JP5406583B2 - 半導体装置 - Google Patents

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    • H01L21/76283Lateral isolation by refilling of trenches with dielectric material

Description

本発明は、半導体装置に関し、特に、低消費電力の情報通信機器、携帯情報端末、および情報家電などの電子装置に搭載されるSOI基板に形成された半導体装置に適用して有効な技術に関するものである。
論理素子用の電界効果型トランジスタは、その微細化に伴って、動作速度等の性能向上および単一トランジスタあたりの消費電力の低減を続けてきた。しかしながら、加工寸法が40nmを下回る世代に至り、動作速度等の性能向上と単一トランジスタあたりの消費電力の低減との両立が困難になっている。この問題が生じる主な原因としては、ゲート絶縁膜のリーク電流の増大またはキャリアの速度飽和による動作電流の限界がある。そこで、これらを解決するための手段として、高誘電率ゲート絶縁膜または歪シリコンなどの高移動度チャネルなどの適用を考え、現在、これらの開発が進められている。前者は薄膜化したゲート絶縁膜を通じて流れるトンネルリーク電流を抑えることで、主に電子回路の待機状態における消費電力を低減させるものである。後者は同一のトランジスタ寸法における出力電流を増大させることにより、動作速度を向上させる、あるいは動作速度一定の状態において消費電力を低減させるものである。
さらに、これらに加えて、トランジスタの微細化に伴い、トランジスタ間の特性バラツキの増大が深刻になってきている。全ての回路を正常動作させるためには電圧マージンを確保する必要がある。それ故、特性バラツキが大きくなると、トランジスタの微細化と共に進めてきた電源電圧の低減が困難となる。これは単一トランジスタあたりの消費電力の低減を困難とし、トランジスタの微細化と共に集積度の上がった半導体チップの消費電力をも増大させてしまう。さらに、特性バラツキが大きいと、消費電力が大きいトランジスタが半導体チップ全体の消費電力を大幅に増大させてしまうことにもなる。このため、これまでトランジスタの微細化により同一面積の半導体チップにおいて可能であった、消費電力を変えることなく回路規模や機能を増大させることが難しくなっている。
特性バラツキを抑制して半導体チップの性能を飛躍的に向上することが可能な技術が種々提案されている。例えば特開2005−251776号公報(特許文献1)には、SOI(Silicon on Insulator)技術が開示されている。このSOI技術は、非常に薄いSOI層と埋め込み絶縁(BOX:Buried Oxide)層とを備える基板を用いて、完全空乏型SOI(FDSOI:Fully Depleted Silicon on Insulator)素子を形成すると共に、BOX層の裏面から基板バイアス電圧を印加することによって、完全空乏型SOI素子のしきい電圧を変化させることを可能とするものである。このSOI技術を用いると、例えば消費電力が大きい方にばらついた場合、完全空乏型SOI素子を製造した後に半導体チップの基板バイアス電圧を調整して消費電力を適正値に戻すということが可能となる。これは半導体チップの歩留まりを向上させることになる。さらに、半導体チップ内を複数の領域に分割してその各々の領域に対して独立して基板バイアス電圧を自動的に調整するような回路構成にすれば、半導体チップ内の全ての完全空乏型SOI素子の特性が良く揃って、半導体チップの消費電力を低減させることが可能となる。
さらに、N. Sugii et al.、International Electron Devices Meeting 2008 Technical Digest、2008年、p.249(非特許文献1)に記載されているように、SOI層に添加する不純物の量をシリコン基板を用いる従来のバルク型のトランジスタに比べて少なくしても、微小寸法のトランジスタは正常に動作する。従って、微小寸法のトランジスタで問題となる不純物数の統計揺らぎによる特性バラツキを小さくすることが出来る。これは、例えばSRAM(Static Random Access Memory)などの近接するトランジスタ間の特性が揃っていることが重要な回路において、回路動作の安定性を大幅に向上させる効果がある。
特開2005−251776号公報
N. Sugii et al.、International Electron Devices Meeting 2008 Technical Digest、2008年、p.249
微小寸法のトランジスタでは、一般にゲート電極のゲート長が短くなるとチャネル幅も短くなる。例えばゲート長が40nmのときにゲート幅あるいはチャネル幅は70nmとなる。SOI技術により形成されたトランジスタをゲート幅方向に沿って見ると、図1に示すように、SOI層1、BOX層2、およびBOX層2の下のシリコン基板3の両側に浅溝素子分離4が形成されている。図中、符号16はゲート電極を示している。SOI層1と浅溝素子分離4との境界付近に注目すると、SOI層1の端部が湾曲しており、BOX層2が部分的に厚くなっている。SOI層1と浅溝素子分離4との境界付近のBOX層2の形状は、いわゆるバーズビーク(鳥のくちばし)形状と呼ばれる形状となる。
このようなバーズビーク形状になると、SOI層1の端部付近のトランジスタ特性、例えば、しきい電圧やオン電流が変化する。つまり、設計値が同じであっても実際のチャネル幅が互いに異なるため、複数のトランジスタのしきい値電圧またはオン電流の平均値が変化することになり、回路設計に従った正常な回路動作が困難になる。また、BOX層2が部分的に厚くなると、トランジスタ特性、例えば基板バイアス係数(基板バイアス電圧の変化に対するしきい値電圧の変化のし易さ)も変わるため、やはり正常な回路動作が困難になる。特に、SOI層1の端部の形状変化やBOX層2の厚さの増加により、オフ電流(トランジスタがオフ状態におけるリーク電流)が大きくなるため、微小寸法を多用する集積度の高い半導体装置では、消費電力が増大するという問題がある。
本発明の目的は、SOI基板のSOI層と浅溝素子分離との境界部の形状を改善することにより、半導体装置の低消費電力化を実現することのできる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの一実施の形態を簡単に説明すれば、次のとおりである。
この実施の形態は、シリコン基板と、シリコン基板の主面にBOX層を介して形成されたSOI層とからなるSOI基板に形成された電界効果トランジスタを有する半導体装置である。電界効果トランジスタは、浅溝素子分離に囲まれたSOI層の活性領域に形成され、浅溝素子分離は、SOI層およびBOX層を貫通してシリコン基板に達する浅溝と、浅溝の内部に埋め込まれた絶縁物とからなり、シリコン基板の主面とSOI層の側面に沿って延びる線とが交差する第1の位置が、浅溝の側壁に沿って延びる線とシリコン基板の主面に沿って延びる線とが交差する第2の位置よりも、浅溝素子分離と反対方向に後退している。
また、この実施の形態は、シリコン基板と、シリコン基板の主面にBOX層を介して形成されたSOI層とからなるSOI基板に形成された電界効果トランジスタを有する半導体装置である。電界効果トランジスタは、浅溝素子分離に囲まれたSOI層の活性領域に形成され、浅溝素子分離は、SOI層およびBOX層を貫通してシリコン基板に達する浅溝と、浅溝の内部に埋め込まれた絶縁物とからなり、シリコン基板の主面とSOI層の側面に沿って延びる線とが交差する第1の位置が、浅溝の側壁に沿って延びる線とシリコン基板の主面に沿って延びる線とが交差する第2の位置よりも、浅溝素子分離と反対方向に後退し、第2の位置におけるシリコン基板の角が曲面を有している。第1の位置と第2の位置との距離を第1の距離とし、曲面とシリコン基板の主面とが交差する第3の位置と第2の位置との距離を第2距離とし、第1の距離と第2の距離との差を第3の距離とすると、第3の距離は0よりも大きく、第2の距離の半分以上、または曲面の曲率半径の半分以上である。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの一実施の形態によって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
SOI基板のSOI層と浅溝素子分離との境界部の形状を改善することにより、半導体装置の低消費電力化を実現することができる。
本発明者らが検討した浅溝素子分離のバーズビーク形状を説明するためのSOI基板の要部断面図である。 本発明者らが検討した第1の浅溝素子分離を示すSOI基板の要部断面図である。 本発明者らが検討した第2の浅溝素子分離を示すSOI基板の要部断面図である。 本実施の形態1によるSTI境界部のチャネル幅方向に沿った断面を拡大して示す模式図である。 (a)および(b)は、それぞれ従来のSTI境界部のチャネル幅方向に沿った断面を拡大して示す模式図および本実施の形態1によるSTI境界部のチャネル幅方向に沿った断面を拡大して示す模式図である。 本実施の形態1による電界効果トランジスタの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である。 図6に続く電界効果トランジスタの製造工程中の図6と同じ箇所の要部断面図である。 図7に続く電界効果トランジスタの製造工程中の図6と同じ箇所の要部断面図である。 図8に続く電界効果トランジスタの製造工程中の図6と同じ箇所の要部断面図である。 図9に続く電界効果トランジスタの製造工程中の図6と同じ箇所の要部断面図である。 図10に続く電界効果トランジスタの製造工程中の図6と同じ箇所の要部断面図である。 図11に続く電界効果トランジスタの製造工程中の図6と同じ箇所の要部断面図である。 図12に続く電界効果トランジスタの製造工程中の図6と同じ箇所の要部断面図である。 図13に続く電界効果トランジスタの製造工程中の図6と同じ箇所の要部断面図である。 図14に続く電界効果トランジスタの製造工程中の図6と同じ箇所の要部断面図である。 図15に続く電界効果トランジスタの製造工程中の図6と同じ箇所の要部断面図である。 図16に続く電界効果トランジスタの製造工程中の図6と同じ箇所の要部断面図である。 図17に続く電界効果トランジスタの製造工程中の要部平面図である。 図18に続く電界効果トランジスタの製造工程中の要部断面図である。 本実施の形態1による電界効果トランジスタのドレイン電流とゲート電圧との関係を説明するグラフ図である。 本実施の形態1による電界効果トランジスタのしきい値電圧とゲート幅との関係を説明するグラフ図である。 本実施の形態1による電界効果トランジスタのしきい値電圧と基板バイアス電圧との関係を説明するグラフ図である。 本実施の形態2による電界効果トランジスタの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である。 図23に続く電界効果トランジスタの製造工程中の図23と同じ箇所の要部断面図である。 本実施の形態3による電界効果トランジスタの製造工程を示す半導体基板の要部断面図である。 図25に続く電界効果トランジスタの製造工程中の図25と同じ箇所の要部断面図である。 図26に続く電界効果トランジスタの製造工程中の図25と同じ箇所の要部断面図である。 図27に続く電界効果トランジスタの製造工程中の図25と同じ箇所の要部断面図である。
以下の実施の形態において、便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、以下の実施の形態においては、電界効果トランジスタを代表するMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)をMISと略し、pチャネル型のMISFETをpMISと略し、nチャネル型のMISFETをnMISと略す。
また、以下の実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
まず、本発明の実施の形態による素子分離の端部構造がより明確となると思われるため、これまで本発明者らによって検討された素子分離の形成方法について簡単に説明する。
現在の半導体装置における素子分離には、主として浅溝素子分離(STI:Shallow Trench Isolation)が用いられている。この浅溝素子分離の形成方法を、図2に示す電界効果トランジスタのチャネル幅方向に沿って切断した要部断面図を用いて以下に説明する。まず、リソグラフィー工程によって素子分離領域を規定して、例えばドライエッチング法によりシリコン基板3に浅溝(Shallow Trench)5を形成する。続いて、シリコン基板3の主面上に絶縁物6を堆積した後、例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により絶縁物6の表面を研磨して、浅溝5の内部に絶縁物6を埋め込む。このように浅溝5の内部に埋め込まれた絶縁物6によって浅溝素子分離4が形成される。上面から見たときに、電界効果トランジスタの活性領域となるシリコン基板3が露出する部分と、浅溝素子分離4の絶縁物6が露出する部分とが形成される。シリコン基板3の主面におけるシリコン基板3と浅溝素子分離4の絶縁物6とが接する境界部(図2中、円で囲まれた領域;以下、単にSTI境界部と記す)Sjは、シリコン基板3に対して何も処置を施さない場合においては角張った形状となる。その後、シリコン基板3の主面にゲート絶縁膜14およびゲート電極16を順次形成する。
