JP2007002777A - 内燃機関用弁の位相可変装置 - Google Patents

内燃機関用弁の位相可変装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007002777A
JP2007002777A JP2005184767A JP2005184767A JP2007002777A JP 2007002777 A JP2007002777 A JP 2007002777A JP 2005184767 A JP2005184767 A JP 2005184767A JP 2005184767 A JP2005184767 A JP 2005184767A JP 2007002777 A JP2007002777 A JP 2007002777A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
rotating member
clutch
conversion
camshaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005184767A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4528214B2 (ja
Inventor
Isao Hayase
功 早瀬
Atsushi Watanabe
淳 渡邊
Masahiko Watanabe
正彦 渡辺
Yoshiyuki Kobayashi
喜幸 小林
Junji Yamanaka
淳史 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2005184767A priority Critical patent/JP4528214B2/ja
Publication of JP2007002777A publication Critical patent/JP2007002777A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4528214B2 publication Critical patent/JP4528214B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/02Valve drive
    • F01L1/024Belt drive

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

【課題】
エンジン始動時のカム軸位相に対して遅角方向および進角方向の両方の領域に亘って位相制御を可能とし、その制御安定性も確保する。
【解決手段】
両回転方向の位相変化をロックするくさび係合の一方を選択的に解除することで、カム軸に作用する変動トルクを駆動力として利用する従来のカム軸位相可変装置で、くさび係合の一方を選択的に解除するための回転部材であるクラッチ操作部370にリンク部材の第1端部を回転可能に連結し、リンク部材の他の第2端部をくさび係合部の構成要素である円筒面が形成された他の回転部材に対し半径方向に移動可能に連結する。次に別の回転部材に形成したカム溝内にも上記第2端部を拘束し、この別の回転部材の円周方向運動を制御して上記第2端部を半径方向に動かす。
カム軸位相可変装置における両回転方向位相変化のロックの一方を選択的に解除し、任意の方向への位相変化を行わせる。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の給気弁または排気弁の開閉動作の位相をエンジン回転に対して変えるための位相の可変装置に関する。
内燃機関の給気弁や排気弁の開閉タイミングを運転状態に応じて制御する内燃機関用の位相の可変装置は、カム軸に発生するトルク変動を利用するものが知られている。このような従来技術は、例えば特許文献1に記載されている。
上記文献に記載の装置では、エンジンのクランク軸により回転駆動される駆動部材20とカム軸を駆動するサポート部材22とのそれぞれの回転に位相を持たせ、上記内燃機関の給気弁や排気弁の開閉タイミングを制御する方式である。この装置では、上記駆動部材20からサポート部材22への回転力を伝達する機構を備えており、この機構は進行方向および遅角方向にそれぞれローラ34、36を有し、これらローラによるくさび係合により上記駆動部材20からサポート部材22へ回転力が伝達される。この機構の進角方向あるいは遅角方向のローラを動かすことで一方の楔を外し、楔が外された方に上記トルク変動を駆動力としてサポート部材22が移動し、位相が変更される。
特許文献2および特許文献3にも同様の方式のカム軸位相可変装置が示されている。これら文献は特に一方の回転方向のくさび係合を選択的に解除するためのアクチュエータとして、構成部品の軸方向の動きを角度付きスロットの斜面により円周方向運動に変換し、その円周方向に運動する部品を利用するアクチュエータ手段が用いている。
特開平6−10964号公報 特開平6−10965号公報 特開平6−10966号公報
従来技術である上記特許文献1,2,3に記載のカム軸位相可変装置では、エンジンの始動状態での位相を適切な値に設定することが困難である。すなわち始動状態では吸気弁あるいは排気弁の位相が最遅角か最進角かのいずれかの状態になってしまい、適切な値をとることができず、位相制御の制御性に問題があった。
本発明の目的は、制御性の優れた内燃機関用弁の位相可変装置を提供することにある。
制御性能を向上するための解決策の一つは、制御指令により移動量が変わる移動機構と上記移動量を適切な位相量に変える特性変換機構とを内燃機関用弁の位相可変装置に設けたことである。これにより上記制御指令に基づく移動量が適切な値に設定できる。もちろん本発明でも、始動状態において最小値または最大値などの移動量を選択することが可能である。ここで仮に本願が最小値または最大値などの進角を選択した場合、本願と上記公知例とは一見同じに思われるかも知れないが本質は全く異なる。すなわち本願では、他の値を選択できにもかかわらず、他の値を選択するよりも最大進角または最小進角を選択する方が対象となるエンジンにとって適切であるために、最大進角または最小進角を選択するのである。一方上述の公知例では、他の値の設定が構造的に不可能なために、適切な値が他にあるにもかかわらず、止む無く最大進角または最小進角を選択する構成である。本発明では、上述のとおり、移動量を適切な位相量に変える特性変換機構を備えるので、例えば始動時において進角量をいろいろな値に設定可能であり、エンジン特性に適した値とすることが可能である。
内燃機関用弁の位相可変装置において、始動時など運転状態の位相を上記特性変換機構により適正な位相に設定することが可能となり、吸気弁あるいは排気弁の位相制御の制御性が向上する。例えば始動時の位相は上記従来技術では最進角か最遅角かのどちらかしか設定できなかったのを、本発明では最進角あるいは最遅角のみならず最進角と最遅角の間の適切な値に設定可能となり、エンジンの状態に応じたより望ましい位相で吸気弁または排気弁を制御できる。これによりエンジンの運転性が向上し、エンジンの出力あるいは燃費あるいは排気ガスの清浄度が向上する。
本発明の実施例では以下の構成を備えている。まず、エンジンのクランク軸により回転駆動される第1回転部材と、吸気弁または排気弁を開閉するカム軸を駆動する第2回転部材とを有し、さらに制御指令に基づいて移動量が変わる駆動機構と移動量を位相量に変える特性変換機構とを備えている。これにより、特性変換機構での移動量と位相量との関係を予め設定しておけば、エンジン状態に応じて制御指令を特性変換機構へ送ることにより、エンジン状態に応じて移動量を制御することができ、その結果エンジン状態に応じてカム軸の進角特性を適切に制御することが可能となる。
この結果、例えば本実施例では第1回転部材と第2回転部材との相対的な位相、すなわちクランク軸に対するカム軸位相を、最遅角や最進角ではなく最遅角と最進角の間の位相からスタートさせることができる。スターとさせた後、位相をスタート位相からより遅角方向またはより進角方向に変化させることが可能となる。この結果エンジンの始動時の位相を適切に設定でき、始動特性を改善できる。
以下の実施形態では、駆動機構は回転の一方側に回転させる力を回転駆動体に与えるバネとバネに対抗する力を発生する電磁手段とから構成されている。すなわちバネは上記回転駆動体を進角側または遅角側の一方に移動する作用をする。上記回転駆動体とバネは回転しており、上記回転駆動体の回転に対して電磁手段で制動力を発生することで、上記バネが進角側または遅角側の一方に上記回転駆動体を移動する作用するのに対抗してこの移動を阻止する方向の制動力を電磁手段が発生する構成となっている。バネ力と上記制動力とが釣合う移動量に上記回転駆動体は移動する。
バネ力は一定と見做すことができ、上記移動量は制動力に依存する略単純関数となる。従って電磁手段の電磁力を変えることにより制動力を制御すると、結果的に上記回転駆動体の移動量をシンプルな特性で制御できる。
さらに本実施例では上記回転駆動体の移動量を進角または遅角量である位相量に変える特性変換機構を備えており、電磁手段の電磁力を変えることにより、第1回転部材に対する第2回転部材の位相量を制御できる。
また移動量を進角または遅角量である位相量に変える特性変換機構を備えることで、電磁手段の電磁力が最小またはゼロ状態の位相量を適切に決定できる。この結果エンジンの始動時の電磁力が最小またはゼロ状態であってもこの状態の位相量を適切に設定できる。これによりエンジンの始動性を向上できる。さらに運転状態に応じて適切に位相量を制御できるので、エンジンの運転性能が向上する。
またカム軸の位相可変装置に異常が生じた場合、上記電磁手段の供給電流を遮断することで、上記バネ力で駆動機構の回転を所定位置(以下の実施形態では最大回転位置)に設定できる。すなわち駆動機構の回転を相対回転範囲の端部に位置する位置にすることができる。この状態での位相を、フェールセーフ状態での運転を確保する値に設定できる。このことにより、異常時であってもより改善された動作特性が得られる。
さらに以下の実施形態では、第1回転部材のトルクを所定の位相で第2回転部材に伝達するクラッチ機構を備えており、このクラッチ機構でトルクを伝達できるので、効率の良いトルク伝達が実現できる。 さらに異常状態が生じて場合、電流供給を停止してもトルク伝達が行われる。このため、異常時に吸気弁または排気弁の開弁位相を予め設定した値に維持でき、エンジンの運転を維持できる。結果として異常時のエンジン運転を比較的良好な状態で確保できる。
上記クラッチ機構は、上記第1回転部材と上記第2の回転部材の間を楔係合するための楔部材を備えている。位相が一定であれば上記第1回転部材と上記第2回転部材の間の楔係合により回転トルクが上記第1回転部材から上記第2の回転部材に伝達される。一方上記位相を変更する場合には、進角または遅角の一方の方向に楔係合を外し、外した方向に位相が変化する。このような構造とすることで安定した位相特性で制御を実現できる。
図1にカム軸の位相可変装置を使用したエンジン制御システムを示す。エンジンの状態を検知する複数のセンサ62が設けられている。いかに説明するクランク角センサ76や吸気系カム軸センサ30、排気系カム軸センサ32も複数のセンサ62に含まれる。例えばクランク角センサ76はエンジンの軸10が単位角度回転する毎に単位回転角パルスを発生する。この単位回転角パルスに基づいて演算回路64でエンジン回転速度を算出する。
複数のセンサ62には吸入空気量センサが含まれており、吸入空気量センサの出力とエンジン回転速度から演算回路66でエンジン負荷が演算される。エンジン回転速度とエンジン負荷をパラメータとして吸気弁や排気弁の動作タイミングが演算回路68によりテープ検索される。吸気弁や排気弁の動作タイミングはエンジン回転軸を基準とする回転角度位相で表される。
吸気弁や排気弁の動作タイミングは、選択回路74を介してフィードバック回路76や78に入力される。フィードバック回路76は吸気弁の動作タイミングを制御し、フィードバック回路78は排気弁の動作タイミングを制御する。フィードバック回路76は制御指令値を吸気弁の動作タイミングを可変する駆動回路82に加え、駆動回路82から駆動電流が吸気弁のカム軸の位相を変える位相可変装置50に供給される。後述する位相可変装置50によりエンジンクランク軸10の回転に対し吸気弁のカム軸の位相が変わる。吸気弁のカム軸の回転が回転角センサ30で検知され、その出力が位相角の演算回路88に入力される。位相角の演算回路88でエンジンクランク軸に対する吸気弁のカム軸の回転位相角が算出され、この位相角の値がフィードバック回路76に入力される。フィードバック回路76は演算回路88で検知された位相角と演算回路68からの制御量とが一致するようにフィードバック回路76が制御指令値を出力する。このようにして吸気弁のカム軸の位相角が制御される。
同様に、演算回路68から排気弁の動作タイミングが選択回路74を介してフィードバック回路78に入力される。フィードバック回路78は制御指令値を排気弁の動作タイミングを可変する駆動回路84に加え、駆動回路84から駆動電流が廃棄弁のカム軸の位相を変える位相可変装置54に供給される。後述する位相可変装置54によりエンジンクランク軸10の回転に対し排気弁のカム軸の位相が変わる。排気弁のカム軸の回転が回転角センサ32で検知され、その出力が位相角の演算回路88に入力される。位相角の演算回路88でエンジンクランク軸に対する排気弁のカム軸の回転位相角が算出され、この位相角の値がフィードバック回路78に入力される。フィードバック回路78は演算回路88で検知された位相角と演算回路68からの制御量とが一致するようにフィードバック回路78が制御指令値を出力する。このようにして排気弁のカム軸の位相角が制御される。
演算回路70はエンジンの始動時やシステム異常が生じた状態の吸気弁や排気弁の動作タイミングを制御する動作タイミングの制御目標を出力する回路である。始動時やシステム異常などの特別な状態では、演算回路70の出力である吸気弁や排気弁の動作タイミングの目標値が選択回路74で選択され、フィードバック回路76や78に供給される。エンジンの通常の運転状態では、選択回路74は演算回路68の出力をフィードバック回路76や78に供給する。このとき制御値として、例えば駆動回路82や84からの供給電流の停止も含まれる。供給電流が停止されると後述のとおり、位相可変装置50や54の電磁力は無くなり、機械的に制御状態が定まり、予め設定した動作タイミングでカム軸が回転駆動される。これにより吸気弁や排気弁の動作タイミングが予め設定された状態である電磁力無しの制御量に維持される。
図1で、さらに、エンジンのクランク軸10に歯車12および回転パルス発生用歯34が設けられている。また位相可変装置50や54には歯車52や56がそれぞれ設けられている。これら歯車12や52や56は駆動力伝達部材200により機械的結合されており、エンジンの回転に基づき回転駆動力が歯車12および駆動力伝達部材200により歯車52や56に伝えられる。駆動力伝達部材200はチェーンで構成されるが、ベルトであってもよい。クランク軸10が2回転すると歯車52や56が1回転する。このシステムでは吸気弁用と排気弁用の両方のカム軸に位相可変装置50や54がそれぞれ設けられているが、どちらか一方だけに使用するようにしても良い。その場合は図1の構成に比べシステムとしての制御性能向上がやや低下する。
図1の位相可変装置50や54の具体的な構造を図2以下の図面を用いて説明する。図2は位相変化装置の側断面図であり、図4に示す位相可変装置のC-O-C断面である。また図3は位相変化装置の横断面図で、図2の位相可変装置のA−A断面を示しており、図4(a)は横断面図で、図2に示す位相可変装置のB−B断面を表示している。なお図4(a)の状態は以下に説明する駆動機構への供給電流が最小値、例えばゼロの状態を示している。この状態は例えば、エンジン始動時や故障におけるフェールセーフの状態である。この状態では、駆動されるカム軸が最大位相や最小位相ではなく、中間的な状態の位相にある。さらに図4(b)は図4(a)におけるD−D断面である。図5と図6は、上記の図4(a)の位相状態に対して、それぞれ最遅角の状態の位相と最進角の状態の位相を示す位相可変装置の横断面図である。図7および図8はいずれも本実施例におけるカム軸位相の制御過程を説明した図で、図7はカム軸位相を進角側に変更する過程を説明した図、図8は逆に遅角側に変更する過程を説明した図である。この実施例で説明する位相変化装置は、エンジンの吸気弁用カム軸にもまた排気弁用の各軸にも使用でき、どちらの弁に対しても動作タイミングの制御に使用可能である。以下構成および作用・動作が共通しているので区別しないで説明する。
図2ないし図4(a)、図4(b)において、第1回転部材100はスプロケットで構成され、上記第1回転部材100にはその外周に歯部102が一体に形成されている。この歯部102は図1の歯車52や54に対応しており、チェーン20と噛み合う形状を為し、チェーン20によりエンジンのクランク軸の回転が第1回転部材100へ伝えられる。この実施例では、エンジンのクランク軸の回転がチェーン20を介して伝達される構造で、クランクの回転速度が1/2に減速されて伝えられ、クランク軸の回転速度の2分の1の速度で第1回転部材100が回転する。
上記第2の回転部材200は本体ボディ202と本体ボディ204とで構成される。上記本体ボディ202には一点鎖線で示されるカム軸300の先端部が内接するくぼみ206が形成さされる。前期くぼみ206にカム軸の端部がはまり、この端部に上記第2の回転部材200が固定ボルト31により固定されている。前期本体ボディ202と本体ボディ204とは予め固定されて、カム軸の位相可変装置が作られ、このカム軸の位相可変装置が上記カム軸端部に固定される。しかし、本体ボディ202と本体ボディ204とが一体化それておらず、固定ボルト31で本体ボディ202と本体ボディ204とが上記カム軸端部に固定されることで、本体ボディ202と本体ボディ204とが固定されるようにしても良い。
第1回転部材100は、上述の歯部102が形成されている外周部102と、軸受け部106と、上記外周部102と軸受け部106とをつなぐ円板部104と、環状部108とを有している。上記軸受け部106は本体ボディ202に回転可能に支持されており、両者は同軸に配置されて回転方位に相対的に変位し、カム軸の軸方向には制作上の誤差を無視すれば移動できない。
第1回転部材100の上記環状部108には、その一方の側、本実施例では外周側に、図3に示すように複数のカム面110が形成されている。この実施例では上記カム面110は円周方向に等間隔に形成されており、6面配置されている。1つのカム面110と次のカム面110との間には極率の極めて大きいあるいは略平面あるいは逆極率の形状を為す面を有する緩曲面部112が形成されている。一方、上記第2の回転部材200の本体ボディ202には環状部208が設けられ、上記環状部208の曲面部210が第1回転部材100の上記環状部108の緩曲面部110と周方向において対向するように形成されている。第2の回転部材200の上記環状部208の内周側には、円筒を形成する内面あるいは略円筒な内面を備えた部分である曲面210が上記緩曲面部112の面と径方向に対向して形成されている。なお、第1回転部材100の上記環状部108と第2の回転部材の上記環状部208との位置関係、すなわち対向の関係を径方向において逆にしてもよい。また曲面210と緩曲面部112とが環状部208と環状部108とに設けられているが、この関係を逆にし、本体ボディ202の環状部208の内周側に多数の緩曲面部を形成し、第1回転部材100の環状部108に外周側に向って円筒面部を形成するようにしてもよい。この緩曲面部を有する回転部材を「当該回転部材」ということがある。
第1の回転部材の環状部108に形成された各緩曲面部112と第2の環状部材108に形成された各曲面210との対向する各面間で作られるそれぞれの空間には円筒形状のくさび部材302、304が一対を為して挿入され、更に各対のくさび部材302、304間にはバネ部材306が配置されている。バネ部材306は各くさび部材302、304を離間する方向に押し出すので、この結果、各くさび部材302、304が緩曲面部112と曲面210との間隔が狭くなる方向に押し込められてくさび係合すると、緩曲面部112と曲面210すなわち第1回転部材100と第2の回転部材とはどちらの回転方位にも相対的に変位することができない状態となる。
すなわち第1回転部材100の環状部108と第2の回転部材200の環状部208との間に複数のくさび部材とバネが配置され、これらは第1回転部材100と第2の回転部材200とをつなぐクラッチ機構として作用し、このクラッチ機構が接続状態となることにより第1回転部材100と第2の回転部材200とは一体に回転し、第1回転部材100から回転トルクが第2の回転部材200に伝達される。上記クラッチ機構が接続された状態の位相関係で第1回転部材100の回転が第2の回転部材200を介してカム軸300ヘ伝えられるので、カム軸300の回転に基づきエンジンの吸気弁または排気弁が上記位相に基づいて開閉動作する。
上記クラッチ機構は以下に説明するクラッチ操作部370のクラッチ開放部材372により、進角側または遅角側の固定状態の一方が選択的に開放され、開放された方向に位相が変わる。上記クラッチ機構の動作を次に説明する。第1回転部材100の上記環状部108と第2の回転部材200の上記環状部208との間には上記くさび部材302、304とバネ部材306とが設けられ、これらは2方向のクラッチ機構として作用している。上記くさび部材302、304と次のくさび部材302、304との間には、くさび動作である固定状態を外すためのクラッチ操作部370の開放部材372が設けられている。このクラッチ操作部370は上記クラッチ機構を進角または遅角のどちらか一方のみ選択的に開放する。この動作により第1と第2の回転部材間の位相を変更する作用をする。
クラッチ操作部370はリング部374とそのリング部374に設けられたクラッチ開放部材372と上記クラッチ開放部材372を動かす駆動部376を有している。上記第1回転部材100に第1のスリット140が複数個形成され、これらスリット140内を上記駆動部376が移動する。クラッチ操作部370のクラッチ開放部材372は環状部108のカム面110に対して円周方向に相対運動することで、相対移動する方向に、所定のくさび部材302、304をバネ部材306の力に抗して押し出し、そのくさび係合を解除する機能を有している。すなわちクラッチ開放部材372が第1と第2の回転部材1および2に対し相対的に進み側あるいは遅れ側に相対移動することで、相対移動側のクラッチ機構が外れ、第1回転部材100と第2の回転部材200との間の位相が変更される。
クラッチ操作部370の駆動部376には、クラッチ開放部材372を第1と第2の回転部材100および200に対し相対的に進み側あるいは遅れ側に相対移動するための位相特性変換部材が、駆動部376に機械的に接続され、上記位相特性変換部材によりクラッチ操作部370の駆動部376が周方向に移動する。
上記位相特性変換部材の構成と作用は以下で図4を用いて詳述する。上記位相特性変換部材は上記クラッチ操作部370に回転可能に接続されたリンク部材を有している。リンク部材は、一端がピン412により回転可能に上記駆動部376に結合されている第1リンク部材420と、この第1リンク部材420の他端422に回転可能にその一端が接続されている第2リンク部材430を有する。
第1リンク部材420の他端422と第2リンク部材430の一端との接続部には回転自在に接続するためのピン424を有する駆動子428が設けられている。この駆動子428は制御特性に沿って移動する機能を持ち、この実施例では制御特性に基づいて作られたカム溝510にそって移動するローラである。上記駆動子428を以下ローラ428と記す。更に、第2リンク部材430の他端がピン432により本体ボディ204に回転可能に結合されている。この結果、第1リンク部材420のピン424側他端に連結された駆動子428を半径方向に移動できる状態となる。本実施例では第2リンク部材430を用いて上記状態の連結条件が実現されているが、例えば、本体ボディ204に略半径方向に伸びる溝を形成し、その中に第1リンク部材420のピン424側の端部を溝に沿って移動可能に拘束しても、上記の連結条件は実現できる。
本体ボディ204により、第4の回転部材となるブレーキディスク170がカム軸300の中心軸周りに回転可能に支持されており、ブレーキディスク170にはヒステリシスリング172が固定されている。更に、本体ボディ204によりヒステリシスブレーキのステータ174もニードル軸受け160を介して相対回転が可能に支持されており、ステータ174は励磁コイル部176,ヒステリシスリング172を非接触で挟むヨーク部177で構成されている。ステータ174は本体ボディ204すなわちカム軸300に対して回転できるが静止座標系に対しては回転できぬよう図示されない拘束手段により拘束されている。
上記コイル部176とヨーク部177とは磁気回路を形成し、この磁気回路は上記ヒステリシスリング172を備えたブレーキディスク170に対してコイルを流れる電流に基づくヒステリシス抵抗を発生する駆動機構として作用する。この駆動機構は図示していないがエンジンブロックなどに固定され、移動しない。一方上記ヒステリシスリング172を備えたブレーキディスク170は第1の回転部材に取り付けられたバネにより回転する。上記駆動機構はブレーキディスク170の回転を阻止する方向の力を生じ、この阻止する力の大きさは上記コイル部を流れる電流に基づいて変わる。ここで制御性に作れている点は、ヒステリシス抵抗を利用しているので、上記ヒステリシスリング172の移動速度の影響を受けないことである。従ってエンジン回転速度が頻繁に変化しても制御の安定性に上記変化は大きな悪影響を及ぼさない。なお、図2で数字184は上記コイル部に電流を供給する電流端子であり、図1の駆動回路82や84の回路によりデューティ制御された電流パルスが供給される。このデューティ比を変えることで供給電流値の実効値が制御される。
上記ブレーキディスク170のヒステリシスリング172は、ヒステリシス特性を有する磁性材料で構成されている。上述のとおり、ステータ174が発生する磁束によりヒステリシスブレーキが発生する。励磁コイル部176に流す電流を制御することで、ヨーク部177に対して回転運動を行っているヒステリシスリング172とブレーキディスク170に作用する反回転方向のブレーキトルクの大きさを調整することが出来る。
ブレーキディスク170には半径方向に長穴190が2箇所形成されており、その長穴190の各々にトルク伝達ピン184が挿入されている。トルク伝達ピン184は、第1回転部材100の円板部104に設けられた第2の連絡窓部150を貫通して、第1回転部材100の円板部104の反対側に突出し、戻しバネのバネホルダ188のトルク伝達部186に固定されている。第1回転部材100を挟んで戻しバネホルダ188とブレーキディスク170との間でトルクの伝達ができる構成になっている。
バネホルダ188と本体ボディ202の環状部208との間にぜんまい方式の戻しバネ192が組み込まれている。本実施例では戻しバネ192は2個設けられており、これらのバネ192が互いに180度、周方向にずらして組み込まれている。戻しバネホルダ188と戻しバネ192とは第1回転部材100に固定されたカバー194の内部に納められており、バネホルダ188の球面状の外周面187はカバー194の内周面196によって径方向に支持されている。
これらの構成において、戻しバネ192を一対にして180度方向をずらしているのは、本体ボディ202と戻しバネホルダ188との間の作用力を出来るだけ完全な偶力として球面状の外周面187と内周面196との間の接触力を減らし、その接触力に伴う摩擦抵抗を減少させるための工夫である。また、戻しバネホルダ188の外周面187を球面状にして、トルク伝達部186に固定したトルク伝達ピン184を径方向に隙間の出来る長穴190に嵌入しているのは、戻しバネ192からブレーキディスク170への最終的な作用力も出来るだけ完全な偶力として本体ボディ204によるブレーキディスク170の回転支持部に発生する荷重を減らし、その摩擦抵抗を減少させるための工夫である。
以上の構成においてヒステリシスブレーキの励磁コイル176の電流値を変えてそのブレーキトルクを制御すれば、ブレーキディスク170と本体ボディ202およびこれと一体となった本体ボディ204との回転変位を、その回転変位に連動して変化する戻しバネ192によるトルクとの釣合いを利用して制御することが可能である。一方、ブレーキディスク170にはカム溝510が形成されている。この実施例ではこの溝510は一方に曲がっており、ブーメラン状の形状をしている。このカム溝510内に上記の第1リンク部材420と第2リンク部材430を連結するピン424がローラ428を介して拘束されている。ローラ428はその内周でピン424と滑り摺動するが外周ではカム溝510に対して転がるので、ピン424がカム溝510に沿って移動する際の摩擦抵抗を低減する働きをしている。
今エンジンのクランク軸の回転に基づいて第1回転部材100が回転し、この第1回転部材100と相対的な位相差を持って第2回転部材200が回転しているとする。このときバネ192とヒステリシスブレーキのブレーキ力との釣り合った位相でブレーキディスク170が回転している。次に上記ヒステリシスブレーキの励磁コイル176の電流値を変えると、ブレーキ力が変化しブレーキ力とバネ192との釣り合い関係が変わり、ブレーキディスク170と本体ボディ202および本体ボディ204との回転位相関係が変化する。本体ボディ204にピン432によって一端が結合された第2リンク部材430の他端部にあるピン424はブレーキディスク170と同位相で回転することができなくなり、回転位相が変化する。この結果、ピン424とローラ428はブレーキディスク170のカム溝510の中を、位相変化分に基づき円周方向に相対移動する。カム溝510がカム軸周りの同心円に対して半径方向に傾斜した部分を持つ形状に形成されているので、周方向の移動に基づき、カム軸に対して半径方向に移動する。ピン424およびローラ428が半径方向に移動することにより、ピン412を周方向に移動し、クラッチ開放部材372を周方向に移動する。図3でクラッチ開放部材372が周方向に移動すると、くさび係合におけるくさび302または304の内のいずれか一方のくさびを選択的に解除する。
