JP5399050B2 - 光ファイバ曲げ受光器 - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバの敷設、保守、撤去などの光ファイバ工事にて使用される光ファイバ心線対照器や活線判定器等として用いられる光ファイバ曲げ受光器に関し、特に、光ファイバ心線、光ファイバ素線、光ファイバコードといった光ファイバを非破壊で、心線対照、活線判別等を行うための光ファイバ曲げ受光器に関するものである。
光ファイバ通信網の敷設・保守・撤去等の工事にあっては、光ファイバ心線、光ファイバ素線、光ファイバコードといった光ファイバを把持して曲げを与える機構(ファイバ把持・曲げ付与機構)及び光検出器(受光素子)を具備する光ファイバ曲げ受光器を用いて、光ファイバを把持して曲げ変形を与え、その曲げ変形部位から外部に僅かに漏れてくる通信光や特定の信号光を光検出器によって検出することにより、非破壊で、通信光の有無を判別する活線判別や、特定の光ファイバであるか否かを判定する心線対照検査が行われている(例えば、特許文献1) 。
図18は従来の光ファイバ曲げ受光器の概略構成を示す平面図、図19は光ファイバ曲げ受光器の凸形把持部材を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)において矢印A方向から見た構造を示す側面図である。
図18に示すように、光ファイバ曲げ受光器101は、凹形面111を有する板状の凹形把持部材110と、前記凹形面111に対向する凸形面121を形成する板状の凸部122を有する凸形把持部材120とを有し、凹形把持部材110の凹形面111と凸形把持部材120の凸形面121との間に光ファイバ140を把持する構造になっていることが一般的である。
図18、図19(a)に示すように、凸形把持部材120の凸部122の凸形面121は凸部122の外周端面に形成されており、前記凹形把持部材110の凹形面111に沿って延在している。
凸形把持部材120は、凹形把持部材110に対して接近、離間する方向に平行移動可変であり、前記凸形把持部材120を図18中仮想線で示すアンクランプ位置から図18において実線で示すように凹形把持部材110に接近させ凹形把持部材110との間に光ファイバ140を把持する位置(クランプ位置)に移動することができる。凸形把持部材120をクランプ位置に設置すると、凹形把持部材110の凹形面111と凸形把持部材120の凸形面121との間に光ファイバ140をクランプ(把持)でき、かつ光ファイバ140に曲げ変形を与えることができる。凹形把持部材110及び凸形把持部材120とは、光ファイバを把持して曲げ変形を与えるファイバ把持・曲げ付与機構を構成する。
図示例の光ファイバ曲げ受光器101の光検出器130(以下、受光素子とも言う)は凹形把持部材110に組み込まれている。受光素子130は、光ファイバ把持部102に把持されて曲げ変形が与えられた光ファイバ140から生じる漏洩光を受光するために、その受光面131を凹形面111に露出させて配置されている。
従来の光ファイバ曲げ受光器101にあっては、光ファイバの種々の被覆外径に対応するべく、クランプ位置に設置した凸形把持部材120の凸部122の凸形面121と凹形把持部材110の凹形面111との間に、活線判別や心線対照を行う対象の光ファイバのうち被覆外径が最大のもの(以下、最大外径光ファイバとも言う。符号141)の被覆外径(以下、最大被覆外径とも言う)と同等あるいは僅かに大きい溝幅tの光ファイバ収納溝103が確保され、しかも、被覆外径が前記最大被覆外径よりも小さい光ファイバ142(図20参照。以下、細径光ファイバとも言う)についても、凸形把持部材120をアンクランプ位置からクランプ位置に移動させることで前記溝幅tの光ファイバ収納溝103内にて蛇行させるように湾曲状態で把持して漏洩光を生じさせることができる構造としたものが提案されている(例えば特許文献1の段落(0018)、(0019)、(0033)、図1、図2等参照)。
図19(b)に示すように、上述した従来の光ファイバ曲げ受光器101の凹形把持部材110の凹形面111及び凸形把持部材120の凸形面121は、該凸形面121と前記凹形把持部材110の凹形面111との間の間隔方向(図19(b)において左右方向)に対して垂直に形成されている。
図19(a)、(b)に示すように、凸形把持部材120の凸部122には、前記凸形面121の両側に、リブ状の2本の突条部123a、123bが凸形面121に沿って延在するように互いに平行に突設されている。前記凸形面121は一対の突条部123a、123bの間に形成されている。
光ファイバ曲げ受光器101は、凸形把持部材120をアンクランプ位置(図18(a)仮想線)からクランプ位置(図18(a)実線)に移動すると、凹形面111と前記凸形面121との間に前記光ファイバ収納溝103が形成されるとともに、一対の突条部123a、123bの凸部122からの突出先端が凹形把持部材110に当接されて、凸形把持部材120が凹形把持部材110に閉じ合わされる。また、図19(a)に示すように、凸形把持部材120の凸形面121の延在方向両端に取り付けられた発泡樹脂製弾性体である光遮蔽部材124が受光素子140への外乱光の入射を阻止する。これにより前記光ファイバ収納溝103が確実に暗箱状態となる。
特開2006−235362号公報
ところで、図19(b)に示すように、上述の光ファイバ曲げ受光器101において、凸形把持部材120の一対の突条部123a、123bの間の距離sは、最大外径光ファイバ141の被覆外径よりも若干大きい長さに設定されている。既述のように光ファイバ収納溝103の溝幅tは、最大外径光ファイバ141の被覆外径と同等あるいは僅かに大きく設定される。このため、光ファイバ曲げ受光器101は、細径光ファイバ142を凹形把持部材110の凹形面111と凸形把持部材120の凸形面121との間に把持したときには、図20に示すように、凸形面121の幅方向(図20上下方向)における細径光ファイバ142の位置が定まらず、この光ファイバ142が受光素子130の受光面131から大きくずれてしまい、一部の漏洩光しか結合しない場合があり、漏洩光の測定にばらつきが生じる、といった不都合があった。
本発明は、前記課題に鑑みて、凹形把持部材の凹形面と凸形把持部材の凸形面との間に配置された光ファイバの位置を、受光素子の受光面の中心に対して合わせ込むことができ、凹形把持部材と凸形把持部材との間に把持されて曲げ変形が与えられた光ファイバから生じた漏洩光の測定を安定に行える光ファイバ曲げ受光器の提供を目的としている。
上記課題を解決するために、本発明では以下の構成を提供する。
第1の発明は、光ファイバに曲げ変形を与えて漏洩光を測定する光ファイバ曲げ受光器であって、凹形面を有する凹形把持部材と、前記凹形面と対向する凸形面を形成する凸部を有する凸形把持部材と、前記凹形把持部材の前記凹形面と前記凸形把持部材の前記凸形面との間に把持されて曲げ変形が与えられた光ファイバから漏洩する漏洩光を受光する受光素子とを具備し、さらに、前記凹形面と前記凸形面とによって前記光ファイバを把持する光ファイバ把持部に、前記光ファイバを前記受光素子の中心に合わせ込むための位置合わせ機構を具備し、前記凸部の先端に、前記凸形面の幅方向両端部から中央部に向かって窪む凹所を有して前記位置合わせ機構として機能する位置決め突部が突設され、前記凸部の前記光ファイバと接触する部分の一部又は全部が前記凹形把持部材からの距離を増大するように押し込み可能な陥没可能部とされ、前記凸形把持部材には前記陥没可能部を前記凹形把持部材側に弾性付勢するための付勢部材が設けられ、前記凸形把持部材の前記凸部は、前記位置決め突部が突設され前記陥没可能部として機能する突部付き可動部材を具備し、前記突部付き可動部材の両側に、前記凸形面を形成する前記陥没可能部として機能する側部可動部材が設けられていることを特徴とする光ファイバ曲げ受光器を提供する。
の発明は、前記凸形面の一部又は全部が、該凸形面の幅方向両端部から中央部に向かって窪む溝状に形成されていることを特徴とする第1の発明の光ファイバ曲げ受光器を提供する。
の発明は、前記受光素子として、矩形の受光面を有するものを用いていることを特徴とする第1又は2の発明の光ファイバ曲げ受光器を提供する。
本発明によれば、凹形把持部材の凹形面と凸形把持部材の凸形面との間に配置された光ファイバを、光ファイバ把持部に設けられた位置合わせ機構によって、受光素子の受光面の中心に位置合わせすることができる。これにより、凹形把持部材と凸形把持部材との間に把持されて曲げ変形が与えられた光ファイバから生じた漏洩光の測定を安定に行うことができる。
以下、本発明を実施した光ファイバ曲げ受光器について、図面を参照して説明する。
図1は前記光ファイバ曲げ受光器10の構造を示す平断面図、図2は光ファイバ曲げ受光器10の凸形把持部材20の外観構造を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は正面図、図3は凸形把持部材20の外観構造を示す図であって、(a)は側面図、(b)は凸形把持部材20の凸部22の先端付近を示す拡大側面図、図4は凸形把持部材20の内部構造を示す平断面図であって、(a)は凸部22を構成する3つの可動部材24、25、25がいずれも未陥没状態(初期位置)にあるとき、(b)は凸部22を構成する全ての可動部材24、25、25が陥没状態にあるときを示す。また、図5は、光ファイバ曲げ受光器10に最小外径光ファイバ51(後述)を把持した状態を説明する平断面図、図6は光ファイバ曲げ受光器10に前記最小外径光ファイバ51よりも太い(被覆外径が大きい)光ファイバ52を把持した状態を説明する平断面図である。
図7は前記光ファイバ曲げ受光器10の構成を説明する平面図であって、凸形把持部材20をアンクランプ位置に設置した状態を示す。図8は前記光ファイバ曲げ受光器10の構成を説明する図であって、(a)凸形把持部材20をクランプ位置に設置した状態を示す平面図、(b)は凹形把持部材30を図8(a)の矢印B方向から見た状態を示す図である。
図1に示すように、前記光ファイバ曲げ受光器10は、光ファイバ50に曲げ変形を与えて漏洩光を測定するものであって、凹形面31を有する板状の凹形把持部材30と、前記凹形面31と対向する凸形面21を形成する凸部22を有する凸形把持部材20と、前記凹形把持部材30の前記凹形面31と前記凸形把持部材20の前記凸部22が形成する前記凸形面21との間に把持されて曲げ変形が与えられた光ファイバ50から漏洩する漏洩光を受光する受光素子40とを具備する概略構成となっている。
また、前記凸形把持部材20の凸部22の先端には、前記光ファイバ50を前記受光素子40の受光面41の中心に合わせ込むための位置決め突部23が突設されている。この位置決め突部23の具体的構成については後に説明する。
この光ファイバ曲げ受光器10の凸形把持部材20は、凹形把持部材30に対して接近、離間する方向に平行移動可能であり、検査対象の光ファイバ50を把持して漏洩光を発生させる曲げ変形を与えることができる位置(クランプ位置。図1実線、図5、図6等参照)と、図1中仮想線で示すアンクランプ位置とに位置を切り換えることができる。凸形把持部材20がアンクランプ位置にある状態では、凸形把持部材20と凹形把持部材30との間の間隙が充分に大きいのでこの間隙に対する光ファイバ50の収納、取り出しといった作業を楽に行える。
図1に示すように、前記凸形把持部材20を、アンクランプ位置から前記クランプ位置に移動する(凹形把持部材30に接近させる)と、凹形把持部材30の凹形面31と凸形把持部材20の凸部22との間に光ファイバ50を把持する光ファイバ把持部11が構成される。そして、この光ファイバ把持部11に光ファイバ50を把持することで光ファイバ50に曲げ変形を与えることができる。また、このとき、凹形把持部材30の凹形面31と凸形把持部材20の凸部22とによって、光ファイバ50を収納する光ファイバ収納溝12が画定され、光ファイバ50はこの光ファイバ収納溝12に収納された状態となる。
図2(a)、(b)、図4(a)、(b)に示すように、ここで説明する光ファイバ曲げ受光器10の凸形把持部材20の凸部22は、前記位置決め突部23が突設されている可動部材である突部付き可動部材24(陥没可能部)と、この突部付き可動部材24の両側に配置された可動部材である側部可動部材25、25(陥没可能部)とからなる。
前記凸形把持部材20は、前記凸部22を構成する3つの可動部材24、25、25と、これら可動部材24、25、25を個々に凹形把持部材30に向けて弾性付勢するための付勢部材271、272、272とを凸形把持部材本体26に組み込んだ構造になっている。
図4(b)に示すように、凸部22を構成する3つの可動部材24、25、25は、凹形把持部材30からの距離を増大するように押し込み可能(陥没可能)な陥没可能部とされている。可動部材24、25、25の押し込みは、押し込み力によって付勢部材に弾性変形を生じさせることにより実現される。3つの可動部材24、25、25は、陥没時に、凸形把持部材本体26に組み込まれている付勢部材271、272、272によって個々に凹形把持部材30に向けて弾性付勢される。この構成により、光ファイバ曲げ受光器10は、図5、図6に示すように、活線判別や心線対照を行う対象の光ファイバ(以下、検査対象の光ファイバとも言う)の種々の被覆外径に対応して光ファイバの把持を実現できる。
図5は、検査対象の光ファイバのうち被覆外径が最小(以下、最小被覆外径とも言う)のもの(以下、最小外径光ファイバとも言う。符号51)を凸形把持部材20と凹形把持部材30との間に把持した状態を示す。
この光ファイバ曲げ受光器10は、凸形把持部材20をクランプ位置に設置したときに、凹形把持部材30の凹形面31と凸形把持部材20の凸部22との間に最小外径光ファイバ51の被覆外径と同等の溝幅Tの光ファイバ収納溝12(図4(b)の場合との区別のため、図中符号12aを付記する)が確保され、最小外径光ファイバ51を把持できるようになっている。光ファイバ収納溝12の溝幅Tは、該光ファイバ収納溝12の長手方向全長にわたって一定である。
この光ファイバ曲げ受光器10は、最小外径光ファイバ51を把持するとき、凸部22を構成する3つの可動部材24、25、25に凸形把持部材20への押し込み(陥没)は生じない。本明細書においては、可動部材に押し込みが生じていない状態を未陥没状態と称する。また、未陥没状態にあるときの可動部材の凸形把持部材における位置を初期位置と称して説明する。図4(a)は、凸部22の3つの可動部材24、25、25がいずれも初期位置にある状態を示す。
図6は、最小外径光ファイバ51よりも被覆外径が大きい光ファイバ(以下、太径光ファイバとも言う)を凸形把持部材20と凹形把持部材30との間に把持した状態を示す。このとき、凸部22を構成する可動部材24、25、25は凸形把持部材20に押し込まれて、前記初期位置から陥没する。また、陥没した可動部材24、25、25が、付勢部材の弾性(付勢力)によって、光ファイバ50(太径光ファイバ52)を凹形把持部材30の凹形面31に押し付ける。これにより、太径光ファイバ52の把持が実現される。太径光ファイバ52を把持した状態から凸形把持部材20をアンクランプ位置に移動すれば、凸部22を構成する可動部材24、25、25は付勢部材271、272、272の弾性によって初期位置に復帰する。
なお、図6において、符号12bは光ファイバ収納溝であり、太径光ファイバ52を把持したときに凹形把持部材30の凹形面31と凸形把持部材20の凸部22とによって画定される光ファイバ収納溝12を指す。
次に、凸形把持部材20について具体的に説明する。
図2(a)、(b)に示すように、前記凸形把持部材本体26は、具体的には、細長形状のベース部261と、このベース部261の長手方向中央部に突設された板状の可動部材案内片262からなる一対の可動部材案内板部263a、263bとを具備する。
図4(a)、(b)に示すように、ベース部261の長手方向中央部には、その側面(外周面)から窪む凹所である陥没可能部収容凹所264が形成されている。この陥没可能部収容凹所264は、具体的には、ベース部261に貫設された角穴の両端開口部の片方をベース部261に取り付けた背面板265によって塞いで構成されており、正面視形状(図2(a)矢印Aの向きで見た形状。図2(b)に示される形状)がベース部261の長手方向に沿って延在する略長方形をなす凹所とされている。
なお、以下、凸形把持部材20について、ベース部261の長手方向に沿う方向を長手方向と称して説明する。
図2(a)、(b)に示すように、可動部材案内片262は、陥没可能部収容凹所264のベース部261における開口部の正面視長手方向に直交する幅方向(図2(a)、(b)の上下方向)両側に2つづつ突設されている。
陥没可能部収容凹所264の幅方向の一方の側には、2つの可動部材案内片262がスリット状の隙間266を介して陥没可能部収容凹所264の長手方向に互いに離隔させて突設されている。前記隙間266を介して突設された一対の可動部材案内片262が、前記一対の可動部材案内板部263a、263bの一方(符号263aの可動部材)を構成している。陥没可能部収容凹所264の幅方向の他方の側の2つの可動部材案内片262は、陥没可能部収容凹所264の幅方向の一方の側の2つの可動部材案内片262に対応する2箇所に、陥没可能部収容凹所264の幅方向の一方の側の可動部材案内片262と平行となるように突設されている。陥没可能部収容凹所264の幅方向の他方の側の2つの可動部材案内片262は、スリット状の隙間267を介して陥没可能部収容凹所264の長手方向に互いに離隔させて突設されており、前記一対の可動部材案内板部263a、263bの他方(符号263bの可動部材)を構成している。
つまり、前記一対の可動部材案内板部263a、263bは、それぞれ、陥没可能部収容凹所264の長手方向に互いに離隔させて突設された2つの可動部材案内片262からなり、2つの可動部材案内片262の間に隙間が確保された構成になっている。
前記凸形把持部材20は、一対の可動部材案内板部263a、263b間の空間と前記陥没可能部収容凹所264とが連続してなる可動部材収容空間28内に、3つの前記可動部材24、25、25(突部付き可動部材24と、一対の側部可動部材25、25)と、付勢部材271、272、272とを収容した構成になっている。3つの可動部材24、25、25は、凸形把持部材20の長手方向に配列させて可動部材収容空間28内に設けられている。
前記可動部材収容空間28は、いわば、一対の可動部材案内板部263a、263b間の空間をベース部261内まで延長した構成になっている。
図1、図5に示すように、凸形把持部材20をクランプ位置に設置したときに(但し、図1に示すように光ファイバ50を把持しないとき、あるいは、図5に示すように最小外径光ファイバ51を把持するとき)は、前記凹形把持部材30の凹形面31と前記凸形把持部材20の凸形面21との間に、最小外径光ファイバ51の被覆外径と同等の溝幅Tの光ファイバ収納溝12が形成される。
図示例の光ファイバ曲げ受光器10において、前記光ファイバ収納溝12は、点Oa(図1、図5参照)を中心に45〜150度の中心角θaを以て湾曲する円弧部121と、この円弧部121の両端からその接線方向に延在する直線部122とを具備する。凸形把持部材20の凸部22の凸形面21及び凹形把持部材30の凹形面31は、上述のように円弧部121及び直線部122、122を具備する光ファイバ収納溝12を形成する形状になっている。
図4(a)に示すように、凸部22の凸形面21は、前記光ファイバ収納溝12の円弧部121を形成する湾曲部211と、前記光ファイバ収納溝12の直線部122を形成する平坦面をなすストレート部212とからなる。
図2(a)に示すように、一対の可動部材案内板部263a、263bを構成する計4つの可動部材案内片262は、その外周部が、前記凸形面21の延在方向に垂直の幅方向(図2(a)、(b)において上下方向)両側に凸形面21から僅かに突出して前記凸形面21に沿って延在するリブ状の突壁部262aを形成している。図2(a)、図4(a)に示すように、この突壁部262aは、前記湾曲部211及びその両側のストレート部212とを具備する前記凸形面21の形状に対応して、凸形面21の全長にわたって該凸形面21からの突出寸法が一律に揃うように形成されている。
図4(a)に示すように、付勢部材271、272、272は、凸部22を構成する可動部材24、25、25の背面側(ベース部261の背面板265側)に配置して可動部材収容空間28内に組み込まれ、可動部材24、25、25を凹形把持部材30側、すなわち、凸形把持部材20における背面側(背面板265が設置されている側)とは反対側(以下、前側)に弾性付勢するようになっている。可動部材24、25、25は、それぞれ、付勢部材271、272、272の弾性に抗して、凸形把持部材20において図1、図4(a)に示す初期位置から凹形把持部材30に対して離隔する方向、すなわち初期位置から凸形把持部材本体26の背面側(図1、図4(a)上側)に押し込み可能(陥没可能)になっている(図4(b)、図6参照)。
付勢部材271、272、272としてはここではコイルスプリング(圧縮コイルばね)を採用している。但し、付勢部材としては、これに限定されず、例えばスポンジ状の発泡樹脂材料やゴム等の弾性材料からなる弾性部材を採用しても良い。また、板ばね等を採用することも可能である。
なお、付勢部材272が圧縮コイルばねを指す場合は、圧縮コイルばねと称して説明する場合がある。
図示例の凸形把持部材20において、可動部材24、25、25の前記初期位置から凸形把持部材20の背面側への押し込みは、付勢部材である圧縮コイルばねの押し縮め(弾性圧縮)によって実現される。また、可動部材24、25、25の押し込みは、可動部材24、25、25が可動部材収容空間28の内面によって案内されながら移動することで実現される。初期位置から押し込まれた可動部材24、25、25は、凸形把持部材20の前後方向(図1、図4(a)、(b)における上下方向。換言すれば、凸形把持部材20の前側に開口する凹所状の前記可動部材収容空間28の深さ方向)に移動自在であり、付勢部材271、272、272の弾性によって初期位置に復帰可能である。
図4(a)、(b)において、符号ΔYは、付勢部材272の弾性変形による側部可動部材25の前後方向の可動幅を示す。側部可動部材25の可動幅ΔYは例えば3mm程度確保される。但し、可動幅ΔYは3mmに限定されず、適宜設定可能である。
突部付き可動部材24についても、付勢部材271の弾性変形による前後方向の可動幅を確保するが、この突部付き可動部材24の可動幅は、側部可動部材25の可動幅と同等でも、側部可動部材25の可動幅と異なっていても良い。
可動部材24、25、25が初期位置にあるときは、圧縮コイルばね271、272、272は弾性圧縮されておらず、のびた状態にある。
また、本発明に係る光ファイバ曲げ受光器10は、可動部材24、25、25の図1、図4(a)に示す初期位置から前側への移動を規制し背面側への移動を許可するストッパを凸形把持部材本体26に設けることがより好ましい。前記ストッパを設ける場合、光ファイバ曲げ受光器は、初期位置にある可動部材24、25、25が、僅かに弾性圧縮された圧縮コイルばねの弾性によって凹形把持部材30に向けて弾性付勢される構成としても良い。
図1、図2(a)、図4(a)に示すように、突部付き可動部材24は、一対の側部可動部材25、25の間に配置された可動部材本体241と、この可動部材本体241の前側端部(凹形把持部材20側の端部。前端部)に突設され、一対の側部可動部材25、25の間から側部可動部材25、25よりも凸形把持部材20の前側(すなわち凹形把持部材30側)に突出された位置決め突部23と、この可動部材本体241の前端部の上下(図2(a)、(b)において上下)両側に突設されたキー部243、244(第1キー部23、第2キー部244)とを具備する。
凸部22において、前記位置決め突部23は、前記凸形面21の湾曲部211の延在方向中央部から前側に突出するように突設されている。凸形把持部材20の凸部22は、その先端に位置決め突部23が突設された構成になっている。
図示例の凸形把持部材20において、前記凸形面21の前記湾曲部211及びストレート部212は、具体的には、一対の側部可動部材25、25の前端側の端面によって形成されている。
図2(a)、図3(a)、(b)に示すように、前記位置決め突部23は、前記凸形面21の幅方向両端部から中央部に向かって窪む凹所23aを有する凹形の突壁である。
図示例の位置決め突部23は、凸形面21の幅方向寸法と略一致する縦方向寸法と、該縦方向寸法よりも小さい厚さ寸法(可動部材本体241からの突出寸法及び前記縦方向寸法に直交する方向の寸法)とを有する板状に形成されている。前記凹所23aは、前記位置決め突部23の可動部材本体241からの突出先端から窪む切り欠き状に形成されている。
図4(a)に示すように、一対の側部可動部材25、25は、それぞれ、凸形把持部材20の長手方向において突部付き可動部材24の可動部材本体241に隣設された可動部材本体251(以下、側部可動部材本体とも言う)と、この側部可動部材本体251の前側の端部(凹形把持部材30側の端部。前端部)から突部付き可動部材24の可動部材本体241を介して対向する相手側の側部可動部材本体251に向けて突出された張出壁252とを具備して構成されている。突部付き可動部材24の可動部材本体241は、一対の側部可動部材25、25の張出壁252、252の背面側(図1、図4(a)上側)にて側部可動部材本体251、272の間に配置されている。前記位置決め突部23は、突部付き可動部材24の前記可動部材本体241から、一対の側部可動部材25、25の張出壁252、252間の空隙を介して、張出壁252、252よりも凸形把持部材20の前側に突出されている。
図2(a)、図3(a)、(b)に示すように、位置決め突部23の凹所23aは、具体的には、前記凸形面21の幅方向両端部から中央部に向かって窪むように湾曲された凹曲面状の内面を形成している。
図1、図4(a)に示すように、凸形面21の湾曲部211は、点Oa(図1参照)を中心とする一定半径で湾曲する円周面を形成している。前記凹所23aの奥底部23b(凸形把持部材20の前側、凹形把持部材30側から見て最深部)は、一対の側部可動部材25、25の張出壁252、252間の空隙における前記湾曲部211の仮想延長と接する所に位置する。
図4(a)に示すように、図示例の凸形把持部材20の前記位置決め突部23の前記凹所23aの奥底部23bは、前記仮想円周面の接線方向に延在する直線を形成している。但し、前記凹所23aとしては、その奥底部が、凸形面21の湾曲部211と同等の半径で湾曲する曲線あるいは曲面を形成する構成であっても良い。
奥底部23bが前記仮想円周面の接線方向に延在する直線を形成する構成の凹所23aを採用する場合、一対の側部可動部材25、25の張出壁252、252間の空隙の幅(間隔方向の寸法)及び前記奥底部23bの長さは充分に小さく(例えば0.5〜2.0mm)設定される。これにより、一対の側部可動部材25、25に形成された湾曲部211と前記奥底部23bとが、実質的に、点Oa(図1参照)を中心とする一定半径の連続する円弧を構成するようになり、一対の側部可動部材25、25の張出壁252、252間の空隙及び前記奥底部23bが、最小外径光ファイバ51の曲げ変形に影響を与えることはない。
一方、前記凹所の奥底部が凸形面21の湾曲部211と同等の半径で湾曲する曲線あるいは曲面を形成する構成である場合は、一対の側部可動部材25、25の張出壁252、252間の空隙の幅や湾曲部211の延在方向(周方向)における奥底部の寸法には制約は無く、例えば10mm以上とすることも可能である。
図2(a)、(b)に示すように、第1キー部23は可動部材案内板部263aに確保されている隙間266に凸形把持部材20の前後方向に移動可能に収納されている。第2キー部244は可動部材案内板部263bに確保されている隙間267に凸形把持部材20の前後方向に移動可能に収納されている。
第1キー部23及び第2キー部244は、位置決め突部23の姿勢を安定に保つ機能を果たす。
図3(b)に示すように、この光ファイバ曲げ受光器10の凹形把持部材30の凹形面31と凸形把持部材20の凸部22との間に光ファイバ50を把持するときには、凸形把持部材20の凸部22の前側端部の上下に突出されている突壁部262aに凹形把持部材30が当接されて、光ファイバ50を収納する暗箱状態の光ファイバ収納溝12が構成される。
また、このとき、図5、図6に示すように、凸形把持部材20の長手方向において可動部材収容空間28の両側の側壁部268の前面側に取り付けられている光遮蔽部材269と、凹形把持部材30の凹形面31の延在方向(長手方向)両端に取り付けられている光遮蔽部材34との間に光ファイバ50が把持される。光遮蔽部材269、34は、例えば発泡ゴム等の光遮蔽性を有する樹脂発泡体からなるブロック状の弾性体であり、光ファイバ50を把持したときに弾性変形されて光ファイバ収納溝12の長手方向両端を塞ぎ、受光素子40への外乱光の入射を阻止する。
図3(b)、図7、図8(a)に示すように、凹形把持部材30は、具体的には、凹形面31の幅方向(図3(b)において上下方向)に、凹形面31の延在方向のほぼ全周にわたって、リブ状の突壁部32が突設された構成になっている。図3(b)に示すように、この光ファイバ曲げ受光器10にあっては、凸形把持部材20の凸部22の両側に突出されている突壁部262aに凹形把持部材30の凹形面31の両側の突壁部32が当接されることで、暗箱状態の光ファイバ収納溝12が構成される。
なお、図示例の凸形把持部材20の第1キー部23及び第2キー部244は、凸部22の両側の可動部材案内板部263a、263bから前側に突出する部分(突出部分)を有する形状に形成されているが、図7、図8(a)、(b)に示すように、凹形把持部材30には第1キー部23及び第2キー部244の前記突出部分を収容するためのキー部収納凹所33a、33bが形成されているため、光ファイバ50の把持時に、前記第1キー部23及び第2キー部244が凸形把持部材20と凹形把持部材30との閉じ合わせ(凸部22の両側の突壁部262aに対する凹形把持部材30の当接)の障害になることは無い。
図5、図6に示すように、凹形把持部材30の凹形面31は、湾曲部311と、該湾曲部311の両端から真っ直ぐに延びるストレート部312とを具備している。
凹形把持部材30の受光素子40は、光ファイバ50から放射される漏洩光を受光するために、湾曲部311とストレート部312と境界(図5においては点a、b、図6においては点c、d)付近に設けられている。
なお、図6の凹形把持部材30(図4(b)中、符号30Bを付記した)は、図5に例示した最小外径光ファイバ51の把持に用いた凹形把持部材30(図5中、符号30Aを付記した)に比べて湾曲部311の湾曲半径が小さいものを採用している。
受光素子40は、その受光面41が光ファイバ収納溝12に露出するようにして凹形把持部材30に組み込まれている。
また、受光素子40は、その受光光軸(受光面41に垂直で受光面41の中心を通る直線)を、凸形把持部材20の凸形面21の幅方向中央部に位置合わせして設けられている。
図3(b)、図5に示すように、凹形把持部材30の凹形面31と凸形把持部材20の凸部22との間に最小外径光ファイバ51を把持したときには、位置決め突部23の凹所23aによって、光ファイバ50(ここでは最小外径光ファイバ51)が凸部22のセンタ(ここでは凸形面21の幅方向中央)に導かれて受光素子40に対して位置合わせされる(位置合わせ機能)。
図3(b)に示すように、凸形把持部材20と凹形把持部材30とを閉じ合わせたときに、凸形面21と凹形面31との間に最小外径光ファイバ51の被覆外径と同等の溝幅Tの光ファイバ収納溝12aが確保されることで、凹形面31によって押圧された光ファイバ51が位置決め突部23の凹所23aの奥底部23bに導かれ、これにより、光ファイバ51が受光素子40に対して位置合わせされる。つまり、位置決め突部23が、光ファイバ50を受光素子40(詳細にはその受光面41)に対して位置合わせする位置決め機構として機能する。これにより、光ファイバ50からの漏洩光の測定値のばらつきを低減することができる。
なお、図3(b)、図4(a)、図5では、最小外径光ファイバ51として、その被覆外径が前記位置決め突部23の凹所23aの深さ寸法23d(図3(b)参照)よりも小さいものを採用している。凹所23aの深さ寸法23dは、換言すれば、凸形面21(より詳細には、凸形把持部材20における一対の側部可動部材25、25の張出壁252、252(図5等参照)間の隙間における凸形面21の前記湾曲部211の仮想延長)から前側への位置決め突部23の突出寸法である。
また、この光ファイバ曲げ受光器10によれば、凹形把持部材30の凹形面31と凸形把持部材20の凸部22との間に最小外径光ファイバ51を把持する場合、凸部22を構成する可動部材24、25、25の押し込みは生じず、凹形把持部材30の凹形面31と凸形把持部材20の凸部22とによって最小外径光ファイバ51の被覆外径と同等寸法の溝幅Tの光ファイバ収納溝12(図1、図5に示す光ファイバ収納溝12a)が画定され、最小外径光ファイバ51が凸部22によって凹形把持部材30の凹形面31に押し付けられる。このため、例えば特許文献1に例示した従来構成の光ファイバ曲げ受光器に比べて、最小外径光ファイバ51を確実に受光素子40に接近させることができ、最小外径光ファイバ51からの漏洩光の受光素子40に対する結合効率を高めることができる。
図6に示すように、凹形把持部材30の凹形面31と凸形把持部材20の凸部22との間に太径光ファイバ52を把持したときには、凸部22を構成する可動部材24、25、25に前記凹形面31から離隔する方向(凸形把持部材20における背面側)への押し込みが生じるとともに、可動部材24、25、25が、該可動部材24、25、25の個々に対応して設けられている付勢部材271、272、272の弾性によって光ファイバ52(ここでは太径光ファイバ52)を付勢して凹形把持部材30の凹形面31に押し付ける。すなわち、この光ファイバ曲げ受光器10にあっては、凸形把持部材20を最小外径光ファイバ51の把持及び太径光ファイバ52の把持に用いることができる。
太径光ファイバ52を把持する場合も、位置決め突部23が、光ファイバ50を受光素子40(詳細にはその受光面41)に対して位置合わせする位置決め機構として機能する。したがって、光ファイバ50からの漏洩光の測定値のばらつきを低減することができる。また、太径光ファイバ52を確実に受光素子40に接近させることができ、太径光ファイバ50からの漏洩光の受光素子40に対する結合効率を高めることができる。
(ファイバ位置別の結合効率のばらつき)
図9に示すように、凹形把持部材として、図3(b)に示す凹形把持部材30Aの突壁部32の凹形面31からの突出寸法を大きくした突壁部62を有する(突壁部62以外の構成は図3(b)に示す凹形把持部材30Aと同様)構成の凹形把持部材61を用いて組み立てた光ファイバ曲げ受光器60(検証用の光ファイバ曲げ受光器)を用意した。凹形把持部材61は、凸形把持部材20を閉じ合わせたときに、凹形面31と凸形把持部材20の凸形面21との間に、位置決め突部23の凹所23aの深さ寸法23dよりも僅かに大きい溝幅T1の光ファイバ収納溝12(図中符号12cを付記する)を確保できるようになっている。
上述の光ファイバ曲げ受光器60を用いて、凸形把持部材20と凹形把持部材61との間を開閉して既述の最小外径光ファイバ51の把持及び把持解除を繰り返し30回行い、凸形把持部材20の凸部22先端(具体的には位置決め突部23付近)における最小外径光ファイバ51の位置と、該最小外径光ファイバ51から放射された漏洩光の受光素子40における結合効率との関係(傾向)を調べた。
その結果を図10、表1に纏めて示す。
図10、表1の「上部」「下部」「中央」は、図9における位置決め突部23の上部、下部、中央を指す。上部、下部は、最小外径光ファイバ51が凸部のセンタ(中央)にガイドされない場合を指す。
図10の横軸の「結合効率」は、最小外径光ファイバ51を通る伝送光のパワー(曲げ変形を与えていない最小外径光ファイバ51の一端に入射し光ファイバ他端から出射した試験光の出力を伝送光パワーとして測定)と受光素子40における受光レベルとの差(dB)である。また、凸形把持部材20と凹形把持部材61との間を閉じたときの最小外径光ファイバ51の位置を上部、下部、中央の3区分で判定し、判定回数を図10の縦軸の「頻度」として表示した。表1の「変動幅」は、最小外径光ファイバ51の位置の上部、下部、中央の3区分のそれぞれについて結合効率の最小値と最大値との差分を算出したものである。
Figure 0005399050
なお、試作した上述の光ファイバ曲げ受光器を用いて結合効率を調べる試験は、凹形面31と凸形把持部材20の凸形面21との間に位置決め突部23の凹所23aの深さ寸法23dよりも僅かに大きい溝幅T1で確保された光ファイバ収納溝12cに、被覆外径が前記位置決め突部23の凹所23aの深さ寸法23dよりも小さい最小外径光ファイバ51を収納して把持するものであるため、凸形把持部材20と凹形把持部材60とを閉じ合わせて光ファイバ51を把持したときに光ファイバ収納溝12c内に最小外径光ファイバ51の遊動を可能するクリアランス(隙間)が確保される。
図10、表1から判るように、中央の場合は、光ファイバの位置が上部及び下部の場合の場合に比べて、結合効率の変動幅が格段に小さいことを確認できた。また、図10に示すように、光ファイバ位置が中央の場合は、概ね、光ファイバ位置が上部、下部の場合に比べて結合効率を向上できることを確認できた。
図1、図3(b)、図5に示すように、凸形把持部材20と凹形把持部材30Aとを閉じ合わせたときに最小外径光ファイバ51の被覆外径と同等の溝幅Tの光ファイバ収納溝12aが形成される構成の光ファイバ曲げ受光器10であれば、最小外径光ファイバ51を凸部22のセンタ(図3(a)、(b)における上下方向の中央に位置合わせできるため、受光素子40に優れた結合効率(漏洩光の結合効率)を確実に得ることができる。しかも、結合効率の変動幅も小さくなるため、光ファイバ50からの漏洩光の測定値のばらつきを低減することもできる。
(光ファイバ把持部の隙間の影響)
図1、図5に示すように、凸形把持部材20と凹形把持部材30Aの閉じ合わせ時に、凸形把持部材20の凸部22の凸形面21及び位置決め突部23の凹所23aの奥底部23bと、凹形把持部材30の凹形面31との間に最小外径光ファイバ51の被覆外径と同等の溝幅Tの光ファイバ収納溝12aを形成できる光ファイバ曲げ受光器10と、図9に例示した光ファイバ曲げ受光器60(検証用の光ファイバ曲げ受光器)とを用意し、各光ファイバ曲げ受光器について凸形把持部材20と凹形把持部材との間を開閉して、光ファイバ把持部11における最小外径光ファイバ51の把持及び把持解除を繰り返し10回行い、最小外径光ファイバ51から放射された漏洩光の受光素子40における結合効率を調べた。
その結果を図11に纏めて示す。
なお、図11において、「隙間有り」は検証用の光ファイバ曲げ受光器60を用いて行った試験結果、「隙間無し」は被覆外径と同等の溝幅Tの光ファイバ収納溝12を確保できる光ファイバ曲げ受光器10を用いて行った試験結果を示す。また、図11の「結合効率」は、最小外径光ファイバ51を通る伝送光のパワー(曲げ変形を与えていない最小外径光ファイバ51の一端に入射し光ファイバ他端から出射した試験光の出力を伝送光パワーとして測定)と受光素子40における受光レベルとの差(dB)である。
図11から判るように、被覆外径と同等の溝幅Tの光ファイバ収納溝12を確保できる光ファイバ曲げ受光器10の方が、検証用の光ファイバ曲げ受光器60に比べて結合効率を向上(図11、表1における結合効率の値が小さい)できる。
既述の特許文献1記載の技術のように、凸形把持部材120の凸部122の凸形面121と凹形把持部材110の凹形面111との間に、最大外径光ファイバ141の被覆外径に相当する隙間(光ファイバ収納溝103)が確保される構成の光ファイバ曲げ受光器を用いて最小外径光ファイバ142を把持する場合は、図12に示すように受光素子130と光ファイバ142との間に隙間ΔSが発生して、光ファイバ142からの漏洩光を受光素子130にて効率良く受光できないことが生じることがある。
これに対して、本発明に係る光ファイバ曲げ受光器は、凸形把持部材の凸部の光ファイバと接触する部分の全部又は一部(ここで説明する実施形態にあっては凸部22全体)が陥没可能な陥没可能部であり、しかも、陥没した陥没可能部(ここで説明する実施形態にあっては3つの可動部材24、25、25)が凸形把持部材に組み込まれた付勢部材の付勢力によって凹形把持部材側(前側)に弾性付勢されて、光ファイバを凹形把持部材30の凹形面31に押し付ける構成になっている。このため、本発明に係る光ファイバ曲げ受光器は、光ファイバ50の被覆外径に幅広く対応して、凹形把持部材30の凹形面31に光ファイバ50を押し付けることが可能である。しかも、位置決め突部23によって光ファイバ50を凹形把持部材30の凹形面31に押し付けて受光素子40の受光光軸に位置合わせできる。この結果、優れた結合効率を確実に得ることができる。
検証用の光ファイバ曲げ受光器60は、被覆外径が前記位置決め突部23の凹所23aの深さ寸法23dよりも大きい光ファイバの把持に使用する場合は、凸部22に突設されている位置決め突部23によって光ファイバ50を凹形把持部材30の凹形面31に押し付けて受光素子40の受光光軸に位置合わせし、光ファイバ把持部11に把持することが可能である。この点、検証用の光ファイバ曲げ受光器60も本発明に係る光ファイバ曲げ受光器の一例として機能し得るものである。
図13(a)に示すように、受光素子40としては、矩形の受光面41を有するもの(図13(a)中、符号42を付記した)を採用している。
本発明に係る光ファイバ曲げ受光器10にあっては、図13(b)に示すように、円形の受光面43を有する受光素子(図13(b)中、この受光素子に符号44を付した)を採用することも可能ではある。但し、この受光素子44の場合、図13(a)に例示した受光素子41に比べて受光面積(受光面43の面積)の確保の点で不利である。すなわち、板状の凹形把持部材30に組み込む受光素子としては、凹形把持部材30の厚さ方向における寸法に制約がある。図13(b)に示すように、円形の受光面43を有する受光素子44の場合は、光ファイバ50からの漏洩光の結合効率を高めるべく受光面43のサイズを大きくすると、該受光素子44のパッケージサイズ(図13(b)における外径φ)も大型化せざるを得ない。
これに対して、図13(a)に例示した受光素子42は、矩形(図示例では正方形)の受光面41の四隅部41aを光ファイバ50からの漏洩光の受光に有効に活用でき、凹形把持部材30の厚さ方向(図13(a)、(b)においては上下方向)におけるパッケージ寸法が図13(b)に示す受光素子44と同じであっても、図13(b)に示す受光素子44に比べて受光面積を1.2倍程度拡大できる。このため、図13(a)に例示した受光素子42は、図13(b)に示す受光素子44に比べて、受光効率、結合効率の向上の点で有利である。
図13(a)中、凹形把持部材30の厚さ方向における寸法が受光素子42と同じ受光素子44の受光面43サイズを仮想線で示した。受光素子42の受光面41は、図13(a)に仮想線で示した受光面43外周から外側に張り出された部分(四隅部41a)の存在によって、受光素子44の円形受光面43に比べて大きい受光面積を確保できる。
なお、受光素子42の矩形受光面41は、正方形に限定されず、例えば長方形をなすものであっても良い。
(受光面別結合特性)
図3(b)、図5に示すように、上述の矩形受光面41を有する受光素子42を組み込んでなる凹形把持部材30と凸形把持部材20とを用いて、被覆外径と同等の溝幅Tの光ファイバ収納溝12を確保できるように構成した光ファイバ曲げ受光器と、凹形把持部材30に組み込む受光素子40として円形受光面43を有する受光素子44を用いたこと以外は同じにして組み立てた光ファイバ曲げ受光器とを用意し、それぞれの光ファイバ曲げ受光器について凸形把持部材20と凹形把持部材30との間を開閉して、光ファイバ把持部11における最小外径光ファイバ51の把持及び把持解除を繰り返し20回行い、最小外径光ファイバ51から放射された漏洩光の受光素子40における結合効率を調べた。
その結果を図14、表2に纏めて示した。なお、図14、表2において「矩形」は矩形受光面41を有する受光素子42を採用した光ファイバ曲げ受光器を用いて得た試験結果、「丸形」は円形受光面43を有する受光素子44を採用した光ファイバ曲げ受光器を用いて得た試験結果を示す。また、図14の「結合効率」は、最小外径光ファイバ51を通る伝送光のパワーと受光素子40における受光レベルとの差(dB)である。
Figure 0005399050
図14、表2を参照して判るように、矩形受光面41を有する受光素子42を採用した光ファイバ曲げ受光器を用いた場合の方が、円形受光面43を有する受光素子44を採用した光ファイバ曲げ受光器を用いた場合に比べて結合効率を向上(図14における結合効率の値を低く抑える)できることが明らかであった。
(変形例1)
上述の実施形態では、凸形把持部材20の凸部22の先端部のみに光ファイバの位置合わせ用の凹所23aを設けた構成を例示したが、本発明に係る凸形把持部材の凸部としてはこのような構成に限定されず、既述の凸形把持部材20の凸部22の位置決め突部23を介して両側の凸形面の一部又は全体を、光ファイバの位置合わせ用の凹所を形成する凹形面とすることも可能である。
図15は、既述の凸形把持部材20の凸部22の位置決め突部23を介して両側の凸形面を、その長手方向(延在方向)全長にわたって幅方向両端から中央部に向かって窪む溝状の凸形面21Aに変更した構成の凸部22Aを示す。すなわち、突部付き可動部材24のみならず、その両側の側部可動部材(図15中、符号25aを付す)にも、光ファイバの位置合わせ用の凹所を形成した構成になっている。
このように、凸形把持部材20の凸部22の先端部以外にも光ファイバの位置合わせ用の凹所を形成した構成であれば、光ファイバ50を受光素子40の受光光軸により確実に位置合わせすることができ、優れた結合効率をより確実に得ることができる。
(変形例2)
上述の実施形態では、凸形把持部材20の凸部22として、陥没可能な3つの可動部材24、25、25によって構成されたものを例示したが、凸部のうちの一部のみを陥没可能部、他の部分を凸形把持部材における固定部分(すなわち、凸形把持部材において陥没可能部が組み込まれる凸形把持部材本体に固定)とした構成も採用可能である。
図16は、凸部として、位置決め突部23が突設されている可動部材24A(陥没可能部)と、凸形把持部材本体26Aに固定の突壁状に形成され前記可動部材24Aの両側に設けられた側部固定壁25A、25Aとからなる構成の凸部22Bを採用した凸形把持部材20Aを例示する。
前記凸形把持部材本体26Aは、具体的には、既述の可動把持部材20の凸形把持部材本体26(図4(a)、(b)等参照)から背面板265を省略した構成のものである。
図16に例示した凸形把持部材20Aは、具体的には、凸形把持部材本体26Aの背面側に固定される背面板部29aの互いに離隔した2箇所に側部固定壁25Aが突設された構造の凸部形成部材29と、前記可動部材24A(突部付き可動部材)と、この突部付き可動部材24Aを前側(凹形把持部材30側)に弾性付勢するための付勢部材271とを前記凸形把持部材本体26Aに組み込んだ構成となっている。
この凸形把持部材20Aの凸部22Bも、その先端に位置決め突部23Aが突設された構成になっている。突部付き可動部材24Aは、図4(a)、(b)等に例示した既述の可動把持部材20の突部付き可動部材24の位置決め突部23の可動部材本体241からの突出寸法を大きくした構造になっている。凸形把持部材20Aは、突部付き可動部材24Aの位置決め突部23Aの、一対の側部固定壁25A、25Aの前側端面によって形成される凸形面21から前側への突出寸法(図16中、23e)が、図4(a)、(b)等に例示した既述の可動把持部材20の突部付き可動部材24の位置決め突部23に比べて大きく、光ファイバ50を把持していない状態(例えばアンクランプ位置にあるとき)においては、付勢部材271の弾性によって凹所23aの奥底部23bが凸形面21よりも前側に配置されるようになっている(図16仮想線)。そして、凹形把持部材30との間に光ファイバ50(ここでは最小外径光ファイバ51)を把持したときに、突部付き可動部材24Aのみが陥没して、この突部付き可動部材24Aが付勢部材271の弾性によって光ファイバ50を凹形把持部材30の凹形面31に押し付けるとともに、凸形面21と凹形面31との間に光ファイバ50を把持するように構成されている。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、その主旨を逸脱しない範囲で、適宜設計変更が可能である。
本発明に係る光ファイバ曲げ受光器としては、凸形把持部材と凹形把持部材との間に光ファイバを把持する光ファイバ把持部に、前記光ファイバを前記受光素子の中心に合わせ込むための位置合わせ機構を具備する構成であれば良く、上述した実施形態の構成に限定されない。例えば、凹形把持部材に位置決め突部が突設されている構成等も採用可能である。
位置決め突部の凹所としては、図2、図3(a)、(b)に例示したように凹曲面の内面を形成する形状に限定されず、例えば図17に示すようにV形の内面を形成する構成(凹所23c)等も採用可能である。
本発明に係る1実施形態の光ファイバ曲げ受光器の構造を示す平断面図である。 図1の光ファイバ曲げ受光器の凸形把持部材の外観構造を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は正面図である。 図1の光ファイバ曲げ受光器の凸形把持部材の外観構造を示す図であって、(a)は側面図、(b)は凸形把持部材の凸部の先端付近を示す拡大側面図である。 図1の光ファイバ曲げ受光器の凸形把持部材の内部構造を示す平断面図であって、(a)は凸部を構成する3つの可動部材がいずれも未陥没状態(初期位置)にあるとき、(b)は凸部を構成する全ての可動部材が陥没状態にあるときを示す。 図1の光ファイバ曲げ受光器に最小外径光ファイバを把持した状態を説明する平断面図である。 図1の光ファイバ曲げ受光器に太径光ファイバを把持した状態を説明する平断面図である。 図1の光ファイバ曲げ受光器の構成を説明する平面図であって、凸形把持部材をアンクランプ位置に設置した状態を示す。 図1の光ファイバ曲げ受光器の構成を説明する図であって、(a)凸形把持部材をクランプ位置に設置した状態を示す平面図、(b)は凹形把持部材を図8(a)の矢印B方向から見た状態を示す図である。 検証用の光ファイバ曲げ受光器を説明する図であって、凸形把持部材の凸部先端付近を示す側面図である。 図9の検証用光ファイバ曲げ受光器を用いて最小外径光ファイバを把持した際のファイバ位置別の結合効率のばらつきを検証した結果を示すグラフである。 図1の光ファイバ曲げ受光器に最小外径光ファイバを把持した場合と、図9の検証用光ファイバ曲げ受光器に最小外径光ファイバを把持した場合とについて、光ファイバからの漏洩光の受光素子における結合効率を調べた結果を示すグラフである。 従来例の光ファイバ曲げ受光器における、光ファイバ収納溝の溝幅方向の光ファイバの遊動を可能とする隙間の影響を説明する図である。 本発明に係る光ファイバ曲げ受光器に適用可能な受光素子を説明する図であって、(a)は矩形の受光面を有する受光素子(受光面側から見た構造を示す)、(b)は丸形の受光面を有する受光素子(受光面側から見た構造を示す)を示す。 図13(a)の受光素子、図13(b)の受光素子について、図1の光ファイバ曲げ受光器に把持した光ファイバからの漏洩光の受光素子における結合効率を調べた結果を示すグラフである。 本発明に係る光ファイバ曲げ受光器の凸形把持部材の凸部の変形例を示す図であって、凸部先端の位置決め突部以外に、側部可動部材にも光ファイバの位置決め用の凹所を形成した構成を示す側面図である。 本発明に係る光ファイバ曲げ受光器の凸形把持部材の凸部の変形例を示す図であって、凸形把持部材に固定の一対の側部固定壁と、一対の側部固定壁の間に配置され陥没可能部として機能する突部付き可動部材とからなる凸部を説明する平断面図である。 本発明に係る光ファイバ曲げ受光器の凸形把持部材の凸部先端の光ファイバ位置決め用の凹所の変形例を説明する側面図である。 従来の光ファイバ曲げ受光器の概略構成を示す平面図である。 図18の光ファイバ曲げ受光器の凸形把持部材を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)において矢印A方向から見た構造を示す側面図である。 図18の光ファイバ曲げ受光器の凸形把持部材と凹形把持部材との間の光ファイバ収納溝内における光ファイバの位置のばらつきを説明する断面図である。
符号の説明
10…光ファイバ曲げ受光器、11…光ファイバ把持部、12、12a、12b…光ファイバ収納溝、121…円弧部、122…直線部、20、20A…凸形把持部材、21、21A…凸形面、211…湾曲部、212…ストレート部、22、22A、22B…凸部、23…位置決め突部、23a…凹所、23b…奥底部、23c…凹所、23d…深さ寸法、24、24A…陥没可能部(突部付き可動部材)、25、25a…陥没可能部(側部可動部材)、25A…側部固定壁、26…凸形把持部材本体、271、272…付勢部材、28…可動部材収容空間、30、30A、30B…凹形把持部材、31…凹形面、311…湾曲部、312…ストレート部、40…受光素子、41…受光面、41a…四隅部、42…受光素子、43…受光面、44…受光素子、50…光ファイバ、51…最小外径光ファイバ、52…太径光ファイバ、60…光ファイバ曲げ受光器、61…凹形把持部材。

Claims (3)

  1. 光ファイバに曲げ変形を与えて漏洩光を測定する光ファイバ曲げ受光器であって、
    凹形面を有する凹形把持部材と、前記凹形面と対向する凸形面を形成する凸部を有する凸形把持部材と、前記凹形把持部材の前記凹形面と前記凸形把持部材の前記凸形面との間に把持されて曲げ変形が与えられた光ファイバから漏洩する漏洩光を受光する受光素子とを具備し、さらに、前記凹形面と前記凸形面とによって前記光ファイバを把持する光ファイバ把持部に、前記光ファイバを前記受光素子の中心に合わせ込むための位置合わせ機構を具備し、
    前記凸部の先端に、前記凸形面の幅方向両端部から中央部に向かって窪む凹所を有して前記位置合わせ機構として機能する位置決め突部が突設され、
    前記凸部の前記光ファイバと接触する部分の一部又は全部が前記凹形把持部材からの距離を増大するように押し込み可能な陥没可能部とされ、前記凸形把持部材には前記陥没可能部を前記凹形把持部材側に弾性付勢するための付勢部材が設けられ、
    前記凸形把持部材の前記凸部は、前記位置決め突部が突設され前記陥没可能部として機能する突部付き可動部材を具備し、
    前記突部付き可動部材の両側に、前記凸形面を形成する前記陥没可能部として機能する側部可動部材が設けられていることを特徴とする光ファイバ曲げ受光器。
  2. 前記凸形面の一部又は全部が、該凸形面の幅方向両端部から中央部に向かって窪む溝状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ曲げ受光器。
  3. 前記受光素子として、矩形の受光面を有するものを用いていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバ曲げ受光器。
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