JP4863825B2 - 荷電粒子ビーム描画装置及びプログラム - Google Patents
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Description
可変成形型電子線描画装置(EB(Electron beam)描画装置)における第1のアパーチャ410には、電子線330を成形するための矩形例えば長方形の開口411が形成されている。また、第2のアパーチャ420には、第1のアパーチャ410の開口411を通過した電子線330を所望の矩形形状に成形するための可変成形開口421が形成されている。荷電粒子ソース430から照射され、第1のアパーチャ410の開口411を通過した電子線330は、偏向器により偏向され、第2のアパーチャ420の可変成形開口421の一部を通過して、所定の一方向(例えば、X方向とする)に連続的に移動するステージ上に搭載された試料340に照射される。すなわち、第1のアパーチャ410の開口411と第2のアパーチャ420の可変成形開口421との両方を通過できる矩形形状が、X方向に連続的に移動するステージ上に搭載された試料340の描画領域に描画される。第1のアパーチャ410の開口411と第2のアパーチャ420の可変成形開口421との両方を通過させ、任意形状を作成する方式を可変成形方式という。
所定のコマンドを入力する入力部と、
かかる所定のコマンドに基づいて、荷電粒子ビームを用いた描画に使用する所定の機能の状態をチェックするチェック部と、
チェックされた所定の機能の状態を出力する出力部と、
を備えたことを特徴とする。
上述したチェック部は、かかる所定の機能がダミー機能にセットされているか、或いは所定の機能にセットされているかのいずれの状態かをチェックすることを特徴とする。
かかる複数のユニット装置は、上述したチェック部にバスを介して接続され、
かかるチェック部は、上述した所定の機能として、複数のユニット装置の各ユニット装置が制御している機能の状態をチェックすることを特徴とする。
所定のコマンドを入力し、所定のコマンドを記憶装置に記憶する入力処理と、
かかる記憶装置から所定のコマンドを読み出し、かかる所定のコマンドに基づいて、荷電粒子ビームを用いた描画に使用する所定の機能の状態をチェックしてチェックされた所定の機能の状態を記憶装置に記憶するチェック処理と、
チェックされた所定の機能の状態をモニタに表示する表示処理と、
を備え、
ダミー機能により動作確認可能に構成され、
チェック処理において、所定の機能がダミー機能にセットされているか、或いは所定の機能にセットされているかのいずれの状態かをチェックすればよい。
上述したチェック処理において、第2のプログラムがユニット装置で実行されているかどうかをチェックすることを特徴とする。
図1は、実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。
図1において、荷電粒子ビーム描画装置の一例である描画装置100は、描画部150を構成する電子鏡筒102、描画室103、XYステージ105、電子銃201、照明レンズ202、第1のアパーチャ203、投影レンズ204、偏向器205、第2のアパーチャ206、対物レンズ207、偏向器208を備え、制御系として、描画制御ユニット(WCU:Writing Control unit)110(ユニット装置の一例)、ショットデータ生成ユニット(SDG:Shot Data Generating unit)130(ユニット装置の一例)、偏向制御回路(DEF)140(ユニット装置の一例)、デジタルアナログコンバータ(DAC)142、DAC144、データ管理計算ユニット(ESP:Early Stage Pre−processing unit)154(ユニット装置の一例)、ログサーバユニット(Log Server unit)160(ユニット装置の一例)、高速メモリユニット(HSU:High−speed Shared Storage unit)170(ユニット装置の一例)、ハードディスク装置(DSU:Data Storage Unit)180(ユニット装置の一例)、並列演算ユニット(PPU:Parallel Processing unit)182(ユニット装置の一例)、PPU184(ユニット装置の一例)、PPU186(ユニット装置の一例)、操作端末(Operation terminal)190、キーボード(K/B)192、モニタ194、ステージ駆動回路210、オートローダ220、ドライバ232、温度センサ242、ドライバ234、圧力センサ244を備えている。
図2において、データ管理計算ユニット154内では、特に、CPU152が、ESP機能として、描画装置100に入力されるデータ、例えば描画データの管理を行う。そして、ハードディスク装置180では、描画装置100に入力されるデータを格納する。ここでは、ESP機能によって管理されるデータを格納する。また、PPU182、PPU184、PPU186内では、特に、これらのユニットが有しているCPUが、描画装置100で動作するソフトウェアとなるRTC(Real Time Chipmerge)機能として、複数のチップを一つのチップにマージする。そして、PPU182、PPU184、PPU186が有するCPUが、データ変換ソフトウェアとなるコンバータ(Converter)機能として、描画データを描画装置100のショットデータ生成ユニット130に入力可能なフォーマットに変換する。そして、コンバータ機能により変換されたデータを高速メモリユニット170に格納する。そして、高速メモリユニット170からショットデータ生成ユニット130に変換されたデータが送信され、ショットデータ生成ユニット130内では、特に、CPU132が、SDG機能として、描画装置100のハードウェアに入力するデータ、ここではショットデータを生成する。