JP6736498B2 - 計測装置及び観測条件の設定方法 - Google Patents

計測装置及び観測条件の設定方法 Download PDF

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Description

本発明は、荷電粒子線を用いて試料形態を観察する計測装置、特に、電子顕微鏡に関する。
エレクトロニクス分野では、半導体等のデバイスサイズが年々微細化傾向にあるため、半導体の表面だけではなく拡散相等の底部の構造に起因した内部の情報を得ることも重要になっている。
半導体の表面を観察する方法として、走査型電子顕微鏡を用いる方法が挙げられる。なお、以下の説明では、走査型電子顕微鏡をSEMとも記載する。
前述の観測方法では、SEMが、試料に対して一次電子線を走査し、試料から放出される放出電子(オージェ電子、二次電子、及び反射電子等)を検出器を用いて検出する。検出器を用いて検出された放出電子に対応する放出方向の検出信号は、一定の周期でサンプリングされる。放出電子の信号のサンプリングは、走査信号に同期するように行われ、二次元画像の画素に対応した抽出信号が得られる。SEMは、抽出された信号の強度を明るさに変換することによって画像を生成し、又は、一次電子線の走査下における座標及び明るさの関係から画像を生成する。
SEMを用いることによってフォーカス調整及び非点調整だけで高い空間分解能を有した画像を取得できるため、試料表面の微細な形状の観察及び局所的な組成分析等に利用されている。通常、SEMを用いた試料の観察では、同一箇所に複数回電子線を走査させることによって得られた抽出信号を積算することによって、画質の向上が図られる。
近年、有機材料及び生体材料等のソフトマテリアル、並びに複合材料等の試料がSEMを用いた観察対象になってきている。ソフトマテリアル及び複合材料が観察対象である場合、電子線を照射することによって表面が帯電しやすいため、観察中の画像ドリフト及び試料ダメージが問題となる。そのため、電子線の照射量を小さくする観察が求められている。これに対して、特許文献1及び特許文献2に記載の技術が知られている。
特許文献1には、「電子線を用いて試料の構造観察や材料特性を評価するにあたって、断続的に電子線を照射し、断続的な電子線照射下で得られる2次電子の過渡応答の中で、必要な試料情報を反映した2次電子信号を検出時間により選択することで、不要な情報の重畳を防ぎ、高画質な観察を実現する。」ことが記載されている。また、特許文献2には、「観察領域内に固定した位置に、パルス状の断続的な電子線を照射する工程と、前記断続的な電子線による試料からの放出電子の時間変化を検出する工程と、前記放出電子の時間変化から、電子顕微鏡の観察条件を設定する工程を含むことを特徴とする。」ことが記載されている。
特開2012−252913号公報 特開2013−214467号公報
近年、半導体の微細化に加え、二次元構造から三次元構造への移行に伴う構造の複雑化に伴って、半導体の導通及び非導通の判定、下層容量、並びに形状の検査等が重要になっている。
しかし、半導体のサイズの微細化及び構造の複雑化に伴い、拡散層の電気特性の差が小さくなっているため、帯電が定常となる。したがって、従来の電位コントラスト法では、電荷量の差が小さくなり検査感度が低くなるため、プラグ間のグレースケール化が極めて困難となる。また、構造が複雑化した半導体の場合、従来の手法では観察対象のプラグ近傍の表面帯電の影響を強く受けるため、帯電に起因した電位コントラストがSEM像に重畳され、コントラスト差がつきにくい。また、同一画素内に照射する電子の数が少ない場合、積算数を増やしても、電子が照射されていない不要な信号を送ることになり、画質が向上しない。
本願において開示される発明の代表的な一例を示せば以下の通りである。すなわち、2次元的に走査する荷電粒子線を周期的に照射して試料を観察する計測装置であって、前記荷電粒子線を出力する粒子源と、前記荷電粒子線を集束するレンズと、前記荷電粒子線を照射した前記試料から放出される放出電子の信号を検出する検出器と、観測条件に基づいて前記荷電粒子線の出力及び前記放出電子の信号の検出を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記観測条件として、前記荷電粒子線の2次元的な走査を制御する第1のパラメータを設定し、前記観測条件として、走査中の前記荷電粒子線の照射位置を指定する照射周期を制御する第2のパラメータを設定し、前記観測条件として、パルス状の荷電粒子線のパルス幅を制御する第3のパラメータを設定し、前記観測条件として、前記パルス状の荷電粒子線の照射時間内において前記放出電子の信号の検出タイミングを制御する第4のパラメータを設定し、前記第4のパラメータは、前記荷電粒子線の照射位置から放出される複数の放出電子の信号の各々の強度の差に基づいて決定されることを特徴とする。
本発明によれば、第1のパラメータ、第2のパラメータ第3のパラメータ、及び第4のパラメータを含む観測条件に基づいた計測装置の制御によって、高精度な試料の電位コントラスト像を生成できる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明によって明らかにされる。
実施例1の走査電子顕微鏡の構成の一例を示す図である。 実施例1の走査電子顕微鏡を用いて観察する試料の一例を示す図である。 実施例1の走査電子顕微鏡の制御方法を説明する図である。 実施例1の走査電子顕微鏡の制御方法を説明する図である。 実施例1の動的電位コントラスト法の原理について説明する図である。 実施例1の出力装置に表示される操作画面の一例を示す図である。 実施例1の走査電子顕微鏡が観察条件を設定する場合に実行する処理を説明するフローチャートである。 実施例1の走査電子顕微鏡が生成する画像の一例を示す図である。 実施例2のシミュレーションに用いるモデルを示す図である。 実施例2の出力装置に表示される操作画面の一例を示す図である。 実施例2の走査電子顕微鏡が観察条件を設定する場合に実行する処理を説明するフローチャートである。 実施例3の走査電子顕微鏡の構成の一例を示す図である。 実施例3の出力装置に表示される操作画面の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施例を説明する。なお、添付図面は本発明の原理に沿った具体的な実施例を示しているが、これらは本発明の理解のためのものであり、決して本発明を限定的に解釈するために用いられるものではない。
