JP2008298213A - シリンダ装置の製造方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ツインチューブ式シリンダ装置の製造工程を合理化して、製造コストを削減することが可能なシリンダ装置の製造方法及び装置を提供する。
【解決手段】オイルシール受け9によって支持されたオイルシール10を加圧ロッド7の先端部のクランプ機構でクランプするステップと、シリンダ装置1の内部にガスチャンバ4を形成すると共に、該ガスチャンバ4にガス供給路21から窒素ガス(ガス)を供給及び充填するステップと、揺動カール型15によってベースシェル2の開口端部2aを揺動カール加工するステップと、が一連の動作で実施される。これにより、ツインチューブ式シリンダ装置1の製造工程が合理化されて、当該シリンダ装置1の製造コストを削減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、シリンダ装置、特に、ベースシェルの開口端部がカール加工されると共にシリンダ装置の内部にガスが封入されるツインチューブ式シリンダ装置を製造する方法及び装置に関する。
例えば、特許文献1のガス封入装置では、油圧緩衝器(シリンダ装置)の外筒(ベースシェル)に、予め径方向孔を穿孔しておいて、当該油圧緩衝器の上下運動を利用して、シリンダ装置の開口端部内のシール部材を吸着ヘッドの吸引ノズル吸着させる。これにより、シール部材とロッドガイドとの間に密閉室が形成される。次に、ガス供給ヘッドの先端を外筒に当接させてガス供給ヘッドの先端で径方向孔を囲繞して、この状態で、ガス供給ヘッドから径方向孔、密閉室およびロッドガイドの縦溝を介してシリンダ装置の内部のリザーバに圧縮ガスを供給する。そして、リザーバに所定量の圧縮ガスが供給された時点で、油圧緩衝器を上動させて吸引ノズルに吸着されたシール部材をロッドガイド側へ押込む。さらに、シール部材をロッド側へ押込んだ後、外筒の開口端部を径方向内側へかしめてシール部材を所定位置に固定させている。このガス封入装置によれば、シール保持手段によるシール保持作業、ガス供給手段によるガス供給作業、並びに、かしめ手段によるかしめ作業を同一工程で実施することが可能であり、油圧緩衝器の製造工程を効率化することができる。

ところで、油圧緩衝器においては、ベースシェルの開口端部を揺動可能なカール型によってカール加工する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。この揺動式カール型を用いたカール加工技術によれば、加工硬化等によってカール加工が比較的難しい油圧緩衝器のベースシェルの開口端部を高い精度でカール加工することができる。しかしながら、従来、ガス封入式油圧緩衝器のベースシェルの開口端部をカール加工する場合、カール加工を行う工程と、シリンダ装置の内部に圧縮ガスを供給する工程と、を同時に実施する製造技術が確立されておらず、製造工程の合理化、延いては、製造コストの削減が要望されていた。
また、インナーチューブは、図示しないベースバルブをベースシェルの底部に押し付けて固定するために所定の残存軸力を有する必要があるところ、このカール加工技術では、インナーチューブの残存軸力を所定の値に保つことが困難である。
特開2000−74124号公報 特開2006−275149号公報
そこで本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ベースシェルの開口端部がカール加工されると共にシリンダ装置の内部にガスが封入されるシリンダ装置の製造方法及び装置において、製造工程を合理化して、製造コストを削減することが可能なシリンダ装置の製造方法及び装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、シリンダ装置の有底筒形のベースシェルの開口端部がカール加工されると共に、前記シリンダ装置の内部にガスが封入されるシリンダ装置の製造方法であって、
シール部材を加工ヘッドの中央に配置される加圧ロッドの先端部に保持させるステップと、
前記シリンダ装置を前記加工ヘッドに対して同一軸線上に支持するステップと、
