつ、蒸発させるハースと、が配設され、前記ハースが前記主アノードを構成しており、前記ハースが受ける前記プラズマにより該ハースに収容された成膜材料が蒸発されて、基材ホルダに保持された基材上に成膜される、請求項1に記載のプラズマガン成膜装置。
  3. 前記容器と前記成膜室との間に配設されたシートプラズマ変形室と、
    シートプラズマ変形機構と、を備え、
    前記シートプラズマ変形室は、前記成膜室の内部と前記プラズマ流入口を通じて連通し、かつ、前記容器の内部と前記プラズマ流出口を通じて連通するよう配設され、
    前記プラズマガンは前記容器内に円柱状のプラズマが形成されて前記プラズマ流出口から流出するよう構成され、
    前記流出した前記円柱状プラズマが前記シートプラズマ変形室において前記シートプラズマ変形機構によりシートプラズマに変形され、
    前記成膜室において、前記シートプラズマ変形室から流入し前記主アノードに向かう前記シートプラズマを利用して成膜が行われる、請求項1に記載のプラズマガン成膜装置。
  4. 前記プラズマ流出阻止/許容装置は、前記プラズマ流出口を開閉自在な開閉部材と、前記開閉部材を開閉駆動する駆動装置と、を有し、
    前記補助アノードは、環状に形成されている、請求項1に記載のプラズマガン成膜装置。
  5. 前記補助アノードは、前記カソードと前記プラズマ流出阻止/許容装置の間に設けられている、請求項1に記載のプラズマガン成膜装置。
  6. 前記プラズマ流出阻止/許容装置は、前記プラズマ流出口を開閉自在な開閉部材と、前記開閉部材を開閉駆動する駆動装置と、を有し、
    前記補助アノードが、前記開閉部材が前記プラズマ流出口を閉鎖したとき前記カソードと対向するように、前記開閉部材に設けられている、請求項1に記載のプラズマガン成膜装置。
  7. 前記開閉部材は、前記プラズマ流出口の開口面に平行に移動して該プラズマ流出口を開閉自在なように構成され、前記駆動装置は、前記プラズマ流出口を開閉するよう前記開閉部材を移動させる、請求項4〜6のいずれか1項に記載のプラズマガン成膜装置。
  8. プラズマ流出口を有する容器と、前記容器の内部に配設され放電によりプラズマを発生するカソードと、前記容器の内部を排気及び封止するための排気バルブと、を有するプラズマガンと、プラズマ流入口を有し、その内部が該プラズマ流入口及びプラズマ流出口を通じて前記容器の内部と連通するように配設され、前記内部を減圧可能な成膜室と、前記プラズマ流入口と前記カソードとの間に位置可能に設けられ、前記カソードで発生したプラズマを受けることが可能な補助アノードと、前記カソードの放電により発生するプラズマの前記プラズマ流入口からの流入を阻止及び許容するプラズマ流出阻止/許容装置と、前記成膜室の内部に配設された主アノードと、前記プラズマを通過せしめるように、前記カソードと前記補助アノードとの間に配置された電磁コイルと、前記カソードに負極が接続された直流電源と、前記直流電源の正極を前記主アノードと前記補助アノードに選択的に接続するための選択スイッチと、を備える、プラズマガン成膜装置の運転方法であって、
    前記プラズマ流出阻止/許容装置が前記カソードで発生する前記プラズマを前記プラズマ流入口から流入するのを阻止し、前記選択スイッチにより前記直流電源の正極を前記補助アノードに接続するステップと、
    前記カソードで前記プラズマを発生させ、該発生させたプラズマを前記補助アノードで受けるステップと、
    前記プラズマ流出阻止/許容装置が前記カソードで発生した前記プラズマの前記プラズマ流入口からの流入を許可し、前記選択スイッチにより前記直流電源の正極を前記主アノードに接続するステップと、からなるプラズマガン成膜装置の運転方法。
  9. 制御装置をさらに備え、
    前記制御装置は、前記プラズマ流入口から前記プラズマの流入を阻止するように、前記プラズマ流出阻止/許容装置を作動させ、前記選択スイッチにより前記直流電源の正極を前記補助アノードに接続し、前記カソードと前記補助アノードとの間で、アーク放電を行い、前記プラズマが発生すると、前記プラズマ流入口から前記プラズマを流入するように、前記プラズマ流出阻止/許容装置を作動させ、前記選択スイッチにより前記直流電源の正極を前記主アノードに接続するように構成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載のプラズマガン成膜装置。

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