JP5416319B1 - 荷電粒子線装置、試料観察システムおよび操作プログラム - Google Patents

荷電粒子線装置、試料観察システムおよび操作プログラム Download PDF

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Abstract

初心者でも、観察条件の違いによる撮影結果の違いを容易に認識できるようにするため、荷電粒子線装置のパラメータ設定値の組み合わせである試料の観察条件を変更するための観察目的設定ボタン(E141)を操作画面(200)に複数表示するコンピュータを有し、処理部は、複数の観察目的設定ボタン(E141)にかかる観察条件の特徴を、相反した3つ以上の項目で表示するレーダチャート(E144)を操作画面(200)に表示させることを特徴とする。そして、そのレーダチャート(E144)には、高分解能、表面構造の強調および材料の違いの強調が項目として少なくとも表示される。

Description

本発明は、荷電粒子線装置、試料観察システムおよび操作プログラムの技術に関する。
走査型電子顕微鏡(以下、電子顕微鏡と称する)の操作におけるパラメータの設定値であるパラメータ設定値の組み合わせ(以下、観察条件と称する)の設定は経験によるところが大きい。従って、初心者が電子顕微鏡の操作を行う際、電子顕微鏡観察条件が撮影画像にどのような影響を及ぼすのかを把握しづらく、初心者のスキル向上がなかなか図られないといった問題がある。
このような問題に対し、特許文献1,2に記載の技術は、まず、本撮影の前に、複数の簡易観察条件による撮影が行われる。そして、得られた複数の簡易観察画像が表示部に一覧表示される(eプレビュー)。続いて、ユーザは、表示されている複数の簡易観察画像の中から、所望の簡易観察画像を選択する。すると、コンピュータが選択された簡易観察画像における観察条件を設定する。その後、ユーザが選択した簡易観察画像に対して必要な手動調整を行い、撮影を行う。この撮影の結果、得られた画像が表示部に表示される。
特許第4014916号公報 特許第4014917号公報
しかしながら、特許文献1,2に記載の技術は、以下のような問題点を有している。
(1)初心者は、複数の簡易観察画像のうち、どの画像がよいのかを認識できない。
(2)簡易観察画像は、生の撮影画像であるため、複数の簡易観察画像のそれぞれがどのように異なるのかを初心者が把握しづらい。
(3)複数の簡易観察画像を得るための時間がかかる。つまり、目的の画像を得るまでの効率が悪い。
このような背景に鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、初心者でも、観察条件の違いによる撮影結果の違いを容易に認識できることを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明では、例えば、荷電粒子線装置のパラメータ設定値の組み合わせである試料の観察条件を変更するための観察目的設定ボタンを画像表示部に複数表示する処理部を有し、前記処理部は、複数の前記観察目的設定ボタンにかかる観察条件の特徴を、相反した3つ以上の項目で表示する観察条件特徴表示を前記画表示部に表示させる、もしくは、複数の前記観察目的設定ボタンにかかる観察条件の特徴として、高分解能、表面構造の強調および材料の違いの強調を項目として少なくとも表示する観察条件特徴表示を前記画表示部に表示させることを特徴とする。
あるいは、本発明では、例えば、荷電粒子線装置のパラメータ設定値の組み合わせである試料の観察条件を変更するための観察目的設定ボタンを画像表示部に表示する処理部を有し、前記処理部は、前記観察目的設定ボタンに、または前記観察目的設定ボタンの近傍に、前記観察条件を変更することによる画像の変化が強調された強調画像を表示させることを特徴とする。
その他の解決手段については、後記して説明する。
本発明によれば、観察条件の違いによる撮影結果の違いを容易に認識できることができる。
本発明による電子顕微鏡の一例を示す概略構成図である。 本実施形態に係る電子顕微鏡の操作手順を示すフローチャートである。 本実施形態に係る操作画面の画面例を示す図である。 起動時における操作画面の例を示す図(その1)である。 起動時における操作画面の例を示す図(その2)である。 試料への一次電子ビーム照射開始時における操作画面の例を示す図である。 ユーザによる視野探し・倍率調整時における操作画面の例を示す図(その1)である。 ユーザによる視野探し・倍率調整時における操作画面の例を示す図(その2)である。 画像保存(撮影)における操作画面の例を示す図(その1)である。 画像保存(撮影)における操作画面の例を示す図(その2)である。 画像保存(撮影)における操作画面の例を示す図(その3)である。 画像保存(撮影)における操作画面の例を示す図(その4)である。 画像保存(撮影)における操作画面の例を示す図(その5)である。 画像保存(撮影)における操作画面の例を示す図(その6)である。 ユーザによる画像の確認時、および観察条件の調整・変更時における操作画面の例を示す図(その1)である。 ユーザによる画像の確認時、および観察条件の調整・変更時における操作画面の例を示す図(その2)である。 ユーザによる画像の確認時、および観察条件の調整・変更時における操作画面の例を示す図(その3)である。 本実施形態に係る観察条件設定テーブルを示す図である。 ユーザによる画像の確認時、および観察条件の調整・変更時における操作画面の例を示す図(その4)である。 ユーザによる画像の確認時、および観察条件の調整・変更時における操作画面の例を示す図(その5)である。 ユーザによる画像の確認時、および観察条件の調整・変更時における操作画面の例を示す図(その6)である。 ユーザによる画像の確認時、および観察条件の調整・変更時における操作画面の例を示す図(その7)である。 ユーザによる再画像保存(撮影)時の操作画面を示す図である。 ユーザによる画像の再確認時、および観察条件の再調整・再変更時における操作画面の例を示す図(その1)である。 ユーザによる画像の再確認時、および観察条件の再調整・再変更時における操作画面の例を示す図(その2)である。 ユーザによる画像の再確認時、および観察条件の再調整・再変更時における操作画面の例を示す図(その3)である。 ユーザによる画像の再確認時、および観察条件の再調整・再変更時における操作画面の例を示す図(その4)である。 ユーザによる画像の再確認時、および観察条件の再調整・再変更時における操作画面の例を示す図(その5)である。 ユーザによる画像の再確認時、および観察条件の再調整・再変更時における操作画面の例を示す図(その6)である。 ユーザによる画像の再確認時、および観察条件の再調整・再変更時における操作画面の例を示す図(その7)である。 ユーザによる画像の再確認時、および観察条件の再調整・再変更時における操作画面の例を示す図(その8)である。 ユーザによる画像の再確認時、および観察条件の再調整・再変更時における操作画面の例を示す図(その9)である。 ユーザによる画像の再確認時、および観察条件の再調整・再変更時における操作画面の例を示す図(その10)である。 ユーザによる画像の再確認時、および観察条件の再調整・再変更時における操作画面の例を示す図(その11)である。 ユーザによる再画像保存(撮影)時の操作画面を示す図である。 ユーザによる画像の再確認時、および観察条件の再調整・再変更時における操作画面の例を示す図(その12)である。 本実施形態に係るアプリアシスト画面の変形例である。
次に、本発明を実施するための形態(「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図面において、同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
なお、実施形態では、荷電粒子線装置のパラメータ設定値の組み合わせである試料の観察条件を変更するための観察目的設定ボタンを画像表示装置の画像表示部に表示する処理部を有し、処理部が、観察目的設定ボタンに、または観察目的設定ボタンの近傍に、観察条件を変更することによる画像の変化が強調された強調画像を表示させる荷電粒子線装置を開示する。
また、実施形態では、観察目的設定ボタンと、観察条件とが対応付けられて記憶部に格納されており、処理部が、入力部を介して、観察目的設定ボタンが選択されると、選択された観察目的設定ボタンに対応する観察条件で、荷電粒子線装置のパラメータ設定値を設定することを開示する。
そして、実施形態では、処理部が、予め設定済みの観察条件で、試料の画像を取得し、取得した画像の像質および現在の観察条件を基に、観察目的設定ボタンを画像表示部に表示し、入力部を介して、観察条件の変更が行われると、変更された観察条件で、画像を再取得し、再取得した画像の像質および現在の観察条件を基に、観察目的設定ボタンを画像表示部に表示する処理を、入力部を介して、処理の終了の指示が入力されるまで、繰り返すことを開示する。
さらに、実施形態では、処理部が、試料の最初の画像の取得前において、試料に対するコーティングの有無の確認または試料に対する前処理に関する情報を表示することを開示する。
また、実施形態では、処理部が、処理待機時間において、電子顕微鏡の構造、電子顕微鏡の操作手順、および操作画面における操作項目の説明の少なくとも1つが表示される学習画面を表示することを開示する。
そして、実施形態では、処理部が、荷電粒子線装置の操作項目が表示される操作画面を画像表示部に表示させ、操作画面に表示される所定の操作項目を非表示または非活性とすることを開示する。また、所定の操作項目が、フォーカス調整、Xフォーカス調整およびYフォーカス調整の少なくとも1つであることを開示する。
さらに、実施形態では、処理部が、観察条件に応じて、荷電粒子線装置の機能を制限することを開示する。また、処理部が、倍率が所定の値以上である場合はイメージシフトを使用可能とし、ステージ移動を使用不可とし、倍率が所定の値未満である場合はステージ移動を使用可能とし、イメージシフトを使用不可とすることによって観察条件による荷電粒子線装置の機能の制限を行うことを開示する。
また、実施形態では、処理部が、操作履歴を基に、所定の観察目的設定ボタンを非表示とすることを開示する。
そして、実施形態では、処理部が、荷電粒子線装置の操作項目が表示される操作画面を画像表示部に表示させ、操作画面に、現在の操作段階が示される情報を表示し、現在の操作段階を示す情報が、メインの操作段階を示すメイン項目およびサブの操作段階を示すサブ項目で構成されていることを開示する。
さらに、実施形態では、処理部が、荷電粒子線装置の操作項目が表示される操作画面を画像表示部に表示させ、操作画面に取得した画像を表示し、画像表示部に表示される画像の近傍に、倍率調整スライダ、フォーカス調整スライダ、フォーカスX調整スライダおよびフォーカスY調整スライダの少なくとも1つを表示することを開示する。
また、実施形態では、荷電粒子線装置のパラメータ設定値の組み合わせである試料の観察条件を変更するための観察目的設定ボタンを画像表示装置の画像表示部に複数表示する処理部を有し、処理部が、複数の観察目的設定ボタンにかかる観察条件の特徴を、相反した3つ以上の項目で表示する観察条件特徴表示を画表示部に表示させる荷電粒子線装置を開示する。
そして、実施形態では、観察条件特徴表示における項目が、高分解能、表面構造の強調および材料の違いの強調を含むことを開示する。
さらに、実施形態では、荷電粒子線装置のパラメータ設定値の組み合わせである試料の観察条件を変更するための観察目的設定ボタンを画像表示装置の画像表示部に複数表示する処理部を有し、処理部が、複数の観察目的設定ボタンにかかる観察条件の特徴として、高分解能、表面構造の強調および材料の違いの強調を項目として少なくとも表示する観察条件特徴表示を画面表示部に表示させる荷電粒子線装置を開示する。
また、実施形態では、観察条件特徴表示における項目が、チャージアップ抑制および/またはビームダメージ抑制の項目を含むことを開示する。
そして、実施形態では、複数の観察目的設定ボタンとして、最も高分解能観察ができる観察条件に変更する第1のボタンと、最も表面構造を強調した観察ができる観察条件に変更する第2のボタンと、最も材料の違いを強調した観察ができる観察条件に変更する第3のボタンと、を備えることを開示する。また、複数の観察目的設定ボタンとして、表面構造を強調し、かつ、材料の違いを強調した観察条件に変更する第4のボタンと、最も元素分析に適した観察条件に変更する第5のボタンと、をさらに備えることを開示する。
さらに、実施形態では、観察条件特徴表示がレーダチャートであることを開示する。
また、実施形態では、処理部が、観察目的設定ボタンにかかる観察条件によって得られる画像の特徴が強調された強調画像を画表示部に表示させることを開示する。また、強調画像が、形状および/または材質が異なる3つ以上の材料を模式的に表示した画像であることを開示する。
そして、実施形態では、処理部が、新規な試料に対して標準の観察条件で画像を取得した後に、観察目的設定ボタンによって観察条件を変更することを開示する。また、標準の観察条件が、最も高分解能観察ができる観察条件であることを開示する。
さらに、実施形態では、荷電粒子線装置と、荷電粒子線装置を制御するコンピュータとを有する試料観察システムにおいて、コンピュータが、荷電粒子線装置のパラメータ設定値の組み合わせである試料の観察条件を変更するための観察目的設定ボタンを画像表示装置の画像表示部に表示させる処理部、を有し、処理部が、観察目的設定ボタンに、または観察目的設定ボタンの近傍に、観察条件を変更することによる画像の変化が強調された強調画像を表示させることを開示する。
また、実施形態では、荷電粒子線装置を操作するための操作プログラムにおいて、操作プログラムが、コンピュータに、荷電粒子線装置のパラメータ設定値の組み合わせである観察条件を変更するための観察目的設定ボタンを画像表示装置の画像表示部に表示させる際に、観察目的設定ボタンに、または観察目的設定ボタンの近傍に、観察条件を変更することによる画像の変化が強調された強調画像を表示させることを開示する。
[電子顕微鏡の構成]
図1は、本発明による電子顕微鏡の一例を示す概略構成図である。
電子顕微鏡(荷電粒子線装置、試料観察システム)101において、電子銃1から放射された一次電子ビーム2は、収束レンズ3および対物レンズ8によって収束され、上段偏向器6と下段偏向器7によって試料9上に照射される。試料9から発生した信号電子は検出器10で検出され、後記する各回路11〜17を介し、コンピュータ(処理部)19で処理される。走査位置に対応して記録された信号が画像表示装置18に表示される。試料9上に一次電子ビーム2を点状に集束させるため、フォーカスX調整を行うX方向非点補正器4、フォーカスY調整を行うY方向非点補正器5が設けられ、これらの制御条件を調整することでフォーカスX調整、フォーカスY調整(非点収差補正)ができる。また収束レンズ3または対物レンズ8の励磁強度が調整されることで試料9上にフォーカス調整を行うことができる。以上の電子光学系は電子顕微鏡カラム(荷電粒子線装置)100に収められている。
また、高電圧制御回路11、集束レンズ制御回路12、X方向非点補正器制御回路13、Y方向非点補正器制御回路14、偏向器制御回路15、対物レンズ制御回路16、検出信号制御回路17は、CPU(Central Processing Unit)などのコンピュータ19によって制御されている。各制御回路11〜17は別々に設けられていても、一つの基板に設けられていてもよく、またコンピュータ19に含まれていてもよい。コンピュータ19には画像表示装置18、記憶装置(記憶部)21、メモリ22が接続されている。後記するように画像表示装置18に表示される操作画面200(図3〜図37)を介して、ユーザは対物レンズ8のフォーカス条件、X方向非点補正器4およびY方向非点補正器5の非点補正条件を調整する。また、本実施形態における操作画面200は、後記するように各操作段階などに対応して記憶装置21に予め保存されている。またコンピュータ19が図示しないネットワークに接続されていれば、当該ネットワークに接続された別の記憶装置に操作画面200が記憶されていてもよい。
また、メモリ22には操作プログラム31が展開されており、コンピュータ19によってこの操作プログラム31が実行されている。操作プログラム31は操作画面200を画像表示装置18に表示し、入力装置23を介して入力された情報を基に、各部1〜17を制御する。
なお、操作画面200とは、詳細を後記して説明するが、ユーザの操作段階に応じて表示される各画面である。
[操作手順]
図2は、本実施形態に係る電子顕微鏡の操作手順を示すフローチャートである。図1を適宜参照しつつ、図2に沿って本実施形態に係る操作手順を説明する。
まず、ユーザは、図示しない操作プログラムを起動することで、操作画面200(図3〜図37)を起動する(S101)。なお、試料9のセットは、操作画面200の起動後に行われてもよいし、操作画面200の起動前に行われてもよい。
そして、コンピュータ19がデフォルトの観察条件で試料9を走査し、走査像(以下、画像と称する)を取得する(S102)。操作プログラム31は、取得された画像を画像表示装置18に表示する。ここで、観察条件とは、電子顕微鏡101のパラメータ設定値の組み合わせである。
続いて、ユーザは取得された画像に対し、視野探しや、倍率調整などを行う(S103)。なお、視野・倍率もオートが設定されている場合、ステップS103の処理は省略可能である。
コンピュータ19は、ステップS103で設定された視野や、倍率で随時試料9を走査し、画像を取得し、画像表示装置18に表示している。
そして、ユーザがコンピュータ19に画像表示装置18に表示されている画像を記憶装置21に保存させる(S104)。本実施形態では、画像を記憶装置21に記憶させることを適宜「撮影」と称する。
続いて、ユーザは取得した画像でOKか否かを判断する(S105)。
ステップS105の結果、OKである場合(S105→Yes)、ユーザは処理を終了する。
ステップS105の結果、OKではない場合(S105→No)、すなわちNGである場合、ユーザは、操作画面200のアプリアシスト画面202(図3)などに表示されているメッセージなどを参考に観察条件の調整や、変更を行う(S106)。
コンピュータ19は、調整・変更された観察条件で随時試料9を走査し、画像を取得し、画像表示装置18に表示している。
そして、操作プログラム31はステップS103に処理を戻し、ユーザはコンピュータ19に画像表示装置18に表示されている画像を記憶装置21に再度記憶(撮影)させる。
以降、電子顕微鏡101はステップS103〜S106の処理を繰り返す。
[操作画面の構成]
図3は、本実施形態に係る操作画面の画面例を示す図である。
操作画面200は、操作ナビ画面201と、アプリアシスト画面202と、画像表示画面(画像表示部)203と、操作パネル画面204とを有する。各画面201〜204については、後記して説明する。
操作ナビ画面201は、操作手順を示す画面である。操作ナビ画面201には現在の操作手順としてメイン項目(符号A1)、メイン項目のサブ項目(符号A2)が表示されている。このようにすることで、初心者でも操作手順の把握が行いやすくなる。
アプリアシスト画面202は、撮影条件の変更や、調整に対するアドバイスを表示する画面である。
画像表示画面203は、電子顕微鏡101による画像(走査像)が表示される画面である。
操作パネル画面204は、撮影条件の変更や、調整を行うための画面である。
なお、各画面201〜204に表示される内容は、後記するようにユーザが行っている操作の段階によって変更される。
また、本実施形態に係る操作画面200は、ユーザが初心者であることを前提としている。
[各操作段階における操作画面]
次に、図4から図37までを参照して、各操作段階における操作画面200の表示内容を説明する。なお、以降の図面における各画面201〜204を構成する要素に関しては、説明対象となっている画面において必要な要素のみ符号を付して、その他の符号は省略する。また、操作画面200および各画面201〜204の符号は、図4〜図37におけるほとんどのすべての図面に付されているが、各図面において操作画面200および各画面201〜204の説明は省略している。
また、適宜図1が参照され、ステップ番号は図2におけるステップ番号を示す。
(S101)
まず、図4および図5は、走査画面の起動時(S101)における操作画面の例である。
図4は、操作画面が起動されたときの表示内容を示す図である。
操作画面200が起動されたときには、試料9の撮影が行われていないため、アプリアシスト画面202(図3)は表示されていない。また、画像表示画面203および操作パネル画面204には何も情報が表示されていない。
そして、操作ナビ画面201には、現在の操作段階が「1.準備」の「試料セット確認」であることが示されており、試料9をセットするか否かを確認するボタンA11〜A13が表示されている。
ここでは、試料9が電子顕微鏡101にセット済みであるものとして、「セット済の試料で観察します」ボタンA13をユーザが押下するものとする。
図5は、起動時における操作画面の例を示す図である。
図5の段階において、操作ナビ画面201には現在の操作段階が「1.準備」の「スタート(照射スタート)」であることが示されている。
そして、操作パネル画面204にはスタートボタンD1が強調表示されており、ユーザがこのスタートボタンD1を押下すると、電子顕微鏡101は予め設定されているデフォルトの観察条件で試料9に電子ビームを照射して撮影を行う。このように、次に操作すべきボタンなどが強調表示されることでユーザは観察手順を学習することができる。
また、このように、次に押下されるボタンが強調表示されることにより、初心者でも迷わずに操作を進めることができる。
本実施形態では、デフォルトの観察条件として「観察目的=標準の観察、蒸着されている試料(高真空)」が設定されているものとする。
本実施形態では、デフォルトの観察条件で1枚目の画像を取得し、取得した画像を基に、後記する処理でパラメータの調整を行う。初心者は、どのように電子顕微鏡のパラメータを設定すればよいか分からないものだが、このようにすることで、ユーザは複雑なパラメータの設定や、観察条件の選択を最初から行わなくて済む。この結果、初心者でも、容易に観察を進めることができる。
デフォルトの観察条件は、平均的な観察条件が設定されてもよいし、強調すべき特徴が明確となるような観察条件が設定されてもよい。デフォルトの観察条件で撮影が行われることが分かっているので、ユーザが試料9のセットを終えると、画像取得までを自動で行ってもよいのだが、あえて、スタートボタンD1などをユーザに押下させることで、ユーザに手順を学習させることができる。
なお、操作パネル画面204に表示されている変更ボタンD2が押下されると、観察条件変更画面(例えば、図17で後記する観察目的変更画面304)が表示され、観察目的の変更が可能となる(観察目的の変更については図17参照)。また、図5の操作段階で、ユーザは、倍率や、視野などを設定することができるが、ここでは説明を省略する。なお、操作パネル画面204は、操作ナビ画面201に応じて変化する画面である。
なお、所定の段階で、操作プログラム31は、試料9に対するコーティングの有無の確認に関する情報をアプリアシスト画面202に表示してもよい。また、操作プログラム31は、試料9に対する蒸着に関する情報、コーティングを行っていない試料9の観察方法(具体的には、低真空観察へ移行するための真空度を選択する操作手順)や、真空度に関する情報(高真空観察、低真空観察の目的・方法)などの試料9に対する前処理に関する情報をアプリアシスト画面202に表示してもよい。
このようにすることで、一次電子ビーム2の照射前に操作画面200上で、ユーザはコーティングの有無を確認したり、試料の前処理に対する知識を得たりすることができる。
なお、本実施形態では、コーティングの有無の確認や、前処理に関する情報が一次電子ビーム2の照射前に表示されるとしたが、これに限らず、他の操作段階で表示されるようにしてもよい。
(S102)
次に、図6は、試料への一次ビーム照射開始時(S102:画像取得)における操作画面の例を示す図である。
図5におけるスタートボタンD1をユーザが押下することで、試料9に対する一次電子ビーム2の照射が始まると、図6のように操作画面200が非活性となり、照射状態画面301が表示される。
照射状態画面301は、現在の照射状態を模式図で示す模式図画面E1や、現在の照射進捗状態を示す進捗状態画面E2や、現在の観察条件を示す観察条件画面E3や、キャンセルボタンE4などを有している。
ここで、ユーザの学習用として、照射状態画面301の代わりに、電子顕微鏡101の原理や、試料9の前処理に関する説明や、電子顕微鏡101の構造や、電子顕微鏡101の操作手順や、撮影における強調画像の原理などを示す学習画面が表示されてもよい。
あるいは、照射状態画面301の代わりに、操作画面200におけるアプリアシスト画面202(図3)など各画面201〜204(図3)の項目の説明や、電子顕微鏡101の各種調整パラメータに関する説明などが示されている学習画面が表示されてもよい
特に、アプリアシスト画面202は、その後の操作過程で、たびたび操作画面200上に表示されるものである。そこで、アプリアシスト画面202上に学習画面が表示されるようにすることで、ユーザの潜在的な意識への知識の向上が期待できる。
なお、このような学習画面は、照射状態画面301とともに表示されてもよい。
ユーザがこのような学習画面に注視していなくても、このような学習画面が短時間でも一次電子ビーム2の照射時に繰り返し表示されることにより、ユーザの学習効果を期待することができる。また、操作プログラム31は、一次電子ビーム2の照射時や、後記するオートフォーカス調整中だけに限らず、ユーザの待機時間(処理待機時間)に、学習画面を画像表示装置18に繰り返し表示するようにしてもよい。ここで、ユーザの待機時間は、電子顕微鏡101が自動的に各種調整を行っている間などに生じる時間である。このようにすることで、ユーザに対する学習効果のさらなる向上が期待できる。また、試料室の真空引きの間におけるユーザの待機時間に操作プログラム31が画像表示装置18に学習画面を表示してもよい。試料室の真空引きは、ユーザの待機時間として最長であるので、この時間に学習画面を表示することで、ユーザの学習効果の向上が期待できる。
このような学習画面は、ユーザの待機時間を利用して、次に行うべき操作方法の説明や、電子顕微鏡101の概念を可視化して直感的に把握できる点がATM(Automated Teller Machine)や、インターネットのWeb上に表示される広告と異なる。このように、次に行うべき操作方法の説明や、電子顕微鏡101の概念を可視化して直感的に把握できることにより、ユーザが電子顕微鏡101の原理や、操作方法に関する知識を習得することができる点で、本実施形態はATMや、インターネットのWeb上に表示される広告と異なる。
(S103)
次に、図7および図8は、ユーザによる視野探し・倍率調整時(S103)における操作画面の例を示す図である。
図7は、一次電子ビームの照射が完了した直後の表示内容を示す図である。
ここで、一次電子ビーム2の照射が完了し、取得された画像に対して、ユーザが倍率の調整や、視野探しを行う。
操作ナビ画面201には、現在の操作段階が「2.視野探し」の「倍率調整・視野探し」であることが示されている。
そして、画像表示画面203には、一次電子ビーム2の照射が行われた結果、取得された画像C41が表示されている。
そして、操作パネル画面204には、電子顕微鏡101の調整を行うための各種ボタンが表示されている。
例えば、倍率を大きくしたい場合、ユーザが画像C41の側面に付随しているスライダC42を動かすことによって、ユーザは手動で倍率の調整を行うことができる。例えば、大きく倍率を変更したい場合には、ユーザはスライダC42を動かし、細かい倍率の変更を行う場合には、ユーザはマウスのホイールやトラックボールを操作するようにしてもよい。コンピュータ19は、入力装置23を介して入力されたスライダC42の移動距離に応じて、対物レンズ制御回路16に対物レンズ8を制御させて倍率の変更を行う。
また、画像C41の視野を移動させたい場合、ユーザが画像C41を例えばドラッグすることによって、画像C41の視野を手動で動かすことができる。コンピュータ19は、入力装置23を介して入力された情報を基に、ステージの移動を行ったり、偏向器制御回路15が上段偏向器6および下段偏向器7に一次電子ビーム2を偏向させたりすることによるイメージシフトを行ってもよい。
