JP5411123B2 - 燃料電池用触媒およびその製造方法ならびにその用途 - Google Patents

燃料電池用触媒およびその製造方法ならびにその用途 Download PDF

Info

Publication number
JP5411123B2
JP5411123B2 JP2010500654A JP2010500654A JP5411123B2 JP 5411123 B2 JP5411123 B2 JP 5411123B2 JP 2010500654 A JP2010500654 A JP 2010500654A JP 2010500654 A JP2010500654 A JP 2010500654A JP 5411123 B2 JP5411123 B2 JP 5411123B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
catalyst
titanium
oxygen
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010500654A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009107518A1 (ja
Inventor
利一 獅々倉
隆二 門田
忠利 黒住
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP2010500654A priority Critical patent/JP5411123B2/ja
Publication of JPWO2009107518A1 publication Critical patent/JPWO2009107518A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5411123B2 publication Critical patent/JP5411123B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/90Selection of catalytic material
    • H01M4/9016Oxides, hydroxides or oxygenated metallic salts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J21/00Catalysts comprising the elements, oxides, or hydroxides of magnesium, boron, aluminium, carbon, silicon, titanium, zirconium, or hafnium
    • B01J21/06Silicon, titanium, zirconium or hafnium; Oxides or hydroxides thereof
    • B01J21/063Titanium; Oxides or hydroxides thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J27/00Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
    • B01J27/24Nitrogen compounds
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/10Fuel cells with solid electrolytes
    • H01M2008/1095Fuel cells with polymeric electrolytes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Inert Electrodes (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は触媒およびその製造方法ならびにその用途に関する。
燃料電池には、電解質の種類や電極の種類により種々のタイプに分類され、代表的なものとしては、アルカリ型、リン酸型、溶融炭酸塩型、固体電解質型、固体高分子型がある。この中でも低温(−40℃程度)から120℃程度で作動可能な固体高分子型燃料電池が注目を集め、近年、自動車用低公害動力源としての開発・実用化が進んでいる。固体高分子型燃料電池の用途としては、車両用駆動源や定置型電源が検討されているが、これらの用途に適用されるためには、長期間に渡る耐久性が求められている。
この高分子固体形燃料電池は、高分子固体電解質をアノードとカソードとで挟み、アノードに燃料を供給し、カソードに酸素または空気を供給して、カソードで酸素が還元されて電気を取り出す形式である。燃料には水素またはメタノールなどが主として用いられる。
従来、燃料電池の反応速度を高め、燃料電池のエネルギー変換効率を高めるために、燃料電池のカソード(空気極)表面やアノード(燃料極)表面には、触媒を含む層(以下「燃料電池用触媒層」とも記す。)が設けられていた。
この触媒として、一般的に貴金属が用いられており、貴金属の中でも高い電位で安定であり、活性が高い白金が、主として用いられてきた。しかし、白金は価格が高く、また資源量が限られていることから、代替可能な触媒の開発が求められていた。
また、カソード表面に用いる貴金属は酸性雰囲気下では、溶解する場合があり、長期間に渡る耐久性が必要な用途には適さないという問題があった。このため酸性雰囲気下で腐食せず、耐久性に優れ、高い酸素還元能を有する触媒の開発が強く求められていた。
白金に代わる触媒として、炭素、窒素、ホウ素等の非金属を含む材料が近年着目されている。これらの非金属を含む材料は、白金などの貴金属と比較して価格が安く、また資源量が豊富である。
非特許文献1では、ジルコニウムをベースとしたZrOxN化合物が、酸素還元能を示すことが報告されている。
特許文献1では、白金代替材料として長周期表4族,5族及び14族の元素群から選ばれる1種以上の窒化物を含む酸素還元電極材料が開示されている。
また、特許文献2では、チタン、ランタン、タンタル、ニオブまたはジルコニウムのいずれかと窒素、ホウ素、炭素または硫黄とのいずれかとの化合物を部分酸化させたものを燃料電池用電極触媒に用いることが開示されている。
さらに、特許文献3には、炭窒化チタン粉末を固体高分子型燃料電池用酸素極触媒として用いることが開示されている。
しかしながら、これらの非金属を含む材料は、酸性溶液中で不安定であったり、触媒として実用的に充分な酸素還元能が得られておらず、実際に燃料電池として用いるには活性が不充分である。
また、特許文献4では、炭化物、酸化物、窒化物を混合し、真空、不活性または非酸化性雰囲気下、500〜1500℃で熱処理をした炭窒酸化物が開示されている。
しかしながら、特許文献4に開示されている炭窒酸化物は、薄膜磁気ヘッドセラミックス基板材料であり、この炭窒酸化物を触媒として用いることは検討されていない。
なお、白金は、上記燃料電池用の触媒としてだけでなく、排ガス処理用触媒または有機合成用触媒としても有用であるが、白金は価格が高く、また資源量が限られているため、これらの用途においても代替可能な触媒の開発が求められていた。
特開2007−31781号公報 特開2006−198570号公報 特開2007−257888号公報 特開2003−342058号公報 S. Doi,A. Ishihara,S. Mitsushima,N. kamiya,and K. Ota, Journal of The Electrochemical Society, 154 (3) B362-B369 (2007)
本発明はこのような従来技術における問題点の解決を課題としており、本発明の目的は、酸性電解質中や高電位で腐食せず、耐久性に優れ、高い酸素還元能を有する触媒を提供することにある。
本発明者らは、上記従来技術の問題点を解決すべく鋭意検討した結果、特定のチタンの炭窒酸化物からなる触媒が、酸性電解質中や高電位で腐食せず、耐久性に優れ、高い酸素還元能を有することを見出した。
また、本発明者らは、触媒を構成するチタンの炭窒酸化物における各原子数の比を制御することにより、さらに高性能の触媒が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、例えば以下の(1)〜(13)に関する。
(1)