ところが、STI境界部Sjのシリコン基板3の形状が角張っていると、ゲート電極16とシリコン基板3との間にかかる電界がSTI境界部Sjにおいて特に強くなり、トランジスタ特性に、例えばキンク特性が現れてしまう。キンク特性とはドレイン電流が所定のゲート電圧以上で急に大きくなる特性であり、その効果によって、電界効果トランジスタのオフ状態でのリーク電流が増大してしまう。
そこで、シリコン基板3に浅溝素子分離4を形成する場合は、浅溝5を形成した後、浅溝5の内部に絶縁物6を埋め込む前に、シリコン基板3に熱酸化処理を施して、浅溝5の内面に10〜20nm程度の薄い熱酸化膜を形成する。このように浅溝5の内面に薄い熱酸化膜を形成すると、図3に示すように、STI境界部Sjのシリコン基板3の角が削れて、STI境界部Sjのシリコン基板3に曲率半径にして2nm〜10nm程度の丸みを持たせることができる。STI境界部Sjのシリコン基板3に丸みを持たせることにより、シリコン基板3に浅溝素子分離4を形成する場合において、トランジスタ特性に現れる前述のキンク特性を防止することができる。
しかしながら、前述したシリコン基板3に浅溝素子分離4を形成する方法をSOI基板に適用すると、浅溝5の内面に熱酸化膜を形成する工程においてSTI境界部Sjに近いBOX層2の厚さが増大することが分かった。結果として前述の図1に示したように、STI境界部Sjに近いSOI層1が上部に湾曲するような現象が生じる。すなわち、キンク特性を解決するために行った熱酸化処理により、逆にトランジスタ特性が悪化してしまう。このため、SOI基板では、この浅溝5の内面に熱酸化膜を形成する工程を省くことが望ましい。
ところで、SOI基板の場合は、SOI層1の厚みが薄いため、前述したシリコン基板3に浅溝素子分離4を形成する場合と比べて、STI境界部SjのSOI層1を極端に丸くしなくてもキンク特性が出にくい。そこで、半導体チップに搭載する電界効果トランジスタを全てこのSOI型の電界効果トランジスタとすることができれば、浅溝5の内面に熱酸化膜を形成しない浅溝素子分離4を使用することも可能である。しかしながら、多くの半導体製品、特に、システムオンチップ(SoC:System on Chip)と呼ばれる半導体製品においては、SOI素子とバルク素子(例えばアナログ回路用素子、高耐圧トランジスタ、または静電保護素子など)とを同一基板に形成する場合が多い。この場合には、バルク型の電界効果トランジスタに対しては、前述した浅溝5の内面に熱酸化膜を形成した浅溝素子分離4が必要となる。このため、浅溝5の内面に熱酸化処理を行ってもSOI型の電界効果トランジスタの特性に悪影響を及ぼさない浅溝素子分離の構造が必要である。
(実施の形態1)
本発明者らの検討によれば、STI境界部Sjに近いBOX層2の厚さの増大によるトランジスタ特性への影響を回避させるためには、BOX層2下のシリコン基板3側から見た浅溝素子分離4の端部位置よりも、SOI層1の端部位置を後退させれば良いことが明らかとなった。
以下、本実施の形態1によるSTI境界部Sjの構造を図4および図5を用いて説明する。図4は本実施の形態1によるSTI境界部Sjのチャネル幅方向に沿った断面を拡大して示す模式図、図5(a)および(b)は、それぞれ従来のSTI境界部Sjのチャネル幅方向に沿った断面を拡大して示す模式図および本実施の形態1によるSTI境界部Sjのチャネル幅方向に沿った断面を拡大して示す模式図である。
図4に示すように、シリコン基板3に浅溝5を形成する際、一般にドライエッチング法が用いられるが、そのエッチング特性によって浅溝側壁8はわずかに傾斜する。この浅溝側壁8に沿って延びる線とシリコン基板3の主面に沿って延びる線とが交差する位置(第2の位置)をSTIエッジ9と定義する。また、シリコン基板3の主面とSOI層1の側面に沿って延びる線とが交差する位置(第1の位置)をSOIエッジ10と定義する。STIエッジ9の付近のシリコン基板3は丸められており、例えばその曲率半径は1nm以上20nm以下である。また、この曲面とシリコン基板3の主面とが交差する位置(またはバーズビーク部の端部Eg;第3の位置)と、STIエッジ9との距離をバーズビーク部の長さ(第2の距離)LBBと定義する。これはバーズビーク部を真円と近似すれば、STIエッジ9付近のシリコン基板3の曲率半径(以下、STIエッジ曲率半径と記す)RBBと等しくなる。
これらの定義を用いることにより、STIエッジ9とSOIエッジ10との距離(第1の距離)をLとすると、SOIエッジ10のバーズビーク部の端部Egからの後退距離(第3の距離)LACTは次式で表すことができる。
L=LACT+LBB=LACT+RBB
本発明者らによる検討によれば、トランジスタ特性がバーズビーク形状の影響を受けないためには、SOIエッジ10がバーズビーク部の端部Egよりも後退していること、つまり後退距離LACTが0よりも大きいこと(LACT>0)が必要であり、好ましくは、後退距離LACTがSTIエッジ曲率半径RBB(≒バーズビーク部の長さLBB)の1/2以上(LACT≧RBB/2)必要であることが明らかとなった。なお、本実施の形態1におけるSTIエッジ9とSOIエッジ10との距離Lは5nm〜30nmである。
次に、上記理由について、図5(a)および(b)を用いて説明する。
図5(a)は、SOIエッジ10の後退距離LACTが0の場合(バーズビーク部上にSOIエッジ10が位置している場合)のSTI境界部Sjの断面模式図を示す。後退距離LACTが0の場合は、SOIエッジ10付近において、シリコン基板3からゲート電極(図示は省略)に至る電気力線の本数密度、すなわち電束密度が低くなる。このことはSOIエッジ10付近において、ゲート長の短い(例えば40nm程度)微細な電界効果トランジスタのしきい値電圧が下がること、また、ゲート長に係わらず基板バイアス係数が小さくなることを意味する。