また、CPU132が、タスクスケジューラ(Task scheduler)機能として、生成されたショットデータを描画するタイミングを制御する。そして、ショットデータは、偏向制御回路140に送られ、DAC142及びDAC144を介して偏向器に電圧を印加する。また、描画制御ユニット110内では、特に、CPU120が、Control、Write、draw、djob、fow、aldといった描画装置100上で動作する互いに関連しあう各プロセス機能(ソフトウェア)を実行する。また、操作端末190内では、描画装置100を操作するためのインターフェイスとなるGUI(Graphic User Interface)機能が実行される。その他に、例えば、EOS(診断)、ALD(マスクの搬送を行うソフトウェアおよびハードウェア。オートローダ220)、MAC(ステージ制御を行うソフトウェアおよびハードウェア)、RMS(Reticle Management System)、
TRU/CHL(TRU、チラー。温度を制御するため恒温水を供給するシステム)といった各機能が実行される。また、後述する「check.sh」機能は、CPU120によって実行される。
図3において、機能状態チェック方法は、コマンド入力工程(S102)、チェックプログラム実行工程(S104)、モニタ出力工程(S106)といった各工程を実施する。
図4では、各機能の状態を表示している。例えば、ダミー描画の際には、XYステージ105を駆動させる必要がないためステージ使用無しとして設定しておくことがある。よって、ステージ使用の有無の設定がどうなっているかをチェックする必要がある。図4では、設定されているON/OFFいずれかの設定値について、ステージ使用の有無の設定状態を「Stage mode(write_conf.fil)」で表示している。状態が「Real」であれば、ステージ使用有り(ON設定)、すなわち、通常描画状態を示し、状態が「Dummy」であれば、ステージ使用無し(OFF設定)、すなわち、ダミー描画状態を示している。
図5に示すように、デーモンプロセスソフトウェア「Diag5000」は、ログサーバユニット160内のCPU162と描画制御ユニット110内のCPU120との間でやり取りされる(制御される)プログラムとなる。描画制御ユニット110上で動作するDiag5000デーモンは、ログサーバユニット160上で動作するDiag5000の指示に従い診断プログラム(後述するデーモンプロセスソフトウェア「Gpibdrv」)を呼び出し、温度センサ242で温度データの測定を行い、圧力センサ244で圧力データの測定を行い、これら温度や圧力等の測定結果をログサーバユニット160上で動作するDiag5000プロセスに返す。そして、ログサーバユニット160上で動作するDiag5000は定期的に描画制御ユニット110上で動作するDiag5000へ測定命令を出し、測定結果を受け取り、データベースとなるハードディスク装置180へその値を格納する。
図6に示すように、デーモンプロセスソフトウェア「データベースサーバ」は、ログサーバユニット160内のCPU162と描画制御ユニット110内のCPU120との間でやり取りされる(制御される)プログラムとなる。そして、デーモンプロセスソフトウェア「データベースサーバ」は、上述したDiag5000デーモンにおけるデータベースとなるハードディスク装置180へのアクセスを担うデーモンとなる。
図7に示すように、デーモンプロセスソフトウェア「GPIB通信ドライバ」は、描画制御ユニット110内のCPU120とドライバ232或いはドライバ234との間でやり取りされる(制御される)プログラムとなる。そして、デーモンプロセスソフトウェア「GPIB通信ドライバ」は、温度センサ242や圧力センサ244といった外部センサとの通信を行い、センサからの値を読み込むためのデーモンとなる。
図8に示すように、デーモンプロセスソフトウェア「描画データ管理用サーバプロセス」は、データ管理計算ユニット154内のCPU152と描画制御ユニット110内のCPU120との間でやり取りされる(制御される)プログラムとなる。そして、デーモンプロセスソフトウェア「描画データ管理用サーバプロセス」は、描画装置100に入力されるデータの登録、削除などデータにアクセスするために使用されるデーモンとなる。
図9に示すように、デーモンプロセスソフトウェア「GUI_Server」は、描画制御ユニット110内のCPU120と操作端末190の間でやり取りされる(制御される)プログラムとなる。そして、デーモンプロセスソフトウェア「GUI_Server」は、他の制御ソフトプロセスとデータをやり取りし、描画装置100を操作する画面の更新を行うデーモンとなる。かかるデーモンプロセスソフトウェア「GUI_Server」についても図4では図示されていないが、状態が「Running」であれば、「GUI_Server」ソフトウェアが稼動している状態、すなわち、通常描画状態を示すことになる。
図10に示すように、デーモンプロセスソフトウェア「WEBアプリケーションサーバ」は、ログサーバユニット160内のCPU162とインターネット等を介して接続される所定の計算機310との間でやり取りされる(制御される)プログラムとなる。デーモンプロセスソフトウェア「WEBアプリケーションサーバ」は、サーバ側でサーブレットやJSP等のJava(登録商標)プログラムを実行させるWebアプリケーションサーバとしての機能となる。かかるデーモンプロセスソフトウェア「WEBアプリケーションサーバ」についても図4では図示されていないが、状態が「Running」であれば、「WEBアプリケーションサーバ」ソフトウェアが稼動している状態、すなわち、通常描画状態を示すことになる。
図11に示すように、デーモンプロセスソフトウェア「データ転送用デーモンプロセス」は、描画制御ユニット110内のCPU120とコンピュータとなるPPU182やPPU184やPPU186との間でやり取りされる(制御される)プログラムとなる。デーモンプロセスソフトウェア「データ転送用デーモンプロセス」は、高速メモリユニット170への描画データ転送を担うプログラムとなる。かかるデーモンプロセスソフトウェア「データ転送用デーモンプロセス」についても図4では図示されていないが、状態が「Running」であれば、「データ転送用デーモンプロセス」ソフトウェアが稼動している状態、すなわち、通常描画状態を示すことになる。
装置制御ソフトウェアの各種の実プロセス機能は、図2に示したように、描画制御ユニット110内で動作している。そして、装置制御ソフトウェアの機能として、描画制御ユニット110内のCPU120は、ユーザが操作する操作端末190から描画JOBの登録、JOB開始、JOB削除、描画中止といった指示信号が入力される。そして、描画制御ユニット110内のCPU120は、ユーザが操作する操作端末190へと現在の描画装置100のステータス信号を出力し、モニタ194に表示させる。また、CPU120は、データ管理計算ユニット154内のCPU152へとデータの転送や削除を指示する。また、CPU120は、ハードウェアとなる描画部150へとマスク等の試料101の搬送、描画の開始、調整の実行等を指示する。また、CPU120は、ログサーバユニット160内のCPU162から描画パラメータを取得し、CPU162へと描画結果を出力し、ハードディスク装置180へ登録させる。
実施の形態2における描画装置100の構成は、図1と同様で構わないため説明を省略する。以下、チェックプログラムの動作において実施の形態1と異なる部分について説明する。説明しない部分については、実施の形態1と同様である。
図13において、機能状態チェック方法は、コマンド入力工程(S102)、チェックプログラム実行工程(S104)、REALモード判定工程(S202)、モニタ出力工程(S206)といった各工程を実施する。
実施の形態3における描画装置100の構成は、図1と同様で構わないため説明を省略する。以下、チェックプログラムの動作において実施の形態1と異なる部分について説明する。説明しない部分については、実施の形態1と同様である。
図14において、機能状態チェック方法は、コマンド入力工程(S102)、チェックプログラム実行工程(S104)、REALモード判定工程(S202)、機能修復工程(S204)、モニタ出力工程(S205)といった各工程を実施する。
101,340 試料
102 電子鏡筒
103 描画室
105 XYステージ
110 描画制御ユニット
120,132,152,162 CPU
122 メモリ
130 ショットデータ生成ユニット
140 偏向制御回路
142,144 DAC
150 描画部
154 データ管理計算ユニット
160 ログサーバユニット
170 高速メモリユニット
180 ハードディスク装置
182,184,186 PPU
190 操作端末
192 K/B
194 モニタ
200 電子ビーム
201 電子銃
202 照明レンズ
203,410 第1のアパーチャ
204 投影レンズ
205,208 偏向器
206,420 第2のアパーチャ
207 対物レンズ
210 ステージ駆動回路
220 オートローダ
232,234 ドライバ
242 温度センサ
244 圧力センサ
300 客先サーバ装置
330 電子線
411 開口
421 可変成形開口
430 荷電粒子ソース
Claims (4)
- 所定のコマンドを入力する入力部と、
前記所定のコマンドに基づいて、荷電粒子ビームを用いた描画に使用する所定の機能の状態をチェックするチェック部と、
チェックされた前記所定の機能の状態を出力する出力部と、
を備えた荷電粒子ビーム描画装置であって、
荷電粒子ビーム描画装置は、ダミー機能により動作確認可能に構成され、
前記チェック部は、前記所定の機能が前記ダミー機能にセットされているか、或いは前記所定の機能にセットされているかのいずれの状態かをチェックすることを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。 - 前記荷電粒子ビーム描画装置は、さらに、複数のユニット装置を備え、
前記複数のユニット装置は、前記チェック部にバスを介して接続され、
前記チェック部は、前記所定の機能として、前記複数のユニット装置の各ユニット装置が制御している機能の状態をチェックすることを特徴とする請求項1記載の荷電粒子ビーム描画装置。 - 所定のコマンドを入力し、前記所定のコマンドを記憶装置に記憶する入力処理と、
前記記憶装置から前記所定のコマンドを読み出し、前記所定のコマンドに基づいて、荷電粒子ビームを用いた描画に使用する所定の機能の状態をチェックしてチェックされた前記所定の機能の状態を記憶装置に記憶するチェック処理と、
チェックされた前記所定の機能の状態をモニタに表示する表示処理と、
をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
ダミー機能により動作確認可能に構成され、
前記チェック処理において、前記所定の機能が前記ダミー機能にセットされているか、或いは前記所定の機能にセットされているかのいずれの状態かをチェックすることを特徴とするプログラム。 - 前記所定の機能は、所定のユニット装置により第2のプログラムにより実行され、
前記チェック処理において、前記第2のプログラムが前記所定のユニット装置で実行されているかどうかをチェックすることを特徴とする請求項3記載のプログラム。
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