JP5400442B2 - 作業用車輌 - Google Patents
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近年、フォークリフトではないが、有人/無人切換え可能な搬送車が提案されている(例えば、特許文献1(図5)参照。)。
フォークリフトは、運転中の作業者の目前にフォークがあるため、作業者は運搬物の姿勢を目視することができる。運搬物が傾くなど、運搬の継続が心配されるときは、作業者は走行を停止し、下りて、フォークリフトの前に立ち、運搬物の姿勢を直すなどの処置を講じる。
車体に、
前記有人運転と前記無人運転とを切換える有人/無人切換スイッチ手段と、
前記運転者が搭乗していないことを検出する無人検出手段と、
自動運転を開始及び停止可能とする自動運転起動スイッチ手段と、
前記有人/無人切換スイッチ手段が無人側に選択されている選択条件と、前記無人検出手段が無人であることを検出している検出条件と、前記自動運転起動スイッチ手段が自動運転開始側に選択されている選択条件からなる3つの条件の全てが満たされているときに無人による自動運転が可能であって、前記3つの条件の1つが満たされないときに無人による自動運転が不可能とされる運転制御装置とが備えられ、
前記自動運転起動スイッチ手段及び前記有人/無人切換スイッチ手段は、搭乗している運転者から見えない車体側方から操作される位置に配置されると共に、
前記自動運転起動スイッチ手段は、タッチにより操作されるタッチパネルに備えられた自動運転起動キーであることを特徴とする。
有人/無人切換スイッチ手段は、ステップから下りた作業者によって操作される。そのため、作業者がステップに乗っているときに、無人運転が起動される心配はない。
また、無人運転中に、何らかの理由で運転者がステップに乗った場合には、条件の1つが欠落するため、車体は停止される。
有人/無人切換スイッチ手段及び自動運転起動スイッチ手段は、ステップから下りた運転者によって操作される。そのため、運転者がステップに乗っているときに、無人運転が起動される心配はない。
また、無人運転中に、何らかの理由で運転者がステップに乗った場合には、条件の1つが欠落するため、車体は停止される。
また、自動運転起動スイッチ手段は、ステップに乗った運転者からは見えない向きに配置されているため、有人運転中に、運転者が自動運転起動スイッチ手段を操作する心配はない。
そして、自動運転起動スイッチ手段は、車体に備える操作パネルに設けられため、自動運転起動スイッチ手段の設置が容易である。
また、有人/無人切換スイッチ手段は、ステップに乗った運転者からは見えない向きに配置されているため、有人運転中に、運転者が有人/無人切換スイッチ手段を操作する心配はない。
そして、有人/無人切換スイッチ手段は、車体に備える操作パネルに設けられため、有人/無人切換スイッチ手段の設置が容易である。
請求項2に係る発明では、車体には、この車体に搭乗する運転者の側方に、箱状の操作パネルが設けられ、この操作パネルの背面が運転者に向き、操作パネルの正面が外側に向くように設けられ、操作パネルの正面に、有人/無人切換スイッチ手段及び自動運転起動スイッチ手段が配置される。
操作パネルの正面が外側の面となり、外側の面は、ステップに乗った運転者からは見えない向きに配置されており、車輌の側方からだけ操作可能となる。
請求項3に係る発明では、操作パネルの正面に、スイッチ収納凹部が凹設され、このスイッチ収納凹部に有人/無人切換スイッチ手段が収納される。
スイッチ収納凹部に収納することで有人/無人切換スイッチ手段の破損を防止することができる。
図1に示されるように、作業用車輌としてのフォークリフト10では、箱形の車体11の前部にマスト12が設けられ、このマスト12に昇降自在にフォーク13が設けられ、車体11の上面前部から上へポスト14、14が延ばされ、このポスト14、14の上部にルーフプレート15が渡され、一方のポスト14の途中に操作パネル16が取り付けられ、この操作パネル16の外側の面17に操作盤18が嵌め込まれている。
また、操作パネル16は背面24が見えるだけで、外側の面(図1、符号17)は見えない。
その点、本実施例では、矩形縞鋼板33は傾くものの、有人時は水平であるから支障はなく、ガイドが不要であり、構造が簡単になる。
ペダル26は、想像線で示す左足で踏むことができ、踏むと有人走行条件の一つが満たされ、離すと車輌を停止する。
有人/無人切換スイッチ手段23は、例えば図4(b)に示すように、回転式切換スイッチである。すなわち、摘み38を持って回すことにより、有人、無人の何れかに矢先39を臨ませることができる。
制御箱(図2、符号21)に収納される運転制御装置42は、図6に示すように、車速操作レバー28の操作角度を検出する第1センサ43と、この第1センサ43の信号を主制御部44へ伝達するか否かを切換える第1切換部45と、フォーク前進操作レバー29の操作角度を検出する第2センサ46と、この第2センサ46の信号を主制御部44へ伝達するか否かを切換える第2切換部47と、フォーク傾動操作レバー30の操作角度を検出する第3センサ48と、この第3センサ48の信号を主制御部44へ伝達するか否かを切換える第3切換部49と、フォーク昇降操作レバー31の操作角度を検出する第4センサ51と、この第4センサ51の信号を主制御部44へ伝達するか否かを切換える第4切換部52と、ステアリングハンドル27の操作角度を検出する第5センサ53と、この第5センサ53の信号を主制御部44へ伝達するか否かを決める第5切換部54と、ペダル26が踏まれていることを検出する第6センサ55からの信号を主制御部44へ伝達するか否かを決める第6切換部56と、ステップ22に作業員が乗っていないことを検出する無人検出手段37からの信号を主制御部44へ伝達するか否かを決める第7切換部58と、主制御部の指令により、転舵アクチュエータ、走行モータ、フォーク昇降アクチュエータ、フォーク前進アクチュエータ及びフォーク傾動アクチュエータを制御するアクチュエータ類制御部59とからなる。
運転者は、有人/無人切換スイッチ手段23を無人へ切換える。この切換え情報に基づいて、切換部の操作部61は、第1〜第7切換部45、47、49、52、54、56、58を一括して切換え、b接点が選択される。
第7切換部58が切換えられた状態で、ステップ22に運転者が乗っていなければ無人検出手段37は、無人情報を主制御部へ送る。
その上で、自動運転起動キー41が押されると、自動制御部62は、操作レバー28〜31やステアリングハンドル27に代わる操作量を主制御部44へ送り、無人運転が開始される。
図7のフローに示すように、有人/無人切換スイッチ手段が無人運転に切換えられ(ST01)、無人検出手段からの無人情報を得る(ST02)と共に、自動運転起動スイッチ手段がオンになる(ST03)という、3つの条件が満たされたときに無人運転が開始される(ST04)。
無人運転中に、ステップに運転者が乗った場合には、ST02が否となり、運転が停止される。
自動運転起動スイッチがOFFとされた場合には、ST03が否となり、運転が停止される。
すなわち、ステップから下りた運転者の人為的なスイッチ操作が無人運転の条件に含まれているため、有人運転から無人運転への切換えは慎重に行われる。
結果、パーキングブレーキを掛けなくても、有人運転から無人運転への切換えが可能となり、運転操作の繁雑さを軽減することができる。
Claims (3)
- 運転者による有人運転と無人状態での自動運転に切換え可能な作業用車輌において
車体に、
前記有人運転と前記無人運転とを切換える有人/無人切換スイッチ手段と、
前記運転者が搭乗していないことを検出する無人検出手段と、
自動運転を開始及び停止可能とする自動運転起動スイッチ手段と、
前記有人/無人切換スイッチ手段が無人側に選択されている選択条件と、前記無人検出手段が無人であることを検出している検出条件と、前記自動運転起動スイッチ手段が自動運転開始側に選択されている選択条件からなる3つの条件の全てが満たされているときに無人による自動運転が可能であって、前記3つの条件の1つが満たされないときに無人による自動運転が不可能とされる運転制御装置とが備えられ、
前記自動運転起動スイッチ手段及び前記有人/無人切換スイッチ手段は、搭乗している運転者から見えない車体側方から操作される位置に配置されると共に、
前記自動運転起動スイッチ手段は、タッチにより操作されるタッチパネルに備えられた自動運転起動キーであることを特徴とする作業用車輌。 - 前記車体には、この車体に搭乗する運転者の側方に、箱状の操作パネルが設けられ、この操作パネルの背面が前記運転者に向き、前記操作パネルの正面が外側に向くように設けられ、
前記操作パネルの正面に、前記有人/無人切換スイッチ手段及び前記自動運転起動スイッチ手段が配置されることを特徴とする請求項1記載の作業用車輌。 - 前記操作パネルの正面に、スイッチ収納凹部が凹設され、このスイッチ収納凹部に前記有人/無人切換スイッチ手段が収納されていることを特徴とする請求項2記載の作業用車輌。
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