JP6915462B2 - 転造加工装置及び転造加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、管状部材に溝を形成する転造加工装置及び転造加工方法に関する。
2本の管状部材を接合する方法として、メカニカル接合方法がある。メカニカル接合方法は、一方の管状部材の端部に他方の管状部材の端部を挿入し、管状部材が2重になっている嵌合部において外側の管状部材から内側の管状部材に外力を加えものである。この外力によって、外側の管状部材の内壁を内側の管状部材の外壁に強力に圧着し、又は外側の管状部材と内側の管状部材とに凹凸を形成して両者を接合する。
管状部材に凹凸を形成するために用いる転造加工装置として、複数の加工ローラを管状部材の周囲に配置し、加工ローラを管状部材の外周に移動させ、管状部材の外周を加工ローラで押圧しつつ、管状部材と加工ローラとを相対的に回転させるものがある。
このような転造加工装置は、加工ローラを管状部材の周囲に配置する際、複数の加工ローラのそれぞれに対して、管状部材に対してセンタリングを行う必要がある。このセンタリング時において、例えばセンタリングが不良な加工ローラが存在すると、その加工ローラにより形成される溝の品質が劣化する。
特許文献1で提案された転造加工装置は、複数の加工ローラのそれぞれの外形を異ならせ、それぞれ異なる部位を加工するようにしている。この場合、1つの加工ローラのセンタリングは他の加工ローラの加工に影響しないため、加工ローラ間で互いに厳密に位置調整を行う必要がない。
また、特許文献2で提案された転造加工装置は、管状部材の内側に駆動ローラ、管状部材の外側に従動ローラを配置し、駆動ローラと従動ローラを互いに近づく方向に移動させ、間に管壁を挟みこむ。この特許文献2の転造加工装置は、センタリングが不要で、また管径によるローラ変更も必要ない。
特許第3673182号公報 特許第6029798号公報
しかしながら、特許文献1で提案された転造加工装置は、加工ローラ間での互いの位置調整は不要であるが、いずれにせよ、高精度での溝形成を行う場合は、それぞれの加工ローラの厳密な位置調整が必要である。
また、特許文献2で提案された転造加工装置は、管状部材が小径の場合、内側に駆動ローラを入れるスペースがなく、適用できない。
従って、本発明は、加工精度を維持しつつ、管状部材に対する加工ローラの位置調整を簡便にし、且つ管状部材の径にかかわらず加工可能な転造加工装置及び転造加工方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のものを提供する。
(1)管状部材の外周に沿って溝を加工するための転造加工装置であり、加工される管状部材の軸線と平行に配置される第1軸を中心として回転する加工ローラと、前記加工ローラに対して、前記管状部材が挿通される加工領域を挟んだ他方に配置される支持部材と、前記加工ローラ又は前記支持部材の一方を、前記軸線に向かう径方向に伸縮可能な駆動部材を介して保持するとともに、前記加工ローラ又は前記支持部材の他方とともに、前記伸縮方向と平行に移動可能なフレーム部材と、を備える転造加工装置。
(2)前記支持部材は、前記加工ローラの前記第1軸と平行な第2軸を中心として回転するとともに、前記管状部材の前記外周に対する前記軸線と平行な方向の接触長さが、前記加工ローラにおける前記軸線と平行な方向の接触長さより長い、支持ローラであってもよい。
(3)前記支持ローラは、2以上設けられていてもよい。
(4)前記フレーム部材には、前記駆動部材の前記伸縮により、前記一方が前記径方向に進退駆動されたときの、前記加工ローラと前記支持部材との距離の下限値を設定するストッパが設けられていてもよい。
(5)前記フレーム部材は、前記駆動部材の前記伸縮方向と平行なスライドレールに対してスライド可能に取り付けられていてもよい。
(6)前記駆動部材は、油圧シリンダであってもよい。
