JP5081394B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体/絶縁膜/金属の積層構造を有するMISFETの製造方法に関し、特に、SOI(Silicon on Insulator)構造を有する半導体基板にMISFETを形成した半導体装置の製造方法に関する。
近年、LSIの高集積化、高性能化に伴ない、MISFET(Metal/Insulator/Semiconuctor Field Effect Transistor)の微細化が進み、ゲート長がスケーリングされることで、しきい電圧Vthが低下する短チャネル効果の問題が顕著となっている。この短チャネル効果は、MISFETのソースおよびドレイン部分の空乏層の広がりが、チャネル長の微細化に伴い、チャネル部分にまで影響を与えることに起因する。これを抑制するためには、チャネル部分の不純物濃度を高くし、ソースおよびドレイン部分の空乏層の広がりを抑制することが一つの方法であるが、チャネル部分の不純物濃度を高くすると、不純物散乱の増大に伴うキャリアの移動度により、駆動電流の劣化が問題となる。また、不純物濃度を高くすると、基板とソース、ドレイン間の寄生容量が増大し、MISFETの高速動作を阻害する。
また、従来、これらMISFETのしきい電圧Vthは、チャネル領域の不純物濃度によって制御されている。チャネルの不純物濃度制御は、100nmノード程度のデザインルールのLSIまでは、イオン注入技術と短時間熱処理技術とを駆使して比較的良好に行われている。
しかし、100nmノードもしくはそれ以降のデザインルールのMISFETにおいては、チャネルの不純物量によりしきい電圧Vthを制御する手法では、チャネル長が短くなるにつれて、1個当たりのMISFETのしきい電圧Vthに寄与する不純物の絶対数が少なくなるため、統計的なゆらぎによるのしきい電圧Vthのバラツキが無視できなくなっている(非特許文献1)。そこで、チャネル部の不純物濃度制御およびその他の方法によって、ゲート電極の仕事関数によってもMISFETのしきい電圧Vthを制御できるようにすることが、微細デバイス対応のプロセスとして切望されるようになっている。
このような問題を解決するため、近年、SOI構造が注目されている。この構造では絶縁膜(例えば酸化シリコン膜)によって完全な素子間分離を行うため、ソフトエラーやラッチアップが抑制され、集積度の高いLSIにおいても高い信頼性が得られるだけでなく、拡散層の接合容量が低減されるため、スイッチングにともなう充放電が少なくなり、高速、低消費電力化に対しても有利になる。
このSOI型MISFETには大別して二つの動作モードがある。一つはゲート電極直下のボディ領域に誘起された空乏層がボディ領域の底面、すなわち埋め込み酸化膜との界面にまで到達する完全空乏型(Full Depletion)SOI、もう一つは空乏層がボディ領域の底面まで到達せず、中性領域が残る部分空乏型(Partial Depletion)SOIがある。
完全空乏型SOI−MISFETでは、ゲート直下の空乏層の厚さが埋め込み酸化膜によって制限されるため、空乏電荷量が部分空乏型SOI−MISFETよりも大幅に減少し、代わってドレイン電流に寄与する可動電荷が増える。その結果、急峻なサブスレッショルド特性(S特性)が得られるという利点がある。
すなわち、急峻なS特性が得られると、オフリーク電流を抑制しながらしきい値電圧Vthを下げることができる。その結果、低い動作電圧でもドレイン電流が確保され、例えば1V以下で動作する(しきい値電圧Vthも0.3V以下)ような、極めて消費電力の少ないMISFETの作製が可能となる。
また、通常基板に作製したMISFETの場合、上述した短チャネル効果の問題があるが、完全空乏型SOI−MISFETの場合は酸化膜で基板と素子が分離されており、空乏層が広がることがないため、完全空乏型SOI−MISFETでは、基板濃度を低くすることができる。従って、不純物散乱の増大に伴うキャリアの移動度の低下が抑制されるため、高駆動電流化を図ることができる。さらに、不純物濃度でしきい電圧Vthを制御する方法に較べて、1つのMISFETに対する不純物の個数の統計的なゆらぎによるしきい電圧Vthばらつきを低減させることができる。
一方、SOI−MISFETに関する他の従来技術としてダブルゲートMISFET構造が知られ、例えば特許文献1として提案されている。上記SOI−MISFETはSOI層内にソース拡散層、及びドレイン拡散層をダミーゲート電極と自己整合で形成した後、ダミーゲート電極の逆パターン溝の形成、上記溝から支持基板への不純物のイオン注入による埋め込みゲートの形成を順次施し、しかる後、上記溝領域にWなどの金属膜を選択的に埋め込み、上部ゲート電極とするものである。SOI−MISFET性能向上の手段としてダブルゲート構造の実現も有力な手段であるが、現在公知の手法に基づくダブルゲートMISFET構造では高濃度拡散層等をSOI層に悪影響を与えることなく支持基板内に埋め込み形成することが極めて難しく、未だに実用化に至っていない。製造困難性を度外視し、ダブルゲートMISFET構造の本質概念を考慮した場合、埋め込みゲートを上部ゲートと正確な位置合わせすることが前提であり、且つ個別素子ごとに配置することが必然的に求められる。埋め込みゲート電極の役割を複数のMISFETで共有するごとき概念は基本的に存在しない。超微細SOI−MISFETにおいては埋め込みゲートの位置合わせ誤差は致命的であり、寄生容量のばらつき、駆動電流のばらつきに直結する。
従って寄生容量をダイナミック動作安定化のために有効利用するにしても容量ばらつきが本質的に抑制されない限り安定化への利用も実現不可能である。更に、ダブルゲート構造SOI−MISFETの閾電圧はSOI層膜厚成分を除くと上部ゲート及び埋め込みゲートの各材料の仕事関数のみにより決定され、実質上所望MISFETごとに閾電圧値を設定することは不可能である。埋め込みゲート電極と上部ゲート電極の接続もMISFET活性領域外、即ち素子分離領域で実施することが前提であり、周辺素子レイアウトに配慮した整合性が必須である。
ここで、埋め込み絶縁膜が50nm以下、望ましくは10nm以下、薄い単結晶半導体薄膜が20nm以下のSOI基板を用いて作製した上記完全空乏型SOI−MISFETでは、SOI−MISFET直下のウエル拡散層にゲート電位を印加することで、薄い埋め込み絶縁膜を介したウエル電位の高電位印加によりSOI−MISFETの導通状態は更に加速され、駆動電流の大幅な増大、即ち大電流化がもたらされる。ゲート電位が低電位に印加される場合、ウエル電位も追随して低下するため、より速く非道通状態に達することができる。即ち、上記動作モードにおいては同一漏洩電流の条件においてより駆動電流を増加する特性を実現でき、導通・非道通のスイッチングをより高速に実施することが可能となる。ウエル拡散層側面の絶縁分離化は寄生容量の低減、即ち印加信号の遅延時定数の低減に寄与する。また、埋め込み絶縁膜が薄ければ薄いほど上記駆動電流の増加効果向上に有効であり、理想的にはSOI−MISFETのゲート絶縁膜と同等の膜厚条件が望ましい。
以上のように、薄い埋め込み絶縁膜をSOI−MISFETに適用することで、ダブルゲート構造によるSOI−MISFETの本質的な性能向上特性を活かすことが出来る。さらに、SOI−MISFET直下のウエル拡散層は、ゲート電極下に自己整合的に形成されるため、従来ダブルゲートMISFET構造で問題となる、埋め込みゲート電極の位置合わせ誤差から生じる駆動電流ばらつき、寄生容量ばらつきの問題を本質的に除去することが出来る。
上述のごとく、SOI型MISFETは、低消費電力・高速という優れた特徴を有している。
しかしながら、前述のSOI型MISFETには次のような問題がある。一般に、SOI型MISFETを形成するために必要なSOI基板は、従来から用いられているバルク基板に比べて非常に高価である。入手可能なSOI基板としては、例えば、SIMOX(Separation−by−Implantation Oxygen)基板やSmartCut基板が存在する。SIMOX基板は、Si基板表面に酸素イオンをイオン注入により打ち込んだ後、高温のアニール処理でシリコンと酸素とを反応させることにより、基板中に埋め込み酸化膜(BOX層:Buried Oxide)を形成することでSOI基板を作製する。一方、SmartCut基板は、水素イオン注入による剥離法と貼り合わせを組み合わせて作製される。いずれの基板の場合も、製造工程が複雑になるため、基板コストが高く、SOI基板を用いて作製したLSIは、バルク基板を用いるものに比べ、製造コストが高くなってしまうという課題がある。
低コスト化を実現するため、ELO(Epitaxial Lateral Overgrowth)やSPE(Solid Phase Epitaxiy)等のエピタキシャル薄膜成長技術を用い、バルク基板上にSOI構造を作製する手法も従来試みられてきた。図1にELOの形成フローを示す。ELOでは、まずSi基板1の上に熱酸化により埋め込み酸化膜層2を形成した後、フォトレジストを用いて酸化膜をパターニングし、Si基板1の表面を部分的に露出させる(図2(a))。続いて、Siを選択エピタキシャル成長させる。この時、成長させたSi3は、露出したSi基板をシードに、縦方向のみならず、横方向にも成長するため、パターニングした酸化膜上にもエピタキシャル成長する(図2(b))。酸化膜上に完全にSiが被覆するまで成長を続けた後(図2(c))、化学的機械的研磨法(CMP:Chemical Mechanical Polishing)等で表面を研磨し平坦化することで、SOI基板を形成する。本方法では、CMPを用いるため、コストの増大につながる。100nmノードもしくはそれ以降のデザインルールのMISFETでは、50nm以下のSOI層を均一性良く形成することが要求されるが、CMPを用いる本手法では、膜厚の制御性および均一性に課題があるため、これを実現するのが困難である。また、均一性以外にも、従来ELO法では、作製したSOI構造に欠陥が発生すると言う問題も存在する。従来ELOにて、作製したSOI構造の断面写真を図3に示す。図3に示す通り、積層欠陥発生領域61が構造内に認められる。これは、下記の理由によるものと考えられる。通常基板には、Si(100)基板60を用いるが、Si(100)基板上にSiを選択エピタキシャル成長62させる場合、その成長中に、縦方向対横方向の成長速度の違いから、図2(c)のごとく、基板表面には、成長速度の遅い(110)面のファセットが形成される。このようなファセットが存在した状態で、Siエピタキシャル成長を停止して冷却すると、その冷却過程において応力が発生するため、図3のごとく積層欠陥発生領域61が生じることとなる。
従来ELO法を用いて、バルク基板上にSOI型MISFETを形成した際のSEM写真が、非特許文献2にて紹介されている。非特許文献2から明らかなように、作製したSOI型MISFETには、積層欠陥が存在することがわかる。以上から、従来ELO法を用い、CMPにより表面平坦化を行なう限り、この積層欠陥の抑制が難しく、結晶品質の高いSOI構造を作製することが困難であることがわかる。
また、一般にSOI基板上に作製されたMISFETは、ソース・ドレイン間耐圧が劣化するため、低電圧領域でしか使用できない。高耐圧系の素子や、EDS破壊(静電破壊)を防止するためのESD保護素子などを、SOI基板上に形成することは困難であった。したがって、高耐圧で使用する領域には、SOI基板ではなく、バルク基板を使用することになる。このように、バルクシリコン基板とSOI基板とを使用する場合、2枚の基板が必要になることから、基板の占有面積を小さくすることができず、延いては半導体装置全体を小さくすることができない。また、SOI型MISFETとバルク型MISFETを同一基板上に作製しようとすると、たとえば、非特許文献3に見られるように、選択エピ成長技術が必要になるとともに、SOI型MISFETとバルクMISFETとを各々別工程にて作製しなければならず、プロセスが複雑化するといった問題があった。
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、結晶品質の高いSOI層を有するSOIウェハを低コスト、かつ高歩留まりで作製することが出来る製造方法を提供する事を目的とする。また、高電圧領域として使用されるバルク型MISFETとが共存する半導体装置であっても、半導体装置全体を縮小でき、さらにプロセスが複雑化することなく作製できる半導体装置および製造方法を提供することにある。
上記の目的は、半導体基板の表面上に、第1の絶縁体層を形成する工程と、その第1の絶縁体層上に堆積した第1のマスク部材を所望のパターンに加工する工程と、加工した第1のマスク部材を用いて、第1の絶縁体層を選択的に除去することにより半導体基板の表面が露出した第1の窓部を形成する工程と、半導体基板を、エピタキシャル成長を行うチャンバー内に導入し、第1の窓部の露出した半導体基板表面を種結晶としてエピタキシャル成長させて、第1の窓部を半導体層からなる第1エピタキシャル層で埋める第1エピタキシャル成長工程と、チャンバー内に半導体基板を保持した状態で第1エピタキシャル成長工程に引き続いて、第1エピタキシャル層と、第1の絶縁体層上を被覆するように第2エピタキシャル層を形成する第2エピタキシャル成長工程と、チャンバー内に前記半導体基板を保持した状態で第2エピタキシャル成長工程に引き続いて、第2エピタキシャル層をエッチングし平坦化する工程とを有し、第2エピタキシャル成長および前記エッチング時のチャンバー内の温度を第1エピタキシャル成長時の温度より下げることなく第2エピタキシャル成長およびエッチングを行う半導体装置の製造方法により達成できる。
本発明者らは、上述の課題を解決するため、ELO法によるSOI構造の作製に関して、種々の方法を試みた。その結果、選択エピタキシャル成長にて単結晶Si層を成長した後、連続してHClもしくは水素ガス雰囲気中でエピタキシャル成長表面のエッチング平坦化処理を行うことで、図4のごとく、エピタキシャル成長表面を平坦化することを見出した。成長時に昇温した基板温度を一度も室温等に戻すことなく、連続してピタキシャル成長表面のエッチング平坦化処理することで、エピタキシャル成長時に形成されたファセットを消失させることが可能で、このようにファセットが消失し、基板表面が平坦化した後に、基板温度を室温まで冷却することで、上述したファセット形状に起因する応力の影響が抑制可能となり、結果、図4の囲み70で示すごとく積層欠陥ないSOI構造を形成できることを見出した。本発明は上記の知見に基づいて完成されたものである。
上記手段による発明に依れば、SOI構造をバルク基板上に形成できるため、SOI基板を低コストで提供することができる。また、CMP法を用いず、膜厚制御性の高い水素アニール処理により、基板平坦化を行なうため、結晶欠陥が無く、結晶品質の高いSOI層を均一性良く形成できるようになるため、結果、SOI基板を低コスト、かつ、高歩留まりで作製することができるようになる。また、上記手段による発明に依れば、同一基板内に、SOI領域と、バルク領域を混在させられるため、高耐圧系の素子や、EDS破壊(静電破壊)を防止するためのESD保護素子は、同一基板上のバルク−MISFETとして形成することができるので、低消費電力性・高速性に優れるSOI型MISFETとバルク−MISFETを各々別基板に形成して接続するよりも、基板の占有面積を小さくすることが出来る。しかも、SOI型MISFETとバルク型MISFETの作製する工程とを共通化することで、プロセスを複雑化することなく両素子の作製が実現できる。
以下の実施例においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施例に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明の関係にある。
また、以下の実施例において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施例において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
同様に以下の実施例において、構成要素等の形状、位置関係に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、本実施例を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。各部の材質、導電型、及び製造条件等は本実施例の記載に限定されるものではなく、各々多くの変形が可能であることは言うまでもない。
図1に、本発明の実施例1に係るSOI構造の製造工程を示した。説明の都合上半導体基板、及び半導体膜の導電型を固定して説明するが導電型の組み合わせは任意でよく、本実施例記載の導電型に限定されない。
面方位(100)、P導電型、抵抗率10ohm・cm、直径20cmの単結晶Siよりなり、主表面が鏡面研磨された半導体基板1に埋め込み酸化膜層として、例えば10nm厚のシリコン酸化膜2を形成した。続いて、フォトレジストを塗布した後、SOI構造を形成しない領域のシリコン酸化膜を選択的に除去した(図1(a))。続いて、Siの選択エピタキシャル成長を2段階に分けて行なう。一般に、Siの選択エピタキシャル成長は、成長中にHClガスを導入することで、Siと酸化膜上とでの選択性が高くなることが知られている。しかし、HClガスを導入すると、シリコン酸化膜もエッチングされてしまう。また、基板温度が高温になるに従い、エッチング速度は増加する。図1(a)のごとくパターニングされたシリコン酸化膜においては、特に周辺部分からシリコン酸化膜がエッチングされる。そこで、1段階目のエピタキシャル成長は、HClガスは用いず、比較的低温で、例えば、SiHClガス(ガス流量20sccm)を用い、成長温度910℃の条件でSi(シリコン)3を成長させた。本成長は、エッチングされやすい、酸化膜の周辺部分がSiで覆われた段階で停止する(図1(b))。続いて、HClガスを用いた選択性の高い、Siエピタキシャル成長に切り替える。この第2段階目のSiエピタキシャル成長にて、ELO成長を行い、シリコン酸化膜上へ単結晶Siを成長させる。ELO成長条件は、例えば、SiHガス(ガス流量20sccm)およびHClガス(ガス流量10sccm)を用い、成長温度990℃の条件を用いた。第2段階目の成長は、シリコン酸化膜膜上にSiが完全に被覆した段階で停止する(図1(c))。続いて、温度を低温まで下げることなく、Siのエッチングおよび平坦化工程に入る。ここで、CMPで基板を平坦化しようとして、この段階で基板温度を室温まで下げてしまうと、上述したごとく、応力により、SOI構造内に多数の積層欠陥が導入されてしまう。そのため、温度を一度も室温に下げることなく、連続工程にてSiのエッチングおよび平坦化を行なう。Siのエッチングは、例えば、HClガス(ガス流量2sccm)、基板温度995℃の条件にて、所望のSOI膜厚になるまでエッチングを行なう。しかる後に、Hガスを用い、例えば基板温度1155℃にて、水素アニールを行なうことにより、Si表面の平坦化を行なった(図1(e)、(f))。ここで、必ずしも、HClガスによるSiエッチングのみで、SOI層を所望の膜厚までエッチングする必要はない。その際には、SOI基板上にシリコン酸化膜を形成した後、シリコン酸化膜をフッ酸にて選択除去することで、所望の膜厚になるまで、SOI層を薄層化して使用する。膜厚ばらつきの小さい、シリコン酸化膜を用いてSOI層を薄層化することで、より均一性の高いSOI基板の作製が可能になる。
以上により、SOI構造をバルク基板上に形成できるため、SOI基板を低コストで提供することができる。また、CMP法を用いず、膜厚制御性の高い水素アニール処理により、基板平坦化を行なうため、結晶欠陥が無く、結晶品質の高いSOI層を均一性良く形成できるようになる。また、高温水素アニール処理を行うため、Si表面は水素終端されるため、界面準位の小さいSOI/埋め込み酸化膜界面が形成できる。結果、SOI基板を低コスト、かつ、高歩留まりで作製することができるようになる。
図5を用いて、本発明の実施例2による半導体装置について説明する。面方位(100
)、P導電型、抵抗率10ohm・cm、直径20cmの単結晶Siよりなり、主表面が鏡面研磨された半導体基板1に埋め込み酸化膜層として(図5(a))、例えば10nm厚のシリコン酸化膜2を形成した。続いて、フォトレジストを塗布した後、SOI構造を形成しない領域のシリコン酸化膜を選択的に除去した(図5(b))。続いて、Siの選択エピタキシャル成長を比較的低温領域にて行なった。一般に、Siの選択エピタキシャル成長は、成長中にHClガスを導入することで、Siと酸化膜上とでの選択性が高くなることが知られている。
しかし、HClガスを導入すると、シリコン酸化膜もエッチングされてしまう。また、基板温度が高温になるに従い、エッチング速度は増加する。図5(b)のごとくパターニングされたシリコン酸化膜においては、特に周辺部分からシリコン酸化膜がエッチングされる。従って、Siのエピタキシャル成長は、HClガスは用いず、比較的低温で、例えば、SiHClガス(ガス流量20sccm)を用い、成長温度910℃の条件で単結晶Si層3を成長させた。本成長は、エッチングされやすい、酸化膜の周辺部分がSiで覆われた段階で停止する(図5(c))。続いて、熱酸化膜4を、例えば10nm成長させ、単結晶Si層を熱酸化膜4で被覆する(図5(d))。しかる後に、例えば1050℃の高温水素アニールを行い、Siのエッチングを行なう。
上述した通り、パターニングしたシリコン酸化膜は、その周辺からエッチングが進行するという性質を利用することで、膜単結晶Si層3の端部のシリコン酸化膜のみエッチングすることが可能となる。以上により、熱酸化膜4で被覆された単結晶Si層3に開口部7が形成された(図5(e))。続いて、Siを、例えば、SiHガス(ガス流量20sccm)およびHClガス(ガス流量10sccm)を用い、成長温度990℃の条件を用いて選択させた。この時、基板表面の大部分はシリコン酸化膜によって覆われ、一部分のみSiが露出した状態になっている。Siは開口部7の領域から成長し、開口部7の領域のみで反応ガス中のSiが消費されるため、図5(f)に示したごとく、急峻なSi濃度分布が、基板表面上に形成される。このSi濃度分布が、Siの横方向成長を促進させるため、単結晶Si層5が、シリコン酸化膜2上に形成される(図5(g))。形成した単結晶層Si層5を所望の膜厚まで薄層化したい場合には、SOI基板上にシリコン酸化膜を形成した後、シリコン酸化膜をフッ酸にて選択除去することで、所望の膜厚になるまで、SOI層を薄層化すれば良い。膜厚ばらつきの小さい、シリコン酸化膜を用いてSOI層を薄層化することで、均一性の高いSOI基板の作製が可能になる。
以上により、SOI構造を形成できた。バルク基板上に形成できるため、SOI基板を低コストで提供することができる。また、CMP法を用いず、膜厚制御性の高い水素アニール処理により、基板平坦化を行なうため、結晶欠陥が無く、結晶品質の高いSOI層を均一性良く形成できるようになる。また、高温水素アニール処理を行うため、Si表面は水素終端されるため、界面準位の小さいSOI/埋め込み酸化膜界面が形成できる。結果、SOI基板を低コスト、かつ、高歩留まりで作製することができるようになる。
図6を用いて本発明の実施例3による半導体装置について説明する。面方位(100)、P導電型、抵抗率10ohm・cm、直径20cmの単結晶Siよりなり、主表面が鏡面研磨された半導体基板1に、フォトレジストを塗布した後、単結晶Siを選択的にエッチングした(図6(a))。続いて、埋め込み酸化膜層を形成するため、シリコン酸化膜4を形成した。この時、シリコン酸化膜4の膜厚を制御することで、所望の膜厚の埋め込み酸化膜層の形成が可能となる。しかる後に、例えば1050℃の高温水素アニールを行い、Siのエッチングを行なう。この時、パターニングしたシリコン酸化膜は、その周辺からエッチングが進行する。この特性を利用することで、膜単結晶Si層の端部のシリコン酸化膜のみエッチングすることが可能となる。以上により、熱酸化膜4で被覆された単結晶Si層3に開口部7が形成された(図6(c))。続いて、Siを、例えば、SiH4ガス(ガス流量20sccm)およびHClガス(ガス流量10sccm)を用い、成長温度990℃の条件を用いて選択させた。この時、基板表面の大部分はシリコン酸化膜によって覆われ、一部分のみSiが露出した状態になっている。Siは開口部7の領域から成長し、開口部7の領域のみで反応ガス中のSiが消費されるため、急峻なSi濃度分布が、基板表面上に形成される。このSi濃度分布が、Siの横方向成長を促進させるため、単結晶Si層5が、シリコン酸化膜2上に形成される(図6(d))。形成した単結晶層Si層5を所望の膜厚まで薄層化したい場合には、SOI基板上にシリコン酸化膜を形成した後、シリコン酸化膜をフッ酸にて選択除去することで、所望の膜厚になるまで、SOI層を薄層化すれば良い。膜厚ばらつきの小さい、シリコン酸化膜を用いてSOI層を薄層化することで、均一性の高いSOI基板の作製が可能になる。
以上により、SOI構造を形成できた。バルク基板上に形成できるため、SOI基板を低コストで提供することができる。また、CMP法を用いず、膜厚制御性の高い水素アニール処理により、基板平坦化を行なうため、結晶欠陥が無く、結晶品質の高いSOI層を均一性良く形成できるようになる。また、高温水素アニール処理を行うため、Si表面は水素終端されるため、界面準位の小さいSOI/埋め込み酸化膜界面が形成できる。結果、SOI基板を低コスト、かつ、高歩留まりで作製することができるようになる。
図7を用いて、本発明の実施例4による半導体装置について説明する。面方位(100)、P導電型、抵抗率10ohm・cm、直径20cmの単結晶Siよりなり、主表面が鏡面研磨された半導体基板1に埋め込み酸化膜層として、例えば10nm厚のシリコン酸化膜2を形成した。続いて、フォトレジストを塗布した後、SOI構造を形成しない領域のシリコン酸化膜を選択的に除去した(図7(a))。続いて、Siの選択エピタキシャル成長を比較的低温領域にて行なった。一般に、Siの選択エピタキシャル成長は、成長中にHClガスを導入することで、Siと酸化膜上とでの選択性が高くなることが知られている。しかし、HClガスを導入すると、シリコン酸化膜もエッチングされてしまう。また、基板温度が高温になるに従い、エッチング速度は増加する。図7(a)のごとくパターニングされたシリコン酸化膜においては、特に周辺部分からシリコン酸化膜がエッチングされる。従って、Siのエピタキシャル成長は、HClガスは用いず、比較的低温で、例えば、SiHClガス(ガス流量20sccm)を用い、成長温度910℃の条件で単結晶Si層3を成長させた。本成長は、エッチングされやすい、酸化膜の周辺部分がSiで覆われた段階で停止する(図7(b))。続いて、熱酸化膜4を、例えば10nm成長させ、単結晶Si層を熱酸化膜4で被覆した後、シリコン窒化膜6を、例えば20nm堆積する。続いて、フォトレジストを塗布した後、シリコン窒化膜6をパターニングすることで、図7(c)が如く、単結晶Si層3の片側の端部のシリコン酸化膜のみを露出させる。しかる後に、例えば1050℃の高温水素アニールを行い、Siのエッチングを行なう。上述した通り、パターニングしたシリコン酸化膜4は、その周辺からエッチングが進行するという性質を利用することで、膜単結晶Si層3の端部のシリコン酸化膜のみエッチングすることが可能となる。しかも、膜単結晶Si層3の片側の端部は、シリコン窒化膜7に覆われているため、シリコン酸化膜4はエッチングされない。以上によりシリコン酸化膜4で被覆された単結晶Si層3の両端部のうち、片側のみ、Siが露出した開口部7が形成された(図7(d))。シリコン窒化膜を、例えば熱燐酸を用いて選択的に除去する(図7(e))。続いて、Siを、例えば、SiH4ガス(ガス流量20sccm)およびHClガス(ガス流量10sccm)を用い、成長温度990℃の条件を用いて選択させた。この時、基板表面の大部分はシリコン酸化膜によって覆われ、一部分のみSiが露出した状態になっている。Siは開口部7の領域から成長し、開口部7の領域のみで反応ガス中のSiが消費されるため、急峻なSi濃度分布が、基板表面上に形成される。このSi濃度分布が、Siの横方向成長を促進させるため、単結晶Si層5が、シリコン酸化膜2上に形成される(図7(f))。
実施例2を用いて単結晶Siを選択エピタキシャル成長させた場合、図5(e)の通り、単結晶Siのエピタキシャル成長が開始する開口部7は2箇所存在する。従って、複数の開口部から独立して単結晶Siが成長するため、成長した膜が衝突する箇所に転移などの結晶欠陥が発生しやすくなる可能性がある。一方、本実施例に拠れば、開口部7は一つしか存在しないため、成長中に単結晶Si層の衝突は発生しない。従って、より高品質な単結晶Si層5の作製が可能になる。また、形成した単結晶層Si層5を所望の膜厚まで薄層化したい場合には、SOI基板上にシリコン酸化膜を形成した後、シリコン酸化膜をフッ酸にて選択除去することで、所望の膜厚になるまで、SOI層を薄層化すれば良い。膜厚ばらつきの小さい、シリコン酸化膜を用いてSOI層を薄層化することで、均一性の高いSOI基板の作製が可能になる。
以上により、SOI構造を形成できた。バルク基板上に形成できるため、SOI基板を低コストで提供することができる。また、CMP法を用いず、膜厚制御性の高い水素アニール処理により、基板平坦化を行なうため、結晶欠陥が無く、結晶品質の高いSOI層を均一性良く形成できるようになる。また、高温水素アニール処理を行うため、Si表面は水素終端されるため、界面準位の小さいSOI/埋め込み酸化膜界面が形成できる。結果、SOI基板を低コスト、かつ、高歩留まりで作製することができるようになる。
図8および図9は、本発明の実施例5に係るSOI型MISFETの完成断面図、平面図を各々示す。その製造工程を図10を用いて説明する。面方位(100)、P導電型、抵抗率10ohm・cm、直径20cmの単結晶Siよりなり、主表面が鏡面研磨された半導体基板1(図10(a))に埋め込み酸化膜層として、例えば10nm厚のシリコン酸化膜2を形成した(図10(b))。続いて、フォトレジストを塗布した後、SOI構造を形成しない領域のシリコン酸化膜を選択的に除去した(図10(c))。続いて、実施例1により、単結晶Si層5をエピタキシャル成長させ、SOI構造を形成した(図10(d))。この時、実施例2、3および4を用いて単結晶Si層5をエピタキシャル成長させても良い。続いて、シリコン酸化膜4およびシリコン窒化膜37を形成した(図10(e))。ここで形成したシリコン窒化膜は、後の浅溝素子分離形成における化学的機械的研磨での研磨ストッパーとして用いられる。次に、レジストマスク8を塗布した後に、トランジスタを形成するSiのアクティブ領域となる領域のみ、レジストを除去した(図10(f))。その後、所望領域のシリコン窒化膜37およびとシリコン酸化膜4、および単結晶Si層1とを除去した(図10(g))。尚、一対の相補型MISFETを構成する素子間に関しては同一のウエル拡散層上に配置される如くパターニング後、レジストマスクを除去した。図10(g)の状態より、公知の素子分離絶縁膜の形成法に基づいて露出Si領域への薄い熱酸化膜の形成とパターニング領域を埋める程度の膜厚で厚いシリコン酸化膜の全面堆積を施し、続いて、シリコン窒化膜の堆積と先のパターニングで選択残置した領域上、及び該領域から一定間隔までのシリコン窒化膜を選択的に除去することにより露出された厚いシリコン酸化膜を化学的機械的研磨により除去した。研磨の終点は先に堆積したシリコン窒化膜とパターン上に残置されているシリコン窒化膜37である。続いてシリコン窒化膜37等を熱燐酸により選択除去した(図10(h))。この時、図10(f)のレジスト寸法L2は、図10(c)にてシリコン酸化膜2をパターニングする際のレジスト寸法L1よりも小さくしておく。小さくする度合いは、フォトリソグラフィー工程で発生する合わせズレの大きさよりも、大きく確保する事が望ましい。こうすることで、図10(e)において、シリコン酸化膜2で形成された埋め込み酸化膜の両端は、図10(g)のSiエッチング工程にて、必ずエッチングされことになる。こうすることで、合わせズレなどで埋め込み酸化膜2と素子分離領域との間に、埋め込み酸化膜が存在しない領域が発生してしまう問題を回避する事ができる。以上により、STI(Shallow Trench Isolation)なる素子分離領域9が形成された。
図10(h)において、薄いシリコン酸化膜4、薄い単結晶Si膜3および薄い埋め込み絶縁膜2を介したイオン注入により、半導体基板1の所望領域に選択的に、例えば、P導電型のウエル拡散層27を形成した。続いて、N型SOI型MISFET形成領域の閾電圧制御拡散層領域25を、薄いシリコン酸化膜4、薄い単結晶Si膜3および薄い埋め込み絶縁膜2とを介したイオン注入により形成した。続いてシリコン酸化膜4等をフッ酸洗浄等により選択除去して単結晶Si薄膜3表面を露出させてから熱酸化膜1.8nmの形成とその表面をNOガスにより窒化することにより0.2nmの窒化膜を主表面に積層形成し、ゲート絶縁膜15とした。続いてゲート絶縁膜5上に例えば100nm厚の多結晶Si膜を化学気相堆積法により堆積した。次に、多結晶Si膜上に主にシリコン窒化膜で構成されるゲート保護膜を全面に堆積してから従来公知のMISFETの製造方法によりそのパターニングによるゲート電極とゲート保護膜の形成を実施した。続いて、N伝導型SOI−MISFET領域には、例えばAsイオンを、3keVの加速エネルギーにより注入量1x1015/cmの条件でイオン注入を施し、極浅のN導電型高濃度ソース拡散層11、極浅のN導電型高濃度ドレイン拡散層12を単結晶Si膜3の主表面領域に形成した。続いて、例えば70nm膜厚のシリコン酸化膜を全面に堆積してから異方性ドライエッチングを施してゲート電極側壁部に選択残置させてゲート側壁絶縁膜17とした後、例えば、Asイオンを、25keVの加速エネルギーにより注入量4x1015/cmの条件でゲート電極およびゲート側壁絶縁膜17を注入阻止マスクとするイオン注入を施し、上記、極浅の高濃度ソース拡散層およびドレイン拡散層領よりも更に深いN型のソース拡散層およびドレイン拡散層領域13および14とを、各々形成した。ここで、この深いソース拡散層およびドレイン拡散層領域は、SOI型MISFETの領域には、ソース・ドレイン拡散層領域の容量低減を目的として形成された。これは、従来公知のバルク型MISFETの接合容量を低減するための方法と同様の製造方法にて形成されたものである。すなわち、注入素子マスクとするイオン注入により先に注入した閾電圧調整用の注入イオンを補償すべき濃度及び加速エネルギーで反対導電型のイオンを注入し真性不純物領域に近づける不純物補償領域を形成することが、その目的である。次に、選択エピタキシャル法を用いて露出された単結晶Si領域上に例えば60nm厚でSi膜を選択的に堆積した。本工程により、ソースおよびドレイン拡散層領域上に選択的に単結晶Siが選択エピ成長されたことになる。この状態より、ゲート電極上の、シリコン窒化膜を熱燐酸にて選択的に除去し、シリコンゲート多結晶Si膜を露出させてからスパッタ法により30nm厚のNi(ニッケル)膜を全面に被着させ、露出されているゲート電極の全領域、及びN導電型およびP電動型の高濃度積上げ領域の少なくとも上部領域を450℃の熱処理により選択的に珪化させて、珪化ゲート電極16、珪化金属ソース、ドレイン領域18とした。上記珪化処理において、不純物未添加のシリコンゲート電極はゲート絶縁膜に接する領域まで全てニッケル珪化膜に変換され、低抵抗化された。ソース・ドレイン拡散層上の積上げSi膜は全てが珪化されず、底面領域には低抵抗の多結晶Si膜が残置され、薄い単結晶Si内の極めて浅いN伝導型のソース・ドレイン拡散層11、12は保存される。上記珪化処理の後、絶縁膜上の未反応のNi膜のみを塩酸と過酸化水素水の混合水溶液により選択的にエッチング液で除去した。この状態より、配線層間絶縁膜の堆積と平坦化研磨、及び配線層間絶縁膜33を含む配線工程等を実施し、更に第二の配線工程を経て半導体装置を製造した。
以上により、SOI型MIFFETが形成された。本実施例に基づく半導体装置においては、SOI型MIFSETのしきい値を適正化するため、ゲート電極材料にNi珪化膜を用いたが、ゲート電極材料はNi珪化膜に限定されることなくNi、Co、Ti、W、Ta、Mo、Cr、Al、Pt、Pa、Ru等の金属、金属珪化膜、又は金属窒化膜のうちその仕事関数が単結晶Si薄膜の禁制帯のほぼ中央に位置する材料であればよい。
なお、図10においては、N型MIFSETのみ形成したが、同様にしてP型MIFSETも形成する事が出来る。以上により、図8に示すが如く、相補型SOI型MIFSETが形成可能になる。バルク基板上に形成できるため、SOI基板を低コストで提供することができる。また、CMP法を用いず、膜厚制御性の高い水素アニール処理により、基板平坦化を行なうため、結晶欠陥が無く、結晶品質の高いSOI層を均一性良く形成できるようになる。また、高温水素アニール処理を行うため、Si表面は水素終端されるため、界面準位の小さいSOI/埋め込み酸化膜界面が形成できる。結果、SOI型MIFSETを低コスト、かつ、高歩留まりで作製することができるようになる。
図11は、本発明の実施例6に係るSOI型MISFETの製造工程を示す図である。実施例5に従い、シリコン酸化膜2上に、単結晶Si層5を選択エピタキシャル成長させた(図11(a))。続いて、更に、実施例5の図10(b)−(d)を繰り返すことにより、シリコン酸化膜52上に、単結晶Si層53をエピタキシャル成長させた。以上により、埋め込み酸化膜層が2重構造となるSOI基板が形成された。以降は、実施例5に記載のMIFSET作製工程を用いて、SOI型MIFFETを形成した。本実施例に基づく半導体装置においては、SOI型MIFSETのしきい値を適正化するため、ゲート電極材料にNi珪化膜を用いたが、ゲート電極材料はNi珪化膜に限定されることなくNi、Co、Ti、W、Ta、Mo、Cr、Al、Pt、Pa、Ru等の金属、金属珪化膜、又は金属窒化膜のうちその仕事関数が単結晶Si薄膜の禁制帯のほぼ中央に位置する材料であればよい。
なお、図11においては、N型MIFSETのみ形成したが、同様にしてP型MIFSETも形成する事が出来る。以上により、相補型SOI型MIFSETが形成可能になる。バルク基板上に形成できるため、SOI基板を低コストで提供することができる。また、CMP法を用いず、膜厚制御性の高い水素アニール処理により、基板平坦化を行なうため、結晶欠陥が無く、結晶品質の高いSOI層を均一性良く形成できるようになる。また、高温水素アニール処理を行うため、Si表面は水素終端されるため、界面準位の小さいSOI/埋め込み酸化膜界面が形成できる。更に、2重の埋め込み酸化膜52、および2が形成されているため、例えば、埋め込み酸化膜52を2nm程度まで薄膜化して、より微細化しやすいダブルゲート構造にした際にも、厚い膜厚の埋め込み酸化膜2を形成しておくことにより、埋め込み酸化膜52薄膜化に伴う寄生容量の増大を抑制する事が出来る。結果、高速SOI型MIFSETを低コスト、かつ、高歩留まりで作製することができるようになる。
図12は、本発明の実施例6に係るMISFETの完成断面図である。また、その製造工程を図13を用いて説明する。説明の都合上半導体基板、及び半導体膜の導電型を固定して説明するが導電型の組み合わせは任意でよく、本実施例記載の導電型に限定されない。面方位(100)、P導電型、抵抗率10ohm・cm、直径20cmの単結晶Siよりなり、主表面が鏡面研磨された半導体基板1に埋め込み酸化膜層として、例えば10nm厚のシリコン酸化膜2を形成した(図13(a))。続いて、実施例1により、単結晶Si層5をエピタキシャル成長させ、SOI構造を形成した(図13(b))。この時、実施例2,3および4を用いて単結晶Si層5をエピタキシャル成長させても良い。続いて、シリコン酸化膜4およびシリコン窒化膜37を形成した。ここで形成したシリコン窒化膜は、後の浅溝素子分離形成における化学的機械的研磨での研磨ストッパーとして用いられる。次に、レジストマスク8を塗布した後に、トランジスタを形成するSiのアクティブ領域となる領域のみ、レジストを除去した(図13(c))。その後、所望領域のシリコン窒化膜37およびとシリコン酸化膜4、および単結晶Si層1とを除去した後、公知の素子分離絶縁膜の形成法に基づいて、実施例5と同様の工程を用いて素子分離層9を形成した(図13(d))。この時、図13(c)のレジスト寸法を、図13(b)にてシリコン酸化膜2をパターニングする際のレジスト寸法よりも小さくしておくのは、実施例5にて述べた通りである。
以上により、同一基板内にSOI領域100と、バルク領域200とが形成されたことになる。続いて、MIFSETを形成する。図13(d)において、SOI型MISFET形成領域は、薄いシリコン酸化膜4、薄い単結晶Si膜3および薄い埋め込み絶縁膜2を介したイオン注入により、バルク型MISFET形成領域は薄いシリコン酸化膜4を介したイオン注入により、支持基板1の所望領域に選択的にP導電型のウエル拡散層27を形成した。続いて、同様にSOI型MISFET形成領域は、薄いシリコン酸化膜4、薄い単結晶Si膜3および薄い埋め込み絶縁膜2を介したイオン注入により、バルク型MISFET形成領域は薄いシリコン酸化膜4を介したイオン注入により、支持基板1の所望領域に選択的にN導電型のウエル拡散層32を形成した。続いて、N型およびP型SOI型MISFET形成領域の閾電圧制御拡散層領域25および26を、薄いシリコン酸化膜4、薄い単結晶Si膜3および薄い埋め込み絶縁膜2とを介したイオン注入により形成した。しかる後に、N型およびP型バルク型MISFET形成領域は薄いシリコン酸化膜36を介したイオン注入により、支持基板1の所望領域に選択的にN導電型およびP導電型の閾電圧制御拡散層領域35および36を形成した。続いて、シリコン酸化膜4等をフッ酸洗浄等により選択除去して単結晶Si薄膜3表面を露出させてから熱酸化膜1.8nmの形成とその表面をNOガスにより窒化することにより0.2nmの窒化膜を主表面に積層形成し、ゲート絶縁膜15とした。続いてゲート絶縁膜15上に例えば100nm厚の多結晶Si膜を化学気相堆積法により堆積した。次に、多結晶Si膜上に主にシリコン窒化膜で構成されるゲート保護膜を全面に堆積してから従来公知のMISFETの製造方法によりそのパターニングによるゲート電極とゲート保護膜の形成を実施した。
続いて、SOI型およびバルク型のN伝導型MISFET領域には、例えばAsイオンを、SOI型およびバルク型のP導電型MIGFET領域にはBFイオンを、各々1keV、及び600eVの加速エネルギーにより注入量1x1015/cmの条件でイオン注入を施し、極浅のN導電型高濃度ソース拡散層11、極浅のN導電型高濃度ドレイン拡散層12と極浅のP導電型高濃度ソース拡散層28、極浅のP導電型高濃度ドレイン拡散層29を単結晶Si膜3の主表面領域とを同時に形成した。SOI型MISFET形成領域とバルク型MISFET形成領域との間に段差は存在しないため、SOI型MISFETおよびバルク型MISFET領域の極浅の高濃度ソース拡散層およびドレイン拡散層領域形成用のイオン注入条件は共通とすることができ、同一工程にて、SOI型MISFETおよびバルク型MISFET用の極浅の高濃度ソース拡散層およびドレイン拡散層領を形成することができる。続いて、バルク型のN伝導型MISFET領域100には、例えば、Bイオンを、10keVの加速エネルギーにより注入量1x1013/cmの条件でイオン注入を施し、また、P伝導型MISFET領域には、例えば、Pイオンを、10keVの加速エネルギーにより注入量1x1013/cmの条件でゲート保護絶縁膜を注入阻止マスクとするイオン注入を施し、ハロー領域およびとを各々形成した。これは、バルク型MISFETの短チャネル効果を抑制するために行うイオン注入工程である。ここで、より短チャネル効果の抑制効果を高めるため、ハロー形成条件を、例えばチルト角20度の斜めイオン注入としても、何ら差し支えない。
次に、例えば70nm膜厚のシリコン酸化膜を全面に堆積してから異方性ドライエッチングを施してゲート電極側壁部に選択残置させてゲート側壁絶縁膜17とした後、続いてSOI型およびバルク型のN伝導型MISFET領域には、例えば、Asイオンを、SOI型およびバルク型のP導電型MIGFET領域にはBFイオンを、各々例えば25keV、及び15eVの加速エネルギーにより注入量4x1015/cmの条件でゲート電極およびゲート側壁絶縁膜17を注入阻止マスクとするイオン注入を施し、上記、極浅の高濃度ソース拡散層およびドレイン拡散層領よりも更に深いN型のソース拡散層およびドレイン拡散層領域13および14と、P型のソース拡散層およびドレイン拡散層領域30および31とを各々形成した。ここで、この深いソース拡散層およびドレイン拡散層領域は、SOI型MISFETの領域には、ソース・ドレイン拡散層領域の容量低減を目的として形成された。これは、従来公知のバルク型MISFETの接合容量を低減するための方法と同様の製造方法にて形成されたものである。すなわち、注入素子マスクとするイオン注入により先に注入した閾電圧調整用の注入イオンを補償すべき濃度及び加速エネルギーで反対導電型のイオンを注入し真性不純物領域に近づける不純物補償領域を形成することが、その目的である。一方、バルク型MISFETは、低抵抗ソース・ドレイン拡散層領域の形成を目的として、従来公知のバルク型MISFETのソース・ドレイン拡散層領域と同様のプロセスにて形成されたものである。
以上のように、本発明によれば、SOI型MISFET領域のソースおよびドレイン拡散層領域の寄生容量低減のためのイオン注入工程と、バルク型MISFET領域のソースおよびドレイン拡散層領域低抵抗化のためのイオン注入工程とを共通工程・同一条件にて形成することができる。これにより、プロセスを簡略化することができる。
次に、選択エピタキシャル法を用いて露出された単結晶Si領域上に例えば60nm厚でSi膜を選択的に堆積した。本工程により、ソースおよびドレイン拡散層領域上に選択的に単結晶Siが選択エピ成長されたことになる。続いて、ゲート上のシリコン窒化膜を熱燐酸にて選択的に除去し、シリコンゲート多結晶Si膜を露出させてからスパッタ法により30nm厚のNi(ニッケル)膜を全面に被着させ、露出されているゲート電極の全領域、及びN導電型およびP電動型の高濃度積上げ領域の少なくとも上部領域を450℃の熱処理により選択的に珪化させて、珪化ゲート電極16、珪化金属ソース、ドレイン領域18とした。上記珪化処理において、不純物未添加のシリコンゲート電極はゲート絶縁膜に接する領域まで全てニッケル珪化膜に変換され、低抵抗化された。ソース・ドレイン拡散層上の積上げSi膜は全てが珪化されず、底面領域には低抵抗の多結晶Si膜が残置され、薄い単結晶Si内の極めて浅いN伝導型のソース・ドレイン拡散層11、12および、浅いP伝導型のソース・ドレイン拡散層28、29は保存された。上記珪化処理の後、絶縁膜上の未反応のNi膜のみを塩酸と過酸化水素水の混合水溶液により選択的にエッチング液で除去した。この状態より、配線層間絶縁膜の堆積と平坦化研磨、及び配線層間絶縁膜33を含む配線工程等を実施し、更に第二の配線工程を経て半導体装置を製造した(図12)。
以上により、SOI領域100には、SOI型MIFFETが、バルク領域200にはバルク型MIFSETが各々形成された。本実施例に基づく半導体装置においては、SOI型MIFSETのしきい値を適正化するため、ゲート電極材料にNi珪化膜を用いたが、ゲート電極材料はNi珪化膜に限定されることなくNi、Co、Ti、W、Ta、Mo、Cr、Al、Pt、Pa、Ru等の金属、金属珪化膜、又は金属窒化膜のうちその仕事関数が単結晶Si薄膜の禁制帯のほぼ中央に位置する材料であればよい。
本発明によれば、SOI型MISFETをバルク基板上に形成できるため、SOI基板を低コストで提供することができる。また、CMP法を用いず、膜厚制御性の高い水素アニール処理により、基板平坦化を行なうため、結晶欠陥が無く、結晶品質の高いSOI層を均一性良く形成できるようになる。また、高温水素アニール処理を行うため、Si表面は水素終端されるため、界面準位の小さいSOI/埋め込み酸化膜界面が形成できる。結果、SOI型MIFSETを低コスト、かつ、高歩留まりで作製することができるようになる。更に、本実施例によれば、これら高性能SOI型MISFET100と高耐圧系の素子や、EDS破壊(静電破壊)を防止するためのESD保護用のバルク型MISFETと200を、同一基板上に、しかも各々所望の領域に自由に形成できるだけでなく、SOI型MISFETとバルクMISFETの作製する工程とを共通化することで、半導体装置全体を縮小でき、プロセスが複雑化することなく作製する事が可能になる。
本実施例を用いて作製した半導体装置のフロアプラン例を図14に示す。高い素子性能が要求されるロジック回路および、高速/大容量メモリ部をSOI型MISFETで作製し、高耐圧系の素子が必要となる電源遮断用スイッチや周辺回路にバルク型MIFSETを作製することで、高性能なシステムLSIの作製が可能になる。また、図15にMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)との混載例を示す。高速処理が必要なLSIをSOI型MIFSETで作製し、RFモジュールやセンサなどのMEMSをバルク領域に形成することで、高性能MEMS混載集積回路を安価に提供する事が出来る。
(a)〜(f)は、本発明の実施例1によるSOI基板の製造工程を説明する図。 (a)〜(d)は、従来のELO法によるSOI基板の製造工程を示す図。 (a)は、従来のELO法を用いて作製したSOI基板の断面SEM像、(b)は、そのSEM像を説明する図である。 (a)は、本発明の実施例1を用いて作製したSOI基板の断面SEM像、(b)は、(a)のSOI形成領域を拡大したSEM像である。 (a)〜(g)は、本発明の実施例2によるSOI基板の製造工程を説明する図。 (a)〜(d)は、本発明の実施例3によるSOI基板の製造工程を説明する図。 (a)〜(f)は、本発明の実施例4によるSOI基板の製造工程を説明する図。 本発明の実施例5によるMISFETの完成断面図。 本発明の実施例5によるMISFETのレイアウト図。 (a)〜(i)は、本発明の実施例5によるMISFETの製造工程を説明する図。 (a)〜(c)は、本発明の実施例6によるMISFETの製造工程を説明する図。 本発明の実施例7によるMISFETの完成断面図。 (a)〜(d)は、本発明の実施例7によるMISFETの製造工程を説明する図。 本実施例を用いて作製した半導体装置のフロアプラン例を示す図。 本実施例を用いて作製したMEMS混載半導体装置例を示す図。
符号の説明
1…半導体基板、
2…シリコン酸化膜で形成した埋め込み酸化膜層、
3…単結晶Siエピタキシャル層、
4…シリコン酸化膜、
5…単結晶Siエピタキシャル層で形成したSOI層、
6…シリコン窒化膜、
7…Si開口部、
8…フォトレジスト、
9…素子間分離絶縁膜、
11…N型高濃度極薄ソース拡散層、
12…N型高濃度極薄ドレイン拡散層、
13…N型高濃度極薄ソース拡散層、
14…N型高濃度極薄ドレイン拡散層、
15…ゲート絶縁膜、
16…金属珪化膜物ゲート電極、
17…ゲート側壁絶縁膜、
18…ソース、ドレイン積上げ半導体、
25、26…閾電圧制御拡散層、
27…P型ウエル拡散層、
28…P型高濃度極薄ソース拡散層、
29…P型高濃度極薄ドレイン拡散層、
30…P型高濃度極薄ソース拡散層、
31…P型高濃度極薄ドレイン拡散層、
32…N型ウエル拡散層、
33…配線層館絶縁膜、
34…配線接続孔金属、
40…ゲート配線接続孔、
41…ウェル配線接続孔、
42…拡散層配線接続孔、
50…積層欠陥、
60…Si基板、
61…積層欠陥発生領域、
62…Siエピタキシャル、
70…SOI領域近傍、
100…SOI型MISFET領域、
200…バルク型MISFET領域。

Claims (7)

  1. 半導体基板の表面上に第1の絶縁体層を形成する工程と、
    前記第1の絶縁体層上に堆積した第1のマスク部材を所望のパターンに加工する工程と、
    前記加工した第1のマスク部材を用いて、前記第1の絶縁体層を選択的に除去することにより前記半導体基板の表面が露出した第1の窓部を形成する工程と、
    前記半導体基板を、エピタキシャル成長を行うチャンバー内に導入し、前記第1の窓部の露出した半導体基板表面を種結晶としてエピタキシャル成長させて、前記第1の窓部を半導体層からなる第1エピタキシャル層で埋める第1エピタキシャル成長工程と、
    前記チャンバー内に前記半導体基板を保持した状態で前記第1エピタキシャル成長工程に引き続いて、前記第1エピタキシャル層と、前記第1の絶縁体層上を被覆するように第2エピタキシャル層を形成する第2エピタキシャル成長工程と、
    前記チャンバー内に前記半導体基板を保持した状態で前記第2エピタキシャル成長工程に引き続いて、前記第2エピタキシャル層をエッチングし平坦化する工程とを有し、
    前記第2エピタキシャル成長および前記エッチング時の前記チャンバー内の温度を前記第1エピタキシャル成長時の温度より下げることなく第2エピタキシャル成長および前記エッチングを行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記所望のパターンで加工された前記第1の絶縁体層の表面上端部が、前記第1エピタキシャル層で被覆されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1において、
    前記第1エピタキシャル成長時には、HClガスを前記チャンバー内に導入することなく、前記第2エピタキシャル成長時には、HClガスを前記チャンバー内に導入することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 半導体基板の表面上に、第1の絶縁体層を形成する工程と、
    前記第1の絶縁体層上に堆積した第1のマスク部材を所望のパターンに加工する工程と、
    前記加工した第1のマスク部材を用いて、前記第1の絶縁体層を選択的に除去することにより前記半導体基板の表面が露出した第1の窓部を形成する工程と、
    前記第1の窓部の露出した半導体基板表面を種結晶として前記第1の絶縁体層の表面を越える位置までエピタキシャル成長させて、前記第1の絶縁体層の表面上端部が前記第1エピタキシャル層で被覆されると共に、前記第1の窓部を半導体層からなる第1エピタキシャル層で埋める第1エピタキシャル成長工程と、
    前記第1エピタキシャル層と前記第1の絶縁体層上に第2の絶縁体層を形成する工程と、
    前記第1の絶縁体層の表面上端部を被覆するように形成された前記第1エピタキシャル層の側壁部および前記第1の絶縁体層上に堆積した前記第2の絶縁体層を選択的にエッチングすることにより前記第1の絶縁体層上の該側壁部および前記第1の絶縁体層の表面を露出させて第2の窓部を形成する工程と、
    前記第2の窓部上で形成されたシリコン濃度分布を利用して、前記第1エピタキシャル層の側壁部を種結晶として第2エピタキシャル層を前記第1の絶縁体層上に成長させる第2エピタキシャル成長工程、とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 請求項4において、
    前記第2の絶縁体層を形成する工程に引き続いて、
    さらに、前記第2の絶縁体層上に前記第2の絶縁体層と異なるエッチング速度を有する絶縁体からなる第3の絶縁体層を形成する工程と、
    前記第1の絶縁体層の表面上端部を覆うように形成された前記第1エピタキシャル層の側壁の一部が、前記第2の絶縁体層および前記第3の絶縁体層により覆われ、他の部分が前記第1エピタキシャル層が露出するように、前記第2の絶縁体層および前記第3の絶縁体層を選択的にエッチングして第2の窓部を形成する工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 請求項1において、
    前記第1の絶縁体層を形成する工程から、前記第2エピタキシャル層をエッチングする工程までの各工程を順次、複数回繰り返して行なうことにより、前記半導体基板中に複数のSOI層を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 請求項4において、
    前記第1の絶縁体層を形成する工程から、
    前記第2エピタキシャル成長工程までの各工程を順次、複数回繰り返して行なうことにより、前記半導体基板中に複数のSOI層を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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