STIエッジ曲率半径RBBが大きくなれば電束密度は一定となるため、十分に電束密度が均一になる条件を考えると、SOIエッジ10をバーズビーク部の端部Egよりも後退させること(LACT>0の条件)が必要である。しかし、この条件においてもバーズビーク部の端部Egにおいて完全に電束密度が一定であるとは言えないので、SOIエッジ10をバーズビーク部の長さLBBの半分程度は余計に後退させて、バーズビーク部の端部EgからのSOIエッジ10の後退距離LACTをSTIエッジ曲率半径RBBの半分以上とする(LACT≧RBB/2の条件)方が、マージンを考慮すると望ましい。
図5(b)は、SOIエッジ10の後退距離LACTをSTIエッジ曲率半径RBBの半分以上とした場合(LACT≧RBB/2)のSTI境界部Sjの断面模式図を示す。後退距離LACTをSTIエッジ曲率半径RBBの半分以上としても、トランジスタ特性の観点からは何の問題も生じない。しかし、あまり後退距離LACTを大きくしてしまうと電界効果トランジスタの活性領域の面積、あるいは実効的なチャネル幅が小さくなるため、高集積化の観点では望ましくない。そのため、前述した条件、すなわち後退距離LACTを0よりも大きくする(LACT>0)条件または後退距離LACTをSTIエッジ曲率半径RBBの半分以上とする(LACT≧RBB/2)条件を満たしながら、後退距離LACTを可能な限り小さくする。
前述したSTI境界部Sjの構造の特徴点を別の言葉で記述すれば、次のようになる。BOX層2の膜厚をTBOX、電界効果トランジスタの活性領域の中央部におけるBOX層2の膜厚をTCBOX、SOIエッジ10でのBOX層2の膜厚をTEBOX、基板状態(デバイス製造工程に入る以前のSOI基板を意味する)でのBOX層2の膜厚偏差をTDBOXとしたとき、
TCBOX−TDBOX≦TEBOX≦TCBOX+TDBOX
と記述することもできる。ここでBOX層2の膜厚偏差TDBOXは、現在のSOI基板の製造技術によれば、ロット間偏差などを考慮しても1nm以内であり、STIエッジ曲率半径RBBと比べて十分に小さいため、近似的には
TEBOX=TCBOX
となる。
前述したように、浅溝5の内面に熱酸化膜を形成する工程を省けば、SOI型の電界効果トランジスタの特性は改善されるが、この場合においても、STI境界部Sjに上記条件(LACT>0の条件またはLACT≧RBB/2の条件)を満たした構造を採用する方が、より安定したトランジスタ特性を得ることができる。さらに、浅溝5の内面に熱酸化膜を形成する工程を省いたとしても、SOI型の電界効果トランジスタの製造工程における熱処理あるいは酸化工程により、SOI層1の膜厚が薄いために表面から近い距離にあるBOX層2の膜厚が増大してバーズビーク形状になる可能性があるため、STI境界部Sjに上記条件(LACT>0の条件またはLACT≧RBB/2の条件)を満たす構造をとることが望ましい。
このように、本実施の形態1によれば、SOI基板に電界効果トランジスタを形成した場合、以下に示すような効果が得られる。
まず、BOX層2の膜厚が活性領域においてほぼ一定であるという、TCBOX−TDBOX≦TEBOX≦TCBOX+TDBOXの条件が満たされる事による効果としては、次の4つの効果を挙げることができる。(1)SOIエッジ10の短チャネル効果の抑制能力が、活性領域の中央部の短チャネル効果の抑制能力と同程度であるため、ゲート長に係わらず、トランジスタ特性の均一性が保たれる。(2)SOIエッジ10におけるしきい値電圧が、活性領域の中央部におけるしきい値電圧と同程度となるため、ゲート幅によらずしきい値電圧が一定になる。(3)サブスレッショルド特性が一定になる。(4)電界効果トランジスタのオン−オフ特性がチャネル幅によらず一定になる。
また、電束密度がほぼ一定という、LACT>0の条件またはLACT≧RBB/2の条件が満たされることによる効果としては、次の2つの効果を挙げることができる。(5)シリコン基板3に添加する不純物の濃度を変化させた時のしきい値電圧の変化がチャネル幅によらずほぼ一定になる。(6)基板バイアス電圧を印加したときのしきい値電圧の変化、すなわち基板バイアス係数がチャネル幅によらずほぼ一定になる。
これら(1)〜(6)の効果を総合して、半導体装置に用いられる微小寸法の電界効果トランジスタの特性が寸法変化によらず均一性が向上するため、回路特性の偏差も小さくなり、結果として回路の動作マージンを小さく取ることが可能となる。これにより、半導体装置の性能電力比の向上が可能となり、言い換えれば、同一性能の時にはより低電力に、同一電力の時にはより高性能にすることが可能となる。
次に、本実施の形態1による半導体装置に搭載される電界効果トランジスタの製造方法を図6〜図22を用いて工程順に説明する。図6〜図17は電界効果トランジスタの要部断面図、図18は電界効果トランジスタの要部平面図、図19は電界効果トランジスタの要部断面図、図20は電界効果トランジスタのドレイン電流とゲート電圧との関係を説明するグラフ図、図21は電界効果トランジスタのしきい値電圧とゲート幅との関係を説明するグラフ図、図22は電界効果トランジスタのしきい値電圧と基板バイアス電圧との関係を説明するグラフ図である。
まず、図6に示すようなシリコン基板3とBOX層2とSOI層1とからなるSOI基板を用意する。シリコン基板3は、例えば面方位が(100)、抵抗率が5Ωcm程度のp型単結晶シリコンからなる。SOI層1は、例えば面方位が(100)、オリエンテーションフラットまたはノッチと平行な方向の結晶方位が<110>、厚さが20nmのp型単結晶シリコンからなる。BOX層2は、例えば厚さが10nmの酸化シリコン膜からなる。
次に、本実施の形態1による浅溝素子分離4を形成する。以下、図7〜図16を用いて浅溝素子分離4の製造過程を順に説明する。
図7に示すように、SOI基板の主面上に、酸化シリコン膜11および窒化シリコン膜12を順次形成する。酸化シリコン膜11は、例えば熱酸化法により形成され、その厚さは10nm程度である。また、窒化シリコン膜12は、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法により形成され、その厚さは120nm程度である。窒化シリコン膜12は、後に説明するCMP工程におけるストッパ層として機能し、酸化シリコン膜11は窒化シリコン膜12の下地として、SOI層1またはシリコン基板3の活性領域の保護膜として機能する。なおこのとき、SOI層1のシリコンは酸化シリコン膜11の形成により消費されて、膜厚がおよそ15nmに減少する。
次に、図8に示すように、フォトリソグラフィ法により素子分離領域を規定するレジストパターンを形成し、そのレジストパターンをマスクとしてドライエッチング法により素子分離領域の窒化シリコン膜12および酸化シリコン膜11を除去する。
次に、図9に示すように、SOI基板の主面上に、例えば厚さ30nm程度の酸化シリコン膜をCVD法により堆積した後、その酸化シリコン膜を異方性ドライエッチング法により加工して、酸化シリコン膜11および窒化シリコン膜12からなる積層膜の側壁にサイドウォール13を形成する。サイドウォール13の幅LSWは、例えば30nm程度である。サイドウォール13を形成する際、シリコンに対する選択性を持たせた異方性ドライエッチング法を用いることにより、SOI層1はエッチングされない。ここでは、サイドウォール13の幅LSWとして30nmを例示したが、前述した後退距離LACTの設計値に応じて変えることができる。
次に、図10に示すように、異方性ドライエッチング法によりシリコン基板3に浅溝5を形成する。窒化シリコン膜12およびサイドウォール13をマスクとして、エッチングガスを切り替えながらSOI層1、BOX層2およびシリコン基板3の順にエッチングする。浅溝5の深さは、例えば300nmである。図10には、素子形成領域の一部と浅溝5の片側側面部分のみを示している。浅溝5の反対側の側面が対称の形状になっていることは、通常の素子分離領域形成工程による場合と全く同じである。
次に、図11に示すように、ウェットエッチング法によりサイドウォール13を除去する。露出しているBOX層2および酸化シリコン膜11の側面がわずかに浸食される。
次に、図12に示すように、異方性ドライエッチング法により、窒化シリコン膜12をマスクとして、露出したSOI層1を除去する。この工程により、STIエッジ9からSOIエッジ10が後退した構造ができ上がる。
次に、図13に示すように、SOI基板の主面上に絶縁物6を形成する。絶縁物6は、例えば高密度プラズマ(HDP:High Deposition Plasma)CVD法により形成する。
次に、図14に示すように、CMP法により、絶縁物6を研磨して平坦に加工する。絶縁物6の研磨量を調整することにより、例えば窒化シリコン膜12の残りの厚さを30nm程度とする。
次に、図15に示すように、リン酸を用いたウェットエッチング法により窒化シリコン膜12を除去する。
次に、図16に示すように、ウェットエッチング法によりSOI層1上の酸化シリコン膜11および素子分離領域の絶縁物6の一部を除去する。SOI層1の露出している表面の高さと素子分離領域の絶縁物6の表面の高さとの差は、ゲート電極の形成条件に合うように、適宜酸化シリコン膜11の厚さ、CMP法による研磨後の窒化シリコン膜12の残りの厚さ、および本工程のウェットエッチング法におけるウェットエッチング量によって調整する。図2〜図16を用いて説明した製造工程によって、本実施の形態1による浅溝素子分離4が完成する。
次に、本実施の形態1による電界効果トランジスタを形成する。以下、図17〜図19を用いて電界効果トランジスタの製造過程を順に説明する。以下に示す各工程は、本発明の主要な内容とは直接関わらず、一般的な電界効果トランジスタの製造工程によるものであるから、製品の仕様や目的に応じて適宜変更して用いることが可能であり、そのことによって本発明の効果が変化するものではない。本実施の形態1では、電界効果トランジスタとしてCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)デバイスを例示する。
前述した図16に示した断面形状を持つSOI基板に対して、通常のウェル注入工程を行う。本実施の形態1で例示する電界効果トランジスタはCMOSデバイスであるから、nMIS領域のシリコン基板3にp型の導電性を示す不純物が注入され、pMIS領域のシリコン基板3にn型の導電性を示す不純物が注入される。ここでは、SOI型の電界効果トランジスタであるが、素子分離領域形成工程を経た後のSOI層1の厚さが15nm程度、BOX層2の厚さが10nm程度と、両者ともに極薄であることから、活性領域のSOI層1の表面から不純物を注入する際に、その加速エネルギーを適度に調整すれば、ほとんどの不純物をシリコン基板3に注入することができる。不純物の深さ方向分布を調整するために、加速エネルギーおよび注入量の異なる複数回のイオン注入工程を組み合わせてもよい。この不純物の注入量、およびその後にSOI基板に施される熱処理の温度および時間によって、nMISおよびpMISのしきい電圧を適度に調整することができる。
次に、図17に示すように、SOI層1の表面にゲート絶縁膜14を形成した後、ゲート絶縁膜14上にゲート電極を構成する導電膜15を形成する。ゲート絶縁膜14は、例えばHfSiON系の高誘電率膜からなり、導電膜15は、例えば多結晶シリコン膜および窒化チタン膜を順次堆積した積層膜からなる。多結晶シリコン膜の厚さは、例えば85nm程度であり、窒化チタン膜の厚さは、例えば15nm程度である。多結晶シリコン膜には、十分に低い導電率を得るために、高濃度の不純物が添加されている。STIエッジ9に対してSOIエッジ10が後退している構造であるが、ゲート絶縁膜14および導電膜15は、前述した適度な段差の設定により連続的に切れることなく形成されているので、STI境界部Sjにおける電界集中やリーク電流の増大は起こらない。
次に、図18に示すように、フォトリソグラフィ法により、ゲート電極領域を規定するレジストパターンを形成する。ゲート電極のゲート幅は、例えば100nm以下、ゲート長は、例えば50nm以下である。ここでは、ゲート長を30nmとするためにArFステッパを用いる。そのレジストパターンをマスクとしてドライエッチング法により導電膜15を加工して、ゲート電極16を形成する。図18中、活性領域を囲む外側の矩形がSTIエッジ9を示し、内側の矩形がSOIエッジ10を示している。このレイアウトは、SOIエッジ10がSTIエッジ9から後退していることを除けば、通常の電界効果トランジスタのレイアウトと全く同じである。なお、前述した図6〜図17に示した電界効果トランジスタの要部断面図は、図18に示すA−A′線に沿った断面を拡大した図である。
次に、図19に示すように、SOI基板の主面上に、例えば厚さ10nm程度の酸化シリコン膜17を形成する。続いて、nMIS領域のゲート電極16の両側のSOI層1にn型の導電性を示す不純物(例えばリンまたはヒ素)をイオン注入して、nMISのn型拡張領域を形成する。同様に、pMIS領域のゲート電極16の両側のSOI層1にp型の導電性を示す不純物(例えばフッ化ボロン)をイオン注入して、pMISのp型拡張領域を形成する。
