JP2022001376A - 金属円筒管の矯正方法及び矯正装置 - Google Patents

金属円筒管の矯正方法及び矯正装置 Download PDF

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Abstract

【課題】鼓型ローラを不要にして設計コストの低廉化及び装置の小型化を実現するとともに、金属円筒管の表面に損傷を与えることなく金属円筒管の反りを矯正して真円度及び真直度の向上を図る。【解決手段】金属円筒管200の送り軸方向D1に対して傾斜した回転軸31廻りに2個のローラ32A,32Bが間隔を設けて配置された組ローラ30を金属円筒管200の周方向に等間隔で且つ進行方向D1の同一個所に3組備えて一段としたローラセット10を進行方向D1に沿って5段に配列し、ローラ32A,32Bの周面が金属円筒管200の表面に圧接する状態で、ローラ32A,32Bの周面における金属円筒管200の表面に接触する部分が送り軸方向D1の前方に向かう方向にローラ32A,32Bを回転させる。【選択図】図1

Description

この発明は、金属平板を円筒状に曲げ加工した後に突き合わせ部分を接合して円形断面に成形された金属円筒管に生じた反りを矯正する矯正方法及び矯正装置に関する。
金属円筒管の製造方法として、図6(A)に示す矩形の金属平板であるワークWを同図(B)に示すように円筒状に曲げ加工した後、周方向に対向する2端面の突き合わせ部分W1を接合する方法が知られている。円筒形状に曲げ加工されたワークWの突き合わせ部分W1は、同図(C)に示すように溶接トーチ等の接合用器具に対向する状態で軸方向に沿って搬送される間に、接合用器具を介して接合される。
このようにして円形断面の金属円筒管に成形されたワークWは、突き合わせ部分W1が接合時に一旦高温に温度上昇した後に常温に温度低下する一方、突き合わせ部分W1以外の部分は殆ど温度変化せずに突き合わせ部分W1のみが収縮し、同図(D)に示すように突き合わせ部分W1が内側に凹となる反りを生じ、真円度及び真直度が低下する。
そこで、金属円筒管に生じた反りを矯正すべく、金属円筒管の送り軸線廻りに回転する中空回転体の内部で、数組の鼓型ローラをその回転軸が送り軸線と一定角度だけ交叉する配列状態且つ遊転自在に軸支し、送り軸線に沿って金属円筒管を中空回転体の内部へ送り進めた時に、送り作用力を受けて鼓型ローラが金属円筒管の周囲を自転すると同時に公転運動するようにした矯正方法及び矯正装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この構成により、送り軸線に沿って金属円筒管が中空回転体の内部へ送り進められた際に、鼓型ローラが送り作用力を受けて金属円筒管の周囲を自転すると同時に公転することで金属円筒管の表面にベンディング力とクラッシング力が付与され、コイル状の長尺な金属円筒管を自動ライン上で連続的に移送させる過程で、金属円筒管に傷付きやローラマーク等の損傷を与えることなく高精度に矯正することができるとされている。
従来の金属円筒管の矯正方法及び矯正装置では、特許文献1に記載された構成に限らず、一般的に鼓型ローラが用いられている。
特開平05−000325号公報
しかし、従来の金属円筒管の矯正方法及び矯正装置で用いられている鼓型ローラは、金属円筒管の外径に適した大きさの円弧で金属円筒管との接触面を構成しなければならず、設計に技術と時間を要してコストが高騰するだけでなく、金属円筒管の外径毎に個別の大きさの円弧で接触面を構成した鼓型ローラを備えた装置を準備しなければならない問題がある。
また、特許文献1に記載された構成は、金属円筒管の中空回転体の内部への送り作用力によって多数の鼓型ローラを自転及び公転させるものであり、金属円筒管を中空回転体の内部へ送り進めるために送り軸線に沿って金属管に大きな推進力を付与する必要がある。このため、大容量の駆動系を必要として装置の大型化を招くたけでなく、推進力の付与時に金属円筒管の表面に損傷を与える可能性がある。
この発明の目的は、鼓型ローラを不要にして設計コスト等の低廉化及び装置の小型化を実現できるとともに、金属円筒管の表面に損傷を与えることなく金属円筒管の反りを矯正して真円度及び真直度の向上を図ることができる金属円筒管の矯正方法及び矯正装置を提供することにある。
出願人は、送り軸方向に進行する金属円筒管の横断面における周方向の3箇所以上の位置のそれぞれで、周方向に位相差を有する送り軸方向の前後2点に、送り軸方向に対して所定角度で傾斜した回転軸を有するローラから押圧力を繰り返し加えることで、鼓型ローラを用いることなく、金属円筒管の反りを矯正できることを見出した。
この発明の金属円筒管の矯正方法は、金属円筒管の送り軸方向に対して傾斜した回転軸廻りに2個のローラが間隔を設けて配置された組ローラを金属円筒管の周方向に等間隔で且つ金属円筒管の送り軸方向の同一個所に3組以上備えて一段としたローラセットを、金属円筒管の送り軸方向に沿って多段に配列し、各ローラの周面が金属円筒管の表面に圧接する状態で、各ローラの周面における金属円筒管の表面に接触する部分が金属円筒管の送り軸方向の前方に向かう方向に各ローラを回転させる。
この発明の金属円筒管の矯正装置は、金属円筒管の送り軸方向に対して傾斜した回転軸廻りに2個のローラが間隔を設けて配置された組ローラを金属円筒管の周方向に等間隔で且つ金属円筒管の送り軸方向の同一個所に3組以上備えて一段として、金属円筒管の送り軸方向に沿って多段に配列された複数のローラセットと、各ローラの周面における金属円筒管の表面に圧接する部分が金属円筒管の送り軸方向の前方に向かう方向の回転を各ローラに供給する駆動機構と、を備えている。
第1段のローラセットにおける3組以上の組ローラの間に金属円筒管を挿入すると、第1段のローラセットに配置された各ローラの回転によって金属円筒管が送り軸方向に沿って第2段以降のローラセットにおける3組以上の組ローラの間を順に通過するように進行していく。金属円筒管が各ローラセットを通過する際に、金属円筒管の表面は各横断面における周方向の少なくとも3箇所が周方向に位相差を有する送り軸方向の前後2点で同時にローラからの押圧力を受ける。この押圧力が金属円筒管の全長にわたって作用することで、金属円筒管の内部応力が均一化されて金属円筒管に生じていた反りが矯正され、金属円筒管の真円度及び真直度が向上する。
この構成において、組ローラは、金属円筒管の送り軸方向に対して傾斜した回転軸であって2個のローラが間隔を設けて同軸上に固定された回転軸を備え、駆動機構は、回転軸に同軸上に固定されたピニオンギアと、内歯がピニオンギアに噛合するリングギアと、リングギアの外歯に噛合する駆動ギアと、を各ローラセットに備え、各ローラセットの駆動ギアを駆動軸に固定した駆動源を備えたものとすることができる。
単一の駆動源が発生した回転を駆動ギア、リングギア及びピニオンギアを介して複数段のローラセットのそれぞれが備える3組以上の組ローラのそれぞれの回転軸に伝達され、複数段のローラセットに備えられた全ローラを同一方向に同一速度で回転させることができる。
各ローラセットは、少なくとも1組の組ローラの回転軸を他の2組の組ローラの回転軸に対して接離自在に軸支するとともに、リングギアを軸支するフレームを備えたものとすることができる。
各ローラセットを互いに独立して構成することができ、金属円筒管の矯正装置に配列すべきローラセットの段数を容易に変更することができる。
各ローラセットのフレームは、周面がピニオンギアの噛合位置と同位相の位置でリングギアに対して半径方向に当接する支持ローラを軸支するものとすることができる。
リングギアを小さいスペースで確実に軸支することができ、各ローラセットを小型に構成することができる。
ピニオンギアは、各ローラよりも小径として回転軸におけるローラ間に配置することもできる。
回転軸の長さを最小にして、金属円筒管の送り軸方向について各ローラセットを小型に構成することができる。
この発明によれば、鼓型ローラを不要にして設計コストの低廉化及び装置の小型化を実現できるとともに、金属円筒管の表面に損傷を与えることなく金属円筒管の反りを矯正して真円度及び真直度の向上を図ることができる。
(A)〜(C)は、この発明の実施形態に係る金属円筒管の矯正装置の平面図、正面図及び側面図である。 同矯正装置が備えるローラセットにおける各部品の配置状態を示す側面図である。 (A)及び(B)は、同ローラセットにおける組ローラの配置状態を説明する要部の平面断面図及び正面断面図である。 同矯正装置における組ローラによる金属円筒管の矯正作用を説明する図である。 (A)及び(B)は、この発明の別の実施形態に係る金属円筒管の矯正装置が備えるローラセットにおける各部品の配置状態を示す側面図である。 (A)〜(D)は、金属円筒管の製造工程及び反りの状態を説明する図である。
以下に、この発明の実施形態に係る金属円筒管の矯正方法及び矯正装置について図面を参照しつつ説明する。
図1(A)〜(C)に示すように、この発明の実施形態に係る矯正装置100は、この発明の実施形態に係る矯正方法を実施するために、一例として5個のローラセット10、ギアドモータ20を備えている。各ローラセット10は、ベース70上に金属円筒管200の送り軸方向D1に沿って配列されており、上側、前面側及び背面側方に向かって開放したコの字型のフレーム11内に、一例として3組の組ローラ30、3組の支持ローラ40、リングギア50を配置し、フレーム11外に駆動ギア60を備えている。送り軸方向D1とは、反りの無い金属円筒管200の軸方向に一致する方向である。
ギアドモータ20は、この発明の駆動源の一例であり、ギア部22を介して駆動軸21に回転を出力する。駆動ギア60は、ギアドモータ20の駆動軸21に同軸上に固定されている。フレーム11には、金属円筒管200が通過する孔部12が形成されている。各支持ローラ40は、回転軸41に2個のローラ42A,42Bを同軸上に間隔を設けて固定されている。
なお、図1(A)では3組の組ローラ30のうち、上部に位置する1組の組ローラ30のみを記載して下部に位置する2組の組ローラ30を省略しており、図2(B)では3組の組ローラ30を省略している。
図2に示すように、各ローラセット10において、3組の組ローラ30、3組の支持ローラ40、リングギア50は、回転自在に保持されている。リングギア50の外歯51は、駆動軸21に固定された駆動ギア60に噛合している。各組ローラ30は、回転軸31に2個のローラ32A,32Bが間隔を設けて同軸上に固定され、1個のピニオンギア33がローラ32A,32Bの間で同軸上に固定されて構成されている。3組の組ローラ30のそれぞれは、ローラ32A,32Bの周面が金属円筒管200の周方向における等間隔の3箇所で金属円筒管200の表面に圧接する位置に保持されている。ピニオンギア33は、2個のローラ32A,32Bの間に配置されており、リングギア50の内歯52に噛合している。
一例として、2個のローラ32A,32Bは、それぞれ直径58mm、幅16mmの平ローラであり、両者の間に28mmの間隔を設けている。ローラ32A,32Bは、周面を僅かに凹状にすることもできる。
3組の支持ローラ40のそれぞれのローラ42A,42B(図2では、ローラ42Bは現れない。)は、周面がリングギア50の両側面に全周にわたって形成されたカラー部53の周面に等間隔の3箇所で当接するとともに、互いに対向する側面がリングギア50の外歯51の側面に接触している。
リングギア50は、3組の支持ローラ40によってローラセット10内の固定された位置で軸支されている。3組の支持ローラ40のそれぞれは、金属円筒管200を挟んで3組の組ローラ30のそれぞれに対向する側で3組の組ローラ30と同位相の位置に配置されている。3組の組ローラ30のそれぞれのローラ32A,32Bから金属円筒管200への押圧力の作用する方向に支持ローラ40のそれぞれのローラ42A,42Bが位置するため、リングギア50の各ローラセット10における位置が確実に維持される。
ギアドモータ20、ピニオンギア33、支持ローラ40、リングギア50、駆動ギア60がこの発明の駆動機構に相当する。
矯正装置100において5個のローラセット10は互いに独立している。このため、ベース70から1個以上のローラセット10を取り外し、必要最小限の個数のローラセット10を備えることができる。また、ベース70及び駆動軸21を延長し、1個以上のローラセット10を追加することもできる。
ギアドモータ20を駆動して駆動ギア60を駆動軸21とともに矢印RA方向に回転させると、リングギア50が矢印RB方向に回転し、ピニオンギア33とともにローラ32A,32Bが矢印RC方向に回転する。矢印RC方向は、ローラ32A,32Bの周面における金属円筒管200と圧接する部分が図2の紙面手前側方向である金属円筒管200の送り軸方向D1(図1(A)参照。)の前方に向かう方向である。したがって、ローラ32A,32Bが矢印RC方向に回転することにより、金属円筒管200が送り軸方向D1の前方に向かって搬送される。
図3(A)に示すように、各ローラセット10において、組ローラ30は、回転軸31を金属円筒管200の送り軸方向D1に対して所定の角度θだけ傾斜させて回転自在に保持している。このため、フレーム11の互いに対向する垂直部材11A,11Bには、自動調心軸受13が備えられている。自動調心軸受13は、送り軸方向D1に対して所定の角度θだけ傾斜した回転軸31を軸支する。
なお、図3(A)は、各ローラセット10において3組の組ローラ30のうち最上部に位置する1組の組ローラ30の位置における平面断面図である。他の2組の組ローラ30についても、回転軸31の軸方向の中心位置を通る金属円筒管200の法線方向から見た断面において、回転軸31を送り軸方向D1に対して所定の角度θだけ傾斜させている。角度θは、5〜6度の角度であり、一例として5.57度に設定されている。
また、ピニオンギア33及びリングギア50の外歯51が平歯車である場合は、ピニオンギア33の歯部が外歯51の歯部に角度θで傾斜した状態で部分的に噛合することになるため、ピニオンギア33及びリングギア50の外歯51を角度θで傾斜させることが好ましい。
図3(B)に示すように、各ローラセット10において3組の組ローラ30のうち少なくとも最上部に位置する1組の組ローラ30を軸支する自動調心軸受13は、垂直部材11A,11B内で、調整ネジ131及び弾性体132によって上下に挟持されている。ロックナット133を弛めて調整ネジ131を正転又は逆転させることにより、回転軸31が自動調心軸受13とともに上下方向に移動する。最上部に位置する1組の組ローラ30を他の2組の組ローラ30に対して接離させることができ、3組の組ローラ30のそれぞれのローラ32A,32Bから金属円筒管200の表面に作用する押圧力を調整することができる。
なお、弾性体132はスプリング又はウレタンゴム等の任意の材料で構成することができる。また、最上部に位置する1組の組ローラ30だけでなく、3組の組ローラ30の全てを図3(B)に示すように軸支することもできる。
以上のように構成された矯正装置100で実施されるこの発明の矯正方法は、送り軸方向D1に対して角度θで傾斜した回転軸31廻りに2個のローラ32A,32Bを所定の間隔で配置した組ローラ30を金属円筒管200の周方向に等間隔で且つ送り軸方向D1の同一個所に3組備えて一段としたローラセット10を送り軸方向D1に沿って5段に配列し、ローラ32A,32Bの周面が金属円筒管200の表面に圧接する状態で、ローラ32A,32Bの周面における金属円筒管200の表面に接触する部分が送り軸方向D1に向かう方向にローラ32A,32Bを回転させる。
第1段のローラセット10における3組の組ローラ30の間に金属円筒管200を挿入すると、第1段のローラセット10に配置されたローラ32A,32Bの回転によって金属円筒管200が送り軸方向D1に沿って第2段以降のローラセット10における3組の組ローラ30の間を順に通過するように進行していく。
図4に示すように、金属円筒管200が各ローラセット10を通過する際に、金属円筒管200の表面は各横断面CSにおける周方向の3箇所の位置P1〜P3のそれぞれで、周方向に位相差を有する送り軸方向D1の前後2点で同時にローラ32A,32Bの周面から押圧力を受ける。
横断面CSは、位置P1において、送り軸方向D1に平行な方向AD1に対して角度θで傾斜した方向RA1上における周方向に位相差を有する送り軸方向D1の前後2点に、ローラ32A,32Bの周面から押圧力F1A,F1Bを受ける。また、横断面CSは、位置P2において、送り軸方向D1に平行な方向AD2に対して角度θで傾斜した方向RA2上における周方向に位相差を有する送り軸方向D1の前後2点に、ローラ32A,32Bの周面から押圧力F2A,F2Bを受ける。さらに、横断面CSは、位置P3において、送り軸方向D1に平行な方向AD3に対して角度θで傾斜した方向RA3上における周方向に位相差を有する送り軸方向D1の前後2点に、ローラ32A,32Bの周面から押圧力F3A,F3Bを受ける。これらの押圧力F1A,F1B,F2A,F2B,F3A,F3Bが、各ローラセット10において金属円筒管200の断面CSに同時に作用する。
送り軸方向D1に沿って搬送される金属円筒管200の表面に全長にわたって押圧力F1A,F1B,F2A,F2B,F3A,F3Bが、5個のローラセット10において順次繰り返して作用すると、金属円筒管200は、僅かに縮管されることで内部応力が均一化される結果、成形時に生じた反りが矯正されて真円度及び真直度が向上する。
一例として、長さ1000mm、外径22mm、厚さ1mmのSUS製の金属円筒管200では、図6(A)〜(C)に示した成形後に、約11.5mmの反りを生じる場合がある。矯正装置100の各ローラセット10において、3組の組ローラ30のローラ32A,32Bが金属円筒管200の表面に接触する状態から最上部の組ローラ30を僅かに下降させ、約11.5mmの反りを生じた金属円筒管200を各ローラセット10に通過させると、外径が21.8mmに縮管され、表面にローラ痕を生じることなく、反りが0.5mmに減少した。
この発明によれば、金属円筒管200の径に応じた形状の鼓型ローラを用いることなく、簡単な構成で、金属円筒管200の反りを矯正することができ、金属円筒管200の真円度及び真直度を工場させることができる。
なお、上記の実施形態はいずれも一例であり、この発明はこれらに限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々の変更を加えることが可能である。
例えば、各ローラセットに備える組ローラの組数は3組以上であればよく、例えば図5(A)又は(B)に示すように、各ローラセット10に4組又は6組の組ローラ30を備えることもできる。この場合に、組ローラ30と同数組の支持ローラ40をそれぞれが組ローラ30のピニオンギア33と同一の角度位置となるように配置することができる。
また、矯正装置100に備えるローラセット10は、5個に限るものではなく、矯正対象となる金属円筒管200の素材、直径、厚さ等に応じて適宜増減することができる。
さらに、組ローラ30において、ピニオンギア33は、必ずしもローラ32A,32Bの間に配置する必要はなく、ローラ32A,32Bの何れか一方の外側に配置することもできる。
10−ローラセット
20−ギアドモータ
21−駆動軸
30−組ローラ
31−回転軸
32A,32B−ローラ
40−支持ローラ
50−リングギア
60−駆動ギア
100−矯正装置
D1−送り軸方向
200−金属円筒管

Claims (6)

  1. 金属円筒管の送り軸方向に対して傾斜した回転軸廻りに2個のローラが間隔を設けて配置された組ローラを前記金属円筒管の周方向に等間隔で且つ前記送り軸方向の同一個所に3組以上備えて一段としたローラセットを前記送り軸方向に沿って多段に配列し、
    前記2個のローラの周面が前記金属円筒管の表面に圧接する状態で、前記2個のローラの周面における前記金属円筒管の表面に接触する部分が前記送り軸方向の前方に向かう方向に前記2個のローラを回転させる金属円筒管の矯正方法。
  2. 金属円筒管の送り軸方向に対して傾斜した回転軸廻りに2個のローラが間隔を設けて配置された組ローラを前記金属円筒管の周方向に等間隔で且つ前記送り軸方向の同一個所に3組以上備えて一段として、前記送り軸方向に沿って多段に配列された複数のローラセットと、
    前記2個のローラの周面における前記金属円筒管の表面に圧接する部分が前記送り軸方向の前方に向かう方向の回転を前記2個のローラに供給する駆動機構と、
    を備えた金属円筒管の矯正装置。
  3. 前記組ローラは、前記送り軸方向に対して傾斜した回転軸であって前記2個のローラが間隔を設けて同軸上に固定された回転軸を備え、
    前記駆動機構は、前記回転軸に同軸上に固定されたピニオンギアと、内歯が前記ピニオンギアに噛合するリングギアと、前記リングギアの外歯に噛合する駆動ギアと、を前記ローラセットに備え、前記駆動ギアを駆動軸に固定した駆動源を備えた請求項2に記載の金属円筒管の矯正装置。
  4. 前記ローラセットは、少なくとも1組の前記組ローラの回転軸を他の2組の前記組ローラの回転軸に対して接離自在に軸支するとともに前記リングギアを軸支するフレームを備えた請求項3に記載の金属円筒管の矯正装置。
  5. 前記フレームは、周面が前記ピニオンギアの噛合位置と同位相の位置で前記リングギアに対して半径方向に当接する支持ローラを軸支する請求項4に記載の金属円筒管の矯正装置。
  6. 前記ピニオンギアは、前記2個のローラよりも小径であり、前記2個のローラの間に配置した請求項3乃至5の何れかに記載の金属円筒管の矯正装置。
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