JP5401795B2 - 印字装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スーパーマーケットや各種販売店等における商品情報或いは料理のレシピ情報等の提供情報を表示、印字出力する印字装置に関する。
スーパーマーケット等の店舗において、店舗入口或いは食料品売り場等に料理の調理法やその料理に必要な材料(食材)等を纏めて印刷したレシピ(献立)等が備えられ、顧客は自由に持ち帰ることができるようなサービスが提供されている。
このレシピの配布は、顧客にとっては自ら要求する材料を含んだレシピ情報が得られるため要望が大きく、提供する店舗にとっては販売したい食材などを組み込んだレシピを提供できるため、該レシピの提供を通じて当該食材或いは関連する商品の販売を促進することができるといった優れた効果がある。
ところで、食料品売り場へ陳列し販売する食材は季節毎に多種多彩であり、そのために予め季節毎に販売したい重点食材を決め、その食材を用いたレシピを事前に企画製作して大量に印刷し、食材等の陳列販売時に店舗入口或いは食料品売り場等にその都度備え配布し提供している。しかして、このレシピの企画製作から顧客への配布提供までには手間と時間がかかり、大変な作業である。
そこで、上記問題点を解決するものとして、料理データ及び食材データを予めPOS(データベース)に記憶しておき、顧客に要求するレシピの料理名を端末装置で入力させ、該端末装置で入力された料理名に該当する料理を前記記憶したデータベースからその都度検索し、該当する料理の食材リスト及び調理方法等を表示或いは印刷するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載のレシピの表示及び印刷は、顧客が和洋中/肉料理、魚料理等から所望の料理を選択し、更にその料理の人数分を入力する操作等を行うことにより、該顧客自らが要求するレシピの食材リスト及び調理方法が表示され、その後印刷を指示することにより該レシピの料理に必要な食材の分量や価格等が印字される。
即ち、顧客自らがその都度、要求する料理名の入力や選択操作を行った後、更に人数入力などを強いられるものであるため、レシピ表示までの手順が複雑であり、またそのレシピ印刷は顧客が指示操作するため面倒であるという問題点を有する。
又、顧客が端末装置による入力の途中で操作の間違いなどにより、入力操作の途中でそのまま立ち去ってしまった場合には、該端末装置の入力画面は途中状態のままで元の画面(初期画面)へ自動復帰しないため、本来目的としていた機能を果たせないという問題が発生する可能性がある。
又、特許文献1は、顧客が自ら入力操作しなければ、該顧客が要求する料理の調理方法がPOS(データベース)内に記憶されているか否かが分からない状態であり、しかも、その記憶されている料理の調理方法を表示或いは印刷できることすら分からないため、該端末装置は利用頻度が少なくなる傾向にあり、その結果、顧客は欲しいレシピ情報を得ることができず、店舗側は販売したい食材を組み込んだレシピの提供を通じて食材或いは関連する商品の販売を促進することができないといった問題が発生する。
更に、印刷されたレシピは、必要な食材の分量等を調理時に使用することを前提に印字したものであるため、顧客は食材等の購入のチェックがしづらく買い忘れ等が発生する可能性があり、帰宅後料理を完成させることができないという問題が発生する可能性もある。
特開平10−207952号公報
本発明は上記従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、顧客に面倒な操作を強いることなく最小限の操作のみで、顧客が要求する情報を提供することができる印字装置を提供することにある。
上記課題を達成する為に本発明の印字装置は、販売者が顧客に対して提供する商品の情報に関する提供情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された提供情報に基づいて、順次対象とする商品の情報を表示する表示手段と、前記表示手段に表示された商品の提供情報を採択する採択手段と、前記採択手段により採択された提供情報を印字する印字手段と、を備え、前記印字手段は、提供情報を印字する提供情報印字欄と、該提供情報が含む商品データを印字する商品データ印字欄とを備え、更に前記商品データ印字欄にはそれら商品が購入済みであるか否かを確認する為の確認欄が設けられ、前記商品の情報が前記表示手段に表示されている際に前記採択手段により採択がなされると、採択時に前記表示手段に表示されていた商品の提供情報が前記印字手段により印字出力されるようにする(請求項1)。