上述のとおりピン412を半径方向に移動することにより、ピン412を周方向に移動し、位相を変化する。ブレーキディスク170に設けられた溝510の形状を変えることで、位相特性を所定の特性に設定できる。この所定の特性に従ってブレーキディスク170の周方向の移動を位相特性に変換することができる。位相特性変換部材は、第1のリンク部材420と、第1のリンク部材と共にリンク部材を構成する第2のリンク部材430と、第1および第2のリンク部材が連結される上記駆動子428、および第4の回転部材であるブレーキディスク170と、ブレーキディスク170に設けられたカム溝とから構成される。このカム溝に沿って上記駆動子が移動する。
上述の図4(a)および図4(b)はエンジンの始動時の状態を示す。励磁コイル176には通電されていないか供給電流が最小の状態であり、ブレーキディスク170が戻しバネ192のトルクにより本体ボディ202すなわちピン432に対して最も時計回転方向に回転し、ピン424とローラ428とがカム溝510の一方の端部付近にある状態を示している。本実施例では、カム溝510の中心軸の一端付近部の案内部の配置径φDmedは、カム溝全体での変化範囲の最大でも最小でもない、その間の大きさ(中間的な値)であるので、中央のピン424とローラ428をその半径方向位置に拘束された第1リンク部材420と第2リンク部材430による一連のリンク機構では、その両端のピン412とピン432との円周方向距離も中間的な値になる。すなわち、ピン412が固定されたクラッチ操作部370とピン432が固定された本体ボディ204との円周方向変位が中間的な値となる。後で詳しく説明するが、くさび係合の平面部が形成されている方の回転部材(本実施例の場合は第1回転部材100)は必ずクラッチ操作部370の動きに追従して動く性質を持っているので、本実施例ではカム軸300と第1回転部材100との間の位相角も中間的な値となる。
図5は励磁コイル176に供給される通電量が増加した状態で、ヒステリシスブレーキがある程度のブレーキトルクを発生している状態である。このときのブレーキトルクと戻しバネ192のトルクの釣り合いによりブレーキディスク170が本体ボディ204すなわちピン432に対してある程度反時計回転方向に回転した回転位相を有する状態である。ピン424とローラ428とがカム溝510の円周方向に時計方向にある程度移動した状態、たとえば中間点にある状態を示している。
本実施例のカム溝510の形状は、一端付近部の案内部の配置径φDmedから円周方向に向かって一度配置径が増大して最大配置径φDmax(配置径最大値方向)となった後、徐々に減少する形状である。図5はピン424とローラ428がその最大配置径φDmaxの位置にある状態を示している。この状態で、本実施例の第1リンク部材420と第2リンク部材430による一連のリンク機構は、その両端のピン412とピン432との円周方向距離が最小値となり、クラッチ操作部370と本体ボディ204との円周方向の位相変位も最小値となる。クラッチ操作部370すなわち第1回転部材100に対して、本体ボディ204すなわちカム軸300がその回転方向に最も小さく変位しているということは、図5の状態ではカム軸位相が最遅角位置にあることを示している。
図6は、励磁コイル176への通電量を最も大きくした状態を示す。この状態では、ヒステリシスブレーキが大きなブレーキトルクを発生している状態であり、そのブレーキトルクと戻しバネ192のトルクが釣り合うためにブレーキディスク170が本体ボディ202すなわちピン432に対して反時計回転方向に最大限回転し、ピン424とローラ428とがカム溝510の円周方向の他端部付近にある状態を示している。本実施例におけるカム溝510の形状は一度配置径が最大配置径φDmaxとなった後に他端部に向かって減少する形状(配置径最小値方向)であり、図6ではピン424とローラ428がその最小配置径φDminの位置にある状態を示している。これに伴い、本実施例の第1リンク部材420と第2リンク部材430による一連のリンク機構では、その両端のピン412とピン432との円周方向距離が最大値となり、クラッチ操作部370と本体ボディ204との円周方向変位も最大となる。クラッチ操作部370すなわち第1回転部材100に対して、本体ボディ204すなわちカム軸300がその回転方向に最も大きく変位している状態で、図6の状態ではカム軸位相が最進角位置にある状態を示している。
なお、図3(a),図4,図5の各図においてカム溝510の付近に図示されている繭型形状の図形は、第1リンク部材420と第2リンク部材430との連結部が第1回転部材100の方向に突出している部分が干渉しないように、第1回転部材100に形成された穴422である。
本実施例は、第1の円周方向と第2の円周方向のくさび係合におけるいずれか一方を選択的に解除するクラッチ操作部370を有し、回転方向の一端部における配置径が中間的な値であり、円周方向の他の位置において上記の配置径の中間値よりも大きな配置径部分と小さな配置径部分の両方の部分を有するブーメラン(逆形状ブーメランを含む)形状であるカム溝を備えた第4の回転部材を有し、第4の回転部材の回転に伴って上記カム溝に沿って拘束案内され、第1あるいは第2の回転部材の中で平面部を持つ方の回転部材を他方の回転部材に対して相対回転させる駆動子を有し、クランク軸の回転位相に対するカム軸の回転位相を変えることができる。
次に図7を用いて、くさび係合の平面部が形成されているほうの回転部材(本実施例の場合は第1回転部材100)が必ずクラッチ操作部370の動きに追従して動く性質を持っていることを説明する。
カム軸は、図2の左方向すなわちエンジンのフロント側から見て、時計方向に回転しているとする。図7は、くさび係合を構成する部品の断面をエンジンのフロント側から見た状態を示す。図2のB−B断面である図4に於けるくさび係合構成部品とは逆方向から見ていることになる。また、図7は第1回転部材100の環状部108と共に回転しながら観測しているとし、したがってこれらの図でカム軸300と一体になった本体ボディ202が時計方向に回転している時は進角している状態であり、反時計方向に回転している時は遅角している状態である。なお、図7における本体ボディ202の断面部分は方向性のない形状であるので、仮想的に外周部に旗のマークを固定してその円周方向の動きを見ることが出来るようにしてある。
まず、図7(a)〜(d)によりカム軸位相、すなわち、バルブタイミングを進角側に変更する過程を説明する。図7の各図において図示されてはいないが、ピン424とローラ428とが図5と図6の間の位置、すなわち、カム溝510において時計回転方向に向かって配置径が減少する部分にあるものと仮定する。
図7(a)はスタート位置で、ヒステリシスブレーキによるトルクと戻しバネホルダ188によるトルクが釣り合った状態にあり、ブレーキディスク170は本体ボディ202に対して相対回転しないので、クラッチ操作部370も本体ボディ202に対して移動しない状態を示している。このためクラッチ操作部370の両側のくさび部材302、304によるくさび係合はいずれも解除されないので、第1回転部材100と本体ボディ202(カム軸300)との相対位置は変わらない。
図7(b)はヒステリシスブレーキのブレーキトルクを増大させた直後である。この時ブレーキディスク170が本体ボディ204に対して反時計方向に回転し、ピン424とローラ428の配置径が減少し、本体ボディ204および本体ボディ202に対してクラッチ操作部370が反時計に移動してその方向のくさび部材302のくさび係合を解除している状態である。図7(b)では、このくさび係合解除により第1回転部材100に対して本体ボディ202(カム軸300)は時計方向、すなわち進角方向への移動のみが可能な状態となっている。
図7(c)は実際に第1回転部材100に対して本体ボディ202(カム軸300)が進角方向へ少し移動した状態を示す。図7(b)に対する図7(c)の違いは旗マークの位置から判るように本体ボディ202が時計方向に少し回転していることとクラッチ操作部370の所に矢印の大きさで示されるクラッチ操作部370の回転駆動トルクの大きさが減少している点である。このクラッチ操作部370の回転駆動トルク減少の理由は、第1回転部材100に対して本体ボディ202が相対回転することで戻しバネ192によるトルク(反ブレーキトルク方向)が増大したためである。
上記した通り、カム軸300の固定ボルト31には正負にまたがって発生するトルク変動が作用しており、図7(b)のように一方の方向のくさび係合のみが解除され本体ボディ202が時計方向すなわち進角方向にのみ移動可能な状態では、変動トルクが負の時に本体ボディ202が進角方向に回転して図7(c)の状態になるわけである。なお、ここでカム軸300に作用するトルクは第1回転部材100に対して遅らせようとする方向を正、進ませようとする方向を負としている。ただし、図7(c)の状態ではまだクラッチ操作部370には回転駆動トルクが残っていて一方の方向のくさび係合を解除しているので、本体ボディ202の進角方向への回転は継続する。
図7(d)は図7(b)でブレーキトルクを増大させた後に本体ボディ202が進角方向へ回転し最終的に静止して安定した状態を示す。旗マークの位置から図7(d)では図7(c)よりも更に本体ボディ202が進角方向へ回転しており、その結果、戻しバネ192による反トルクが更に増大し、増大された後のブレーキトルクと釣合う状態となっている。この釣合い関係は、図7(a)のスタート位置と同じであり、これよりブレーキトルクを更に増大させるか逆に減少させて釣合いを壊さない限り、第1回転部材100と本体ボディ202とは再びくさび部材302、304により両方向にくさび係合され相対回転しなくなる。もし、本体ボディ202が行き過ぎて更に進角方向に回転すると今度は戻しバネ192によるトルクがブレーキトルクよりも大きくなり、ブレーキディスク170が本体ボディ204に対して時計方向に回転し、ピン424とローラ428の配置径が増大し、本体ボディ204および本体ボディ202に対してクラッチ操作部370が時計方向に移動して逆方向のくさび部材304のくさび係合を解除する。この結果本体ボディ202は図7(d)の位置に戻ってくるので、本体ボディ202は結局、最初のブレーキトルクの増大量に見合った量だけ進角して自動的に安定することになる。本体ボディ202が進角して時計方向に移動するということは、これに対して第1回転部材100が反時計方向に移動するということであり、ここでは、まず本体ボディ202に対してクラッチ操作部370が反時計方向に移動し、次にこれに追従する形で第1回転部材100も反時計方向に移動していることがわかる。なお、バルブタイミングを遅角側に変更する過程は上記説明と同じ作用で、作用方向が逆の状態で動作する。
以上、図7を用いてピン424とローラ428が図5と図6の間の位置、すなわち、カム溝510において時計回転方向に向かって配置径が減少する部分にある場合に、くさび係合の平面部が形成されているほうの回転部材(本実施例の場合は第1回転部材100)が必ずクラッチ操作部370の動きに追従して動く性質を持っていることを説明した。
一方、ピン424とローラ428が、カム溝510において時計回転方向に向かって配置径が増大する部分にある場合にも、くさび係合の平面部が形成されている方の回転部材(本実施例の場合は第1回転部材100)が必ずクラッチ操作部370の動きに追従して動く性質を持っている。ピン424とローラ428が、カム溝510において時計回転方向に向かって配置径が増大する部分にある場合、ヒステリシスブレーキによるトルクと戻しバネ192によるトルクが釣合った状態からヒステリシスブレーキのブレーキトルクを増大させると、ブレーキディスク170は本体ボディ204に対して図7の時と同様に反時計方向に回転するが、カム溝510の傾斜方向が逆であるのでピン424とローラ20の配置径は減少せずに逆に増大する。したがって、本体ボディ204および本体ボディ202に対してクラッチ操作部370が時計方向に移動し、これに追従してくさび係合の平面部が形成されている第1回転部材100も時計方向に移動する。
同じく、ピン424とローラ428が、カム溝510において時計回転方向に向かって配置径が増大する部分にある場合、ヒステリシスブレーキによるトルクと戻しバネ192によるトルクが釣合った状態からヒステリシスブレーキのブレーキトルクを減少させると、ブレーキディスク170は本体ボディ204に対して時計方向に回転するが、カム溝510の傾斜方向が逆であるのでピン424とローラ428の配置径は増大せずに逆に減少する。したがって、本体ボディ204および本体ボディ202に対してクラッチ操作部370が反時計方向に移動し、これに追従してくさび係合の平面部が形成されている第1回転部材100も反時計方向に移動する。以上のとおり、くさび係合の円筒面部が形成された本体ボディ202に対してクラッチ操作部370が移動すると、必ずこれに追従して、くさび係合の平面部が形成されている第1回転部材100も同じ方向に移動する。
以上の説明において、本実施例は以下の特性を有している。第1の特徴として、図4〜図6に示すとおり、本実施例ではエンジン始動時のブレーキトルクがまだ発生していない状態からブレーキトルクを増大させて行くと、クラッチ操作部370に対するくさび係合の円筒面部が形成されているほうの回転部材である本体ボディ202のカム軸の回転方向での円周方向の変位は中間的な値からスタートして一度最小値まで減少し、その後最大値まで増大する特性を有している。
第2点として、図7により本実施例ではくさび係合の平面部が形成されているほうの回転部材である第1回転部材100が、必ずクラッチ操作部370の動きに追従して回転方向に動く性質を持っている。
これらの2点の動作特性から、本実施例ではエンジン始動からブレーキトルクを増大させて行くことで、第1回転部材100に対するカム軸の回転変動変位は、中間値からスタートして一度最小値まで減少しその後最大値まで増大する。すなわち、カム軸の位相を外部からの制御を加えぬエンジン始動時には中間的な位相とした上で、その後これより遅角方向へも進角方向へも制御することの可能なカム軸位相可変装置が得られる。したがって、エンジンの始動可能な中間位相に対して制御範囲が遅角と進角の両方向に広がるので、エンジンの運転状態の変化に対応して従来技術よりも最適なカム軸位相に制御することが出来る効果がある。
なお、本実施例においては、クラッチ操作部370の駆動部376から時計回転方向に向かって、ピン412,第1リンク部材420,ピン424,第2リンク部材430,ピン432,本体ボディ204の順番で各部品が連結されているが、これを逆の反時計方向向かって連結すると、同じように本体ボディ204に対してブレーキディスク170を回転させた場合に、本体ボディ204に対するクラッチ操作部370や第1回転部材100の相対回転運動の方向は逆になるので、第1回転部材100に対するカム軸の回転変位は、中間値からスタートして一度最大値まで増大しその後最小値まで減少する。しかし、本実施例と同様にカム軸の位相を外部からの制御を加えぬエンジン始動時には中間的な位相とした上で、その後これより遅角方向へも進角方向へ制御することが可能である点は変わらない。
また、本実施例のブレーキディスク170のカム溝510は中間部の配置径が両端部の配置径より大きい形状をしているが、これと逆に中間部の配置径が両端部の配置径より小さい形状とすると、同じように本体ボディ204に対してブレーキディスク170を回転させた場合に、本体ボディ204に対するクラッチ操作部370や第1回転部材100の相対回転運動の方向は逆になるので、第1回転部材100に対するカム軸の回転変位は、中間値からスタートして一度最大値まで増大しその後最小値まで減少する。しかしこの場合も、本実施例と同様にカム軸の位相を外部からの制御を加えぬエンジン始動時には中間的な位相とした上で、その後これより遅角方向へも進角方向へも制御することが可能である点は変わらない。
ちなみに、上記のリンク機構部の連結方向を逆にすることとカム溝の配置径の変化方向を逆にすることの両方を同時に実施すると、ブレーキディスク170の回転させた時の第1回転部材100に対するカム軸の回転変位は、本実施例と同様に変化する。要するに、カム溝510においてブレーキトルクによって回転させられる方向の端部の配置径を中間的な値とすることで、エンジン始動時のカム軸位相を中間的な位相とし、その後これより遅角方向と進角方向の両方向へ制御することが可能となる。
更に、本実施例ではエンジンのクランク軸により回転駆動される第1回転部材100(第1回転部材100)にくさび係合の平面部を形成し、カム軸と一体に連結された第2回転部材(本体ボディ200)にくさび係合の円筒面部を形成しているが、この平面部と円筒面部を形成する部品を逆にして当該回転部材を構成しても本実施例と同じく次の条件を満たしていれば、やはり同様な効果が得られる。
すなわち、両方向のくさび係合によるロックの一方を選択的に解除する第3回転部材(保持器)にリンク部材の一端部が回転可能に連結され、そのリンク部材の他端部がくさび係合の円筒面部が形成されている回転部材に対して半径方向に移動可能に連結され、リンク部材の他端部を半径方向に動かすカム溝の形成されたブレーキディスクがブレーキによるトルクと戻しバネによるトルクの釣合いにより回転駆動され、ブレーキディスクとくさび係合の円筒面部が形成されている回転部材との間に戻しバネが組み込まれていれば良い。
以上のように、本実施例によれば、内燃機関用カム軸位相可変装置およびその方法が、次のように構成され得る。内燃機関のクランク軸により回転駆動される第1の回転部材と、上記第1の回転部材を介して回転駆動されカム軸と一体に連結された第2の回転部材とを有し、これら第1の回転部材と第2の回転部材との相対的な回転方向位置を制御してクランク軸の回転位相に対するカム軸の回転位相を変えて吸入弁あるいは吐出弁の開閉タイミングを変化させる機能を有する内燃機関用カム軸位相可変装置では、上記第1の回転部材と上記第2の回転部材のいずれか一方に形成された円筒面を有し、他方の部材の該円筒面に対向する部位に複数の平面部を持つ閉曲面を有し、上記円筒面と上記平面部の間の空間内に複数のくさび部材を有し、上記複数のくさび部材の一部を第1の円周方向に押して上記円筒面と上記平面部との間でくさび係合させ残りのくさび部材を第1の円周方向と逆方向である第2の円周方向に押してやはり円筒面と平面部との間でくさび係合させるための複数の弾性部材を有し、上記複数のくさび部材の各々の円周方向隣接部分にその一部が分散配置されており上記第1あるいは第2の回転部材の中で複数の平面部を持つ方の回転部材に対する相対回転方向が選択されて第1の円周方向と第2の円周方向のくさび係合におけるいずれか一方を選択的に解除するクラッチ操作部370を有し、該クラッチ操作部370に回転対偶で一端部が連結され、他の端部が第1または第2の回転部材の中で円筒面を有する方の回転部材に対して半径方向に移動可能に連結された部材、および、該部材の他の端部を半径方向に移動させる駆動手段を有する。
上記駆動手段は、第4の回転部材によって半径方向に駆動されて第1あるいは第2の回転部材の中で平面部を持つ方の回転部材を他方の回転部材に対して相対回転させる駆動子を有する。上記部材は第1のリンク部材で構成され、上記駆動手段は、第1のリンク部材と共にリンク機構(リンク部材)を構成する第2のリンク部材と、第1および第2のリンク部材が連結される上記駆動子、および第4の回転部材に設けられて上記駆動子の移動を拘束案内するカム溝とから構成される。
第4の回転部材は、ブレーキ手段によるトルクが付与され、第1の回転部材と第2の回転部材の中で円筒面の形成された方の回転部材と第4の回転部材との間に組み込まれた戻しバネによるトルクと釣合わせて第4の回転部材を当該回転部材に対して相対回転させるように構成される。
ブレーキ手段は高透磁率の磁性体で作られ第4の回転部材に対して固定されたヒステリシスリングと静止部材に固定された励磁コイルと同じく静止部材に固定され上記のヒステリシスリングを非接触で挟むヨークとで構成されるヒステリシスブレーキとされる。