(7)前記フレーム部材は、前記軸線を中心として回転可能であってもよい。
本発明は、上記課題を解決するために、さらに、以下のものを提供する。
(8)管状部材の外周に沿って溝を加工するための転造加工装置であり、加工される管状部材の軸線と平行に配置される第1軸を中心として回転する加工ローラと、前記加工ローラに対して、前記管状部材が挿通される加工領域を挟んだ他方に配置される支持部材と、前記加工ローラ又は前記支持部材の一方を、前記軸線に向かう径方向に伸縮可能な駆動部材を介して保持するとともに、前記加工ローラ又は前記支持部材の他方とともに、前記伸縮方向と平行に移動可能なフレーム部材と、を備える転造加工装置を用いて、前記管状部材を前記加工領域に挿通し、前記駆動部材を伸長させて前記加工ローラ又は前記支持部材の一方を前記管状部材の前記外周に当接させ、前記一方が前記管状部材の前記外周と当接した状態で、前記駆動部材をさらに伸長させることにより、前記フレーム部材を前記駆動部材の前記伸長の方向と逆方向に直進移動させ、前記他方を前記管状部材の前記外周と当接させ、前記フレーム部材を、前記軸線を中心として回転させることによって、前記管状部材を前記支持部材で支持しつつ、前記加工ローラと前記管状部材との当接箇所を移動させ、前記管状部材の前記外周に沿って溝を加工する転造加工方法。
本発明によれば、加工精度を維持しつつ、管状部材に対する加工ローラの位置調整を簡便にし、且つ管状部材の径にかかわらず加工可能な転造加工装置及び転造加工方法を提供することができる。
本発明の転造加工装置が用いられる管接合装置を示すブロック図である。 2つの管状部材2の接合方法を説明する図であり、(a)は端部を拡管した一方の管状部材2aに、他方の管状部材2bを挿入する前の状態、(b)管状部材2aに管状部材2bを挿入した後の状態、(c)は転造加工後の状態を示す。 図2(c)の状態の断面写真である。 転造加工装置1の、管状部材2の軸線と垂直な方向の正面図である。 転造加工装置1の概略構成図及び動作を説明する図である。 転造加工装置1の部分拡大断面図であり、(a)は管状部材2の軸線方向と垂直な断面図、(b)は管状部材2の軸線方向に沿った断面図である。
図1は本発明の転造加工装置1が用いられる管接合装置100を示すブロック図である。管接合装置100は、拡管装置50と転造加工装置1とを備え、2本の管状部材2を接続する装置である。
図2は、2本の管状部材2の接合方法を説明する図であり、(a)は端部を拡管した一方の管状部材2aに、他方の管状部材2bを挿入する前の状態、(b)管状部材2aに管状部材2bを挿入した後の状態、(c)は転造加工後の状態を示す。
なお、互いに接続される2本の管状部材2は、例えば銅管とSUS管であるが、これに限定されず、銅管、SUS管、アルミニウム管等いずれの管であってもよく、また、同種の管の接続であっても、互いに種類が異なる管の接続であってもよい。また、管状部材2の外径は、これに限定されないが、例えば10mm程度の小径である。
(拡管装置50)
拡管装置50は、詳細な説明を省略するが、図2(a)に示すように、2つの管状部材2のうちの一方の管状部材2aの端部を、他方の管状部材2bの外周に挿入し易くするために、その径を拡大する装置である。
拡管装置50は、転造加工装置1の上流側に配置される。そして、管状部材2aの一端部から所定距離の部分を、テーパーが設けられた金型により拡管加工する。拡管加工された管状部材2aの拡管領域は、図2(b)に示すように、他方の管状部材2bの外周に嵌め込まれる。
本実施形態では、拡管装置50は、転造加工装置1において管状部材2が配置される位置における管状部材2の軸と同軸の第1位置と、この第1位置から管状部材2の軸線方向に平行な方向に移動した第2位置と、の間で位置変更可能な水平移動機構(図示せず)を備える。これにより、例えば、第2位置において管状部材2の一端部を拡管した後拡管された管状部材2を第1位置に移動させ、その後、管状部材2を転造加工装置1側に送り込むことで、転造加工装置1に配置された管状部材2の他端部に一端部が拡管された管状部材2を挿入できる。よって、管接合装置100において、複数の管状部材2を連続的に接合できる。
(転造加工装置1)
転造加工装置1は、図2(b)に示すような、管状部材2aの拡管領域と、他方の管状部材2bの端部とが2重になった挿入嵌合部3の外周に配置される。そして、図2(c)に示すように、挿入嵌合部3に、外周側から機械的に力を加えて溝(凹凸)4を形成することで管状部材2aと管状部材2bとを連結する装置である。図3は、図2(c)の状態の断面写真である。
図4は、転造加工装置1における、管状部材2の軸線方向と垂直な方向の正面図である。図5は、転造加工装置1の動作を説明する図である。図6は、転造加工装置1の部分拡大断面図であり、(a)は管状部材2の軸線方向と垂直な断面図、(b)は管状部材2の軸線方向に沿った断面図である。
図4に示すように、転造加工装置1は、回転フレーム11と、回転フレーム11の一方の側(以下、前方という)に固定されたスライドレール12と、スライドレール12に沿って移動可能なフレーム部材13と、フレーム部材13に固定された油圧シリンダ14と、油圧シリンダ14に取り付けられて油圧シリンダ14の駆動によって、フレーム部材13に対して直進移動可能な2つの支持ローラ15と、フレーム部材13に固定された加工ローラ16と、回転フレーム11に固定されたストッパ17と、一端がフレーム部材13、他端が回転フレーム11に取り付けられたガススプリング20と、を備える。
(回転フレーム11)
回転フレーム11は所定厚みの円板状部材で、中央に円形の挿通孔11aが設けられている。挿通孔11aの内部には管状部材2が挿通され、挿通孔11aの前方が、管状部材2を加工する加工領域である。転造加工時において、転造加工装置1は、管状部材2の軸線が挿通孔11aの中心Pを通り且つ回転フレーム11と直交するようにして配置される。
以後、管状部材2が加工領域に配置されたときの軸線方向をx、軸線が通過する加工領域の中心をP、Pから放射状に延びる方向を径方向として説明する。
回転フレーム11は、加工領域の中心Pを中心として、図4及び図5に示す矢印R方向に回転可能である。
(スライドレール12)
スライドレール12は、2本のスライドレール12a,12bにより構成される。スライドレール12a,12bは、挿通孔11aを挟んだ一方と他方とに互いに平行な状態で、回転フレーム11に固定され、回転フレーム11とともに回転する。
一方のスライドレール12aは他方のスライドレール12bより長いメインスライドレール12aで、回転フレーム11の円周上の2点を結ぶ弦に沿って、その弦の略全長に亘って延びている。
他方のスライドレール12bはサブスライドレール12bで、サブスライドレール12bの一端は、回転フレーム11の円周上に位置するが、他端は円周上まで延びておらず、挿通孔11aの手前に位置している。
(フレーム部材13)
フレーム部材13は、メインスライドレール12aに沿って延び且つメインスライドレール12a上をスライドするベース部13aと、サブスライドレール12b上をスライドする補助部13bと、ベース部13aの一端側から補助部13b側に延びベース部13aと補助部13bとを連結する連結部13cと、を備える。フレーム部材13は、また、ベース部13aの他端側からから、挿通孔11aを挟んで連結部13cに平行に延びる保持部13dを備える。
またフレーム部材13は、補助部13bから、メインスライドレール12aとは逆側に延びるストッパ当接部13eも有する。
(油圧シリンダ14)
油圧シリンダ14は、本体部14aと駆動軸14bとを備える。本体部14aは、フレーム部材13の保持部13dの、挿通孔11a側に固定されている。
駆動軸14bは、本体部14aから挿通孔11aの中心Pに向かう径方向に伸縮可能である。
