JP2006342920A - 転がり軸受 - Google Patents

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志朗 齋藤
Toru Shoda
亨 正田
Akio Fujii
章雄 藤井
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Abstract

【課題】相対回転する部材間に組込むだけで所定の予圧付加状態となり、これら部材相互を回転振れの無い高い回転精度で動作させることが可能なコンパクトで低価格な転がり軸受を提供する。
【解決手段】互いに相対回転可能に対向した内輪6及び外輪8と、内外輪間に転動自在に配列された複数の転動体10とを備えた転がり軸受2において、当該転がり軸受を相対回転する部材間(軸16とハウジング18との間)に組込んだ際に、内輪及び外輪の少なくとも一方を押圧して、所定の予圧が付加された状態に維持する押圧機構が設けられている。このような転がり軸受には、当該転がり軸受を相対回転する部材間に位置決めして固定する位置決め固定手段が設けられており、押圧機構は、位置決め固定手段の少なくとも一部に施されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば複写機や印刷機などの事務機をはじめとする各種産業機械に用いられる転がり軸受に関し、特に、相対回転する部材間に組込むだけで所定の予圧付加状態となり、これら部材相互を回転振れの無い高い回転精度で動作させる転がり軸受に関する。
従来から、例えば複写機や印刷機などの事務機をはじめとする各種産業機械には、相対回転する部材間に種々の転がり軸受が組込まれている(特許文献1)。その一例として、図4(a),(b)に示すようなフランジ付き転がり軸受2,4が知られている。
同図(a)に示されたフランジ付き転がり軸受2は、相対回転可能に対向配置された内輪6及び外輪8と、内外輪6,8間に転動自在に配列された複数の転動体(玉)10と、各転動体(玉)10を1つずつ回転自在に保持する保持器12とを備えており、外輪8外周には、当該転がり軸受2を相対回転する部材間に位置決めして固定する位置決め固定手段が設けられている。この場合、位置決め固定手段は、ラジアル方向に外向フランジFrが突設された環状のフランジ構成体14として構成されており、かかるフランジ構成体14が外輪8外周に外装されている。なお、フランジ構成体14は、例えば鋼板をプレス加工して形成されており、これの両挟持部14pで外輪8の両側面を挟持して外輪8外周に外装されている。また、図4(a)において密封板(シール、シールド)は省略している。
一方、同図(b)に示されたフランジ付き転がり軸受4において、位置決め固定手段は、外向フランジ4fを外輪8に一体化して構成されており、かかる軸受4を相対回転する部材間(例えば、軸16とハウジング18との間)に組込む場合、外向フランジ4fをハウジング18に当て付けた状態で、内輪6に予圧荷重を加えて止め輪20で位置決めして固定する。これにより所定の予圧が付加された転がり軸受4を部材間(軸16とハウジング18との間)に介在させることができる。なお、図4(b)において密封板(シール、シールド)は省略している。
また、図4(c)には、プレス材などの肉薄のハウジング18と軸16との間に2つのフランジ付き転がり軸受2(同図(a))を介在させる構成例が示されており、双方の軸受2の外向フランジFrを両側からハウジング18に当て付けた状態で、各内輪6に予圧荷重を加えて止め輪20で位置決め固定することにより、所定の予圧が付加された2つの転がり軸受2を部材間(軸16とハウジング18との間)に介在させることができる。
ところで、上述したような予圧付加作業は、軸受内部すきまの大きさを考慮して各軸受毎に個別に行われており、例えば図4(c)のように複数の軸受2を部材間に介在させる場合には、軸受2の数だけ予圧付加作業に要する手間と時間がかかる。更に、予圧付加作業は、転がり軸受を部材間に組込む際に1度行われるだけであり、その後、例えば内外輪6,8と転動体(玉)10との間の磨耗が進んで予圧が変化した場合には、部材間から軸受を外したり或いは分解するなどして、改めて予圧付加作業を行わなければならない。
そこで、このような手間を解消する方法として、例えば図4(d)に示すように、フランジ構成体14の一方の挟持部14pと外輪8側面との間に例えば皿バネ22を介挿し、当該皿バネ22の弾性力で外輪8を軸方向(アキシアル方向)に付勢(押圧)することにより、軸受内部すきまを無くする方法や、例えば図4(e)に示すように、外向フランジ4fと外輪8とを分断してその分断領域にバネ24を挿入し、当該バネ24の弾性力で外輪8を軸方向(アキシアル方向)に付勢(押圧)することにより、軸受内部すきまを無くする方法が考えられる。
しかしながら、図4(d)の方法では、皿バネ22を挿入するスペースを軸方向に確保するためにフランジ構成体14を軸方向(アキシアル方向)に拡大しなければならず、これによりフランジ付き転がり軸受2が軸方向に大型化してしまう。現在、当該軸受の小型化が要望されているため、かかる方法では小型化を実現することが困難である。更に、このような方法には、皿バネ22が別途必要となり軸受全体の部品点数が増加すると共に、フランジ構成体14を拡大するための加工が必要となる。このため、軸受の製造コストが上昇してしまうといった問題もある。
また、図4(e)の方法では、外向フランジFrと外輪8とを分断するといった加工が別途必要となると共に、バネ24が別途必要となり軸受全体の部品点数が増加する。このため、軸受の製造コストが上昇してしまう。更に、バネ24を挿入するスペースを外輪8の軸方向(アキシアル方向)に確保しなければならず、その結果、同方向に転がり軸受4が大型化してしまう。
実用新案登録第3073756号公報
本発明は、このような問題を解決するためになされており、その目的は、相対回転する部材間に組込むだけで所定の予圧付加状態となり、これら部材相互を回転振れの無い高い回転精度で動作させることが可能なコンパクトで低価格な転がり軸受を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明は、互いに相対回転可能に対向した内輪及び外輪と、内外輪間に転動自在に配列された複数の転動体とを備えた転がり軸受において、当該転がり軸受を相対回転する部材間に組込んだ際に、内輪及び外輪の少なくとも一方を押圧して、所定の予圧が付加された状態に維持する押圧機構が設けられている。このような転がり軸受には、当該転がり軸受を相対回転する部材間に位置決めして固定する位置決め固定手段が設けられており、押圧機構は、位置決め固定手段の少なくとも一部に施されている。
本発明において、位置決め固定手段は、外輪に外装可能で且つ相対回転する部材間に外輪を位置決めするフランジが突設されたフランジ構成体を具備していると共に、押圧機構は、フランジ構成体と外輪との間に弾性体を介在して構成され、当該弾性体の弾性力により外輪を押圧する。
また、位置決め固定手段は、外輪に外装可能で且つ相対回転する部材間に外輪を位置決めする外向フランジが突設されたフランジ構成体を具備していると共に、押圧機構は、フランジ構成体の一部に弾性を持たせて構成され、これにより外輪を押圧する。
この場合、位置決め固定手段を外輪に外装可能な弾性体から成る押圧機構として構成し、弾性体の弾性力により外輪を押圧しても良いし、或いは、位置決め固定手段を外輪に外装可能な部材に弾性体を装着して構成した押圧機構とし、弾性体の弾性力により外輪を押圧しても良い。
また本発明において、位置決め固定手段は、内輪を位置決めする部材と内輪との間に弾性体を介在して構成された押圧機構であり、弾性体の弾性力により内輪を押圧する。この場合、位置決め固定手段を内輪を位置決めする部材に弾性を持たせて構成した押圧機構とし、当該押圧機構の弾性力により内輪を押圧しても良いし、或いは、位置決め固定手段を内輪を位置決めする部材に弾性体を装着して構成した押圧機構とし、弾性体の弾性力により内輪を押圧しても良い。
本発明によれば、相対回転する部材間に組込むだけで所定の予圧付加状態となり、これら部材相互を回転振れの無い高い回転精度で動作させることが可能なコンパクトで低価格な転がり軸受を実現することができる。
以下、本発明の転がり軸受について添付図面を参照して説明する。
なお、本発明の転がり軸受は、その一例として、従来の転がり軸受(例えば、図4(a),(d))に改良を加えて構成されているため、以下では相違する特徴部分の説明にとどめ、従来と同一の構成には図面上で同一符号を付して、その説明を省略する。
ここで、本発明の特徴に関し、転がり軸受2には、当該転がり軸受2を相対回転する部材間(例えば、後述する軸16とハウジング18との間)に組込んだ際に、内輪6及び外輪8の少なくとも一方を押圧して、所定の予圧が付加された状態に維持する押圧機構が設けられている。このような転がり軸受2には、当該転がり軸受2を相対回転する部材間に位置決めして固定する位置決め固定手段が設けられており、押圧機構は、位置決め固定手段の少なくとも一部に施されている。
図1(a)には、上述の特徴を具体化した一実施の形態が示されている。
本実施の形態において、位置決め固定手段は、外輪8に外装可能で且つ相対回転する部材間に外輪8を位置決めするフランジFrが突設されたフランジ構成体14を具備しており、押圧機構は、フランジ構成体14と外輪8との間に、アキシアル方向(後述する軸方向)に弾性を持った弾性体26を介在して構成されている。この場合、弾性体26は、フランジ構成体14の一方の挟持部14pと外輪8の側面との間に介在されており、当該弾性体26の弾性力を外輪8の側面から作用させることで、外輪8をアキシアル方向に押圧することができる。なお、弾性体26としては、例えば波ワッシャ、ゴム、発泡材、樹脂などを適用することができるが、これ以外であっても、外輪8に対してアキシアル方向の押圧力を作用させることができるものであれば適用可能である。
また、本実施の形態の他の構成例として、例えば図1(b)に示すように、押圧機構としてフランジ構成体14の一部にアキシアル方向(後述する軸方向)に弾性を持たせた構成を適用しても良い。ここで、弾性を持たせる方法としては、例えばフランジ構成体14の一方の挟持部14p(同図では一例として、向って右側の挟持部(以下、符号14r))を外輪8の側面に向けて折返して、その先端を当該外輪8の側面に当接させる。これにより当該挟持部14rにバネ性を持たせることができるため、外輪8に対して弾性力を作用させることが可能となり、その結果、当該外輪8をアキシアル方向に押圧することができる。この場合、少なくとも折返した挟持部14rは、弾性を有する材料で形成することが好ましい。なお、弾性を有する材料は、例えばフランジ構成体14の使用目的や使用環境、転がり軸受2(外輪8)の材質などに応じて最適な材料(例えば、金属、樹脂など)を選択することができるため、ここでは特に限定しない。
ここで、実施の形態の転がり軸受2を軸16とハウジング18との間に組込んで、これら部材相互を回転振れの無い高い回転精度で動作させる構成を例示する。
例えば図1(c)には、2つの転がり軸受2が軸16とハウジング18との間に組込まれた構成例が示されている。この構成例では、バネ性を有する挟持部14rが対向するように2つの転がり軸受2をハウジング18の両外側から外装し、各外向フランジFrをハウジング18の外側から当接させる。この状態において、例えば各内輪6を両外側から押圧して止め輪20で位置決め固定する。このとき、バネ性を有する各挟持部14rから各外輪8に矢印Ax方向の弾性力が作用し、当該各外輪8をアキシアル方向(軸方向)に押圧する。これにより、軸16とハウジング18との間に組込まれた2つの転がり軸受2は、所定の予圧が付加された状態となる。
この場合、矢印Ax方向への弾性力(外輪8への押圧力)は、各内輪6を押圧して止め輪20で位置決め固定する位置(押圧量)に応じて増減変更させることが可能である。例えば各内輪6の押圧量を大きくすれば、その分だけ矢印Ax方向への弾性力(外輪8への押圧力)が大きくなり、各転がり軸受2の予圧を高めることができる。これに対して、例えば各内輪6の押圧量を小さくすれば、その分だけ矢印Ax方向への弾性力(外輪8への押圧力)が小さくなり、各転がり軸受2の予圧を低くすることができる。
以上、本実施の形態によれば、例えば各転がり軸受2の回転中に軸16とハウジング18とが相対的に軸方向に変動しても、その変動状態に追従して各挟持部14rが弾性変形することで、各転がり軸受2に付加された予圧を一定状態に維持することができる。この結果、軸16とハウジング18とを回転振れの無い高い回転精度で相対的に回転動作させることが可能となる。
また、本実施の形態によれば、フランジ構成体14と外輪8との間に弾性体26を介在させたり(図1(a))、フランジ構成体14の一部に弾性を持たせた挟持部14rを構成するだけで(図1(b))、上述したような効果を得ることができる。このため、従来の転がり軸受(図4)に比べてフランジ構成体14に対する加工の手間を大幅に削減することが可能となり、その結果、軸受の製造コストを大幅に低減することができる。更に、従来のように皿バネ22(図4(d))やバネ24(図4(e))を挿入するスペースを軸方向に確保する必要が無いため、フランジ構成体14を軸方向(アキシアル方向)にコンパクト化させることができる。この結果、転がり軸受2のコンパクト化を実現することが可能となる。
なお、上述したような効果は、例えば図1(d)に示すように、各転がり軸受2の左右を反転して軸16とハウジング18との間に組込んだ場合も同様に実現することができる。この構成例では、挟持部14pを対向させるように2つの転がり軸受2をハウジング18の両内側に外装して、各外向フランジFrをハウジング18の内側から当接させる。この状態において、例えば各内輪6を両内側から押圧して止め輪20で位置決め固定する。このとき、バネ性を有する各挟持部14rから各外輪8に矢印Ax方向の弾性力が作用し、当該各外輪8をアキシアル方向(軸方向)に押圧する。これにより、軸16とハウジング18との間に組込まれた2つの転がり軸受2は、所定の予圧が付加された状態となる。
また、図1(c)の変形例として、例えば図2(a)には、軸16とハウジング18との間に、本実施の形態の転がり軸受2(フランジ構成体14が外装されたフランジ付き軸受2)と、フランジ構成体14を外装していない転がり軸受28(ストレート軸受28)とをそれぞれ1個ずつ組込んだ構成が示されている。この構成例では、バネ性を有する挟持部14rがストレート軸受2に対向するようにフランジ付き軸受2をハウジング18の外側から外装し、外向フランジFrをハウジング18の外側から当接させる。この状態において、フランジ付き軸受2の内輪6を止め輪20で位置決め固定する。このとき、内輪6を押圧しても良いし、或いは、押圧しないで内輪6を位置決めするだけでも良い。
一方、ストレート軸受2を軸16とハウジング18との間に組込んで、当該ストレート軸受2の外輪8をハウジング18のフランジ18fに当接させる。この状態において、例えば固定ボルト30を軸16のネジ部16nに螺合させ、当該固定ボルト16によりストレート軸受2の内輪6を矢印T方向(軸方向)に押圧する。このとき、内輪6に作用した押圧力は、当該ストレート軸受2の転動体10から外輪8に伝達され、外輪8をフランジ18fに圧接させる。この構成例においてハウジング18は軸方向に移動可能に構成されている場合を想定しているため、フランジ18fに外輪8の圧接力が加わると、その圧接力に応じてハウジング18が移動し、フランジ付き軸受2のフランジFrを押圧する。このとき、フランジ付き軸受2ではバネ性を有する挟持部14rから外輪8に矢印Ax方向の弾性力が作用し、当該外輪8をアキシアル方向(軸方向)に押圧する。
これにより、軸16とハウジング18との間に組込まれた2つの転がり軸受2,28は、所定の予圧が付加された状態となる。この場合、例えば各転がり軸受2,28の回転中に軸16とハウジング18とが相対的に軸方向に変動しても、その変動状態に追従して挟持部14rが弾性変形することで、転がり軸受2に付加された予圧を一定状態に維持することができる。この結果、軸16とハウジング18とを回転振れの無い高い回転精度で相対的に回転動作させることができる。
この場合、各転がり軸受2,28の予圧は、固定ボルト16でストレート軸受2の内輪6を矢印T方向(軸方向)に押圧する押圧量を調節するだけで、同時に増減変更させることができる。例えば固定ボルト16による内輪6への押圧量を大きくすれば、その分だけ各転がり軸受2,28の予圧を高めることができ、逆に押圧量を小さくすれば、その分だけ各転がり軸受2,28の予圧を低くすることができる。
なお、固定ボルト16とストレート軸受2の内輪6との間に弾性体(図示しない)を介在させても良い。こうすることで、ストレート軸受28の外輪8をフランジ18fに圧接する圧接力を一定に維持することが可能となる。この場合、例えば各転がり軸受2,28の回転中に軸16とハウジング18とが相対的に軸方向に変動しても、その変動状態に追従して挟持部14r及び図示しない弾性体が弾性変形することで、各転がり軸受2,28に付加された予圧を一定状態に維持することができる。この結果、軸16とハウジング18とを回転振れの無い高い回転精度で相対的に回転動作させることができる。
また、図1(c)の他の変形例として、ハウジング18にフランジ18fを突設する代わりに、例えば図2(b)に示すように、ストレート軸受28の外輪8に外向フランジ28fを突設させ、当該外向フランジ28fをハウジング18に当接させても良い。そして、この状態において、ストレート軸受28の内輪6を止め輪20で位置決め固定する。これにより、軸16とハウジング18との間に組込まれた2つの転がり軸受2,28は、所定の予圧が付加された状態となる。なお、この構成例において、フランジ付き軸受2に外装されたフランジ構成体14は、折返した挟持部14rで外輪8の片側面のみを挟持する構成となっているが、かかる構成でも上述した図2(a)と同様の効果を実現することができる。
なお、上述した実施の形態において、フランジ構成体14の外向フランジ4fをハウジング18に固定する方法について特に説明しなかったが、例えば外向フランジ4fとハウジング18とを互いに接着、溶着、ネジ止め、嵌合する方法などを適宜用いることが可能である。図2(c)には、ハウジング18に外向フランジ4fをネジ止めすることが可能なフランジ構成体14の構成例が示されている。この構成例のフランジ構成体14は、一例として周方向に等間隔で4つの外向フランジ4fが突設されていると共に、その間に4つの挟持部14p(バネ性を有する挟持部14r)が介在されている。
そして、各外向フランジ4fにそれぞれネジ止め用穴32が形成されており、当該外向フランジ4fをハウジング18に当接した状態で各ネジ止め用穴32を通してハウジング18に固定ネジ(図示しない)をねじ込むことにより、フランジ構成体14の外向フランジ4fをハウジング18に固定(締結)することができる。なお、同図(c)に示されたフランジ構成体14の構成は、あくまで一例であり、例えば外輪8の大きさやハウジング18の形状などに応じて、外向フランジ4f及び挟持部14p(バネ性を有する挟持部14r)の個数や大きさを任意に設定することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されることは無く、以下のように変更しても同様の効果を得ることができる。なお、ここでは、位置決め固定手段をそのまま押圧機構として兼用する構成を例示している。
第1の変形例として例えば図3(a)に示すように、位置決め固定手段を外輪8に外装可能な環状の弾性体34から成る押圧機構として構成しても良い。この構成例では、外輪8の外周に周方向に沿って連続した凹溝36を形成し、この凹溝36に弾性体34を固定する。この場合、弾性体34を湾曲させることで、当該弾性体34を後述するハウジング18に当接させた際に、アキシアル方向(軸方向)に弾性を有する構成としている。なお、弾性体34の材料としては、当該弾性体34をハウジング18に当接させた際に弾性を有するものであれば任意の材料(例えば、金属、樹脂など)を適用することができる。
この構成によれば、弾性体34の弾性力を外輪8に作用させて当該外輪8をアキシアル方向(軸方向)に押圧し、転がり軸受2に所定の予圧を付加した状態にすることができる。また、上述した実施の形態の構成に比べて、本変形例の構成は弾性体34を外輪8の凹溝36に固定するだけの構成であるため、固定の際の手間がかからず、部品点数も少なくて済むため、転がり軸受2の製造コストを大幅に低減させることができる。なお、凹溝36の大きさや深さ或いは弾性体34の厚さや大きさは、例えば外輪8の寸法やハウジング18の大きさや形状などに応じて任意に設定されるため、ここでは特に限定しない。
第2の変形例として例えば図3(b)に示すような構成としても良い。この変形例では、弾性体34を略U字状態に折り返すことで、当該弾性体34を後述するハウジング18に当接させた際に、アキシアル方向(軸方向)に弾性を有する構成としている。なお、他の構成及び効果は上述した第1の変形例と同様であるため、その説明は省略する。
第3の変形例として例えば図3(c)の構成例では、位置決め固定手段を、外輪8に外装可能な環状部材38に弾性体34を装着して構成した押圧機構としている。この構成例では、環状部材38は、弾性を有する材料で必ずしも形成する必要は無く、当該環状部材38に弾性体34を装着すれば良い。この構成例によれば、上述した各変形例と同様に、当該弾性体34を後述するハウジング18に当接させた際に、アキシアル方向(軸方向)に弾性を有する構成となる。なお、弾性体34としては、例えばゴムや樹脂、発泡材などを適用すれば良い。また、このような弾性体34を環状部材38に装着する方法としては、例えば接着や溶着、嵌合など各種の方法を適用することができる。
ここで第4の変形例として、上述した変形例の転がり軸受2を軸16とハウジング18との間に組込んで、これら部材相互を回転振れの無い高い回転精度で動作させる構成を例示する。ここでは、一例として図3(d)に示すように、湾曲した環状の弾性体34が外輪8に外装された転がり軸受2と、弾性体34を装着した環状部材38が外輪8に外装された転がり軸受2とを想定し、これら2つの転がり軸受2をハウジング18の両外側から外装し、各弾性体34をハウジング18の外側から当接させる。
この状態において、例えば各内輪6を両外側から押圧して止め輪20で位置決め固定する。このとき、各弾性体34から各外輪8に矢印Ax方向の弾性力が作用し、当該外輪8をアキシアル方向(軸方向)に押圧する。これにより、軸16とハウジング18との間に組込まれた2つの転がり軸受2は、所定の予圧が付加された状態となる。この場合、例えば各転がり軸受2の回転中に軸16とハウジング18とが相対的に軸方向に変動しても、その変動状態に追従して各弾性体34が弾性変形することで、各転がり軸受2に付加された予圧を一定状態に維持することができる。この結果、軸16とハウジング18とを回転振れの無い高い回転精度で相対的に回転動作させることが可能となる。
第5の変形例として例えば図3(e)の構成例では、位置決め固定手段を、内輪6を位置決めする部材(止め輪20)と内輪6との間に弾性体40を介在して構成した押圧機構としている。この場合、弾性体40としては、例えば波ワッシャ、ゴム、発泡材、樹脂などを適用することができるが、これ以外であっても、内輪6に対してアキシアル方向の押圧力を作用させることができるものであれば適用可能である。この構成例によれば、例えば転がり軸受2をハウジング18の外側から外装し、外向フランジFrをハウジング18の外側から当接させる。この状態において、例えば内輪6を外側から押圧して止め輪20で位置決め固定する。
このとき、止め輪20と内輪6との間に挟持された弾性体40が弾性変形することにより、当該弾性体40から内輪6に弾性力が作用し、内輪6をアキシアル方向(軸方向)に押圧する。これにより、軸16とハウジング18との間に組込まれた転がり軸受2は、所定の予圧が付加された状態となる。この場合、例えば転がり軸受2の回転中に軸16とハウジング18とが相対的に軸方向に変動しても、その変動状態に追従して弾性体40が弾性変形することで、転がり軸受2に付加された予圧を一定状態に維持することができる。この結果、軸16とハウジング18とを回転振れの無い高い回転精度で相対的に回転動作させることができる。また、このような効果を実現する構成として、既存の構成(止め輪20)をそのまま利用することができるため、部品点数が少なくて済むため、転がり軸受2の製造コストを大幅に低減させることができる。
第6の変形例として例えば図3(f)の構成例では、位置決め固定手段を、内輪6を位置決めする部材(止め輪20)に弾性を持たせて構成された押圧機構としている。この場合、止め輪20を湾曲させることで、当該止め輪20をハウジング18に当接させた際に、アキシアル方向(軸方向)に弾性を有する構成としている。なお、止め輪20の材料としては、当該止め輪20をハウジング18に当接させた際に弾性を有するものであれば任意の材料(例えば、金属、樹脂など)を適用することができる。この構成によれば、上述した第5の変形例と同様に、転がり軸受2を軸16とハウジング18との間に組込んで止め輪20で位置決め固定すると、当該止め輪20から内輪6に弾性力が作用して当該外輪8をアキシアル方向(軸方向)に押圧することで、転がり軸受2を所定の予圧が付加された状態にすることができる。なお、本変形例の効果は、上述した第5の変形例と同様であるため、その説明は省略する。
第7の変形例として例えば図3(g)に示すような構成としても良い。この変形例では、止め輪20を略U字状態に折り返すことで、当該止め輪20をハウジング18に当接させた際に、アキシアル方向(軸方向)に弾性を有する構成としている。なお、他の構成及び効果は上述した第6の変形例と同様であるため、その説明は省略する。
第8の変形例として例えば図3(h)の構成例では、位置決め固定手段を、内輪6を位置決めする環状部材(止め輪20)に弾性体42を装着して構成した押圧機構としている。この構成例では、環状部材(止め輪20)は、弾性を有する材料で必ずしも形成する必要は無く、当該環状部材(止め輪20)に弾性体42を装着すれば良い。この構成例によれば、上述した変形例(図3(e)〜(g))と同様に、当該弾性体42をハウジング18に当接させた際に、アキシアル方向(軸方向)に弾性を有する構成となる。なお、弾性体42としては、例えばゴムや樹脂、発泡材などを適用すれば良い。また、弾性体42を環状部材(止め輪20)に装着する方法としては、例えば接着や溶着、嵌合など各種の方法を適用することができる。なお、他の構成及び効果は、上述した第5の変形例と同様であるため、その説明は省略する。
また、上述した実施の形態(図1及び図2)では、位置決め固定手段(フランジ構成体14)を別途備えた転がり軸受2について説明したが、例えば図2(b)及び図4(b)に示すような転がり軸受4,28の外向フランジ4f,28fに弾性を持たせるように構成しても良い。例えば外向フランジ4f,28fに弾性体(図示しない)を装着させたり、或いは、外向フランジ4f,28fを湾曲又は略U字状にすることで、当該外向フランジ4f,28fをハウジング18に当接させた際に、アキシアル方向(軸方向)に弾性を有する構成としても良い。
(a)は、本発明の一実施の形態に係る転がり軸受の構成例を示す断面図、(b)は、本発明の一実施の形態に係る転がり軸受の他の構成例を示す断面図、(c)は、本発明の一実施の形態に係る転がり軸受をハウジングと軸との間に介在させた構成例を示す断面図、(d)は、本発明の一実施の形態に係る転がり軸受をハウジングと軸との間に介在させた他の構成例を示す断面図。 (a)は、図1(c)の変形例を示す断面図、(b)は、図1(c)の他の変形例を示す断面図、(c)は、フランジ構成体の平面図。 (a)は、本発明の第1の変形例に係る転がり軸受の構成示す断面図、(b)は、本発明の第2の変形例に係る転がり軸受の構成を示す断面図、(c)は、本発明の第3の変形例に係る転がり軸受の構成を示す断面図、(d)は、本発明の第4の変形例に係る転がり軸受をハウジングと軸との間に介在させた構成例を示す断面図、(e)は、本発明の第5の変形例に係る転がり軸受の構成を示す断面図、(f)は、本発明の第6の変形例に係る転がり軸受の構成を示す断面図、(g)は、本発明の第7の変形例に係る転がり軸受の構成を示す断面図、(h)は、本発明の第8の変形例に係る転がり軸受の構成を示す断面図。 (a)は、従来の転がり軸受の構成例を示す断面図、(b)は、従来の転がり軸受の他の構成例を示す断面図、(c)は、従来の転がり軸受をハウジングと軸との間に介在させた構成例を示す断面図、(d)は、従来の予圧付加方法を説明するための構成例を示す断面図、(e)は、従来の他の予圧付加方法を説明するための構成例を示す断面図。
符号の説明
2 転がり軸受
6 内輪
8 外輪
10 転動体
12 保持器
14 フランジ構成体
16 軸
18 ハウジング
20 止め輪

Claims (9)

  1. 互いに相対回転可能に対向した内輪及び外輪と、内外輪間に転動自在に配列された複数の転動体とを備えた転がり軸受において、
    当該転がり軸受を相対回転する部材間に組込んだ際に、内輪及び外輪の少なくとも一方を押圧して、所定の予圧が付加された状態に維持する押圧機構が設けられていることを特徴とする転がり軸受。
  2. 転がり軸受には、当該転がり軸受を相対回転する部材間に位置決めして固定する位置決め固定手段が設けられており、押圧機構は、位置決め固定手段の少なくとも一部に施されていることを特徴とする請求項1に記載の転がり軸受。
  3. 位置決め固定手段は、外輪に外装可能で且つ相対回転する部材間に外輪を位置決めするフランジが突設されたフランジ構成体を具備していると共に、
    押圧機構は、フランジ構成体と外輪との間に弾性体を介在して構成され、当該弾性体の弾性力により外輪を押圧することを特徴とする請求項2に記載の転がり軸受。
  4. 位置決め固定手段は、外輪に外装可能で且つ相対回転する部材間に外輪を位置決めする外向フランジが突設されたフランジ構成体を具備していると共に、
    押圧機構は、フランジ構成体の一部に弾性を持たせて構成され、これにより外輪を押圧することを特徴とする請求項2に記載の転がり軸受。
  5. 位置決め固定手段は、外輪に外装可能な弾性体から成る押圧機構として構成され、弾性体の弾性力により外輪を押圧することを特徴とする請求項2に記載の転がり軸受。
  6. 位置決め固定手段は、外輪に外装可能な部材に弾性体を装着して構成された押圧機構であり、弾性体の弾性力により外輪を押圧することを特徴とする請求項2に記載の転がり軸受。
  7. 位置決め固定手段は、内輪を位置決めする部材と内輪との間に弾性体を介在して構成された押圧機構であり、弾性体の弾性力により内輪を押圧することを特徴とする請求項2に記載の転がり軸受。
  8. 位置決め固定手段は、内輪を位置決めする部材に弾性を持たせて構成された押圧機構であり、当該押圧機構の弾性力により内輪を押圧することを特徴とする請求項2に記載の転がり軸受。
  9. 位置決め固定手段は、内輪を位置決めする部材に弾性体を装着して構成された押圧機構であり、弾性体の弾性力により内輪を押圧することを特徴とする請求項2に記載の転がり軸受。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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