JP2010159738A - 可変バルブタイミング装置 - Google Patents

可変バルブタイミング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010159738A
JP2010159738A JP2009133883A JP2009133883A JP2010159738A JP 2010159738 A JP2010159738 A JP 2010159738A JP 2009133883 A JP2009133883 A JP 2009133883A JP 2009133883 A JP2009133883 A JP 2009133883A JP 2010159738 A JP2010159738 A JP 2010159738A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
variable valve
valve timing
roller
internal gear
timing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009133883A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5288312B2 (ja
Inventor
Koji Sato
光司 佐藤
Takahide Saito
隆英 齋藤
Yumiko Mineno
弓子 峰野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2009133883A priority Critical patent/JP5288312B2/ja
Priority to PCT/JP2009/064175 priority patent/WO2010018821A1/ja
Priority to DE112009001968T priority patent/DE112009001968T5/de
Publication of JP2010159738A publication Critical patent/JP2010159738A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5288312B2 publication Critical patent/JP5288312B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】電動モータの回転を減速機構のみでカムシャフトに伝達する先に開発した可変バルブタイミング装置で、ローラが内歯車のカム山の頂部を通過するときに過大な接触圧力が生じないようにすることである。
【解決手段】内歯車8のカム山8aの頂部を切欠いて、偏心軸部の外径面に外嵌された玉軸受6の外輪6aと転接するローラ9がカム山8aの頂部を通過するときに、これらの間に隙間δが形成されるようにすることにより、電動モータの回転を減速機構のみでカムシャフトに伝達する先に開発した可変バルブタイミング装置で、ローラ9がカム山8aの頂部を通過するときに過大な接触圧力が生じないようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、エンジンの吸気バルブや排気バルブの開閉タイミングを変更する可変バルブタイミング装置に関するものである。
自動車の運転状況に応じて、エンジンの吸気バルブと排気バルブの一方または両方のバルブの開閉タイミングを変更する可変バルブタイミング装置は、油圧を駆動源として、エンジンの回転とバルブを駆動するカムシャフトの回転との位相を変更する油圧式のものが多いが、油圧式のものは、寒冷時やエンジン始動時に油圧が不足したり、油圧制御の応答性が低下したりして、可変バルブタイミング制御精度が低下することから、アクチュエータとして電動モータを用いた電動式のものが提案されている。
このような電動式の可変バルブタイミング装置としては、図9(a)、(b)に示すように、エンジンのバルブを駆動するカムシャフト51と、エンジンから回転を伝達され、カムシャフト51を回転駆動するスプロケット52とを、相対回転可能に同軸上に配置して、カムシャフト51と同軸上に配置した電動モータ53の出力軸54の回転を減速機構55とリンク機構56を介してカムシャフト51に伝達し、カムシャフト51をスプロケット52に対して相対回転させて、両者の回転位相差を変化させ、バルブの開閉タイミングを変更するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
前記減速機構55は、電動モータ53の出力軸54の偏心軸部54aに軸受で回転自在に支持された内歯車57の歯の一部が、スプロケット52と一体化したハウジング58に設けた外歯車59と噛み合うようにして、出力軸54をスプロケット52に対して相対回転させたときに、内歯車57が偏心軸部54aの回りに回転するようにしたものであり、この内歯車57の回転をガイドプレート60に伝達し、さらに、ガイドプレート60の回転を、アーム56a、56bで構成されるリンク機構56を介して、カムシャフト51と一体回転するカムプレート51aに伝達し、カムシャフト51をスプロケット52に対して相対回転させるようにしている。
特開2008−57349号公報
特許文献1に記載された電動式の可変バルブタイミング装置は、電動モータの回転をカムシャフトに伝達する機構が、減速機構とリンク機構を組み合わせた複雑な構造となり、装置をコンパクトに設計できない問題がある。
この問題に対して、本発明者らは、電動モータの出力軸の回転をカムシャフトに伝達する減速機構を、電動モータの出力軸に円形断面の偏心軸部を設け、スプロケットと一体化したハウジングの円筒部の内径面に複数のカム山を形成した内歯車を偏心軸部と対向させて設け、これらの対向する偏心軸部の外径面と内歯車とに転接する複数のローラを保持するポケットを設けた環状の保持器部を有する中間軸をカムシャフトと同軸上に配置して、電動モータの出力軸を回転させたときに、ポケットに保持されたローラが偏心軸部の外径面に沿って公転するようにし、これらのローラの公転を中間軸を介してカムシャフトに伝達する可変バルブタイミング装置を先に出願している(特願2008−215547)。
この先に開発した可変バルブタイミング装置は、電動モータの回転を減速機構のみでカムシャフトに伝達することができ、コンパクトな設計が可能であるが、偏心軸部の外径面に転接するローラが内歯車のカム山の頂部を通過するときに、尖ったカム山の頂部と大きな接触圧力で接触し、異音が発生することがある。また、過大な接触圧力によってカム山にクラックが発生する恐れもある。さらに、内歯車に尖ったカム山を加工するブローチ等の工具やプレス打ち抜き、型鍛造等の金型の形状を作り難い問題もある。プレス打ち抜きで加工する場合は、金型の寿命も短くなる。
そこで、本発明の課題は、電動モータの回転を減速機構のみでカムシャフトに伝達する先に開発した可変バルブタイミング装置で、ローラが内歯車のカム山の頂部を通過するときに過大な接触圧力が生じないようにすることである。
上記の課題を解決するために、本発明は、エンジンの吸気バルブおよび排気バルブの少なくとも一方のバルブを駆動するカムシャフトと、エンジンから回転を伝達され、前記カムシャフトを回転駆動するスプロケットとを、相対回転可能に同軸上に配置して、前記カムシャフトと同軸上に配置した電動モータの出力軸の回転を減速機構を介して前記カムシャフトに伝達し、前記カムシャフトの前記スプロケットに対する回転位相差を変化させて、前記バルブの開閉タイミングを変更するようにし、前記減速機構を、前記電動モータの出力軸に円形断面の偏心軸部を設け、前記スプロケットと一体化したハウジングの円筒部の内径面に、複数のカム山を円周方向に等ピッチで形成した内歯車を前記偏心軸部と対向させて設け、これらの対向する偏心軸部の外径面と内歯車とに転接する複数のローラを保持するポケットを設けた環状の保持器部を有する中間軸を前記カムシャフトと同軸上に配置して、前記環状の保持器部を円周方向に等ピッチで分割したときの分割点の数が、前記カム山の数と1つだけ異なる分割点の全ての位置または一部の間引いた位置に、前記ローラを保持するポケットを設けて、前記カム山の1ピッチ分の形状を、前記電動モータの出力軸を回転させたときに、前記ポケットに保持されたローラが前記偏心軸部の外径面に沿って公転する軌跡の外径側包絡線と合致させて、これらのローラの公転を前記中間軸を介して前記カムシャフトに伝達するものとした可変バルブタイミング装置において、前記内歯車のカム山の頂部で、前記偏心軸部の外径面と転接するローラとの間に隙間が形成されるようにした構成を採用した。
すなわち、内歯車のカム山の頂部で、偏心軸部の外径面と転接するローラとの間に隙間が形成されるようにすることにより、電動モータの回転を減速機構のみでカムシャフトに伝達する先に開発した可変バルブタイミング装置で、ローラが内歯車のカム山の頂部を通過するときに過大な接触圧力が生じないようにした。
前記内歯車のカム山の頂部で前記ローラとの間に隙間を形成する手段を、前記カム山の頂部を切欠くものとすることにより、容易にローラとの間に隙間を形成することができる。また、内歯車にカム山を加工するブローチ等の工具やプレス打ち抜き、型鍛造等の金型の形状を作り易くすることもできる。プレス打ち抜きで加工する場合は、金型の寿命も延長することができる。
前記カム山の頂部の切欠き形状は、フラットな形状とすることができる。
前記カム山の頂部の切欠き形状は、内径側へ凸または凹のR形状とすることもできる。
前記ハウジングの円筒部の内径面の内歯車を、円筒部の内径面に内嵌固定された別体の内歯車で形成することにより、内歯車の加工を容易にすることができる。
前記別体の内歯車のカム山は、ブローチ研削加工、プレス打ち抜き加工または型鍛造加工のいずれかで形成することができる。
前記内歯車のカム山の部分を高周波焼入れすることにより、カム山の強度や耐摩耗性を向上させることができる。
中間軸の保持器部において、ポケット内のローラは転動できるように、通常、そのポケットの周方向両方向の内面との間で隙間が形成された状態で保持されている。前記中間軸の保持器部がそのポケット内のローラを周方向両側から押圧する状態で支持する弾性部材を備えた構成とすると、弾性部材により周方向両側から支持されたローラが中間軸の保持器部のポケット内で確実に支持され、ローラの挙動を安定させることができる。
中間軸の保持器部が前記弾性部材を備えた構成を採用した場合、前記中間軸の保持器部のポケットの周方向に対向する両内壁に前記弾性部材の収納凹部が形成された構成を採用することができる。このようにすると、収納凹部内に弾性部材を収めることで、中間軸の保持器部に弾性部材を容易に配置することができる。
また、ローラを支持する前記弾性部材がコイルばねであれば、ローラと接する端部に応力が集中しにくく、折損した場合であっても、直ちに機能が完全に失われず好ましい。
前記内歯車のカム山の頂部のローラとの間に隙間が形成される部分は、運転中、ローラの衝突による、衝撃や振動を吸収するために、緩衝材料をコーティングすることができる。
本発明の可変バルブタイミング装置は、内歯車のカム山の頂部で、偏心軸部の外径面と転接するローラとの間に隙間が形成されるようにしたので、電動モータの回転を減速機構のみでカムシャフトに伝達する先に開発した可変バルブタイミング装置で、ローラが内歯車のカム山の頂部を通過するときに過大な接触圧力が生じないようにし、異音の発生やカム山でのクラックの発生を防止することができる。
実施例1の可変バルブタイミング装置を示す縦断面図 図1のX−X線に沿った断面図 図2の要部を拡大して示す断面図 図3のカム山の頂部に緩衝材料をコーティングした状態を示す断面図 a、bは、それぞれ図3のカム山の切欠き形状の変形例を示す断面図 実施例2の可変バルブタイミング装置を示す横断面図 図6の要部を拡大して示す断面図 図7のY−Y線に沿った断面図 aは従来の可変バルブタイミング装置を示す縦断面図、bはaのZ−Z線に沿った断面図
以下、この発明に係る可変バルブタイミング装置の実施例1を図1〜図5に基づいて説明する。
この実施例1は、図1に示すように、エンジンの吸気バルブ(図示省略)を駆動するカムシャフト1と、エンジンから回転を伝達され、カムシャフト1を回転駆動するスプロケット2とを、相対回転可能に同軸上に配置し、カムシャフト1と同軸上に配置した電動モータ3の出力軸4の回転を減速機構5を介してカムシャフト1に伝達し、カムシャフト1のスプロケット2に対する回転位相差を変化させて、吸気バルブの開閉タイミングを変更するものである。
図1および図2に示すように、前記減速機構5は、電動モータ3の出力軸4に円形断面の偏心軸部4aを設けて、この偏心軸部4aに玉軸受6を外嵌固定し、スプロケット2と一体化したハウジング7の円筒部7aの内径面に、複数のカム山8aを形成した別体の内歯車8を、玉軸受6の外輪6aの外径面と対向するように内嵌固定して、これらの対向する外輪6aの外径面と内歯車8とに転接する複数のローラ9を保持するポケット10aを設けた環状の保持器部10bを有する中間軸10をカムシャフト1と同軸上に配置し、その中間軸10をスプライン11によってカムシャフト1に連結したものであり、後述するメカニズムによって、電動モータ3の出力軸4の回転を中間軸10を介してカムシャフト1に伝達する。
前記電動モータ3の出力軸4は、負の隙間を設定した玉軸受12によってハウジング7の円筒部7aの片側に設けられた内向きの鍔部7bに支持され、中間軸10は4点接触タイプの玉軸受13によって、内歯車8の延長円筒部を介してハウジング7に支持されており、負の隙間を設定した玉軸受12の回転抵抗によってカムシャフト1から出力軸4への逆入力が抑制されるとともに、4点接触タイプの玉軸受13によって、中間軸10の振れ回りが抑制される。また、偏心軸部4aの偏心側には、出力軸4の軸心の回りの重量バランスを調整するバランス調整部としての貫通孔4bが設けられている。
前記内歯車8のカム山8aの部分は、ブローチ研削加工によって加工され、高周波焼入れを施されている。カム山8aの加工は、プレス打ち抜き加工や型鍛造加工で行うこともできる。このカム山8aは円周方向に等ピッチで29個形成され、ローラ9を保持するポケット10aは、環状の保持器部10bを円周方向に等ピッチで30分割したときの分割点に対して1つおきに間引いた15箇所の位置に設けられており、分割点の数がカム山8aよりも1つだけ多くなっている。また、カム山8aの1ピッチ分の形状は、出力軸4を回転させたときに、ポケット10aに保持されたローラ9が偏心軸部4aに外嵌された玉軸受6の外輪6aの外径面に沿って公転する軌跡の外径側包絡線と合致している。
図3に拡大して示すように、前記内歯車8のカム山8aの頂部はフラットな形状に切欠かれており、ポケット10aに保持されて玉軸受6の外輪6aと転接するローラ9がカム山8aの頂部を通過するときに、これらの間に隙間δが形成されるようになっている。したがって、ローラ9がカム山8aの頂部を通過するときに過大な接触圧力が生じることはない。
また、内歯車8のカム山8aの頂部でのローラ9との間に隙間δが形成される部分は、ローラ9が通過する際、ローラ9の衝突による衝撃や振動を吸収するために、緩衝材料14をコーティングすることができる(図4参照)。
緩衝材料14のコーティングによって、ローラ9の衝撃および振動による内歯車8のカム山8aの頂部の磨耗を低減することができるので、内歯車8の寿命を延ばすことができる。緩衝材料14としては、例えば、ウレタン樹脂、合成ゴムなどが挙げられる。
図5(a)、(b)は、前記カム山8aの頂部の切欠き形状の変形例を示す。図5(a)は、切欠き形状を内径側へ凹のR形状としたもの、図5(b)は、内径側へ凸のR形状としたものである。
以下に、前記減速機構5の減速メカニズムを説明する。図2に矢印で示したように、出力軸4が時計回りに回転し、偏心した外輪6aの外径面とカム山8aが形成された内歯車8との環状空間の極小部Aが時計回りに0°の位置、極大部Bが180°の位置にあるとすると、出力軸4の回転に伴って、極小部Aと極大部Bは時計回りに移動し、環状空間の右半分は狭くなる傾向、環状空間の左半分は広くなる傾向となる。このため、環状空間の右半分に存在するローラ9は内歯車8のカム山8aを下る外径方向へ、環状空間の左半分に存在するローラ9はカム山8aを上る内径方向へ移動し、図中に矢印で示すように、ローラ9を保持する中間軸10の保持器部10bは、出力軸4と同じ時計回りに回転する。
この実施例1では、保持器部10bの分割点の数Nがカム山8aの数よりも1つだけ多いので、出力軸4が1回転すると各ローラ9はカム山8aの1ピッチ分だけ時計回りに公転し、出力軸4と中間軸10の減速比は、分割点の数Nと等しくなる。なお、分割点の数Nがカム山8aの数よりも1つだけ少ない場合は、各ローラ9は反時計回りに公転し、中間軸10は出力軸4と逆方向に回転する。
この発明に係る可変バルブタイミング装置の実施例2を図6から図8に基づいて説明する。
この実施例2は、中間軸10の保持器部10bがそのポケット10a内のローラ9を周方向両側から押圧する状態で支持する弾性部材を備える点で、前述の実施例1と相違しており、その他の構成は実施例1と同様であり、同一に考えられる構成に同符号を用いて、その構成、作用効果の説明を省略する。
実施例2では、中間軸10の保持器部10bは、そのポケット10aの周方向に対向する両内壁に弾性部材であるコイルばね15の収納凹部16が形成されている。コイルばね15は圧縮状態で収納凹部16に入れられ、その復元力により、ポケット10a内のローラ9を周方向両側から押圧する。
弾性部材としては、必ずしもコイルばね15である必要はなく、ローラ9を周方向両側から押圧することができるものを適用可能である。コイルばね15であれば、ローラと接する端部に応力が集中しにくく、折損した場合であっても、直ちに機能が完全に失われず好ましい。
この収納凹部16は、図7に示すように、保持器部10bの周方向保持器部10bの径方向外側に開放している。このため、ポケット10a内にローラ9を保持した状態で、コイルばね15を収納凹部16に径方向外側から容易に入れることができる。
また、収納凹部16の周方向を向く内面および軸方向を向く内側面で形成される2箇所の角部17(図8参照)がアール形状をなし、応力集中による保持器部10bのクラックの発生を防止している。
さらに、収納凹部16の軸方向を向く内側面およびポケット10aの周方向の内面で形成される2箇所の角部18もアール形状をなしている。これにより、運転時、角部18にローラ9が触れて傷付くことが防止される。
この実施例2では、この収納凹部16内のコイルばね15がポケット10a内のローラ9を周方向両側から押圧する状態で確実に支持するので、ポケット10a内でのローラの挙動が安定する。これにより、運転中の振動の発生を抑制することが可能となる。
この実施例2の減速機構5の減速メカニズムは、実施例1の場合と同様であり、図6に矢印で示したように、出力軸4が時計回りに回転し、偏心した外輪6aの外径面とカム山8aが形成された内歯車8との環状空間の極小部Cが時計回りに0°の位置、極大部Bが180°の位置にあるとすると、出力軸4の回転に伴って、極小部Cと極大部Bは時計回りに移動し、環状空間の右半分は狭くなる傾向、環状空間の左半分は広くなる傾向となる。このため、環状空間の右半分に存在するローラ9は内歯車8のカム山8aを下る外径方向へ、環状空間の左半分に存在するローラ9はカム山8aを上る内径方向へ移動し、同図中に矢印で示すように、ローラ9を保持する中間軸10の保持器部10bは、出力軸4と同じ時計回りに回転する。
この実施例2においても、保持器部10bの分割点の数Nがカム山8aの数よりも1つだけ多いので、出力軸4が1回転すると各ローラ9はカム山8aの1ピッチ分だけ時計回りに公転し、出力軸4と中間軸10の減速比は、分割点の数Nと等しくなる。なお、分割点の数Nがカム山8aの数よりも1つだけ少ない場合は、各ローラ9は反時計回りに公転し、中間軸10は出力軸4と逆方向に回転する。
1 カムシャフト
2 スプロケット
3 電動モータ
4 出力軸
4a 偏心軸部
4b 貫通孔
5 減速機構
6 玉軸受
6a 外輪
7 ハウジング
7a 円筒部
7b 鍔部
8 内歯車
8a カム山
9 ローラ
10 中間軸
10a ポケット
10b 保持器部
11 スプライン
12、13 玉軸受
14 緩衝材料
15 コイルばね
16 収納凹部
17、18 角部

Claims (11)

  1. エンジンの吸気バルブおよび排気バルブの少なくとも一方のバルブを駆動するカムシャフトと、エンジンから回転を伝達され、前記カムシャフトを回転駆動するスプロケットとを、相対回転可能に同軸上に配置して、前記カムシャフトと同軸上に配置した電動モータの出力軸の回転を減速機構を介して前記カムシャフトに伝達し、前記カムシャフトの前記スプロケットに対する回転位相差を変化させて、前記バルブの開閉タイミングを変更するようにし、前記減速機構を、前記電動モータの出力軸に円形断面の偏心軸部を設け、前記スプロケットと一体化したハウジングの円筒部の内径面に、複数のカム山を円周方向に等ピッチで形成した内歯車を前記偏心軸部と対向させて設け、これらの対向する偏心軸部の外径面と内歯車とに転接する複数のローラを保持するポケットを設けた環状の保持器部を有する中間軸を前記カムシャフトと同軸上に配置して、前記環状の保持器部を円周方向に等ピッチで分割したときの分割点の数が、前記カム山の数と1つだけ異なる分割点の全ての位置または一部の間引いた位置に、前記ローラを保持するポケットを設けて、前記カム山の1ピッチ分の形状を、前記電動モータの出力軸を回転させたときに、前記ポケットに保持されたローラが前記偏心軸部の外径面に沿って公転する軌跡の外径側包絡線と合致させて、これらのローラの公転を前記中間軸を介して前記カムシャフトに伝達するものとした可変バルブタイミング装置において、前記内歯車のカム山の頂部で、前記偏心軸部の外径面と転接するローラとの間に隙間が形成されるようにしたことを特徴とする可変バルブタイミング装置。
  2. 前記内歯車のカム山の頂部で前記ローラとの間に隙間を形成する手段が、前記カム山の頂部を切欠くものである請求項1に記載の可変バルブタイミング装置。
  3. 前記カム山の頂部の切欠き形状を、フラットな形状とした請求項2に記載の可変バルブタイミング装置。
  4. 前記カム山の頂部の切欠き形状を、内径側へ凸または凹のR形状とした請求項2に記載の可変バルブタイミング装置。
  5. 前記ハウジングの円筒部の内径面の内歯車を、円筒部の内径面に内嵌固定された別体の内歯車で形成した請求項1乃至4のいずれかに記載の可変バルブタイミング装置。
  6. 前記別体の内歯車のカム山を、ブローチ研削加工、プレス打ち抜き加工または型鍛造加工のいずれかで形成した請求項5に記載の可変バルブタイミング装置。
  7. 前記内歯車のカム山の部分を高周波焼入れした請求項1乃至6のいずれかに記載の可変バルブタイミング装置。
  8. 前記中間軸の保持器部がそのポケット内のローラを周方向両側から押圧する状態で支持する弾性部材を備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の可変バルブタイミング装置。
  9. 前記中間軸の保持器部のポケットの周方向に対向する両内壁に前記弾性部材の収納凹部が形成されたことを特徴とする請求項8に記載の可変バルブタイミング装置。
  10. 前記弾性部材がコイルばねであることを特徴とする請求項8または9に記載の可変バルブタイミング装置
  11. 前記内歯車のカム山の頂部の前記ローラとの間で隙間を形成する部分に緩衝材料がコーティングされていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の可変バルブタイミング装置。
JP2009133883A 2008-08-12 2009-06-03 可変バルブタイミング装置 Active JP5288312B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009133883A JP5288312B2 (ja) 2008-12-09 2009-06-03 可変バルブタイミング装置
PCT/JP2009/064175 WO2010018821A1 (ja) 2008-08-12 2009-08-11 可変バルブタイミング装置
DE112009001968T DE112009001968T5 (de) 2008-08-12 2009-08-11 Variable Ventilsteuerungseinrichtung

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008313481 2008-12-09
JP2008313481 2008-12-09
JP2009133883A JP5288312B2 (ja) 2008-12-09 2009-06-03 可変バルブタイミング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010159738A true JP2010159738A (ja) 2010-07-22
JP5288312B2 JP5288312B2 (ja) 2013-09-11

Family

ID=42577080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009133883A Active JP5288312B2 (ja) 2008-08-12 2009-06-03 可変バルブタイミング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5288312B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012062766A (ja) * 2010-09-14 2012-03-29 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関のバルブタイミング制御装置
KR101558380B1 (ko) 2014-04-29 2015-10-07 현대자동차 주식회사 전동식 cvvt용 감속기구의 소음 저감유닛
KR101655225B1 (ko) * 2015-12-09 2016-09-22 현대자동차 주식회사 내연기관의 밸브 타이밍 제어장치

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58174743A (ja) * 1982-04-07 1983-10-13 Sumitomo Heavy Ind Ltd トルク伝達装置
JPS6293565A (ja) * 1985-10-18 1987-04-30 Ntn Toyo Bearing Co Ltd 減速装置
JP2002221130A (ja) * 2001-01-26 2002-08-09 Nsk Ltd エンジンの始動・発電装置と始動・発電装置を備えた自動車
JP2007002777A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Hitachi Ltd 内燃機関用弁の位相可変装置
JP2008057349A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Toyota Motor Corp エンジンシステム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58174743A (ja) * 1982-04-07 1983-10-13 Sumitomo Heavy Ind Ltd トルク伝達装置
JPS6293565A (ja) * 1985-10-18 1987-04-30 Ntn Toyo Bearing Co Ltd 減速装置
JP2002221130A (ja) * 2001-01-26 2002-08-09 Nsk Ltd エンジンの始動・発電装置と始動・発電装置を備えた自動車
JP2007002777A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Hitachi Ltd 内燃機関用弁の位相可変装置
JP2008057349A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Toyota Motor Corp エンジンシステム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012062766A (ja) * 2010-09-14 2012-03-29 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関のバルブタイミング制御装置
KR101558380B1 (ko) 2014-04-29 2015-10-07 현대자동차 주식회사 전동식 cvvt용 감속기구의 소음 저감유닛
JP2015209974A (ja) * 2014-04-29 2015-11-24 現代自動車株式会社Hyundaimotor Company 電動式cvvt用減速機構の騒音低減ユニット
US9599159B2 (en) 2014-04-29 2017-03-21 Hyundai Motor Company Noise reducing structure of speed reduction device for electric CVVT
KR101655225B1 (ko) * 2015-12-09 2016-09-22 현대자동차 주식회사 내연기관의 밸브 타이밍 제어장치
US10107155B2 (en) 2015-12-09 2018-10-23 Hyundai Motor Company Valve timing control apparatus of internal combustion engine

Also Published As

Publication number Publication date
JP5288312B2 (ja) 2013-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10280816B2 (en) Valve timing adjustment device
JP4762643B2 (ja) センタークランク式偏心揺動型減速機
JP5376288B2 (ja) 可変バルブタイミング装置
US8257210B2 (en) Rotation urging mechanism and pulley device
WO2010018821A1 (ja) 可変バルブタイミング装置
JP5288312B2 (ja) 可変バルブタイミング装置
JP5139209B2 (ja) 可変バルブタイミング装置
KR20150027818A (ko) 편심 요동형 기어 장치
JP5180135B2 (ja) 可変バルブタイミング装置およびこの可変バルブタイミング装置に組み込まれるローラ減速機
WO2010004843A1 (ja) 減速装置
JP5189423B2 (ja) 減速装置
JP2011140982A (ja) 減速装置
JP4539204B2 (ja) 一方向クラッチおよびそれを備える動力伝達装置
JP6734001B2 (ja) バルブタイミング調整装置
JP2018155258A (ja) 減速装置
JP5179978B2 (ja) 減速装置
JP2005042892A (ja) 玉軸受
WO2020255387A1 (ja) バルブタイミング調整装置
CN110425256B (zh) 齿轮传动装置
JP2010090850A (ja) 可変バルブタイミング装置
WO2020189200A1 (ja) 電動アクチュエータ
JPH1163026A (ja) 一方向クラッチ
US20160053831A1 (en) One-way clutch device
JP2019011794A (ja) 減速機
JP2019052721A (ja) 減速装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130524

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5288312

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250