JP6697426B2 - 光ファイバ側方入出力装置及び曲げ付与方法 - Google Patents

光ファイバ側方入出力装置及び曲げ付与方法 Download PDF

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Description

本開示は、曲げた光ファイバの側方から光を入出力する光ファイバ側方入出力装置及び光ファイバに与える曲げ付与方法に関する。
保護チューブで覆われた光ファイバ(チューブ付き光ファイバ)に対して、光ファイバを曲げ、曲げ部からプローブを用いて光を入出力する光ファイバ側方入出力装置が提案されている(例えば、非特許文献1を参照。)。
図1は、チューブ付き光ファイバ101の断面を説明する図である。チューブ付き光ファイバ101は、コア、クラッド及び被覆からなる心線31の周りを保護チューブ32が覆っており、心線31と保護チューブ32との間には空隙が存在している。
このようなチューブ付き光ファイバを曲げた場合、保護チューブと光ファイバ心線の剛性が異なるため、図2のように均一に曲がらず光ファイバ心線とチューブの間に空隙に偏りが生じる。そして、空隙の存在により、光ファイバ心線のコアからの漏洩光は光ファイバ心線の被覆と空隙との境界面で反射し、光ファイバ心線の外部へ漏洩される光の強度が著しく低下する。
そこで非特許文献1では、チューブ付き光ファイバを曲げたときに空隙がなくなるように保護チューブをつぶす機構を有した側方入出力装置を提案している。図3は、非特許文献1で開示される光ファイバ側方入出力装置を説明する図である。非特許文献1の側方入出力装置は、保護チューブの曲げの頂点だけを押しつぶし、光ファイバ心線と保護チューブ間の空隙をなくし、空隙による漏洩光の光強度の低下を抑制している。また、光ファイバ心線にかかる側圧は曲げの頂点付近だけになるため、側圧による損失が低減され、現用通信への影響が低減される。曲げ開放時と曲げ付与時とを切り替える機能を有し、凹冶具と凸冶具との距離すなわちチューブをつぶす量が所定の量Sとなるようになっており、Sを適切な量に設定することで低曲げ損失及び高入出力効率が得られる。
特開2015−121460号公報
植松他,"透明チューブで保護された光ファイバ心線への側方光入出力", 電子情報通信学会ソサイエティ大会,B−13−20,2017年9月. T. UematSu, et. al.,"High−efficiency light injection and extraction uSing fiber bending", OFC, W2A.15, Mar. 2017.
図3のように、非特許文献1は、チューブの曲げ頂点部分のみを押しつぶし、光ファイバ心線と保護チューブ間の空隙をなくす手法を提案している。このような手法の場合、出力光(曲げファイバからプローブへの漏洩光)および入力光(プローブから曲げファイバへの入力光)が伝搬する経路上における保護チューブと凹冶具との間の領域A(図3の破線で囲まれた部分)の空隙をなくす必要がある。しかし、非特許文献1の手法では、凸治具がチューブ付き光ファイバを押し付ける部分と領域Aとがずれており、領域Aにおいて保護チューブと凹冶具との接触が不十分という課題がある。また、特許文献1の手法では曲げ部及び直線部全体を押しつぶすため光ファイバ心線に余分な側圧がかかり損失が増大するという課題があった。
そこで、前記課題を解決するために、本発明は、チューブ付き光ファイバに曲げを形成して曲げ部からプローブを用いて光を入出力するときに、側圧損失の低減と光の入出力効率の向上を両立可能な光ファイバ側方入出力装置及び曲げ付与方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る光ファイバ側方入出力装置は、チューブ付き光ファイバを曲げて頂点を押しつぶす凸治具に加えて、抑え治具を用いて曲げ頂点の周囲を光ファイバと保護チューブが接触しない程度の押しつぶすことで側圧損失を低減し、かつ保護チューブと凹治具の接触する距離を長くすることで、高い光の入出力効率を得ることとした。
具体的には、本発明に係る第1の光ファイバ側方入出力装置は、
空隙を挟んで保護チューブが心線を覆う構造のチューブ付き光ファイバに対して長手方向に湾曲する凹部、及び曲げが与えられた前記チューブ付き光ファイバの前記心線に対して光を入出力するプローブ光ファイバを保持する保持部を有する第1治具と、
前記チューブ付き光ファイバに形成される前記曲げの頂点となる部分のみに接触する凸部を有する第2治具と、
前記チューブ付き光ファイバのうち、前記チューブ付き光ファイバと前記プローブ光ファイバとの間で入出力する前記光の経路上の領域の前記第1治具と反対側に接触する抑え治具と、
前記第1治具の凹部と前記第2治具の凸部との最近接距離SがS>0となるように前記第1治具の凹部と前記第2治具の凸部とが近づく方向に押圧力を印加し、前記チューブ付き光ファイバに前記曲げを形成する第1押圧部と、
前記第1治具の凹部と前記抑え治具との最近接距離UがD>U>S(Dは押しつぶす前の前記保護チューブの直径)となるように前記第1治具の凹部と前記抑え治具とが近づく方向に押圧力を印加する第2押圧部と、
を備える。
また、本発明に係る第2の光ファイバ側方入出力装置は、
空隙を挟んで保護チューブが心線を覆う構造のチューブ付き光ファイバに対して長手方向に湾曲する凹部、及び曲げが与えられた前記チューブ付き光ファイバの前記心線に対して光を入出力するプローブ光ファイバを保持する保持部を有する第1治具と、
前記チューブ付き光ファイバに形成される前記曲げの頂点となる部分に接触する凸部、及び前記チューブ付き光ファイバのうち、前記チューブ付き光ファイバと前記プローブ光ファイバとの間で入出力する前記光の経路上の領域の前記第1治具と反対側に接触する抑え部を有する第2治具と、
前記第1治具の凹部と前記第2治具の凸部との最近接距離SがS>0となるように、且つ前記第1治具の凹部と前記第2治具の抑え部との最近接距離UがD>U>S(Dは押しつぶす前の前記保護チューブの直径)となるように前記第1治具の凹部と前記第2治具の凸部とが近づく方向に押圧力を印加し、前記チューブ付き光ファイバに前記曲げを形成する押圧部と、
を備える。
さらに、本発明に係る曲げ付与方法は、
空隙を挟んで保護チューブが心線を覆う構造のチューブ付き光ファイバに対して長手方向に湾曲する凹部、及び曲げが与えられた前記チューブ付き光ファイバの前記心線に対して光を入出力するプローブ光ファイバを保持する保持部を有する第1治具と、
前記チューブ付き光ファイバに形成される前記曲げの頂点となる部分のみに接触する凸部を有する第2治具と、
を備える光ファイバ側方入出力装置を用いて前記チューブ付き光ファイバに曲げを与える曲げ付与方法であって、
前記第1治具の凹部と前記第2治具の凸部との最近接距離SがS>0となるように前記第1治具の凹部と前記第2治具の凸部とが近づく方向に押圧力を印加し、前記チューブ付き光ファイバに前記曲げを形成するとともに、
前記チューブ付き光ファイバのうち、前記チューブ付き光ファイバと前記プローブ光ファイバとの間で入出力する前記光の経路上の領域の前記第1治具と反対側を抑え部で抑え、前記第1治具の凹部と前記抑え部との最近接距離UがD>U>S(Dは押しつぶす前の前記保護チューブの直径)となるように、前記チューブ付き光ファイバを前記第1治具の凹部に密着させる、
ことを特徴とする。
本光ファイバ側方入出力装置は、第2治具を用いてチューブ付き光ファイバに曲げを形成する他に、抑え治具ないし抑え部を用いてチューブ付き光ファイバを領域Aに密着させている。このため、チューブ付き光ファイバの光の入出力効率が向上する。また、抑え治具の押圧力ないし抑え部を有する第2治具の押圧力を調整することでチューブ付き光ファイバへの側圧による損失も低減できる。
従って、本発明は、チューブ付き光ファイバに曲げを形成して曲げ部からプローブを用いて光を入出力するときに、側圧損失の低減と光の入出力効率の向上を両立可能な光ファイバ側方入出力装置及び曲げ付与方法を提供することができる。
本発明に係る光ファイバ側方入出力装置の前記抑え治具の先端は楔形であり、前記チューブ付き光ファイバに接する面と押圧力の方向と成す角φがφ≦θ/2であることを特徴とする。また、前記第2治具の抑え部は、前記チューブ付き光ファイバに接する面と押圧力の方向と成す角φがφ≦θ/2であることを特徴とする。ただし、θは、前記第1治具と前記第2治具で前記チューブ付き光ファイバに与えられる曲げ角度である。
本発明に係る光ファイバ側方入出力装置の前記第2治具の前記凸部は、先端形状が円筒の側面の一部であり、前記円筒の母線が前記押圧力が印可される方向と前記チューブ付き光ファイバの長手方向とに垂直であり、
前記円筒の側面の半径rは
r≦R−d−2t
を満たすことを特徴とする。ただし、dは前記チューブ付き光ファイバの前記心線の直径、tは前記チューブの厚み、Rは前記第1治具の前記凹部の曲率半径である。
本発明は、チューブ付き光ファイバに曲げを形成して曲げ部からプローブを用いて光を入出力するときに、側圧損失の低減と光の入出力効率の向上を両立可能な光ファイバ側方入出力装置及び曲げ付与方法を提供することができる。
チューブ付き光ファイバの断面を説明する図である。 チューブ付き光ファイバの課題を説明する図である。 従来の光ファイバ側方入出力装置を説明する図である。 本発明に係る第1の光ファイバ側方入出力装置を説明する図である。 本発明に係る第1の光ファイバ側方入出力装置の第2治具を説明する図である。 本発明に係る第2の光ファイバ側方入出力装置を説明する図である。 本発明に係る光ファイバ側方入出力装置の効果を説明する図である。 本発明に係る光ファイバ側方入出力装置の効果を説明する図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
図4は、本実施形態の光ファイバ側方入出力装置301の概要を説明する図である。光ファイバ側方入出力装置301は、
空隙を挟んで保護チューブ32が心線31を覆う構造のチューブ付き光ファイバ101に対して長手方向に湾曲する凹部21、及び曲げが与えられたチューブ付き光ファイバ101の心線31に対して光を入出力するプローブ光ファイバ50を保持する保持部51を有する第1治具11と、
チューブ付き光ファイバ101に形成される前記曲げの頂点となる部分のみに接触する凸部22を有する第2治具12と、
チューブ付き光ファイバ101のうち、チューブ付き光ファイバ101とプローブ光ファイバ50との間で入出力する前記光の経路上の領域Aの第1治具11と反対側に接触する抑え治具13と、
第1治具11の凹部21と第2治具12の凸部22との最近接距離SがS>0となるように第1治具11の凹部21と第2治具12の凸部22とが近づく方向に押圧力を印加し、チューブ付き光ファイバ101に前記曲げを形成する第1押圧部14と、
第1治具11の凹部21と抑え治具13との最近接距離UがD>U>S(Dは押しつぶす前の保護チューブ32の直径)となるように第1治具11の凹部21と抑え治具13とが近づく方向に押圧力を印加する第2押圧部15と、
を備える。
図4は、曲げを付与されたチューブ付き光ファイバ101の様子であり、押圧力で第2治具12と抑え治具13とを第1治具11の方向へ押し、保護チューブ32を押しつぶした後の状態を説明している。
第1押圧部14は、曲げ開放時と曲げ付与時とを切り替える機能を有し、曲げ付与時には第1冶具11と第2冶具12との距離を所定量Sとなるようにチューブ付き光ファイバ101に押圧力を付与する。
第2押圧部15は、第1冶具11と抑え冶具13との距離を所定量Sより大きい距離Uとなるようにチューブ付き光ファイバ101に押圧力を付与する。距離Uを所定量Sより大きく、押しつぶす前の保護チューブ32の直径Dより小さくすることで、光ファイバ心線31と保護チューブ32とが接触させないようにしている。
このような設計とすることで、図4のように、第1治具11と第2治具12でチューブ付き光ファイバ101に曲げを形成する際に、形成する曲げの頂点付近の保護チューブ32だけでなく、抑え冶具13で領域A方向へも保護チューブ32を押しつぶし、凹部21と保護チューブ32とを十分に接触させることができる。そして、第1冶具11と抑え冶具13との距離をUとすることで、光ファイバ心線31と保護チューブ32とが接触しない程度に押しつぶすことができ、光ファイバ心線31への側圧を防止できる。
図5は、第2治具12を説明する図である。図5(A)は上面図、図5(B)は側面図、図5(C)は斜視図である。第2治具12は、凸部22の先端形状が円筒の側面の一部であり、前記円筒の母線が前記押圧力が印可される方向(Z方向)とチューブ付き光ファイバ101の長手方向(X方向)とに垂直(Y方向)である。
ここで、凸部22の前記円筒の側面の半径rは、r≦R−d−2tを満たす。ただし、dは心線31の直径、tは保護チューブ32の厚み、Rは第1治具11の凹部21の曲率半径である。
抑え治具13の先端は楔形であり、チューブ付き光ファイバ101に接する面と押圧力の方向と成す角φがφ≦θ/2であることが好ましい。ただし、θは、第1治具11と第2治具12でチューブ付き光ファイバ101に与える曲げ角度である。
(実施形態2)
図6は、本実施形態の光ファイバ側方入出力装置302の概要を説明する図である。光ファイバ側方入出力装置302は、
空隙を挟んで保護チューブ32が心線31を覆う構造のチューブ付き光ファイバ101に対して長手方向に湾曲する凹部21、及び曲げが与えられたチューブ付き光ファイバ101の心線31に対して光を入出力するプローブ光ファイバ50を保持する保持部51を有する第1治具11と、
チューブ付き光ファイバ101に形成される前記曲げの頂点となる部分に接触する凸部22、及びチューブ付き光ファイバ101のうち、チューブ付き光ファイバ101とプローブ光ファイバ50との間で入出力する前記光の経路上の領域Aの第1治具11と反対側に接触する抑え部23を有する第2治具12aと、
第1治具11の凹部21と第2治具12aの凸部22との最近接距離SがS>0となるように、且つ第1治具11の凹部21と第2治具12aの抑え部23との最近接距離UがD>U>S(Dは押しつぶす前の保護チューブ32の直径)となるように第1治具11の凹部21と第2治具12aの凸部22とが近づく方向に押圧力を印加し、チューブ付き光ファイバ101に前記曲げを形成する押圧部14aと、
を備える。
図6は、曲げを付与されたチューブ付き光ファイバ101の様子であり、押圧力で第2治具12aを第1治具11の方向へ押し、保護チューブ32を押しつぶした後の状態を説明している。
本実施形態の第2治具12aは、実施形態1で説明した第2治具12と抑え治具13とを一体化した構造である。このため、押圧力を発生させる押圧部も一つである。つまり、押圧部14aは、曲げ開放時と曲げ付与時とを切り替える機能を有し、曲げ付与時には第1冶具11と第2冶具12との距離を所定量Sとなるように、且つ第1冶具11と抑え部23との距離を所定量Sより大きい距離Uとなるようにチューブ付き光ファイバ101に押圧力を付与する。なお、凸部22の半径r、曲げ角度θ、角φ、距離S、及び距離Uは実施形態1の説明と同じである。また、図6の光ファイバ側方入出力装置302は、チューブ付き光ファイバ101の長手方向において凸部22の両側に抑え部23を配置するが、抑え部23が領域A側だけでもよい。
光ファイバ側方入出力装置302は、凸部22と抑え部23を一体化した第2治具12aを備えるので、押圧部が一つですみ、実施形態1の光ファイバ側方入出力装置301と比べて構造が簡易となり好ましい。
(実施例)
実施形態1の光ファイバ側方入出力装置301又は実施形態2の光ファイバ側方入出力装置302とを用いて、次のようにチューブ付き光ファイバ101に曲げを与えた。
まず、第1治具11の凹部21と第2治具12の凸部22との最近接距離SがS>0となるように第1治具11の凹部21と第2治具12の凸部22とが近づく方向に押圧力を印加し、チューブ付き光ファイバ101に曲げを形成する。
そして、チューブ付き光ファイバ101のうち、チューブ付き光ファイバ101とプローブ光ファイバ50との間で入出力する前記光の経路上の領域Aの第1治具11と反対側を抑え治具13(抑え部23)で抑え、第1治具11の凹部21と抑え治具13(抑え部23)との最近接距離UがD>U>Sとなるように、チューブ付き光ファイバ101を第1治具11の凹部21に密着させる。
光ファイバ側方入出力装置301又は光ファイバ側方入出力装置302とを用いて曲げを与えたチューブ付き光ファイバ101と、図3で説明した光ファイバ側方入出力装置300を用いて曲げを与えたチューブ付き光ファイバ101とで、曲げ損失及び出力効率を比較した。
評価条件は次の通りである。
・プローブ光ファイバ50:先端にGRINレンズが接続されたダブルクラッドファイバ(非特許文献2を参照)
・チューブ直径:0.9mm
・チューブ厚みt:0.28mm
・光ファイバ心線の直径d:0.25mm
・凹曲面の曲率半径R:2.125mm
・凹冶具の曲げ角度θ:170度
・凸曲面の曲率半径r:1.0mm
・抑え冶具の角度φ:80度
図7は、曲げ損失を比較した図であり、図8は、出力効率を比較した図である。いずれも、測定結果は5回の平均値である。使用波長は、曲げ損失の測定では1550nm、出力効率の測定では1310nmである。図7と図8より、本実施形態の光ファイバ側方入出力装置301又は光ファイバ側方入出力装置302は従来の光ファイバ側方入出力装置300と比較して、曲げ損失が低いにもかかわらず出力効率が6.6dB以上向上していることがわかる。すなわち、抑え治具13又は抑え部23がチューブ付き光ファイバ101を領域Aに押さえつけたことにより出力効率が向上し、その押圧力を適切に設定することで心線31への側圧を低減して損失も低減できた。
11:第1治具
12、12a:第2治具
13:抑え治具
14:第1押圧部
14a:押圧部
15:第2押圧部
21:凹部
22:凸部
23:抑え部
31:心線
32:保護チューブ
50:プローブ光ファイバ
51:保持部
55:光ファイバ
101:チューブ付き光ファイバ
300、301、302:光ファイバ側方入出力装置

Claims (7)

  1. 空隙を挟んで保護チューブが心線を覆う構造のチューブ付き光ファイバに対して長手方向に湾曲する凹部、及び曲げが与えられた前記チューブ付き光ファイバの前記心線に対して光を入出力するプローブ光ファイバを保持する保持部を有する第1治具と、
    前記チューブ付き光ファイバに形成される前記曲げの頂点となる部分のみに接触する凸部を有する第2治具と、
    前記チューブ付き光ファイバのうち、前記チューブ付き光ファイバと前記プローブ光ファイバとの間で入出力する前記光の経路上の領域の前記第1治具と反対側であって前記凸部が接触する部分とは別の部分に接触する抑え治具と、
    前記第1治具の凹部と前記第2治具の凸部との最近接距離SがS>0となるように前記第1治具の凹部と前記第2治具の凸部とが近づく方向に押圧力を印加し、前記チューブ付き光ファイバに前記曲げを形成する第1押圧部と、
    前記第1治具の凹部と前記抑え治具との最近接距離UがD>U>S(Dは押しつぶす前の前記保護チューブの直径)となるように前記第1治具の凹部と前記抑え治具とが近づく方向に押圧力を印加する第2押圧部と、
    を備える光ファイバ側方入出力装置。
  2. 前記抑え治具の先端は楔形であり、前記チューブ付き光ファイバに接する面と押圧力の方向と成す角φがφ≦θ/2であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ側方入出力装置。
    ただし、θは、前記第1治具と前記第2治具で前記チューブ付き光ファイバに与えられる曲げ角度である。
  3. 空隙を挟んで保護チューブが心線を覆う構造のチューブ付き光ファイバに対して長手方向に湾曲する凹部、及び曲げが与えられた前記チューブ付き光ファイバの前記心線に対して光を入出力するプローブ光ファイバを保持する保持部を有する第1治具と、
    前記チューブ付き光ファイバに形成される前記曲げの頂点となる部分に接触する凸部、及び前記チューブ付き光ファイバのうち、前記チューブ付き光ファイバと前記プローブ光ファイバとの間で入出力する前記光の経路上の領域の前記第1治具と反対側であって前記凸部が接触する部分とは別の部分に接触する抑え部を有する第2治具と、
    前記第1治具の凹部と前記第2治具の凸部との最近接距離SがS>0となるように、且つ前記第1治具の凹部と前記第2治具の抑え部との最近接距離UがD>U>S(Dは押しつぶす前の前記保護チューブの直径)となるように前記第1治具の凹部と前記第2治具の凸部とが近づく方向に押圧力を印加し、前記チューブ付き光ファイバに前記曲げを形成する押圧部と、
    を備える光ファイバ側方入出力装置。
  4. 前記第2治具の抑え部は、前記チューブ付き光ファイバに接する面と押圧力の方向と成す角φがφ≦θ/2であることを特徴とする請求項3に記載の光ファイバ側方入出力装置。
    ただし、θは、前記第1治具と前記第2治具で前記チューブ付き光ファイバに与えられる曲げ角度である。
  5. 前記第2治具の前記凸部は、先端形状が円筒の側面の一部であり、前記円筒の母線が前記押圧力が印可される方向と前記チューブ付き光ファイバの長手方向とに垂直であり、
    前記円筒の側面の半径rは
    r≦R−d−2t
    を満たすことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光ファイバ側方入出力装置。
    ただし、dは前記チューブ付き光ファイバの前記心線の直径、tは前記チューブの厚み、Rは前記第1治具の前記凹部の曲率半径である。
  6. 空隙を挟んで保護チューブが心線を覆う構造のチューブ付き光ファイバに対して長手方向に湾曲する凹部、及び曲げが与えられた前記チューブ付き光ファイバの前記心線に対して光を入出力するプローブ光ファイバを保持する保持部を有する第1治具と、
    前記チューブ付き光ファイバに形成される前記曲げの頂点となる部分のみに接触する凸部を有する第2治具と、
    を備える光ファイバ側方入出力装置を用いて前記チューブ付き光ファイバに曲げを与える曲げ付与方法であって、
    前記第1治具の凹部と前記第2治具の凸部との最近接距離SがS>0となるように前記第1治具の凹部と前記第2治具の凸部とが近づく方向に押圧力を印加し、前記チューブ付き光ファイバに前記曲げを形成するとともに、
    前記チューブ付き光ファイバのうち、前記チューブ付き光ファイバと前記プローブ光ファイバとの間で入出力する前記光の経路上の領域の前記第1治具と反対側であって前記凸部が接触する部分とは別の部分を抑え部で抑え、前記第1治具の凹部と前記抑え部との最近接距離UがD>U>S(Dは押しつぶす前の前記保護チューブの直径)となるように、前記チューブ付き光ファイバを前記第1治具の凹部に密着させる、
    ことを特徴とする曲げ付与方法。
  7. 空隙を挟んで保護チューブが心線を覆う構造のチューブ付き光ファイバに対して長手方向に湾曲する凹部、及び曲げが与えられた前記チューブ付き光ファイバの前記心線に対して光を入出力するプローブ光ファイバを保持する保持部を有する第1治具と、
    前記チューブ付き光ファイバに形成される前記曲げの頂点となる部分に接触する凸部、及び前記チューブ付き光ファイバのうち、前記チューブ付き光ファイバと前記プローブ光ファイバとの間で入出力する前記光の経路上の領域の前記第1治具と反対側であって前記凸部が接触する部分とは別の部分に接触する抑え部を有する第2治具と、
    を備える光ファイバ側方入出力装置を用いて前記チューブ付き光ファイバに曲げを与える曲げ付与方法であって、
    前記第1治具の凹部と前記第2治具の凸部との最近接距離SがS>0となるように、且つ前記第1治具の凹部と前記第2治具の抑え部との最近接距離UがD>U>S(Dは押しつぶす前の前記保護チューブの直径)となるように前記第1治具の凹部と前記第2治具の凸部とが近づく方向に押圧力を印加し、前記チューブ付き光ファイバに前記曲げを形成するとともに、前記チューブ付き光ファイバを前記第1治具の凹部に密着させる、
    ことを特徴とする曲げ付与方法。
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