JP5393939B2 - 床用塗料組成物及びこの塗料にて被覆された床材 - Google Patents
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Description
(A)ビニル系単量体の単体又は混合物を重合して得られる(共)重合体 1〜20質量%
(B)分子内に2つ又は3つの(メタ)アクリロイル基を有するエポキシ(メタ)アクリレート 20〜75質量%
(C)分子内に4つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリレート 20〜75質量%
から成る樹脂組成物(I)の合計100質量部に対し、
(D)活性エネルギー線感応性ラジカル重合開始剤 1〜20質量部
を含む床用塗料組成物である。
床用塗料組成物を25℃の室内(蛍光灯の下)で2時間放置した時の外観を目視評価した。
目視評価の判定は以下の基準で行った。
○・・・ 粘度の増加が見られない
×・・・ 粘度の増加が見られる
刷毛を用いてタジマ製ジニアスプレーンホモジニアスビニル床タイルGE−1100、縦30cm、横30cm、厚さ2mm(以下「塩化ビニル製タイル」という)に床用塗料組成物を塗布する時の塗りやすさを作業者により判断した。
○・・・ 作業しやすく、塗り跡は残らない
×・・・ 作業し難く、塗り跡が残る
床用塗料組成物を塩化ビニル製タイル塗布後、25℃の雰囲気にて30分間放置した後の紫外線照射前の塗膜表層について乾燥性を指触により判断した。
○・・・ ややタック感があるが、指に床用塗料組成物が付着しない
×・・・ タック感があり、指に床用塗料組成物が付着する
塗膜を紫外線にて硬化させた後、指触により判断した。
○・・・ タック感がない
△・・・ ややタック感がある
×・・・ タック感がある
床用塗料組成物を刷毛により、塩化ビニル製タイルに、硬化後の膜厚が約30μmになるように塗布し、硬化後の肉厚感を光沢計(マイクロリス-トリ-グロス:ビックケミー・ジャパン(株)製)を用いて評価した。評価の判定は以下の基準で行った。
◎・・・ 20°の光沢度が70以上
○・・・ 20°の光沢度が50以上70未満
×・・・ 20°の光沢度が50未満
床用塗料組成物を刷毛により、塩化ビニル製タイルに、硬化後の膜厚が約30μmになるように塗布し、硬化後の外観を目視評価した。目視評価の判定は以下の基準で行った。
◎・・・ 塩化ビニル製タイルの反りがほとんど認められない
○・・・ 塩化ビニル製タイルの反りが若干認められる
×・・・ 塩化ビニル製タイルの反りが認められる
床用塗料組成物を刷毛により、塩化ビニル製タイルに、硬化後の膜厚が約30μmになるように塗布し、硬化後に油性赤インク(油性マーカー:コクヨ(株)製)を用いて線を描き、ウエス(「キムワイプ」:(株)クレシア製)で拭き取った後、外観を目視評価した。目視評価の判定は、以下の基準で行った。
○・・・ 赤インクの線の跡が認められない
×・・・ 赤インクの線の跡が認められる
床用塗料組成物を刷毛により、塩化ビニル製タイルに、硬化後の膜厚が約30μmになるように塗布し、硬化後に作業者の爪により擦り、外観を目視評価した。目視評価の判定は、以下の基準で行った。
◎・・・ 爪跡が認められない
○・・・ ほとんど爪跡が認められない
△・・・ 若干爪跡が認められる
×・・・ はっきりとした爪跡が認められる
床用塗料組成物を刷毛により、塩化ビニル製タイルに、硬化後の膜厚が約30μmになるように塗布し、硬化後さらに床用塗料組成物を刷毛により、硬化塗膜上に、硬化後の膜厚が約30μmになるように塗布し、硬化後にセロハンテープを用いた剥離試験により密着性を評価した。評価の判定は以下の基準で行った。
○・・・ 下塗り硬化塗膜層と上塗り硬化塗膜層との剥離が認められない
×・・・ 下塗り硬化塗膜層と上塗り硬化塗膜層との剥離が認められる
得られた床用塗料組成物、塗膜について測定した性能を基にして、床用塗料組成物及び当該組成物を用いてなる塗料被覆物の総合判定を行った。
◎・・・ 全ての評価項目が○以上であり、◎が3つ以上
○・・・ 全ての評価項目が○以上である
△・・・ 評価項目に△であるものがある
×・・・ 評価項目に×であるものがある
表1に示す成分をステンレス容器に計量し、約30分間、全体が均一になるまで攪拌して硬化液を調製した。次に塩化ビニル製タイルのテストピースに乾燥後の膜厚が30μmとなるように塗装した。
実施例1と同様に、表1、表2に示す配合比で硬化液を調製し同様の作業および評価を行った。その結果は表1、表2に示す。
・PolymerA: メタクリル酸メチルの重合体
(GPCによる 重量平均分子量:40,000)
・PolymerB: メタクリル酸メチル/アクリル酸エチル=99/1の共重合体
(GPCによる 重量平均分子量:95,000)
・PolymerC: メタクリル酸メチルの重合体
(GPCによる 重量平均分子量:280,000)
・PolymerD: メタクリル酸メチルの重合体
(GPCによる 重量平均分子量:480,000)
・EA:分子内に2つのアクリロイル基を有するエポキシアクリレート
(ビスフェノールA型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン(株)製商品名「エピコート828」およびアクリル酸から成るエポキシアクリレート)
エポキシ当量190の「エピコート828」 :0.7420部
アクリル酸 :0.2678部
合成触媒:純度65質量%のトリエチルメチルアンモニウムクロライド:0.0087部
重合禁止剤:ハイドロキノンモノメチルエーテル(MEHQ):0.0015部
合計 :1.0200部
70℃まで1時間で昇温、70℃で1時間保持。
70℃から80℃まで0.5時間で昇温、80℃で1時間保持。
80℃から90℃まで0.5時間で昇温、90℃で1時間保持。
90℃から95℃まで0.5時間で昇温、以後反応終了時まで95℃で保持。
※反応の終了は酸価で行い、3以下で終了。
反応終了後、40℃以下まで降温。
・DPHA:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
・PETTA:ペンタエリスリトールテトラアクリレート
・TMPTA:トリメチロールプロパントリアクリレート
・HCPK:1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
・APO:2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド
・BNP:ベンゾフェノン
・PGM:プロピレングリコールモノメチルエーテル
Claims (4)
- (A)単官能のビニル系単量体の単体又は混合物をラジカル重合して得られる(共)重合体 1〜20質量%
(B)分子内に2つ又は3つの(メタ)アクリロイル基を有するエポキシ(メタ)アクリレート 20〜75質量%
(C)ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールオクタ(メタ)アクリレートから選ばれる少なくとも1種の分子内に4つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリレート 20〜75質量%
から成る樹脂組成物(I)の合計100質量部に対し、
(D)アシルフォスフィンオキサイドを含む活性エネルギー線感応性ラジカル重合開始剤 1〜20質量部
を含む床用塗料組成物。 - (共)重合体(A)の重量平均分子量が、5,000〜300,000である請求項1記載の床用塗料組成物。
- 活性エネルギー線感応性ラジカル重合開始剤(D)が、活性エネルギー最大吸収波長λmaxが300nm以上であるアシルフォスフィンオキサイドを含む請求項1又は2に記載の床用塗料組成物。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の床用塗料組成物の硬化塗膜が被覆された床材。
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