JP5397342B2 - かしめ保持方法、かしめ保持構造、及びかしめ加工機 - Google Patents
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Description
請求項1に記載のかしめ保持方法は、かしめ加工によりワークの端部を折り曲げてかしめ部を形成し、このかしめ部の挟持力によりワークの基部に沿って被保持部材を保持する
かしめ保持方法であって、前記ワークとして、その端部には円筒状に立ち上がる未加工部を有するとともに、折り曲げ対象とはならない周壁部には前記未加工部と隣接し前記未加工部よりも外方に突出する受圧角部を有する円筒状のワークを用い、前記かしめ加工により前記未加工部を内周側に折り曲げてかしめ部を形成し、同かしめ加工と同時に、前記受圧角部に対して、前記周壁部に塑性変形を生じさせる圧力を前記挟持力方向と同方向に付与することで同受圧角部を加圧する圧力付与工程を実行することを特徴とする。
特にかしめ加工と圧力付与工程とが同時であることにより、ワークの端部がかしめ加工時のかしめ圧力により位置固定がなされた状態にて圧力付与工程が行われることになるので、圧力付与工程のためのワークの固定処理が不用となり、作業工程が簡便なものとなる。
請求項6に記載のかしめ保持方法では、請求項4又は5に記載のかしめ保持方法において、前記駆動対象装置は内燃機関であることを特徴とする。
請求項7に記載のかしめ保持構造は、請求項1〜6のいずれか一項に記載のかしめ保持方法にて前記かしめ加工及び前記圧力付与工程が実行されたことにより前記ワーク内に前記被保持部材を保持したことを特徴とする。
図1に示した縦断面図は、上述した発明が適用された回転−直動変換アクチュエータ(以下、「アクチュエータ」と称する)2の構成を表している。このアクチュエータ2は、内燃機関を駆動対象装置として、そのシリンダヘッドあるいはカムキャリアの外面に取り付けられる。特にアクチュエータ2はシリンダヘッド上の可変動弁機構を駆動するために、可変動弁機構に備えられたコントロールシャフトを軸方向に駆動するものである。ここではアクチュエータ2は、一点鎖線にて示すごとくカムキャリア4の外周面4aに取り付けられるものである。
(イ).上述した構成のベアリングホルダ8に対して、上述した構成のローラ24を備えたかしめ加工機によるかしめ加工を実行することにより、かしめ加工時に、かしめ加圧とは別に受圧角部8yに、かしめ部8bが発生させる挟持力方向と同方向への圧力を付与している。このことによりベアリングホルダ8の周壁部8cでの塑性変形が促進されるので、かしめ加工時にベアリングホルダ8の挟持力方向における弾性変形量を低減でき、アウターレース14aの弾性変形量との差を通常のかしめ加工に比較して拡大できる。
(ニ).ベアリングホルダ8の基部である周壁部8cには、かしめ部8bの折り曲げ側(ベアリングホルダ8の内周側)とは逆側(外周側)に突出する受圧角部8yが形成され、圧力付与工程では、かしめ加工時にこの受圧角部8yにローラ24の外周面24aから圧力を付与している。このためベアリングホルダ8の周壁部8cに対して圧力を容易に付与することができる。
本実施の形態におけるかしめ加工時の配置状態を図7に示す。本実施の形態では、ベアリングホルダ8、ベアリング14及び遊星差動ネジ型回転−直動変換機構16については前記実施の形態1と同一形状であるので同一の符号にて説明する。
(イ).未加工部8xに対するかしめ加工の圧力はローラ124によっており、受圧角部8yに対する塑性変形増加のための圧力はリング状加圧部材128によっている点の違いがあるが、このようなかしめ保持方法においても、前記実施の形態1の(イ)、(ロ)、(ニ)、(ホ)の効果を生じる。
本実施の形態では、前記実施の形態2と同一の構成を用いてかしめ加工する。まず図9に示すごとく、ローラ124により未加工部8xに対するかしめ加工を実行してベアリングホルダ8の端部にかしめ部8bを形成する。次に圧力付与工程として、図10に示すごとく、リング状加圧部材128にて受圧角部8yに一時的に圧力(図示実線の矢線)を付与して或る程度の塑性変形を、軸B方向の内でかしめ部8bによる挟持力方向と同方向に生じさせる。このことにより周壁部8cの残留軸力を増加させることができる。
(イ).前記実施の形態1の(イ)、(ニ)、(ホ)、及び前記実施の形態2の(ロ)の効果を生じる。
(a).前記実施の形態3では、かしめ加工完了後に圧力付与工程を実行したが、かしめ加工と圧力付与工程とは、任意のタイミングで可能であるので、例えば、最初の段階として、かしめ加工のみを或る程度実行し、その後、第2段階として、最終的なかしめ加工と圧力付与工程とを同時に行うことで、全体の工程を完了しても良い。
Claims (8)
- かしめ加工によりワークの端部を折り曲げてかしめ部を形成し、このかしめ部の挟持力によりワークの基部に沿って被保持部材を保持するかしめ保持方法であって、
前記ワークとして、その端部には円筒状に立ち上がる未加工部を有するとともに、折り曲げ対象とはならない周壁部には前記未加工部と隣接し前記未加工部よりも外方に突出する受圧角部を有する円筒状のワークを用い、
前記かしめ加工により前記未加工部を内周側に折り曲げてかしめ部を形成し、同かしめ加工と同時に、前記受圧角部に対して、前記周壁部に塑性変形を生じさせる圧力を前記挟持力方向と同方向に付与することで同受圧角部を加圧する圧力付与工程を実行することを特徴とするかしめ保持方法。 - 請求項1に記載のかしめ保持方法において、かしめ面と圧力付与面とを外周に形成したかしめ加工用ローラを用い、前記かしめ面により前記かしめ加工を実行するとともに前記圧力付与面により前記圧力付与工程を実行することを特徴とするかしめ保持方法。
- 請求項1又は2に記載のかしめ保持方法において、前記被保持部材はベアリングであり、前記ワークは、このベアリングにより回転可能に配置されている回転部材を内部に収納するハウジング、もしくはこのハウジング内に配置されるベアリングホルダであることを特徴とするかしめ保持方法。
- 請求項3に記載のかしめ保持方法において、前記ベアリング及び前記ハウジングもしくは前記ベアリングホルダは、回転−直動変換アクチュエータにおけるベアリング及びハウジングもしくはベアリングホルダであり、この回転−直動変換アクチュエータは、駆動対象装置に取り付けられる前記ハウジングもしくは前記ベアリングホルダ内に前記ベアリングを介して回転可能に回転部材を配置すると共に、この回転部材の回転によりワークの軸方向に移動する出力シャフトを前記ハウジングから外部に突出させた状態に配置してこの出力シャフトから前記駆動対象装置に駆動力を伝達するものであることを特徴とするかしめ保持方法。
- 請求項4に記載のかしめ保持方法において、前記回転部材は遊星差動ネジ型回転−直動変換機構のナットであり、前記出力シャフトはサンシャフトであり、ナットとサンシャフトとの間にはプラネタリシャフトが配置されていることにより、前記ナット内に形成された前記サンシャフト、前記プラネタリシャフト及び前記ナット間の噛み合い機構により回転−直動変換がなされることを特徴とするかしめ保持方法。
- 請求項4又は5に記載のかしめ保持方法において、前記駆動対象装置は内燃機関であることを特徴とするかしめ保持方法。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載のかしめ保持方法にて前記かしめ加工及び前記圧力付与工程が実行されたことにより前記ワーク内に前記被保持部材を保持したことを特徴とするかしめ保持構造。
- 円筒状のワークの端部にかしめ加工することにより折り曲げたかしめ部を形成することで、このかしめ部の挟持力によりワークの基部に沿って被保持部材を保持させるためのかしめ加工用ローラであって、前記ワークの端部に立ち上がる未加工部を内周側に折り曲げて前記かしめ部を形成するかしめ面と、前記ワークにおける折り曲げ対象とはならない周壁部に前記未加工部と隣接して形成された角部であって前記未加工部よりも外方に突出する受圧角部に対して前記周壁部に塑性変形を生じさせる圧力を前記挟持力方向と同方向に付与する圧力付与面とを有するかしめ加工用ローラを備えて、このかしめ加工用ローラの軸に直交する方向で前記かしめ面により前記未加工部を加圧して折り曲げることで前記かしめ部を形成し、同時に前記圧力付与面により前記受圧角部に対して前記周壁部に塑性変形を生じさせる圧力を前記挟持力方向と同方向に付与することで同受圧角部を加圧することを特徴とするかしめ加工機。
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