次に、SOI基板の主面上に、例えば厚さ25nm程度の窒化シリコン膜を形成した後、その窒化シリコン膜を異方性ドライエッチング法により加工して、窒化シリコン膜からなるサイドウォール18を形成する。続いて、nMIS領域のSOI層1にn型の導電性を示す不純物をイオン注入し、ゲート電極16およびサイドウォール18に対して自己整合的にn型拡散領域を形成することにより、n型拡張領域およびn型拡散領域からなるnMISのソース・ドレイン19nを形成する。同様に、pMIS領域のSOI層1にp型の導電性を示す不純物をイオン注入し、ゲート電極16およびサイドウォール18に対して自己整合的にp型拡散領域を形成することにより、p型拡張領域およびp型拡散領域からなるpMISのソース・ドレイン19pを形成する。
なお、n型拡張領域およびp型拡張領域の形成前、またはn型拡散領域およびp型拡散領域の形成前に、選択シリコンエピタキシャル成長において積み上げ構造を形成することにより、ソース・ドレイン19n,19pの抵抗を低減してもよい。
次に、ソース・ドレイン19n,19pが形成されたSOI層1の表面に自己整合法によりシリサイド層20を形成する。続いて、SOI基板の主面上に層間絶縁膜21を形成した後、レジストパターンをマスクとしてドライエッチング法により層間絶縁膜21を加工して、接続孔22を形成する。この接続孔22はソース・ドレイン19n,19p上などの必要部分に形成する。続いて、接続孔22の内部にプラグ23を形成した後、プラグ23に接続する第1層目の配線24を形成する。その後、さらに上層の配線を形成するが、その図示は省略する。図17〜図19を用いて説明した製造工程によって、本実施の形態1による電界効果トランジスタが完成する。なお、前述した浅溝素子分離4および電界効果トランジスタの製造工程は、最も基本的な製造工程である。
浅溝素子分離4のSTI境界部Sjを、本実施の形態1によるSOIエッジ10がSTIエッジ9よりも後退する構造とすることにより、電界効果トランジスタのゲート幅(チャネル幅)に関わらず、ドレイン電流−ゲート電圧特性に現れるキンク特性、短チャネル特性、および基板バイアス係数の変化を防止することができる。
図20に、電界効果トランジスタのドレイン電流−ゲート電圧特性を示す。本発明を適用しない従来のSTI境界部Sjを有する電界効果トランジスタの場合、広チャネルの電界効果トランジスタの特性は、点線で示すように正常であるが、狭チャネルの電界効果トランジスタの特性は、実線で示すようにキンク特性が現れ、傾きS係数も大きくなる。これに対して、本実施の形態1による電界効果トランジスタの場合、狭チャネルの電界効果トランジスタであっても、その特性は、破線で示した広チャネルの電界効果トランジスタの特性と一致する。
また、図21に、電界効果トランジスタのしきい値電圧のゲート幅依存性を示す。本発明を適用しない従来のSTI境界部Sjを有する電界効果トランジスタの場合、しきい電圧およびS係数はゲート幅に依存するが、本実施の形態1による電界効果トランジスタの場合、しきい電圧およびS係数はゲート幅に依存しない。
また、図22に、電界効果トランジスタのしきい電圧の基板バイアス依存性を示す。本発明を適用しない従来のSTI境界部Sjを有する電界効果トランジスタの場合、広チャネルの電界効果トランジスタの特性と狭チャネルの電界効果トランジスタの特性とは異なる。これに対して、本実施の形態1による電界効果トランジスタの場合、狭チャネルの電界効果トランジスタであっても、その特性は、破線で示した広チャネルの電界効果トランジスタの特性と一致する。
(実施の形態2)
本実施の形態2による半導体装置は、前述した実施の形態1と同様であり、浅溝素子分離4のSTI境界部Sjを、SOIエッジ10がSTIエッジ9よりも後退する構造としているが、STIエッジ9の形状が前述した実施の形態1と相違する。すなわち、前述した実施の形態1では、STIエッジ9はほぼ垂直に加工されたままの形状であるが、これに対して、本実施の形態2では、STIエッジ9が丸く加工されている。このような本実施の形態2による浅溝素子分離4の製造方法について図23および図24を用いて製造工程に従って説明する。図23および図24は浅溝素子分離4の製造方法を示す要部断面図である。なお、シリコン基板3に浅溝5を形成し、サイドウォール13を除去するまでの製造過程(前述の図11)は、前述した実施の形態1と同様であるため、その説明を省略する。
まず、前述した実施の形態1の図11に示した構造とした後、SOI基板に高温短時間の酸化処理(ISSG:In-Site Steam Generation)を施す。これにより、図23に示すように、STIエッジ9の角が丸まり、かつ後退前のSOIエッジ10の角も丸くなる。このとき、STIエッジ曲率半径RBBが1nm以上20nm以下、例えば7nmとなるように酸化量を調整する。同時に、STIエッジ9付近のBOX層2の厚さが少し厚くなる。
次に、図24に示すように、異方性ドライエッチング法により、窒化シリコン膜12をマスクとして、露出したSOI層1を除去する。この工程により、STIエッジ9からSOIエッジ10が後退した構造ができ上がる。後退したSOIエッジ10は、ドライエッチングによる端面であるため、この時点では丸くなってはいない。その後のゲート絶縁膜を形成する工程等によりこの端部はその後わずかに丸まる。しかし、前述の図23に示したような大きな曲率半径にはならず、SOIエッジ10直下のBOX層2の厚さが変化することもない。
本実施の形態2によれば、前述した実施の形態1と同様に、チャネル幅依存性の小さい電気的特性を有する電界効果トランジスタを形成することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態3による半導体装置は、前述した実施の形態2と同様であり、浅溝素子分離4のSTI境界部Sjを、SOIエッジ10がSTIエッジ9よりも後退する構造とし、STIエッジ9が丸く加工されているが、STIエッジ9を丸く加工する方法が、前述した実施の形態2と相違する。このような本実施の形態3による浅溝素子分離の製造工程について図25を用いて説明する。図25は浅溝素子分離の製造方法を示す要部断面図である。なお、シリコン基板3に浅溝5を形成し、サイドウォール13を除去し、さらに露出したSOI層1を除去するまでの製造過程(前述の図12)は、前述した実施の形態1と同様であるため、その説明を省略する。
まず、前述した実施の形態1の図12に示した構造、すなわち、STIエッジ9からSOIエッジ10が後退した構造とした後、SOI基板に高温短時間の酸化処理(ISSC)を施す。これにより、図25に示すように、STIエッジ9の角が丸まり、かつ後退後のSOIエッジ10の角も少しだけ丸くなる。このとき、STIエッジ曲率半径RBBが、例えば7nmとなるように酸化量を調整する。上記酸化処理を行う際、SOIエッジ10の直下のシリコン基板1は端部になっていない。従って、この部分の酸化量は、SOIエッジ10を後退しない状態で酸化処理を行った場合(例えば前述の図23に示す状態)の酸化量よりも少なくなる。
このように、本実施の形態3によれば、前述した実施の形態1と同様に、チャネル幅依存性の小さい電気的特性を有する電界効果トランジスタを形成することができる。しかし、SOIエッジ10の直下のBOX層2の厚さがごくわずかに増加するため、基板バイアス係数のチャネル幅依存性は前述した実施の形態1および2よりもわずかに悪化する。
(実施の形態4)
本実施の形態4による半導体装置は、SOI素子とバルク素子とを同一基板の主面上に形成している。SOI素子が形成される領域の浅溝素子分離は前述した実施の形態2と同様の製造方法により形成されるため、ここでは、主にバルク素子が形成される領域の浅溝素子分離の製造方法について説明する。このような本実施の形態4による浅溝素子分離の製造方法を図26〜図27を用いて工程順に説明する。図26〜図27は浅溝素子分離の製造方法を示す要部断面図である。なお、シリコン基板3に浅溝5を形成し、サイドウォール13を除去し、さらに露出したSOI層1を除去するまでの製造過程(前述の図24)は、前述した実施の形態2と同様であるため、その説明を省略する。
まず、前述した実施の形態2の図24に示した構造、すなわち、STIエッジ9からSOIエッジ10が後退した構造とする。続いて、前述した実施の形態1の図13〜図16を用いて説明した製造過程と同様にして、浅溝5の内部に絶縁物6を埋め込み、窒化シリコン膜12を除去する。これにより、図26に示すように、STIエッジ9の角が丸まるが、後退後のSOIエッジ10の角はほとんど丸くなっていない。
その後、図27に示すように、フォトリソグラフィ法により、バルク素子領域を規定するレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとしたドライエッチング法によりこのバルク素子領域のSOI層1を除去する。
次に、図28に示すように、ウェットエッチング法によりBOX層2を除去する。さらに必要に応じて、シリコン基板3の主面のダメージを除去するために、犠牲酸化処理を行い、この犠牲酸化処理により形成された犠牲酸化膜をウェットエッチング法により除去する。また、ウェットエッチング量を適宜調整して、バルク素子の活性領域のシリコン基板3の主面の高さと浅溝素子分離4の絶縁物6の上面の高さが適度になるように調整する。これにより、バルク素子領域では、STIエッジ9を丸くできるのでキンク特性が電界効果トランジスタのドレイン電極−ゲート電圧特性に現れず、かつ、SOI素子領域では、SOIエッジ10にSOI素子特性が最適になるような丸め形状を実現することができるので、SOI素子とバルク素子との同一基板での混載が可能となる。
その後、電界効果トランジスタを形成する場合は、ゲート絶縁膜、ゲート電極およびソース・ドレインなどを形成する。電界効果トランジスタが使用される回路、例えば低電圧ロジック回路(本発明ではこれをSOI素子で構成する)、あるいはI/O回路またはアナログ回路などの高電圧を扱う回路(本発明ではこれらをバルク素子で構成する)に合わせて、適宜、ゲート絶縁膜の厚さ、ゲート電極を構成する導電材料(例えばSOI型の電界効果トランジスタには前述した実施の形態1で例示した窒化チタン膜と多結晶シリコン膜とからなる積層構造のゲート電極を用いるが、バルク型の電界効果トランジスタには多結晶シリコン膜からなる単層構造のゲート電極を用いる)、しきい値電圧、またはソース・ドレインの構成など、多くの設計的事項を最適化させる。これらの設計的事項は、従来の複数の電圧に対応した半導体装置の製造工程と全く同じ考え方により最適化され、これによって、本発明の効果が影響されることはない。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、低消費電力の情報通信機器、携帯情報端末、情報家電、および機械装置などの電子装置に搭載されるSOI基板に形成された半導体装置に適用することができる。
1 SOI層
2 BOX層
3 シリコン基板
4 浅溝素子分離
5 浅溝
6 絶縁物
8 浅溝側壁
9 STIエッジ
10 SOIエッジ
11 酸化シリコン膜
12 窒化シリコン膜
13 サイドウォール
14 ゲート絶縁膜
15 導電膜
16 ゲート電極
17 酸化シリコン膜
18 サイドウォール
19n,19p ソース・ドレイン
20 シリサイド層
21 層間絶縁膜
22 接続孔
23 プラグ
24 配線
Eg バーズビーク部の端部
L 距離
ACT 後退距離
BB バーズビーク部の長さ
SW
BB STIエッジ曲率半径
Sj STI境界部

Claims (15)

  1. シリコン基板と、前記シリコン基板の主面にBOX層を介して形成されたSOI層とからなるSOI基板に形成された電界効果トランジスタを有する半導体装置であって、
    前記電界効果トランジスタは、浅溝素子分離に囲まれた前記SOI層の活性領域に形成され、前記浅溝素子分離は、前記SOI層および前記BOX層を貫通して前記シリコン基板に形成された浅溝と、前記浅溝の内部に埋め込まれた絶縁物とからなり、
