JP5035528B2 - シリンダ装置の製造方法及び製造装置 - Google Patents
シリンダ装置の製造方法及び製造装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5035528B2 JP5035528B2 JP2007226730A JP2007226730A JP5035528B2 JP 5035528 B2 JP5035528 B2 JP 5035528B2 JP 2007226730 A JP2007226730 A JP 2007226730A JP 2007226730 A JP2007226730 A JP 2007226730A JP 5035528 B2 JP5035528 B2 JP 5035528B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base shell
- axis
- curl
- swing
- eccentric sleeve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Description
ところで、一般に、シリンダ装置の一種である複筒式の油圧緩衝器においては、ベースバルブが、インナーチューブによってベースシェルの底部に押付けられて固定されるため、インナーチューブに、ベースバルブを固定するための残留軸力を付与する必要がある。揺動カール加工時には、軸方向荷重が必然的に加えられるが、これによる残留軸力では不足するため、さらに荷重を加えることとなる。これには、プッシュロッドにより荷重を加える方法とカール型により荷重を加える方法がある。
本発明のうち請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のシリンダ装置の製造方法において、揺動カール型を、すりこぎ状の揺動運動1サイクルに対して、ベースシェルの一軸平面内における揺動運動をNサイクル(ただし、N>1)で複合揺動運動させることを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明のうち請求項3に記載の発明は、シリンダ装置の有底筒形のベースシェルの開口端部が揺動カール加工されるシリンダ装置の製造装置であって、ベースシェルを保持する保持手段と、保持手段によって保持されたベースシェルに対して同一軸線上に配置されるプッシュロッドと、中央にプッシュロッドを挿通可能な貫通穴が形成されると共に、貫通穴に対して同軸の内筒部と底部との間に環状曲面によって構成される成形部が形成される揺動カール型と、保持手段によって保持されたベースシェルの開口端部を揺動カール型の成形部に押圧させる押圧手段と、揺動カール型を、ベースシェルの軸L0を中心に揺動角度θ1ですりこぎ状に揺動運動させながら、ベースシェルの一軸平面内で揺動カール型の軸L1に対して揺動角度θ2で揺動運動させて、この揺動カール型を、ベースシェルの軸L0を中心とする揺動角度θ1のすりこぎ状の揺動運動とベースシェルの一軸平面内における揺動角度θ2の揺動運動とが組合わされた複合揺動運動させる複合揺動機構と、を具備することを特徴とする。
本発明のうち請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のシリンダ装置の製造装置において、複合揺動機構は、ベースシェルの軸L0に対して揺動角度θ1で傾斜する軸L1を有し、ベースシェルの軸L0の回りに偏心回転可能に設けられる内偏心スリーブと、内偏心スリーブの軸L1に対して揺動角度θ2で傾斜する軸L2を有し、内偏心スリーブの軸L1の回りに偏心回転可能に設けられる外偏心スリーブと、中央に揺動カール型を保持して、外偏心スリーブの軸L2を回転中心として回転可能に設けられる型ホルダと、駆動源の回転駆動力を内偏心スリーブ及び外偏心スリーブに伝達して、内偏心スリーブをベースシェルの軸L0の回りに回転駆動させると共に外偏心スリーブを内偏心スリーブの軸L1の回りに回転駆動させる駆動力伝達機構と、を具備することを特徴とする。
本発明のうち請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のシリンダ装置の製造装置において、駆動力伝達機構は、外偏心スリーブに固定される太陽歯車と、内偏心スリーブに固定される遊星キャリアと、遊星キャリアに配設される遊星歯車と、軸回りの回転が阻止される外輪歯車とによって構成される遊星歯車機構を含み、内偏心スリーブの1回転に対して、外偏心スリーブがN回転(ただし、N>1)されることを特徴とする。
請求項3〜5に記載のシリンダ装置の製造装置によれば、ベースシェルの開口端部が揺動カール加工されるシリンダ装置の製造装置において、インナーチューブに作用する残留軸力のばらつきが小さいシリンダ装置をより効率的に製造する装置を提供することができる。
本実施形態のシリンダ装置の製造装置1は、ベースシェル2の軸L0を中心とする揺動角度θ1のすりこぎ状の揺動運動とベースシェル2の一軸平面内(図1及び図2における紙面内)における揺動角度θ2の揺動運動とが組合わされた複合揺動運動をする揺動カール型3により、ベースシェル2の開口端部2aを揺動カール加工するものである。なお、揺動角度θ1及び揺動角度θ2は、1〜2degであることが望ましい。
まず、ワーク保持部4(保持手段)によってベースシェル2を保持する。次に、油圧シリンダ6によってプッシュロッド5を駆動して、オイルシール28をベースシェル2の開口端部2aに押込む。これにより、ロッドガイド29がオイルシール28を介してインナーチューブ30に押付けられ、インナーチューブ30には軸力が発生する。次に、ベースシェル2の開口端部2aを揺動カール型3の成形部3dに係合させる。この状態で、プッシュロッド5によってインナーチューブ30に軸力を作用させながら、揺動カール型3によってベースシェル2の開口端部2aを揺動カール加工する。これにより、ベースシェル2の開口端部2aはカール形に成形される。
揺動カール型3は、ワーク保持部4によって保持されるベースシェル2の軸L0の回りに揺動角度1deg(θ1)ですりこぎ揺動運動しながら、1回(1サイクル)のすりこぎ揺動運動につき、揺動角度1deg(θ2)で4回(4サイクル)の平面内揺動運動をする。言い換えると、揺動カール型3は、1回(1サイクル)のすりこぎ揺動運動につき、揺動角度θが2deg(θ1+θ2)〜0deg(θ1-θ2)の間で変動する平面内揺動運動を4回(4サイクル)するような複合揺動運動をする。
本実施形態によれば、揺動カール型3を、ワーク保持部4によって保持されるベースシェル2の軸L0の回りに揺動角度θ1ですりこぎ揺動運動させながら、1回(1サイクル)のすりこぎ揺動運動につき、揺動角度θ2でN回(N>1)の平面内揺動運動をするような複合揺動運動させ、この揺動カール型3により、ベースシェル2の開口端部2aが揺動カール加工される。
したがって、揺動カール型3が平面内揺動運動を行う平面におけるベースシェル2の開口端部2aの左右の部分は、揺動カール型3の成形部3dによってカール形に成形され、この開口端部2aの左右の部分には、外側から内側へ巻き込むような力(メタルフロー)が発生し、これにより、当該開口端部2aの左右の部分は、外側から内側へ巻き込むように塑性流動される。
これにより、本実施形態によれば、従来の揺動カール加工のようにプレス成形による成形だけでベースシェル2の開口端部2aをカール加工するものではなく、開口端部2aを外側から内側へ巻き込むように塑性流動させるので、ベースシェル2の開口端部2aの揺動カール加工後のスプリングバックが抑制され、揺動カール加工により得られるインナーチューブ30に作用させる残留軸力を確保することができる。インナーチューブ30に要求される残留軸力はシリンダ装置ごとに規定されていることから、プッシュロッド5の加圧力による残留軸力に対する揺動カール加工による残留軸力の比率を従来の同程度から2倍程度へ増大され、インナーチューブ30に作用する残留軸力のばらつきが小さいシリンダ装置をより効率的に得ることができる。
Claims (5)
- シリンダ装置の有底筒形のベースシェルの開口端部が揺動カール加工されるシリンダ装置の製造方法であって、
揺動カール型を、前記ベースシェルの軸L0を中心に揺動角度θ1ですりこぎ状に揺動させながら、前記ベースシェルの一軸平面内で前記揺動カール型の軸L1に対して揺動角度θ2で揺動させ、
前記ベースシェルの軸L0を中心とする揺動角度θ1の前記すりこぎ状の揺動運動と前記ベースシェルの一軸平面内における揺動角度θ2の揺動運動とが組合わされた複合揺動運動をする前記揺動カール型により、前記ベースシェルの開口端部を揺動カール加工することを特徴とするシリンダ装置の製造方法。 - 前記揺動カール型を、前記すりこぎ状の揺動運動1サイクルに対して、前記ベースシェルの一軸平面内における揺動運動をNサイクル(ただし、N>1)で複合揺動運動させることを特徴とする請求項1に記載のシリンダ装置の製造方法。
- シリンダ装置の有底筒形のベースシェルの開口端部が揺動カール加工されるシリンダ装置の製造装置であって、
前記ベースシェルを保持する保持手段と、
前記保持手段によって保持された前記ベースシェルに対して同一軸線上に配置されるプッシュロッドと、
中央に前記プッシュロッドを挿通可能な貫通穴が形成されると共に、前記貫通穴に対して同軸の内筒部と底部との間に環状曲面によって構成される成形部が形成される揺動カール型と、
前記保持手段によって保持された前記ベースシェルの開口端部を前記揺動カール型の成形部に押圧させる押圧手段と、
前記揺動カール型を、前記ベースシェルの軸L0を中心に揺動角度θ1ですりこぎ状に揺動運動させながら、前記ベースシェルの一軸平面内で前記揺動カール型の軸L1に対して揺動角度θ2で揺動運動させて、この揺動カール型を、前記ベースシェルの軸L0を中心とする揺動角度θ1の前記すりこぎ状の揺動運動と前記ベースシェルの一軸平面内における揺動角度θ2の揺動運動とが組合わされた複合揺動運動させる複合揺動機構と、
を具備することを特徴とするシリンダ装置の製造装置。 - 前記複合揺動機構は、
前記ベースシェルの軸L0に対して揺動角度θ1で傾斜する軸L1を有し、前記ベースシェルの軸L0の回りに偏心回転可能に設けられる内偏心スリーブと、
前記内偏心スリーブの軸L1に対して揺動角度θ2で傾斜する軸L2を有し、前記内偏心スリーブの軸L1の回りに偏心回転可能に設けられる外偏心スリーブと、
中央に前記揺動カール型を保持して、前記外偏心スリーブの軸L2を回転中心として回転可能に設けられる型ホルダと、
駆動源の回転駆動力を前記内偏心スリーブ及び前記外偏心スリーブに伝達して、前記内偏心スリーブを前記ベースシェルの軸L0の回りに回転駆動させると共に前記外偏心スリーブを前記内偏心スリーブの軸L1の回りに回転駆動させる駆動力伝達機構と、
を具備することを特徴とする請求項3に記載のシリンダ装置の製造装置。 - 前記駆動力伝達機構は、前記外偏心スリーブに固定される太陽歯車と、前記内偏心スリーブに固定される遊星キャリアと、前記遊星キャリアに配設される遊星歯車と、軸回りの回転が阻止される外輪歯車とによって構成される遊星歯車機構を含み、前記内偏心スリーブの1回転に対して、前記外偏心スリーブがN回転(ただし、N>1)されることを特徴とする請求項4に記載のシリンダ装置の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007226730A JP5035528B2 (ja) | 2007-08-31 | 2007-08-31 | シリンダ装置の製造方法及び製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007226730A JP5035528B2 (ja) | 2007-08-31 | 2007-08-31 | シリンダ装置の製造方法及び製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009056494A JP2009056494A (ja) | 2009-03-19 |
JP5035528B2 true JP5035528B2 (ja) | 2012-09-26 |
Family
ID=40552726
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007226730A Active JP5035528B2 (ja) | 2007-08-31 | 2007-08-31 | シリンダ装置の製造方法及び製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5035528B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104061272A (zh) * | 2013-03-22 | 2014-09-24 | 株式会社万都 | 阻尼力可变阀组件和具有该阀组件的阻尼力可变减震器 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10216893A (ja) * | 1997-01-31 | 1998-08-18 | Aisin Seiki Co Ltd | 管材のフランジ加工装置及びその方法 |
JP4100783B2 (ja) * | 1998-10-14 | 2008-06-11 | 株式会社ショーワ | 油圧緩衝器の組立方法及び装置 |
JP4735320B2 (ja) * | 2006-02-17 | 2011-07-27 | 日産自動車株式会社 | ヘミング加工装置およびヘミング加工装置の点検方法 |
JP2008298213A (ja) * | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Hitachi Ltd | シリンダ装置の製造方法及び装置 |
-
2007
- 2007-08-31 JP JP2007226730A patent/JP5035528B2/ja active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104061272A (zh) * | 2013-03-22 | 2014-09-24 | 株式会社万都 | 阻尼力可变阀组件和具有该阀组件的阻尼力可变减震器 |
CN104061272B (zh) * | 2013-03-22 | 2016-06-15 | 株式会社万都 | 阻尼力可变阀组件和具有该阀组件的阻尼力可变减震器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009056494A (ja) | 2009-03-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2006108342A1 (fr) | Came rainuree | |
WO2018043398A1 (ja) | 電動機付き波動歯車減速機 | |
JP2009191938A (ja) | スタータ | |
JP2016048098A (ja) | 偏心揺動型歯車装置及びそのトルク調整方法 | |
JP2016035325A (ja) | アクチュエータ | |
JP5035528B2 (ja) | シリンダ装置の製造方法及び製造装置 | |
JP2010075955A (ja) | かしめ保持方法、かしめ保持構造、かしめ加工用ローラ、かしめ加工機、及びかしめ保持用ワーク | |
JP4954209B2 (ja) | 歯車装置 | |
JP7068102B2 (ja) | ハイポサイクロイド減速機 | |
JP2024045301A (ja) | 操舵補助装置 | |
JP2009114959A (ja) | クランク装置 | |
JP2006500222A (ja) | 筒状ワークピース、特にショックアブソーバ・ピストンロッド及びその種のワークピースの製造方法と装置 | |
CN104929938A (zh) | 一种旋转式压缩机 | |
US8840513B2 (en) | Speed reducer, robot hand and robot | |
JP5450373B2 (ja) | 環状波付け装置 | |
CN107709733A (zh) | 内燃机的可变压缩比机构 | |
JP2016048099A (ja) | 偏心揺動型歯車装置及びそのトルク調整方法 | |
JP2010099729A (ja) | 逐次成形装置およびその方法 | |
JP2000055146A (ja) | ハーモニックドライブ式変速機 | |
CN101806245B (zh) | 动力传递机构 | |
JP5946710B2 (ja) | 偏心揺動型歯車装置 | |
CN105697716A (zh) | 滚柱活齿减速机 | |
JP6446101B2 (ja) | 偏心揺動型歯車装置 | |
JP2010159738A (ja) | 可変バルブタイミング装置 | |
JP5056719B2 (ja) | 逐次成形装置およびその方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20090907 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20090907 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100825 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120518 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120523 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120619 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5035528 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |