JP5387125B2 - トノカバー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の車室後部に設けられた荷物室を覆うトノカバー装置に関する。
従来のトノカバー装置として、例えば、ワゴン車やハッチバック車等の車室後部に荷物室が設けられた自動車では、後座席が折畳み可能に設けられ、この後座席とバックドアの間に後部荷室が設けられているとともに、後座席を折畳むことによって形成される前部荷室が設けられ、この両荷室または、後部荷室とを選択して覆うことで荷物室に積まれた荷物が車外から見えないように隠すためのトノカバーが取り付けられており、このトノカバーの前部荷室を覆うカバーが、後部荷室を覆うボード体の前端に設けられたカバー巻取装置に巻き取られ、収納されるように設けられている。
この技術に関係する一例は、特許文献1に開示されている。
特開2002−144962号公報
しかしながら、上記従来技術にあっては、前部荷室を覆うカバーを、後部荷室を覆うボード体の側に巻取り収納するカバー巻取装置を設けなければならず、トノカバーを収納する構造が複雑になるという問題があった。
本発明の目的は、構造簡便にして簡単な操作で収納できるトノカバー装置を提供することにある。
本発明では、トノカバーが、後部荷室を覆う後側カバーボードと、前部荷室の前部分を覆う前側カバーボードと、前側カバーボードと後側カバーボードの間に設けられ前端が前側カバーボードの後端に結合され後端が後側カバーボードの前端に結合された折畳み可能なカバーシートと、から形成され、後側カバーボードが後部荷室を覆った装着位置でカバーシートが後側カバーボードの前端から後座席の背面に沿って垂下がり収納されるとともに、前側カバーボードが後部荷室の荷台上に載置収納されている。
よって、本発明にあっては、後側カバーボードが後部荷室を覆った装着状態のまま前側カバーボードを後部荷室の荷台上に載置するのみで、前側カバーボードと後側カバーボードの間に設けられたカバーシートを後座席の背面に収納でき、トノカバーが構造簡便にして簡単な操作で収納できる。
実施例1のトノカバー装置を示すトノカバーを収納したときの斜視図である。 実施例1のトノカバー装置を示すトノカバーを収納したときの一部断面の側面図である。 実施例1のトノカバー装置を示すトノカバーで荷物室を覆ったときの一部断面の側面図である。 実施例1のトノカバー装置を示すトノカバーを収納したときの要部の平面図である。 実施例1のトノカバー装置を示すトノカバーを収納したときの要部の後正面図である。 実施例1のトノカバー装置を示すトノカバーを折畳んだ状態を示す側面図である。 実施例2のトノカバー装置を示すトノカバーを収納したときの要部の平面図である。 実施例2のトノカバー装置を示すトノカバーを収納したときの要部の後正面図である。 実施例3のトノカバー装置を示すトノカバーを収納したときの要部の平面図である。
以下、本発明のトノカバー装置を実施するための形態を、図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1は、実施例1のトノカバー装置を示し、バックドアと後座席の間に設けられた後部荷室にトノカバーを収納したときの斜視図であり、図1では、ルーフ、バックドア、図手前側のボデーサイドパネルを省略し、斜め上方から見たものである。
図2は、実施例1のトノカバー装置を示し、図1と同様にトノカバーを収納したときの一部を断面で示した側面図であり、図3は、実施例1のトノカバー装置を示し、後部荷室と前部荷室の両荷室、すなわち、荷物室全体をトノカバーで覆ったときの一部を断面で示した側面図であり、図2、図3では、後部荷室の荷台、荷台支持脚、リヤエンドクロスメンバ、フロアパネルを断面で示し、バックドアの概略外形断面を略示してある。
図4は、実施例1のトノカバー装置を示し、後部荷室にトノカバーを収納したときの要部の平面図であり、中央部分を省略し左右両側部を示してある。
図5は、実施例1のトノカバー装置を示し、図4と同様にトノカバーを収納したときの要部の後正面図であり、一方の側部を示してある。
図6は、実施例1のトノカバー装置を示し、トノカバーを折畳んだ状態を示す側面図である。
先ず、実施例1の自動車の座席(シート)、荷物室について図1乃至図3を基に説明する。
実施例1の自動車は、例えば、ワゴン車であり、車室1には、1列目の運転座席、助手座席(図示省略)と、客席として2列目の前座席3と、3列目の後座席4から成る3列の座席が設けられている。
前座席3と後座席4は、リクライニングでき、さらに、後座席4は、そのシートバック42がシートクッション41上に倒伏し折畳まれる折畳み可能な座席として設けられている。
前座席3は、1人掛けのシートと2人掛けのシートにより形成され、シートスライドレールを介してフロアパネル10に取り付けられている。
31は、シートクッション、32は、リクライニング可能に設けられたシートバック、33は、ヘッドレストである。
後座席4は、2人掛けのベンチシートで、そのシートクッション41が脚45を介してシートスライドレール48に取り付けられている。
脚45は、前脚46と後脚47から成り、前脚46の上端部がシートクッション41の前端部に回動可能に取り付けられ、前脚46の下端がシートスライドレール48に回動可能に取り付けられており、シートバック42の下端部とシートクッション41の後端部がブラケット49を介して連結されている。
シートバック42は、ブラケット49の連結軸49aに回動可能に取り付けられ、図外の操作レバー、ロック装置により起立保持状態と前倒状態およびリクライニング状態に変位することができる。
後座席4のシートバック42の背面40には、硬質な樹脂製の成形ボード(例えば、ガラス繊維強化PPの表面にポリ塩化ビニル(PVC)がコーティングされた板)からなる背面ボード40aが取り付けられている。
シートバック42の背面40の下部には、背面ボード40aと同様に硬質な樹脂製の成形ボード(例えば、ガラス繊維強化PPの表面にポリ塩化ビニル(PVC)がコーティングされた板)からなる連結ボード40bが取り付けられている。
また、車室1には、その後部に荷物室2が設けられ、荷物室2として後座席4とバックドア15の間に設けられた後部荷室21と、後座席4を折畳むことによって形成される前部荷室20とが設けられている。
後部荷室21には、フロアパネル10に固定された荷台支持脚25が立設され、前端が荷台支持脚25に支持され、後端がリヤエンドクロスメンバ26に支持され、開閉可能に設けられた荷台23が設けられている。
この荷台23は、前記背面ボード40a、連結ボード40bと同様に硬質な樹脂製の成形ボード(例えば、ガラス繊維強化PPの表面にポリ塩化ビニル(PVC)がコーティングされた板)により形成されている。
前記シートバック42は、シートクッション41の座面44上に倒伏(前倒)させて折畳まれる際、シートクッション41がシートバック42に押されて車両前側に移動しつつ前脚46を前倒してシートクッション41の座面44のフロアパネル10からの高さが低くなる。
このとき、前記連結ボード40bは、シートバック42が折畳まれると、シートバック42が車両前側に移動することによって、後部荷室21の荷台23と背面ボード40aとの間に生じる空間24を覆う。
そして、シートバック42をシートクッション41の座面44上に倒伏(前倒)させてシートバック42が折畳まれると、後座席4のシートバック42の背面40に取り付けられた背面ボード40aと後座席4のシートバック42の背面40下部に取り付けられた連結ボード40bが車両前後方向に並び、延長荷台を形成する。
この背面ボード40aおよび連結ボード40bによって形成される延長荷台が前部荷室20の荷台22を形成する。
また、後部荷室21に設けられた荷台23は、前端が荷台支持脚25に支持され、後端がリヤエンドクロスメンバ26に支持されており、フロアパネル10との間に物品収納空間27が形成されているとともに、フロアパネル10より高くなっており、上下方向に段差が生じている。
次に、実施例1の内装パネル80について説明する。
リヤピラー81、バックピラー82およびリヤピラー81とバックピラー82との間に設けられたサイドウインド83の下部の車室側(サイドパネルインナの車室側)には、リヤピラー81、バックピラー82、サイドウインド83の下部を一体または、それぞれ別体に形成された樹脂製の内装パネル80が設けられている。
このサイドパネルインナの車室側に設けられた内装パネル80は、荷物室2の前部荷室20と後部荷室21に亘って設けられ、前部荷室20と後部荷室21の車両幅方向左右に縦壁面として形成されている。
この内装パネル80のバックピラー82部分は、図4に示すように、後部荷室21の後部コーナー縦壁面82aを形成し、そのコーナー縦壁面82aの下部が、後部荷室21の側部から後部(バックドア側)に向って平面視斜めに延在する斜面82bに形成されている。
また、図4、図5に示すように、後部荷室21の荷台23の両側部23b、23bと内装パネル80との間に間隙84が形成されている。
また、内装パネル80の荷台23両側部23b、23bの側方には、この荷台23の上面23aより低くした段部85、85が内装パネル80と一体に形成され、車室中央に向って延設されている。
次に、実施例1のトノカバー5について説明する。
前記の荷物室2には、荷物室2に積まれた荷物が車外から見えないように隠すためのトノカバー5が取り付けられる。
このトノカバー5は、後部荷室21と前部荷室20の両荷室20、21を覆うことで荷物室2全体を覆い、後部荷室21と前部荷室20に積まれた荷物が車外から見えないように隠すことができる。
また、後部荷室21のみを覆うことで後部荷室21に積まれた荷物が車外から見えないように隠すことができるもので、荷物室2全体を覆った荷室全面を覆う装着状態と、後部荷室21を覆った後部荷室を覆う装着状態とを選択して行うことができるものである。
トノカバー5は、図1乃至図6に示すように、後側カバーボード55と、前側カバーボード50と、前側カバーボード50と後側カバーボード55の間に設けられたカバーシート58と、から形成されている。
後側カバーボード55は、自動車の3列目の座席である後座席4の後方になるバックドア15と後座席4の背面40との間に設けられた後部荷室21を覆う。(図1、図2参照)
前側カバーボード50は、後座席4のシートバック42をシートクッション41上に倒伏(前倒)し折畳んで形成された前部荷室20の前部分20aを覆う。(図3参照)
カバーシート58は、このカバーシート58と前側カバーボード50とにより前部荷室20を覆い、カバーシート58の前端58aが前側カバーボード50の後端50bに結合され、カバーシート58の後端58bが後側カバーボード55の前端55aに結合され、かつ、折畳み可能に形成されている。(図3参照)
このように、トノカバー5は、カバーシート58の車両前側に前側カバーボード50が取り付けられ、カバーシート58の車両後側に後側カバーボード55が取り付けられて形成され、後部荷室21および後座席4を折畳むことによって形成される前部荷室20から成る荷物室2の全体を覆い隠すことのできる大きさに形成されている。
カバーシート58は、例えば、耐久性および軽量化を目的とした木綿基布レザーの表面にポリ塩化ビニル(PVC)をコーティングしたシートからなり、可撓性を有しており自由に折り畳むことができる。
前側カバーボード50は、カバーシート58に比べて多少厚みおよび重量がある硬質な樹脂製の成形ボード(例えば、ガラス繊維強化PP)からなり、その表面にポリ塩化ビニル(PVC)がコーティングされることにより形成されている。
この前側カバーボード50は、前座席3が最大にスライドし且つ所定の角度(例えば、115°)リクライニングした場合、あるいは、スライド中間位置で所定の角度(例えば、135°)リクライニングした場合でも、前側カバーボード50が前座席3のシートバック32に接触することがないように、前側カバーボード50の前端50aが後端50bより下がった前傾した状態(車両前方下向きに傾斜した状態)に装着されている。
後側カバーボード55は、前側カバーボード50と同様、カバーシート58に比べて多少厚みおよび重量がある硬質な樹脂製の成形ボードからなり、その表面にポリ塩化ビニルがコーティングされることにより形成されている。
この後側カバーボード55は、バックドア15の内張16と接触することがない大きさとされている。
また、前側カバーボード50および後側カバーボード55は、いずれもカバーシート58との取り付け部分(結合部)を屈曲自在としている。
次に、実施例1のトノカバー5の係合について説明する。
トノカバー5の装着状態を保持するトノカバー5の係止装置は、主に図3、図4、図5に示すように、前側カバーボード50の車幅方向両側縁(両側端)50c、50cに突出して設けられ、サイドパネルインナの車室側に設けられた内装パネル80に形成された前側係止溝70に挿入係合される前側係止部材60と、後側カバーボード55の車幅方向両側縁(両側端)55c、55cに突出して設けられ(図1参照)、サイドパネルインナの車室側に設けられた内装パネル80に形成された後側係止溝75に挿入係合される後側係止部材65と、を備える。
このサイドパネルインナの車室側に設けられた内装パネル80は、荷物室2の前部荷室20と後部荷室21に亘って設けられ、前部荷室20と後部荷室21の車幅方向左右両側に縦壁面として形成されている。
前側係止部材60は、主に図4、図5に示すように、前側カバーボード50の車幅方向両側縁(両側端)50c、50cにその先端部をそれぞれ突出させて設けられている。
かかる前側係止部材60は、四角柱をなす棒として形成され、前側カバーボード50の車幅方向全体に渡ってその裏面51に接着固定されている。
この前側カバーボード50の車幅方向両側縁(両側端)50c、50cから突出した前側係止部材60の先端部が、前記内装パネル(具体的にはサイドトリム)80に形成された前側係止溝70に挿入係合される。(図3参照)
この前側係止溝70は、前側係止部材60を挿入係合させる矩形溝として形成されている。
なお、この前側係止部材60は、前側カバーボード50に対して前側に傾斜して固定されており、前側係止溝70に挿入係合されたときに前側カバーボード50を車両前方下向きに傾斜させる。
前側カバーボード50に対する前側係止部材60の取り付け位置は、前側カバーボード50の前端50aから前側係止部材60までの距離が前側カバーボード50の後端50bより長い距離になるようにし、前側カバーボード50の重心位置より車両後方となる位置に前側係止部材60を設けている。
これにより、前側係止部材60を前側係止溝70に挿入係合させるだけで、前側カバーボード50が前側カバーボード50自身の重さで車両前方下向きに傾く。
後側係止部材65は、後側カバーボード55の車幅方向両側縁(両側端)55c、55cにその先端部をそれぞれ突出させて設けられている。(図1参照)
かかる後側係止部材65は、後側カバーボード55の側縁55c部分にネジにて固定され、四角柱形状に設けられている。
この後側カバーボード55の車幅方向両側縁(両側端)55c、55cから突出して設けられた後側係止部材65の先端部が、前記車両内装パネル(具体的にはサイドトリム)80に形成された後側係止溝75に挿入係合される。(図2、図3参照)
この後側係止溝75は、後側係止部材65を挿入係合させる矩形溝として形成されている。
なお、この後側係止部材65は、後側カバーボード55に対して後側に傾斜して固定されており、後側係止溝75に挿入係合されたときに後側カバーボード55を、その後端が前端より下がった後傾した状態(車両後方下向きに傾斜した状態)にさせる。
後側カバーボード55に対する後側係止部材65の取り付け位置は、後側カバーボード55の後端55bから後側係止部材65までの距離が後側カバーボード55の前端55aから後側係止部材65までの距離より長い距離になるようにし、後側カバーボード55の重心位置より車両前方となる位置に後側係止部材65を設けている。
これにより、後側係止部材65を後側係止溝75に挿入係合させるだけで、後側カバーボード55が後側カバーボード55自身の重さで車両後方下向きに傾く。
次に、実施例1のトノカバー5の収納について説明する。
トノカバー5は、バックドア15と後座席4の背面40との間に設けられた後部荷室21を覆う後側カバーボード55が、後部荷室21を覆った装着位置に係合された状態のままで後部荷室21に収納される。
トノカバー5の前側カバーボード50が、その裏面51を上にして後部荷室21の荷台23上に載置収納される。
この前側カバーボード50が後部荷室21の荷台23上に前側カバーボード50の裏面51を上にして載置されると、トノカバー5のカバーシート58が、後側カバーボード55の前端55aから後部荷室21の荷台23上に向って垂下がり、後座席4のシートバック42の背面40に取り付けられた背面ボード40aに沿って収納される。
この収納された前側カバーボード50は、図4、図5に示すように、前側カバーボード50の前角部50dが、内装パネル80のバックピラー82部分になる後部荷室21の後部コーナー縦壁面82aの下部に形成された後部荷室21の側部から後部に向って平面視斜めに延在する斜面82bに当接され、前側カバーボード50の後端50bが、後座席4の脚45を構成する後脚47の後端部47aに当接され、後座席4の脚45の後脚47と後部荷室21の後部コーナー縦壁面82aの下部との間で挟まれ保持される。
これは、後部荷室21の荷台23上に前側カバーボード50が載置収納された際の前側カバーボード50の車両幅方向の位置を定めるとともに、車両幅方向の移動を抑え、また、車両前後方向の位置を定めるとともに、車両前後方向の移動を抑えるためのものである。
これにより、前側カバーボード50を後部荷室21に収納する際の位置決めを容易にするとともに、後部荷室21に収納された前側カバーボード50の振動や移動による音の発生を抑えることができる。
また、収納された前側カバーボード50の側端50cは、内装パネル80の荷台23側部23bの側方に形成され、後部荷室21の荷台23の上面23aより低く形成された段部85上に突出している。
この段部85上は、後部荷室21の荷台23の側部23bと内装パネル80との間に間隙84が形成され、段部85と間隙84により手を挿入して前側カバーボード50の側端50cを持つことができる空間を形成している。
なお、段部85を形成するだけでも手を挿入できる空間として用いることができる。
この後部荷室21にトノカバー5が収納された状態でも、後部荷室21のトノカバー5は、図1、図2に示すように、荷台23の上面23aに載置された前側カバーボード50の裏面51と、後座席4のシートバック42の背面40に取り付けられた背面ボード40aに沿って垂下がったカバーシート58と、後部荷室21を覆う装着位置に係合された状態の後側カバーボード55と、バックドア15とによって囲われた空間を形成し、荷物の積載が可能な空間として確保することができる。
この後部荷室21にトノカバー5が収納された状態で荷物を積載してもカバーシート58が可撓性を有しており自由に折り畳むことができるものであるため、積荷の状態に対応できる。
例えば、大きな荷物あるいは数多くの荷物等、積載した荷物によっては、収納されたトノカバー5で囲われた空間いっぱいになることも有り得るが、カバーシート58が後側カバーボード55から弛みをもって垂下がった状態(図2に実線で示されたカバーシート58参照)であっても、積荷に押されて後座席4のシートバック42背面40の背面ボード40aに密着するように変位することができ(図2に一点鎖線で示されたカバーシート58参照)、容易に積載できる。
また、前側カバーボード50と後側カバーボード55を内装パネル80に設けられた前側係止部材70および後側係止部材75との係合を外し、トノカバー5を荷物室2から取り外したときは、図6に示すように、後側カバーボード55にカバーシート58を巻いた状態にし、前側カバーボード50の上に載せる様にして折畳み、後部荷室21の荷台23上、または、後座席4のシートクッション41上に置く、あるいは、車外に保管しても良い。
次に、トノカバー5の後側カバーボード55が後部荷室21を覆った装着位置に係合されたトノカバー5の収納状態から後座席4を前倒して形成された前部荷室20をトノカバー5の前側カバーボード50とカバーシート58で覆う手順について説明する。(図1、図2、図3参照)
このトノカバー5の収納状態では、後側カバーボード55に設けた後側係止部材65が内装パネル80に設けられた後側係止溝75に挿入係合されている。
先ず、後座席4のシートバック42をシートクッション41上に前倒して、シートバック42の背面40に取り付けられた背面ボード40aと背面40の下部に取り付けられた連結ボード40bを後部荷室21の荷台23の前方に展開し前部荷室20をつくるとともに、前部荷室20の上方を空ける。
次に、前側カバーボード50を後部荷室21の荷台23上から車室1の前方に向けてカバーシート58とともにカバーシート58と後側カバーボード55の結合部を中心に回動し、前部荷室20の前部分20aへ持っていく。
この後、前側カバーボード50に設けた前側係止部材60を、内装パネル80に設けられた前側係止溝70に挿入係合させる。
このとき、前側カバーボード50の重心位置よりも車両後側に取り付けた前側係止部材60を支点として前側カバーボード50がその自重により車両前方下向きに傾斜する。
前側カバーボード50が自重により車両前方下向きに傾斜することで、前側カバーボード50と後側カバーボード55の間に設けられたカバーシート58が車両前後方向に引っ張られてしわが生じることなく張設される。
張設されたカバーシート58と前側カバーボード50および後側カバーボード55によって荷物室2のほぼ全体が覆われるとともに、車両前方下方に傾斜する前側カバーボード50によって荷物室2の前方も目隠しされる。
これにより、荷物室2の全体がトノカバー5によって覆われる。(図3参照)
次に、装着されたトノカバー5を取り外し、後部荷室21に収納する手順について説明する。
先ず、内装パネル80に設けられた前側係止溝70から前側カバーボード50に設けられた前側係止部材60を外す。
次に、前側カバーボード50を、前側カバーボード50の裏面51を上にしてカバーシート58とともに、カバーシート58と後側カバーボード55の結合部を中心に回動し、シートクッション41上に前倒しされている後座席4のシートバック42背面40上方を通し、後部荷室21の荷台23上に載置する。
これにより、トノカバー5のカバーシート58が、後側カバーボード55の前端55aから後部荷室21の荷台23上に向って垂れ下がった状態で、後座席4のシートバック42の背面40に取り付けられた背面ボード40aに沿って収納されるとともに、トノカバー5の前側カバーボード50が、その裏面51を上にして後部荷室21の荷台23上に載置収納される。
トノカバー5を取り外すには、上記トノカバー5の収納状態から後側カバーボード55に設けられた後側係止部材65を内装パネル80に設けられた後側係止溝75から外す。
このようにして、外した後、トノカバー5を折畳む。
次に、作用を説明する。
実施例1のトノカバー装置によれば、車室1には、バックドア15の前方に設けられ、シートバック42がシートクッション41上に倒伏し折畳まれる折畳み可能な後座席4と、後座席4とバックドア15の間に設けられた後部荷室21と、後座席4を折畳むことによって形成される前部荷室20とが設けられている。
また、荷物室2には、後部荷室21と前部荷室20を覆う装着状態と、後部荷室21のみを覆う装着状態とを選択して行うことができるトノカバー5が備えられている。
このトノカバー5は、後部荷室21を覆う後側カバーボード55と、前部荷室20の前部分20aを覆う前側カバーボード50と、前側カバーボード50と後側カバーボード55の間に設けられ、前端58aが前側カバーボード50の後端50bに結合され、後端58bが後側カバーボード55の前端55aに結合され、かつ、折畳み可能に形成されたカバーシート58と、から形成されている。
そして、トノカバー5は、後側カバーボード55が後部荷室21を覆った装着位置のままで、カバーシート58が後側カバーボード55の前端55aから後部荷室21の荷台23上に向って垂下がり、後座席4の背面40に沿って収納され、前側カバーボード50が後部荷室21の荷台23上に載置収納されることによって収納されている。
このため、トノカバー5は、取り外すことなく、後側カバーボード55が後部荷室21を覆った装着状態のままで、前側カバーボード50を後部荷室21に移動し、後部荷室21の荷台23上に載置するのみで収納することができる。
このとき、前側カバーボード50と後側カバーボード55の間に設けられたカバーシート58も後座席4の背面40に収納されている。
また、前部荷室20を覆う前側カバーボード50およびカバーシート58を収納するのに巻取装置を必要としないので、巻き取るためのスプリング、巻取り軸、ストッパー、巻取り収納ケース等の巻取装置を設けなくてもよい。
これにより、トノカバー5を収納する構造を簡単な構造にすることができるとともに、トノカバー5を簡単な操作で収納することができるようになる。
しかも、トノカバー5の収納状態においても後座席4後方の後部荷室21を覆うことができる。
また、実施例1のトノカバー装置では、トノカバー5の前側カバーボード50が、その裏面51を上にして後部荷室21の荷台23上に載置収納されている。
この後部荷室21の荷台23上に前側カバーボード50が、その裏面51を上にして載置されることで、後部荷室21にトノカバー5が収納された状態でも、荷台23の上面23aに載置された前側カバーボード50の裏面51と、後座席4の背面40に沿って垂下がったカバーシート58と、後部荷室21を覆う装着位置に係合された後側カバーボード55と、バックドア15とによって囲われた内側に空間を形成し、この空間を荷物の積載が可能な空間として確保することができる。
このため、この後部荷室21にトノカバー5が収納された状態でも荷物を積載することができる。
加えて、後部荷室21の荷台23上に前側カバーボード50が、その裏面51を上にして載置されることで、カバーシート58が後座席4の背面40に沿って垂下がって収納され、カバーシート58によって後座席4の背面40が覆われている。
このため、後座席4を折畳んでも後部荷室21に積まれた荷物は、後側カバーボード55とカバーシート58によって囲われており、車外から見えることがない。
また、実施例1のトノカバー装置では、後座席4の背面40に沿って垂下がって収納されたカバーシート58が可撓性を有するとともに、後側カバーボード55から弛みをもって垂下がっている。
このため、カバーシート58が積荷に押されて後座席4の背面40に密着するように変位することができ、積荷の大きさ、数に対応して柔軟に積載することができる。
また、実施例1のトノカバー装置では、後部荷室21に収納されたトノカバー5の前側カバーボード50は、後座席4の脚45を構成する後脚47の後端部47aと、内装パネル80のバックピラー82部分になる後部荷室21の後部コーナー縦壁面82aの下部との間で挟まれ保持されている。
このため、後部荷室21に収納されたトノカバー5の前側カバーボード50は、後座席4の後脚47後端部47aと後部荷室21の後部コーナー縦壁面82aとの間に位置決めされ、固定される。
これにより、後部荷室21に収納されたトノカバー5の前側カバーボード50を位置決めおよび固定するための装置を必要としないため、簡素な構造で安価に提供できる。
また、実施例1のトノカバー装置では、後部荷室21に収納されたトノカバー5の前側カバーボード50は、その前角部50dが、内装パネル80のバックピラー82部分になる後部荷室21の後部コーナー縦壁面82aの下部に形成された後部荷室21の側部から後部に向って平面視斜めに延在する斜面82bに当接し保持されている。
この前側カバーボード50の前角部50dが、斜面82bに当接することによって、前側カバーボード50の車両幅方向の位置を定めるとともに、車両幅方向の移動が抑えられる。
このため、前側カバーボード50を後部荷室21に収納する際の位置決めが容易になり、また、後部荷室21に収納された前側カバーボード50の振動や移動による音の発生が抑えられる。
また、実施例1のトノカバー装置では、前側カバーボード50が載置収納される後部荷室21の荷台23の両側部23b、23bには、この荷台23の上面23aより低くした段部85、85が形成され、この段部85、85の上方には、後部荷室21の荷台23上に載置収納された前側カバーボード50の両側端50c、50cが荷台23の両側部23b、23bより突出して収納されている。
この段部85、85により荷台23の両側部23b、23bに空間が形成される。
このため、段部85、85によって形成された空間から手を挿入して前側カバーボード50の両側端50c、50cを持つことができ、前側カバーボード50を後部荷室21の荷台23上から容易に取り出すことができる。
次に、効果を説明する。
実施例1のトノカバー装置にあっては、以下に列挙する効果を奏する。
(1) トノカバー5は、後部荷室21を覆う後側カバーボード55と、前部荷室20の前部分20aを覆う前側カバーボード50と、前側カバーボード50と後側カバーボード55の間に設けられ、前端58aが前側カバーボード50の後端50bに結合され、後端58bが後側カバーボード55の前端55aに結合され、かつ、折畳み可能に形成されたカバーシート58と、から形成されている。
そして、トノカバー5は、後側カバーボード55が後部荷室21を覆った装着位置のままで、カバーシート58が後側カバーボード55の前端55aから後部荷室21の荷台23上に向って垂下がり、後座席4の背面40に沿って収納され、前側カバーボード50が後部荷室21の荷台23上に載置収納されている。
このため、トノカバー5は、前側カバーボード50を後部荷室21に移動し、後部荷室21の荷台23上に載置するのみで収納することができる。
また、前部荷室20を覆う前側カバーボード50およびカバーシート58を収納するのに巻取装置を設けなくてもよい。
これにより、トノカバー5を収納する構造を簡単な構造にすることができるとともに、簡単な操作で収納することができ、構造簡便にして簡単な操作で収納することができるトノカバー装置を提供できる。
しかも、トノカバー5の収納状態においても後座席4後方の後部荷室21を覆うことができる。
(2) トノカバー5の前側カバーボード50が、その裏面51を上にして後部荷室21の荷台23上に載置収納されている。
この前側カバーボード50が、その裏面51を上にして載置されることで、前側カバーボード50の裏面51と、カバーシート58と、装着位置の後側カバーボード55と、バックドア15とによって囲われた内側に空間が形成される。
このため、この後部荷室21にトノカバー5が収納された状態でも荷物を積載することができる。
加えて、後部荷室21の荷台23上に前側カバーボード50が、その裏面51を上にして載置されることで、カバーシート58が後座席4の背面40に沿って収納され、カバーシート58によって後座席4の背面40が覆われている。
このため、後座席4を折畳んでも後部荷室21に積まれた荷物は、後側カバーボード55とカバーシート58によって囲われ、車外から見えることがない。
(3) 後座席4の背面40に沿って垂下がって収納されたカバーシート58が可撓性を有するとともに、後側カバーボード55から弛みをもって垂下がっている。
このため、カバーシート58が積荷に押されて後座席4の背面40に密着するように変位することができ、積荷の大きさ、数に対応して柔軟に積載することができる。
(4) 後部荷室21に収納されたトノカバー5の前側カバーボード50は、後座席4の脚45と、後部荷室21の後部コーナー縦壁面82aとの間で挟まれ保持されている。
これにより、後部荷室21に収納された前側カバーボード50を位置決め、固定するための部品、装置を設ける必要がないので、トノカバーを収納する構造を簡素な構造で安価に提供することができる。
(5) 後部荷室21に収納されたトノカバー5の前側カバーボード50は、その前角部50dが、後部荷室21の後部コーナー縦壁面82aの下部に形成された後部荷室21の側部から後部に向って平面視斜めに延在する斜面82bに当接し保持されている。
この前側カバーボード50の前角部50dが、斜面82bに当接することによって、前側カバーボード50の車両幅方向の位置を定めるとともに、車両幅方向の移動が抑えられる。
これにより、前側カバーボード50を後部荷室21に収納する際の位置決めを容易にするとともに、後部荷室21に収納された前側カバーボード50の振動や移動による音の発生を抑えことができる。
(6) 後部荷室21の荷台23の両側部23b、23bには、この荷台23の上面23aより低くした段部85、85が形成され、この段部85、85の上方には、後部荷室21の荷台23上に載置収納された前側カバーボード50の両側端50c、50cが荷台23の両側部23b、23bより突出して収納されている。
このため、段部85、85によって形成された空間から手を挿入して前側カバーボード50の側端50c、50cを持つことができ、前側カバーボード50を後部荷室21の荷台23上から容易に取り出すことができる。
図7、図8は、実施例2のトノカバー装置を示すトノカバーを収納したときの要部の平面図と、後正面図であり、後部荷室21の一方の側部を示してある。
なお、実施例1と共通する部分については、同一呼称、同一符号で表し、説明を省略する。
内装パネル80のバックピラー82部分になる後部荷室21の後部コーナー縦壁面82aの下部に、後部荷室21の側部から後部に向って延在する側壁面82dと、この側壁面82dから後部荷室21の中央に向けて延在する後壁面82eとで平断面L型の屈曲面82cが形成されている。
この平断面L型の屈曲面82cの側壁面82dと後壁面82eには、後部荷室21の荷台23上に前側カバーボード50が載置収納された際、前側カバーボード50の前角部50d部分の側端縁50fと前端縁50eが当接される。
また、後部荷室21の荷台23上に前側カバーボード50が載置収納された際、前側カバーボード50の後端50bが後座席4の脚45を構成する後脚47の後端部47aに当接される。
前側カバーボード50前角部50d部分の左右の側端縁50fが左右の屈曲面82cの側壁面82dに当接されることで、前側カバーボード50の車両幅方向の位置を定めるとともに、車両幅方向の移動を抑える。
また、前側カバーボード50前角部50d部分の左右の前端縁50eが左右の屈曲面82cの後壁面82eに当接され、前側カバーボード50の後端50bが後座席4の後脚47の後端部47aに当接されることで、前側カバーボード50の車両前後方向の位置を定めるとともに、車両前後方向の移動を抑える。
さらに、平断面L型の屈曲面82cには、L型屈曲面82cの側壁面82dと後壁面82eから前側カバーボード50の前角部50dが位置する下に延在された支持平面82fが形成されている。
この支持平面82fには、後部荷室21の荷台23上に前側カバーボード50が載置収納された際に、前側カバーボード50の前角部50dが載置され、前側カバーボード50の前角部50dが支持される。
次に、作用を説明する。
実施例2のトノカバー装置では、内装パネル80のバックピラー82部分になる後部荷室21の後部コーナー縦壁面82aの下部に、後部荷室21の側部から後部に向って延在する側壁面82dと、この側壁面82dから後部荷室21の中央に向けて延在する後壁面82eとで平断面L型の屈曲面82cが形成されている。
この平断面L型の屈曲面82cの側壁面82dと後壁面82eには、後部荷室21の荷台23上に載置収納された前側カバーボード50の前角部50d部分の側端縁50fと前端縁50eが当接し保持されている。
この前側カバーボード50の前角部50d部分の側端縁50fと前端縁50eが、平断面L型の屈曲面82cの側壁面82dと後壁面82eに当接することによって、前側カバーボード50の車両幅方向の位置を定めるとともに、車両幅方向の移動が抑えられる。
このため、前側カバーボード50を後部荷室21に収納する際の位置決めが容易になり、また、後部荷室21に収納された前側カバーボード50の振動や移動による音の発生が抑えられる。
次に、効果を説明する。
実施例2のトノカバー装置にあっては、以下に示す効果を奏する。
(1) 後部荷室21に収納されたトノカバー5の前側カバーボード50は、その前角部50dが、後部荷室21の後部コーナー縦壁面82aの下部に形成された後部荷室21の側部と後部の間の平断面L型の屈曲面82cに当接し保持されている。
この前側カバーボード50の前角部50dが、平断面L型の屈曲面82cに当接することによって、前側カバーボード50の車両幅方向の位置を定め、また、車両幅方向の移動が抑えられ、前側カバーボード50を後部荷室21に収納する際の位置決めを容易にするとともに、後部荷室21に収納された前側カバーボード50の振動や移動による音の発生を抑えることができる。
図9は、実施例3のトノカバー装置を示し、後部荷室21にトノカバー5を収納したときの要部の平面図であり、後部荷室21の一方の側部を示してある。
なお、実施例1と共通する部分については、同一呼称、同一符号で表し、説明を省略する。
前側カバーボード50の後端50bには、後座席4の脚45を構成する後脚47の後端部47aに挿入される凹部57が形成されている。
この凹部57は、前側カバーボード50の後端50bが後脚47の巾に合わせて平面視U字形に切欠かれたもので、後部荷室21の荷台23上に前側カバーボード50が載置収納された際の前側カバーボード50の車両幅方向の位置を定めるとともに、車両幅方向の移動を抑えるためのものである。
また、前側カバーボード50の後端50bに形成された凹部57の底部57aが後脚47の後端部47aに当接するように設けられ、前側カバーボード50の前角部50dが当接するように後部荷室21の後部コーナー縦壁面82a下部に形成された後部荷室21の側部から後部に向って平面視斜めに延在する斜面82bが形成されている。
これは、後部荷室21の荷台23上に前側カバーボード50が載置収納された際の前側カバーボード50の車両前後方向の位置を定めるとともに、車両前後方向の移動を抑えるためのものである。
次に、作用を説明する。
実施例3のトノカバー装置では、前側カバーボード50の後端50bには、後座席4の脚45を構成する後脚47の後端部47aに挿入される凹部57が、後脚47の巾に合わせて平面視U字形に切欠かれて形成されている。
この前側カバーボード50の後端50bに切欠かれた凹部57が、後脚47の後端部47aに挿入されることによって、前側カバーボード50の車両幅方向の位置を定めるとともに、車両幅方向の移動が抑えられる。
このため、前側カバーボード50を後部荷室21に収納する際の位置決めが容易になり、また、後部荷室21に収納された前側カバーボード50の振動や移動による音の発生が抑えられる。
次に、効果を説明する。
実施例3のトノカバー装置にあっては、以下に示す効果を奏する。
(1) 前側カバーボード50の後端50bには、後座席4の脚45を構成する後脚47の後端部47aに挿入される凹部57が形成されている。
この前側カバーボード50の後端50bに形成された凹部57が、後脚47の後端部47aに挿入されることによって、前側カバーボード50の車両幅方向の位置を定め、また、車両幅方向の移動が抑えられ、前側カバーボード50を後部荷室21に収納する際の位置決めを容易にするとともに、後部荷室21に収納された前側カバーボード50の振動や移動による音の発生を抑えることができる。
(他の実施例)
以上、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は、実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、実施例では、トノカバー5の前側カバーボード50がその裏面51を上にして後部荷室21の荷台23上に載置収納されているが、表面を上にして載置収納されても良い。
また、カバーシート58が後側カバーボード55から後部荷室21の荷台23上に向って弛みをもった状態で後座席4のシートバック42背面40に沿って収納されているが、弛みの無い垂直状態で後座席4のシートバック42背面40に近接収納されるように、あるいは、後座席4のシートバック42背面40に密着収納されるようにカバーシート58の長さを設定しても良い。
また、前側カバーボード50の後端50bが後座席4の脚45に当接されることで保持され、収納されているが、脚45以外の後座席4の部材に当接されることで保持され、収納されても良い。
実施例では、3列の座席が設けられている自動車の例を示したが、1列目の運転座席、助手座席を前座席とし、2列目の客席を後座席とした2列の座席が設けられている自動車、あるいは、多列の座席が設けられている自動車にも実施できる。
また、後座席4は、そのシートバック42がシートクッション41上に倒伏し折畳まれる座席(シート)を示したが、シートバックをシートクッション上に倒伏し、さらに、シートバックとシートクッションを重ねた状態で前方に回動して起立し折畳まれる座席(シート)、シートクッションを前方に回動して起立し、その空いたスペースにシートバックを前倒し折畳まれる座席(シート)、あるいは、着脱される座席(シート)にも実施でき、これらの座席(シート)を折畳み可能な座席としている。
実施例では、前側カバーボード50を1組の前側係止部材60と前側係止溝70で係合し、後側カバーボード55を1組の後側係止部材65と後側係止溝75で係合しているが、これに限らずに係止装置を前側カバーボード50および後側カバーボード55に対し、それぞれの前部と後部に1組づつ設ける等、複数組の係止装置でそれぞれのカバーボードを係合し、トノカバーの装着状態を保持しても良い。
また、前側カバーボード50を車両前方下向きに傾斜させ、後側カバーボード55を車両後方下向きに傾斜させているが、一方、または、両カバーボードを水平に装着しても良い。
この他、実施例では、前側係止部材60、後側係止部材65を四角柱としたが丸棒としてもよい。
1 車室
15 バックドア
2 荷物室
20 前部荷室
21 後部荷室
23 荷台
3 前座席
4 後座席
40 背面
40a 背面ボード
40b 連結ボード
42 シートバック
45 脚
47 後脚
5 トノカバー
50 前側カバーボード
55 後側カバーボード
58 カバーシート

Claims (6)

  1. バックドアの前方に設けられた折畳み可能な後座席と、バックドアと後座席の背面との間に設けられた後部荷室と、後座席を折畳み形成される前部荷室と、後部荷室と前部荷室を覆うトノカバーと、を備えるトノカバー装置において、
    前記トノカバーが、前記後部荷室を覆う後側カバーボードと、前記前部荷室の前部分を覆う前側カバーボードと、前側カバーボードと後側カバーボードの間に設けられ前端が前側カバーボードの後端に結合され後端が後側カバーボードの前端に結合された折畳み可能なカバーシートと、から形成され、
    前記後側カバーボードが後部荷室を覆った装着位置で前記カバーシートが後側カバーボードの前端から後座席の背面に沿って垂下がり収納されるとともに、前記前側カバーボードが前記後部荷室の荷台上に載置収納され
    前記収納された前側カバーボードが、後座席の脚と後部荷室の後部コーナー縦壁面との間で挟まれ保持されていることを特徴とするトノカバー装置。
  2. 請求項1に記載のトノカバー装置において、
    前記前側カバーボードが、その裏面を上にして前記後部荷室の荷台上に載置収納されていることを特徴とするトノカバー装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のトノカバー装置において、
    前記後部荷室の後部コーナー縦壁面下部が、後部荷室の側部から後部に向って斜めに延在する斜面に形成され、この斜面に前記収納された前側カバーボードの前角部が当接し保持されていることを特徴とするトノカバー装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載のトノカバー装置において、
    前記後部荷室の後部コーナー縦壁面下部が、後部荷室の側部と後部の間に平断面L形の屈曲面に形成され、この屈曲面に前記収納された前側カバーボードの前角部が当接し保持されていることを特徴とするトノカバー装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載のトノカバー装置において、
    前記前側カバーボードの後端に、前記後座席の脚後端部が挿入される凹部が形成されていることを特徴とするトノカバー装置。
  6. 請求項1または請求項2に記載のトノカバー装置において、
    前記前側カバーボードが載置収納される後部荷室の荷台の両側部に、この荷台上面より低くした段部が形成され、この段部上に前記後部荷室の荷台上に載置収納された前側カバーボードの両側端が突出していることを特徴とするトノカバー装置。
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