駆動軸14bには、ローラ保持部18が取り付けられている。ローラ保持部18は、駆動軸14bの伸縮によって、挿通孔11aの中心Pに向かう径方向に移動可能である。
(支持ローラ15)
図6(b)に示すように、支持ローラ15は、x方向に延び、中心に支持ローラ軸15aが挿入された円柱部材である。支持ローラ15には、大径部15bと小径部15cとが交互に形成されている。実施形態において大径部15bは、次に説明する加工ローラ16の数と同じく3つ設けられているが、これに限定されず、例えば小径部15cを設けずに、大径部15bが1つである円柱構造であってよい。
支持ローラ15の支持ローラ軸15aは、後述の加工ローラ軸16cと平行で、この支持ローラ15のx方向の両端は、ローラ保持部18に設けられた保持壁部18aに対して回転可能に取り付けられている。
大径部15bは、管状部材2を保持する際に、管状部材2の外周とx方向に線接触することで、管状部材2を変形させることなく支える。
(加工ローラ16)
加工ローラ16は、円筒部16aと、その円筒部16aのx方向中央部から加工ローラ16の径方向外側に突出した凸部16bとを有する。凸部16bは、管状部材2に形成すべき溝4の形状に対応し、例えば図6(b)に示すように、管状部材2の外周と略点接触するような断面略円弧状に形成される。
本実施形態で加工ローラ16は、x方向に3つ並んで設けられている。それぞれの加工ローラ16は同形で、1つの加工ローラ軸16cの外周に、ベアリング19を介して取り付けられ、加工ローラ軸16cの周りに回転可能である。加工ローラ軸16cのx方向の両端は、連結部13cに設けられた壁部13fに固定されている。
(ストッパ17)
図5に戻り、回転フレーム11にはストッパ17が取り付けられている。
ストッパ17は、後述するように加工ローラ16が管状部材2と当接して管状部材2に溝4が形成されたときの、溝4の深さを調整するものである。
後述するが、図5(c)に示す加工ローラ16が管状部材2と当接した後、さらに管状部材2の外周を押圧して溝4を形成する。図5(c)での、ストッパ当接部13eとストッパ17との間隔が、溝4の深さdである。溝4の深さdになったときに、図5(d)に示すようにストッパ17がストッパ当接部13eと当接する。これにより、溝4の深さがd以上になることが防止される。
図4に示す(図5においては省略)ガススプリング20は、一端が回転フレーム11に固定され、メインスライドレール12aと平行に延び、他端がフレーム部材13のベース部13aの連結部13c側の端部に取り付けられている。ガススプリングは、フレーム部材13の位置を初期位置に付勢する。
(動作)
次に、管接合装置100の動作について説明する。
まず、互いに接続する2つの管状部材2における拡管する管状部材2aの拡管位置に拡管装置50を配置する。そして拡管装置50を用いて、管状部材2aの端部を、図2(a)に示すように拡管する。
次いで、管状部材2aの拡管領域を、図2(b)に示すように、他方の管状部材2bの外周に嵌め込む。
次いで、転造加工装置1の挿通孔11aに管状部材2を挿通する。そして、管状部材2a,2bの二重になった挿入嵌合部3が、挿通孔11aの前方の加工領域に位置するように管状部材2をx方向に移動する。
そして、転造加工装置1の垂直水平方向を調整し、回転フレーム11の中心Pと管状部材2の軸線とを一致させる。
転造加工装置1を作動させると、転造加工装置1は、回転フレーム11の回転を開始する。なお回転フレーム11の回転は、この時点で開始しなくてもよく、図5(c)に示すような、後述の加工ローラ16と管状部材2とが当接するまでのいずれの時点で開始してもよい。
転造加工装置1は、次いで、油圧シリンダ14を作動させる。そうすると、駆動軸14bが径方向に伸び、支持ローラ15が油圧シリンダ14の本体部14aから離れる方向に移動して、図5(b)に示すように、管状部材2の外周に当接する。
支持ローラ15が管状部材2の外周に当接した後も、さらに駆動軸14bは伸び続ける。このとき、管状部材2は固定位置にあって移動しないので、駆動軸14bがさらに伸びると、保持部13dが径方向外側に押される。
保持部13dが径方向外側に押されると、ベース部13aがスライドレールに沿って図5(c)に示すように図中下方向に移動する。
ベース部13aと一体部材である連結部13cも図中下方(径方向中心Pに近づく方向)に移動する。
連結部13cには加工ローラ16が取り付けられているので、加工ローラ16は管状部材2の外周に近づくように移動し、管状部材2の外周と当接する。
このときのストッパ17とストッパ当接部13eとの間隔dが、形成される溝4の深さとなる。
さらに油圧シリンダ14が伸び続けると、管状部材2に対して、加工ローラ16と支持ローラ15が互に近づく方向に力が加わり、管状部材2の外周を押圧する。
このとき、加工ローラ16の凸部16bと管状部材2とは点接触である。一方、支持ローラ15の大径部15bは、管状部材2の外周とx方向に線接触している。
ゆえに、加工ローラ16の凸部16bが管状部材2の外周を押す圧力は、支持ローラ15が管状部材2の外周を押す圧力よりも大きくなる。
ゆえに、加工ローラ16は管状部材2の外周に食い込むが、支持ローラ15の管状部材2に対する単位面積当たりの圧力は、加工ローラ16に比べて小さいので、支持ローラ15は管状部材2の外周に食い込まずに管状部材2を支持する。
このとき、転造加工装置1全体が、管状部材2に対して相対的に回転しているので、加工ローラ16の管状部材2への食い込みによって管状部材2の全周に亘る溝4が形成される。
なお、実施形態では、加工ローラ16は3つ設けられているので、図2(c)のように3本の溝4が形成される。
この溝4は、外側の図2(c)に示すように挿入嵌合部3において、外側の管状部材2aのみならず内側の管状部材2bまでに形成される。これにより、外側の管状部材2aと内側の管状部材2bとが強固に結合された継手構造が形成される。
(効果)
(1)以上、本実施形態によると、支持ローラ15が管状部材2の外周と接した後、加工ローラ16が自動的に管状部材2の外周と接するように移動する。
したがって、支持ローラ15と加工ローラ16とを、管状部材2の外周と接するように個々に移動(センタリング)させる必要がない。これにより、個々のローラ15,16の微妙な位置調整を行わずに、高精度の位置決めが可能となる。ゆえに操作が簡便且つ容易で、簡便な操作で良好な加工品質を得ることができる。
(2)また、本実施形態では、管状部材2の外径が異なる場合においても、油圧シリンダ14の駆動軸14bの伸縮量を変更すれば対応可能であるので、ローラを交換する必要がない。したがって替えの部材を用意する必要がないので余分なコストがかからない。
(3)例えば、管状部材の軸線と垂直な面内において複数の加工ローラが配置されている場合、管状部材の壁部が薄く、加工ローラの径が小さいと、押圧荷重によっては管状部材を変形させる可能性がある。一方、加工ローラの径が大きすぎると、小径の管状部材の加工が困難となる。
しかし、本実施形態では、管状部材2の軸線と垂直な面内に配置される加工ローラは1つである。そして、管状部材2の加工ローラ16で押圧される側と反対側は、管状部材2の長手方向に延びる支持ローラ15で、点接触ではなく線接触で保持している。
ゆえに、支持ローラ15が管状部材2を押圧(保持)する際の圧力は、加工ローラ16と比べて小さい。したがって、支持ローラ15側において管状部材が変形する可能性が小さい。すなわち、管状部材2の壁部が薄く且つ押圧荷重が大きくても、加工における変形の可能性が小さい。
以上、本実施形態の好適な実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、実施形態では支持ローラが油圧シリンダによって上下動する形態について説明したが、加工ローラが油圧シリンダによって上下動してもよい。
また、支持ローラは円柱状部材でなくてもよく、例えばベルト状であってもよい。
1 転造加工装置
2 管状部材
4 溝
11 回転フレーム
11a 挿通孔(加工領域)
12 スライドレール
12a メインスライドレール
12b サブスライドレール
13 フレーム部材
13a ベース部
13b 補助部
13c 連結部
13d 保持部
13e ストッパ当接部
14 油圧シリンダ
14a 本体部
14b 駆動軸
15 支持ローラ
15a 支持ローラ軸
16 加工ローラ
16c 加工ローラ軸
17 ストッパ
18 ローラ保持部
50 拡管装置
100 管接合装置

Claims (7)

  1. 管状部材の外周に沿って溝を加工するための転造加工装置であり、
    加工される管状部材の軸線と平行に配置される第1軸を中心として回転し、加工ローラと、
    前記加工ローラに対して、前記管状部材が配置される加工領域を挟んだ他方に配置される支持部材と、
    前記加工ローラ又は前記支持部材の一方を、前記軸線に向かう前記管状部材の径方向に伸縮可能な駆動部材を介して保持するとともに、前記加工ローラ又は前記支持部材の他方とともに、前記伸縮方向と平行に移動可能で、前記駆動部材の前記伸縮の方向と平行なスライドレールに対してスライド可能に取り付けられているフレーム部材と、
    を備える転造加工装置。
  2. 前記支持部材は、前記加工ローラの前記第1軸と平行な第2軸を中心として回転するとともに、前記管状部材の前記外周に対する前記軸線と平行な方向の接触長さが、前記加工ローラにおける前記軸線と平行な方向の接触長さより長い、支持ローラである、
    請求項1に記載の転造加工装置。
  3. 前記支持ローラは、2以上設けられている、
    請求項2に記載の転造加工装置。
  4. 前記フレーム部材には、前記駆動部材の前記伸縮により、前記一方が前記径方向に進退駆動されたときの、前記加工ローラと前記支持部材との距離の下限値を設定するストッパが設けられている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の転造加工装置。
  5. 前記駆動部材は、油圧シリンダである、
    請求項1からのいずれか1項に記載の転造加工装置。
  6. 前記フレーム部材は、前記軸線を中心として回転可能である、
    請求項1からのいずれか1項に記載の転造加工装置。
  7. 管状部材の外周に沿って溝を加工するための転造加工装置であり、
    加工される管状部材の軸線と平行に配置される第1軸を中心として回転する加工ローラと、
    前記加工ローラに対して、前記管状部材が配置される加工領域を挟んだ他方に配置される支持部材と、
    前記加工ローラ又は前記支持部材の一方を、前記軸線に向かう前記管状部材の径方向に伸縮可能な駆動部材を介して保持するとともに、前記加工ローラ又は前記支持部材の他方とともに、前記伸縮方向と平行に移動可能で、前記駆動部材の前記伸縮の方向と平行なスライドレールに対してスライド可能に取り付けられているフレーム部材と、
    を備える転造加工装置を用いて、
    前記管状部材を前記加工領域に配置し、
    前記駆動部材を伸長させて前記加工ローラ又は前記支持部材の一方を前記管状部材の前記外周に当接させ、
    前記一方が前記管状部材の前記外周と当接した状態で、前記駆動部材をさらに伸長させることにより、前記フレーム部材を前記駆動部材の前記伸長の方向と逆方向に直進移動させ、前記他方を前記管状部材の前記外周と当接させ、
    前記フレーム部材を、前記軸線を中心として回転させることによって、前記管状部材を前記支持部材で支持しつつ、前記加工ローラと前記管状部材との当接箇所を移動させ、
    前記管状部材の前記外周に沿って溝を加工する転造加工方法。
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