前記シリンダ装置と前記加工ヘッドとをシリンダ軸に沿って近接する方向へ相対移動させて前記加工ヘッドを前記ベースシェルの開口端部の外周に気密的に係合させることにより、前記シリンダ装置の内部に前記加工ヘッド内部と連通するガスチャンバを形成するステップと、
前記加工ヘッドに設けられたガス供給路を介して前記ガスチャンバにガスを充填させるステップと、
前記シリンダ装置と前記加工ヘッドとをシリンダ軸に沿ってさらに近接する方向へ所定距離だけ相対移動させて、前記シール部材を前記シリンダ装置の内部に挿入することにより前記シリンダ装置を密封するステップと、
前記加工ヘッドに収容された揺動カール型によって前記ベースシェルの開口端部をカール加工するステップとからなることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項2に記載の発明は、シリンダ装置の有底筒形のベースシェルの開口端部がカール加工されると共に、前記シリンダ装置の内部にガスが封入されるシリンダ装置の製造方法であって、
シール部材を加工ヘッドの中央に配置される加圧ロッドの先端部に保持させるステップと、
前記シリンダ装置を前記加工ヘッドに対して同一軸線上に支持するステップと、
前記シリンダ装置と前記加工ヘッドとをシリンダ軸にそって近接する方向へ相対移動させて前記シール部材を前記ベースシェルの開口端部の内周に気密的に係合させることにより、前記シリンダ装置の内部にガスチャンバを形成するステップと、
ガス供給ヘッドを前記ベースシェルの側面に当接させて、前記ベースシェルの側面に穿孔されたガス供給孔を介して前記ガスチャンバにガスを充填させるステップと、
前記シリンダ装置と前記加工ヘッドとをシリンダ軸にそってさらに近接する方向へ所定距離だけ相対移動させて、前記シール部材を前記ガス供給孔よりも前記シリンダ装置の内部に挿入することにより前記シリンダ装置を密封するステップと、
前記加工ヘッドに収容された揺動カール型によって前記ベースシェルの開口端部をカール加工するステップとからなることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のシリンダ装置の製造方法において、前記ベースシェル内にインナーチューブを設けたシリンダ装置の製造方法であって、
前記加圧ロッドによって前記シール部材を介して前記インナーチューブに軸力を付与しながら、前記ベースシェルの開口端部をカール加工することを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項4に記載の発明は、シリンダ装置の有底筒形のベースシェルの開口端部がカール加工されると共に、前記シリンダ装置の内部にガスが封入されるシリンダ装置の製造装置であって、
前記ベースシェルの開口端部が係合されるシリンダ係合部を有する加工ヘッドと、
前記加工ヘッドの中央に配置される加圧ロッドと、
前記加圧ロッドの先端部に設けられ、シール部材を保持する保持手段と、
前記シリンダ装置を前記加工ヘッドに対して同一軸線上に支持する支持手段と、
前記支持手段によって支持された前記シリンダ装置を前記加工ヘッドに対してシリンダ軸に沿って近接する方向へ相対移動させて位置決めする位置決め手段と、
前記加工ヘッドに配置されて前記加工ヘッド内部にガスを供給するガス供給手段と、
前記加工ヘッドに配置されて前記ベースシェルの開口端部をカール加工する加工手段とを具備することを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項5に記載の発明は、シリンダ装置の有底筒形のベースシェルの開口端部がカール加工されると共に、前記シリンダ装置の内部にガスが封入されるシリンダ装置の製造装置であって、
加工ヘッドと、
前記加工ヘッドの中央に配置される加圧ロッドと、
前記加圧ロッドの先端部に設けられ、シール部材を保持する保持手段と、
前記シリンダ装置を前記加工ヘッドに対して同一軸線上に支持する支持手段と、
前記支持手段によって支持された前記シリンダ装置を前記加工ヘッドに対してシリンダ軸に沿って近接する方向へ相対移動させて位置決めする位置決め手段と、
前記ベースシェルの側面に当接させるガス供給ヘッドを有し、前記ベースシェルの側面に穿孔されたガス供給孔を介して前記シリンダ装置の内部にガスを供給するガス供給手段と、
前記加工ヘッドに配置されて前記ベースシェルの開口端部をカール加工する加工手段とを具備することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載のシリンダ装置の製造装置において、前記ベースシェル内にインナーチューブを設けたシリンダ装置の製造装置であって、
前記加工手段は、前記加圧ロッドによって前記シール部材を介して前記シリンダ装置のインナーチューブに軸力を付与することを特徴とする。
請求項1に記載のシリンダ装置の製造方法によれば、シリンダ装置の製造工程において、シリンダ内部にガスを封入するステップと、ベースシェルの開口端部をカール加工するステップを一連の動作で実施することができる。これにより、ツインチューブ式シリンダ装置の製造工程が合理化されて、当該シリンダ装置の製造コストを削減することができる。
請求項2に記載のシリンダ装置の製造方法によれば、シリンダ装置の製造工程において、ベースシェルの側面に穿孔されたガス供給孔からシリンダ内部にガスを封入するステップと、ベースシェルの開口端部をカール加工するステップを一連の動作で実施することができる。これにより、ツインチューブ式シリンダ装置の製造工程が合理化されて、当該シリンダ装置の製造コストを削減することができる。
請求項3の発明によれば、カール後のインナーチューブの残存軸力を所定の値に保つことができ、ショックアブソーバの品質を一定にすることができる。
請求項4に記載のシリンダ装置の製造装置によれば、一連の動作で、シリンダ内部にガスが封入されると共にベースシェルの開口端部がカール加工される。これにより、シリンダ装置の製造工程が合理化されて、当該シリンダ装置の製造コストを削減することができる。
請求項5に記載のシリンダ装置の製造装置によれば、一連の動作で、ベースシェルの側面に穿孔されたガス供給孔からシリンダ内部にガスが封入されると共にベースシェルの開口端部がカール加工される。これにより、シリンダ装置の製造工程が合理化されて、当該シリンダ装置の製造コストを削減することができる。
請求項6の発明によれば、カール後のインナーチューブの残存軸力を所定の値に保つことができ、ショックアブソーバの品質を一定にすることができる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1〜図6に基いて説明する。第1実施形態の製造装置は、ツインチューブ式シリンダ装置1(以下、単にシリンダ装置1と称する)に形成されたガスチャンバ4にガスを封入するステップと、ベースシェル2の開口端部2aを揺動カール加工するステップとが同一段取りの一連の動作によって実施されることにより、当該シリンダ装置1の製造工程が合理化されるものである。なお、シリンダ装置1は、少なくとも、有底円筒形に形成されたベースシェル2と該ベースシェル2の内側に配置されるインナーチューブ3とを含む。図1に示されるように、第1実施形態の製造装置は、フレーム5によって吊持される加工ヘッド6を備える。該加工ヘッド6は、軸心C0上に加圧ロッド7が配置される。該加圧ロッド7は、フレーム5に配置された油圧シリンダによって軸心C0方向(図1における上下方向)へ駆動されることにより、加工ヘッド本体8に対して相対移動される。なお、加圧ロッド7は、先端部に、オイルシール受け9によって支持されたオイルシール10(シール部材)をクランプするクランプ機構(保持手段)を具備する。クランプ機構は、加圧ロッド7の先端部内周に配置されて、その内周に突起を有する環状の弾性体である。
加工ヘッド6は、回転部材12が加工ヘッド本体8に収容される。該回転部材12は、加圧ロッド7に摺動可能に外挿されて、モータベース20に支持された電動モータ17によって、減速機構11を介して回転駆動される。また、回転部材12は、軸心C0に対して同軸配置された上側軸部12aが、軸受列13を介して加工ヘッド本体8に支持される。さらに、回転部材12は、軸心C1が、軸心C0に対して所定角度(揺動角度)だけ傾斜された下側軸部12bを有しており、該下側軸部12bによって、揺動カール型15が取付される揺動ベース16が軸受列14を介して軸心C1の回りに相対回転可能に支持される。これにより、加工ヘッド6は、電動モータ17によって回転部材12が回転駆動されると、揺動ベース16に取付けられた揺動カール型15が、軸心C0の回りに自転することなく揺動される。
