JP5400698B2 - 多階調フォトマスク、多階調フォトマスクの製造方法、パターン転写方法及び多階調フォトマスクの使用方法 - Google Patents

多階調フォトマスク、多階調フォトマスクの製造方法、パターン転写方法及び多階調フォトマスクの使用方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば液晶表示装置等のフラットパネルディスプレイ(Flat Panel Display:以下FPDと呼ぶ)等の製造に用いられる多階調フォトマスク、前記多階調フォトマスクの製造方法、前記多階調フォトマスクを用いたパターン転写方法に関する。
FPDの製造には、遮光部及び透光部からなる転写用パターンが透明基板上に形成されたフォトマスクを用いて製造されてきた。近年、フォトリソグラフィ工程数を削減するため、遮光部、半透光部、及び透光部を含む転写用パターンが透明基板上に形成された多階調フォトマスクが用いられるようになってきた。上述の多階調フォトマスクとして、例えば、遮光部には、透明基板上に半透光膜と遮光膜とがこの順に形成されてなり、半透光部は、半透光膜が透明基板上に形成されてなり、透光部は、透明基板が露出してなるものがある。
特開2002−189281号公報
特許文献1には、透明基板上に、半透光膜、エッチングストッパ膜、遮光膜、レジスト膜を順次形成したのち、透光部を形成すべき部分のレジストを除去し、遮光膜とエッチングストッパ膜を除去し、ついで、半透光部を形成すべきエリアのレジストを除去し、この部分の遮光膜を除去して半透光部を形成し、透光部を形成する領域上の半透光膜を除去して、グレートーンマスクを製造することが記載されている。このグレートーンマスクは、エッチングストッパ膜を設けているため、遮光膜及び半透光膜の主成分が同じもの(たとえばクロムなど)とすることができる。
この場合、エッチングストッパ膜の素材は、Cr系の上記膜に対してエッチング耐性のあるものを用いることが有利である。例えば、モリブデンシリサイドやその化合物は、Cr系材料のエッチャントに対する耐性があり、また、これを除去する過程では所定のエッチャントを用いれば容易にエッチングが進行することから、効率的なウェットエッチング可能であり、有用に用いることができる。
一方、上述の多階調フォトマスクは、製造後、又は使用の際に薬液による洗浄を行われることがある。洗浄液としては、酸やアルカリを用いることが多い。発明者らの検討によると、洗浄によって遮光部の遮光膜に損傷が生じることがあり、この原因は、遮光部の遮光膜より下層側にある(つまり表面が露出していない)エッチングストッパ膜が側面から、洗浄用の薬液によって損傷されることによる場合があった。
例えば、多階調フォトマスクを用いてカラーフィルタ基板に転写用パターンを転写する場合、近接露光を用いたパターン転写法が多用される。近接露光に用いるフォトマスクは多くの場合、ペリクルをもたず、また転写工程を行うと多階調フォトマスクに汚れが付着することがあるため、転写工程を繰り返し行うたびに、例えばアルカリ洗浄液等の薬液を用いて多階調フォトマスクを洗浄する場合がある。
このような繰り返しの洗浄が行われると、多階調フォトマスクが備えるエッチングストッパ膜が側面から薬液により浸食されてしまったり、エッチングストッパ膜と遮光膜との界面に薬液が浸透して遮光膜が剥離してしまったりすることが見出された。
上記のような現象は、エッチングストッパ膜のみでなく、多階調フォトマスクの製造中、又は製造後に機能を発揮する、さまざまな中間膜に生じ得る。ここで、中間膜とは、製造後のフォトマスクにおいて、表面が露出している遮光膜などの下層側(基板に近い側)にあって、パターニングされた側面のみが露出する部分をもつ膜をいう。例えば、半透光部の露光光透過率を調整する為に補助的に設けられた透過率調整膜や、半透光部の透光部に対する露光光の位相シフト量を所望範囲とするために半透光膜に付随して設けられた位相シフト調整膜、ウェットエッチングの際の電荷の面内分布を調整するエッチングバランス膜などを含む。いずれも、パターニングされた膜断面が薬液に接触し、損傷することで、その上層膜(上層側にある膜)である遮光膜などの剥離(リフトオフ)を促してしまう可能性のあるものである。
本発明は、こうした中間膜の薬液耐性を向上させ、遮光膜等の上層膜の剥離を抑制することができる多階調フォトマスク、前記多階調フォトマスクの製造方法、前記多階調フォトマスクを用いたパターン転写方法及び多階調フォトマスクの使用方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、遮光部、半透光部、及び透光部を含む転写用パターンが透明基板上に形成された多階調フォトマスクであって、前記遮光部は、半透光膜、中間膜、及び遮光膜が前記透明基板上に積層されてなり、前記半透光部は、前記半透光膜の表面が露出してなり、前記透光部は、前記透明基板が露出してなり、前記遮光部を構成する前記中間膜の側部には、前記中間膜が酸化された変質部が形成されている多階調フォトマスクである。
本発明の第2の態様は、前記中間膜は金属シリサイドからなる第1の態様に記載の多階調フォトマスクである。
本発明の第3の態様は、前記中間膜がエッチングストッパ膜である第1または第2の態様に記載の多階調フォトマスクである。
本発明の第4の態様は、前記転写用パターンは、線幅が2μm以下の遮光部を有する第1から第3のいずれかの態様に記載の多階調フォトマスクである。
本発明の第5の態様は、遮光部、半透光部、及び透光部を含む転写用パターンを透明基板上に形成する多階調フォトマスクの製造方法であって、半透光膜、中間膜、及び遮光膜が前記透明基板上に積層されたフォトマスクブランクを用意する工程と、前記半透光膜と前記遮光膜と中間膜をそれぞれパターニングして、半透光膜、中間膜、及び遮光膜が前記透明基板上に積層されてなる前記遮光部と、前記半透光膜の表面が露出してなる前記半透光部と、前記透明基板が露出してなる前記透光部とを形成する工程と、前記中間膜の側部に酸化処理を施して変質部を形成する工程と、を有する多階調フォトマスクの製造方法である。
本発明の第6の態様は、遮光部、半透光部、及び透光部を含む転写用パターンを透明基板上に形成する多階調フォトマスクの製造方法であって、半透光膜、中間膜、遮光膜、及び第1レジスト膜が前記透明基板上に積層されたフォトマスクブランクを用意する工程と、前記第1レジスト膜に描画および現像を施し、前記遮光部の形成予定領域を覆う第1レジストパターンを形成する工程と、前記第1レジストパターンをマスクとして前記遮光膜及び前記中間膜をエッチングする第1エッチング工程と、前記第1レジストパターンを除去したのち、前記第1エッチング工程の行われた前記フォトマスクブランク上に第2レジスト膜を形成する工程と、前記第2レジスト膜に描画および現像を施し、前記遮光部の形成予定領域及び前記半透光部の形成予定領域を覆う第2レジストパターンを形成する工程と、前記第2レジストパターンをマスクとして前記半透光膜をエッチングして前記透明基板を部分的に露出させる第2エッチング工程と、前記第2レジストパターンを除去する工程と、前記遮光部を構成する前記中間膜の側部に酸化処理を施して変質部を形成する工程と、を有する多階調フォトマスクの製造方法である。
本発明の第7の態様は、前記変質部を形成する工程では、前記転写用パターンを形成した前記フォトマスクブランクに酸素雰囲気下で紫外線を照射して前記中間膜の前記側部に酸化処理を施す第5または第6の態様に記載の多階調フォトマスクの製造方法である。
本発明の第8の態様は、前記変質部を形成する工程では、前記転写用パターンを形成した前記フォトマスクブランクを酸素雰囲気下で加熱して前記中間膜の前記側部に酸化処理を施す第6または第7の態様に記載の多階調フォトマスクの製造方法である。
本発明の第9の態様は、前記中間膜は金属シリサイドからなる第6から第8のいずれかの態様に記載の多階調フォトマスクの製造方法である。
本発明の第10の態様は、前記中間膜が、前記遮光膜及び前記半透光膜のエッチングに用いるエッチング液又はエッチングガスに対して耐性を有する第6から第9のいずれかの態様に記載の多階調フォトマスクの製造方法である。
本発明の第11の態様は、第1から第4のいずれかの態様に記載の多階調フォトマスク、又は第5から第10のいずれかの態様に記載の製造方法による多階調フォトマスクを用いて、前記転写用パターンを転写する工程を有するパターン転写方法である。
本発明の第12の態様は、第11の態様に記載のパターン転写工程のあと、アルカリを含む薬液で前記多階調フォトマスクを洗浄する多階調フォトマスクの使用方法である。
本発明に係る多階調フォトマスク、前記多階調フォトマスクの製造方法、前記多階調フォトマスクを用いたパターン転写方法及び多階調フォトマスクの使用方法によれば、中間膜のパターン側部における薬液耐性を向上させ、遮光膜などの上層膜の剥離を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態に係る多階調フォトマスクの部分断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る多階調フォトマスクを用いたパターン転写方法を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る多階調フォトマスクの製造工程のフロー図である。
<本発明の第1の実施形態>
以下に、本発明の第1の実施形態を、図1から図3を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る多階調フォトマスク10の部分断面図である。図2は、多階調フォトマスク10を用いたパターン転写方法を示す断面図である。図3は、本実施形態に係る多階調フォトマスク10の製造工程のフロー図である。
(1)多階調フォトマスクの構成
図1に示す多階調フォトマスク10は、例えば液晶表示装置用のカラーフィルタ基板の製造等に用いられる。カラーフィルタ基板上には、セルギャップ(基板間距離)の保持のためや液晶分子の配向制御のため、高さの異なる突起部が形成される場合がある。突起部はフォトスペーサとも呼ばれ、例えばレジスト材等を用いてフォトリソグラフィ工程等により形成される。例えば多階調フォトマスク10のような構成を用いれば、フォトリソグラフィ工程数を削減しつつ、高さの異なるフォトスペーサを形成することが容易である。ただし、図1は多階調フォトマスクの積層構造を例示するものであり、実際のパターンは、これと同一とは限らない。
多階調フォトマスク10は、遮光部110、半透光部115、及び透光部120を含む所定の転写用パターンが透明基板100上に形成された構成を持つ。遮光部110は、半透光膜101、中間膜としてのエッチングストッパ膜102、及び遮光膜103が透明基板100上にこの順に積層されてなる。半透光部115は、半透光膜101が透明基板100上に形成されてなり、透光部120は、透明基板100が露出してなる。
本実施形態にかかる形態では、上記エッチングストッパ膜が、本発明の中間膜である。本発明の中間膜は、上層側に他の膜があり、膜の断面(以下側面ともいう)のみが露出している部分が、転写用パターン中に含まれている膜をいう。なお、積層順は、必ずしも上記と等しい必要はないが、上記の順が好ましい。なお、上記でいうこの順とは、エッチングが行える限りにおいて、間に他の膜が介在する場合も含む。
透明基板100は、例えば石英(SiO)ガラスや、SiO,Al,B,RO(Rはアルカリ土類金属),RO(Rはアルカリ金属)等を含む低膨張ガラス等からなる平板として構成されている。透明基板100の主面(表面及び裏面)は、研磨されるなどして平坦且つ平滑に構成されている。透明基板100は、例えば一辺が300mm〜1800mm程度の方形とすることができる。透明基板100の厚さは例えば3mm〜20mm程度とすることができる。
半透光膜101の素材は、特に制約は無いが、例えばクロム(Cr)を含む材料からなり、例えば窒化クロム(CrN)、酸化クロム(CrO)、酸窒化クロム(CrON)、フッ化クロム(CrF)等のクロム化合物とすることができる。半透光膜101は、例えば硝酸第2セリウムアンモニウム((NHCe(NO)及び過塩素酸(HClO)を含む純水からなるクロム用エッチング液を用いてエッチング可能なように構成されている。また、半透光膜101は、フッ素(F)系のエッチング液(又はエッチングガス)に対するエッチング耐性を有している。好ましくは、半透光膜101は、透明基板100上に直接形成されている。
エッチングストッパ膜102は、金属シリサイドを含むことができる。モリブデン(Mo)やタンタル等の金属材料とシリコン(Si)とを含む材料からなる金属シリサイド化合物とすることができる。具体的には、例えばMoSix、MoSiN、MoSiON、MoSiCON、TaSix等からなる。エッチングストッパ膜102は、フッ素(F)系のエッチング液(又はエッチングガス)を用いてエッチング可能なように構成されている。また、エッチングストッパ膜102は、上述のクロム用エッチング液に対するエッチング耐性を有し、後述するようにクロム用エッチング液を用いて遮光膜103をエッチングする際のエッチングストッパ層として機能する。なお、エッチングストッパ膜102をパターニングする工程では、ウェットエッチングを用いるのが有利であるが、このためには、MoSix(酸素、窒素、炭素を含まないモリブデンシリサイド)が好適に使用できる。なお、このようにウェットエッチングが容易に行えるものは、マスク洗浄剤に対する耐久性が小さい傾向があるため、本発明の効果が特に顕著に得られる。
なお、エッチングストッパ以外の中間膜においては、該中間膜に期待される機能を充足する素材を用いる。例えば、マスク製造工程中のウェットエッチングにおいて、面内の電荷分布を調整するものであれば、所望の絶縁性、または導電性を有するものとすることができる。例えば、MoSixは、導電性を有する。
遮光膜103は、クロム(Cr)またはクロムを主成分とするクロム化合物からなることができる。なお、遮光膜103の表面に所定組成のCr化合物(CrO、CrC,CrN等)を積層することにより(図示せず)、遮光膜103の表面に光反射抑制機能を持たせることが出来る。遮光膜103は、上述のクロム用エッチング液を用いてエッチング可能なように構成されている。他に、タングステン、タンタル、チタン、などの化合物を用いても良い。
遮光部110、半透光部115、および透光部120は、例えばi線〜g線の範囲内にある露光光のうちの代表波長を有する光に対し、それぞれ所定の範囲内の透過率を有するように構成されている。すなわち、遮光部110は当該光を遮光(光透過率が略0%)させ、透光部120は当該光を略100%透過させるように構成されている。そして、半透光部115は、例えば当該光の透過率を10%以上80%以下(十分に広い透光部120の透過率を100%としたとき。以下同様)、より好ましくは20〜60%に低減させるように構成されている。なお、i線(365nm)、h線(405nm)、g線(436nm)とは、水銀(Hg)の主な発光スペクトルである。ここでいう代表波長とは、i線、h線、g線のうちいずれかの、任意の波長のことである。なお、より好ましくは、i線〜g線のすべての波長に対して、上記透過率を充足することが望ましい。
また、遮光部110を構成するエッチングストッパ膜102の露出した側部には、酸化処理が施されて、露出していない部分の膜組成に比べて酸化物リッチの変質部12が形成される。側部とは、パターニングされた中間膜の側面(断面)近傍をいう。変質部12は、膜の他の部分に比べて酸化物リッチな部分であり、SiとOの結合が、膜の他の部分より多い。
例えばエッチングストッパ膜102の材料である金属シリサイドの酸化物が、側部において、膜の他の部分より多い。変質部12は、アルカリ洗浄液をはじめとする各種薬液に対し、エッチングストッパ膜の他の部分より耐性が大きく、例えばアルカリ液によるエッチングストッパ膜102の浸食を抑制するように機能する。これにより、後述するように、例えばアルカリ洗浄液を用いて多階調フォトマスク10を洗浄する際、アルカリ洗浄液がエッチングストッパ膜102と遮光膜103との界面に浸透することに起因した遮光膜103の剥離(リフトオフ)を抑制することができる。
なお、こうした遮光膜103の剥離は、遮光膜パターン(つまり遮光部パターン)の線幅が微細であるときに、特に生じやすい。このため、線幅2μm以下の遮光部をもつ転写パターンである場合に特に本発明の効果が顕著である。更には、線幅1μm以下の遮光部をもつ転写パターンにおいて、より効果が大きい。
(2)多階調フォトマスクによるパターン転写工程
図2に、多階調フォトマスク10を用いたパターン転写工程によって、カラーフィルタ基板等の被転写体30に形成されるフォトスペーサ等のレジストパターン302pの部分断面図を例示する。レジストパターン302pは、被転写体30に形成されたポジ型レジスト膜302に多階調フォトマスク10を介して露光光を照射し、現像することにより形成される。被転写体30は、基板300と、基板300上に形成されたブラックマトリクスや赤色(R)、緑色(G)、青色(B)等からなる着色層等の任意の被加工層301と、を備えている。ポジ型レジスト膜302は被加工層301上に均一な厚さで予め形成されている。
多階調フォトマスク10を介してポジ型レジスト膜302に上述の露光光を照射すると、遮光部110では露光光が透過せず、また、半透光部115、透光部120の順に露光光の光量が段階的に増加する。そして、ポジ型レジスト膜302は、遮光部110、半透光部115のそれぞれに対応する領域で膜厚が順に薄くなり、透光部120に対応する領域で除去される。このようにして、被転写体30上に膜厚が段階的に異なるレジストパターン302pが形成される。
カラーフィルタ基板に転写されるパターン、特にカラーフィルタ基板が有するフォトスペーサのパターンは、通常、寸法規格値が比較的緩やかである。したがって、上述のようなパターン転写工程では、例えば近接露光の手法が使用される場合が多い。近接露光では、多階調フォトマスク10と被転写体30との距離を例えば数μm〜数百μmの距離に近接させて露光処理を行う。このため、パターン転写工程を繰り返すと、被転写体30に付着していた塵埃やレジスト膜302の成分、露光機からの塵埃や油脂等の汚れが、多階調フォトマスク10に付着してしまうことがある。その結果、例えば汚れにより露光光の透過が阻害され、被転写体30上のポジ型レジスト膜302に露光不良が発生してしまうことがある。そのため、パターン転写工程を繰り返す度に、例えばアルカリ洗浄液等を用いて多階調フォトマスク10を洗浄する必要がある。
しかしながら、例えば従来の多階調フォトマスクが備えるエッチングストッパ膜は、薬液耐性、特にアルカリ液に対する耐性が低い場合があった。このためアルカリ洗浄液等で多階調フォトマスクを繰り返し洗浄すると、例えばエッチングストッパ膜が側面から浸食されてエッチングストッパ膜が部分的に損傷し、または消失し遮光膜が剥離してしまうことがあった。こうした多階調フォトマスクを用いて転写を行うと、転写パターンが正しく転写されない不都合が生じる。
これに対し、本実施形態に係る多階調フォトマスク10においては、遮光部110を構成するエッチングストッパ膜102の側部に酸化処理を施すことにより変質部12を備えるようにしたので、例えばアルカリ洗浄液等の各種薬液に対する耐性を向上させることができ、遮光膜103の剥離を回避することができる。
(3)多階調フォトマスクの製造方法
続いて、本実施形態に係る多階調フォトマスク10の製造方法について、図3を参照しながら説明する。
(フォトマスクブランク準備工程)
まず、図3(a)に例示するように、透明基板100上に半透光膜101、エッチングストッパ膜102、遮光膜103がこの順に形成され、最上層に第1レジスト膜104が形成されたフォトマスクブランク10bを準備する。なお、第1レジスト膜104は、ポジ型フォトレジスト材料或いはネガ型フォトレジスト材料により構成することが可能である。以下の説明では、第1レジスト膜104がポジ型フォトレジスト材料より形成されているものとする。第1レジスト膜104は、例えばスリットコータやスピンコータ等を用いて形成することができる。なお、フォトマスクブランク10bを用意する際には、半透光部115等を透過する露光光の光透過率等が上述の条件を満たすように、各膜の材質及び厚さを選定する。
(第1レジストパターン形成工程)
次に、フォトマスクブランク10bに対して、レーザ描画機等により描画を行い、第1レジスト膜104を感光させ、第1レジスト膜104に現像液を供給して現像を施し、遮光部110の形成予定領域を覆う第1レジストパターン104pを形成する。第1レジストパターン104pが形成された状態を、図3(b)に例示する。
(第1エッチング工程)
次に、形成した第1レジストパターン104pをマスクとして、遮光膜103をエッチングして遮光膜パターン103pを形成する。遮光膜103のエッチングは、上述のクロム用エッチング液を、遮光膜103に供給して行うことが可能である。このとき、下地のエッチングストッパ膜102がエッチングストッパ層として機能する。
次に、第1レジストパターン104p又は遮光膜パターン103pをマスクとして、エッチングストッパ膜102をエッチングしてエッチングストッパ膜パターン102pを形成し、半透光膜101を部分的に露出させる。エッチングストッパ膜102のエッチングは、フッ素(F)系のエッチング液(又はエッチングガス)をエッチングストッパ膜102に供給して行うことが可能である。このとき、下地の半透光膜101はエッチングストッパ層として機能する。遮光膜パターン103p及びエッチングストッパ膜パターン102pが形成された状態を、図3(c)に例示する。なお、遮光膜パターン103pをマスクとしてエッチングストッパ膜102をエッチングする際には、第1レジストパターン104pを予め剥離してから行ってもよい。
(第2レジスト膜形成工程)
そして、第1レジストパターン104pを除去した後、遮光膜パターン103p及び露出した半透光膜101を有するフォトマスクブランク10b上の全面に、第2レジスト膜105を形成する。第1レジストパターン104pは、第1レジストパターン104pに剥離液等を接触させることで除去できる。第2レジスト膜105は、例えばスリットコータやスピンコータ等を用いて形成することができる。第2レジスト膜105が形成された状態を、図3(d)に例示する。
(第2レジストパターン形成工程)
次に、レーザ描画機等により描画を行い、第2レジスト膜105を感光させ、第2レジスト膜105に現像液を供給して現像を施し、遮光部110の形成予定領域及び半透光部115の形成予定領域をそれぞれ覆う第2レジストパターン105pを形成する。第2レジストパターン105pが形成された状態を図3(e)に例示する。
(第2エッチング工程)
続いて、形成した第2レジストパターン105pをマスクとして半透光膜101をエッチングして半透光膜パターン101pを形成するとともに、透明基板100を部分的に露出させて透光部120を形成する。半透光膜101のエッチングは、上述のクロム用エッチング液を、半透光膜101の露出した面に供給して行うことが可能である。第2エッチング工程が実施された状態を図3(f)に例示する。
(第2レジストパターン除去工程)
そして、第2レジストパターン105pを除去する。第2レジストパターン105pは、第2レジストパターン105pに剥離液等を接触させることで除去できる。
(変質部形成工程)
次に、転写用パターンが形成されたフォトマスクブランク10bに、酸素雰囲気下で紫外線を照射して変質部12を形成する。変質部12が形成された状態を図3(g)に例示する。ここで、酸素雰囲気とは、酸素が存在する雰囲気であり、大気でもよい。
紫外線は、波長200〜380nm の近紫外線、波長10〜200nmの真空紫外線のいずれでも良い。ここでは例えば真空紫外線(Vacuum Ultra−Violet:以下VUVと呼ぶ)照射装置により照射する。具体的には、例えば真空紫外領域の波長を用い、出力を例えば20W/cm〜100W/cm、照射距離を例えば1mm〜20mmとする。またこのとき、VUV照射装置内を酸素(O)ガスやオゾン(O)ガス等の酸素雰囲気にしておいてもよい。VUV装置から照射される紫外線により酸素雰囲気中の酸素成分が活性化され、エッチングストッパ膜102を構成するMoSix中のSiと酸化反応を起こすのに充分な活性を持った状態となる。そして、遮光部110を構成するエッチングストッパ膜102の露出した側部においてSiの酸化反応が起こり、変質部12が形成される。
以上により、本実施形態に係る多階調フォトマスク10の製造が完了する。なお、上記工程のあと、フォトマスク10の出荷前、または出荷後に、アルカリを含む薬液でフォトマスクを洗浄する。
(4)本実施形態に係る効果
本実施形態によれば、以下に示す1つまたは複数の効果を奏する。
本実施形態によれば、遮光部110を構成するエッチングストッパ膜102の側部には、エッチングストッパ膜102が酸化されてなる変質部12が設けられている。この変質部12はアルカリ液に対して耐性を有し、アルカリ液によるエッチングストッパ膜102の浸食を抑制する。これにより、エッチングストッパ膜102のアルカリ液等に対する薬液耐性を向上させることができ、エッチングストッパ膜102と遮光膜103との界面へのアルカリ洗浄液の浸透を抑制することができ、遮光膜103の剥離を回避することができる。
また本実施形態によれば、転写用パターンを形成したフォトマスクブランク10bに酸素雰囲気下で紫外線を照射することで、エッチングストッパ膜102の側部を酸化させ、変質部12を形成するようにしている。すなわち、工程数をあまり増やすことなく簡便に変質部12を形成することができる。
本形態のエッチングストッパ膜は、表面が露出する部分をもたず、このような膜に対しての変質処理は行われていなかったが、上層側にある膜パターンを保護する機能が有効に認められた。