チタンの炭窒酸化物からなる触媒。
(2)
前記チタンの炭窒酸化物の組成式が、TiCxyz(ただし、x、y、zは原子数の比を表し、0<x≦1.0、 0<y≦1.0、 0.1≦z<2.0、 1.0<x+y+z≦2.0、かつ2.0≦4x+3y+2zである。)で表される(1)に記載の触媒。
(3)
燃料電池用である(1)または(2)に記載の触媒。
(4)
炭窒化チタンを、酸素ガス及び水素ガスを含む、不活性ガス中で熱処理することにより、チタンの炭窒酸化物を得る工程を含むことを特徴とするチタンの炭窒酸化物からなる触媒の製造方法。
(5)
前記工程における熱処理の温度が400〜1400℃の範囲であることを特徴とする(4)に記載の製造方法。
(6)
前記工程における不活性ガス中の酸素ガス濃度が0.1〜10容量%の範囲であることを特徴とする(4)または(5)に記載の製造方法。
(7)
前記工程における不活性ガス中の水素ガス濃度が0.2〜20容量%の範囲であることを特徴とする(4)〜(6)のいずれかに記載の製造方法。
(8)
(1)〜(3)のいずれかに記載の触媒を含むことを特徴とする燃料電池用触媒層。
(9)
さらに電子伝導性粒子を含むことを特徴とする(8)に記載の燃料電池用触媒層。
(10)
燃料電池用触媒層と多孔質支持層とを有する電極であって、前記燃料電池用触媒層が(8)または(9)に記載の燃料電池用触媒層であることを特徴とする電極。
(11)
カソードとアノードと前記カソードおよび前記アノードの間に配置された電解質膜とを有する膜電極接合体であって、前記カソードおよび/または前記アノードが(10)に記載の電極であることを特徴とする膜電極接合体。
(12)
(11)に記載の膜電極接合体を備えることを特徴とする燃料電池。
(13)
(11)に記載の膜電極接合体を備えることを特徴とする固体高分子形燃料電池。
本発明の触媒は、酸性電解質中や高電位で腐食せず、安定であり、高い酸素還元能を有し、かつ白金と比べ安価である。したがって、前記触媒を備えた燃料電池は、比較的安価で性能が優れている。
実施例1の炭窒化チタンの粉末X線回折スペクトルである。 実施例1で得られた触媒(1)の粉末X線回折スペクトルである。 触媒(1)を用いた電極の酸素還元能を評価したグラフである。 実施例2で得られた触媒(2)の粉末X線回折スペクトルである。 触媒(2)を用いた電極の酸素還元能を評価したグラフである。 触媒(3)を用いた電極の酸素還元能を評価したグラフである。 実施例3で得られた触媒(3)の粉末X線回折スペクトルである。 触媒(4)を用いた電極の電流−電位曲線である。 触媒(4)を用いた電極の酸素還元能を評価したグラフである。 比較例2で得られた触媒(5)の粉末X線回折スペクトルである。 触媒(5)を用いた電極の酸素還元能を評価したグラフである。
<触媒>
本発明の触媒は、チタンの炭窒酸化物からなることを特徴としている。また、前記チタンの炭窒酸化物の組成式は、TiCxyz(ただし、x、y、zは原子数の比を表し、0<x≦1.0、 0<y≦1.0、 0.1≦z<2.0、 1.0<x+y+z≦2.0、かつ2.0≦4x+3y+2zである。)で表されることが好ましい。上記組成式において、0.05≦x≦0.6、 0.005≦y≦0.6、 0.4≦z≦1.945、 1.0<x+y+z≦2.0、かつ3.5≦4x+3y+2z≦4.5であることがより好ましい。各原子数の比が、前記範囲を満たすと、酸素還元能が著しく高くなるので好ましい。
なお、本発明において、zが0.02未満の場合は酸化物ではないものとする。
x、y、zは、それぞれTiの原子数を1とした場合のC、N、Oの原子数を表している。x+y+zは、TiとC、N、Oとの化合物の結晶系を表す指標である。TiCxyzが立法晶であれば、x+y+zは、1.0以下の値で1.0に近い値となる。しかしながら、本発明に用いられるTiCxyzおいて、x+y+zは1.0より大きい値となる。例えば、酸素の殆どがTiO2の形成に用いられた場合、TiCxyzは、立方晶のTiCxyと正方晶のTiO2との混合系となる。x+y+zの値は、TiCxyとTiO2との比率により変わる。例えば、TiC0.50.5が0.3でTiO2が0.7の場合は、x+y+z=0.3×0.5+0.3×0.5+0.7×2=1.7となる。TiC0.50.5が1.0でTiO2が0の場合はx+y+z=1.0、またTiC0.50.5が0でTiO2が1.0の場合はx+y+z=2.0となる。即ち、TiCxyzおいて格子欠陥等がない場合、x+y+zは1.0から2.0の間の値をとる。
本発明に用いられるTiCxyzは、X線回折での分析結果からルチル型構造を有していることが確認されている。ただし、結晶格子中のOの一部がCおよびNに置換され、さらに格子欠陥のあるルチル型構造であると推定している。一般にCおよびNを含まないルチル構造の酸化チタンは殆ど酸素還元活性を示さない。TiCxyzが、前記構造となる理由を本発明者らは以下のように推定している。
本来、TiCは立方晶であり、TiNも立方晶である。Cは4価で、Nは3価であるので、TiCxyになると少し歪んだ形の立方晶となる。この歪んだ形のTiCxyを緩やかに酸化すると、TiCxyにおける一部のNまたはCが取れた空隙またはその周辺にOが複数置換して、格子欠陥のあるルチル型構造のTiCxyzが形成される。その結果、形成されたルチル型構造のTiCxyzは、不対電子密度が上がり酸素還元能が高くなると考えられる。炭窒化チタンを酸化する場合、適度な時間、適度な温度、適度な酸素濃度が必要で、時間が長すぎても、温度が高すぎても酸化が進みすぎて、触媒能が低下する。即ち、酸化する場合は緩やかな酸化状態が必要であり、水素ガスなどの還元性ガスを導入することで緩やかな酸化状態は容易に達成できる。例えば、歪みの少ない、TiCxyとTiO2とを混合しただけでは、高い酸素還元能を有しない。
一方、急激な酸化を行うと酸素吸蔵量の少ない正方結晶または斜方晶のTiO2が形成される。このようなTiO2が多く形成されると、最終的に得られる触媒の酸素還元能が急激に低下する。たとえ触媒の結晶構造が正方晶であっても、酸素吸蔵量が多ければ、触媒活性はあり、酸素還元能は発揮される。表面に岩塩構造だけが残っていて酸素吸蔵量が少ないTiCxyzは、強酸中では電気化学的に不安定であり、触媒として使用が困難である。
また、TiCxyzのTiの原子価が2.0である場合、通常、Cは4価であり、Nは3価であり、Oは2価であるので、4x+3y+2z=2.0となる。4x+3y+2zが2.0以上ということは、通常以上のC、N、O、特にOが結合していると考えられる。したがって、4x+3y+2zが2.0以上となるTiCxyzは、不対電子密度が大きく、酸素還元能が高いと考えられる。
本発明に用いる触媒の、下記測定法(A)に従って測定される酸素還元開始電位は、可逆水素電極を基準として好ましくは0.7V(vs.NHE)以上である。
〔測定法(A):
電子伝導性粒子であるカーボンに分散させた触媒が1質量%となるように、該触媒およびカーボンを溶剤中に入れ、超音波で撹拌し懸濁液を得る。なお、カーボンとしては、カーボンブラック(比表面積:100〜300m2/g)(例えばキャボット社製 XC−72)を用い、触媒とカーボンとが質量比で95:5になるように分散させる。また、溶剤としては、イソプロピルアルコール:水(質量比)=2:1を用いる。
前記懸濁液を、超音波をかけながら30μlを採取し、すばやくグラッシーカーボン電極(直径:5.2mm)上に滴下し、120℃で1時間乾燥させる。乾燥することにより触媒を含む燃料電池用触媒層が、グラッシーカーボン電極上に形成される。
次いでナフィオン(デュポン社 5%ナフィオン溶液(DE521))を純水で10倍に希釈したものを、さらに前記燃料電池用触媒層上に10μl滴下する。これを、120℃で1時間乾燥する。
このようにして、得られた電極を用いて、酸素雰囲気および窒素雰囲気で、0.5mol/dm3の硫酸溶液中、30℃の温度で、同濃度の硫酸溶液中での可逆水素電極を参照電極とし、5mV/秒の電位走査速度で分極することにより電流−電位曲線を測定した際の、酸素雰囲気での還元電流と窒素雰囲気での還元電流とに0.2μA/cm2以上の差が現れ始める電位を酸素還元開始電位とする。〕
上記酸素還元開始電位が0.7V(vs.NHE)未満であると、前記触媒を燃料電池のカソード用の触媒として用いた際に過酸化水素を発生することがある。また酸素還元開始電位は0.85V(vs.NHE)以上であることが、好適に酸素を還元するために好ましい。また、酸素還元開始電位は高い程好ましく、特に上限は無いが、酸素還元開始電位の上限は、理論値の1.23V(vs.NHE)である。