実施例1では、試料の観察に最適な観察条件に基づいて画像(電位コントラスト像)を生成する装置、及び観察条件の設定方法について説明する。
図1は、実施例1の走査電子顕微鏡10の構成の一例を示す図である。図2は、実施例1の走査電子顕微鏡10を用いて観察する試料の一例を示す図である。
なお、実施例1では試料の観察に使用する計測装置の一例として走査電子顕微鏡10を用いているが、断続的な電子線を用いた電子顕微鏡でもよい。
走査電子顕微鏡10は、電子光学系、ステージ機構系、SEM制御系、信号処理系、及びSEM操作系から構成される。より具体的には、走査電子顕微鏡10は、電子光学系及びステージ機構系を含む電子光学系鏡筒101、並びに、SEM制御系、信号処理系、及びSEM操作系を含む制御ユニット102から構成される。
電子光学系は、電子銃111、偏向器113、対物レンズ115、及び検出器119から構成される。電子銃111は、一次電子線112を出力する。本実施例では、一次電子線112としてパルス電子線を試料116に照射する。パルス電子線の出力は、パルス偏向器に対応する偏向器113の制御によって実現してもよいし、また、パルス電子線を出力可能な電子銃111を用いて実現してもよい。
なお、電子銃111から出力される電子の数は、1から10000の範囲で調整でき、また、入射エネルギーは1eVから3000eVの範囲で調整できるものとする。
一次電子線112は、偏向器113及び対物レンズ115の通過時にフォーカス等が調整される。また、一次電子線112は、偏向器113の通過時に軌道が偏向され、試料116を二次元に走査する。一次電子線112が照射された試料116から放出された放出電子は、検出器119によって検出される。検出器119によって検出された放出電子の信号は、制御ユニット102によって処理される。一次電子線112の照射位置に対応した二次元画像は、出力装置125に表示される。
ステージ機構系は、試料116を設置するステージを備える試料ホルダ117から構成される。ステージは、傾斜制御及び三次元方向(XYZ軸)の移動制御が可能である。なお、試料116は、図2に示すような半導体基板200を想定する。半導体基板200は、絶縁膜201、コンタクトプラグ202、及びゲート203等から構成される。なお、図2に示す半導体基板200は一例であってこれに限定されない。
制御ユニット102は、演算装置121、記憶装置122、パルス電子制御装置123、入力装置124、及び出力装置125を有する。なお、制御ユニット102は、HDD(Hard Disk Drive)及びSSD(Solid State Drive)等の記憶媒体を含んでもよい。
演算装置121は、記憶装置122に格納されるプログラムにしたがって、所定の演算処理を実行する。演算装置121は、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びGPU(Graphics Processing Unit)等が考えられる。
記憶装置122は、演算装置121が実行するプログラム及び当該プログラムが使用するデータを格納する。また、記憶装置122は、プログラムが使用するワークエリア等の一時記憶領域を含む。記憶装置122は、例えば、メモリ等が考えられる。記憶装置122に格納されるプログラム及びデータについては後述する。
パルス電子制御装置123は、パルス電子線の出力を制御する。本実施例のパルス電子制御装置123は、偏向器113と通信可能なように接続される。
入力装置124は、データの入力を行う装置であり、キーボード、マウス、及びタッチパネル等を含む。また、出力装置125は、データの出力を行う装置であり、タッチパネル及びディスプレイ等を含む。
記憶装置122は、制御モジュール131及び画像生成モジュール132を実現するプログラムを格納する。また、記憶装置122は、条件情報133及び画像情報134を格納する。なお、記憶装置122は、図示しないプログラム及び情報を格納してもよい。
制御モジュール131は、電子光学系鏡筒101の各構成部品を制御する。画像生成モジュール132は、放出電子の信号から画像を生成する。本実施例では、制御モジュール131又は画像生成モジュール132が、放出電子の信号をサンプリングする。
条件情報133は、観察条件を管理する情報である。なお、観察条件は、加速電圧、照射電流、パルス幅(照射時間)、ピクセルスプリット数(照射周期)、タイミングディレイ、及び画像の格納位置を示すポインタ等が対応付けられたデータ(エントリ)として生成され、条件情報133に登録される。なお、当該エントリには、試料116の識別情報及び種別等が含まれてもよい。画像情報134は、生成された電位コントラスト像を管理する情報である。
本実施例では、SEM制御系は制御モジュール131及びパルス電子制御装置123から構成され、信号処理系は画像生成モジュール132から構成され、SEM操作系は入力装置124及び出力装置125から構成される。
図3及び図4は、実施例1の走査電子顕微鏡10の制御方法を説明する図である。図3はパルス電子線を用いた走査制御を示し、図4は走査電子顕微鏡10のサンプリング制御を示す。
矩形300は、一次電子線112の照射範囲を示す。図3では、走査電子顕微鏡10は、矩形300の左上から走査を開始し、矩形300の左下まで一次電子線112を走査する。具体的な一次電子線の走査軌跡は、図3の矢印に示すようになる。なお、走査の制御におけるX方向の移動は、偏向器113への制御信号に基づいて行われる。