そして、第1実施形態の製造装置は、加工ヘッド6の揺動カール型15の成形部15aに、図示を省略するシリンダ支持機構(支持手段)によって軸心C0に対して同軸上に支持されたシリンダ装置1のベースシェル2の開口端部2aを係合させて、この状態で、揺動カール型15を揺動させる、すなわち、揺動カール型15を軸心C0の回りに自転させないで、且つ成形部15aとベースシェル2の開口端部2aとの接点を軸心COの回りに移動させながら、揺動カール型15をシリンダ装置1に対して軸心C0方向へ相対移動させることにより、ベースシェル2の開口端部2aがカール加工される構造になっている。なお、第1実施形態の製造装置は、上述したベースシェル2の開口端部2aを揺動カール加工するに際して、加圧ロッド7によって、オイルシール10及びシリンダ内装部品であるロッドガイド18を介して、インナーチューブ3に軸心C0方向の軸力を作用させている。
加工ヘッド6は、加工ヘッド本体8の下端部に配置されたホルダ22の中央に、シリンダ支持機構によって軸心C0に対して同軸上に支持されたシリンダ装置1のベースシェル2の開口端部2aが係合されるシリンダ係合部19を備える。そして、第1実施形態の製造装置は、シリンダ装置1が、図示を省略する位置決め機構(位置決め手段)によって、シリンダ装置1が加工ヘッド6に対して、図3に示されるガス供給ポジションに位置決めされることにより、ホルダ22のシリンダ係合部19にベースシェル2の開口端部2aが係合される。このガス供給ポジションでは、図3に示されるように、シリンダ装置1の内部に加工ヘッド6に形成されたガス供給路21(ガス供給手段)に連通するガスチャンバ4が形成される。そして、該ガスチャンバ4にガス供給路21を介して所定のガス(第1実施形態では窒素ガス)が供給される。なお、加工ヘッド6には、必要に応じて複数個のOリングが配置される。
次に、第1実施形態におけるシリンダ装置1の製造方法を説明する。まず、シリンダ支持機構(支持手段)によってシリンダ装置1を支持する。この状態で、加圧ロッド7を下降させることにより、図2に示されるように、オイルシール受け9によって支持されるオイルシール10(シール部材)を加圧ロッド7の先端部のクランプ機構(保持手段)でクランプする。次に、加圧ロッド7を含む加工ヘッド6をシリンダ装置1に対して軸心C0方向(図2における上下方向)へ相対移動させることにより、ベースシェル2の開口端部2aをホルダ22のシリンダ係合部19に係合させる。これにより、加工ヘッド6をシリンダ装置1に対して図3に示されるガス供給ポジションに位置決めさせて、シリンダ装置1の内部にガスチャンバ4を形成する。そして、該ガスチャンバ4には、窒素ガス(ガス)がガス供給路21(ガス供給手段)を介して供給及び充填される。
ガスチャンバ4にガスが充填された後、加工ヘッド6が所定距離だけ下降する。これにより、図4に示されるように、加圧ロッド7の先端部でクランプされたオイルシール10が、シリンダ装置1の内部に挿入されてインナーチューブ3によって支持されたロッドガイド18に当接される。さらに、ガスチャンバ4とガス供給路21との連通が遮断されると共に、ベースシェル2の開口端部2aが、揺動カール型15(加工手段)の成形部15aに係合される。この状態で、図5に示されるように、加圧ロッド7によってオイルシール10及びロッドガイド18を介してインナーチューブ3を押圧しながら、すなわち、加圧ロッド7によってインナーチューブ3に軸力を作用させながら、揺動カール型15によってベースシェル2の開口端部2aを揺動カール加工する。これにより、揺動カール型15は、揺動しながら下方へ移動して、図6に示されるように、シリンダ装置1の開口端部2aは、最終的にカール形に成形される。
この実施形態では以下の効果を奏する。
第1実施形態によれば、オイルシール受け9によって支持されたオイルシール10(シール部材)を加圧ロッド7の先端部のクランプ機構(保持手段)でクランプ(保持)するステップと、シリンダ装置1のベースシェル2の開口端部2aを加工ヘッド6のホルダ22のシリンダ係合部19に係合させることにより、シリンダ装置1の内部にガスチャンバ4を形成すると共に、該ガスチャンバ4にガス供給路21から窒素ガス(ガス)を供給及び充填するステップと、揺動カール型15(加工手段)によってシリンダ装置1のベースシェル2の開口端部2aを揺動カール加工するステップとが同一段取りの一連の動作で実施される。これにより、ツインチューブ式シリンダ装置1の製造工程が合理化されて、当該シリンダ装置1の製造コストを削減することができる。
また、第1実施形態によれば、加圧ロッド7によってインナーチューブ3に軸力を作用させながら、ベースシェル2の開口端部2aが揺動カール加工されるので、カール後のインナーチューブの残存軸力を所定の値に保つことができ、シリンダ装置1の品質が確保される。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図7〜図12に基いて説明する。なお、第1実施形態と同一又は相当する構成要素には同一の名称及び符号を付与するものとし、重複する詳細な説明を省く。図7に示されるように、第2実施形態のシリンダ装置1の製造装置は、第1実施形態の製造装置(図1参照)に対して、回転部材12を収容する加工ヘッド本体8の下側部分及び該加工ヘッド本体8に固定されるホルダ22が省かれている点、並びに、シリンダ装置1のベースシェル2の側面に穿孔されたガス供給孔24からガスチャンバ4に窒素ガス(ガス)を供給するガス供給ヘッド25を備える点、が相違する。
次に、第2実施形態におけるシリンダ装置1の製造方法を説明する。まず、シリンダ支持機構(支持手段)によってシリンダ装置1を支持する。この状態で、加圧ロッド7を下降させることにより、図8に示されるように、オイルシール受け9によって支持されるオイルシール10(シール部材)を加圧ロッド7の先端部のクランプ機構(保持手段)でクランプする。次に、加圧ロッド7を含む加工ヘッド6をシリンダ装置1に対して軸心C0方向(図8における上下方向)へ相対移動させることにより、加工ヘッド6をシリンダ装置1に対して図9に示されるガス供給ポジションに位置決めさせて、加圧ロッド7の先端部でクランプされたオイルシール10をシリンダ装置1の内部に挿入してシリンダ装置1の内部にガスチャンバ4を形成する。そして、ガス供給ヘッド25(ガス供給手段)を前進させて、該ガス供給ヘッド25の先端部でシリンダ装置1のベースシェル2の側面に形成されたガス供給孔24を囲繞するようにして、ガス供給ヘッド25をベースシェル2の側面に当接させる。
この状態で、ガス供給ヘッド25によってガスチャンバ4に窒素ガス(ガス)を供給及び充填する。ガスチャンバ4にガスが充填された後、ガス供給ヘッド25を後退させて、加工ヘッド6を所定距離だけ下降させる。これにより、図10に示されるように、加圧ロッド7の先端部でクランプされたオイルシール10が、インナーチューブ3によって支持されたロッドガイド18に当接されると共に、ベースシェル2の開口端部2aが、揺動カール型15(加工手段)の成形部15aに係合される。この状態で、図11に示されるように、加圧ロッド7によってオイルシール10及びロッドガイド18を介してインナーチューブ3を押圧しながら、すなわち、加圧ロッド7によってインナーチューブ3に軸力を作用させながら、揺動カール型15によってベースシェル2の開口端部2aを揺動カール加工する。これにより、揺動カール型15は、揺動しながら下方へ移動して、図12に示されるように、シリンダ装置1の開口端部2aは、最終的にカール形に成形される。
この実施形態では以下の効果を奏する。
第2実施形態によれば、オイルシール受け9によって支持されたオイルシール10(シール部材)を加圧ロッド7の先端部のクランプ機構(保持手段)で保持するステップと、加圧ロッド7の先端部で保持されたオイルシール10をシリンダ装置1のベースシェル2の開口端部2aに挿入してシリンダ装置1の内部にガスチャンバ4を形成すると共に、ガス供給ヘッド25(ガス供給手段)をシリンダ装置1のベースシェル2の側面に当接させて、該ベースシェル2の側面に形成されたガス供給孔24からガスチャンバ4に窒素ガス(ガス)を供給及び充填するステップと、揺動カール型15(加工手段)によってシリンダ装置1のベースシェル2の開口端部2aを揺動カール加工するステップとが同一段取りの一連の動作で実施される。これにより、ツインチューブ式シリンダ装置1の製造工程が合理化されて、当該シリンダ装置1の製造コストを削減することができる。
また、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、加圧ロッド7によってインナーチューブ3に軸力を作用させながら、ベースシェル2の開口端部2aが揺動カール加工されるので、カール後のインナーチューブの残存軸力を所定の値に保つことができ、シリンダ装置1の品質が確保される。
第1実施形態のシリンダ装置の製造装置の加工ヘッドの全体図であって、特に、一部を断面で示した正面図である。 第1実施形態のシリンダ装置の製造方法の説明図であって、特に、加圧ロッドの先端部のクランプ機構によってオイルシールがクランプされた状態を示す一部断面図である。 第1実施形態のシリンダ装置の製造方法の説明図であって、特に、ガスチャンバが形成された状態を示す一部断面図である。 第1実施形態のシリンダ装置の製造方法の説明図であって、特に、ガスチャンバとガス供給路との連通が遮断された状態を示す一部断面図である。 第1実施形態のシリンダ装置の製造方法の説明図であって、特に、揺動カール型によってベースシェルの開口端部が揺動カール加工されている状態を示す一部断面図である。 第1実施形態のシリンダ装置の製造方法の説明図であって、特に、揺動カール加工が完了した直後の状態を示す一部断面図である。 第2実施形態のシリンダ装置の製造装置の加工ヘッドの全体図であって、特に、一部を断面で示した正面図である。 第2実施形態のシリンダ装置の製造方法の説明図であって、特に、加圧ロッドの先端部のクランプ機構によってオイルシールがクランプされた状態を示す一部断面図である。 第2実施形態のシリンダ装置の製造方法の説明図であって、特に、ガスチャンバが形成された状態を示す一部断面図である。 第2実施形態のシリンダ装置の製造方法の説明図であって、特に、ガス供給ヘッドが退避してガスが遮断された状態を示す一部断面図である。 第2実施形態のシリンダ装置の製造方法の説明図であって、特に、揺動カール型によってベースシェルの開口端部が揺動カール加工されている状態を示す一部断面図である。 第2実施形態のシリンダ装置の製造方法の説明図であって、特に、揺動カール加工が完了した直後の状態を示す一部断面図である。
符号の説明
1 シリンダ装置、2 ベースシェル、2a 開口端部、3 インナーチューブ、4 ガスチャンバ、6 加工ヘッド、7 加圧ロッド、10 オイルシール(シール部材)、15 揺動カール型(加工手段)、18 ロッドガイド、21 ガス供給路(ガス供給手段)、25 ガス供給ヘッド(ガス供給手段)

Claims (6)

  1. シリンダ装置の有底筒形のベースシェルの開口端部がカール加工されると共に、前記シリンダ装置の内部にガスが封入されるシリンダ装置の製造方法であって、
    シール部材を加工ヘッドの中央に配置される加圧ロッドの先端部に保持させるステップと、
    前記シリンダ装置を前記加工ヘッドに対して同一軸線上に支持するステップと、
    前記シリンダ装置と前記加工ヘッドとをシリンダ軸に沿って近接する方向へ相対移動させて前記加工ヘッドを前記ベースシェルの開口端部の外周に気密的に係合させることにより、前記シリンダ装置の内部に前記加工ヘッド内部と連通するガスチャンバを形成するステップと、
    前記加工ヘッドに設けられたガス供給路を介して前記ガスチャンバにガスを充填させるステップと、
    前記シリンダ装置と前記加工ヘッドとをシリンダ軸に沿ってさらに近接する方向へ所定距離だけ相対移動させて、前記シール部材を前記シリンダ装置の内部に挿入することにより前記シリンダ装置を密封するステップと、
    前記加工ヘッドに収容された揺動カール型によって前記ベースシェルの開口端部をカール加工するステップとからなることを特徴とするシリンダ装置の製造方法。
  2. シリンダ装置の有底筒形のベースシェルの開口端部がカール加工されると共に、前記シリンダ装置の内部にガスが封入されるシリンダ装置の製造方法であって、
    シール部材を加工ヘッドの中央に配置される加圧ロッドの先端部に保持させるステップと、
    前記シリンダ装置を前記加工ヘッドに対して同一軸線上に支持するステップと、
    前記シリンダ装置と前記加工ヘッドとをシリンダ軸にそって近接する方向へ相対移動させて前記シール部材を前記ベースシェルの開口端部の内周に気密的に係合させることにより、前記シリンダ装置の内部にガスチャンバを形成するステップと、
    ガス供給ヘッドを前記ベースシェルの側面に当接させて、前記ベースシェルの側面に穿孔されたガス供給孔を介して前記ガスチャンバにガスを充填させるステップと、
    前記シリンダ装置と前記加工ヘッドとをシリンダ軸にそってさらに近接する方向へ所定距離だけ相対移動させて、前記シール部材を前記ガス供給孔よりも前記シリンダ装置の内部に挿入することにより前記シリンダ装置を密封するステップと、
    前記加工ヘッドに収容された揺動カール型によって前記ベースシェルの開口端部をカール加工するステップとからなることを特徴とするシリンダ装置の製造方法。
  3. 前記ベースシェル内にインナーチューブを設けたシリンダ装置の製造方法であって、
    前記加圧ロッドによって前記シール部材を介して前記インナーチューブに軸力を付与しながら、前記ベースシェルの開口端部をカール加工することを特徴とする請求項1又は2に記載のシリンダ装置の製造方法。
  4. シリンダ装置の有底筒形のベースシェルの開口端部がカール加工されると共に、前記シリンダ装置の内部にガスが封入されるシリンダ装置の製造装置であって、
    前記ベースシェルの開口端部が係合されるシリンダ係合部を有する加工ヘッドと、
    前記加工ヘッドの中央に配置される加圧ロッドと、
    前記加圧ロッドの先端部に設けられ、シール部材を保持する保持手段と、
    前記シリンダ装置を前記加工ヘッドに対して同一軸線上に支持する支持手段と、
    前記支持手段によって支持された前記シリンダ装置を前記加工ヘッドに対してシリンダ軸に沿って近接する方向へ相対移動させて位置決めする位置決め手段と、
    前記加工ヘッドに配置されて前記加工ヘッド内部にガスを供給するガス供給手段と、
    前記加工ヘッドに配置されて前記ベースシェルの開口端部をカール加工する加工手段とを具備することを特徴とするシリンダ装置の製造装置。
  5. シリンダ装置の有底筒形のベースシェルの開口端部がカール加工されると共に、前記シリンダ装置の内部にガスが封入されるシリンダ装置の製造装置であって、
    加工ヘッドと、
    前記加工ヘッドの中央に配置される加圧ロッドと、
    前記加圧ロッドの先端部に設けられ、シール部材を保持する保持手段と、
    前記シリンダ装置を前記加工ヘッドに対して同一軸線上に支持する支持手段と、
    前記支持手段によって支持された前記シリンダ装置を前記加工ヘッドに対してシリンダ軸に沿って近接する方向へ相対移動させて位置決めする位置決め手段と、
    前記ベースシェルの側面に当接させるガス供給ヘッドを有し、前記ベースシェルの側面に穿孔されたガス供給孔を介して前記シリンダ装置の内部にガスを供給するガス供給手段と、
    前記加工ヘッドに配置されて前記ベースシェルの開口端部をカール加工する加工手段とを具備することを特徴とするシリンダ装置の製造装置。
  6. 前記ベースシェル内にインナーチューブを設けたシリンダ装置の製造装置であって、
    前記加工手段は、前記加圧ロッドによって前記シール部材を介して前記シリンダ装置のインナーチューブに軸力を付与することを特徴とする請求項4又は5に記載のシリンダ装置の製造装置。
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