上記触媒を用いて形成された本発明の燃料電池用触媒層は酸性電解質中において0.4V(vs.NHE)以上の電位で使用されることが好ましく、電位の上限は、電極の安定性により決まり、酸素が発生する電位のおよそ1.53(vs.NHE)まで使用可能である。
この電位が0.4V(vs.NHE)未満の場合、チタンの炭窒酸化物の安定性という観点では全く問題はないが、酸素を好適に還元することができず、燃料電池に含まれる膜電極接合体の燃料電池用触媒層としての有用性は乏しい。
また、本発明の触媒を用いた際の電流の流れ方については、上記測定法(A)に従って測定される電位が0.7Vの時の酸素還元電流密度(mA/cm2)により評価することができる。当該酸素還元電流密度は、0.1(mA/cm2)以上であることが好ましく、0.5(mA/cm2)以上であればさらに好ましい。当該酸素還元電流密度が、0.1(mA/cm2)未満であると、電流があまり流れず燃料電池用触媒層としての有用性は乏しい。
<触媒の製造方法>
上記触媒の製造方法は特に限定されないが、例えば、炭窒化チタンを、酸素及び水素を含む、不活性ガス中で熱処理することにより、チタンの炭窒酸化物を得る工程を含む製造方法が挙げられる。
上記工程に用いる炭窒化チタンを得る方法としては、チタンの酸化物と炭素との混合物を、窒素雰囲気中で熱処理することにより炭窒化チタンを製造する方法(I)や、炭化チタン、酸化チタンおよび窒化チタンの混合物を、窒素雰囲気中などで熱処理することにより炭窒化チタンを製造する方法(II)、炭化チタンおよび窒化チタンの混合物を、窒素雰囲気中などで熱処理することにより炭窒化チタンを製造する方法(III)が挙げられる。
その他、Journal of Solid State Chemistry ,142, 100−107(1999)(Hak Soo Kim, Guy Bugli, and Gerald Djega-Mariadassou)に記載されている方法で製造しても構わない。
[製造方法(I)]
製造方法(I)は、チタンの酸化物と炭素との混合物を、窒素雰囲気中で熱処理することにより炭窒化チタンを製造する方法である。
炭窒化チタンを製造する際の熱処理の温度は通常600〜1800℃の範囲であり、好ましくは900〜1600℃の範囲である。前記熱処理温度が前記範囲内であると、結晶性および均一性が良好な点で好ましい。前記熱処理温度が600℃未満であると結晶性が悪く、均一性が悪くなる傾向があり、1800℃以上であると焼結しやすくなる傾向がある。
原料のチタンの酸化物としては、TiO、TiO2やTi23等が挙げられる。上記いずれのチタンの酸化物を用いても、該酸化物から得られる炭窒化チタンを、酸素ガス及び水素ガスを含む、不活性ガス中で熱処理することにより得られるチタンの炭窒酸化物からなる触媒は、酸素還元開始電位が高く、活性がある。
原料の炭素としては、カーボン、カーボンブラック、グラファイト、黒鉛、活性炭、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバー、カーボンナノホーン、フラーレンが挙げられる。カーボンの粉末の粒径がより小さいと、比表面積が大きくなり、酸化物との反応がしやすくなるため好ましい。例えば、カーボンブラック(比表面積:100〜300m2/g、例えばキャボット社製 XC−72)などが好適に用いられる。
2、3または4価といったチタンの価数に応じて、化学量論的に原料のチタンの酸化物と炭素とのモル比を制御すると、適切な炭窒化チタンが得られる。例えば、2価のチタンの酸化物では、チタンの酸化物1モルに対して、炭素は1〜3モルが好ましい。4価のチタンの酸化物では、チタンの酸化物1モルに対して、炭素は2〜4モルが好ましい。これらの範囲の上限値を超えると炭化チタン、下限値を下回ると窒化チタンが多く生成する傾向がある。さらに好ましくは2価のチタンの酸化物では、チタンの酸化物1モルに対して、炭素は2〜3モルが好ましい。4価のチタンの酸化物では、チタンの酸化物1モルに対して、炭素は3〜4モルが好ましい。前記範囲を満たす配合比で得られた炭窒化チタンを用いると、原子数の比(x、y、z)およびx+y+zが前記範囲を満たすチタンの炭窒酸化物(NbCxyz)を得ることが容易となる。
[製造方法(II)]
製造方法(II)は、炭化チタン、酸化チタンおよび窒化チタンの混合物を、窒素雰囲気中などで熱処理することにより炭窒化チタンを製造する方法である。
炭窒化チタンを製造する際の熱処理の温度は通常600〜1800℃の範囲であり、好ましくは800〜1600℃の範囲である。前記熱処理温度が前記範囲内であると、結晶性および均一性が良好な点で好ましい。前記熱処理温度が600℃未満であると結晶性が悪く、均一性が悪くなる傾向があり、1800℃以上であると焼結しやすくなる傾向がある。
原料としては、炭化チタン(TiC)、窒化チタン(TiN)およびチタンの酸化物を用いる。
原料のチタンの酸化物としては、TiO、TiO2やTi23等が挙げられる。上記いずれのチタンの酸化物を用いても、該酸化物、炭化チタンおよび窒化チタンから得られる炭窒化チタンを、酸素ガス及び水素ガスを含む、不活性ガス中で熱処理することにより得られるチタンの炭窒酸化物からなる触媒は、酸素還元開始電位が高く、活性がある。
炭化チタン(TiC)、酸化チタン、窒化チタン(TiN)の配合量(モル比)を制御すると、適切な炭窒化チタンが得られる。前記配合量(モル比)は、通常、窒化チタン(TiN)を1モルに対して、炭化チタン(TiC)が0.1〜500モル、酸化チタンが0.01〜50モルであり、好ましくは、窒化チタン(TiN)を1モルに対して、炭化チタン(TiC)が1〜300モル、酸化チタンが0.1〜30モルである。上記範囲を満たす配合モル比で作られた炭窒化チタンを用いると、酸素還元開始電位が高く、活性があるチタンの炭窒酸化物が得られる傾向がある。さらに好ましい配合量(モル比)は、窒化チタンを1モルに対して、炭化チタンが10〜300モル、酸化チタンが0.1〜10モルである。前記範囲を満たす配合比で得られた炭窒化チタンを用いると、原子数の比(x、y、z)およびx+y+zが前記範囲を満たすチタンの炭窒酸化物(TiCxyz)を得ることが容易となる。
[製造方法(III)]
製造方法(III)は、炭化チタンおよび窒化チタンの混合物を、窒素雰囲気中などで熱処理することにより炭窒化チタンを製造する方法である。
炭窒化チタンを製造する際の熱処理の温度は600〜1800℃の範囲であり、好ましくは800〜1600℃の範囲である。前記熱処理温度が前記範囲内であると、結晶性および均一性が良好な点で好ましい。前記熱処理温度が600℃未満であると結晶性が悪く、均一性が悪くなる傾向があり、1800℃以上であると焼結しやすくなる傾向がある。
原料としては、炭化チタン(TiC)および窒化チタン(TiN)を用いる。炭化チタンと窒化チタンとの配合量(モル比)を制御すると、適切な炭窒化チタンが得られる。前記配合量(モル比)は、通常、炭化チタン(TiC)が1モルに対して窒化チタン(TiN)が0.01〜10モルの範囲であり、好ましくは炭化チタン(TiC)1モルに対して窒化チタン(TiN)が0.1〜10モルの範囲である。前記範囲を満たす配合比で得られた炭窒化チタンを用いると、原子数の比(x、y、z)およびx+y+zが前記範囲を満たすチタンの炭窒酸化物(TiCxyz)を得ることが容易となる。このようなチタンの炭窒酸化物(TiCxyz)からなる触媒は、酸素還元開始電位が高く、活性が高い。
(チタンの炭窒酸化物の製造工程)
次に、炭窒化チタンを、酸素ガス及び水素ガスを含む、不活性ガス中で熱処理することにより、チタンの炭窒酸化物を得る工程について説明する。
上記不活性ガスとしては、ヘリウムガス、ネオンガス、アルゴンガス、クリプトンガス、キセノンガス、ラドンガスまたは窒素ガスが挙げられる。アルゴンガス、ヘリウムガスまたは窒素ガスが、比較的入手しやすい点で特に好ましい。
当該工程における酸素ガス濃度は、熱処理時間と熱処理温度に依存するが、0.1〜10容量%が好ましく、0.5〜5容量%が特に好ましい。前記酸素ガス濃度が前記範囲内であると、均一な炭窒酸化物が形成する点で好ましい。また、前記酸素ガス濃度が0.1容量%未満であると未酸化状態になる傾向があり、10容量%を超えると酸化が進み過ぎてしまう傾向がある。
