JPH0778567B2 - 光心線対照器 - Google Patents

光心線対照器

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JPH0778567B2
JPH0778567B2 JP63283792A JP28379288A JPH0778567B2 JP H0778567 B2 JPH0778567 B2 JP H0778567B2 JP 63283792 A JP63283792 A JP 63283792A JP 28379288 A JP28379288 A JP 28379288A JP H0778567 B2 JPH0778567 B2 JP H0778567B2
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optical fiber
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fiber core
optical
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明夫 桑原
孝二 荒川
博司 池谷
幸司 吉田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光心線対照器に関し、詳しくは、光ファイバ
ケーブル内の光ファイバ心線を対照するために用いられ
る光心線対照器に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の光心線対照器は、光伝送に使用されている波長領
域と同一の波長領域(例えば1.3μm)の光信号を、対
照しようとする光ファイバ心線の一方の端部から参照光
として入射し、その後対照したい光ファイバ心線には極
端に小さな曲げを与え、その曲げ部から参照光の漏れ光
を検知することにより、光ファイバ心線の対照を行って
いる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、この場合曲げ部の曲率が大きいと、光フ
ァイバ心線中を伝搬する光信号に注目した場合、曲げに
よって非常に大きな光損失の増加が生じる。そのため、
もし誤って商用信号の伝送に使用されている心線(以
下、活回線と呼称する)を曲げた時には活回転の光伝送
特性への影響を与え符号誤りを生じさせる虞があった。
特に伝送容量の大きいSM型光ファイバ心線を対照する場
合には、ガイド構造の相違から漏れ光を大きくするため
にGI型光ファイバ心線よりさらに大きく曲げなければ検
知できない。さらに、心線対照時に光ファイバ心線に与
える曲率は非常に大きいので、心線対照後は光ファイバ
心線被覆に曲げによる残留ひずみが加わるという欠点が
あった。
また、現在使用されている光ファイバにはテープ心線と
単心線との2種類があるために曲げ付与部として、テー
プ心線を収めるための平型溝と単心線を収めるためのV
型溝と2種類の溝を設けたものを用意する必要があり、
光ファイバの種別がかわるたびに取り替えなければなら
ないという問題点もあった。
本発明の目的は、これらの欠点を除去するため、光ファ
イバケーブルの活回線には光伝送特性への影響を与える
ことなく、かつ、光ファイバ心線被覆に残留ひずみが加
わるような極端に小さな曲げを与えず、また、1つの曲
げ付与部でテープ心線と単心線の双方を対照できる光心
線対照器を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
かかる目的を達成するために、本発明は、複数心からな
る光ファイバケーブル内の光ファイバ心線の1つに参照
光を入射してファイバ心線の対照が可能な光心線対照器
において、光信号伝送に使用されている波長領域より長
波長を有する参照光の光源と、複数の光ファイバ心線を
平形に一括被覆したテープ心線が収納可能な平型溝およ
び平型溝の中心に沿って設けられ丸形の光ファイバ単心
線が収納可能なV型溝を有し、テープ心線または単心線
を平型溝またはV型溝に選択的に保持してそれぞれにゆ
るやかな波形の曲りを付与する曲げ付与部と、曲げ付与
部に関連して設けられ、参照光の漏れ光を検知する少な
くとも1つの漏洩光検出手段とを具えたことを特徴とす
るものである。
〔作用〕
本発明によれば、活回線に使用されている光源の波長と
は別の波長、すなわち光伝送に使用されている波長より
も光ファイバ心線の曲げに対する光損失が大きくなり、
かつ光伝送損失の少ないような長波長を参照光の光源に
用いたことと、さらに光ファイバ心線の曲げ付与部にお
いて漏洩光検出部により漏洩光を効率よく検出するため
に、光ファイバ心線の曲げ形状ならびに受光センサの位
置を規定したこと、および1つの曲げ付与部でテープ心
線と単心線の双方を対照できるようにしたことにより、
たとえ誤って活回線を対照しても活回線に光伝送特性へ
の影響を与えるようなことがない。
〔実施例〕
以下に、図面を参照して本発明の実施例を具体的に説明
する。
第1図は本発明により光ファイバ心線を対照する場合の
原理的な説明図であって、1は光ファイバケーブル、2
は光ファイバ心線、2−1は対照心線、2−2は活回
線、3は参照光源、4は光ファイバ心線曲げ付与部、5
は曲げ付与部4の対向位置に配置される漏洩光検出部、
Aは光ファイバ心線の対照位置である。
また、第2図はSM型光ファイバ心線の曲げに対する光損
失波長特性の代表例(曲げ径20mmφの場合)である。
第1図に示すように、光ファイバケーブル1内の複数心
からなる光ファイバ心線2の対照を行うにあたっては対
照心線2−1の一方の端部から参照光3を入射し、光フ
ァイバ心線2−1の対照位置Aにおいて光ファイバ心線
2−1に曲げ与えて、曲げ付与部4からの参照光3の漏
れ光を曲げ付与部4近傍に設けた不図示の受光センサで
検知し、光ファイバ心線2−1の対照を行う。なお従来
は、この参照光3は活回線2−2の光伝送に使用してい
る波長と同じ波長を用いている。
一方、第2図に示すように、曲げ径20mmφにおけるSM型
光ファイバ心線の曲げに対する光損失波長特性は、通常
の光伝送に用いられている1.3μmにおいては光損失の
増加はほとんどない。しかし、波長が1.1μm以下、あ
るいは1.4μm以上の波長範囲では曲げによる光損失増
加が認められる。そこで、本発明ではこれらの範囲の波
長領域を有する光源を参照光3に用いて光ファイバ心線
の対照を実施しようとするもので、これにより、たとえ
誤って活回線2−2を対照しても(光ファイバ心線を曲
げても)光伝送特性への影響は全く生じない。
すなわち、1.3μmの波長を光伝送に使用している光フ
ァイバケーブルを対照する場合の実施例について具体的
に説明すると以下のとおりである。第2図に示すように
SM型光ファイバ心線を20mmφで曲げた場合、波長1.55μ
mにおいては約数dBの光損失増加が生じる。しかし、1.
3μmにおいては光損失増加は全く生じない。そこで、
参照光3に波長1.55μmの光源を用いれば、光ファイバ
心線の対照位置Aにおいて光ファイバ心線曲げ付与部4
から参照光の漏れ光を漏洩光検出部5で検知できるの
で、対照心線2−1の対照を簡易に実施することができ
る。したがって、上記条件で光ファイバ心線の対照を実
施すれば、たとえ活回線2−2を誤って対照した(曲げ
た)としても1.3μmにおいては光損失増加がないので
全く問題なく心線の対照を行うことが可能となる。
また参照光の光源の波長として1.55μm近傍の光ファイ
バの低損失領域を使用すると、最近の光ファイバの光損
失特性は1.3μmより低損失であることから、参照光の
伝送可能距離が長くなるので、参照光の光ファイバの入
射端末から光ファイバ心線対照位置までの距離を長くと
ることができ、遠距離での心線対照が容易になる利点が
ある。
第3図は光ファイバ心線2の漏洩光検出パワーの曲げ角
度依存性の測定系を示し、ここで、θ1は第一曲げ角
度、θ2は第二曲げ角度である。
また、第4図は光ファイバ心線2の漏洩光検出パワーの
曲げ角度依存性を示し、SM型光ファイバ心線を第3図に
示す測定系を用い、θ2を2π/3ラジアンに設定した時
の関係を示したものである。第4図から明らかなように
漏洩光検出パワーは曲げ角度θ1が約π/3ラジアン付近
でピーク値を示す。そこで、心線対照可能なパワーレベ
ルとしては第4図の点線以上が必要であることから、曲
げ角度θ1はπ/6〜π/2ラジアンの範囲内であればよ
い。
なお、参照光3の漏れ光の感度を向上させるためには、
光源3側と受光部側とを信号に同期をとる受光センサを
複数個設ける、受光センサと光ファイバ心線被覆間に高
屈折率の材料を介在させるなど種々の工夫をすればよ
い。
また活回線2−2の許容光損失変動(AGCが作動する範
囲)内であれば、光ファイバ心線の曲げ径を小さくする
程、さらにS/N比を向上することができることも言うま
でもない。
さらにまた、曲げ付与部4の第一曲げ部および第二曲げ
部における各曲げ径を種々組み合わせてもよいことは勿
論である。
第5図は本発明にかかる光ファイバ心線曲げ付与部の第
一実施例を示す。ここで、7は波付用の凸形曲げ部材、
7−1はその光ファイバ心線収納溝、7Aは凸形曲げ部材
7の凸形第一曲げ部、7Bはその凸形第二曲げ部、8は波
付用の凹形曲げ部材、8Aは凹形曲げ部材8の凹形第一曲
げ部、8Bはその凹形第二曲げ部であり、5−1は凹形曲
げ部材8の中央部に設けた受光センサである。
本実施例では光ファイバ心線を曲げた時の漏洩光検出パ
ワーが最大になるように設定され、かつ受光センサ5−
1の取り付け位置が第6図にも示すように曲げ付与部の
ほぼ中央にあるようにする。このように、光ファイバ心
線曲げ付与部を対称形にすると光ファイバ心線の参照光
入射方向に制約されることなく対照することが可能であ
る。
また光ファイバ心線を対照した時(曲げ付与部にて光フ
ァイバ心線を曲げ時)に曲げ付与部両端近傍の曲げられ
ていない光ファイバ心線2は光ファイバケーブル1とほ
ぼ平行であるため、光ファイバ心線2の長手方向の両側
から引張力が加わっても不要な曲げが加わる虞がない。
第7図および第8図は本発明にかかる光ファイバ心線曲
げ付与部の第2実施例を示す。本例は、従来であればそ
の対照する光ファイバ心線がテープ心線であるか単心線
であるかによって曲げ付与部の凸形曲げ部材7に形成す
る溝の種類を異ならせる必要があったのに対し、双方の
種類の光ファイバ心線に対して共用することを可能とし
たものである。ここで、7−2は凸形曲げ部材7の心線
収納溝であり、この心線収納溝7−2は対照のテープ心
線12−1が嵌合わされる平型溝部7Cと、その中央部をV
形に切込み、単心線22−1が嵌合わされるようにしたV
型溝部7Dとを組合せた形態で構成される。
また、第8図はこの共用とした心線収納溝7−2を拡大
して示すもので、aは共用の心線収納溝7−2の横幅、
bは収納溝7−2の平型溝部7Cの高さ、cはV型溝部7D
の入口幅、θcはV型溝部7Dの切込み角度である。な
お、aはテープ心線12−1の最大幅より大きい寸法を有
し、bはテープ心線12−1の最大高さより大きい寸法を
有していればよいが、対照時のバラツキ等を考慮する
と、できるだけaおよびbは、テープ心線2−1Aの幅お
よび高さとほぼ同等に選定することが望ましい。また、
cおよびθcは、単心線22−1が保持でき、かつ、収納
溝7−2内に収納できるように寸法および角度を決定す
ればよい。
例えば、2〜8心テープ心線および0.9mmφ単心線を適
用する場合について、a=3mm,b=0.75mm,c=2mm,θc
25°として対照を実施し、挿入損失は平均=0.15dB,最
大=0.2dB,最小0.1dB,標準偏差=0.03dB;結合損失は平
均31dB,最大40dB,最小=25dB,標準偏差=2dBという結果
が得られ、バラツキも少なく、曲げ付与部の溝として、
適当であることが確認できた。
なお、適用光ファイバ心線の材質および曲げ剛性等によ
り対照時の特性が異なることが考えられる場合には、a,
b,cおよびθcの各寸法については、適宜選定すればよ
い。
また、テープ心線12−1の心線が増え、その幅が広くな
れば、平型溝部7Cの幅を広げることで適用が可能であ
り、溝の角をとる等の工夫を凝らせば、心線が更に収納
しやすくなることは言うまでもない。
〔発明の効果〕
以上説明してきたように、本発明によれば、光伝送に使
用している光源の波長より、曲げ特性が悪化する波長領
域の光源を参照光に用いるので、曲げ径を極端に小さく
する必要がない。したがって、活回線を誤って対照した
(曲げた)場合にも、光伝送特性への影響を与える虞が
全くないという利点がある。また光ファイバ心線の曲げ
付与部における第一曲げ部をほぼπ/3ラジアン、第二曲
げ部をほぼ2π/3ラジアンに規定して、少なくとも1つ
の漏洩光検出手段を曲げ付与部の中央部に設けたので、
漏洩光を効率よく検出することが可能である。
また、光ファイバ心線曲げ付与部を対称形にすることに
より光ファイバ心線の参照光入射方向に制約されること
なく対照することが可能である。
更にまた、1つの曲げ付与部でテープ心線と単心線の双
方を対照可能としたことにより、部品点数と経費双方の
削減、及び使用効率の改善をはかることができる。また
光ファイバ心線を対照した時(曲げ付与部にて光ファイ
バ心線を曲げた時)に、光ファイバ心線曲げ付与部両端
近傍の曲げられていない光ファイバ心線が光ファイバケ
ーブルとほぼ平行であるため、光ファイバ心線の長手方
向の両側から引張力が加わっても、不要な曲げが加わる
虞がない。
更にまた、光ファイバ心線被覆の曲りぐせなどの残留ひ
ずみを与えることがないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の光ファイバ心線対照器の原理的説明図
である。 第2図はSM型光ファイバ心線の曲げに対する光損失波長
特性の代表的な特性曲線図、 第3図は光ファイバ心線の漏洩光検出パワーの曲げ角度
依存性の測定系の説明図、 第4図は光ファイバ心線の漏洩光検出パワーの曲げ角度
依存性に関する特性曲線図、 第5図は本発明にかかる光ファイバ心線曲げ付与部の構
成の一例を分解して示す横断面図、 第6図は第5図に示す実施例の光ファイバ心線曲げ時の
横断面図、 第7図は本発明にかかる光ファイバ心線曲げ付与部の第
二実施例を示す縦断面図、 第8図は第7図に示した心線収納溝の拡大図である。 1……光ファイバケーブル、2……光ファイバ心線、2
−1,12−1,22−1……対照心線、2−2……活回線、3
……参照光源、4……光ファイバ心線曲げ付与部、5…
…漏洩光検出部、5−1……受光センサ、A……光ファ
イバ心線対照位置、θ1……第一曲げ角度、θ2……第二
曲げ角度、7……凸形曲げ部材、7−1,7−2……光フ
ァイバ心線収納溝、7A……凸形第一曲げ部、7B……凸形
第二曲げ部、7C……平型溝部、7D……V型溝部、8……
凹形曲げ部材、8A……凹形第一曲げ部、8B……凹形第二
曲げ部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 幸司 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−115106(JP,A) 実開 昭57−40906(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数心からなる光ファイバケーブル内の光
    ファイバ心線の1つに参照光を入射して光ファイバ心線
    の対照が可能な光心線対照器において、 光信号伝送に使用されている波長領域より長波長を有す
    る前記参照光の光源と、 複数の光ファイバ心線を平形に一括被覆したテープ心線
    が収納可能な平型溝および該平型溝の中心に沿って設け
    られ丸形の光ファイバ単心線が収納可能なV型溝を有
    し、前記テープ心線または前記単心線を前記平型溝また
    は前記V型溝に選択的に保持してそれぞれにゆるやかな
    波形の曲りを付与する曲げ付与部と、 当該曲げ付与部に関連して設けられ、前記参照光の漏れ
    光を検知する少なくとも1つの漏洩光検出手段と、 を具えたことを特徴とする光心線対照器。
JP63283792A 1987-11-20 1988-11-11 光心線対照器 Expired - Lifetime JPH0778567B2 (ja)

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JPH01237509A JPH01237509A (ja) 1989-09-22
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JP2007248707A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Toyokuni Electric Cable Co Ltd 光ファイバ心線の特定方法
JP5399050B2 (ja) 2008-11-17 2014-01-29 株式会社フジクラ 光ファイバ曲げ受光器
JP5227152B2 (ja) * 2008-12-11 2013-07-03 日本電信電話株式会社 光ファイバのシングルモード伝送の確認方法、カットオフ波長の測定方法および装置

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