前記提供情報としては、調理方法などのレシピデータ、そのレシピを構成する調理食材と分量等のレシピ素材データ、及び前記商品データ等が挙げられる。
前記記憶手段にデータ(提供情報)を記憶保持する方法としては、上位の管理装置より提供情報を配信してもらう方法、或いは印字装置側の電源をONした時、提供情報を自動で上位管理装置より取得する方法、更にデータを記憶したメモリーカード等を用いてカードリーダでデータを取り込み記憶保存する方法でもよい。
上記手段によれば、記憶手段に記憶されている提供情報が連続して表示手段に表示され、その表示手段に表示されている提供情報を採択手段で採択すると、採択時に表示手段に表示されていた提供情報を印字手段で印字出力することができる。よって、顧客に面倒な入力操作を強いることなく、提供情報の選択操作と印刷操作を分けずに一度の操作で必要とする提供情報を印刷して提供できる。
又、上記手段によれば、表示手段に表示された提供情報(例えば、調理法等)と、その料理に使用される食材等の商品データに加えて、それら食材は購入済みであるか(家にあるか否か)をチェックする確認欄があることで、顧客は購入すべき商品のチェックを容易に行うことができ、それにより買い忘れ等の発生を防止できる。
又、前記採択手段は印字出力する提供情報を採択するものであるが、上記したように印字手段による印字は提供情報印字欄と商品データ印字欄とを備えているため、該採択手段は、提供情報印字欄と商品データ印字欄とから一つを選んで印字する択一印字手段と、提供情報印字欄と商品データ印字欄の両方を印字する結合印字手段と、を備えた構成としてもよい(請求項2)。
上記手段によれば、顧客の要求に応じて必要な情報(提供情報のみ、商品データのみ、提供情報+商品データ)を印刷して提供することができるので、顧客満足度を向上できる。
前記表示手段は音出力手段を備え、更に前記記憶手段は音出力手段提供情報と対応する音声を含む動画情報を記憶し、提供情報に基づいて前記動画情報を前記表示手段に表示するようにしてもよい(請求項)。
前記動画情報としては、例えば調理の手順等を写した動画等が挙げられる。
上記手段によれば、表示手段に文字情報及び静止画像に加えて調理の手順等を写した動画を音声と一緒に表示できる為、店舗が販売したい商品を組み込んだ提供情報を顧客に強くアピールすることが出来るとともに、提供情報の内容と商品イメージをわかりやすく伝達することが出来る。
又、前記記憶手段に、販売する商品の情報と分類する分類情報が含まれた商品データと前記分類情報と商品の情報とを含む提供情報が記憶され、前記分類情報の中から表示手段に表示する所望の分類情報を選択する選択手段を備え、該選択手段により次に表示する分類情報が選択されるまで、前記選択手段で選択された分類情報を含む提供情報に基づいて、前記表示手段に順次対象とする商品の情報を変更しアイキャッチ表示されるようにしてもよい(請求項)。
前記商品データの項目としては、例えば、商品名、商品コード、JANコード、規格(100、1等)、単位(g、袋、箱、本、リットル等)、売価、特売情報等が挙げられる。
前記アイキャッチ表示とは、宣伝物の効果をあげるために、見る者の注意をひきつけるポイントとなる絵、写真、図形、文字等を意味する。
上記手段によれば、次に表示する分類情報(提供情報)が選択されるまで、記憶された提供情報を順次表示する為、顧客が端末装置の操作間違えをしたとしても、該端末装置が操作の途中状態のままになることなく、顧客の要求に対し対応し続けることが可能となり、顧客に高い満足度を与えることができる。しかも、分類情報により顧客へ提供する提供情報を混在させること無く区別して取り扱うことができ、又その提供情報の選択切り替えを簡単に行うことができる。そして、前記表示はアイキャッチ表示により顧客をひきつけ、販促効果に貢献する。
また、前記記憶手段に、前記提供情報に応じた音源情報が記憶され、前記表示手段で表示される提供情報に応じて該音源情報が出力されるようにしてもよい(請求項)。
上記手段によれば、各売り場で陳列し販売する商品の広告情報や説明等を音声で報知することができる。それにより、顧客に販売したい商品の提供情報を表示手段による表示に加えてより詳しく伝達することが可能となり、提供情報で表示している商品或いは関連する商品の販売を更に促進させることができる。
本発明の印字装置は請求項1記載の構成により、顧客に度重なる複雑な選択操作や人数入力等の面倒な操作を強いることなく、顧客が要求する提供情報を選択操作と印刷操作とを分けずに一度の操作で印字して提供することができる。更に、提供情報(例えば、調理法等)と、その料理に使用される食材等の商品データに加えて、それら食材は購入済みであるか(家にあるか否か)をチェックする確認欄があることで、顧客は購入すべき商品のチェックを容易に行うことができ、それにより買い忘れ等の発生を防止できる。
また、請求項2記載の構成により、顧客の要求に応じて必要な情報(提供情報のみ、商品データのみ、提供情報+商品データ)を印刷して提供することができる。
また、請求項記載の構成により、顧客に店舗が販売したい商品を組み込んだ提供情報を強くアピールすることができ、更に提供情報の内容と商品イメージを解り易く伝達することができるので、販売促進をより効果的に行うことができる。
又、請求項記載の構成により、次に表示する分類情報(提供情報)が選択されるまで記憶された提供情報を順次表示する為、顧客が端末装置の操作間違えをしたとしても、該端末装置が操作の途中状態のままになることなく、顧客の要求に対し対応し続けることが可能となり、顧客に高い満足度を与えることができる。しかも、分類情報により提供情報の選択切り替えを簡単に行うことができる。
更に、請求項記載の構成により、各売り場で陳列し販売する商品の広告情報や説明等を音声で報知することができる。それにより、顧客に販売したい商品の提供情報を表示手段による表示に加えてより詳しく伝達することが可能となり、提供情報で表示している商品或いは関連する商品の販売を更に促進させることができる。
以下、本発明の実施の形態の一例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る印字装置を用いたシステムの一例を示す構成図で、スーパーマーケット等の店舗Aの食品売り場等に印字装置1が複数設置され、インターネットを利用してデータ配信するASP(Application Service Provider)業者側に設置された管理装置(例えば、POS等)4から通信回線3(例えばインターネット、又はイントラネット)、無線ルータ2を介してデータを受信し、印字装置1のハードディスク(記憶手段)に記憶保存される。
又、印字装置1にデータを記憶保存する方法としては、図2に示すようにカードリーダ部を備え、データを記憶したメモリーカード等を用いてカードリーダでデータを取り込み記憶保存する方法でもよい。
前記印字装置1は、タッチパネル式液晶表示器(表示手段、採択手段)6とプリンタ(印字手段)7とで構成され、タッチパネル式液晶表示器6にはスピーカ(音出力手段)が装備され、画像表示と一緒に音声を出力し得るように構成されている。
そして、印字装置1は、図8に示すようにスーパーマーケット等の食料品売り場に設置されているショーケース8の前部(販売したい食材の近傍)に顧客側に向けて設置され、来店した不特定多数の顧客に対し注意を引くように、提供情報に基づいて順次対象とする商品の情報を変更し、画像表示と一緒に音声を出力しアイキャッチ表示する。
又、プリンタ(印字手段)7には印字ボタン(採択手段)7aが設けられ、レシピ印刷等を指示し得るようになっている。尚、その印字ボタン7aとしては、提供情報(レシピ)と商品データ(食材チェック欄を含む)の両方を結合して印字する結合印字ボタンと、提供情報(レシピ)または商品データ(食材チェック欄を含む)の一方のみを印刷する択一印字ボタンを設け、顧客は必要に応じて選択し得るようにしてもよい。勿論、印刷の指示はタッチパネル式液晶表示器(表示手段)6の表示画面(レシピ表示画面)にタッチ(採択手段)して行うことができる。
図2は印字装置の電気ブロック図で、各ブロックを制御するCPU100にバスを介してPOM110、RAM111、ハードディスク(記憶手段)112、液晶タッチパネル(表示手段)113、カードリーダ部114、プリンタ(印字手段)115、通信部116、スピーカ(音出力手段)117が接続されて構成されている。
上記CPU100は、ROM110の制御プログラムに従ってRAM111のワークエリアを用いて処理を行うことにより印字装置の動作を統括して制御する。
上記ROM110には前記CPU100が実行する、予め決められた制御プログラムが記憶されている。
上記RAM111は、前記CPUが動作する為に必要なフラグやレジスタを設け、複数の記憶領域を有し、各ファイルから読み出されたデータが一時的に格納される。
上記ハードディスク(記憶手段)112は、書き換え可能な記憶部で、動作プログラムやジャーナルファイル、商品データ(図3参照)、レシピデータ(図4参照)、レシピ材料データ(図5参照)、プレイリスト(図6参照)、音源情報(図7参照)等を記憶しており、その記憶内容は種類毎に分けて記憶されている。
上記液晶タッチパネル(表示手段)113は、顧客へ提供する提供情報に基づき順次対象とする商品の情報を変更しレシピ情報や商品情報等をアイキャッチ表示し、表面がタッチされることで各種の表示と、操作を可能とするもので、各種モードの切換や、各種操作(例えば、表示手段に表示された提供情報を採択する採択操作、分類コードの中から表示手段に表示する所望の分類コードを選択する選択操作等)ができるように構成されている。
上記カードリーダ部114は、メモリーカード(CFカード等)に記憶されたデータ等を読み取る読み取り機である。
上記プリンタ(印字部)115は、前記液晶タッチパネル(表示手段)113に表示された提供情報等を顧客に提供する為に印字出力するもので、印字ヘッドや紙送り装置等で構成されている。又、印字方式は、熱転写方式、ドットインパクト方式、インクジェット方式、レーザ方式等、各種の方式を採用することができる。
上記通信部116は、LAN等のネットワークを介して、上位(例えばインターネットを利用してデータ配信するASP業者)の管理装置(コンピュータ)4との間で情報通信を行う。
上記スピーカ(音出力手段)117は、動画データ及び音源情報に基づき、音声及び音楽或いは操作に伴うエラー等を報知する。
次に、前記ハードディスク(記憶手段)112に記憶される商品データ、及び前記商品データを含む提供情報等について説明する。
商品データは店舗で取り扱い販売する商品のデータで、図3に示すように商品毎に分類コード、分類名、商品コード、JANコード、商品名称、規格、単位、通常売価、本日売価、特売区分等の項目が設定されている。
上記分類コード(分類情報)は、取扱商品を種類毎に分類するコードで、例えば、スーパーマーケットの場合は精肉、青果、鮮魚、日雑(日用雑貨)等の種類が挙げられる。尚、本発明に係る印字装置を設置する業種形態としては、上記したスーパーマーケット等の食料品売り場の他に、例えば、ケーキや菓子等の販売店、惣菜や弁当等の販売店、薬等を販売するドラッグストアー等が考えられるため、該分類コード(分類情報)はそれら業種によって適宜設定される。
商品データを含む提供情報としては、料理の調理方法等を文字と静止画或いは動画等で解説したレシピデータ(図4参照)、レシピ材料データ(図5参照)、前記レシピデータを液晶タッチパネル(表示手段)113に順次対象とする商品の情報を変更しアイキャッチ表示する為のプレイリスト(図6参照)、前記レシピデータに関連した音源情報(図7参照)等が挙げられる。
上記レシピデータは、図4に示すようにレシピコードで料理名(レシピ名称)が分類され、レシピ毎に調理方法、調理時間、エネルギー(カロリー)、及び料理の内容、調理状態等を映した静止画或いは動画等で構成されている。そして、各レシピのアイキャッチ表示時間は約1分位に纏められている。
上記レシピ材料データは、図5に示すように前記レシピ(料理)を構成する食材と分量、及び該食材に関する調理法等のコメント等が記憶されている。そして、レシピコードで前記レシピデータとリンクし、食材(商品)コードで前記商品データとリンクしている。
上記プレイリストは、商品を分類する分類コード(分類情報)毎にレシピコードをテーブル管理するもので、図6に示すように複数種類のレシピが連続して再生できるように、一つ或いは複数テーブルが設定されおり、そのテーブルには、管理番号、動画名、分類コード(分類情報)、レシピコード、再生開始日、再生期限、該レシピを再生表示する場所等に関するコメント等が記憶設定されている。この複数テーブルに記憶されたプレイリストの設定情報により、顧客へ異なるレシピ情報を順次変更してアイキャッチ表示し提供することができる。
上記音源情報は、レシピ説明等を行うためのもので、レシピコードでレシピデータ、レシピ材料データ、及びプレイリストとリンクしている。
次に、本発明に関する印字装置のCPU100の動作の概略を図10に示すフローチャートに基づいて説明する。
S100…印字装置の表示画面に対して、決められた所定の位置に所定の手順でタッチされたか否かを判断し、タッチされた場合及び決められた手順通りにタッチされたか否かを判定し、タッチされていない場合(Yes)にはS101へ進み、手順通りにタッチされた場合(No)はS115「メンテナンス」へ分岐する。
S101…印字装置に予め設定されている分類コード(分類情報)を読込む。
S102…RAM又はハードディスクに記憶されているプレイリストの読込みを行う。プレイリストは、予め印字装置にプレイリスト名及び分類コード(分類情報)の昇順にソートされ記憶されている。
S103…読込まれたプレイリストが、読込み済みであるか否かをRAM111に履歴記憶されたプレイリスト処理履歴情報(図14参照)に基づき判断し、プレイリスト処理履歴情報に記憶されていない(書き込まれていない)プレイリストを読込む。しかし印字装置に記憶されている対象とするプレイリスト全てがアイキャッチ表示済みである場合、RAM111に履歴記憶されたプレイリスト処理履歴情報に基づき、アイキャッチ表示済みのプレイリストを順次再読込する。
S104…印字装置に予め設定されている分類コード(分類情報)とプレイリストに設定されている分類コード(分類情報)とを比較判断し、一致している場合(Yes)はS105へ進み、相違している場合(No)はS102へ戻り、現在読込んだプレイリスト以外の他のプレイリストを読込む。
S105…プレイリストにアイキャッチ表示すべきレシピデータが登録されているかの判断と、アイキャッチ表示済みのレシピデータの次にアイキャッチ表示すべきレシピデータが設定登録されているか否かの判断を行う。現在表示済みのレシピデータの次にアイキャッチ表示すべきレシピデータの設定登録が無い場合には、S102へ戻り、現在アイキャッチ表示済みプレイリスト以外の他のプレイリストを読込む。
S106…プレイリストの設定に基づき、現在呼び出すべきレシピデータを呼び出す。
今回新しく読込まれたプレイリストである場合は、該プレイリストが処理済みであるか否かを後で判断するために読込んだプレイリスト情報をRAM111へ履歴記憶させる。これによりS102で読込んだプレイリストがS103の確認処理で読込み済みであるか否かの判断が可能となる。また、再読み込みしたプレイリストの場合は、RAM111に履歴記憶されたプレイリスト処理履歴情報の処理日時へ現在の日付時刻を上書きし記憶させる。
S107…レシピデータに登録されている動画の再生可能日を当日と比較判断し、再生可能であるか否かを判断する。再生可能である場合(Yes)はS108へ進み、再生できない場合(No)は、S105へ進む。
S108…レシピデータに基づき、レシピ材料データを読込む。
S109…レシピ材料データに基づき、商品データを読込む。
S110…プレイリスト或いはレシピデータに基づき、動画データを読込む。プレイリストとレシピデータとの両方に動画情報が設定されている場合は、プレイリスト側に設定されている動画名を優先させて動画データが読込まれ、プレイリストに動画情報の設定がない場合には、レシピデータに設定されている動画情報に基づき動画データが読込まれる。以上の様にプレイリストに設定されている動画情報を最優先し、プレイリストに設定がない場合にはレシピデータに設定された動画情報に基づいて動画データを読込むようにしているが、プレイリストとレシピデータとの両方に動画情報が設定されていた場合、両方の動画データを読込みむようにさせても良い。
S111…レシピデータに基づき、音源データを読込む。
S112…動画データの再生、レシピ表示、音声動画ではない場合は音源データに基づき広告文等を読上げる。通常は、プレイリストの動画データを最優先させて再生する。プレイリストに動画情報の設定がない場合には、レシピデータに設定されている動画データが再生される。また、プレイリストに設定された動画情報とレシピデータに設定された動画情報との両方の動画データを読込む方式であった場合は、プレイリストに設定された動画データを再生した後、レシピデータに設定された動画データを順次再生させるようにしても良い。また、プレイリストとレシピデータとの両方に動画情報が何も設定されていなかった場合は、レシピデータがアイキャッチ表示されるようにしても良い。
表示手段に表示されるレシピの内容は、例えば図12に示すように、料理名が「黒豚の角煮とろろかけ」の場合、それに使用する材料の豚肉は同売り場に陳列する「鹿児島県産 黒豚」の情報(単価、重さ、値段等)と該料理の情報、更に「印刷」ボタンが表示される。
S113…再生表示されている動画画面(又は画面内に表示された「印刷」領域)にタッチするか、又はプリンタ(印字手段)7に設けられた印字ボタン7aが押されたかを判断し、何もアクションが無かった場合で動画再生が終了した場合(No)はS105へ進み、次に画面表示させるべきレシピデータが登録されているかの判断を行う。画面タッチ(表示画面そのもの又は表示画面内の「印刷」表示領域)或いはプリンタの印字ボタンが押される等アクションがあった場合(Yes)には、S114へ進む。
S114…画面にアイキャッチ表示されているレシピデータに基づき、レシピ及びクーポン等の印字を行い、印字が終了するとS105に戻る。印字出力されるレシピの内容は、例えば図9に示すように、料理名、材料、各材料の量、作り方、ワンポイントアドバイス、及び前記材料が家にあるか否かのチェック欄等である。尚、印字出力の内容については後段で説明する。
S115…メンテナンス画面(モード)に切り替わる。この画面では、プレイリストの更新やデータのダウンロード等を行うことができる。また、プレイリストを編集することもできる。メンテナンスが終了すると、S100へ戻る。
次に、上記メンテナンスモードのフローチャートを図11に基づいて説明する。
S200…メンテナンスを行うか否かの判断、メンテナンスを行う場合(Yes)はS201へ進み、メンテナンスを行わない場合(No)はS213「レシピ表示」画面に戻る。
S201…処理を選択する。通常は電源を入れると各データは自動更新されるが、手動で印字装置内の各データを更新したい場合には、“データ更新”を選択するとS207へ進み、データ更新でない場合にはS202へ進む。又、何も処理しない場合は終了する。
S202…印字装置内に記憶されたプレイリストを読込み、プレイリストを一覧表等で表示する。
S203…編集するプレイリストを画面タッチ(選択手段)によって一覧表より選択する。
S204…選択されてプレイリストが表示されるので、編集したい項目を編集する。例えば、動画データの変更又はその他項目(コメント等)の修正。
S205…編集された後、画面上に表示された「書込み」ボタンがタッチされると編集内容を保存する。
S206…他のプレイリストを編集するか否かの判断を行う。他のプレイリストを編集する場合(Yes)はS203へ戻り、編集しない場合(No)はS200に戻る。
S207…データ更新が選択されると上位管理装置(図1参照)より“プレイリスト”をダウンロードし、最新データに更新する。
S208…レシピデータを上位管理装置よりダウンロードし最新データに更新を行う。
S209…レシピ材料データを上位管理装置よりダウンロードし最新データに更新を行う。
S210…商品データを上位管理装置よりダウンロードし最新データに更新を行う。
S211…動画データを上位管理装置よりダウンロードし最新データに更新を行う。
S212…音源データを上位管理装置よりダウンロードし最新データに更新を行う。最終の“音源データ”の更新が終わるとS200へ戻る。
上記印字装置が記憶手段に記憶するデータ(提供情報)は、上位の管理装置から通信回線を介して配信されて取得する方法でもよいが、以下に印字装置の電源ON時に自動で上位の管理装置よりデータを取得する初期動作を図13のフローチャートに基づいて説明する。
S300…印字装置のCPU100(図2参照)は、電源が投入されたか(ON状態であるか否か)を判定し、電源がON状態であればS301の処理を行う。電源が入っていない場合(OFF状態)では、CPU100に電力が供給されていない為処理自体が実行されない。
S301…印字装置に設定されたIPアドレス等とROM110とに基づき通信部116を使い、無線ルータ2経由で上位管理装置4と接続可能であればS302へ進む。通信回線が混雑している状態である場合は、所定時間待った後、再度上位管理装置4へ接続可能であるかを確認する。
S302…印字装置に設定されたIPアドレス等とROM110とに基づき通信部116を使い、無線ルータ2経由で上位管理装置4と接続し、印字装置で使用するデータを自動ダウンロードし、RAM111へ一時記憶させる。
S303…RAM111へ一時記憶させたプレイリストをハードディスク112へ更新し保存する。
S304…RAM111へ一時記憶させたレシピデータをハードディスク112へ更新し保存する。
S305…RAM111へ一時記憶させたレシピ材料データをハードディスク112へ更新し保存する。
S306…RAM111へ一時記憶させた商品データをハードディスク112へ更新し保存する。
S307…RAM111へ一時記憶させた動画データをハードディスク112へ更新し保存する。
S308…RAM111へ一時記憶させた音源データをハードディスク112へ更新し保存する。
全てのデータ更新が完了すると初期動作を終了させ、図10に示すレシピ表示のフローチャートを自動実行させる。
レシピ表示画面にタッチ、又はプリンタ(印字手段)7の印刷ボタンを操作することによりレシピ等を印刷することができるが、その印刷する内容は顧客の選択によって出力することができる。
例えば、図9に示すように、商品データ印字欄9(食材チェック欄10を含む)と提供情報印字欄11(レシピ)の両方を結合して印刷(図9参照)する場合は、タッチパネル(表示手段)6に表示されているレシピ表示画面にタッチするか、或いはプリンタ(印字手段)7に設けられている結合印字ボタンを操作し、商品データ印字欄(食材チェック欄を含む)または提供情報印字欄(レシピ)の何れか一方を択一印刷する場合はプリンタ(印字手段)7の択一印字ボタン(商品データ印字ボタン、提供情報印字ボタン)を操作する。
上記印字装置は図8に示すように売り場に単独で設置する使用形態の他に、図12に示すように対面秤12と電気的に接続して設置することもできる。この場合は、現在購入しようとしている食材(商品コード)に基づき印字装置が記憶するレシピデータを表示させ、顧客が必要なレシピデータを印字できるようにすることもできる。
例えば、精肉売り場で顧客が鹿児島県産の黒豚の購入を申し出、その商品の商品コードを店員が対面秤の操作部より入力すると、商品コードでリンクする印字装置に記憶されているレシピ材料データ、更にレシピコードでリンクするレシピデータが該売り場に設置されている印字装置1のタッチパネル式液晶表示器(表示手段)6に表示される。それにより、顧客はその表示された提供情報等(レシピ)を必要とする時、表示画面にタッチ、又はプリンタ(印字手段)7の印字ボタンを押すことで購入食材を用いたレシピデータを印字出力することができる。尚、この場合、レシピを表示手段に表示する方法としては、当該食材を用いたレシピを順次表示する方法のほかに、該当する複数のレシピを一画面に分割して表示し、その中から顧客に選択させる方式としてもよい。
本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変えない範囲変更可能である。
(1)データを記憶する手段として、ハードディスクの代わりにEEPROM、磁気テープ、光磁気ディスク、フレキシブルディスク等を利用してもよい。
(2)印字装置を構成する表示手段と印字手段は別体構造に限らず、一体構造としてもよい。
(3)表示手段はタッチパネルに限らず、データを画面表示でき、マウス等で呼び出したい操作コード等を指定選択できるものでもよい。
(4)印字装置そのものを自動販売機等に組み込み、該自動販売機で販売する商品の情報或いはその商品に関連する情報を順次アイキャッチ表示させ、顧客が必要と思われる情報を印刷させるようにしても良い。
(5)印字装置の表示部でアイキャッチ表示する動画データは、音声を含む動画データの他にスライドショーの様に複数の静止画像を順次アイキャッチ表示させるものであっても良い。
本発明に係る印字装置を含むシステム構成を示す概略図。 印字装置の電気ブロック図。 印字装置に記憶される商品データの構成図。 印字装置に記憶されるレシピデータの構成図。 印字装置に記憶されるレシピ材料データの構成図。 印字装置に記憶されるプレイリストの構成図。 印字装置に記憶される音源情報の構成図。 印字装置の設置例を示す概略図。 印字装置から印字出力されるレシピの一例を示す図。 印字装置におけるCPUの動作(レシピ表示)の概略を示すフローチャート。 印字装置におけるCPUの動作(メンテナンス)の概略を示すフローチャート。 印字装置の他の設置例、及び表示画面の一例を示す概略図。 印字装置の初期動作(記憶手段へのデータの記憶保存)の一例を示すフローチャート。 印字装置に記憶されるプレイリスト処理履歴の構成図。
符号の説明
1…印字装置
6…タッチパネル式液晶表示器(表示手段、採択手段、選択手段)
7…プリンタ(印字手段)
7a…印字ボタン(採択手段)
9…商品データ印字欄
10…食材チェック欄
11…提供情報印字欄

Claims (5)

  1. 販売者が顧客に対して提供する商品の情報に関する提供情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された提供情報に基づいて、順次対象とする商品の情報を表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示された商品の提供情報を採択する採択手段と、
    前記採択手段により採択された提供情報を印字する印字手段と、を備え、
    前記印字手段は、提供情報を印字する提供情報印字欄と、該提供情報が含む商品データを印字する商品データ印字欄とを備え、更に前記商品データ印字欄にはそれら商品が購入済みであるか否かを確認する為の確認欄が設けられ、
    前記商品の情報が前記表示手段に表示されている際に前記採択手段により採択がなされると、採択時に前記表示手段に表示されていた商品の提供情報が前記印字手段により印字出力されることを特徴とする印字装置。
  2. 前記採択手段は、前記印字手段により印字される提供情報印字欄と商品データ印字欄とを選んで印字する択一印字手段と、提供情報印字欄と商品データ印字欄の両方を印字する結合印字手段と、を備えていることを特徴とする請求項1記載の印字装置。
  3. 前記表示手段は音出力手段を備え、更に前記記憶手段に提供情報と対応する音声を含む動画情報が記憶され、提供情報に基づいて前記動画情報を前記表示手段により表示することを特徴とする請求項1又は2記載の印字装置。
  4. 前記記憶手段に、販売する商品の情報と分類する分類情報が含まれた商品データと前記分類情報と商品の情報とを含む提供情報が記憶され、
    前記分類情報の中から表示手段に表示する所望の分類情報を選択する選択手段を備え、該選択手段により次に表示する分類情報が選択されるまで、前記選択手段で選択された分類情報を含む提供情報に基づいて、前記表示手段に順次対象とする商品の情報を変更しアイキャッチ表示することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の印字装置。
  5. 前記記憶手段に、前記提供情報に応じた音源情報が記憶され、前記表示手段で表示される提供情報に応じて該音源情報が出力されることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項記載の印字装置。
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