さらに酸化反応を緩やかにして酸素吸蔵量の多いTiCxyzを効率よく製造するには、上記不活性ガス中に還元性ガスとして水素ガスを混入させておくことがよい。水素ガスなどの還元性雰囲気で酸化すると、酸素欠陥の多い炭窒酸化物が得られる傾向がある。したがって、炭窒化チタンを、酸素ガスだけでなく水素ガスを含む、不活性ガス中で熱処理して得られるチタンの炭窒酸化物は、電気伝導度が向上し、さらに酸素還元能が高くなると推定できる。
水素ガス濃度は特に限定されないが、不活性ガス中の酸素ガス濃度の2倍程度であることが好ましい。即ち酸素は0.1容量%から10容量%であるので、水素量は0.2容量%から20容量%であることが好ましい。しかしあまり酸素ガス濃度および水素ガス濃度が高いと爆発の危険があるので、より好ましくは酸素ガスが0.5容量%から3容量%であり、水素ガスは1容量%から6容量%である。
この工程における熱処理の温度は、通常は400〜1400℃の範囲であり、好ましくは600〜1200℃の範囲である。前記熱処理温度が前記範囲内であると、均一な炭窒酸化物が形成する点で好ましい。前記熱処理温度が400℃未満であると酸化が進まない傾向があり、1400℃以上であると酸化が進みすぎて粒成長する傾向がある。
当該工程における熱処理方法としては、静置法、撹拌法、落下法、粉末捕捉法などが挙げられる。
落下法とは、誘導炉中に微量の酸素ガス及び水素ガスを含む、不活性ガスを流しながら、炉を所定の熱処理温度まで加熱し、該温度で熱的平衡を保った後、炉の加熱区域である坩堝中に炭窒化チタンを落下させ、熱処理する方法である。落下法の場合は、炭窒化チタンの粒子の凝集および成長を最小限度に抑制することができる点で好ましい。
粉末捕捉法とは、微量の酸素ガス及び水素ガスを含む、不活性ガス雰囲気中で、炭窒化チタンを飛沫にして浮遊させ、所定の熱処理温度に保たれた垂直の管状炉中に炭窒化チタンを捕捉して、熱処理する方法である。
落下法の場合、炭窒化チタンの熱処理時間は、通常0.5〜10分であり、好ましくは0.5〜3分である。前記熱処理時間が前記範囲内であると、均一な炭窒酸化物が形成される傾向があり好ましい。前記熱処理時間が0.5分未満であると炭窒酸化物が部分的に形成される傾向があり、10分を超えると酸化が進みすぎる傾向がある。
粉末捕捉法の場合、炭窒化チタンの熱処理時間は、0.2秒〜1分、好ましくは0.2〜10秒である。前記熱処理時間が前記範囲内であると、均一な炭窒酸化物が形成される傾向があり好ましい。前記熱処理時間が0.2秒未満であると炭窒酸化物が部分的に形成される傾向があり、1分を超えると酸化が進みすぎる傾向がある。
管状炉で行なう場合、炭窒化チタンの熱処理時間は、0.1〜20時間、好ましくは0.5時間〜10時間である。前記熱処理時間が前記範囲内であると、均一な炭窒酸化物が形成される傾向があり好ましい。前記熱処理時間が0.1時間未満であると炭窒酸化物が部分的に形成される傾向があり、20時間を超えると酸化が進みすぎる傾向がある。
本発明の触媒としては、上述の製造方法等により得られるチタンの炭窒酸化物を、そのまま用いてもよいが、得られるチタンの炭窒酸化物をさらに解砕し、より微細な粉末にしたものを用いてもよい。
チタンの炭窒酸化物を解砕する方法としては、例えば、ロール転動ミル、ボールミル、媒体撹拌ミル、気流粉砕機、乳鉢、槽解機による方法等が挙げられ、チタンの炭窒酸化物をより微粒とすることができる点では、気流粉砕機による方法が好ましく、少量処理が容易となる点では、乳鉢による方法が好ましい。
<用途>
本発明の触媒は、白金触媒の代替触媒として使用することができる。
例えば、燃料電池用触媒、排ガス処理用触媒または有機合成用触媒として使用できる。
本発明の燃料電池用触媒層は、前記触媒を含むことを特徴としている。
燃料電池用触媒層には、アノード触媒層、カソード触媒層があるが、前記触媒はいずれにも用いることができる。前記触媒は、耐久性に優れ、酸素還元能が大きいので、カソード触媒層に用いることが好ましい。
本発明の燃料電池用触媒層には、さらに電子伝導性粒子を含むことが好ましい。前記触媒を含む燃料電池用触媒層がさらに電子伝導性粒子を含む場合には、還元電流をより高めることができる。電子伝導性粒子は、前記触媒に、電気化学的反応を誘起させるための電気的接点を生じさせるため、還元電流を高めると考えられる。
前記電子伝導性粒子は通常、触媒の担体として用いられる。
電子伝導性粒子を構成する材料としては、炭素、導電性高分子、導電性セラミクス、金属または酸化タングステンもしくは酸化イリジウムなどの導電性無機酸化物が挙げられ、それらを単独または組み合わせて用いることができる。特に、比表面積の大きい炭素粒子単独または比表面積の大きい炭素粒子とその他の電子伝導性粒子との混合物が好ましい。すなわち燃料電池用触媒層としては、前記触媒と、比表面積の大きい炭素粒子とを含むことが好ましい。
炭素としては、カーボンブラック、グラファイト、黒鉛、活性炭、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバー、カーボンナノホーン、フラーレンなどが使用できる。カーボンの粒径は、小さすぎると電子伝導パスが形成されにくくなり、また大きすぎると燃料電池用触媒層のガス拡散性が低下したり、触媒の利用率が低下する傾向があるため、10〜1000nmの範囲であることが好ましく、10〜100nmの範囲であることがよりに好ましい。
電子伝導性粒子を構成する材料が、炭素の場合、前記触媒と炭素との質量比(触媒:電子伝導性粒子)は、好ましくは4:1〜1000:1である。
導電性高分子としては特に限定は無いが、例えばポリアセチレン、ポリ−p−フェニレン、ポリアニリン、ポリアルキルアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリインドール、ポリ−1,5−ジアミノアントラキノン、ポリアミノジフェニル、ポリ(o−フェニレンジアミン)、ポリ(キノリニウム)塩、ポリピリジン、ポリキノキサリン、ポリフェニルキノキサリン等が挙げられる。これらの中でも、ポリピロール、ポリアニリン、ポリチオフェンが好ましく、ポリピロールがより好ましい。
高分子電解質としては、燃料電池用触媒層において一般的に用いられているものであれば特に限定されない。具体的には、スルホン酸基を有するパーフルオロカーボン重合体(例えば、ナフィオン(デュポン社 5%ナフィオン溶液(DE521))など)、スルホン酸基を有する炭化水素系高分子化合物、リン酸などの無機酸をドープさせた高分子化合物、一部がプロトン伝導性の官能基で置換された有機/無機ハイブリッドポリマー、高分子マトリックスにリン酸溶液や硫酸溶液を含浸させたプロトン伝導体などが挙げられる。これらの中でもナフィオン(デュポン社 5%ナフィオン溶液(DE521))が好ましくよく用いられる。
本発明の燃料電池用触媒層は、アノード触媒層またはカソード触媒層のいずれにも用いることができる。本発明の燃料電池用触媒層は、高い酸素還元能を有し、酸性電解質中において高電位であっても腐蝕しがたい触媒を含むため、燃料電池のカソードに設けられる触媒層(カソード用触媒層)として有用である。特に固体高分子形燃料電池が備える膜電極接合体のカソードに設けられる触媒層に好適に用いられる。
前記触媒を、担体である前記電子伝導性粒子上に分散させる方法としては、気流分散、液中分散等の方法が挙げられる。液中分散は、溶媒中に触媒および電子伝導性粒子を分散したものを、燃料電池用触媒層形成工程に使用できるため好ましい。液中分散としては、オリフィス収縮流による方法、回転せん断流による方法または超音波による方法等があげられる。液中分散の際、使用される溶媒は、触媒や電子伝導性粒子を浸食することがなく、分散できるものであれば特に制限はないが、揮発性の液体有機溶媒または水等が一般に使用される。
また、触媒を、前記電子伝導性粒子上に分散させる際、さらに上記電解質と分散剤とを同時に分散させてもよい。
燃料電池用触媒層の形成方法としては、特に制限はないが、たとえば、前記触媒と電子伝導性粒子と電解質とを含む懸濁液を、後述する電解質膜またはガス拡散層に塗布する方法が挙げられる。前記塗布する方法としては、ディッピング法、スクリーン印刷法、ロールコーティング法、スプレー法などが挙げられる。また、前記触媒と電子伝導性粒子と電解質とを含む懸濁液を、塗布法またはろ過法により基材に燃料電池用触媒層を形成した後、転写法で電解質膜に燃料電池用触媒層を形成する方法が挙げられる。
本発明の電極は、前記燃料電池用触媒層と多孔質支持層とを有することを特徴としている。
本発明の電極はカソードまたはアノードのいずれの電極にも用いることができる。本発明の電極は、耐久性に優れ、触媒能が大きいので、カソードに用いるとより効果を発揮する。
燃料電池を構成するには、一般には、アノード用及びカソード用電極を固体電解質にはさんだもの(膜電極接合体)の外側の集電体と電極触媒との間にガス拡散層を設けて燃料及び酸化ガスの拡散性を高めて燃料電池の効率を高める工夫がなされる。ガス拡散層には、一般的にはカーボンペーパー、カーボンクロスなどの炭素系多孔質材料や、軽量化のためにステンレス、耐食材を被覆したアルミニウム箔が用いられる。
本発明の膜電極接合体は、カソードとアノードと前記カソードおよび前記アノードの間に配置された電解質膜とを有する膜電極接合体であって、前記カソードおよび/または前記アノードが、前記電極であることを特徴としている。
電解質膜としては、例えば、パーフルオロスルホン酸系を用いた電解質膜または炭化水素系電解質膜などが一般的に用いられるが、高分子微多孔膜に液体電解質を含浸させた膜または多孔質体に高分子電解質を充填させた膜などを用いてもよい。
また本発明の燃料電池は、前記膜電極接合体を備えることを特徴としている。
燃料電池の電極反応はいわゆる3相界面(電解質‐電極触媒‐反応ガス)で起こる。燃料電池は、使用される電解質などの違いにより数種類に分類され、溶融炭酸塩型(MCFC)、リン酸型(PAFC)、固体酸化物型(SOFC)、固体高分子型(PEFC)等がある。本発明の触媒は白金の代替として用いることができるので、燃料電池の種類は問わず用いることができるが、中でも、固体高分子形燃料電池に使用すると効果がより一層大きい。
以下に、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。
また、実施例および比較例における各種測定は、下記の方法により行なった。
1.粉末X線回折
理学電機株式会社製 ロータフレックスを用いて、試料の粉末X線回折を行った。
2.元素分析
炭素:試料約0.1gを量り取り、堀場製作所 EMIA−110で測定を行った。
窒素・酸素:試料約0.1gを量り取り、Ni−Cupに封入後、ON分析装置で測定を行った。
チタン:試料約0.1gを白金皿に量り取り、硝酸−フッ酸を加えて加熱分解した。この加熱分解物を定容後、希釈し、ICP−MSで定量を行った。
[実施例1]
1.触媒の調製
炭化チタン(TiC)5.10g(85mmol)、酸化チタン(TiO2)0.80g(10mmol)、窒化チタン(TiN)0.31g(5mmol)をよく混合して、1800℃で3時間、窒素雰囲気中で加熱することにより、炭窒化チタン5.73gが得られた。焼結体になるため、得られた炭窒化チタンを自動乳鉢で粉砕した。
得られた炭窒化チタンの粉末X線回折スペクトルを図1に示す。
また、得られた炭窒化チタンの元素分析結果を表1に示す。
得られた炭窒化チタン298mgを、1容量%の酸素ガスおよび4容量%の水素ガスを含む、窒素ガスを流しながら、管状炉で、1000℃で10時間加熱することにより、チタンの炭窒酸化物(以下「触媒(1)」とも記す。)393mgが得られた。
得られた触媒(1)の粉末X線回折スペクトルを図2に示す。
また、触媒(1)の元素分析結果を表1に示す。
2.燃料電池用電極の製造
酸素還元能の測定は、次のように行った。触媒(1)95mgおよびカーボン(キャボット社製 XC−72)5mgをイソプロピルアルコール:純水=2:1の質量比で混合した溶液10gに入れ、超音波で撹拌、懸濁して混合した。この混合物30μlをグラッシーカーボン電極(東海カーボン社製、直径:5.2mm)に塗布し、120℃で1時間乾燥した。さらに、ナフィオン(デュポン社 5%ナフィオン溶液(DE521))を10倍に純水で希釈したもの10μlを塗布し、120℃で1時間乾燥し、燃料電池用電極(1)を得た。
3.酸素還元能の評価
このようにして作製した燃料電池用電極(1)の触媒能(酸素還元能)を以下の方法で評価した。
まず、作製した燃料電池用電極(1)を、酸素雰囲気および窒素雰囲気で、0.5mol/dm3の硫酸溶液中、30℃、5mV/秒の電位走査速度で分極し、電流−電位曲線を測定した。その際、同濃度の硫酸溶液中での可逆水素電極を参照電極とした。
上記測定結果から、酸素雰囲気での還元電流と窒素雰囲気での還元電流とに0.2μA/cm2以上差が現れ始める電位を酸素還元開始電位とし、両者の差を酸素還元電流とした。
この酸素還元開始電位および酸素還元電流により作製した燃料電池用電極(1)の触媒能(酸素還元能)を評価した。
すなわち、酸素還元開始電位が高いほど、また、酸素還元電流が大きいほど、燃料電池用電極の触媒能(酸素還元能)が高いことを示す。
触媒(1)を用いた電極の酸素還元能を調べた結果を図3に示す。
この電極の酸素還元開始電位は0.85V(vs.NHE)であり、高い酸素還元能を有することがわかった。
[実施例2]
1.触媒の調製
実施例1で得られた炭窒化チタン314mgを、1.5容量%の酸素ガスおよび4容量%水素ガスを含む、窒素ガスを流しながら、管状炉で、1000℃で3時間加熱することにより、チタンの炭窒酸化物(以下「触媒(2)」とも記す。)411mgが得られた。
得られた触媒(2)の粉末X線回折スペクトルを図4に示す。
また、触媒(2)の元素分析結果を表1に示す。
2.燃料電池用電極の製造
前記触媒(2)を用いた以外は実施例1と同様にして燃料電池用電極(2)を得た。
3.酸素還元能の評価
前記燃料電池用電極(2)を用いた以外は実施例1と同様にして触媒能(酸素還元能)を評価した。
図5に、当該測定により得られた電流−電位曲線を示す。
実施例2で作製した燃料電池用電極(2)は、酸素還元開始電位が0.83V(vs.NHE)であり、高い酸素還元能を有することがわかった。
[実施例3]
1.触媒の調製
実施例1で得られた炭窒化チタン314mgを、1.0容量%の酸素ガスおよび1.3容量%水素ガスを含む、窒素ガスを流しながら、管状炉で、1000℃で3時間加熱することにより、チタンの炭窒酸化物(以下「触媒(3)」とも記す。)415mgが得られた。
得られた触媒(3)の粉末X線回折スペクトルを図7に示す。
また、触媒(3)の元素分析結果を表1に示す。
2.燃料電池用電極の製造
前記触媒(3)を用いた以外は実施例1と同様にして燃料電池用電極(3)を得た。
3.酸素還元能の評価
前記燃料電池用電極(3)を用いた以外は実施例1と同様にして触媒能(酸素還元能)を評価した。
図6に、当該測定により得られた電流−電位曲線を示す。
実施例3で作製した燃料電池用電極(3)は、酸素還元開始電位が0.90V(vs.NHE)であり、高い酸素還元能を有することがわかった。
[比較例1]
1.触媒の調製
実施例1で得られた炭窒化チタンを触媒(以下「触媒(4)」とも記す。)として使用した。
2.燃料電池用電極の製造
前記触媒(4)を用いた以外は実施例1と同様にして燃料電池用電極(4)を得た。
3.酸素還元能の評価
前記燃料電池用電極(4)を用いた以外は実施例1と同様にして触媒能(酸素還元能)を評価した。
図9に、当該測定により得られた電流−電位曲線を示す。
比較例1で作製した燃料電池用電極(4)は、酸素還元開始電位が0.6V(vs.NHE)であった。
また、図8は、図9における電流−電位曲線を調べた後、開放電位のまま数時間放置後に、還元方向に0.05Vまで掃引し、そこで折り返して1.15Vまで酸化方向に掃引して、さらに最初の開放電位のところまで戻した際の電流−電位曲線である。図8から、比較例1で作製した燃料電池用電極は、アノード側に電位走査させると1V(vs.NHE)付近から電極溶解電流が流れ、電極の耐食性が悪いことがわかった。
[比較例2]
市販のルチル型二酸化チタン(TiO2)(キャボット社製)を触媒(5)として用いた以外は実施例1と同様にして、燃料電池用電極(5)を製造し、該燃料電池用電極(5)の酸素還元能を評価した。図11に、当該測定により得られた電流−電位曲線を示す。
比較例2で作製した燃料電池用電極(5)は、酸素還元開始電位が0.45V(vs.NHE)であり、還元能が殆どなかった。
触媒(5)の粉末X線回折スペクトルを図10に示す。結晶型はルチル型を示した。
Figure 0005411123
本発明の触媒は、酸性電解質中や高電位で腐食せず、耐久性に優れ、高い酸素還元能を有するので、燃料電池用触媒層、電極、電極接合体または燃料電池や食塩電解用ガス拡散電極やその他酸素還元電極に用いることができる。

Claims (10)

  1. 組成式がTiC x y z (ただし、x、y、zは原子数の比を表し、0<x≦1.0、 0<y≦1.0、 0.1≦z<2.0、 1.0<x+y+z≦2.0、かつ2.0≦4x+3y+2zである。)で表されるチタンの炭窒酸化物からなる燃料電池用触媒。
  2. 炭窒化チタンを、酸素ガス及び水素ガスを含む、不活性ガス中で熱処理することにより、チタンの炭窒酸化物を得る工程を含み、
    該工程における酸素ガス濃度が0.5〜5容量%である
    ことを特徴とする、請求項1に記載のチタンの炭窒酸化物からなる燃料電池用触媒の製造方法。
  3. 前記工程における熱処理の温度が400〜1400℃の範囲であることを特徴とする請求項に記載の製造方法。
  4. 前記工程における不活性ガス中の水素ガス濃度が0.2〜20容量%の範囲であることを特徴とする請求項2または3に記載の製造方法。
  5. 請求項1に記載の燃料電池用触媒を含むことを特徴とする燃料電池用触媒層。
  6. さらに電子伝導性粒子を含むことを特徴とする請求項に記載の燃料電池用触媒層。
  7. 燃料電池用触媒層と多孔質支持層とを有する電極であって、前記燃料電池用触媒層が請求項またはに記載の燃料電池用触媒層であることを特徴とする電極。
  8. カソードとアノードと前記カソードおよび前記アノードの間に配置された電解質膜とを有する膜電極接合体であって、前記カソードおよび/または前記アノードが請求項に記載の電極であることを特徴とする膜電極接合体。
  9. 請求項に記載の膜電極接合体を備えることを特徴とする燃料電池。
  10. 請求項に記載の膜電極接合体を備えることを特徴とする固体高分子形燃料電池。
JP2010500654A 2008-02-28 2009-02-17 燃料電池用触媒およびその製造方法ならびにその用途 Expired - Fee Related JP5411123B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010500654A JP5411123B2 (ja) 2008-02-28 2009-02-17 燃料電池用触媒およびその製造方法ならびにその用途

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008047082 2008-02-28
JP2008047082 2008-02-28
JP2010500654A JP5411123B2 (ja) 2008-02-28 2009-02-17 燃料電池用触媒およびその製造方法ならびにその用途
PCT/JP2009/052696 WO2009107518A1 (ja) 2008-02-28 2009-02-17 触媒およびその製造方法ならびにその用途

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013231007A Division JP2014087793A (ja) 2008-02-28 2013-11-07 酸素還元触媒

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009107518A1 JPWO2009107518A1 (ja) 2011-06-30
JP5411123B2 true JP5411123B2 (ja) 2014-02-12

Family

ID=41015918

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010500654A Expired - Fee Related JP5411123B2 (ja) 2008-02-28 2009-02-17 燃料電池用触媒およびその製造方法ならびにその用途
JP2013231007A Pending JP2014087793A (ja) 2008-02-28 2013-11-07 酸素還元触媒

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013231007A Pending JP2014087793A (ja) 2008-02-28 2013-11-07 酸素還元触媒

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20110008709A1 (ja)
EP (1) EP2251081B1 (ja)
JP (2) JP5411123B2 (ja)
KR (1) KR101202104B1 (ja)
CN (1) CN101959599B (ja)
CA (1) CA2722083A1 (ja)
WO (1) WO2009107518A1 (ja)

Families Citing this family (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009107518A1 (ja) * 2008-02-28 2009-09-03 昭和電工株式会社 触媒およびその製造方法ならびにその用途
US8703638B2 (en) 2008-10-06 2014-04-22 Showa Denko K.K. Process for production and use of carbonitride mixture particles or oxycarbonitride mixture particles
WO2010107028A1 (ja) * 2009-03-18 2010-09-23 昭和電工株式会社 空気電池用触媒およびそれを用いた空気電池
US8716167B2 (en) * 2009-06-03 2014-05-06 Showa Denko K.K. Catalyst for fuel cell and polymer electrolyte fuel cell using the same
JP4858658B2 (ja) * 2009-09-29 2012-01-18 凸版印刷株式会社 固体高分子形燃料電池用膜電極接合体、およびこれを有する固体高分子形燃料電池
JP5000786B2 (ja) * 2009-12-25 2012-08-15 昭和電工株式会社 インク、該インクを用いて形成される燃料電池用触媒層およびその用途
TW201141604A (en) 2010-02-10 2011-12-01 Showa Denko Kk Method for producing fuel cell electrode catalyst, method for producing transition metal oxycarbonitride, fuel cell electrode catalyst and use thereof
JP5574765B2 (ja) * 2010-03-11 2014-08-20 昭和電工株式会社 燃料電池用触媒層及びその用途
JP5826461B2 (ja) * 2010-03-19 2015-12-02 国立大学法人横浜国立大学 酸素還元触媒
JP5626968B2 (ja) * 2010-06-07 2014-11-19 国立大学法人東京農工大学 燃料電池用電極触媒およびその製造方法、ならびに固体高分子形燃料電池用膜電極接合体
CN103003995B (zh) 2010-07-15 2015-11-25 昭和电工株式会社 燃料电池用催化剂的制造方法、燃料电池用催化剂及其用途
US9570755B2 (en) 2010-12-22 2017-02-14 Showa Denko K.K. Production process for electrode catalyst for fuel cell and uses thereof
EP2665118B1 (en) * 2011-01-14 2018-04-11 Showa Denko K.K. Method for producing fuel cell electrode catalyst, fuel cell electrode catalyst, and application thereof
CN103299464B (zh) 2011-01-14 2016-02-24 昭和电工株式会社 燃料电池用电极催化剂的制造方法、燃料电池用电极催化剂和其用途
WO2012098712A1 (ja) 2011-01-20 2012-07-26 昭和電工株式会社 触媒担体の製造方法、複合触媒の製造方法、複合触媒、およびこれを用いた燃料電池
EP2680351B1 (en) 2011-02-21 2019-03-13 Showa Denko K.K. Method for manufacturing electrode catalyst for fuel cell
US20140193739A1 (en) 2011-07-14 2014-07-10 Showa Denko K.K. Oxygen reduction catalyst, method for producing the same, and polymer electrolyte fuel cell
JP5320521B2 (ja) * 2011-08-09 2013-10-23 昭和電工株式会社 直接液体型燃料電池用触媒の製造方法ならびに該方法により製造された触媒およびその用途
CN103718356B (zh) 2011-08-09 2016-10-26 昭和电工株式会社 燃料电池用电极催化剂的制造方法、燃料电池用电极催化剂和其用途
CN103782431B (zh) * 2011-09-09 2017-11-24 昭和电工株式会社 燃料电池用催化剂层及其用途
WO2013109507A1 (en) 2012-01-18 2013-07-25 Nitto Denko Corporation Titania photocatalytic compounds and methods of making the same
WO2013191674A1 (en) * 2012-06-18 2013-12-27 United Technologies Corporation Method and apparatus for analyzing a material
JP5854967B2 (ja) * 2012-10-24 2016-02-09 昭和電工株式会社 燃料電池用触媒層及びその用途
KR101420653B1 (ko) * 2012-12-28 2014-07-21 포항공과대학교 산학협력단 고분자 전해질 연료전지의 양극 촉매 및 이의 제조방법
US9555406B2 (en) * 2013-01-07 2017-01-31 Nitto Denko Corporation Method for forming an oxide coated substrate
KR101840141B1 (ko) 2013-07-12 2018-03-19 쇼와 덴코 가부시키가이샤 산소 환원 촉매, 그 용도 및 그 제조 방법
JP6397327B2 (ja) * 2014-12-26 2018-09-26 昭和電工株式会社 酸素還元触媒およびその製造方法
DE102017115878A1 (de) * 2017-07-14 2019-01-17 Elringklinger Ag Brennstoffzellenvorrichtung
JP6968346B2 (ja) * 2017-08-01 2021-11-17 福井県 工具用ダイヤモンド粒及びその製造方法
KR102260508B1 (ko) * 2019-12-10 2021-06-07 현대모비스 주식회사 연료전지용 촉매, 이를 포함하는 연료전지용 전극 및 이를 포함하는 막전극접합체

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006107967A (ja) * 2004-10-07 2006-04-20 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 固体高分子型燃料電池
JP2006134603A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Bridgestone Corp 触媒構造体及びそれを用いた固体高分子型燃料電池用膜電極接合体
JP2008108594A (ja) * 2006-10-26 2008-05-08 Yokohama National Univ 電極活物質及びそれを用いた正極用酸素還元電極
WO2009031383A1 (ja) * 2007-09-07 2009-03-12 Showa Denko K.K. 触媒およびその製造方法ならびにその用途

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6168694B1 (en) * 1999-02-04 2001-01-02 Chemat Technology, Inc. Methods for and products of processing nanostructure nitride, carbonitride and oxycarbonitride electrode power materials by utilizing sol gel technology for supercapacitor applications
JP3933523B2 (ja) 2002-05-23 2007-06-20 株式会社Neomax 薄膜磁気ヘッド用セラミックス基板材料
JP2004288388A (ja) * 2003-03-19 2004-10-14 Aisin Seiki Co Ltd 燃料電池用電極およびその製造方法および燃料電池
SE526674C2 (sv) * 2003-03-24 2005-10-25 Seco Tools Ab Belagt hårdmetallskär
JP2006198570A (ja) 2005-01-24 2006-08-03 Sumitomo Chemical Co Ltd 電極触媒の製造方法
JP2007031781A (ja) 2005-07-27 2007-02-08 Yokohama National Univ 酸素還元電極
JP2007257888A (ja) 2006-03-20 2007-10-04 Allied Material Corp 固体高分子形燃料電池用酸素極触媒およびそれを用いた酸素還元電極およびそれらの製造方法
WO2009107518A1 (ja) * 2008-02-28 2009-09-03 昭和電工株式会社 触媒およびその製造方法ならびにその用途

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006107967A (ja) * 2004-10-07 2006-04-20 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 固体高分子型燃料電池
JP2006134603A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Bridgestone Corp 触媒構造体及びそれを用いた固体高分子型燃料電池用膜電極接合体
JP2008108594A (ja) * 2006-10-26 2008-05-08 Yokohama National Univ 電極活物質及びそれを用いた正極用酸素還元電極
WO2009031383A1 (ja) * 2007-09-07 2009-03-12 Showa Denko K.K. 触媒およびその製造方法ならびにその用途

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN7013002474; 大城善郎 他: '部分酸化した遷移金属炭窒化物の酸素還元触媒能' 電気化学会第74回大会 講演要旨集 , 20070329, page.94 *

Also Published As

Publication number Publication date
EP2251081A1 (en) 2010-11-17
CA2722083A1 (en) 2009-09-03
WO2009107518A1 (ja) 2009-09-03
KR20100115809A (ko) 2010-10-28
EP2251081B1 (en) 2017-09-13
CN101959599A (zh) 2011-01-26
EP2251081A4 (en) 2012-04-04
CN101959599B (zh) 2013-05-15
JP2014087793A (ja) 2014-05-15
JPWO2009107518A1 (ja) 2011-06-30
KR101202104B1 (ko) 2012-11-15
US20110008709A1 (en) 2011-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5411123B2 (ja) 燃料電池用触媒およびその製造方法ならびにその用途
JP5495798B2 (ja) 触媒およびその製造方法ならびにその用途
JP5578849B2 (ja) 触媒およびその製造方法ならびにその用途
JP5462150B2 (ja) 触媒及びその製造方法ならびにその用途
JP5374387B2 (ja) 触媒およびその製造方法ならびにその用途
JP5475245B2 (ja) 触媒およびその製造方法ならびにその用途
WO2010131636A1 (ja) 触媒およびその製造方法ならびにその用途
JP5037696B2 (ja) 触媒およびその製造方法ならびにその用途
JP5713891B2 (ja) 触媒及びその製造方法ならびにその用途
WO2011049173A1 (ja) 直接液体型燃料電池用触媒および該触媒を用いた燃料電池
JP5419864B2 (ja) 燃料電池用触媒の製造方法および燃料電池用触媒
JP5106342B2 (ja) 触媒及びその製造方法ならびにその用途
WO2010041655A1 (ja) 触媒およびその製造方法ならびにその用途

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111101

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120229

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130702

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131008

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5411123

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees