JP5113878B2 - 拡管工具 - Google Patents

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Description

本発明は、被拡管部材を内部から拡径するための拡管工具に関する。
一般に、ボイラ、コンデンサ、ラジエータ等の熱交換器の製造工程において、チューブ(被拡管部材)を管板に接合するための拡管工具としては、管板の孔部内でチューブを内部から拡径することで、チューブを管板に圧接するものがある(例えば、特許文献1参照)。
このような拡管工具では、複数のローラが同心円上に回転自在に保持されており、マンドレルを前進させることで、各ローラが外側に押し出される。そして、各ローラがチューブの内周面を押圧しながら転動することでチューブが拡径される。
特開2007−229766号公報
前記した従来の拡管工具では、各ローラがチューブの内周面を転動したときに、各ローラに追従して、チューブが共回りする可能性がある。したがって、拡管工具を操作する作業者と、チューブが回転しないように保持する作業者とが共同して作業を行う必要があり、拡管作業が煩雑になるという問題がある。
本発明は、前記した問題を解決し、一台で被拡管部材の回り止めと拡径を行うことができる拡管工具を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、複数のローラを同心円上に回転自在に保持し、被拡管部材内に回転自在に内挿される筒状のエキスパンダフレームと、前記エキスパンダフレーム内にスライド自在かつ回転自在に内挿され、前側が小径となるテーパ部が外周面に形成されたマンドレルと、前記被拡管部材の回り止め機構と、を備えている拡管工具であって、前記回り止め機構は、前記被拡管部材が内挿される筒状のカラー部材と、前記カラー部材の内周面と前記被拡管部材の外周面との間に配置されジョーと、前記ジョーの後端面に当接するクランプフレームと、前記マンドレルの後部を回転自在に保持する筒状のストッパと、を備え、前記マンドレルおよび前記ストッパを前進させたときに、前記ストッパが前記クランプフレームを押し出すことで、前記ジョーが前記マンドレルに連動して前進するように構成され、前記カラー部材の内周面には、前側が小径となるテーパ部が形成されており、前記マンドレルおよび前記ストッパを前記カラー部材および前記エキスパンダフレームに対して前進させることで、前記カラー部材のテーパ部によって、前記ジョーが前記カラー部材の径方向内側に押し出され、前記ジョーが前記被拡管部材の外周面に接触するとともに、前記マンドレルのテーパ部によって、前記各ローラが前記エキスパンダフレームの径方向外側に押し出されることを特徴としている。
この構成では、マンドレルを前進させることで、ジョーが被拡管部材の外周面に接触して、被拡管部材が固定系のカラー部材に固定されるとともに、各ローラが被拡管部材の内周面に押圧される。したがって、一台の工具で被拡管部材の回り止めと拡径を行うことができ、被拡管部材が回転しないように保持する作業員を配置する必要がないため、作業性を向上させることができる。
前記した拡管工具において、前記回り止め機構が、前記カラー部材と前記クランプフレームの間に介設された第一弾性部材と、前記クランプフレームと前記ストッパとの間に介設された第二弾性部材と、を有している場合には、前記第一弾性部材の弾性力を、前記第二弾性部材の弾性力よりも小さくすることが好ましい。
この構成では、マンドレルおよびストッパを前進させると、最初に第一弾性部材が収縮して、クランプフレームと共にジョーが前進し、ジョーによって被拡管部材が固定される。その後、第二弾性部材が収縮して、マンドレルが更に前進することで、各ローラを被拡管部材の内周面に押圧させることができる。このように、被拡管部材の回り止めが先行して行われるため、被拡管部材の回転を確実に防ぐことができる。
前記した拡管工具において、前記第一弾性部材を、前記カラー部材と前記クランプフレームの後部との間に介設し、前記第一弾性部材が前記エキスパンダフレームの前部の外周を囲むように配置した場合には、工具内のスペースを有効に利用することができ、工具全体をコンパクトに形成することができる。
本発明の拡管工具では、マンドレルを前進させることで、被拡管部材が固定系のカラー部材に固定されるとともに、各ローラが被拡管部材の内周面に押圧されるため、一台の工具で被拡管部材の回り止めと拡径を行うことができ、作業性を向上させることができる。
本実施形態の拡管工具を示した側断面図である。 本実施形態の拡管工具を示した図で、(a)は図1のA−A断面図、(b)はローラのフィードアングルを説明した図である。 本実施形態の回り止め機構において、ジョーがチューブに接触していない状態を示した図で、(a)は側断面図、(b)は軸断面図である。 本実施形態の回り止め機構において、ジョーがチューブに接触した状態を示した図で、(a)は側断面図、(b)は軸断面図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態の拡管工具1は、複数のローラ20を回転自在に保持しているエキスパンダフレーム30と、エキスパンダフレーム30内にスライド自在かつ回転自在に内挿されたマンドレル40と、チューブTUの回り止め機構50と、を備えている。
拡管工具1は、チューブTU(特許請求の範囲における「被拡管部材」)の内周面TU1に、各ローラ20を押圧させながら転動させることで、チューブTUを内部から拡径させるものである。
なお、本実施形態では、エキスパンダフレーム30の先端側(図1の左側)を前側とし、基端側(図1の右側)を後側として説明する。
エキスパンダフレーム30は、チューブTUに内挿される円筒状の部材である。エキスパンダフレーム30の前部には、図2(a)に示すように、外周面から内周面に貫通した三つの溝部31が形成されている。各溝部31は、エキスパンダフレーム30の円周方向に等角度ピッチ(120度ピッチ)で配置されている。各溝部31には、後記するローラ20が収容されている。
また、エキスパンダフレーム30の前端部には、チューブTUの開口部に挿入し易いように、先細りのガイド面が形成されている。
ローラ20は、図1に示すように、チューブTUを内部から転圧塑性変形させるための円柱状の部品である。ローラ20の外周面には、前側が大径で後側が小径となるように、テーパ部21が形成されている。
ローラ20は、図2(a)に示すように、エキスパンダフレーム30の溝部31に収容されている。したがって、本実施形態では、エキスパンダフレーム30の円周上で同心円上に等角度ピッチ(120度ピッチ)で三つのローラ20が配置されている。溝部31に保持されたローラ20は、エキスパンダフレーム30の外周面から出没自在かつ回転自在となっている。
なお、ローラ20の個数や配列は、前記実施形態に限定されるものではなく、チューブTUの内径や強度等の条件に応じて適宜に設定される。
ローラ20は、図2(b)に示すように、回転軸が後記するマンドレル40の回転軸に対して直交する方向(径方向)に傾斜するように、所定のフィードアングルを持たせて、エキスパンダフレーム30(図1参照)に保持されている。
マンドレル40は、図1に示すように、エキスパンダフレーム30に内挿される円柱状の部材であり、エキスパンダフレーム30に対して軸方向(前後方向)にスライド自在かつ回転自在に内挿されている。
マンドレル40の前部には、前側が小径で後側が大径となるようにテーパ部41が形成されている。このテーパ部41は、ローラ20のテーパ部21に合致する形状となっており、ローラ20のテーパ部21とマンドレル40のテーパ部41とが接触するように構成されている。
また、マンドレル40の前端部には、エキスパンダフレーム30に対して後方への抜け止めの役割りを果たすキャップナット42が形成されている。
マンドレル40のキャップナット42がエキスパンダフレーム30の前端部に当接している状態(マンドレル40に前方への推進力が付与されていない状態)では、ローラ20はエキスパンダフレーム30内に収容されている。
そして、図2(a)に示すように、マンドレル40を正回転(図2(a)の右回り)させると、マンドレル40の回転が各ローラ20に伝達され、各ローラ20は自転しながら公転する。このとき、各ローラ20はマンドレル40の回転軸に対してフィードアングルが設定されているため、回転している各ローラ20によってマンドレル40は前方に送り込まれる。
マンドレル40がエキスパンダフレーム30に対して前進すると、マンドレル40のテーパ部41によって、ローラ20がエキスパンダフレーム30の径方向外側に押し出され、ローラ20がチューブTUの内周面TU1に押圧される。
なお、マンドレル40を逆回転(図2(a)の左回り)させると、各ローラ20によってマンドレル40は後方に送り込まれる。
このように、マンドレル40の前部は、各ローラ20を介してエキスパンダフレーム30に回転自在に支持されている。一方、マンドレル40の後部は、図1に示すように、後記するストッパ54に内挿され、回転自在に保持されている。さらに、マンドレル40の後端部43は、ストッパ54から後方に突出しており、駆動装置(図示せず)の出力部が連結される部位である。
回り止め機構50は、図1に示すように、チューブTUが内挿されるカラー部材51と、カラー部材51内に配置されたジョー52と、ジョー52を保持するクランプフレーム53と、マンドレル40の後部を回転自在に保持するストッパ54と、を備えている。
この回り止め機構50は、ジョー52をチューブTUの外周面TU2に接触させて噛み合わせることで、チューブTUが軸回りに回転しないように固定するものである。