なお、上述の多階調フォトマスク10の製造工程のあと、フォトマスク10の出荷前、または出荷後に、アルカリを含む薬液でフォトマスクを洗浄したところ、1μm以下の線幅をもつ微細な遮光部のパターンがリフトオフにより損傷されることはなかった。
<本発明の第2の実施形態>
続いて、本発明の第2の実施形態について説明をする。本実施形態においては、変質部12の形成手法が上記の実施形態と異なる。以下、図3を参照して上記の実施形態と異なる点について詳述する。
本実施形態に係る多階調フォトマスク10の製造方法も上述の実施形態と同様、図3に例示する製造工程を経るが、本実施形態に係る多階調フォトマスク10の製造方法では、図3(g)に例示するように、転写用パターンが形成されたフォトマスクブランク10bを、酸素雰囲気下で加熱して変質部12を形成する。
加熱処理は、例えばハロゲンヒータを備える加熱炉にて100℃〜500℃の温度で行う。このとき加熱炉内を酸素(O)ガスやオゾン(O)ガス等の酸素雰囲気にしておくと好ましい。これにより、酸素雰囲気中の酸素成分がとエッチングストッパ膜102との酸化反応が促進され、遮光部110を構成するエッチングストッパ膜102の露出した側部においてSiの酸化反応が起こり、変質部変質部12が形成される。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を奏する。
また本実施形態によれば、転写用パターンを形成したフォトマスクブランク10bを酸素雰囲気下で加熱してエッチングストッパ膜102の側部を酸化させ、変質部12を形成するようにしている。すなわち、工程数をあまり増やすことなく簡便な手法で変質部12を形成することができる。
<本発明の他の実施形態>
以上、本発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
上述の実施形態では、エッチングストッパ膜102を例えばMoSi等のモリブデン(Mo)より構成したが、例えばタングステンシリサイド(WSi)やニッケルシリサイド(NiSi)等、他の金属材料とシリコン(Si)とを含む材料により構成してもよい。
好ましくは、酸素、窒素等の含有されない金属シリサイド(MoSiなど)が好ましい。これは、ウェットエッチングが容易である一方で、耐薬性が弱く、リフトオフしやすいため、本発明の効果が顕著である。また、変質部12は、酸化物に限らず、窒化物により構成しても良い。
また上述の実施形態では、紫外線照射又は加熱処理により変質部12を形成するものとしたが、紫外線照射を行った後、さらに加熱処理を行う等、両方組み合わせて実施するようにしてもよい。この場合、アルカリ液等に対する耐性をより向上させることができる。なお、紫外線照射と加熱処理とを組み合わせる場合、加熱処理を先に行い、その後に紫外線照射を行うようにしてもよく、紫外線照射と加熱処理とを同時に行ってもよい。また、変質部12を形成するタイミングは、エッチングストッパ膜102の側部を露出させた後であればいつでもよく、例えば第1エッチング工程直後等に行ってもよい。
なお、上記実施形態では、中間膜がエッチングストッパである例について説明したが、上述したとおり、他の機能をもつ中間膜にも適用でき、同様に優れた効果が得られる。
本発明は、カラーフィルタ製造用の多階調フォトマスクなどに多用される、ペリクルを装着しないフォトマスク製品に極めて有利である。但し、ペリクルが装着されるフォトマスクに適用してもよい。この場合においても、ペリクル装着前後に多階調フォトマスクの洗浄等が行われることがあるが、本発明は係る洗浄においても好適に適用されうる。
10 多階調フォトマスク
12 変質部
100 透明基板
101 半透光膜
102 エッチングストッパ膜
103 遮光膜
110 遮光部
115 半透光部
120 透光部

Claims (12)

  1. 遮光部、半透光部、及び透光部を含む転写用パターンが透明基板上に形成された多階調フォトマスクであって、
    前記遮光部は、半透光膜、中間膜、及び遮光膜が前記透明基板上に積層されてなり、
    前記半透光部は、前記半透光膜の表面が露出してなり、
    前記透光部は、前記透明基板が露出してなり、
    前記遮光部を構成する前記中間膜の側部には、前記中間膜が酸化された変質部が形成されている
    ことを特徴とする多階調フォトマスク。
  2. 前記中間膜は金属シリサイドからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の多階調フォトマスク。
  3. 前記中間膜がエッチングストッパ膜である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の多階調フォトマスク。
  4. 前記転写用パターンは、線幅が2μm以下の遮光部を有する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の多階調フォトマスク。
  5. 遮光部、半透光部、及び透光部を含む転写用パターンを透明基板上に形成する多階調フォトマスクの製造方法であって、
    半透光膜、中間膜、及び遮光膜が前記透明基板上に積層されたフォトマスクブランクを用意する工程と、
    前記半透光膜と前記遮光膜と中間膜をそれぞれパターニングして、半透光膜、中間膜、及び遮光膜が前記透明基板上に積層されてなる前記遮光部と、前記半透光膜の表面が露出してなる前記半透光部と、前記透明基板が露出してなる前記透光部とを形成する工程と、
    前記中間膜の側部に酸化処理を施して変質部を形成する工程と、
    を有する
    ことを特徴とする多階調フォトマスクの製造方法。
  6. 遮光部、半透光部、及び透光部を含む転写用パターンを透明基板上に形成する多階調フォトマスクの製造方法であって、
    半透光膜、中間膜、遮光膜、及び第1レジスト膜が前記透明基板上に積層されたフォトマスクブランクを用意する工程と、
    前記第1レジスト膜に描画および現像を施し、前記遮光部の形成予定領域を覆う第1レジストパターンを形成する工程と、
    前記第1レジストパターンをマスクとして前記遮光膜及び前記中間膜をエッチングする第1エッチング工程と、
    前記第1レジストパターンを除去したのち、前記第1エッチング工程の行われた前記フォトマスクブランク上に第2レジスト膜を形成する工程と、
    前記第2レジスト膜に描画および現像を施し、前記遮光部の形成予定領域及び前記半透光部の形成予定領域を覆う第2レジストパターンを形成する工程と、
    前記第2レジストパターンをマスクとして前記半透光膜をエッチングして前記透明基板を部分的に露出させる第2エッチング工程と、
    前記第2レジストパターンを除去する工程と、
    前記遮光部を構成する前記中間膜の側部に酸化処理を施して変質部を形成する工程と、を有する
    ことを特徴とする多階調フォトマスクの製造方法。
  7. 前記変質部を形成する工程では、
    前記転写用パターンを形成した前記フォトマスクブランクに酸素雰囲気下で紫外線を照射して前記中間膜の前記側部に酸化処理を施す
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の多階調フォトマスクの製造方法。
  8. 前記変質部を形成する工程では、
    前記転写用パターンを形成した前記フォトマスクブランクを酸素雰囲気下で加熱して前記中間膜の前記側部に酸化処理を施す
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の多階調フォトマスクの製造方法。
  9. 前記中間膜は金属シリサイドからなる
    ことを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の多階調フォトマスクの製造方法。
  10. 前記中間膜が、前記遮光膜及び前記半透光膜のエッチングに用いるエッチング液又はエッチングガスに対して耐性を有する
    ことを特徴とする請求項6から9のいずれかに記載の多階調フォトマスクの製造方法。
  11. 請求項1から4のいずれかに記載の多階調フォトマスク、又は請求項5から10のいずれかに記載の製造方法による多階調フォトマスクを用いて、前記転写用パターンを転写する工程を有する
    ことを特徴とするパターン転写方法。
  12. 請求項11に記載のパターン転写工程のあと、アルカリを含む薬液で前記多階調フォトマスクを洗浄する
    ことを特徴とする多階調フォトマスクの使用方法。
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