ここで、視野の移動について、所定の倍率以上であれば、視野の移動手段をイメージシフトとし、所定の倍率以下であれば、視野の移動手段をステージ移動としてもよい。つまり、コンピュータ19は、倍率が所定の値以上である場合はイメージシフトを使用可能とし、ステージ移動を使用不可としてもよい。また、倍率が所定の値未満である場合はステージ移動を使用可能とし、イメージシフトを使用不可とすることによって、電子顕微鏡101の機能を制限してもよい。このようにすることで、ユーザが誤った視野の移動を行うことを防止することができる。
このように、本実施形態では、倍率や、後記するフォーカスなどのパラメータ調整の項目や、スライダC42を画像C41の近傍(本実施形態では画像C41の横)に表示する。このようにすることで、視線やマウスカーソルの移動を最小限とし、画像C41と比較しつつ、細やかな調整を行うことが可能となる。これまでは、電子顕微鏡101に設置されている操作装置のつまみが操作されていた。これに対し、本実施形態では、画像C41の近傍に表示されているスライダC42などで倍率などの調整が行われるため、画像C41を見ながら簡易に調整を行うことができる。また、複数の画像C41が表示されている場合にも、画像41ごとにスライダC42を表示することで、ユーザは画像C41ごとの調整を容易に行うことができる。
なお、このとき、操作プログラム31が調整できる倍率の範囲を制限してもよい。つまり、ユーザが所定の倍率以上には倍率を設定できないようにしてもよい。このようにすることで、ユーザが誤って想定外の倍率に設定してしまい、取得される画像に不具合が生じることを防ぐことができる。
なお、画像表示画面203に表示される画像C41の表示モードは、操作段階に応じて操作プログラム31が適切に切り替える。例えば、図7の視野探しや、図8の画像確認段階では、画像のレスポンスをよくするため、操作プログラム31は電子ビームの走査速度を上げる表示モードである「視野探しモード」とする。また、画像を保存する段階では精細な画像が必要であるため、操作プログラム31は走査速度を遅くし、高精細な画像を表示する「画像確認モード」とする。現在、どのような表示モードで画像C41が表示されているのかは、操作パネル画面204の画面D41に示されている。図7では、表示モードが「視野探しモード」となっている。
このように、操作段階に応じて、表示モードを操作プログラム31が適切に切り替えることで、操作のし忘れによる作業効率の低下やミスを防ぐことができる。
また、操作ナビ画面201に表示モードの切り替えに関するメッセージを表示することで、ユーザは操作プログラム31がどのような処理を行っているのかを認識することができる。
なお、図7の操作パネル画面204における画面D42のプリセットボタンD43(プリセット1),D44(プリセット2)は、予め登録されているプリセット倍率で倍率を設定するためのボタンであり、プリセット登録ボタンD45は、新たなプリセット倍率を登録するためのボタンである。
なお、アプリアシスト画面202には、オート明るさボタンおよびオートフォーカスボタンを押下する基準に関するメッセージが表示されている。
そして、ユーザが、一連の調整を終えた後、操作ナビ画面201に表示されている「次へ」ボタンA41を押下することで、図8に示す操作画面200が表示される。
図8は、図7におけるオート調整における表示内容を示す図である。
図8では、操作ナビ画面201に現在の段階が「3.画像確認」の「オート調整」であることを示すことが表示されている。
なお、操作パネル画面204に表示されている各種ボタンは、図7から変更されていないが、画像表示画面203における画像C51は、倍率調整されて図7より高倍率の画像が表示されている。
ここで、ユーザは、明るさとコントラストを調整するため、操作パネル画面204における「オート明るさ」ボタンD51を押下する。
なお、図8において、操作パネル画面204の画面D41では、表示モードが前の操作段階の「視野探しモード」であることが示されている。
ユーザが「オート明るさ」ボタンD51を押下すると、明るさのオート調整(デフォルトの明るさへの調整)が行われる。
(S104)
次に、図9〜図14は、画像保存(撮影)(S104)における操作画面の例を示す図である。
図9は、オート調整が終了した直後の表示内容を示す図である。
操作ナビ画面201には、「3.画像確認」が終了し、次の「4.撮影」の「画像保存」に操作段階が進んだことを示すメッセージが表示され、保存を促すメッセージが画面A61に表示されている。また、画面D41が「視野探し」から「画像確認」に変わっている。その他、操作パネル画面204に表示されている各種ボタンは図7,図8と同様である。
図7で説明したように、操作プログラム31は操作段階に応じて画像C51の表示モードを切り替えるが、図9の「画像保存」段階では、表示モードを高精細な画像を得られる「画像確認」モードとする(操作パネル画面204における画面D41の符号D61)。
また、アプリアシスト画面202の画面B61には、表示モードが「画像確認」モードに切り替えられたことを示すメッセージが表示される。
このとき、オート調整による観察条件が、どのような特徴を強調して撮影するための観察条件なのかを示すメッセージがアプリアシスト画面202に表示されてもよい。
ここで、ユーザが操作パネル画面204で強調表示されている「保存先指定」ボタンD62を押下すると、図10の表示内容が表示される。
なお、ここでは、ユーザがオート明るさ調整を行うだけでオート調整を終了しているが、図8や、図9の操作段階で「オートフォーカス」ボタンD63をユーザが押下することで、パラメータ設定を行った者が最適と判断するフォーカス値にフォーカス調整するオートフォーカスを行ってもよい。
図10は、保存先設定段階における表示内容を示す図である。
ユーザが図9の操作パネル画面204における「保存先指定」ボタンD62を押下することにより、操作プログラム31は図10に示すように操作画面200を非活性とし、保存先設定画面302を操作画面200の前面に表示する。
保存先設定画面302は、一般的な保存先の設定画面と同じであるため詳細な説明を省略する。ユーザが、保存先設定画面302で保存先を設定し、登録ボタンE71を押下すると、操作プログラム31は図11に示す表示内容を画像表示装置18に表示する。
図11および図12は、画像保存段階における表示内容を示す図である。
図11および図12は、表示されている画像C51が記憶装置21に保存されるための操作画面200である。
操作ナビ画面201の画面A81には、画像を保存するため、画像保存ボタンを押下することを促すメッセージが表示されている。
また、アプリアシスト画面202の画面B81には、撮影を行う前に全画面表示ボタンを押下して、大きな画面で画像確認することを促すメッセージが表示されている。このように、操作プログラム31はアプリアシスト画面202に操作段階に応じたアドバイスを表示することができる。このような表示は、記憶装置21に各操作段階に対応する画面情報が格納されており、操作プログラム31が操作段階に対応する画面を表示させることで実現できる。
また、図11の画像表示画面203に表示されている画像C51および操作パネル画面204における各種ボタンは、図9と変わらないが、操作パネル画面204における「画像保存」ボタンD81が強調表示されている。
ここで、ユーザが全画面ボタンC81を押下すると、図12のように倍率などが拡大された画像C91が表示される。図12の操作画面200におけるその他の画面201(図11),202(図11),204は図11と同様であるため、説明を省略する。
このようにすることで、ユーザは画像を拡大した状態で確認することができる。なお、ユーザは図11などに表示されている大きさの画像で画像の確認・保存を行ってもよい。画像確認後、ユーザは操作パネル画面204における「画像保存」ボタンD81を押下する。
なお、このときアプリアシスト画面202に画像確認のポイントが表示されてもよい。
図13および図14は、画像保存中の操作画面200を示す図である。
操作ナビ画面201および操作パネル画面204の表示内容は、図11、図12と同様であるが、アプリアシスト画面202は何も表示されていない状態となっている。
また、画像表示画面203に表示されている画像C101は、保存されている画素に合わせて、上から順に画像が現れてくる。
さらに図14に示すように、画像保存情報画面303が操作画面200の前面に表示される。画像保存情報画面303では、画像保存の条件や、その条件による影響が表示され、さらに進捗バーE111により画像保存処理の進捗度が表示される。
なお、画像保存処理の待ち時間に、操作プログラム31はアプリアシスト画面202(図13)に、これから想定される異常や、不具合に関する情報を表示してもよい。例えば、このような情報として、現在の撮影条件(ここでは、標準観察のためのパラメータと、画像保存時の倍率)において想定される画像の異常や、不具合が表示されてもよい。
あるいは、画像保存情報画面303とともに、電子顕微鏡101の原理や、試料9の前処理に対する説明や、電子顕微鏡101の構造や、電子顕微鏡101の操作手順や、撮影における強調画像の原理などが示される学習画面が表示されてもよい。さらに、画像保存情報画面303とともに、操作画面200におけるアプリアシスト画面202など各画面201〜204の項目の説明や、電子顕微鏡101の各種調整パラメータに関する説明などが示されている学習画面が表示されてもよい。
このようにすることで、ユーザの学習効果の向上が期待できる。
(S105,S106)
次に、図15〜図19は、ユーザによる現在の画像でOKか否かの確認時(S105)、およびユーザによる観察条件の調整・変更(S106)時における操作画面の例を示す図である。
図15は、画像保存後の表示内容を示す図である。
まず、操作ナビ画面201は、現在の操作段階が「4.撮影」の「画像保存」段階であることを示している。
また、操作ナビ画面201の画面A121には、続行ボタンA122と、終了ボタンA123とが表示されている。ユーザが現在の画像に不満足な場合は、観察を続けるための続行ボタンA122が押下され、操作プログラム31は処理を続行する(S105→No)。
ユーザが現在の画像に満足している場合は、観察を終了するための終了ボタンA123が押下されて、操作プログラム31は処理を終了する(S105→Yes)。
また、画像表示画面203には、現在の観察条件における画像C51とともに、観察履歴C121が表示されている。これまで保存されてきた画像(観察履歴C121)は、ユーザが設定したり、確認したりしたい情報(ファイル名や、観察条件)とともに表示される。例えば、図15では、以前に保存された画像が観察履歴C121として表示されている。ユーザが観察履歴C121を押下すると、この画像が拡大表示される。
また、ユーザが観察履歴C121に表示されている画像にマウスをあてると、その画像における詳細な観察条件などが表示されてもよい。
操作パネル画面204には、現在の操作段階に応じたボタンなどが表示されるが、ここでは説明を省略する。
そして、アプリアシスト画面202にはアシスト画面B121が表示されている。アシスト画面B121は撮影をトリガとして表示される画面である。アシスト画面B121には、ユーザへのアドバイスや、画像C51に関する状態が記述されているアシストボタンB122(B122a,B122b)が表示されている。なお、アシスト画面B121は、画像の保存が行われると原則として毎回表示される画面である。
ここで、アシストボタンB122(B122a,B122b)がアプリアシスト画面202に常に表示されるのではなく、ユーザが画像C51に気になる点があると判断したときにのみ、表示されるようにしてもよい。
また、図示しないアプリアシスト画面202の表示ボタンが操作画面200における所定の場所に表示されており、ユーザがその表示ボタンを押下することにより、アプリアシスト画面202の表示・非表示が切り替えられるようにしてもよい。
ここで、操作プログラム31は画像表示装置18に現在の観察条件に関する情報を表示してもよい。
観察条件とは、前記したように、一次電子ビーム2照射時における電子顕微鏡101の各種パラメータ設定の組み合わせであり、具体的には加速電圧、電流、ワーキングディスタンス、倍率などである。これらの観察条件は、試料9の撮影前に取得可能な値である。なお、ワーキングディスタンスは対物レンズ下面と試料の距離のことである。
画像の像質とは、輝度分布や、シャープネスなどの数値である。画像の像質は、撮影後に撮影された画像から取得可能な値である。
操作段階に関する情報とは、操作パネル画面204に表示されている内容や、各操作段階における操作時間や、操作履歴などである。操作段階に関する情報は、撮影前・撮影後に取得可能な情報である。操作段階に関する情報は、一度行った操作について、アシストボタンB122を表示しない処理を行う際などに使用される情報である。
つまり、アシストボタンB122に関する情報は、画像の像質に対応されるとともに、電子顕微鏡101のパラメータ設定値の組み合わせである観察条件に対応して記憶装置21に格納されている。
このように、観察条件、画像の像質、操作段階に関する情報を基に、操作プログラム31がアシストボタンB122を選択・表示することで、ユーザは現在どのような問題が生じているのかを容易に把握することができる。
コンピュータ19は、画像C51の像質を解析する。そして、操作プログラム31は解析結果としての画像の像質および現在の観察条件を基に、解析結果に該当する前記アシストボタンB122に関する情報を記憶装置21から取得する。さらに、操作プログラム31は当該取得したアシストボタンB122に関する情報を、アシストボタンB122として操作画面200の所定箇所(ここでは、アプリアシスト画面202)に表示する。
ここで、コンピュータ19は、画像C51の像質を解析することなく、現在の観察条件を基に、メーカが吟味した像質改善が見込まれる可能性があるアシストボタンB122を表示してもよい。つまり、メーカ側が予め表示するアシストボタンB122の設定を行ってもよい。
アシストボタン122に表示される内容としては、図15に表示されている内容の他に、以下のようなものがある。
(a)視野探し(走査速度:速)時と比較して、画像における凹凸感や立体感が乏しくなっている。このような症状が現れる原因として、チャージアップなどが考えられる。
(b)視野探し(走査速度:速)時と比較して、画像が変形している。このような症状が現れる原因として、チャージアップや、試料に対するダメージなどが考えられる。
初心者は最適な観察条件による画像が分からないため、実際には最適な画像でなくても満足してしまうことが多い。本実施形態のようにアシストボタンB122が表示されることによって、発生している可能性の高い画像の症状が提示され、ユーザはそれらの症状に気付くことができる。
図15の例では、操作プログラム31が画像C51を解析した結果、輝度分布において高輝度方向に分布が偏っていることから、操作プログラム31は符号B122aに示すアシストボタンB122を表示する。また、操作プログラム31が画像C51を解析した結果、シャープネスの値が低いことから、操作プログラム31は符号B122bに示すようなアシストボタンB122を表示する。なお、操作プログラム31は記憶装置21に、各観察条件、画像の像質、操作段階の組み合わせに対応するアシストボタンB122を格納している。そして、操作プログラム31が、各観察条件、画像の像質、操作段階の情報に応じてアシストボタンB122を選択することによって、アプリアシスト画面202にアシストボタンB122を表示させる。
なお、図15に示すように、操作プログラム31は、観察条件を強調することにより、各アシストボタンB122に記述されている症状を強調した強調画像B123を表示してもよい。例えば、操作プログラム31はアシストボタンB122aに、極端に高輝度方向に輝度分布を偏らせた強調画像B123を表示している。同様に、操作プログラム31はアシストボタンB122bにシャープネスを極端に低くした強調画像B123を表示している。
強調画像B123は、観察条件を極端にしたシミュレーションによる画像でもよいし、このようなシミュレーションを予め行った画像を用意しておいてもよい。ここで、シミュレーションは、アシストボタンB122に表示されている症状が生じるような観察条件を極端にしたものなどである。
ここで、ユーザがアシストボタンB122aを押下すると、操作プログラム31は図16に示す表示内容を表示する。
図16は、目的変更における表示内容を示す図である。
ユーザは、図15における画像C51を見て、画面全体がギラギラに光っており、白い線(輝線)が入っていると判定して、アシストボタンB122aを押下する。すると、アシストボタンB122aに記述されている症状を改善するため、操作プログラム31は観察目的を「表面構造を強調する観察」に変更することを促す解決画面B131をアプリアシスト画面202に表示する。また、操作ナビ画面201の画面A131にも同様に観察目的を変更するため、操作プログラム31は「変更」ボタンD131を押下することを促すメッセージを表示する。ここで、操作プログラム31が自動で次の画面に遷移させるのではなく、あえてユーザが「変更」ボタンD131を押下するようにしている。このようにすることで、ユーザは「変更」ボタンD131の位置を認識することができ、ユーザの学習効果を高めることができる。
また、図15のアシストボタンB122と対応付けられた画面情報が、予め記憶装置21に格納されている。操作プログラム31は押下されたアシストボタンB122に対応する画面情報が選択されることによって、図16における画面A131,B131を表示する。
なお、図16の操作ナビ画面201は、現在の段階が「1.準備」の「目的変更」であることを示している。
また、操作プログラム31は、操作ナビ画面201に応じて操作パネル画面204を表示する。操作パネル画面204では、観察目的を変更することをユーザに促すために、「変更」ボタンD131が強調表示されている。
ユーザが、画面A131に記述されている内容に従って、「変更」ボタンD131を押下すると、操作プログラム31は図17に示される表示内容を画像表示装置18に表示する。
ここで、観察目的を「表面構造を強調する観察」に変更することを促す解決画面B131や、「変更」ボタンD131を押下することを促すメッセージが、別ウィンドウに表示されてもよい。例えば、この別ウィンドウには、アシストボタンB122に記述されている症状を改善するための考えられる解決策がいくつか表示される。これらの解決策のそれぞれの項目には、図示しない「知りたい」ボタンが配置されてもよい。ユーザが、この「知りたい」ボタンを押下すると、解決策に関する必要な情報が表示されてもよい。ユーザはこのような作業を通して、電子顕微鏡101の操作に関する知識を得ることができる。また、解決策のそれぞれの項目に「解決する」ボタンが配置され、そのボタンが押下されると、解決策実行に向けてのナビゲートが行われる。この過程で、操作ナビ画面201の画面A131に、「変更」ボタンD131を押下することを促すメッセージが表示されてもよい。
電子顕微鏡101を操作するときにユーザが設定するパラメータ設定値としては、加速電圧、ワーキングディスタンス、コンデンサレンズの励磁、対物可動絞りの孔径、真空度、検出信号などがある。しかし、これらのパラメータ設定値をどのような値に設定すれば、どのような画像が得られるのか、初心者が把握することは困難である。また、ユーザの観察目的は、できるだけ分解能を上げて観察したい、表面を観察したい、材料分布を観察したいなど様々であるが、ほとんどの初心者は、それぞれの観察目的に応じて最適なパラメータ設定値があることを知らないで使用している。また、ほとんどの初心者は、観察目的が変わっても、パラメータ設定値を変更せずに、現在設定されているパラメータ設定値をそのまま用いて観察を行っている。しかしながら、このような使い方では、装置性能を十分に引き出すことはできない。
そこで、本実施形態では、ユーザがパラメータ設定値を設定するのではなく、ユーザが選択した観察目的(観察目的変更)に応じて最適なパラメータ設定値が自動で設定されるようにする。なお、観察目的の選択肢は、ユーザがよく使用する、またはユーザに使用してほしい観察条件であり、初心者でも把握および選択できる条件として、分析を含めて5つ程度とすることが望ましい。本実施形態では、観察目的として「標準の観察」、「表面構造を強調する観察」、「表面構造と材料分布を強調する観察」、「材料分布を強調する観察」、「元素を分析する観察」の5つを設定することとした。
6つ以上の選択肢では、取得された画像の違いを初心者が把握することが困難であり、適切な観察目的を選択することが初心者では難しいためである。なお、高真空観察と低真空観察では使用するパラメータ設定値が異なってくるため、高真空観察と低真空観察の双方において、画像に明確な違いが現れる5つの観察目的が設けられている。
なお、二次電子検出器、BSE(Back Scattered Electron)検出器、EDX(Energy Dispersive X-ray)装置などといった検出器10(図1)の数、あるいは、備えられている検出器10の種類によって、設定される観察目的の数が変動してもよい。
図17は、観察目的変更における表示内容を示す図である。
図16における「変更」ボタンD131が押下されると、図17に示すように、観察目的変更画面304が操作画面200の前面に表示される。ここで、操作画面200の構成は、図16に示す構成と同様であるため説明を省略する。
観察目的変更画面304には、観察目的設定ボタンE141が表示される。観察目的設定ボタンE141には、観察目的の変更候補が記述されている。
また、観察目的変更画面304の左側には、レーダチャートの凡例E145aと、強調画像E142にかかる模擬試料の模式図E145bが表示される。レーダチャートの凡例E145aは、各観察目的設定ボタンE141に表示されているレーダチャート(観察条件特徴表示)E144の凡例である。
レーダチャートの凡例E145aに示されているように、画像の特徴が「高倍率に適する」、「表面構造を強調」および「材料の違いを強調」の3つの軸から成り立つと定義されている。各軸は3段階で表され、レーダチャートE144の外側に行くに従い、各軸の特徴が顕著になることを示す。各軸を4段階以上で示すと、より精密なレーダチャートとなる。
レーダチャートの凡例E145aにおける「高倍率に適する」とは、高分解能観察条件の度合いを示す。例えばユーザが数万倍以上の高倍率で観察した場合に、シャープな像が得られるほど、レーダチャートE144における「高倍率に適する」の項目はより外側に位置することになる。電子顕微鏡101にかかるパラメータ設定値としては、加速電圧、ワーキングディスタンス、コンデンサレンズの励磁、対物可動絞りの孔径、真空度、検出信号などのパラメータ設定値がある。これらのパラメータ設定値に加え、高倍率で観察するための条件は、加速電圧を高くする、コンデンサレンズを強励磁にする、対物可動絞りの孔径を小さくする、ワーキングディスタンスを短くする、真空度を高くする、検出信号として二次電子を用いることである。
レーダチャートの凡例E145aにおける「表面構造を強調」とは、試料表面の凹凸構造を強調し、より立体的に観察できる条件の度合いを示す。試料表面の凹凸構造を強調するための主な観察条件は、加速電圧を低くする、検出信号として二次電子を用いることである。
レーダチャートの凡例E145aにおける「材料の違いを強調」とは、異なる材料が混在する試料において、材料の違いを強調する条件の度合いを示す。材料の違いを強調するための主な観察条件は、検出信号として後方散乱電子を用いることである。後方散乱電子は、原子番号が大きい元素ほど反射率が高くなるため、多くの信号を発生してより明るい像となり、材料の違いをコントラスト差で表すことができる。
このように、「高倍率に適する」、「表面構造を強調」および「材料の違いを強調」は、相反するパラメータ設定値であるため、ある観察目的においてレーダチャートE144の全パラメータ設定値が最良になることは一般的にない。つまり、あるパラメータ設定値がよければ、他のパラメータ設定値は相対的に悪くなる。そのため、本実施形態のようにレーダチャートで観察目的の特徴を示すことにより、観察目的の特徴(メリット/デメリット)を視覚的に容易に把握することが可能となる。
なお、「チャージアップ軽減(抑制)」や「ビームダメージ軽減(抑制)」などの項目を追加して、レーダチャートを4軸や5軸としてもよいし、それ以上の軸を設けてもよい。
「チャージアップ軽減(抑制)」とは、一次電子ビーム2(図1)を細くし、照射電流を減らして、チャージアップを軽減できる観察条件となっていることを示す。チャージアップを軽減(抑制)するための主な観察条件は、加速電圧を低くする、コンデンサレンズを強励磁にする、検出信号として後方散乱電子を用いる、真空度を低真空にすることである。この場合における画像の取得方法としては、早いスキャンで画像を複数回取得し、画像を重ねて像を形成する積算などを用いる。
「ビームダメージ軽減(抑制)」とは、一次電子ビーム2を細くし、照射電流を減らすことで、熱に弱い試料に対するビームダメージを軽減できる観察条件になっていることを示す。ビームダメージを軽減(抑制)するための主な観察条件は、加速電圧を低くする、コンデンサレンズを強励磁にすることである。
ここで、観察条件特徴表示はレーダチャートに限られず、例えば、「高倍率に適する」、「表面構造を強調」および「材料の違いを強調」の項目を、パーセント表示などの数字を用いて表現したり、棒グラフなどのグラフを用いて表現したり、「良い」、「普通」、「悪い」などの単語を用いて表現したり、◎、○、△などの記号を用いて表現してもよい。
模擬試料の模式図E145bは、形状や材質が異なる材料を組み合わせた模擬試料の模式的な図であり、後記する強調画像E142において、観察目的の画像の特徴が一目でわかるようにするためのものである。実試料の観察画像には様々な要因が混在するが、このような模擬試料の模式図E145bが表示されることにより、強調画像E142の意味合いを把握することが容易となる。
模擬試料の模式図E145bでは、形状の区別がつき易いように、形状の異なる3つの材料、つまり、円柱である材料Aと、角柱である材料Bが、基板である材料Cの上に載置されているものとする。ここで、材料Aは円柱としたが半球としてもよい。また、材料Bは角柱としたが四角錐台としてもよい。また、材料Cの基板表面は平滑としたが、基板表面に凹凸を設け、表面構造を強調する観察において凹凸構造が観察できるようにしてもよい。
材質としては、検出信号として後方散乱電子を用いた場合に、白黒のコントラストの違いが明瞭となるように、3つの材料の元素を相違させており、そのうち2つは軽元素と重元素としている。つまり、本実施形態では、材料Aは重元素である金、材料Bはアルミニウム、材料Cは軽元素である炭素などが想定されている。これにより、「材料分布を強調する観察」における観察目的設定ボタンE141では、それぞれの材料が「黒」、「中間色の灰色」および「白」とした強調画面E142で示すことができる。なお、模擬試料の模式図E145bにおける各材料の表示色も、元素を把握し易いように、材料Aは金、材料Bは灰色、材料Cは黒などとしてもよい。
観察目的変更画面304には、5つの観察目的設定ボタンE141が上下に並んでおり、上から順に、「標準の観察」、「表面構造を強調する観察」、「表面構造と材料分布を強調する観察」、「材料分布を強調する観察」および「元素を分析する観察」となっている。なお、図17は高真空観察の観察目的を一例として示したが、低真空観察の観察目的についても同様であり、最大5つの観察目的が上下に並んで配置される。
一番上の観察目的「標準の観察」は、デフォルトの観察目的であり、かつ、SEM(Scanning Electron Microscope:走査型電子顕微鏡)観察の基本である、高倍率でもシャープで試料表面の凹凸構造を得られる観察条件となっている。つまり、「標準の観察」は、導電性のある試料に対して、どの条件が適切な観察条件であるか判らない初心者でも悩まずに容易に満足なデータを得ることができる条件である。このような観察条件を用いることで、初心者は容易に撮影ができるということを経験することによって、装置使用に対して意欲的になり、さらに向上心が生まれるきっかけとなることが期待される。高倍率でもシャープで試料表面の凹凸構造を得られる観察条件とは、高分解能が得られる条件である。このような観察条件を用いることで、ユーザは倍率を意識せずに比較的容易に高倍率、例えば10万倍の画像を取得することができる。具体的なパラメータ設定値は、例えば、加速電圧は15kV、ワーキングディスタンスは5mm、コンデンサレンズは強励磁、対物可動絞りの孔径は小、真空度は高真空、および検出信号は二次電子である。ここで、重要なパラメータ設定値は、加速電圧と検出信号である。分解能は理論上、加速電圧が高いほど高くなる。
また、二次電子は、エネルギーが数eVと弱く、試料表面約10nmからしか発生することができないため、検出信号として二次電子を用いれば、表面の凹凸構造をより反映した画像を得ることができる。走査型電子顕微鏡は通常加速電圧30kVまで観察可能である。しかし、加速電圧が高すぎると、実際の試料では、一次電子ビーム2による電子線が試料内部に侵入する深さが深くなる。その結果、電子線の照射によって放出される二次電子に内部情報が混じってしまい、試料表面の凹凸構造を反映した画像が得にくくなる。このため、加速電圧15kVで二次電子を検出する「標準の観察」のレーダチャートE144では、加速電圧15kVでの観察により「高倍率に適する」が最も高い段階となる。一方、加速電圧は15kVであるため「表面構造を強調」は最も低い段階となり、検出信号として二次電子を用いるため「材料の違いを強調」は最も低い段階となる。なお、4段階のレーダチャートを用いるならば、例えば、「高倍率に適する」は最も高い段階となり、「表面構造を強調」は下から2番目の段階となり、「材料の違いを強調」は最も低い段階となる。
上から2番目の観察目的「表面構造を強調する観察」は、「標準の観察」では観察困難であった試料表面の微細な凹凸をより立体的に表示できる観察条件である。具体的なパラメータ設定値は、例えば、加速電圧は5kV、ワーキングディスタンスは5mm、コンデンサレンズは強励磁、対物可動絞りの孔径は小、真空度は高真空、および検出信号は二次電子である。「標準の観察」と異なる点は、加速電圧を15kVから5kVに変更したことである。加速電圧を15kVから5kVにすると、分解能は低くなり、シャープな画像が得られる倍率は5万倍程度になってしまうため、レーダチャートE144(凡例E145a)の「高倍率に適する」は、「標準の観察」に比べて低くなり、最も低い段階となる。
また、一次電子ビーム2による電子線が試料内部に侵入する深さが浅くなるため、より試料表面の凹凸構造を強調した画像になる。そのとき、「表面構造を強調する観察」におけるレーダチャートE144において「表面構造を強調」が最も高い段階となる。また、「材料の違いを強調」は、検出信号が同じであるため変わらず、最も低い段階となる。なお、4段階のレーダチャートを用いるならば、例えば、「高倍率に適する」は下から2番目の段階となり、「表面構造を強調」は最も高い段階となり、「材料の違いを強調」は最も低い段階となる。また、この観察目的の時のみ、チャージアップしにくい方法に設定している。例えば、早いスキャンで取り込んだ画像を重ねて像を形成する積算などを用いる。
上から3番目の観察目的「表面構造と材料分布を強調する観察」は、「材料分布を強調する観察」で得られる画像より分解能は低くなるが、材料の違いを明暗のコントラストなどで表示することができる観察条件である。さらに、「表面構造と材料分布を強調する観察」は試料表面の微細な凹凸をより立体的に観察できる観察条件である。具体的なパラメータ設定値は、例えば、加速電圧は5kV、ワーキングディスタンスは5mm、コンデンサレンズは中励磁、対物可動絞りの孔径は小、真空度は高真空、および検出信号は後方散乱電子である。「標準の観察」と異なる点は、加速電圧を15kVから5kVに変更し、検出信号を後方散乱電子とし、コンデンサレンズの励磁をやや弱くしたことである。加速電圧を15kVから5kVにすることにより、分解能は低くなるが、より試料表面の凹凸構造を強調した画像となる。
また、後方散乱電子で観察するため、材料の違いをコントラスト差で表すことができる。よって、「表面構造と材料分布を強調する観察」におけるレーダチャートE144の「高倍率に適する」は最も低くなる。また、「表面構造を強調」は二次電子よりは低いが比較的高くなり上から2番目の段階となり、「材料の違いを強調」は最も高い段階となる。なお、4段階のレーダチャートを用いるならば、例えば、「高倍率に適する」は下から2番目の段階となり、「表面構造を強調」は上から2番目の段階となり、「材料の違いを強調」は最も高い段階となる。
上から4番目の観察目的「材料分布を強調する観察」は、複合材料や異物など異なった材料で構成されている試料において、材料の違いを明暗のコントラストなどで表示できる観察条件である。具体的なパラメータ設定値は、例えば、加速電圧は15kV、ワーキングディスタンスは5mm、コンデンサレンズは中励磁、対物可動絞りの孔径は小、真空度は高真空、および検出信号は後方散乱電子である。「標準の観察」と異なる点は、検出信号を後方散乱電子とし、コンデンサレンズの励磁をやや弱くして照射電流を増やしたことである。後方散乱電子の特徴は、材料の違いをコントラスト差で表すことができることである。重い材料ほど反射率が高くなり、多くの信号を発生するため、より明るい像となり、材料の違いを明暗のコントラストで表示することが可能となる。
また、後方散乱電子は入射電子とほぼ同じエネルギーを持っているため、試料内部で発生した後方散乱電子も検出されてしまう。このため、二次電子に比べて内部情報が混じり、分解能が悪くなる。よって、「材料分布を強調する観察」におけるレーダチャートE144の「高倍率に適する」は、「標準の観察」よりも低く、2番目に高い段階となる。また、「表面構造を強調」は最も低い段階となり、「材料の違いを強調」は最も高い段階となる。なお、4段階のレーダチャートを用いるならば、例えば、「高倍率に適する」は上から2番目の段階となり、「表面構造を強調」は最も低い段階となり、「材料の違いを強調」は最も高い段階となる。
一番下の観察目的「元素を分析する観察」は、一次電子ビーム2を太くし、照射電流を多くして、EDX分析を行うための観察条件である。また、「元素を分析する観察」では、材料の違いを明暗のコントラストなどで表示することができる。この観察条件でEDX分析する箇所を探して、フォーカスなどを合わせた後に、EDX装置側で操作を行うことにより、元素分析を行うことができる。具体的なパラメータ設定値は、例えば、加速電圧は15kV、ワーキングディスタンスは10mm、コンデンサレンズは弱励磁、対物可動絞りの孔径は小、真空度は高真空、および検出信号は後方散乱電子である。「標準の観察」と異なる点は、試料から発生するX線のカウントを上げるため、コンデンサレンズの励磁を非常に弱くして照射電流を増やしている。また、元素分析は材料の違いを反映して行うため、検出信号として後方散乱電子が用いられ、ワーキングディスタンスは試料から発生したX線を効率よく取り込むため10mmに変更している。ただし、後方散乱電子検出器が装着されていない場合などは、検出信号として二次電子を用いてもよい。図17ではスペクトル表示のみとなっているが、他の観察目的と同様、レーダチャートE144や、強調画像E142を表示してもよい。レーダチャートを表示する場合は、「材料分布を強調する観察」と類似したレーダチャートE144となるが、「高倍率に適する」は「材料分布を強調する観察」より若干低くなる。
4段階のレーダチャートを用いるならば、例えば、「高倍率に適する」は下から2番目の段階となり、「表面構造を強調」は最も低い段階となり、「材料の違いを強調」は最も高い段階となる。
なお、5つの観察目的設定ボタンE141のそれぞれに詳細な観察条件を表示するためのボタンを設け、このボタンが押下されると、かかる観察目的の特徴や、具体的なパラメータ設定値が表示される。この場合のパラメータ設定値は、加速電圧、ワーキングディスタンス、コンデンサレンズ(スポット強度)、対物可動絞り、検出信号、真空度、画像取り込みの手法などである。これにより、観察条件の具体的なパラメータ設定値を知りたいというユーザの要求に応えることができる。
このような観察目的設定ボタンE141の情報は、図15のアシストボタンB122と対応付けられて記憶装置21に予め格納されている。操作プログラム31は押下されたアシストボタンB122に対応する観察目的設定ボタンE141を選択して、画像表示装置18に表示する。
なお、操作プログラム31は、操作履歴を参照し、操作履歴を基に、所定の観察目的設定ボタンE141(例えば、一度押下された観察目的設定ボタンE141)を非表示としてもよい。
ユーザが観察目的設定ボタンE141の1つを押下すると、その観察目的設定ボタンE141が反転表示される(符号E141a)。そして、操作プログラム31は、押下された観察目的設定ボタンE141に記述されている内容で観察条件を設定する。符号E141aの例では「表面構造を強調するよう」観察条件が設定される。なお、表示される観察目的設定ボタンE141は、「コーティング」、「非コーティング」など試料9の状態に応じて異なる表示となるようにしてもよい。試料9の状態は、例えば、図4の段階などでユーザによって入力される。
操作プログラム31は、記憶装置21に格納されている観察条件設定テーブル41(図18)を参照して、観察条件を設定する。
なお、図17の操作段階において、観察目的変更画面304には、「コーティング」、「非コーティング」など試料9に関する情報などを表示してもよい。
また、図17に示すように、操作プログラム31は「コーティング試料 高真空モード」、「非コーティング試料 低真空モード」の説明タブE143を観察目的変更画面304に表示してもよい。例えば、ユーザが「非コーティング試料 低真空モード」の説明タブE143aを選択すると、操作プログラム31は、非コーティング試料の説明、コーティングしない方がよい試料の説明、コーティングを行わないことのメリット・デメリット、低真空モードにする方法の説明などの情報を観察目的変更画面304に表示する。
また、図17に示すように、観察目的設定ボタンE141内に、観察目的設定ボタンE141に対応する観察条件における各パラメータ設定値がレーダチャートE144で表示されていてもよい。このようにすることで、ユーザは各観察目的設定ボタンE141における観察条件の特徴を容易に確認することができる。また、本実施形態では、図17に示すように、他の観察目的設定ボタンE141にかかるレーダチャートE144も同画面で見ることができるようにしている。このようにすることで、各観察目的を視覚的に容易に比較でき、各観察目的の特徴(メリット/デメリット)を視覚的に容易に把握できる。その結果、初心者であっても適切な観察目的を容易に選択することが可能となる。また、本実施形態では、図17に示すように、目的選択ボタンE142を押下することにより、レーダチャートの凡例E145aも変化するようになっている。図17では、「表面構造と材料分布を強調する観察」にかかる観察目的設定ボタンが設定されているため、レーダチャートの凡例E145aも、「表面構造と材料分布を強調する観察」の特徴を表示している。他の観察目的設定ボタンE141を設定すれば、レーダチャートの凡例E145aの表示も切り替わる。このようにすることで、ユーザは観察目的の変更に伴う観察条件の特徴変化などを視覚的に容易に把握できる。
図18は、本実施形態に係る観察条件設定テーブルを示す図である。
図18に示す観察条件設定テーブル41における各レコードは、観察目的設定ボタンE141のそれぞれに対応付けられたものであって、観察目的ごとにパラメータ設定値(加速電圧、検出信号、Scan方式)を組み合わせたものである。図18に示すように、「凹凸 小 見やすさ」や、「凹凸 大 見やすさ」や、「組成情報 見やすさ」などの観察目的は、観察条件設定テーブル41における◎、○、△、×などで評価されている。なお、評価の方法は図18に示すような◎、○、△、×に限らず、点数などで評価されてもよい。観察目的設定ボタンE141(図17)は、これらの評価に基づいて観察目的と対応付けられている。ここで、前記したように、観察条件とは各パラメータ設定値の組み合わせのことであり、観察目的とは凹凸の見やすさなど観察条件が画像に与える影響のことである。
ここで、図18では11の観察目的が設定されているのに対し、図17における観察目的設定ボタンE141は5つとなっている。設定者は図18で設定されている観察目的のうち、初心者に適した観察目的を5つ選んで観察目的設定ボタンE141を設定すればよい。
図17における観察目的設定ボタンE141のいずれかが押下された場合、操作プログラム31は、観察目的設定ボタンE141に対応付けられている観察条件設定テーブル41のレコードのパラメータ設定値で観察条件を設定する。例えば、操作プログラム31は凹凸小および凹凸大の見やすさが良好なNo.1のレコードのパラメータ設定値で観察条件を設定する。図18に示す観察条件設定テーブル41の各値は、この値で設定することで、最低限の画像が撮影できるよう予め調整されている値である。なお、観察条件設定テーブル41におけるパラメータ設定値は、加速電圧、検出信号、Scan方式に限らず、電流やワーキングディスタンスや倍率などがある。ここで、図18におけるSE(Secondary Electron)は二次電子、BSEは後方散乱電子である。なお、観察条件設定テーブル41における各レコードと、観察目的設定ボタンE141のそれぞれとは、所定の対応情報(識別情報など)を介して対応付けられている。識別情報としては、例えば図18におけるNoなどがある。
また、観察条件設定テーブル41におけるレコードの1つがデフォルトの観察条件となる。このようにすることで、調整イメージに対応した観察条件の設定をユーザによる操作なしで行うことができる。つまり、ユーザは実質的にオート操作のみで撮影を行うことができ、常に一定レベルの画像をユーザは容易に得ることができるため、初心者でも容易に撮影を行うことができる。また、容易に撮影ができるということを経験することによって、初心者は、装置使用に関して意欲的になり、さらなる向上心が生まれるきっかけにもなる。
また、観察目的設定ボタンE141には、強調画像E142が表示されている。
強調画像E142は、デフォルトの観察条件「標準の観察」で観察できる標準画像との比較を強調した画像であり、レーダチャートに示したパラメータを反映した画像でもある。
観察目的設定ボタンE141に対応付けられた強調画像E142が記憶装置21に予め格納されている。観察目的設定ボタンE141を選択・表示する際、操作プログラム31が、その観察目的設定ボタンE141に対応付けられている強調画像E142を取得・表示することで、強調画像E142が表示される。
このように強調画像E142を表示することで、該当する観察目的設定ボタンE141を選択すると、どのような効果を得られるのかを、ユーザが視覚的に把握することができる。特許文献1,2では、生の画像をユーザに比較させるため、初心者では観察条件の違いによる画像の違いが分かりにくい。これに対し、本実施形態のように、強調画像E142を表示することで、ユーザが初心者であっても、観察目的設定ボタンE141を選択することによる効果をユーザは容易に把握することができる。
ここで、強調画像E142aは、標準の観察であることが分かるように標準的な画像が表示されており、強調画像E142bは表面構造が強調されるよう陰影が強調されている。また、強調画像E142cは表面構造と材料分布の違いが分かるよう陰影が強調され、かつ各材料で異なる色などが付されている。そして、強調画像E142dは材料分布の違いが分かるよう各材料で異なる色などが付されており、強調画像E142eは元素の分析であることが分かるようにグラフ状の画像となっている。
なお、前記したように、「元素を分析する観察」においても他の観察目的と同様に、レーダチャートE144と強調画像E142を表示してもよい。例えば、他の観察目的と同様な模擬試料にかかる強調画像の上に、元素の分析であることが分かるようなグラフ状の表示(スペクトル表示)を重畳してもよい。
強調画像E142は、対応付けられている観察目的(観察条件)で撮影された場合における画像の状態を最も強調したものである。具体的には、強調画像E142は、画像の状態を視覚的に強調、あるいはデフォルメされた画像が用いられる。図17に示すように、直方体や円柱などの象徴的なブロックや、簡易化されたグラフが、強調画像E142として用いられるのが望ましく、効果的である。
なお、これらの強調画像E142は一例であり、その他の強調画像が表示されてもよい。また、強調画像E142は、図17のように観察目的設定ボタンE141上に表示されるのみならず、観察目的設定ボタンE141の近傍に表示されるようにしてもよい。
また、操作プログラム31は操作履歴を参照して、既に撮影を行った観察目的設定ボタンE141には「撮影済み」などの情報を表示することで、ユーザが未撮影の観察目的を容易に選択できるようにしてもよい。
図19は、図17における観察目的設定ボタンE141aが押下された直後の表示内容を示す図である。
観察目的設定ボタンE141aが押下されると、操作ナビ画面201の画面A151に「決定」ボタンE153の押下を促す旨のメッセージが表示される。
そして、操作画面200の前面に表示されている観察目的変更画面304に特殊設定ボタンE151が表示されてもよい。
図19の例では、特殊設定ボタンE151が表示されている。特殊設定ボタンE151は、必須の設定ではないが、特殊な設定(特殊設定)に関するボタンである。
ユーザが特殊設定ボタンE151を押下すると、操作プログラム31は記憶装置21を参照する。そして操作プログラム31は特殊設定ボタンE151に対応付けられている特殊設定情報を取得する。さらに操作プログラム31は取得した特殊設定情報を観察目的変更画面304の特殊情報表示領域E152に表示する。
特殊情報表示領域E152には、特殊設定に関する情報が表示される。図19の例では、特殊設定として、コーティングに関する内容が表示される。図19の例では、特殊設定ボタンE151に、コーティングに対する設定を行うことが可能である旨の記述があるものとする。そして、ユーザが特殊設定ボタンE151を押下すると、操作プログラム31は特殊情報表示領域E152にコーティングした場合における観察上のメリット・デメリットや、コーティングに適している試料9などの情報を表示する。さらに、操作プログラム31はコーティングを行っていない試料9の観察方法(具体的には、低真空観察へ移行するための真空度を選択する操作手順)などを特殊情報表示領域E152に表示してもよい。また、コーティングに関する情報とともに、イオンプレーティングや真空蒸着など、コーティング方法に関する情報が表示されてもよい。
このように、特殊設定ボタンE151、特殊情報表示領域E152が表示されることにより、ユーザは特殊設定の観察に気付くことができる。
特殊設定ボタンE151は、すべての観察目的変更画面304に表示されてもよい。あるいは、特定の観察目的設定ボタンE141(図17)が押下された際に、操作プログラム1が観察目的設定ボタンE141に対応付けられて記憶装置21に格納されている特殊設定ボタンE151を表示するようにしてもよい。
そして、ユーザが、操作ナビ画面201の画面A151に表示されているメッセージに従って、観察目的変更画面304の「決定」ボタンE153を押下すると、操作プログラム31は観察条件設定テーブル41を参照する。続いて、操作プログラム31は、押下された観察目的設定ボタンE141に対応付けられているレコードのパラメータ設定値を観察条件として、各回路11〜17(図1)に設定する。
なお、操作プログラム31はこれまでの操作履歴を随時記憶装置21に格納する。
以降の図20〜図37において、図4〜図19と同様の操作画面200については、それぞれの操作画面200の詳細な説明は適宜割愛し、図4〜図19の図面との差異を示すのみにとどめる。
図20は、図19で「決定」ボタンE153が押下された直後の表示内容を示す図である。なお、図19で「決定」ボタンE153がユーザによって押下されると、操作プログラム31は再度、視野探し・倍率調整(図2のS103)に処理を戻し、コンピュータ19は選択された観察目的(観察条件)で画像を取得する。
図20は、図7と同様の画面構成であるため、それぞれの画面構成についても説明は割愛するが、図7と異なる点は、画像表示画面203に表示されている画像C51が図16のままである点と、画像表示画面203に観察履歴C121が表示されている点である。
ユーザは、図20において倍率の調整や、視野探しを図7と同様の方法で行う。
ここで、ユーザが設定不可能な倍率(所定倍率以上あるいは所定倍率以下の倍率)を設定してしまったとき、操作プログラム31は警告を画像表示装置18に表示してもよい。
また、観察目的が変更されたことに伴い、操作パネル画面204において「現在の観察目的」表示ボタンD51が、これまで(図7)の「標準の観察」から「表面構造を強調する観察」に変更されている。
図21は、図20による倍率の調整・視野探しが行われた直後における表示内容を示す図である。
図21では、図20による倍率の調整・視野探しの結果、倍率(例えば、20000倍)が拡大された状態を示している。
図21の操作画面200は、画像表示画面203に倍率が上げられた状態における画像C171が表示されている点、操作パネル画面204に「手動調整」ボタンD171が表示されている点以外は、図20と同様である。
ここで、「手動調整」とは、後記するように明るさや、コントラストや、フォーカスなどをオートではなく手動で調整することである。
「手動調整」ボタンD171が押下されると、手動明るさ調整ボタンや、手動コントラスト調整ボタンや、フォーカスボタン(例えば、図27の符号C223)や、フォーカスXボタン(例えば、図29の符号C251)や、フォーカスYボタン(例えば、図31の符号C271)などが表示される。「手動調整」ボタンD171や、フォーカスボタンや、フォーカスXボタンや、フォーカスYボタンは、所定の倍率以上になると表示可能となるボタンであり、所定の倍率以下では表示不可能となっている。なお、「手動調整」ボタンD171が押下されたとき、所定の倍率以上であれば手動明るさ調整ボタンや、手動コントラスト調整ボタンや、フォーカスボタンや、フォーカスXボタンや、フォーカスYボタンのすべてが表示され、所定の倍率未満であれば、これらのボタンのすべてが非表示となってもよい。
ここでは、所定の倍率以上の場合に「手動調整」ボタンD171が表示されることとしたが、所定の倍率以上であれば、視野の移動手段をイメージシフトとし、所定の倍率以下であれば、視野の移動手段をステージ移動としてもよい。
このように、所定の条件に基づいて、特定の操作項目とすることにより、不要な操作を防止し、誤動作を減少させることができる。
なお、観察目的に応じて倍率の調整範囲が限定されるようにしてもよい。そのような場合、つまり、現在の観察目的では、所望の倍率が得られない場合、ユーザは、操作パネル画面204の観察目的変更ボタンD172を押下することにより、観察目的を変更するようにしてもよい。
図22は、オート調整における表示内容を示す図である。
図22は、画像表示画面203において倍率が拡大された画像C171と、観察履歴C121と、「手動調整」ボタンD171(図21)が表示されているなど以外は、基本的に図8と同様であるため、説明を割愛する。
(S104)
図23は、オート調整が終了し、ユーザによる再画像保存(撮影)時(S104)の操作画面を示す図である。
図23は、画像表示画面203において倍率が拡大された画像C171と、観察履歴C121と、「手動調整」ボタンD171(図21)が表示されているなど以外は、基本的に図9と同様であるため、説明を割愛する。
以降、図10〜図14における処理と同様の処理が行われることにより、現在の観察条件による画像が記憶装置21に保存される。
(S105,S106)
次に、図24〜図34は、ユーザによる現在の画像でOKか否かの再確認時(S105)、およびユーザによる観察条件の再調整・再変更(S106)時における操作画面の例を示す図である。
図24は、画像保存後の表示内容を示す図である。
図24では、画像表示画面203における倍率が拡大された画像C171と、図23で保存された画像が新たに加えられた観察履歴C201が表示されている。なお、図23では倍率が拡大された画像C171が表示されているが、その後、元の倍率に戻された上で画像保存されたものとする。
また、図15のアプリアシスト画面202におけるアシストボタンB122aは表示されておらず、代わりに新たなアシストボタンB122c(B122)が表示されている。
それ以外の点は、基本的に図15と同様であるため、説明を割愛する。
なお、アシストボタンB122b,B122cの表示の際に操作プログラム31が行う処理は、図15で説明した処理と同様であるため、ここでは説明を割愛する。
この時点で、ユーザが画像に満足している場合には、操作ナビ画面201の終了ボタンA123をユーザが押下することで、観察を終了する。
アシストボタンB122cで表示される内容としては、前記したように視野探し(走査速度:速)時と比較して、画像における凹凸感や立体感が乏しくなっていることや、視野探し(操作速度:速)時と比較して、画像が変形していることなどがある。
なお、これらの症状は低倍率下では生じなくても、高倍率下では照射ビーム(一次電子ビーム2)密度が上昇することなどが原因となって、これらの症状が生じることがある。
アプリアシスト画面202においてアシストボタンB122a(図15)が表示されず、代わりに新たなアシストボタンB122cが表示されているのは、操作プログラム31が記憶装置21に随時格納している操作履歴を参照して、一度行った処理項目(ここでは、アシストボタンB122a)を非表示にするためである。
また、操作プログラム31は、現在の画像C171を解析することにより、新たなアシストボタンB122cを表示する。なお、この処理は図15と同様である。
ここでは、続行ボタンA122をユーザが押下し、さらにアシストボタンB122bをユーザが押下したものとする。
図25は、目的変更における表示内容を示す図である。
ユーザが、図24における画像C171を見て、なんとなく像がぼやけていると判定して、アシストボタンB122bを押下する。すると、操作プログラム31はアシストボタンB122bに記述されている症状を改善するため、図25に示すようなアプリアシスト画面202に画面B211を表示する。画面B211には、手動調整モードでフォーカス調整することを促すメッセージが表示されている。また、操作ナビ画面201の画面A211にも同様に「手動調整」ボタンD211を押下して、手動でフォーカス調整を行う旨のメッセージが表示される。
このような画面A211,B211を表示するために操作プログラム31が行う処理は図16で説明した処理と同様であるため説明を割愛する。
ユーザが、操作パネル画面204で強調表示されている「手動調整」ボタンD211を押下すると、操作プログラム31は図26の表示内容を画像表示装置18に表示する。
なお、図25〜図33において、操作ナビ画面201のメイン項目「画像確認」のサブ項目が図8などとは異なり、手動調整用のサブ項目が表示されている。
図26〜図28は、手動調整画面においてフォーカス調整の表示内容を示す図である。
図26では、画像表示画面203における画像C221の近傍(図26の例では画像表示領域C224の横)に手動調整ボタン群C222が表示されている。ここで、画像C221は、図24などにおける画像C171の中心部分が表示されているものである。画像C221において、画像C171の中心部分(一部)のみが表示されているのは、以下のような理由のためである。フォーカスなどの調整に必要な画質と追従性を確保するため、操作プログラム31は、画像C171を画像C221のように観察部分を縮小することで、遅い走査速度で画質を向上させながらも走査を繰り返したときの時間を短縮する(以下、図27〜図33も同様)。
なお、図26〜図33において、画像C221,C231が縮小表示されているが、これに限らず、ウィンドウに合わせた表示としてもよい。
そして、操作ナビ画面201では、現在の操作段階が「3.画像確認」の「フォーカス調整」である旨の情報が表示され、さらに、操作ナビ画面201の画面A221には、フォーカスボタンC223を押下することを促すメッセージが表示されている。
さらに、アプリアシスト画面202の画面B221には、表示モードが「画像調整」モードに切り替わったことを示すメッセージが表示されている。なお、操作パネル画面204の画面D41においても、現在の表示モードが「画像調整」モードであることが表示されている。表示モードの切り替えの際に操作プログラム31が行う処理は、図7で説明されているため、ここでは割愛する。
画面A221や、画面B221の指示に従って、ユーザがフォーカスボタンC223にマウスのカーソルをあてると、図26に示すようにフォーカスボタンC223が強調表示され、画像C221(図26)が画像C231(図27)に変化する。
さらに、ユーザがフォーカスボタンC223を押下すると、図27に示すようにフォーカスボタンC223が反転表示され、フォーカス調整を行うためのフォーカススライダC232が表示される。
ユーザは、フォーカススライダC232を動かすことで非点調整が必要であるか否かを判定する。
そして、ユーザがフォーカススライダC232を動かすと、コンピュータ19が入力装置23を介して入力されたフォーカススライダC232の移動距離に応じて、X方向非点補正器制御回路13およびY方向非点補正器制御回路14に、X方向非点補正器4およびY方向非点補正器5を制御させる。
画像C231は、ユーザがフォーカススライダC232を動かすことによって、画像C221(図26)のフォーカスがずれた状態を示している。
ここで、図27の操作ナビ画面201の画面A231には、フォーカス調整の目安が表示されている。さらに、画面A231の参考画像A232には、フォーカススライダC232を動かしたときに予想される画像の変化がデフォルメ表示されている。
そして、ユーザがフォーカススライダC232を動かすことで画像が所定の方向にのみ拡大される(伸びる)ことを確認すると、ユーザは画面A231の「伸びる」ボタンA233を押下する。なお、フォーカススライダC232を動かしても画像が伸びないとき、ユーザは画面A231の「伸びない」ボタンA234を押下する。「伸びない」ボタンA234が押下されると、操作プログラム31は、図28〜図33のフォーカスX調整、フォーカスY調整を行うことなく、図34に示す表示内容を画像表示装置18に表示する。
なお、図27におけるフォーカスX調整はX方向の非点調整、フォーカスY調整はY方向の非点調整である。
そして、操作プログラム31は図28の表示内容を画像表示装置18に表示する。
なお、画面A231はアプリアシスト画面202に表示されてもよい。また、参考画像A232は、静止画でもよいし、動画でもよい。
図28における操作画面200は、操作ナビ画面201における画面A241が表示されていること以外は図27における操作画面200と同様である。
画面A241には、フォーカススライダC232をユーザが動かすことによって、フォーカス調整を行うことを促すメッセージが表示されている。
ユーザは、フォーカススライダC232を動かすことによって、画像C231の伸びがない位置にフォーカススライダC232を合わせると、操作ナビ画面201における「次へ」ボタンA242を押下する。
すると、操作プログラム31は、フォーカス調整処理を終え、フォーカスX調整のための表示内容を画像表示装置18に表示する。
図29および図30は、手動調整画面におけるフォーカスX調整の表示内容を示す図である。
フォーカスX調整では、まず、図29のように操作ナビ画面201のための画面A251にフォーカスXボタンC251を押下するよう促すメッセージが表示される。
また、アプリアシスト画面202の画面B251にはフォーカスX調整だけではシャープにならない場合がある旨のメッセージが表示される。このような表示により、ユーザはフォーカスX調整でシャープな画像を得られなくても、焦ることなく作業を進めることができる。
画面A251のメッセージに従って、ユーザが画像C221の近傍(図29の例では画像表示領域C224の横)に表示されているフォーカスXボタンC251にマウスのカーソルをあてると、図29のようにフォーカスXボタンC251が強調表示される。
そして、ユーザが強調表示されているフォーカスXボタンC251を押下すると、図30に示すようにフォーカスXボタンC251が反転表示され、フォーカスXスライダC261が表示される。
また、図30に示すように、操作ナビ画面201の画面A261にはフォーカスXスライダC261を動かして画像をシャープにするよう促すメッセージが表示される。
なお、画面A261には、フォーカスXスライダC261を動かしたときの効果が強調表示された画像A262が表示される。
ユーザは、画面A261のメッセージに従ってフォーカスXスライダC261を動かす。すると、コンピュータ19は入力装置23を介して入力されたフォーカスXスライダC261の移動距離に応じて、X方向非点補正器制御回路13にX方向非点補正器4を制御させる。
そして、画像が概ねシャープになったと思うと、ユーザが「次へ」ボタンA263を押下することで、操作プログラム31はフォーカスX調整を終了し、次のフォーカスY調整へと進む。
図31および図32は、手動調整画面におけるフォーカスY調整のための表示内容を示す図である。
フォーカスY調整では、図31のように操作ナビ画面201の画面A271にフォーカスYボタンC271を押下するよう促すメッセージが表示される。
また、アプリアシスト画面202の画面B271にはフォーカスY調整を行う際に、ふり幅を大きく動かすと、画像の変化が分かりやすい旨のメッセージが表示される。このような表示により、フォーカスY調整において、ふり幅を大きく動かすことを試みることをユーザに促すことができる。
ユーザは画面A271のメッセージに従って、画像C221の近傍(図31の例では画像表示領域C224の横)に表示されているフォーカスYボタンC271にマウスのカーソルを置くと、図31のようにフォーカスYボタンC271が強調表示される。
そして、ユーザが強調表示されているフォーカスYボタンC271を押下すると、図32に示すようにフォーカスYボタンC271が反転表示され、フォーカスYスライダC281が表示される。
また、図32に示すように、操作ナビ画面201の画面A281にはフォーカスYスライダC281を動かして画像をシャープにするよう促すメッセージが表示される。
なお、画面A281には、フォーカスYスライダC281を動かしたときの効果が強調表示された画像A282が表示される。
ユーザは、画面A281のメッセージに従ってフォーカスYスライダC281を動かす。すると、コンピュータ19は入力装置23を介して入力されたフォーカスYスライダC281の移動距離に応じて、Y方向非点補正器制御回路14にY方向非点補正器5を制御させる。
そして、画像が概ねシャープになったと思うと、ユーザは「次へ」ボタンA283を押下することで、操作プログラム31はフォーカスY調整を終了し、次のスライダ調整画面の表示内容を画像表示装置18に表示する。
このように、ユーザは画像C221(図26など),C231(図27など)の近傍に表示されているフォーカススライダC232(図27)、フォーカスXスライダC261(図30)、フォーカスYスライダC281(図32)などでフォーカス調整を行うことができる。このようにすることで、ユーザは、画像C221,C231を見ながら簡易に調整を行うことができる。また、複数の画像C221,C231が表示されている場合、複数の画像C221,C231ごとにフォーカススライダC232、フォーカスXスライダC261、フォーカスYスライダC281などを表示するようにしてもよい。このようにすることで、ユーザは画像C221,C231ごとの調整を容易に行うことができる。
図33は、手動調整画面においてフォーカス確認の表示内容を示す図である。
図33は、操作ナビ画面201の画面A291以外は図26と同様の構成を有している(ただし、表示モードは「視野探しモード」となっている)。
操作ナビ画面201の画面A291には、フォーカス調整ができたか否か(さらにフォーカス調整が必要か否か)を図27と同様の手順で確認することを促すメッセージが表示されている。
ユーザは、図26〜図28と同様の手順でフォーカス調整を行い、フォーカス再調整の要・不要を確認する。
この結果、ユーザによってフォーカス再調整が必要だと判定された場合、ユーザは「調整する」ボタンA292を押下することで、再び、図29〜図32の処理を行い、フォーカス調整を行う。
また、ユーザによってフォーカス再調整が不要だと判定された場合、ユーザが「次へ」ボタンA293を押下することで、操作プログラム31は手動調整の処理を終え、図34のオート調整の表示内容を画像表示装置18に表示させる。具体的には、操作プログラム31は図34の明るさのオート調整画面を画像表示装置18に表示させる。
なお、手動調整の手順に対応する操作画面200が記憶装置21に予め設定されており、操作プログラム31は現在の手順に対応付けられている操作画面200を画像表示装置18に表示することで、図26〜図33の各操作画面200が表示される。
図34は、オート調整における表示内容を示す図である。
図34は、ユーザが画像の明るさをオートで調整するための操作画面200であり、2つの画像が登録されている観察履歴C201が表示されていること以外は、図22と同様であるため、説明を割愛する。
ここで、ユーザは、図26〜図33で手動調整によるフォーカス調整を行った画像に対し、オート調整を行う。
なお、図34の操作画面200の前に、図20、図21と同様の操作画面200が表示され、ユーザが視野探しや、倍率の調整を行ってもよい。
(S104)
図35は、オート調整が終了し、ユーザによる再画像保存(撮影)時(S104)の操作画面を示す図である。
図35は、2つの画像が登録されている観察履歴C201が表示されていること以外は、図23と同様であるため、説明を割愛する。
以降、図10〜図14における処理と同様の処理が行われることにより、オート調整によってフォーカス調整された画像が記憶装置21に保存される。
(S105,S106)
図36は、ユーザによる現在の画像でOKか否かの再確認時(S105)、およびユーザによる観察条件の再調整・再変更(S106)時における操作画面の例を示す図である。
図36では、図35で保存された画像が新たに加えられた観察履歴C321が表示されている。なお、図35では倍率が拡大された画像が表示されているが、その後、元の倍率に戻された上で画像保存されたものとする。
また、操作プログラム31が処理履歴を参照することにより、図24のアプリアシスト画面202におけるアシストボタンB122bが表示されず、代わりに新たなアシストボタンB122d(B122)が表示されている。
それ以外の点は、図24と同様であるため、説明を割愛する。
また、アシストボタンB122c,B122d表示の際に操作プログラム31が行う処理は、図15で説明した処理と同様であるため、ここでは説明を割愛する。
アシストボタンB122c,B122dで表示される内容としては、前記したように視野探し(走査速度:速)時と比較して、画像における凹凸感や立体感が乏しくなっていることや、視野探し(操作速度:速)時と比較して、画像が変形していることなどがある。
また、これらの症状は低倍率下では生じなくても、高倍率下では照射ビーム(一次電子ビーム2)密度が上昇することなどが原因となって症状が生じることがある。
この時点で、ユーザが画像に満足している場合には、操作ナビ画面201の終了ボタンA123をユーザが押下することで、観察を終了する。
ユーザが画像に満足していない場合には、操作ナビ画面201の続行ボタンA122が押下される。
以下、前記した処理が、終了ボタンA123が押下されるまで繰り返されることにより、手順を学習しつつ、ユーザは良質な画像を得ることができる。
(S106)
図37は、本実施形態に係るアプリアシスト画面の変形例である。図37は、ステップS106「調整・変更」における画面である。
図37では、図15における操作画面200の前面に解決方法画面305が表示されている。ユーザがアシストボタンB122を押下すると、操作プログラム31は押下されたアシストボタンB122に対応する解決方法画面305を表示する。つまり、記憶装置21には各アシストボタンB122に対応する解決方法画面305が格納されており、アシストボタンB122が押下されると、操作プログラム31は記憶装置21から押下されたアシストボタンB122に対応する解決方法画面305を取得する。そして、操作プログラム31は取得した解決方法画面305を画像表示装置18に表示する。
解決方法画面305は、アシストボタンB122に記載されている症状に対する解決手段が操作の難易度に従ってリスト形式で表示されるものである。ここで、解決手段は、具体的には適切な観察目的に変更することである。このようなリストは、記憶装置21に予め各手段の難易度を付与しておくことで可能となる。
解決方法画面305における詳細ボタンE331が押下されると、対応する解決手段についての原理などが表示される。そして、実行ボタンE332が押下されると、観察目的を該当する観察目的へ変更する操作画面200が表示される。
また、実行不可能領域E333にある解決手段は、ユーザが該当する解決手段を実行できないことを示している。これは、ユーザが初心者であるため、これらの解決手段を実行できないことを、ユーザに通知するものである。なお、前記したように本実施形態に係る操作画面200はユーザが初心者であることを前提としている。このようにすることで、上級者でなければ、実行できない解決手段が存在することをユーザに気付かせることができる。
また、解決方法画面305のようにリスト形式で観察目的を表示することで、ユーザはこれまで自分が行ってきた操作と、行っていない操作とを容易に確認することができる。
なお、画像表示画面203に表示されている画像が高倍率(例えば、20000倍以上)で表示されているときには、図26における手動調整ボタン群C222(あるいは、その中の少なくとも1つ)を非表示としてもよい。
さらに、現在の倍率が所定の倍率以上であるときのみ、手動調整ボタン群C222を表示してもよい。このように、所定の条件に基づいて、操作項目(ボタン)の表示・非表示を行ったり、特定の操作項目としたりすることにより、不要な操作を防止し、誤動作を減少させることができる。
無限にあるパラメータ設定の組み合わせを試行錯誤しながら適切な画像を撮ることは時間がかかり、とてもできない。特に初心者にとっては非常に困難なものである。また、時間がかかるので、良い像を撮ることをあきらめてしまう。更には、適切な画像になることすら判らなくなってしまう。電子顕微鏡101を初心者が操作すると、このような悪循環が発生してしまう。