カラー部材51は、円筒状の部材であり、エキスパンダフレーム30の軸方向の略中間部の外周を囲んでおり、前部51dの外径よりも後部51eの外径が大きく形成されている。カラー部材51の内周面51aの後部には、前側が小径で後側が大径となるテーパ部51bが形成されている。
また、カラー部材51の内周面51aと、カラー部材51に内挿されたチューブTUの外周面TU2との間に隙間が形成されるように、カラー部材51の内径が設定されている。
また、カラー部材51の前部51dの前端面51fは、管板P(図3参照)の外面に当接する部位である。なお、前端面51fの面積や前部51dの軸方向(前後方向)の長さは、管板Pの孔部P1の配列ピッチや、管板PからのチューブTUの突出量によって設定される。
カラー部材51の後部の内周面51aと、チューブTUの外周面TU2との間には、複数のジョー52が配置されている。
本実施形態では、図3(a)に示すように、カラー部材51の内周面上で同心円上に等角度ピッチ(120度ピッチ)で三つのジョー52が配置されている。各ジョー52の間には、隣り合うジョー52,52の間隔を保つためのスペーサ52cが介設されている。
なお、本実施形態では、三つのジョー52を配置しているが、ジョー52の個数や配列は、前記実施形態に限定されるものではなく、チューブTUの外径や強度等の条件に応じて適宜に設定される。
ジョー52の内面には、チューブTUの外周面TU2に噛み合わされる歯部52aが形成されている。また、ジョー52の外面には前側の厚みが小さく後側の厚みが大きくなるテーパ部52bが形成されている。このテーパ部52bは、図3(a)に示すように、カラー部材51のテーパ部51bに合致する形状となっており、ジョー52のテーパ部52bとカラー部材51のテーパ部51bとが接触するように構成されている。
図3(a)に示すように、ジョー52がカラー部材51の後端部に位置しているときには、ジョー52の歯部52aとチューブTUの外周面TU2との間に隙間が形成されている(図3(b)参照)。そして、図4(a)に示すように、ジョー52をカラー部材51内で前進させると、カラー部材51のテーパ部51bによって、ジョー52がカラー部材51の径方向内側に押し出され、ジョー52の歯部52aがチューブTUの外周面TU2に接触して噛み合わされる(図4(b)参照)。
なお、ジョー52がチューブTUの外周面TU2に接触する面積、すなわち、ジョー52の内面の面積(幅および軸方向の長さ)は、各ジョー52がチューブTUを保持したときに、チューブTUに過大な負荷が作用しないように、チューブTUの長さや厚みなどに応じて変更される。
クランプフレーム53は、図1に示すように、カラー部材51の後方に配置された筒状の部材であり、エキスパンダフレーム30が回転自在に内挿されている。クランプフレーム53の前部には小径部53aが形成され、後部には大径部53bが形成されている。
また、クランプフレーム53(小径部53a)の前端面の中央部には、ジョー52の後端面に当接し、カラー部材51内に挿入可能な突起部53eが形成されている。
このように、クランプフレーム53の前端部にジョー52が接することで、クランプフレーム53の前方への移動に連動して、ジョー52が前方に移動するように構成されている。
カラー部材51の後端面51c(図3(a)参照)と、クランプフレーム53の大径部53bとの間には、第一弾性部材56が介設されている。
第一弾性部材56は、クランプフレーム53の小径部53a(前部)の外周を囲んでいるコイルスプリングである。この第一弾性部材56は、カラー部材51をクランプフレーム53に対して前方に付勢している。
クランプフレーム53の外周には、筒状のカバー60が設けられている。カバー60の前部は、カラー部材51の後部51eに外嵌され、カラー部材51の外周面に固着されている。
カバー60の後部は、クランプフレーム53の大径部53bに外嵌されている。クランプフレーム53は、カバー60に対して前後方向にスライド自在となっている。
カバー60は、カラー部材51とクランプフレーム53との間に介設された第一弾性部材56が外部に露出するのを防ぐための部材である。
カバー60の後端開口部には、径方向内側に突出した環状の突出部61が形成されている。また、クランプフレーム53の大径部53bの外周面にはフランジ53cが突設されている。そして、突出部61の前面にフランジ53cが当接することで、クランプフレーム53の後方への移動が規制されている。
なお、クランプフレーム53が最も後方に位置しているときには、クランプフレーム53に取り付けられたジョー52は、カラー部材51の後端部に配置されている。
カバー60の後部には、円筒状のスプリングカバー70の前部が外嵌されている。スプリングカバー70は、エキスパンダフレーム30よりも後方に延出されており、後記する第二弾性部材57の軸方向の略中間部に後端開口部が位置している。
前記したカラー部材51、カバー60、クランプフレーム53およびスプリングカバー70は、マンドレル40が回転に伴って回転しない固定系の部材である。
クランプフレーム53の後端面の中心部には、凹部53dが形成されている。この凹部53dには、カラー後輪55の前部55aが回転自在に内挿されている。
カラー後輪55は、ボールリテーナ55cを介して、凹部53d内に回転自在に取り付けられた筒状の部材であり、エキスパンダフレーム30の後部が内挿されている。
カラー後輪55の後部55bは、エキスパンダフレーム30の後部の外周面に形成されたねじ溝に螺合されており、エキスパンダフレーム30の回転に連動して回転する。
また、カラー後輪55の後方において、エキスパンダフレーム30の後部のねじ溝には、ロックナット55dが螺合されている。
そして、カラー後輪55を回転させることによって、カラー後輪55をエキスパンダフレーム30に対して、前方または後方に送り出すことができる。
このようにして、カラー後輪55をエキスパンダフレーム30に対して移動させ、カラー部材51を前方または後方に送り出すことで、カラー部材51からのローラ20の突出量(ローラ有効長)を調整することができる。
ストッパ54は、マンドレル40の後部が内挿された円筒状の部材であり、後部に拡径されたフランジ54aが形成されている。このストッパ54は、内部に設けられたベアリングを介して、マンドレル40の後部を回転自在に保持しており、マンドレル40の前後方向への移動に連動して前後方向に移動する。
クランプフレーム53の後端面と、ストッパ54のフランジ54aとの間には、第二弾性部材57が介設されている。第二弾性部材57は、エキスパンダフレーム30とストッパ54との間に露出したマンドレル40の外周を囲んでいるコイルスプリングである。
本実施形態では、第二弾性部材57の弾性力(ばね定数)よりも、第一弾性部材56の弾性力(ばね定数)が小さく設定されており、ストッパ54に前方への推進力が付与されたときには、第二弾性部材57よりも第一弾性部材56の収縮量が大きくなっている。
次に、前記した拡管工具1を用いたチューブTUの拡径作業について説明する。
まず、図1に示す拡管工具1のロックナット55dを回転させ、カラー後輪55をエキスパンダフレーム30に対して前方または後方に送り出すことで、拡径する部位の長さに合わせて、カラー部材51からのローラ20の突出量(ローラ有効長)を調整する。また、マンドレル40の後端部43は電動工具(図示せず)の出力軸に連結される。
図3(a)に示すように、管板Pの孔部P1に挿入されたチューブTUにエキスパンダフレーム30の前部を挿入し、カラー部材51の前端面51fを管板Pの外面に当接させる。これにより、孔部P1内にローラ20が配置される。
この状態で電動工具を駆動させ、図1に示すマンドレル40を正回転させながら、電動工具を前方に移動させることで、マンドレル40およびストッパ54に前方への推進力を付与すると、第二弾性部材57を介して、クランプフレーム53に推進力が伝達される。
このとき、第二弾性部材57の弾性力(ばね定数)よりも第一弾性部材56の弾性力(ばね定数)が小さいため、第二弾性部材57よりも第一弾性部材56が大きく収縮し、クランプフレーム53およびジョー52が前進する。
図4(a)に示すように、ジョー52がカラー部材51内で前進すると、カラー部材51のテーパ部51bによって、ジョー52がカラー部材51の径方向内側に押し出され、ジョー52の歯部52aがチューブTUの外周面TU2に接触して噛み合わされる(図4(b)参照)。これにより、チューブTUは、ジョー52を介して固定系(カラー部材51)に固定され、チューブTUの回転が防止される。
クランプフレーム53の小径部53aの前端面が、カラー部材51の後端面に当接することで、クランプフレーム53の前進が規制され、第一弾性部材56の収縮が完了する。その後、図1に示す第二弾性部材57が収縮することで、マンドレル40およびストッパ54は更に前進する。
そして、図2(a)に示すように、マンドレル40のテーパ部41によって、ローラ20がエキスパンダフレーム30の径方向外側に押し出され、各ローラ20がチューブTUの内周面TU1に押圧される。このとき、各ローラ20にはマンドレル40の回転が伝達されるため、各ローラ20は自転しながら公転する。これにより、エキスパンダフレーム30が軸回りに回転する。
このようにして、各ローラ20がチューブTUの内周面TU1を押圧しながら転動することで、チューブTUが内部から拡径され、チューブTUが管板P(図4(a)参照)の孔部P1に圧接される。
また、作業後にチューブTUからマンドレル40を離脱させるときには、マンドレル40を逆回転させながら、電動工具を後方に移動させると、第一弾性部材56の弾性力によってクランプフレーム53が後方に押し戻される。これにより、ジョー52はカラー部材51内で後進することができるようになり、図3(a)に示すように、ジョー52がカラー部材51の径方向外側に移動して、歯部52aがチューブTUの外周面から離間する。
以上のような拡管工具1では、図4(a)に示すように、マンドレル40を前進させることで、ジョー52がチューブTUの外周面TU2に接触して、チューブTUが固定系のカラー部材51に固定されるとともに、各ローラ20がチューブTUの内周面TU1に押圧される。したがって、一台の工具でチューブTUの回り止めと拡径を行うことができ、チューブTUが回転しないように保持する作業員を配置する必要がないため、作業性を向上させることができる。
また、マンドレル40を前進させると、最初に第一弾性部材56が収縮して、クランプフレーム53が前進し、ジョー52によってチューブTUが固定される。その後、図1に示す第二弾性部材57が収縮して、マンドレル40が更に前進することで、各ローラ20をチューブTUの内周面TU1に押圧させることができる。このように、チューブTUの回り止めが先行して行われるため、チューブTUの回転を確実に防ぐことができる。
また、クランプフレーム53の小径部53a(前部)の外周を囲むように、第一弾性部材56を配置することで、工具内のスペースを有効に利用し、工具全体をコンパクトに形成することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
例えば、本実施形態では、図4(a)に示すように、ジョー52がチューブTUの外周面TU2に接触して噛み合うことで、チューブTUが固定されるように構成されているが、ジョー52がチューブTUの外周面TU2に圧接されることで、チューブTUを固定してもよい。
また、第一弾性部材56および第二弾性部材57をコイルスプリングによって構成しているが、ゴム材など各種の弾性部材を用いることができる。
1 拡管工具
20 ローラ
21 ローラのテーパ部
30 エキスパンダフレーム
40 マンドレル
41 マンドレルのテーパ部
50 回り止め機構
51 カラー部材
51a カラー部材の内周面
51b カラー部材のテーパ部
52 ジョー
52a 歯部
52b ジョーのテーパ部
53 クランプフレーム
53a 小径部
53b 大径部
53d 凹部
53e 突起部
54 ストッパ
55 カラー後輪
55d ロックナット
56 第一弾性部材
57 第二弾性部材
60 カバー
70 スプリングカバー
P 管板
P1 孔部
TU チューブ(被拡管部材)
TU1 チューブの内周面
TU2 チューブの外周面

Claims (3)

  1. 複数のローラを同心円上に回転自在に保持し、被拡管部材内に回転自在に内挿される筒状のエキスパンダフレームと、
    前記エキスパンダフレーム内にスライド自在かつ回転自在に内挿され、前側が小径となるテーパ部が外周面に形成されたマンドレルと、
    前記被拡管部材の回り止め機構と、を備えている拡管工具であって、
    前記回り止め機構は、
    前記被拡管部材が内挿される筒状のカラー部材と、
    前記カラー部材の内周面と前記被拡管部材の外周面との間に配置されジョーと、
    前記ジョーの後端面に当接するクランプフレームと、
    前記マンドレルの後部を回転自在に保持する筒状のストッパと、を備え、
    前記マンドレルおよび前記ストッパを前進させたときに、前記ストッパが前記クランプフレームを押し出すことで、前記ジョーが前記マンドレルに連動して前進するように構成され、
    前記カラー部材の内周面には、前側が小径となるテーパ部が形成されており、
    前記マンドレルおよび前記ストッパを前記カラー部材および前記エキスパンダフレームに対して前進させることで、
    前記カラー部材のテーパ部によって、前記ジョーが前記カラー部材の径方向内側に押し出され、前記ジョーが前記被拡管部材の外周面に接触するとともに、
    前記マンドレルのテーパ部によって、前記各ローラが前記エキスパンダフレームの径方向外側に押し出されることを特徴とする拡管工具。
  2. 前記回り止め機構は、
    記カラー部材と前記クランプフレームの間に介設された第一弾性部材と、
    前記クランプフレームと前記ストッパとの間に介設された第二弾性部材と、を有し、
    前記第一弾性部材の弾性力は、前記第二弾性部材の弾性力よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の拡管工具。
  3. 前記第一弾性部材は、前記カラー部材と前記クランプフレームの後部との間に介設され、前記エキスパンダフレームの前部の外周を囲んでいることを特徴とする請求項2に記載の拡管工具。
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