パルス電子制御装置123は、制御モジュール131と連携して、パルス電子線を用いた走査を制御し、また、画像生成モジュール132は、放出電子の検出タイミングを制御する。パルス電子線の照射に同期した走査制御を実現でき、また、パルス電子線の照射に同期して検出された放出電子の信号から電位コントラスト像を取得できる。
従来の走査電子顕微鏡は、1回の走査で試料116に照射する一次電子線112の電子照射密度(走査線密度)を制御する走査速度及びプローブ電流を調整して、一次電子線112を試料116に照射する。
試料116から放出される放出電子は、観測対象の近傍の表面帯電の影響を強く受ける。放出電子と帯電との間の相互作用が弱い場合、帯電の影響が少ない電位コントラスト像が得られるが、放出電子と帯電との間の相互作用が強い場合、帯電に起因した電位コントラストがSEM像に重畳される。また、放出電子と帯電との間の相互作用は試料116の電気特性に強く依存する。
本実施例の走査電子顕微鏡10は、前述した問題を解決するために、ピクセルスプリット制御に基づいてパルス電子線を試料116に照射する。これによって、試料116の帯電を制御し、また、試料116の帯電の過渡状態を可視化できる。
ピクセルスプリット制御では、走査線密度、パルス電子線の照射の時間間隔、及びパルス電子線のパルス幅が制御される。より具体的には、走査速度及びプローブ電流を調整する走査線密度の制御に加えて、走査方向(X方向)の画素単位のパルス電子線の照射の時間間隔(照射周期)及びパルス幅の制御が行われる。Y方向の制御と組み合わせることによって、試料116の帯電に対して高い制御性を有する。
図3の偏光器制御信号及び電子線照射制御信号のグラフは横軸が時間を表し、縦軸が信号の強度を示す。偏光器制御信号の強度の増加に伴って、一次電子線112の照射位置がX方向に移動する。また、電子線照射制御信号に基づいて、左端から右端に一定の時間間隔でパルス電子線が試料116に照射される。走査電子顕微鏡10は、右端に到達した場合、すなわち、偏光器制御信号の強度が初期値に変化した場合、Y方向に一定間隔あけた走査線に移動した後、左端から右端にパルス電子線が試料116に照射される。Y方向の下への移動ができない場合、未処理の走査線のうちの最も上側にある走査線に移動し、同様の処理を行う。
試料の電気特性の差に応じた電位コントラスト像を得るためには、観察対象の近傍の帯電と放出電子との間の相互作用に対する調整が可能な本制御が有効である。
本実施例の走査電子顕微鏡10は、ピクセルスプリット制御を適用し、さらに、精度の高い電位コントラスト像を得るための動的電位コントラスト法を実現する。
図4に示す基準信号は、SEM制御系及び信号処理系等の動作の基準となる信号である。本実施例の制御ユニット102は、前述の偏光器制御信号及び一次電子線照射制御信号を用いた制御に加えて、信号検出サンプリング制御信号を用いた制御を行う。各制御信号は、基準信号に同期するように制御される。なお、制御ユニット102は、基準信号の時間分解能の10分の1の精度で各制御信号を調整できる。
TV走査線における1画素当たりのパルス電子線が試料116に滞留する時間は、パルス電子線の照射時間、すなわち、パルス幅Tpに等しい。放出電子検出信号は、検出した放出電子の信号を示す。図4に示すように時間経過とともに信号の強度が低下する。
画像生成モジュール132は、パルス電子線の照射中の任意のタイミングで放出電子を1回検出するようにサンプリングを行う。検出タイミングは、パルス電子線の照射開始時点からの遅延時間を示すタイミングディレイTdを用いて調整される。
本実施例では、パルス電子線の出力に関する制御条件及び放出電子の信号の検出タイミングに関する制御条件が、観察条件として設定される。以下の説明では、パルス電子線の照射に関する制御条件を走査条件と記載し、放出電子の信号の検出タイミングに関する制御条件を検出条件とも記載する。
本実施例では、検出タイミングは10MHzから1000MHzの範囲内となるように決定される。
ここで、放出電子の信号の検出タイミングを調整することによって、高い精度の電位コントラスト像が得られる理由を図5を用いて説明する。
図5は、実施例1の動的電位コントラスト法の原理について説明する図である。
図2に示すような試料116にパルス電子線を照射した場合、隣接するコンタクトプラグ202から放出される放出電子が検出される。当該放出電子線は、図5に示すような変化を示す。ここで、図5の横軸は時間を示し、縦軸は電流等の放出電子信号の強度を示す。
画像生成モジュール132が検出タイミング1で放出電子の信号を検出した場合、隣接するコンタクトプラグ202から放出される放出電子の信号の強度にはほとんど差が無いため、コントラスト差がない電位コントラスト像が生成される。一方、画像生成モジュール132が検出タイミング2で放出電子の信号を検出した場合、隣接するコンタクトプラグ202から放出される放出電子の信号の強度に差があるため、コントラスト差が生じた電位コントラスト像が生成される。なお、時間経過とともに試料116が帯電することによって放出される放出電子の信号の強度は弱くなるため、検出タイミングを時間軸の後方に設けた場合、精度の高い電位コントラスト像を得ることが難しい。なお、放出電子の信号の強度の時間変化は主にパルス幅に依存する。
本実施例では、前述のような放出電子の時間変化(過渡特性)を考慮して、最適な電位コントラスト像を得られるように検出タイミングが調整される。
次に、図6及び図7を用いて観察条件の設定方法について説明する。
図6は、実施例1の出力装置125に表示される操作画面600の一例を示す図である。
操作画面600は、観察条件の設定時に表示される画面であり、条件設定ボタン601、条件設定領域602、過渡特性取得ボタン603、過渡特性表示領域604、画像取得ボタン605、画像表示領域606、及び保存ボタン607、608を含む。
条件設定ボタン601は、条件設定領域602に設定された値を観察条件に含めるパラメータとして設定するための操作ボタンである。条件設定ボタン601が操作された場合、制御ユニット102は、条件設定領域602に設定された値を含む観察条件を記憶装置122に一時的に保存する。
条件設定領域602は、観察条件を設定するための領域である。条件設定領域602は、加速電圧欄、照射電流欄、パルス幅欄、ピクセルスプリット数欄、タイミングディレイ欄、及び検出開始時間欄を含む。
加速電圧欄、照射電流欄、パルス幅欄、及びピクセルスプリット数欄は、走査条件として設定するパラメータを入力する欄である。パルス幅欄は、パルス電子線のパルス幅、すなわち、電子線を継続して試料116に照射する時間、すなわち、照射時間を指定するパラメータである。ピクセルスプリット数欄は、照射位置を指定するピクセルの数、すなわち、パルス電子線の照射周期を指定するパラメータである。
タイミングディレイ欄及び検出開始時間欄は、検出条件として設定するパラメータを入力する欄である。ここで、タイミングディレイ欄は、放出電子の検出タイミングを決定するためのパラメータを指定する欄である。検出開始時間欄は、タイミングディレイを決定するために複数の電位コントラスト像を取得する場合に、タイミングディレイの初期値を指定する欄である。
なお、過渡特性取得ボタン603の操作時には、タイミングディレイ欄及び検出開始時間欄に値は設定されていなくてもよい。
過渡特性取得ボタン603は、放出電子の信号の強度の時間変化を示すグラフを取得するための操作ボタンである。本実施例の走査電子顕微鏡10は、過渡特性取得ボタン603の操作を受け付け場合、観察条件に基づいてパルス電子線を試料116に照射し、放出電子の信号の時間変化を示すデータを記憶装置122に記録する。過渡特性表示領域604は、放出電子の信号の強度の時間変化を示すグラフを表示する領域である。
画像取得ボタン605は、電位コントラスト像の生成を指示するための操作ボタンである。画像表示領域606は、指定されたタイミングディレイに基づいて検出された放出電子の信号をサンプリングすることによって生成される電位コントラスト像を表示する領域である。
保存ボタン607、608は、設定された観察条件を条件情報に登録するための操作ボタンである。保存ボタン607が操作された場合、制御ユニット102は、画像表示領域606に表示される全ての電位コントラスト像の生成時に用いた観察条件が条件情報133に登録する。保存ボタン608が操作された場合、制御ユニット102は、画像表示領域606から選択された電位コントラスト像の生成時に用いた観察条件を条件情報133に登録される。
ユーザは、放出電子の信号の時間変化のグラフ及び電位コントラスト像を参照することによって、試行錯誤することなく最適なパラメータを含む観測条件を設定できる。
図7は、実施例1の走査電子顕微鏡10が観察条件を設定する場合に実行する処理を説明するフローチャートである。
走査電子顕微鏡10は、過渡特性取得ボタン603が操作された場合、以下で説明する処理を開始する。
制御ユニット102は、電子光学系鏡筒101に走査条件を設定する(ステップS101)。
具体的には、制御モジュール131が、パルス電子制御装置123に、走査条件を含む設定指示を出力する。これによって、視野、加速電圧、及びピクセルスプリット数等が電子光学系鏡筒101に設定される。
制御ユニット102は、試料116へのパルス電子線の照射を電子光学系鏡筒101に指示する(ステップS102)。
電子光学系鏡筒101は、当該指示を受け付けた場合、パルス電子制御装置123によって設定された走査条件に基づいて、所定のパルス幅のパルス電子線を試料116に周期的に照射する。
このとき、制御モジュール131は、検出器119によって検出された放出電子の信号の時間変化を示すデータを記憶装置122に記録する。制御ユニット102は、当該記録が完了した後、過渡特性取得ボタン603の操作を促すメッセージを出力装置125に出力する。
制御ユニット102は、放出電子の信号の強度の時間変化を示すグラフを表示し、また、タイミングディレイの設定を受け付ける(ステップS103)。
具体的には、制御モジュール131は、過渡特性取得ボタン603の操作を受け付けた場合、記憶装置122に記録されたデータからグラフを生成し、過渡特性表示領域604に生成されたグラフを表示する。なお、制御モジュール131が自動的に設定してもよい。例えば、制御モジュール131は、放出電子の信号の時間変化に基づいて、複数の信号の差が最大となる検出タイミングを決定し、当該検出タイミングに対応するタイミングディレイを設定する。
ユーザは、当該グラフに基づいて、条件設定領域602のタイミングディレイ欄又は検出開始時間欄に値を設定する。また、ユーザは、画像取得ボタン605を操作する。
制御ユニット102は、設定されたタイミングディレイに基づいて、放出電子の信号のサンプリングを行って、画像取得ボタン605の操作を受け付けた場合、電位コントラスト像を生成する(ステップS104)。
具体的には、画像生成モジュール132が、設定されたタイミングディレイに基づいて、検出器119が検出した放出電子の信号をサンプリングし、サンプリングされた放出電子の信号を用いて電位コントラスト像を生成する。すなわち、画像生成モジュール132は、放出電子の信号の時間変化のグラフを参照し、検出タイミングに対応する時間の値を取得する。
また、画像生成モジュール132は、出力装置125に表示された操作画面600の画像表示領域606に電位コントラスト像を出力する。なお、画像生成モジュール132は、電位コントラスト像とタイムディレイとを対応付けて出力する。
ユーザは、表示された電位コントラスト像を参照して、最適な電位コントラスト像に対応する観察条件を条件情報133に登録する。なお、保存ボタン607、608が操作された場合、制御モジュール131は、選択された電位コントラスト像に対応付けられたタイムディレイを検出条件に設定し、また、ステップS101において設定された走査条件とを含む観察条件を生成する。制御モジュール131は、条件情報133に観察条件を登録する。
なお、観察条件へのタイムディレイの設定方法及び条件情報133への観察条件の登録方法は一例であってこれに限定されない。
検出開始時間欄に値が設定されている場合、画像生成モジュール132は、当該値を基準値として複数の候補タイミングディレイ(検出タイミング)を設定する。さらに、画像生成モジュール132は、各検出タイミングに対応する電位コントラスト像を生成する。例えば、画像生成モジュール132は、検出開始時間欄の値を基準値とし、20ns前後にずらすことによって、候補タイミングディレイを設定する。タイミングディレイ欄に値が設定されている場合、制御ユニット102は、一意に定まったタイミングディレイに対応する検出タイミングを設定し、当該検出タイミングに対応する電位コントラスト像を生成する。
本実施例では、ユーザが画像を参照して観察条件を登録しているが、制御モジュール131が、自動的にタイミングディレイを設定してもよい。例えば、図5に示すグラフの場合、制御モジュール131は、二つの放出電子の信号の強度の差が最大となる時間を検出タイミングに設定する。この場合、ステップS103及びステップS104の処理の代わりに前述した処理が実行される。放出電子の信号が三つ以上の場合、制御モジュール131は、各信号の強度の差の合計が最小となる時間を検出タイミングに設定する。
観察条件の設定が完了した後、実際の試料116の観察が行われる。本実施例の制御ユニット102は、試料116の観察要求を受け付けた場合、条件情報から観察条件を取得し、観察条件に基づいてパルス電子線の出力及び放出電子の信号の検出を制御する。具体的には、走査線密度、試料116に対するパルス電子線の照射の時間間隔、及びパルス幅等のパラメータを含む走査条件に基づいて、パルス電子線を試料116に照射し、また、タイミングディレイを含む検出条件に基づいて放出電子の信号をサンプリングし、サンプリングされた信号を用いて画像を生成する。
図8は、実施例1の走査電子顕微鏡10が生成する画像の一例を示す図である。
画像1は、タイミングディレイが小さい場合の電位コントラスト像である。画像1は、例えば、図5の検出タイミング1において検出した放出電子の信号から生成された画像である。画像2は、タイミングディレイが長い場合の電位コントラスト像である。画像2は、例えば、図5の検出タイミング2において検出した放出電子の信号から生成された画像である。画像2は、画像1よりコントラストが明確であることから、高い精度で試料116の構造を調べることができる。
実施例1によれば、走査電子顕微鏡10は、微細な構造を有する試料116の高い精度の電位コントラスト像を生成することができる。
実施例2では、試料116の設計データを用いたシミュレーションに基づいて、観察条件を設定する点が実施例1と異なる。以下、実施例1との差異を中心に、実施例2を説明する。
実施例2の走査電子顕微鏡10の構成は、実施例1の走査電子顕微鏡10の構成と同一であるため説明を省略する。また、適用する動的電位コントラスト法に基づく走査電子顕微鏡10の制御方法は、実施例1の制御方法と同一であるため説明を省略する。
実施例2では、試料116の設計データ(RC定数)が予め分かっており、試料116の電気特性が等価回路を用いてモデル化されているものとする。
図9は、実施例2のシミュレーションに用いるモデルを示す図である。
実施例2では、図9に示すように、帯電による表面電位によって生じる電位鞍点が存在する放出電子のエネルギー分布モデルを用いて、動的電位コントラスト法による電位コントラスト像のシミュレーションを行う。
なお、図9の左側は電位の分布を示す図であり、図9の右側は電位の変化を示すグラフである。
図9に示すモデルにおいて、試料116にパルス電子線を照射した場合、試料116の表面では試料116の電気特性に依存した表面電位Vを生じ、また、試料のZ方向の電解と表面電位との相互作用によって電位鞍点Vφが生じる。電位鞍点は、表面電位に対して負のポテンシャルとなるため、放出電子に対してエネルギー障壁Vとして作用する。なお、エネルギー障壁は、電位鞍点と表面電位との差として与えられる。表面電位の増加に伴って、放出電子の放出電流(信号の強度)が減少し、帯電の能力が小さくなる。
本実施例では、図9に示すモデルにおける放出電子のエネルギー分布N(W)の積分値を式(1)のように設定する。
ここで、δは放出電子放出率を表し、Iは照射電流を表し、βは放出電子のエネルギー分布の特性パラメータを表す。例えば、試料116が金属の場合、βは8に設定され、試料116が絶縁体の場合、βは4に設定される。
上記のエネルギー分布モデルを用いることによって、試料116の電気特性を等価回路(RC並列回路)として見積もることができる。また、試料116に対応する等価回路を、式(1)に基づいて制御された電流源に結線した場合、電流源が放出電子の放出電流に相当するため、電位コントラスト像のシミュレーションが可能となる。試料116として半導体基板200を観察する場合、コンタクトプラグ202をRC並列回路でモデル化することによって、コンタクトプラグ202のRC定数に基づいて放出電子の放出電流の時間変化をシミュレーションできる。
図10は、実施例2の出力装置125に表示される操作画面1000の一例を示す図である。
操作画面1000は、観察条件の設定時に表示される画面であり、条件設定ボタン1001、条件設定領域1002、過渡特性計算ボタン1003、過渡特性表示領域1004、画像取得ボタン1005、画像表示領域1007、及び保存ボタン1008、1009を含む。
条件設定ボタン1001は、条件設定領域1002に設定された値をシミュレーション設定情報に含めるパラメータとして設定するための操作ボタンである。ここで、シミュレーション設定情報は、観測条件及び過渡特性条件を含む。
条件設定領域1002は、観察条件及び過渡特性条件を設定するための領域である。条件設定領域1002は、加速電圧欄、照射電流欄、放出電子放出率欄、パルス幅欄、ピクセルスプリット数欄、タイミングディレイ欄、抵抗値欄、静電容量欄、及び材料選択欄を含む。
加速電圧欄、照射電流欄、パルス幅欄、ピクセルスプリット数欄、及びタイミングディレイ欄は、条件設定領域1002に含まれるものと同一である。放出電子放出率、抵抗値欄、静電容量欄、及び材料選択欄は、過渡特性条件として設定する値を入力する欄である。
なお、異なるシミュレーション設定情報がタブ形式で表示される。各タブには、例えば、試料116の構造体(コンタクトプラグ202等)の種別ごとのシミュレーション設定情報を設定できる。
過渡特性計算ボタン1003は、シミュレーションの実行を指示するための操作ボタンである。過渡特性計算ボタン1003が操作された場合、制御モジュール131は、シミュレーション設定情報に基づいてシミュレーションを行う。制御モジュール131は、放出電子の放出電流(信号)の時間変化を示すデータをシミュレーション結果として記憶装置122に記録する。
過渡特性表示領域1004は、放出電子の放出電流の時間変化を示すグラフを表示する領域である。本実施例の過渡特性表示領域1004には、シミュレーション設定情報の各々に対応するグラフが表示される。なお、タブを切り替えることによって、異なるシミュレーション設定情報のグラフを参照できる。「全て選択」のタブが選択された場合、各シミュレーション設定情報に対応するグラフを統合したグラフが表示される。
画像取得ボタン1006は、シミュレーション結果を用いた電位コントラスト像の生成を指示するための操作ボタンである。本実施例では、過渡特性表示領域1004に表示されるグラフに対応するシミュレーション結果及びタイミングディレイに基づいて電位コントラスト像が生成される。
このとき、制御モジュール131は、タイミングディレイ欄に設定された値に対応する検出タイミングでサンプリングを行い電位コントラスト像を生成する。なお、制御モジュール131は、タイミングディレイ欄の値を基準値として複数の検出タイミングを設定し、各検出タイミングに対応する電位コントラスト像を生成してもよい。
画像表示領域1007は、生成された電位コントラスト像を表示する領域である。保存ボタン1008、1009は、シミュレーション設定情報に含まれる観察条件を条件情報133に登録するための操作ボタンである。
図11は、実施例2の走査電子顕微鏡10が観察条件を設定する場合に実行する処理を説明するフローチャートである。
走査電子顕微鏡10は、過渡特性計算ボタン1003が操作された場合、以下で説明する処理を開始する。
制御ユニット102は、記憶装置122に格納されるシミュレーション設定情報に含まれるパラメータをシミュレーションモデルに設定する(ステップS201)。ここでは、走査条件及び過渡特性条件に含まれるパラメータが設定される。
制御ユニット102は、シミュレーションを実行し、シミュレーション結果に基づいてグラフを表示する(ステップS202)。
なお、複数のシミュレーション設定情報が設定されている場合、制御モジュール131は、各シミュレーション設定情報についてシミュレーションを実行する。この場合、過渡特性表示領域1004には、各シミュレーション設定情報に対応するグラフが表示される。
制御ユニット102は、タイミングディレイの設定を受け付ける(ステップS203)。
制御ユニット102は、タイミングディレイ欄への値の入力及び画像取得ボタン1006の操作を促すメッセージを出力する。ユーザは、過渡特性表示領域1004に表示されるグラフに基づいて、タイミングディレイ欄に値を設定し、画像取得ボタン1006を操作する。
制御ユニット102は、設定されたタイミングディレイに基づいて、放出電子の信号のサンプリングを行って、電位コントラスト像を生成する(ステップS204)。
具体的には、制御モジュール131が、画像生成モジュール132に放出電子の信号の時間変化を示すデータ及びタイミングディレイを入力して、電位コントラスト像の生成を指示する。画像生成モジュール132は、タイミングディレイを用いて放出電子の信号サンプリングを行い、サンプリングされた放出電子の信号を用いて電位コントラスト像を生成する。
なお、観察条件へのタイムディレイの設定方法及び条件情報133への観察条件の登録方法は実施例1の方法と同一であるため説明を省略する。また、実施例2の観測条件に基づく走査電子顕微鏡10の制御方法も実施例1と同一の方法であるため説明を省略する。
実施例2によれば、走査電子顕微鏡10は、微細な構造を有する試料116の高い精度の電位コントラスト像を生成することができる。また、実際に試料116にパルス電子線を照射することなく観察条件を設定できる。
実施例3は、走査電子顕微鏡10の構成が一部異なる。以下、実施例1との差異を中心に実施例3を説明する。
図12は、実施例3の走査電子顕微鏡10の構成の一例を示す図である。
実施例3の走査電子顕微鏡10は、有機材料等の帯電しやすい試料116を観察するために電子光学系鏡筒101の構成を一部変更している。なお、実施例3の制御ユニット102の構成は、実施例1の制御ユニット102の構成と同一であるため説明を省略する。
実施例3の電子光学系鏡筒101は、対物レンズ115と、試料116を設置する試料ホルダ117との間に、電極151が設けられている。制御ユニット102は、電極151を用いて試料116の一次電子線112の照射領域近傍の電界を制御する。より具体的には、制御ユニット102は、一次電子線112の加速電圧が低くなるように電極151を制御する。これによって、一次電子線112による試料116の帯電を低減できる。
図13は、実施例3の出力装置125に表示される操作画面1300の一例を示す図である。
操作画面1300は、観察条件の設定時に表示される画面であり、条件設定ボタン1301、条件設定領域1302、過渡特性取得ボタン1303、過渡特性表示領域1304、画像取得ボタン1305、画像表示領域1306、及び保存ボタン1307、1308を含む。
条件設定ボタン1301及び条件設定領域1302は、条件設定ボタン601及び条件設定領域602と同一のものである。ただし、条件設定領域1302はリターディング電圧欄を含む。リターディング電圧欄は電極151を制御するためのパラメータを設定する欄である。
過渡特性取得ボタン1303、過渡特性表示領域1304、画像取得ボタン1305、画像表示領域1306、及び保存ボタン1307、1308は、過渡特性取得ボタン603、過渡特性表示領域604、画像取得ボタン605、画像表示領域606、及び保存ボタン607、608と同一のものである。
実施例3の観察条件へのタイムディレイの設定方法及び条件情報133への観察条件の登録方法は実施例1の方法と同一であるため説明を省略する。また、実施例3の観測条件に基づく走査電子顕微鏡10の制御方法も実施例1と同一の方法であるため説明を省略する。
実施例3によれば、走査電子顕微鏡10は、帯電しやすく、かつ、微細な構造を有する試料116の高い精度の電位コントラスト像を生成することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。また、例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために構成を詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施例の構成の一部について、他の構成に追加、削除、置換することが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、本発明は、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードによっても実現できる。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体をコンピュータに提供し、そのコンピュータが備えるプロセッサが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそれを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどが用いられる。
また、本実施例に記載の機能を実現するプログラムコードは、例えば、アセンブラ、C/C++、perl、Shell、PHP、Java(登録商標)等の広範囲のプログラム又はスクリプト言語で実装できる。
さらに、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを、ネットワークを介して配信することによって、それをコンピュータのハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD−RW、CD−R等の記憶媒体に格納し、コンピュータが備えるプロセッサが当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するようにしてもよい。
上述の実施例において、制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。全ての構成が相互に接続されていてもよい。
10 走査電子顕微鏡
101 電子光学系鏡筒
102 制御ユニット
111 電子銃
112 一次電子線
113、114 偏向器
115 対物レンズ
116 試料
117 試料ホルダ
119 検出器
121 演算装置
122 記憶装置
123 パルス電子制御装置
124 入力装置
125 出力装置
131 制御モジュール
132 画像生成モジュール
133 条件情報
134 画像情報
151 電極
200 半導体基板
201 絶縁膜
202 コンタクトプラグ
203 ゲート
600、1000、1300 操作画面

Claims (14)

  1. 2次元的に走査する荷電粒子線を周期的に照射して試料を観察する計測装置であって、
    前記荷電粒子線を出力する粒子源と、
    前記荷電粒子線を集束するレンズと、
    前記荷電粒子線を照射した前記試料から放出される放出電子の信号を検出する検出器と、
    観測条件に基づいて前記荷電粒子線の出力及び前記放出電子の信号の検出を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記観測条件として、前記荷電粒子線の2次元的な走査を制御する第1のパラメータを設定し、
    前記観測条件として、走査中の前記荷電粒子線の照射位置を指定する照射周期を制御する第2のパラメータを設定し、
    前記観測条件として、パルス状の荷電粒子線のパルス幅を制御する第3のパラメータを設定し、
    前記観測条件として、前記パルス状の荷電粒子線の照射時間内において前記放出電子の信号の検出タイミングを制御する第4のパラメータを設定し、
    前記第4のパラメータは、前記荷電粒子線の照射位置から放出される複数の放出電子の信号の各々の強度の差に基づいて決定されることを特徴とする計測装置。
  2. 請求項1に記載の計測装置であって、
    前記制御装置は、
    前記第1のパラメータ前記第2のパラメータ、及び前記第3のパラメータに基づいて、前記粒子源に、所定のパルス幅のパルス状の荷電粒子線を、任意方向に走査させながら周期的に前記試料に照射させ、
    前記複数の放出電子の信号の強度の時間変化を示すデータを記録し、
    前記照射時間内における前記複数の放出電子の信号の各々の強度の差に基づいて、前記第4のパラメータを決定することを特徴とする計測装置。
  3. 請求項1に記載の計測装置であって、
    前記制御装置は、
    前記試料の特性を示す第5のパラメータを設定し、
    前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、前記第3のパラメータ、及び前記第5のパラメータを用いて、前記パルス状の荷電粒子線を、任意方向に走査させながら周期的に前記試料に照射した場合に放出される前記複数の放出電子の信号のシミュレーションを行い、
    前記シミュレーションの結果である前記複数の放出電子の信号の強度の時間変化を示すデータを記録し、
    前記照射時間内における前記複数の放出電子の信号の各々の強度の差に基づいて、前記第4のパラメータを決定することを特徴とする計測装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の計測装置であって、
    前記検出タイミングを決定するための複数の候補パラメータを設定し、
    前記記録されたデータを参照して、前記複数の候補パラメータの各々に対応した検出タイミングにおいて検出された前記放出電子の信号を取得し、
    前記取得された放出電子の信号を用いて画像を生成し、
    前記複数の候補パラメータの各々に対応する画像に基づいて、前記複数の候補パラメータの中から前記第4のパラメータとして設定する前記候補パラメータを決定することを特徴とする計測装置。
  5. 請求項2又は請求項3に記載の計測装置であって、
    前記制御装置は、
    前記記録されたデータに基づいて、前記複数の放出電子の信号の各々の強度の差が最大となる時間を特定し、
    前記時間に基づいて前記第4のパラメータを設定することを特徴とする計測装置。
  6. 請求項2又は請求項3に記載の計測装置であって、
    前記計測装置は、前記試料の帯電によって発生する電界を制御する制御機構を有し、
    前記制御装置は、前記制御機構を制御する第6のパラメータを設定することを特徴とする計測装置。
  7. 請求項4に記載の計測装置であって、
    前記制御装置は、
    前記観測条件に含めるパラメータを設定するための設定画面を表示し、
    前記設定画面に前記画像を表示することを特徴とする計測装置。
  8. 2次元的に走査する荷電粒子線を周期的に照射して試料を観察する計測装置における観測条件の設定方法であって、
    前記計測装置は、前記荷電粒子線を出力する粒子源と、前記荷電粒子線を集束するレンズと、前記荷電粒子線を照射した前記試料から放出される放出電子の信号を検出する検出器と、観測条件に基づいて前記荷電粒子線の出力及び前記放出電子の信号の検出を制御する制御装置と、を有し、
    前記観測条件の設定方法は、
    前記制御装置が、前記観測条件として、前記荷電粒子線の2次元的な走査を制御する第1のパラメータを設定する第1のステップと、
    前記制御装置が、前記観測条件として、走査中の前記荷電粒子線の照射位置を指定する照射周期を制御する第2のパラメータを設定する第2のステップと、
    前記制御装置が、前記観測条件として、パルス状の荷電粒子線のパルス幅を制御する第3のパラメータを設定する第3のステップと、
    前記制御装置が、前記観測条件として、前記パルス状の荷電粒子線の照射時間内において前記放出電子の信号の検出タイミングを制御する第4のパラメータを設定する第4のステップと、を含み、
    前記第4のパラメータは、前記荷電粒子線の照射位置から放出される複数の放出電子の信号の各々の強度の差に基づいて決定されることを特徴とする観測条件の設定方法。
  9. 請求項8に記載の観測条件の設定方法であって、
    前記第4のステップは、
    前記制御装置が、前記第1のパラメータ前記第2のパラメータ、及び前記第3のパラメータに基づいて、前記粒子源に、所定のパルス幅のパルス状の荷電粒子線を、任意方向に走査させながら周期的に前記試料に照射させるステップと、
    前記制御装置が、前記複数の放出電子の信号の強度の時間変化を示すデータを記録するステップと、
    前記制御装置が、前記照射時間内における前記複数の放出電子の信号の各々の強度の差に基づいて、前記第4のパラメータを決定するステップと、を含むことを特徴とする観測条件の設定方法。
  10. 請求項8に記載の観測条件の設定方法であって、
    前記第4のステップは、
    前記制御装置が、前記試料の特性を示す第5のパラメータを設定するステップと、
    前記制御装置が、前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、前記第3のパラメータ、及び前記第5のパラメータを用いて、前記パルス状の荷電粒子線を、任意方向に走査させながら周期的に前記試料に照射した場合に放出される前記複数の放出電子の信号のシミュレーションを行うステップと、
    前記制御装置が、前記シミュレーションの結果である前記複数の放出電子の信号の強度の時間変化を示すデータを記録するステップと、
    前記制御装置が、前記照射時間内における前記複数の放出電子の信号の各々の強度の差に基づいて、前記第4のパラメータを決定するステップと、を含むことを特徴とする観測条件の設定方法。
  11. 請求項9又は請求項10に記載の観測条件の設定方法であって、
    前記第4のパラメータを決定するステップは、
    前記制御装置が、前記検出タイミングを決定するための複数の候補パラメータを設定するステップと、
    前記制御装置が、前記記録されたデータを参照して、前記複数の候補パラメータの各々に対応した検出タイミングにおいて検出された前記放出電子の信号を取得するステップと、
    前記制御装置が、前記取得された放出電子の信号を用いて画像を生成するステップと、
    前記制御装置が、前記複数の候補パラメータの各々に対応する画像に基づいて、前記複数の候補パラメータの中から前記第4のパラメータとして設定する前記候補パラメータを決定するステップと、を含むことを特徴とする観測条件の設定方法。
  12. 請求項9又は請求項10に記載の観測条件の設定方法であって、
    前記第4のパラメータを決定するステップは、
    前記制御装置が、前記記録されたデータに基づいて、前記複数の放出電子の信号の各々の強度の差が最大となる時間を特定するステップと、
    前記制御装置が、前記時間に基づいて前記第4のパラメータを設定するステップと、を含むことを特徴とする観測条件の設定方法。
  13. 請求項9又は請求項10に記載の観測条件の設定方法であって、
    前記計測装置は、前記試料の帯電によって発生する電界を制御する制御機構を有し、
    観測条件の設定方法は、前記制御装置が、前記制御機構を制御する第6のパラメータを設定するステップを含むことを特徴とする観測条件の設定方法。
  14. 請求項11に記載の観測条件の設定方法であって、
    前記制御装置が、前記観測条件に含めるパラメータを設定するための設定画面を表示するステップと、
    前記制御装置が、前記設定画面に前記画像を表示するステップと、を含むことを特徴とする観測条件の設定方法。
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