    前記シリコン基板の主面と前記SOI層の側面に沿って延びる線とが交差する第1の位置が、前記浅溝の側壁に沿って延びる線と前記シリコン基板の主面に沿って延びる線とが交差する第2の位置よりも、前記浅溝素子分離と反対方向に後退していることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、前記BOX層の上に前記SOI層が形成されていない領域には、前記BOX層の上に前記浅溝の内部に埋め込まれた前記絶縁物と一体の絶縁物が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1記載の半導体装置において、前記BOX層の厚さが10nmであることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1記載の半導体装置において、前記電界効果トランジスタのゲート電極のゲート幅は100nm以下であることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1記載の半導体装置において、前記電界効果トランジスタのゲート電極のゲート長は50nm以下であることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1記載の半導体装置において、前記シリコン基板の主面と前記SOI層の側面に沿って延びる線とが交差する第1の位置と、前記浅溝の側壁に沿って延びる線と前記シリコン基板の主面に沿って延びる線とが交差する第2の位置との距離が0よりも大きいことを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項1記載の半導体装置において、前記シリコン基板の主面と前記SOI層の側面に沿って延びる線とが交差する第1の位置と、前記浅溝の側壁に沿って延びる線と前記シリコン基板の主面に沿って延びる線とが交差する第2の位置との距離が5nmから30nmであることを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項1記載の半導体装置において、前記浅溝の側壁に沿って延びる線と前記シリコン基板の主面に沿って延びる線とが交差する第2の位置における前記シリコン基板の角が曲面を有していることを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項1記載の半導体装置において、前記浅溝の側壁に沿って延びる線と前記シリコン基板の主面に沿って延びる線とが交差する第2の位置における前記シリコン基板の角が、1nm以上20nm以下の曲率半径の曲面を有していることを特徴とする半導体装置。
  10. 請求項1記載の半導体装置において、前記浅溝の側壁に沿って延びる線と前記シリコン基板の主面に沿って延びる線とが交差する第2の位置における前記シリコン基板の角が曲面を有しており、
    前記シリコン基板の主面と前記SOI層の側面に沿って延びる線とが交差する第1の位置と、前記浅溝の側壁に沿って延びる線と前記シリコン基板の主面に沿って延びる線とが交差する第2の位置との距離を第1の距離とし、前記曲面と前記シリコン基板の主面とが交差する第3の位置と、前記浅溝の側壁に沿って延びる線と前記シリコン基板の主面に沿って延びる線とが交差する第2の位置との距離を第2の距離とし、前記第1の距離と前記第2の距離との差を第3の距離とすると、
    前記第3の距離は0より大きいことを特徴とする半導体装置。
  11. 請求項1記載の半導体装置において、前記浅溝の側壁に沿って延びる線と前記シリコン基板の主面に沿って延びる線とが交差する第2の位置における前記シリコン基板の角が曲面を有しており、
    前記シリコン基板の主面と前記SOI層の側面に沿って延びる線とが交差する第1の位置と、前記浅溝の側壁に沿って延びる線と前記シリコン基板の主面に沿って延びる線とが交差する第2の位置との距離を第1の距離とし、前記曲面と前記シリコン基板の主面とが交差する第3の位置と、前記浅溝の側壁に沿って延びる線と前記シリコン基板の主面に沿って延びる線とが交差する第2の位置との距離を第2の距離とし、前記第1の距離と前記第2の距離との差を第3の距離とすると、
    前記第3の距離は前記第2の距離の半分以上であることを特徴とする半導体装置。
  12. 請求項1記載の半導体装置において、前記浅溝の側壁に沿って延びる線と前記シリコン基板の主面に沿って延びる線とが交差する第2の位置における前記シリコン基板の角が曲面を有しており、
    前記シリコン基板の主面と前記SOI層の側面に沿って延びる線とが交差する第1の位置と、前記浅溝の側壁に沿って延びる線と前記シリコン基板の主面に沿って延びる線とが交差する第2の位置との距離を第1の距離とし、前記曲面と前記シリコン基板の主面とが交差する第3の位置と、前記浅溝の側壁に沿って延びる線と前記シリコン基板の主面に沿って延びる線とが交差する第2の位置との距離を第2の距離とし、前記第1の距離と前記第2の距離との差を第3の距離とすると、
    第3の距離は前記曲面の曲率半径の半分以上であることを特徴とする半導体装置。
  13. 請求項1記載の半導体装置において、前記浅溝素子分離に囲まれた前記SOI層の前記活性領域の周辺部における前記BOX層の厚さと、前記浅溝素子分離に囲まれた前記SOI層の前記活性領域の中央部における前記BOX層の厚さとが、製造されたときに許諾された前記BOX層の膜厚分布または変動と同程度の範囲内で同じであることを特徴とする半導体装置。
  14. 請求項1記載の半導体装置において、前記浅溝素子分離に囲まれた前記SOI層の前記活性領域の周辺部における前記BOX層を通過する、前記シリコン基板から前記電界効果トランジスタのゲート電極に至る電気力線の本数と、前記浅溝素子分離に囲まれた前記SOI層の前記活性領域の中央部における前記BOX層を通過する、前記シリコン基板から前記電界効果トランジスタのゲート電極に至る電気力線の本数とが、同じであることを特徴とする半導体装置。
  15. シリコン基板の主面の第1領域に第1の電界効果トランジスタを有し、前記シリコン基板の主面のBOX層を介してSOI層が形成された第2領域に第2の電界効果トランジスタを有する半導体装置であって、
    前記第1の電界効果トランジスタは、第1の浅溝素子分離に囲まれた前記シリコン基板の活性領域に形成され、前記第1の浅溝素子分離は、前記シリコン基板に形成された第1の浅溝と、前記第1の浅溝の内部に埋め込まれた第1の絶縁物とからなり、
    前記第1の浅溝の側壁に沿って延びる線と前記シリコン基板の主面に沿って延びる線とが交差する第4の位置における前記シリコン基板の角が、1nm以上20nm以下の曲率半径の曲面を有しており、
    前記第2の電界効果トランジスタは、第2の浅溝素子分離に囲まれた前記SOI層の活性領域に形成され、前記第2の浅溝素子分離は、前記SOI層および前記BOX層を貫通して前記シリコン基板に達する第2の浅溝と、前記第2の浅溝の内部に埋め込まれた第2の絶縁物とからなり、
    前記シリコン基板の主面と前記SOI層の側面に沿って延びる線とが交差する第1の位置が、前記第2の浅溝の側壁に沿って延びる線と前記シリコン基板の主面に沿って延びる線とが交差する第2の位置よりも、前記第2の浅溝素子分離と反対方向に後退していることを特徴とする半導体装置。
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