本実施形態によれば、まずデフォルトの観察条件で画像を取得し、その画像に対して、修正の方向性を誘導できるので、ユーザが初心者でも効率よく目的の画像を得ることができるとともに、ユーザの学習効果を期待することができる。
また、「高倍率に適する」、「表面構造を強調」、「材料の違いを強調」などの複数の相反した軸で観察条件の特徴を視覚的に表した観察条件特徴表示(レーダチャート)により、初心者でも最適な、観察目的を選択することができる。
また、図17における強調画像E142のように、該当する観察目的に変更した際に得られる結果を模式的な強調画像として示すことで、ユーザが初心者でも観察目的の変更によってどのような結果を得ることができるのかを、イメージとして容易に把握することができる。
また、本実施形態によれば、操作プログラム31はまずデフォルトの観察条件による画像を取得する。そして、操作プログラム31は、その画像に対して、アプリアシスト画面202にユーザへのアドバイスを表示する。さらに操作プログラム31は、観察条件の変更を行って、観察条件の変更を反映した画像を保存する。そして、操作プログラム31は観察条件の変更を反映した結果、得られた画像に対して、再度アプリアシスト画面202にユーザへのアドバイスを表示し、観察条件の変更を行って、観察条件の変更を反映した画像を保存する。これを繰り返すことにより、初心者であるユーザが目的とする画像を取得するための観察条件の設定や、設定された観察条件で撮影された画像の特徴を体得することができ、ユーザのスキルの向上が図られる。
なお、本実施形態では走査型電子顕微鏡(特に汎用操作型電子顕微鏡)の使用が前提となっているが、これに限らず、透過型電子顕微鏡や、イオン顕微鏡などの荷電粒子線装置に適用されてもよい。
また、本実施形態では、デフォルトの観察条件で1枚目の画像を取得しているが、ユーザに設定を行わせた上で、操作プログラム31が1枚目の画像を取得し、その後、アプリアシスト画面202などのメッセージに従ってユーザに観察条件の調整を行わせてもよい。このようにすることで、ユーザは、自分の考えている観察条件と、所望の画像を得るための観察条件とを比較することができる。
なお、操作ナビ画面201はユーザの熟練度に応じて、非表示とすることができる。このとき、操作パネル画面204には、使用されるすべてのボタンが表示される。
また、記憶装置21に用語辞書を格納しておき、ユーザが特定のマークや、辞書マークや、操作画面200中に表示されている語句を押下すると、操作プログラム31が用語辞書を参照して、該当する語句の説明文を画像表示装置18に表示してもよい。
また、本実施形態では、図17における観察目的設定ボタンE141に模式的な強調画像E142が表示されているが、例えば、図15におけるアシストボタンB122における画像B123を同様の模式的な強調画像としてもよい。
さらに、本実施形態では、最初から初心者による操作を想定した構成となっているが、例えば、図2のステップS101の起動後に初心者であるか、中級者であるか、上級者であるかを選択する画面が画像表示装置18に表示されてもよい。そして、初心者であることが選択された場合、コンピュータ19が本実施形態に係る処理を実行するようにしてもよい。
なお、本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を有するものに限定されるものではない。また、実施形態における構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記した各構成、機能、各回路11〜17、画像表示装置18、記憶装置21、操作プログラム31などは、それらの一部またはすべてを、例えば集積回路で設計することなどによりハードウェアで実現してもよい。また、図1で示すように、前記した各構成、機能などは、CPUなどのプロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイルなどの情報は、図1に示すように記憶装置21に格納すること以外に、メモリや、SSD(Solid State Drive)などの記録装置、または、IC(Integrated Circuit)カードや、SD(Secure Digital)カード、DVD(Digital Versatile Disc)などの記録媒体に格納することができる。
また、各実施形態において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんどすべての構成が相互に接続されていると考えてよい。
1 電子銃
2 一次電子ビーム
3 集束レンズ
4 X方向非点補正器
5 Y方向非点補正器
6 上段偏向器
7 下段偏向器
8 対物レンズ
9 試料
10 検出器
11 高電圧制御回路
12 集束レンズ制御回路
13 X方向非点補正器制御回路
14 Y方向非点補正器制御回路
15 偏向器制御回路
16 対物レンズ制御回路
17 検出信号制御回路
18 画像表示装置
19 コンピュータ(処理部)
21 記憶装置(記憶部)
22 メモリ
23 入力装置
31 操作プログラム
41 観察条件設定テーブル
100 電子顕微鏡カラム(荷電粒子線装置)
101 電子顕微鏡(荷電粒子線装置、荷電粒子線装置システム)
200 操作画面
201 操作ナビ画面
202 アプリアシスト画面
203 画像表示画面(画像表示部)
204 操作パネル画面
304 観察目的設定画面
B122,B122a〜B122d アシストボタン
B123 強調画像
E141,E141a 観察目的設定ボタン
E143,E143a〜E143d 強調画像
E144 レーダチャート(観察条件特徴表示)

Claims (25)

  1. 荷電粒子線装置のパラメータ設定値の組み合わせである試料の観察条件を変更するための観察目的設定ボタンを画像表示装置の画像表示部に複数表示する処理部
    を有し、
    前記処理部は、
    複数の前記観察目的設定ボタンにかかる観察条件の特徴を、相反した3つ以上の項目で表示する観察条件特徴表示を前記画表示部に表示させる
    ことを特徴とする荷電粒子線装置。
  2. 荷電粒子線装置のパラメータ設定値の組み合わせである試料の観察条件を変更するための観察目的設定ボタンを画像表示装置の画像表示部に複数表示する処理部
    を有し、
    前記処理部は、
    複数の前記観察目的設定ボタンにかかる観察条件の特徴として、高分解能、表面構造の強調および材料の違いの強調を項目として少なくとも表示する観察条件特徴表示を前記画表示部に表示させる
    ことを特徴とする荷電粒子線装置。
  3. 前記観察条件特徴表示における前記項目は、高分解能、表面構造の強調および材料の違いの強調を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の荷電粒子線装置。
  4. 前記観察条件特徴表示における前記項目は、チャージアップ抑制またはビームダメージ抑制の項目を含む
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の荷電粒子線装置。
  5. 複数の観察目的設定ボタンとして、
    最も高分解能観察ができる観察条件に変更する第1のボタンと、
    最も表面構造を強調した観察ができる観察条件に変更する第2のボタンと、
    最も材料の違いを強調した観察ができる観察条件に変更する第3のボタンと、を備える
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の荷電粒子線装置。
  6. 複数の観察目的設定ボタンとして、
    表面構造を強調し、かつ、材料の違いを強調した観察条件に変更する第4のボタンと、
    最も元素分析に適した観察条件に変更する第5のボタンと、をさらに備える
    ことを特徴とする請求項5に記載の荷電粒子線装置。
  7. 前記観察条件特徴表示はレーダチャートである
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の荷電粒子線装置。
  8. 前記処理部は、
    前記観察目的設定ボタンにかかる観察条件によって得られる画像の特徴が強調された強調画像を前記画表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の荷電粒子線装置。
  9. 前記強調画像は、形状および/または材質が異なる3つ以上の材料を模式的に表示した画像である
    ことを特徴とする請求項8に記載の荷電粒子線装置。
  10. 前記処理部は、
    新規な試料に対して標準の観察条件で画像を取得した後に、前記観察目的設定ボタンによって観察条件を変更する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の荷電粒子線装置。
  11. 前記標準の観察条件は、最も高分解能観察ができる観察条件である
    ことを特徴とする請求項10に記載の荷電粒子線装置。
  12. 荷電粒子線装置と、前記荷電粒子線装置を制御するコンピュータとを有する試料観察システムであって、
    前記コンピュータは、
    前記荷電粒子線装置のパラメータ設定値の組み合わせである試料の観察条件を変更するための観察目的設定ボタンを画像表示装置の画像表示部に表示させる処理部、
    を有し、
    前記処理部は、
    前記観察目的設定ボタンに、または前記観察目的設定ボタンの近傍に、前記観察条件を変更することによる画像の変化が強調された強調画像を表示させる
    ことを特徴とする試料観察システム。
  13. 荷電粒子線装置を操作するための操作プログラムであって、
    前記操作プログラムは、コンピュータに、
    前記荷電粒子線装置のパラメータ設定値の組み合わせである観察条件を変更するための観察目的設定ボタンを画像表示装置の画像表示部に表示させる際に、前記観察目的設定ボタンに、または前記観察目的設定ボタンの近傍に、前記観察条件を変更することによる画像の変化が強調された強調画像を表示させる
    ための操作プログラム。
  14. 荷電粒子線装置のパラメータ設定値の組み合わせである試料の観察条件を変更するための観察目的設定ボタンを画像表示装置の画像表示部に表示する処理部
    を有し、
    前記処理部は、
    前記観察目的設定ボタンに、または前記観察目的設定ボタンの近傍に、前記観察条件を変更することによる画像の変化が強調された強調画像を表示させる
    ことを特徴とする荷電粒子線装置。
  15. 前記観察目的設定ボタンと、前記観察条件とが対応付けられて記憶部に格納されており、
    前記処理部は、
    入力部を介して、前記観察目的設定ボタンが選択されると、前記選択された観察目的設定ボタンに対応する観察条件で、前記荷電粒子線装置のパラメータ設定値を設定する
    ことを特徴とする請求項14に記載の荷電粒子線装置。
  16. 前記処理部は、
    予め設定済みの観察条件で、前記試料の画像を取得し、前記取得した画像の像質および現在の観察条件を基に、前記観察目的設定ボタンを前記画像表示部に表示し、
    入力部を介して、前記観察条件の変更が行われると、
    当該変更された観察条件で、前記画像を再取得し、前記再取得した画像の像質および前記現在の観察条件を基に、前記観察目的設定ボタンを前記画像表示部に表示する処理を、前記入力部を介して、前記処理の終了の指示が入力されるまで、繰り返す
    ことを特徴とする請求項14に記載の荷電粒子線装置。
  17. 前記処理部は、
    前記試料の最初の画像の取得前において、前記試料に対するコーティングの有無の確認または前記試料に対する前処理に関する情報を表示する
    ことを特徴とする請求項14に記載の荷電粒子線装置。
  18. 前記処理部は、
    処理待機時間において、前記荷電粒子線装置の構造、前記荷電粒子線装置の操作手順、および前記荷電粒子線装置を操作するための操作画面における操作項目の説明の少なくとも1つが表示される学習画面を表示する
    ことを特徴とする請求項14に記載の荷電粒子線装置。
  19. 前記処理部は、
    前記荷電粒子線装置の操作項目が表示される操作画面を前記画像表示部に表示させ、
    前記操作画面に表示される所定の操作項目を非表示または非活性とする
    ことを特徴とする請求項14に記載の荷電粒子線装置。
  20. 前記所定の操作項目とは、フォーカス調整、Xフォーカス調整およびYフォーカス調整の少なくとも1つである
    ことを特徴とする請求項19に記載の荷電粒子線装置。
  21. 前記処理部は、
    前記観察条件に応じて、前記荷電粒子線装置の機能を制限する
    ことを特徴とする請求項14に記載の荷電粒子線装置。
  22. 前記処理部は、
    倍率が所定の値以上である場合はイメージシフトを使用可能とし、ステージ移動を使用不可とし、
    前記倍率が所定の値未満である場合は前記ステージ移動を使用可能とし、前記イメージシフトを使用不可とする
    ことによって前記観察条件による前記荷電粒子線装置の機能の制限を行う
    ことを特徴とする請求項21に記載の荷電粒子線装置。
  23. 前記処理部は、
    操作履歴を基に、所定の観察目的設定ボタンを非表示とする
    ことを特徴とする請求項14に記載の荷電粒子線装置。
  24. 前記処理部は、
    前記荷電粒子線装置の操作項目が表示される操作画面を前記画像表示部に表示させ、
    前記操作画面に、現在の操作段階が示される情報を表示し、
    前記現在の操作段階を示す情報は、メインの操作段階を示すメイン項目およびサブの操作段階を示すサブ項目で構成されている
    ことを特徴とする請求項14に記載の荷電粒子線装置。
  25. 前記処理部は、
    前記荷電粒子線装置の操作項目が表示される操作画面を前記画像表示部に表示させ、
    前記操作画面に、前記荷電粒子線装置によって、取得された画像を表示し、
    前記画像表示部に表示されている画像の近傍に、倍率調整スライダ、フォーカス調整スライダ、フォーカスX調整スライダおよびフォーカスY調整スライダの少なくとも1つを表示する
    ことを特徴とする請求項14に記載の荷電粒子線装置。
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