第4の回転部材のカム溝は、その回転方向の一端部の案内部における配置径が中間的な値であり、円周方向の他の位置において上記の配置径の中間値よりも大きな配置径部分と小さな配置径部分の両方の部分を有する形状とされる。
第1のリンク部材の端部は、内周円筒面と外周円筒面を持つディスク部材を有し、上記駆動又はピンで構成され、該ピンは、内周部で他端部に回転対偶で連結され、外周部で上記カム溝と転がり接触して、カム溝形状に沿って案内される。
内燃機関のクランク軸により回転駆動される第1の回転部材と、上記第1の回転部材を介して回転駆動されカム軸と一体に連結された第2の回転部材とを有し、これら第1の回転部材と第2の回転部材との相対的な回転方向位置を制御してクランク軸の回転位相に対するカム軸の回転位相を変えて吸入弁あるいは吐出弁の開閉タイミングを変化させる機能を有する内燃機関用カム軸位相可変装置は、上記第1の回転部材と上記第2の回転部材のいずれか一方に形成された円筒面を有し、他方の部材の該円筒面に対向する部位に複数の平面部を持つ閉曲面を有し、上記円筒面と上記平面部の間の空間内に複数のくさび部材を有し、上記複数のくさび部材の一部を第1の円周方向に押して上記円筒面と上記平面部との間でくさび係合させ残りのくさび部材を第1の円周方向と逆方向である第2の円周方向に押してやはり円筒面と平面部との間でくさび係合させるための複数の弾性部材を有し、上記複数のくさび部材の各々の円周方向隣接部分にその一部が分散配置されており上記第1あるいは第2の回転部材の中で複数の平面部を持つ方の回転部材に対する相対回転方向が選択されて第1の円周方向と第2の円周方向のくさび係合におけるいずれか一方を選択的に解除するクラッチ操作部370を有し、回転方向の一端部の案内部の配置径が中間的な値であり、円周方向の他の位置において上記の配置径の中間値よりも大きな配置径部分と小さな配置径部分の両方の部分を有するカム溝を備えた第4の回転部材を有し、第4の回転部材の回転に伴って上記カム溝に沿って拘束案内され、第1あるいは第2の回転部材の中で平面部を持つ方の回転部材を他方の回転部材に対して相対回転させる駆動子を有し、クランク軸の回転位相に対するカム軸の回転位相を変えることができる。
内燃機関のクランク軸により回転駆動される第1の回転部材と、上記第1の回転部材を介して回転駆動されカム軸と一体に連結された第2の回転部材とを有し、上記第1の回転部材と上記第2の回転部材のいずれか一方に形成された円筒面を有し、他方の部材の該円筒面に対向する部位に複数の平面部を持つ閉曲面を有し、上記円筒面と上記平面部の間の空間内に複数のくさび部材を有し、上記複数のくさび部材の一部を第1の円周方向に押して上記円筒面と上記平面部との間でくさび係合させ残りのくさび部材を第1の円周方向と逆方向である第2の円周方向に押してやはり円筒面と平面部との間でくさび係合させるための複数の弾性部材を有し、上記複数のくさび部材の各々の円周方向隣接部分にその一部が分散配置されており上記第1あるいは第2の回転部材の中で複数の平面部を持つ方の回転部材に対する相対回転方向が選択されて第1の円周方向と第2の円周方向のくさび係合におけるいずれか一方を選択的に解除するクラッチ操作部370を有し、回転方向の一端部の案内部の配置径が中間的な値であり、円周方向の他の位置において上記の配置径の中間値よりも大きな配置径部分と小さな配置径部分の両方の部分を有するブーメラン形状であるカム溝を備えた第4の回転部材を有する内燃機関用カム軸位相可変装置によるカム軸位相可変方法は、第4の回転部材の回転に伴って第1あるいは第2の回転部材の中で平面部を持つ方の回転部材を他方の回転部材に対して相対回転させ、内燃機関始動時では上記配置径を中間的な値としてカム軸位相を中間的な位相となし、ブレーキトルクが小さい段階では上記配置径を最大値方向にあるようにして相対回転を小さくして遅角位置となし、ブレーキトルクが大きな段階では上記配置径を最小値方向にあるようにして相対回転を大きくして進角位置としてクランク軸の回転位相に対するカム軸の回転位相を変えることができる。
回転方向の一端部における配置径が中間的な値であり、円周方向の他の位置において上記の配置径の中間値よりも大きな配置径部分と小さな配置径部分の両方の部分を有するブーメラン形状であるカム溝に沿って駆動子を拘束案内することができる。ここでブーメラン形状とは、周方向の回転に基づく回転変位が、位相特性が最近くから所定位相だけ進角したい位置から始まり、徐々に遅角し、その後徐々に進角する特性に変換される形状である。
図8は第1リンク部材420の形状を示す。また図9は第2リンク部材430の形状を示す。上記実施例ではリンク部材は、クラッチを外す作用を行う。第1回転部材100から第2回転部材200へのトルクはクラッチ機構を介して伝達され、リンク部材に上記伝達トルクが作用しないので、リンク部材に大きな負担がかかることが無く、耐久性に優れている。また、図8と図9に示すリンク部材420と430の内の一方である、例えばリンク部材420の端部の一方をカム軸方向に動かして他のリンク部材の端部と重なる構造とすることで、装置全体をカム軸方向に薄くできる。第1回転部材にクランク軸からのトルクが加わることでカム軸方向の長さが長いと軸と垂直方向のモーメントが加わるが、上記薄くすることでモーメントの影響を小さくできる。
図10はブレーキディスク170を示す図で、図10(a)はステータ側から見た図である。図10(b)は図10(a)のE−O−E断面図である。図10(c)は図10(a)のF−O断面図である。また図10(d)はブレーキディスク170をバネ側から見た図である。ブレーキディスク170の径方向の外周側にヒステリシスリングを設けているので、位相を制御するための操作電流をより少なくできる。エンジンの電源は多くの機器に電流を供給しており、供給電流を少なくできることは車の燃比を改善でき、排気浄化対策に繋がる。また位相特性を得るための溝をブレーキディスク170に設けることで、径方向のヒステリシスリングの支持部を有効に利用でき、しかも径方向の幅を大きく取れ、制御範囲を大きくできる利点が有る。ヒステリシスリングはヒステリシス特性を示す材料で、例えば強磁性体材料がこれに適する。ヒステリシスリングでは熱が発生するが、この熱はブレーキディスク170を介して放熱する。とくにブレーキディスク170は一方向に回転するので、回転に伴う空気の流れが生じ、冷却効果が増す。
図2の構造は、カム軸の端部から外側の方に回転しないコイルを伴う磁気回路が設けられ、回転する部材がカム軸の端部側に配置されている。このためエンジンからのトルクが加わる部分がカム軸端部側に配置され、エンジンクランク軸からのトルクによるカム軸と垂直方向のモーメントの影響が受けにくい構造になっている。図2の歯車部分102を図2の円板部104より軸側に設けても良い、この場合はエンジンクランク軸からのトルクをさらに軸側で受けることとなるので上記影響をさらに少なくできる。このような構造は、例えば円板部104の延長上の外周にそのまま歯車を形成する。あるいは円板部104の延長上よりカム軸側に、図2のバネの外周に歯車を形成する構造が考えられる。
本発明が適用されるエンジンのカム軸制御システムを示すシステム図。 本発明の実施例であるカム軸位相可変装置の側断面図。 本発明の実施例であるカム軸位相可変装置の横断面図で、図2におけるA−A断面図。 本発明の実施例であるカム軸位相可変装置の横断面図で、図4(a)はカム軸位相可変装置が中間位相にある時の横断面図で、図2におけるB−B断面図、そして図4(b)は本発明の実施例リンク機構部の断面図で、図4におけるD−D断面図。 本発明の実施例であるカム軸位相可変装置が最遅角位相にある時の横断面図。 本発明の実施例であるカム軸位相可変装置が最進角位相にある時の横断面図。 本発明の実施例においてカム軸位相を進角側に変更する過程を説明した図。 本発明の実施例で、第1リンク部材420の形状を示す図。 本発明の実施例で、第2リンク部材430の形状を示す図。 本発明の実施例で、ブレーキディスク170を示す図で、図10(a)はステータ側から見た図、図10(b)は図10(a)のE−O−E断面図、図10(c)は図10(a)のF−O断面図、また図10(d)はブレーキディスク170をバネ側から見た図である。
符号の説明
100…第1の回転部材、102…歯部、140…第1の連絡窓部、150…第2の連絡窓部、510…溝部、200…第2の回転部材、300…カム軸、31…固定ボルト、302…くさび部材、304…くさび部材、306…バネ部材、370…クラッチ操作部、372…クラッチ開放部材、420…第1リンク部材、430…第2リンク部材、170…ブレーキディスク、510…カム溝、172…ヒステリシスリング、174…ステータ、176…励磁コイル部、188…戻しバネホルダ、192…戻しバネ。

Claims (13)

  1. エンジンのクランク軸(10)の回転に基づいて回転駆動される第1回転部材(100)と、
    エンジンのカム軸(300)を回転駆動するための第2回転部材(200)と、
    上記第1回転部材(100)の回転トルクを上記第2回転部材(200)に伝えるために第1回転部材と第2回転部材との間に設けられたクラッチ機構(500)と、
    クラッチ開放部材(700)および位相特性変換部材を備えた位相変換機構と(400)、
    供給電流に基づき位相変換駆動部材を動かす駆動機構とを備え、
    上記位相変換機構は上記位相特性変換部材の動きに基づき位相特性を表すように上記クラッチ開放部材が動くように構成されており、
    上記駆動部材により供給電流に基づいて上記位相変換駆動部材が動かされ、上記位相変換駆動部材の上記動きに基づき上記位相特性変換機構のクラッチ開放部材(700)が移動し、このクラッチ開放部材(700)の移動により上記クラッチ機構の進角側または遅角側の内の一方向にクラッチ機構が開放され、この開放により第1回転部材に対する第2回転部材の位相が変わるように構成されたことを特徴とする内燃機関用カム軸の位相可変装置。
  2. エンジンの回転に基づいて回転駆動される第1回転部材(100)と、
    エンジンのカム軸を回転駆動するための第2回転部材(200)と、
    上記第1回転部材(100)の回転トルクを上記第2回転部材(200)に伝えるために第1回転部材と第2回転部材との間に設けられたクラッチ機構と、
    クラッチ開放部材(700)および位相特性変換部材を備えた位相変換機構と、
    電気信号に基づき上記位相変換部材を動かす駆動機構とを備え、
    上記位相変換機構は上記位相特性変換部材の動きを予め設定した位相特性を表す動きに変えるように構成され、
    上記駆動部機構により電気信号に基づいて上記位相変換部材が動かされ、上記位相変換部材の上記動きに基づき上記位相特性変換機構のクラッチ開放部材(700)が動かされ、このクラッチ開放部材(700)の動きにより上記クラッチ機構の進角側または遅角側の内の一方向にクラッチ機構が開放され、この開放により第1回転部材に対する第2回転部材の位相が変わるように構成され、
    上記電気信号が印加されない状態で上記第1回転部材(100)と上記第2回転部材(200)との位相関係が最遅角位置より所定角だけ進角側に位置するように、上記位相変換機構のクラッチ開放部材は上記位相変換機構により動かされることを特徴とする内燃機関用カム軸の位相可変装置。
  3. エンジンのクランク軸の回転に基づいて回転駆動される第1回転部材(100)と、
    エンジンのカム軸を回転駆動するための第2回転部材(200)と、
    上記第1回転部材(100)の回転トルクを上記第2回転部材に伝えるために第1回転部材(100)と第2回転部材(200)との間に設けられたクラッチ機構と、
    クラッチ開放部材(7a)および位相特性変換部材(13、8、9、10)を備えた位相変換機構と、
    供給電流に基づき位相変換機構を動かす駆動機構とを備え、
    上記位相変換機構は上記位相特性変換部材の動きに基づき上記クラッチ開放部材を動かすように構成されており、
    上記駆動部材により供給電流に基づいて上記位相変換駆動部材が動かされ、上記動きに基づき上記位相変換機構のクラッチ開放部材を選択的に動かし、このクラッチ開放部材の動きにより上記クラッチ機構の進角側または遅角側の内の一方向にクラッチ機構が開放され、この開放により第1回転部材(100)に対する第2回転部材(200)の位相が開放側に変わるように、上記位相変換機構と上記クラッチ機構は構成されており、
    上記駆動部材は上記位相変換駆動部材を一方の方向に動かすバネと、上記バネに対向して供給電流に基づき他方の方向に上記位相変換駆動部材を動かす電磁手段を備えたことを特徴とする内燃機関用カム軸の位相可変装置。
  4. エンジンのクランク軸により回転駆動される第1回転部材(100)と、
    エンジンのカム軸を回転駆動するための第2回転部材(200)と、
    上記第1回転部材の回転トルクを上記第2回転部材に伝えるために第1回転部材と第2回転部材との間に設けられたクラッチ機構と、
    クラッチ開放部材(7a)および位相特性変換部材を備えた位相変換機構と、
    供給電流に基づき位相変換駆動部材を動かす駆動機構とを備え、
    上記位相変換機構は上記位相特性変換部材の動きに基づき位相特性を表すように上記クラッチ開放部材が動くように構成されており、
    上記駆動部材により供給電流に基づいて上記位相変換駆動部材が動かされ、上記位相変換駆動部材の上記動きに基づき上記位相特性変換機構のクラッチ開放部材が移動し、このクラッチ開放部材の移動により上記クラッチ機構の進角側または遅角側の内の一方向にクラッチ機構が開放され、この開放により第1回転部材に対する第2回転部材の位相が変わるように構成されたことを特徴とする内燃機関用カム軸の位相可変装置。
  5. エンジンの回転に基づいて回転駆動される第1回転部材(100)と、
    エンジンのカム軸を回転駆動するための第1回転部材(200)と、
    上記第1回転部材(100)の回転トルクを上記第2回転部材に伝えるために第1回転部材(100)と第2回転部材との間に設けられたクラッチ機構と、
    クラッチ開放部材および位相特性変換部材を備えた位相変換機構と、
    電気信号に基づき上記位相変換部材を動かす駆動機構とを備え、
    上記位相変換機構は上記位相特性変換部材の動きを予め設定した位相特性を表す動きに変えるように構成され、
    上記駆動部機構により電気信号に基づいて上記位相変換部材が動かされ、上記位相変換部材の上記動きに基づき上記位相特性変換機構のクラッチ開放部材が動かされ、このクラッチ開放部材の動きにより上記クラッチ機構の進角側または遅角側の内の一方向にクラッチ機構が開放され、この開放により第1回転部材(100)に対する第2回転部材の位相が変わるように構成され、
    上記電気信号が印加されない状態で上記第1回転部材(100)と上記第1回転部材(200)との位相関係が最遅角位置より所定角だけ進角側に位置するように、上記位相変換機構のクラッチ開放部材は上記位相変換機構により動かされるように構成されていることを特徴とする内燃機関用カム軸の位相可変装置。
  6. エンジンのカム軸の中心を回転の中心軸として、エンジンのクランク軸により回転駆動される第1回転部材(100)と、
    エンジンのカム軸の中心を回転の中心軸として回転し、エンジンのカム軸を回転駆動するための第2回転部材(200)と、
    上記第1回転部材(100)の回転トルクを上記第2回転部材(200)に伝えるために第1回転部材(100)と第2回転部材との間に設けられた複数のクラッチ機構と、
    上記第1回転部材(100)と上記第2回転部材(200)との間の回転位相を変えるための位相変換機構と、
    供給電流に基づき上記位相変換機構を動かす駆動機構と、を備え、
    上記位相変換機構は、上記駆動機構により動かされた駆動量を位相量に変える位相特性変換部材と上記位相特性変換部財により位相の進角または遅角方向にクラッチを開放する複数個のクラッチ開放部材とを備え、
    上記駆動部材による供給電流に基づいて上記位相変換機構が駆動され、上記駆動量に基づき上記位相特性変換部材が上記クラッチ開放部材を進角側または遅角側の一方に動かし、このクラッチ開放部材の動きにより上記クラッチ機構の進角側または遅角側の内の一方向にクラッチ機構が開放され、この開放により第1回転部材(100)に対する第2回転部材の位相が変わるように構成されており、
    上記駆動部材は上記位相変換駆動部材を一方の方向に動かすバネと、上記バネに対向して供給電流に基づき他方の方向に上記位相変換駆動部材を動かす力が発生する電磁手段とを備えたことを特徴とする内燃機関用カム軸の位相可変装置。
  7. エンジンのクランク軸に基づいて回転する第1回転部材(100)と、エンジンのカム軸を回転駆動する第2回転部材と、
    上記第1回転部材(100)の回転を上記第2回転部材に伝える複数のクラッチ機構と、
    上記複数のクラッチ機構のそれぞれのクラッチ機構に対してクラッチの結合や開放を行う複数のクラッチ開放部材と位相特性変換部材とリンク機構とを備えた位相変換機構と、
    供給電流に基づき位相変換機構の位相特性変換部材を動かす駆動機構と、を有しており、
    上記駆動機構により上記位相特性変換部材が回転移動し、この位相特性変換部材の動きにより上記リンク機構が動き、このリンク機構の動きにより上記複数のクラッチ開放部材が進角方向または遅角方向のどちらかに上記複数のクラッチ機構を開放し、
    この開放により第1回転部材(100)に対する第2回転部材の位相が開放された方向に変わるように構成されることを特徴とする内燃機関用カム軸の位相可変装置。
  8. 請求項7に記載の内燃機関用カム軸の位相可変装置おいて、上記第1回転部材(100)と上記第2回転部材(200)とは同一中心軸に対して回転可能に構成されており、
    上記位相特性変換部材は複数の位相特性を表す形状の溝を有し、
    上記リンク機構が上記中心軸に対して周方向に等間隔に複数個設けられており、
    上記複数リンク機構はそれぞれ、リンク機構の一端が上記複数の溝の一つに移動可能に係合し、上記溝に従ってリンク機構の一端が動くことにより上記複数のクラッチ開放部材が周方向に動かされるように構成したことを特徴とする内燃機関用のカム軸位相可変装置。
  9. 請求項8において、上記駆動部材は上記位相変換駆動部材を一方の方向に動かすバネと、上記バネに対向して供給電流に基づき他方の方向に上記位相変換駆動部材を動かす電磁手段を備えたことを特徴とする内燃機関用カム軸の位相可変装置。
  10. 請求項9において、上記電磁手段は励磁コイルと励磁コイルの磁束が通る溝とを備え、一方上記位相変換駆動部材には上記位相変換駆動部材と共に回転する高透磁率の回転磁性体が設けられ、上記回転磁性体が上記溝の中を移動することにより、上記磁束により上記高透磁率の回転磁性体に上記高透磁率のヒステリシスに伴う制動力を発生するようにしたことを特徴とする内燃機関用カム軸位相可変装置。
  11. 内燃機関のクランク軸により回転駆動される第1回転部材(100)と、上記第1回転部材(100)を介して回転駆動されカム軸と連結される第2の回転部材(200)とを有し、これら第1回転部材(100)と第2の回転部材(200)との相対的な回転方向位置を制御してクランク軸の回転位相に対するカム軸の回転位相を変えて吸入弁あるいは吐出弁の開閉タイミングを変化させる機能を有する内燃機関用カム軸位相可変装置であって、上記第1回転部材(100)と上記第2の回転部材(200)のいずれか一方に形成された円筒面を有し、他方の部材の該円筒面に対向する部位に複数の平面部を持つ閉曲面を有し、上記円筒面と上記平面部の間の空間内に複数の楔部材を有し、上記複数の楔部材の一部を第1の円周方向に押して上記円筒面と上記平面部との間で楔係合させ残りの楔部材を第1の円周方向と逆方向である第2の円周方向に押してやはり円筒面と平面部との間で楔係合させるための複数の弾性部材を有し、上記複数の楔部材の各々の円周方向隣接部分にその一部が分散配置されており上記第1あるいは第2の回転部材(200)の中で複数の平面部を持つ方の回転部材に対する相対回転方向が選択されて第1の円周方向と第2の円周方向の楔係合におけるいずれか一方を選択的に解除するクラッチ操作部を有し、該クラッチ操作部材に一端部が連結され、他の端部が第1または第2の回転部材(200)の中で円筒面を有する方の回転部材に対して半径方向に移動可能に連結された部材、および、該部材の他の端部を半径方向に移動させる駆動手段を有することを特徴とする内燃機関用カム軸位相可変装置。
  12. 請求項11において、上記駆動手段は、第4の回転部材によって半径方向に駆動されて第1あるいは第2の回転部材(200)の中で平面部を持つ方の回転部材を他方の回転部材に対して相対回転させる駆動子を有することを特徴とする内燃機関用カム軸位相可変装置。
  13. 請求項11において、上記部材は第1のリンク部材で構成され、上記駆動手段は、第1のリンク部材と共にリンク機構を構成する第2のリンク部材と、第1および第2のリンク部材が連結される上記駆動子、および第4の回転部材に設けられて上記駆動子の移動を拘束案内するカム溝とから構成されることを特徴とする内燃機関用カム軸位相可変装置。
JP2005184767A 2005-06-24 2005-06-24 内燃機関用弁の位相可変装置 Expired - Fee Related JP4528214B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005184767A JP4528214B2 (ja) 2005-06-24 2005-06-24 内燃機関用弁の位相可変装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005184767A JP4528214B2 (ja) 2005-06-24 2005-06-24 内燃機関用弁の位相可変装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007002777A true JP2007002777A (ja) 2007-01-11
JP4528214B2 JP4528214B2 (ja) 2010-08-18

Family

ID=37688618

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005184767A Expired - Fee Related JP4528214B2 (ja) 2005-06-24 2005-06-24 内燃機関用弁の位相可変装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4528214B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010018821A1 (ja) * 2008-08-12 2010-02-18 Ntn株式会社 可変バルブタイミング装置
JP2010090889A (ja) * 2008-09-10 2010-04-22 Ntn Corp 可変バルブタイミング装置
JP2010159738A (ja) * 2008-12-09 2010-07-22 Ntn Corp 可変バルブタイミング装置
WO2010113747A1 (ja) * 2009-04-03 2010-10-07 Ntn株式会社 可変バルブタイミング装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04298614A (ja) * 1990-09-19 1992-10-22 Eaton Corp カム軸位相変更装置
JPH0610965A (ja) * 1992-02-24 1994-01-21 Eaton Corp 位相変更装置
JPH0610966A (ja) * 1992-02-24 1994-01-21 Eaton Corp 位相変更装置
JPH0610964A (ja) * 1992-02-24 1994-01-21 Eaton Corp 位相変更装置
JP2005098142A (ja) * 2003-09-22 2005-04-14 Denso Corp バルブタイミング調整装置
JP2005146993A (ja) * 2003-11-17 2005-06-09 Hitachi Ltd 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04298614A (ja) * 1990-09-19 1992-10-22 Eaton Corp カム軸位相変更装置
JPH0610965A (ja) * 1992-02-24 1994-01-21 Eaton Corp 位相変更装置
JPH0610966A (ja) * 1992-02-24 1994-01-21 Eaton Corp 位相変更装置
JPH0610964A (ja) * 1992-02-24 1994-01-21 Eaton Corp 位相変更装置
JP2005098142A (ja) * 2003-09-22 2005-04-14 Denso Corp バルブタイミング調整装置
JP2005146993A (ja) * 2003-11-17 2005-06-09 Hitachi Ltd 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010018821A1 (ja) * 2008-08-12 2010-02-18 Ntn株式会社 可変バルブタイミング装置
JP2010090889A (ja) * 2008-09-10 2010-04-22 Ntn Corp 可変バルブタイミング装置
JP2010159738A (ja) * 2008-12-09 2010-07-22 Ntn Corp 可変バルブタイミング装置
WO2010113747A1 (ja) * 2009-04-03 2010-10-07 Ntn株式会社 可変バルブタイミング装置
JP2010242585A (ja) * 2009-04-03 2010-10-28 Ntn Corp 可変バルブタイミング装置
CN102482955A (zh) * 2009-04-03 2012-05-30 Ntn株式会社 可变气门正时装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4528214B2 (ja) 2010-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3986371B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
US7086359B2 (en) Rotational phase adjuster
JP2008002324A (ja) 位相角検出装置及び該位相角検出装置を用いた内燃機関のバルブタイミング制御装置
JPWO2006025173A1 (ja) エンジンの位相可変装置
JP2006207427A (ja) バルブタイミング調整装置
JP2002227615A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2008019757A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP3959713B2 (ja) バルブタイミング調整装置
JP2006299867A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2010001877A (ja) バルブタイミング調整装置
JP4528214B2 (ja) 内燃機関用弁の位相可変装置
JP2009222036A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2004156508A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP3917833B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2009091928A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2006274959A (ja) ヒステリシスブレーキ及びこれを用いた内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2007071261A (ja) 電磁ブレーキ装置
JP4297950B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2009062895A (ja) バルブタイミング調整装置
JP2006274957A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2009250184A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
EP2975228B1 (en) Variable valve mechanism for internal combustion engine
JP2008082343A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP4076398B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP4008225B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090929

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100601

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100604

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees