JP4270181B2 - 水平センサ - Google Patents

水平センサ Download PDF

Info

Publication number
JP4270181B2
JP4270181B2 JP2005230102A JP2005230102A JP4270181B2 JP 4270181 B2 JP4270181 B2 JP 4270181B2 JP 2005230102 A JP2005230102 A JP 2005230102A JP 2005230102 A JP2005230102 A JP 2005230102A JP 4270181 B2 JP4270181 B2 JP 4270181B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light receiving
level
bubble
incident
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005230102A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007046964A (ja
Inventor
浩司 阪本
幸彦 岡村
国法 中村
浩一 寺裏
弘治 大和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2005230102A priority Critical patent/JP4270181B2/ja
Priority to PCT/JP2006/315619 priority patent/WO2007018191A1/ja
Publication of JP2007046964A publication Critical patent/JP2007046964A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4270181B2 publication Critical patent/JP4270181B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、設備、装置または器具などの水平度合いを検出したり傾斜度合いを検出するために用いられる水平センサ関する。
一般に、水平センサや傾斜センサでは、水準器内の気泡位置を検出して水平度合いや傾斜度合いを検知する。この気泡位置の検出方式としては、水準器に向かって光を照射し気泡の投影光の位置を受光素子で検出する光学透過式、水準器内に電極を備え、気泡位置によって変化する電極間の静電容量を検出する静電容量式、及び静電容量式と同様な構成で電極間の抵抗を検出する抵抗式などが挙げられる。これらの内、光学透過式は、水平度合いや傾斜度合いの検知精度や水準器の加工性等の点で優れていることから広く使用されている。
このような従来の光学透過式の水平センサとしては、特許文献1に示されるように、発光ダイオードの光源、水準器、4つの受光素子等の主な部品から構成され、光源と受光素子が水準器を挟んで対向し、かつ光源、水準器、受光素子の中心軸が同一直線上に並ぶように配置された水平センサが知られている。この水平センサでは、気泡の直径が一定の場合、光源と水準器の距離が近くなるほど気泡の投影光の直径が大きくなるため、その分、受光素子も大きくする必要がある。そのため、従来は光源と水準器の間にある一定以上の距離を設けて光線をできるだけ平行にすることにより、気泡の直径と気泡の投影光の直径がほぼ等しくなるようにし、この投影光を受光する受光素子も気泡の直径と同程度の大きさのものが用いられてきた。すなわち、各受光素子の受光面の大きさを、気泡の大きさとほぼ同じ程度にするには、できるだけ平行な光線が必要とされていた。このため、光源と水準器の間に一定以上の距離を設けて光経路を長くする必要があり、水平センサを小型化することが困難であった。
ここで、図9(a)、(b)を用いて、従来の水平センサにおける気泡103aと受光素子である受光部102との平面上の位置関係を説明する。光源は水平センサの上面から水準器101内の気泡103a(又は、移動した気泡103b)を照射し、この気泡103aの投影光(この影を気泡影と呼ぶ)を受光部102を構成する4個の略正方形の受光ダイオード102aで受光する。4個の受光ダイオード102aは、受光面が全体として正方形状になるように配列されて縦、横寸法が、気泡103aの直径の大きさとほぼ同じに設定され、受光面で受光した光の検出量に対応した電圧をそれぞれ出力し、これらの電圧を比較することにより、傾斜度を検出することができる。水平センサの水平度が保たれ、受光部102の受光面の中心に気泡103aの気泡影の中心が一致しすると、4個の受光ダイオード102aの受光レベルが一致する。
上記水平センサにおいて、気泡103aが受光面中心から移動したとき、その移動前後における受光面の光量分布の変化を図9(b)に示す。受光量分布L3は、気泡103aの移動が無いときの分布であり、受光量分布L4(破線)は、気泡103aが気泡103bに移動したときの分布である。気泡103aが移動して気泡103bに移ったとき、気泡103bの投影光の位置が受光ダイオード102aの受光面からずれるため、受光ダイオード102aで受光する受光量が変化し、これにより移動が検知される。
次に、上記水平センサの受光部102を小型化するため、受光部102の大きさを気泡103aの径よりさらに小さくした場合の前記と同様の内容を図10(a)、(b)に示す。受光ダイオード102bを前述の例より小さくすると、4つの受光素子の受光ダイオード102bの受光面積は、気泡103aの気泡影の面積より小さくなる。このため、4つの受光ダイオード102bは、気泡103aが気泡103bの位置に微小に移動しても、気泡103bの気泡影の中に入ったままとなる。従って、4つの受光ダイオード102bは、気泡103aと気泡103bのいずれの場合も気泡影に入ったままなので、受光量は変化せず傾斜度を検出することができない。このため、従来の水平センサでは、受光素子を気泡のサイズより小さくすることができず、水平センサの小型化をさらに困難にしていた。
特許第3370619号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、水準器に光源からの光を拡散、集光、及び反射する形状を設けることにより、水準器内の気泡への照射光の光の広がりを拡大又は縮小させるための部品点数を低減でき、水準器軸方向の水平センサの大きさを小さくして薄型化を可能にし、微小傾斜変動も検知可能とする小型で高精度な光学透過式の水平センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、気泡が残るように液体を封入した水準器と、光源と、前記光源からの光を受光して電気信号に変換する受光素子とを備え、前記光源からの光を前記水準器に向かって照射して前記気泡の陰影を前記受光素子に投影させ、その投影光の位置を該受光素子で検出することにより、水平度合いや傾斜度合いを検知する水平センサにおいて、前記受光素子は、少なくとも4つの受光素子からなり、それら全体の受光面積は平行光を前記気泡に投影したときの投影光の面積より小さく、前記4つの受光素子はそれらによる受光面が全体として正方形状になるように、その受光面の中心に対して対称に配列され、前記水準器前記液体を封入するための空洞を有する円筒容器を有し、前記円筒容器は、前記受光部に対向する光の出射面を持つ上底部と、底厚の両面に光の入射面と出射面を有する下底部と、前記円筒容器の側壁内面を有する側壁部とを備え前記円筒容器における気泡が摺動する面以外の、前記下底部の入射面、出射面、及び前記側壁部の側壁内面のうち少なくとも一つの面に、前記光源からの光を拡散させる機能を有する形状を設けたものである。
請求項の発明は、請求項1記載の水平センサにおいて、前記水準器における円筒容器の側面の受光素子から遠い側に光源からの光が入射する入光部を設け、前記入光部から入射した光を反射・屈折させ略均一に面照射させるように、前記円筒容器下底部の面に凹凸又は溝形状を備えたものである。
本発明によれば、水準器自体で入射する光を、拡散させることができるので、気泡の直径より小さい受光部で微小位置移動を高精度で測定できる。また、水準器外に配置される拡散用の部品を不要とし使用部品点数を低減でき、小型化、低廉化することができる。また、受光部と水準器の気泡が位置する面とを接近して配置でき、光の自然拡散により受光素子上の気泡影が広がってボケることの影響を少なくでき、傾斜の測定精度がより向上する。
本発明の第1の実施形態に係る水平センサについて、図1、図2を参照して説明する。図1、図2において、水平センサは、光源である発光ダイオード1と、気泡21が残るように略透明な液体2wを封入した円筒容器2aを持つ水準器2と、気泡21の平行光による投影光(これを気泡影と呼ぶ)より小さい受光面積を持ち4つの受光素子31〜34(図5参照)からなる受光部3とを備える。
水準器2は、発光ダイオード1と受光部3の間に配置され、水準器2の中心軸と、発光ダイオード1の光軸と、受光部3の光軸とは、互いに略同一直線上になるように構成されている。水準器2の円筒容器2aは、その内側が空洞で、かつその内側の面の少なくとも1つの面が略回転対称の曲面形状を有し、受光部3に対向する出射面23を持つ上底部2bと、その底厚の両面に光の入射面22aと出射面26を有する下底部2cと、側壁部2dとを備えている。入射面22aは、発光ダイオード1からの光を光軸に対し略平行に屈折させるように水準器2の中心軸に対して略回転対称であり、かつ発光ダイオード1側に凸となる形状に構成されている。
発光ダイオード1から照射された光は、水準器2の凸形状の入射面22aに入射し、入射面22aにおいて、光の拡がり角が狭くなるように屈折される。そして、この屈折された光は、液体2wと気泡21の界面において屈折又は全反射され、水準器2の出射面23から射出されて、受光素子31〜34に入射する。これにより、発光ダイオード1からの光によって、気泡21の投影光が受光素子31〜34に投影される。
水準器2が傾斜し、水準器2内の気泡21が移動すると、受光素子31〜34に投影される気泡21の投影光の位置が変化し、その結果、受光素子31〜34が受光する光量が変化する。この変化量を読み取ることにより傾斜角を検出することができる。このように、水準器2の入射面22aの形状を発光ダイオード1に向かって凸形状とすることにより、入射面22aにおいて、入射光の拡がり角が狭くなるように光軸に対し略平行に屈折されるので、受光部3に投影される気泡21の投影光の大きさと気泡21の大きさを概ね等しくすることができる。
従って、本実施形態の水平センサは、入射面7を発光ダイオード1に向かって凸形状になるような形状を持つ水準器2を配設することにより、平行光を形成して受光部3の大きさを気泡21の大きさと同程度まで小さくすることができ、受光感度を高めることができる。また、水準器2自体に集光作用を持つため、集光のために、発光ダイオード1と水準器2の間に、凸レンズなどの光学部品を挿入することが不要となるため、水平センサの水準器軸方向の大きさ(水平センサの厚さ)を小さくでき、水平センサを小型化が可能となり、同時に部品点数の削減による低廉化も可能となる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る水平センサについて、図3を参照して説明する。本実施形態の水平センサは、気泡21が摺動する面以外の少なくとも1つの水準器の面に、光を拡散する微小な凹凸を形成し、水準器2自体に拡散作用を持たせたた点で前記実施形態と異なる。
図3において、水平センサは、光源である発光ダイオード1と、気泡21が残るように略透明な液体2wを封入した円筒容器2aを持つ水準器2と、気泡21の平行光による投影光(これを気泡影と呼ぶ)より小さい受光面積を持ち4つの受光素子31〜34(図5参照)からなる受光部3とを備える。そして、水準器2の気泡が摺動する面以外の少なくとも1つの面に、光を拡散する微小な凹凸が形成されている。また、発光ダイオード1の光軸と、水準器2の中心軸と、受光部3の光軸とは、互いに略一直線上になるように構成され、水準器2は、発光ダイオード1と受光部3の間に配置されている。
水準器2の円筒容器2aは、その内側が空洞で、かつその内側の面の少なくとも1つの面が略回転対称の曲面形状を有し、受光部3に対向する出射面23を持つ上底部2bと、その底厚の両面に光の入射面22と出射面26を有する下底部2cと、側壁内面24を有する側壁部2dとを備えている。また、水準器2の気泡21が摺動する面以外の面として、例えば、入射面22、側壁内面24、出射面26の少なくとも1つ面に、光を拡散させるための微小な凹凸が形成されている。これにより、水準器2自体で光の拡散作用を持つ。
発光ダイオード1から照射される光は、水準器2の入射面22に入射し、入射面22、側壁内面24、及び出射面26のいずれかの面に形成された微小な凹凸により拡散される。この拡散光は、液体2wと気泡21の界面に当たり、その界面で屈折又は全反射され、水準器2の出射面23から射出されて、受光素子31〜34に入射する。これにより、気泡21の陰影が発光ダイオード1からの光によって受光素子31〜34に投影される。
水準器2が傾斜し、水準器2内の気泡21が移動すると、受光素子31〜34に投影される気泡21の陰影の位置が変化し、その結果、受光素子31〜34が受光する光量が変化し、その変化量を読みとることにより傾斜角を検出することができる。
図4(a)、(b)を用いて、本実施形態の水平センサの受光部3における受光分布状態を説明する。図4(a)は、受光部3における平面上の2次元的受光量分布(白黒の濃淡分布)を示し、図4(b)は、気泡21の中心を基準とする水平方向の1次元的光量分布を示す。
2次元的光量分布は、水準器2内で形成された拡散光により照射された気泡21の投影光を受光素子31〜34により検出した光量により定まり、受光量が多いほど白く、少ないほど黒く示される。入射面22からの拡散光は、平行光と異なり、入射面22から水準器2内をほぼあらゆる角度で照射し、広い角度範囲を持って水準器2内の気泡21に入射する。このとき、この入射光は、気泡21表面で反射、屈折されるが、気泡21が球形なので、その球面上の接線に直角に入射した光は直進するが、それ以外は液体2wと気泡21の間で屈折、反射される。これにより、2次元受光量分布は、図4(a)のように、気泡21の中心と外周部で小さく(黒い部分)、中心と外周部の間に最大点(白い部分)を持つリング状の分布となる。
このため、投影光の水平方向位置での光量分布は、図4(b)に示すように、気泡21の中心軸付近に極小点をもち、概ね気泡21の半径と同範囲において気泡21の中心軸(気泡の中心)から離れるにつれて単調増加するような特性を持つ。この特性によって、受光部3を気泡21の直径の気泡影21aより小さくしても、気泡21の微小移動時において、受光素子31〜34により受光量変化を検出することが可能となる。
図5(a)、(b)を用いて、上記受光量分布を持つ水平センサの気泡21移動時における受光量検出の様子をさらに詳細に説明する。図5(a)は、上記本実施形態の水平センサの上面から見た場合における平面上の気泡21と受光部3の受光素子31〜34との位置関係を示す。水準器2内で形成された拡散光は、水準器2内の気泡21を照射し、受光部3を構成する4個の略正方形の受光ダイオード31〜34で受光される。4個の受光ダイオード31〜34は、受光面が全体として正方形状になるように受光面の中心に対して対称に配列されて縦、横寸法が、気泡21の直径の大きさより小さくなるように設定されている。そして、受光面で受光した光の検出量に対応した電圧をそれぞれ出力し、これらの電圧を比較することにより、傾斜度を検出することができる。水平センサの水平度が保たれ、受光部3の受光面の中心に気泡21の気泡影の中心が一致すると、4個の受光ダイオード31〜34の受光レベルが一致する。
図5(b)は、上記水平センサにおいて、受光部3を気泡影21aより小さくした場合において、気泡影21aが受光面中心から移動したとき、その移動前後における受光面の光量分布の変化を示す。受光量分布L1は、気泡21の移動が無いときの分布であり、受光量分布L2(破線)は、気泡21が移動し、気泡影21aが気泡影21bにシフトしたときの分布である。受光量分布L1は、図4(a)、(b)で示したように、気泡21の中心軸付近に極小点を持ち、この気泡の半径と略同範囲において気泡21の中心軸から離れるにつれて直線的に単調増加する特性を持ち、中心から左右に増加する略V字カーブの形をなす。従って、受光量分布L1は、受光面の中心で最小となり、中心から離れると必ず、受光レベルが変化する。水平状態で気泡21の移動前は、受光素子31〜34の受光量は、すべて同じで、受光量分布L1のレベルl1でバランスが取られている。一方、気泡21が移動した移動後は、受光量分布L1が受光量分布L2にシフトするので、受光素子31〜32の受光量は、受光量分布L2のレベルl2となり、受光素子33〜34の受光量は、受光量分布L2のレベルl3となり大きくずれてくる。このように、受光素子31〜32と受光素子33〜34で受光レベルが異なってくることにより、受光ダイオード31〜34のそれぞれで受光する受光量が変化し、これにより移動が検知される。これは、他の方向にずれても同様に検知される。
従って、気泡21の微小移動に対して、各受光素子31〜34における受光量の変化を細かく検出することができる。そして、各受光素子31〜34において、受光された光量に対応した電圧をそれぞれ出力し、これらの電圧を比較することにより、より微小な傾斜度を検出することが可能となる。
このように、上記水平センサは、水準器2において入射面22、側壁内面24、及び出射面26の少なくとも1つ面に、光を拡散させるための微小な凹凸を形成したことにより、水準器2に光を拡散させる機能を形成することができる。この水準器2内の拡散光により、受光部3上の投影光の光量分布が、気泡21の中心軸付近に極小点を持ち、この気泡21の半径と略同範囲において気泡21の中心軸から離れるにつれて単調増加する光量分布特性を実現し、小型で高精度のセンサを得ることができる。そして、上記光量分布特性を確保しつつ、センサの使用電子部品の中でも広い実装面積が必要な受光部3を小さくすることができるため、センサの小型化に寄与することができる。さらに、光を拡散する機能を持つシート状の部材等を取り付ける必要がなくなり、部品点数の低減及び水平センサの水準器軸方向の大きさ(厚さ)を小さく抑えることが可能となり、小型、高精度の水平センサを得ることができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る水平センサについて、図6(a)、(b)を参照して説明する。本実施形態の水平センサは、水準器の側面の受光素子から遠い側に、光ガイド4からの光が入る入射面を設け、この入射面から入射した光を反射・屈折させ均一に面照射させるように、水準器2の受光部3のある側の反対側の面に微小な凹凸又は溝形状を備えた点で前記実施形態と異なる。
図6(a)、(b)において、水平センサは、光源となる発光ダイオード1と、気泡21が残るように略透明な液体2wを封入した円筒容器2aを持つ水準器2と、気泡21の平行光による投影光より小さい受光面積を持つ4つの受光素子31〜34からなる受光部3と、発光ダイオード1からの入射光を水準器2の側面に導く光ガイド4を備えている。
水準器2の中心軸と受光部3の光軸は、同一直線上になるように配設されている。水準器2は、側壁部2dの受光部3から遠い側に、光ガイド4からの光が入射する入光部25を備え、下底部2cの底厚の反射面に、光を拡散する微小な凹凸又は溝形状を備えた反射面22aを備える。
光ガイド4は、透明部材で形成され、入射光の入る入光面44と、入射光を全反射させる反射面41と、光ガイド4の端面において水準器2側面の入光部25に光を照射する出光面43とを有する。また、発光ダイオード1と受光部3は、同じプリント基板5に実装されている。
発光ダイオード1から照射された光は、光ガイド4の入光面44に入射し、光ガイド4内の反射面41で全反射され、図中右向きに進行方向を変化させられた後、出光面43から射出され、水準器2の入光部25に入射される。水準器2の入光部25に入射された光は、反射面22aと出射面26で反射を繰り返しながら図中右方向へ進行する。
ここで、反射面22aは、光の面発光のための微小な凹凸又は溝形状を有し、反射面22aに当たった光は、反射面22aの形状で決定される方向へ反射されて出射面26から照射され、水準器2内の液体2w及び気泡21に向かって進行する。反射面22aに形成された凹凸形状又は溝形状は、出射面26全体から略均一な光量の光を射出し、この射出された光の光量分布が拡がるように形成され、気泡21を照射する。
このように、気泡21が照射される光は、受光部3において、前記図4(a)、(b)に示されたのと同様の光量分布特性を得ることができる。従って、水準器2が傾斜し、水準器2内の気泡21が微小移動すると、前記同様に、その変化量を読み取ることができ、傾斜角を検出することができる。
このように、本実施形態の水平センサは、水準器に側方から入射した光を気泡側に向かって面発光させる機能を設け、光源を、水準器2の同軸上からずらして水準器2の側面に配置させ光源の位置を替えることにより、水準器軸方向の大きさ(厚さ)を小さくし、水平センサの薄型化を図ることができる。なお、本実施形態の構成と第2実施形態の構成との両方を同時に実施し、水準器2自体に面発光作用と光拡散作用を持たせ、例えば、反射面22aの形状を、反射面22aからの光が面発光であって、かつ拡散光となるような凹凸又は溝形状としてもよい。
次に、本発明の第4の実施形態に係る水平センサについて、図7(a)、(b)を参照して説明する。本実施形態の水平センサ10は、光ガイド4の出光面43と水準器2の入射面22を接近させて配置し、気泡21が摺動する面以外の少なくとも1つの水準器の面に、光を拡散する微小な凹凸を形成した点で前記実施形態と異なる。
図7(a)、(b)において、水平センサは、光源である発光ダイオード1、気泡21が残るように略透明な液体2wを封入した円筒容器2aを持つ水準器2と、気泡21の平行光による投影光より小さい受光面積を持つ4つの受光素子31〜34からなる受光部3と、発光ダイオード1からの入射光を水準器2に導く光ガイド4を備えている。また、発光ダイオード1と受光部3は同じプリント基板5に実装されている。
光ガイド4は、発光ダイオ−ド1からの入射光の入る入光面44と、入射光を全反射させる反射面41、42と、終端面45と、光を面照射する出光面43とを有する透明部材で構成される。反射面41で反射された光は、反射面42、終端面45で反射され、出光面43の面全体から照射される。
水準器2は、その中心軸と受光部3の光軸とが略一直線上に配設され、かつ受光部3と光ガイド4の出光面43との間に配置されている。水準器2の円筒容器2aは、その内側が空洞で、かつその内側の面の少なくとも1つの面が略回転対称の曲面形状を有し、受光部3に対向する出射面23を持つ上底部2bと、その底厚の両面に光の入射面22と出射面26を有する下底部2cと、側壁内面24を有する側壁部2dとを備えている。また、光ガイド4の出光面43の面積は、水準器2の入射面22の面積とほぼ同じになるように設定されている。
上記構成において、発光ダイオード1から照射された光は、光ガイド4の入光面44に入射される。この入射光は、光ガイド4内の光経路において、反射面41で全反射され、図中右向きに進行方向を変更させられて、反射面42と出光面43に挟まれた領域に入射する。ここで、反射面42と出光面43がフラットな平面で形成されているので、この反射面42と出光面43に挟まれた領域に入射した光は、反射面42と出光面43間で反射を繰り返しながら終端面45に向かう。さらに終端面45でも反射され、出光面43全体から面照射される。光ガイド4の出光面43は、水準器2の入射面22に接近して配置されているので、出光面43からの照射光は、ほぼ全部、入射面22全体に入射される。ここで、光ガイド4の反射面42と出光面43の間を狭くできるので、水平センサの厚み方向を薄くすることが可能となる。
そして、出光面43全体から射出した光は、出光面43に対向する水準器2の入射面22に入射し、少なくともいずれかが光を拡散する微小な凹凸を持つ凹凸形状又は溝形状をを有する入射面22、又は側壁内面24、又は出射面26で拡散されて拡散光となる。この拡散光は、水準器2内の液体2wと気泡21との界面に当たり、この界面で屈折又は全反射され、水準器2の出射面23から射出され、受光部3の受光素子31〜34に入射する。これにより、気泡21の投影光が出光面43からの拡散光によって受光部3に投影され、受光素子31〜34で受光される。
水準器2が傾斜し水準器2内の気泡21が移動すると、受光素子31〜34に投影された気泡21の気泡影の位置が変化し、その結果、受光素子31〜34が受光する光量が変化する。そして、この変化量を読み取ることにより傾斜角を検出することができる。
本実施形態の水平センサでは、光ガイド4の出光面43から水準器2の入射面22の面全体に光が入射され、水準器2内面における気泡の摺動する面以外の少なくとも一面に形成された微小な凹凸により、水準器2内で拡散光が形成される。この拡散光が、気泡21に照射されることにより、前述の図4(a)、(b)に示したと同様に、受光量の光量分布特性を得ることができる。この光量分布特性によって、受光部3を気泡21の直径を持つ気泡影より小さくでき、気泡21の微小移動時における受光素子31〜34の光量変化を検出できる高精度の検知特性を得ることができる。
従って、本実施形態の水平センサは、上記検知特性を確保しつつ、水平センサの電子部品の中でも広い実装面積が必要な受光部3を小さくすることができるため、水平センサの小型化に寄与することができる。また、光ガイド4内の凹凸形状又は溝形状に拡散を考慮する必要がなく光ガイド4の構成を簡単にできると共に、水準器2の外部に光の拡散用部材を装着する必要がないので、センサの水準器軸方向の大きさ(厚み)を小さくして、センサの厚みを薄くすることが可能となる。なお、発光ダイオード1と受光部3は、同一基板上に実装されているが、それぞれを異なる基板に実装しても同等の効果が得られる。
次に、本発明の第5の実施形態に係る水平センサについて、図8(a)、(b)を参照して説明する。本実施形態の水平センサは、光源となる発光ダイオードを4つ設け、水準器2の気泡21が摺動する面以外の少なくとも1つの水準器の面に、光を拡散する微小な凹凸を形成した点で前記実施形態と異なる。
図8(a)、(b)において、水平センサは、光源として4つの発光ダイオード1と、気泡21が残るように略透明な液体2wを封入した円筒容器2aを持つ水準器2と、気泡21の平行光による投影光より小さい受光面積を持つ4つの受光素子31〜34からなる受光部3とを備える。4つの発光ダイオード1は、水準器2の中心軸に対して略回転対称になるように配置されている。
水準器2は、その中心軸と、受光部3の光軸と、4つの発光ダイオードの中心軸とが同一直線上に配設され、かつ受光部3と光ガイド4の出光面43との間に配置されている。水準器2の円筒容器2aは、その内側が空洞で、かつその内側の面の少なくとも1つの面が略回転対称の曲面形状を有し、受光部3に対向する出射面23を持つ上底部2bと、その底厚の両面に光の入射面22と出射面26を有する下底部2cと、側壁内面24を有する側壁部2dとを備えている。
上記水平サンサは、光源として4つの発光ダイオード1を使うことにより、水準器2への入射光の拡がり角を光源側で大きくし、さらに、水準器2に入射後、水準器2内の拡散面で拡散されるので、水準器2内でより大きな広がりを持った拡散光となる。その結果、前述の図4(a)、(b)に示すような受光量の光量分布の特性が、より鮮明に、高い光量レベルで得ることができる。この光量分布特性によって、高感度、高精度の検知特性を得ることができ、水平センサの高感度化、高精度化、小型化に寄与することができる。また、光源の面積が実質広くなることにより、光源を水準器に接近させることができ、さらに薄型、小型化できる。
以上述べたように、本実施形態に係る水平センサによれば、水準器自体において、入射する光を、拡散、集光、及び反射させることができるので、拡散光、又は平行光に近い光線を、気泡へ照射することができる。これにより、受光部での受光分布特性を変えることができ、拡散光の場合は、受光量の光量分布が、気泡の中心軸付近に極小点を持ち、概ね気泡の半径と同範囲において気泡の中心軸から離れるにつれて単調増加するような特性を得ることができる。この特性によって、受光素子を気泡の直径を持つ気泡影より小さくでき、微小傾斜変動の検知が可能となり、小型で高精度の光学透過式の水平センサを得ることができる。また、平行光に近づけた場合は、受光部の大きさを気泡と同等レベルにして、受光感度を高めることができ、傾斜検知精度を確保するために必要な発光ダイオード電流を低減することができる。このように、水準器2の外部に取り付ける拡散、集光、及び反射用の部品の光拡散用シートや集光用凸レンズ等をを不要とし、使用部品点数を低減でき、小型化、低廉化で高感度、高精度の光学透過式の水平センサを得ることができる。また、本発明で開示した技術的な要素は、実施形態としては示していない組み合わせであっても、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜組合わせればよい。
本発明の第1の実施形態における水平センサの構成図。 上記水平センサの外観図。 本発明の第2の実施形態における水平センサの構成図。 (a)は上記水平センサの受光面における光量分布を示す図、(b)は光量分布のグラフ。 (a)は上記水平センサの気泡と受光素子の平面上の位置関係を示す図、(b)は気泡の移動による受光素子の受光レベル変化を説明する図。 (a)は本発明の第3の実施形態における水平センサの構成図、(b)はその外観図。 (a)は本発明の第4の実施形態における水平センサの構成図、(b)はその外観図。 (a)は本発明の第5の実施形態における水平センサの構成図、(b)はその外観図。 (a)は従来例における水平センサの気泡の受光素子の平面上の位置関係を示す図、(b)は気泡の移動による受光素子の受光状態の変化を説明する図。 (a)は従来例において受光素子を小さくした状態の水平センサの気泡の受光素子の平面上の位置関係を示す図、(b)は気泡の移動による受光素子の受光状態の変化を説明する図。
符号の説明
1 発光ダイオード(光源)
2 水準器
2w 液体
3 受光部
4 光ガイド
5 プリント基板
21 気泡
22a 反射面(凸形状)
25 入光部
31〜34 受光素子

Claims (2)

  1. 気泡が残るように液体を封入した水準器と、光源と、前記光源からの光を受光して電気信号に変換する受光素子とを備え、前記光源からの光を前記水準器に向かって照射して前記気泡の陰影を前記受光素子に投影させ、その投影光の位置を該受光素子で検出することにより、水平度合いや傾斜度合いを検知する水平センサにおいて、
    前記受光素子は、少なくとも4つの受光素子からなり、それら全体の受光面積は平行光を前記気泡に投影したときの投影光の面積より小さく、
    前記4つの受光素子はそれらによる受光面が全体として正方形状になるように、その受光面の中心に対して対称に配列され、
    前記水準器前記液体を封入するための空洞を有する円筒容器を有し、
    前記円筒容器は、前記受光部に対向する光の出射面を持つ上底部と、底厚の両面に光の入射面と出射面を有する下底部と、前記円筒容器の側壁内面を有する側壁部とを備え
    前記円筒容器における気泡が摺動する面以外の、前記下底部の入射面、出射面、及び前記側壁部の側壁内面のうち少なくとも一つの面に、前記光源からの光を拡散させる機能を有する形状を設けたことを特徴とする水平センサ。
  2. 前記水準器における円筒容器の側面の受光素子から遠い側に光源からの光が入射する入光部を設け、
    前記入光部から入射した光を反射・屈折させ略均一に面照射させるように、前記円筒容器下底部の面に凹凸又は溝形状を備えたことを特徴とする請求項1に記載の水平センサ。
JP2005230102A 2005-08-08 2005-08-08 水平センサ Expired - Fee Related JP4270181B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005230102A JP4270181B2 (ja) 2005-08-08 2005-08-08 水平センサ
PCT/JP2006/315619 WO2007018191A1 (ja) 2005-08-08 2006-08-08 水平センサ及びそれを用いたレーザ墨出し器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005230102A JP4270181B2 (ja) 2005-08-08 2005-08-08 水平センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007046964A JP2007046964A (ja) 2007-02-22
JP4270181B2 true JP4270181B2 (ja) 2009-05-27

Family

ID=37849902

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005230102A Expired - Fee Related JP4270181B2 (ja) 2005-08-08 2005-08-08 水平センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4270181B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106248064A (zh) * 2016-09-19 2016-12-21 成都九十度工业产品设计有限公司 一种建筑施工用激光水平测量装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104931026A (zh) * 2015-06-17 2015-09-23 国家电网公司 一种用于测量培训用的对中整平装置及其使用方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106248064A (zh) * 2016-09-19 2016-12-21 成都九十度工业产品设计有限公司 一种建筑施工用激光水平测量装置
CN106248064B (zh) * 2016-09-19 2019-03-05 成都华阳建筑股份有限公司 一种建筑施工用激光水平测量装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007046964A (ja) 2007-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101659549B1 (ko) 광 센서
JP2017011120A (ja) 近接センサ及びそれを用いた電子機器
JP2007526468A (ja) 光学測定ヘッド
KR20140104002A (ko) 조사장치 및 화상 판독장치
US20200256990A1 (en) Proximity Sensor and Electronic Device Using the Same
US7417217B2 (en) Regressive reflection type photoelectric switch
JP4185397B2 (ja) 光学式検出器
JP4270181B2 (ja) 水平センサ
US8089466B2 (en) System and method for performing optical navigation using a compact optical element
JP4270180B2 (ja) 水平センサ
JP2007178391A (ja) 傾斜角検出装置
KR102433168B1 (ko) 디스플레이에 지문인식 기능을 구현하는 광 선택 구조 및 지문인식 기능을 구비한 디스플레이
CN111290061B (zh) 光学扩散片、光源装置及距离测量装置
CN211478651U (zh) Tof摄像装置
JP4928863B2 (ja) 水平センサ
KR101987623B1 (ko) 발광 패키지
CN210006064U (zh) 曲面指纹辨识装置
WO2007018191A1 (ja) 水平センサ及びそれを用いたレーザ墨出し器
JP2009080043A (ja) 光学特性測定装置
KR102207069B1 (ko) 다 감지 영역을 가지는 레인 센서
JP2018124122A (ja) 雨滴検出装置
KR20190066700A (ko) 렌즈 및 이를 포함하는 발광 패키지
KR102446370B1 (ko) 지문인식 기능을 구비한 디스플레이
KR100728334B1 (ko) 광학부품의 경사각 측정장치
CN116952882A (zh) 气体检测装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080321

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090203

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090216

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140306

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees