JP5386183B2 - 燃料電池車両 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池車両に関する。より詳しくは、複数の燃料電池セルを積層した積層体に対し、積層方向に沿って荷重がかかるように構成された燃料電池車両に関する。
近年、動力源として燃料電池システムを搭載した燃料電池車両が注目されている。燃料電池車両は、例えば、反応ガスを化学反応させて発電する燃料電池スタックと、反応ガス流路を介して燃料電池に反応ガスを供給する反応ガス供給装置と、を備える。
燃料電池スタックは、例えば、数十個から数百個の燃料電池セルを積層した積層体に対し、積層方向に沿って荷重がかかるように各種プレートを組み付けて構成される。ここで、各燃料電池セルは、膜電極構造体(MEA)を一対のセパレータで挟持して構成され、膜電極構造体は、アノード電極(陰極)及びカソード電極(陽極)の2つの電極と、これら電極に挟持された固体高分子電解質膜とで構成される。
この燃料電池のアノード電極に反応ガスとしての水素ガスを供給し、カソード電極に反応ガスとしての酸素を含むエアを供給すると、電気化学反応により発電する。この発電時に生成されるのは、基本的に無害な水だけであるため、環境への影響や利用効率の観点から、燃料電池車両が注目されている。
このような燃料電池スタックにおいて良好な発電性能を引き出すためには、燃料電池セルを発電に適した温度にする必要がある。特に、燃料電池スタックの起動時には、速やかに発電に適した温度にまで昇温する必要がある。そこで、特許文献1には、隣り合う燃料電池セルの間に板状のヒータを挿入することにより、各燃料電池セルを発電に適した温度まで速やかに昇温する燃料電池車両が提案されている。
特開2003−132933号公報
ところで、燃料電池スタック全体として良好な発電性能を引き出すためには、上述のような燃料電池セルの温度管理に加えて、各燃料電池セルにかかる荷重も管理する必要がある。また、燃料電池セルに過剰な荷重がかかると劣化するおそれもある。
しかしながら、燃料電池セルは、その温度に応じて積層方向に沿って膨張したり収縮したりする。このため、上述のようにして燃料電池セルの間にヒータを設けると、燃料電池セルにかかる荷重と、ヒータにかかる荷重とを調整することが難しい。特に燃料電池スタックの起動時は、燃料電池セルの温度変化が激しいため、燃料電池セルにかかる荷重が過剰になる場合もある。
本発明は上述した点を考慮してなされたものであり、起動時において燃料電池セルに過剰な荷重がかかるのを防止できる燃料電池車両を提供することを目的とする。
本発明は、複数の燃料電池セル(例えば、後述の燃料電池セル12)を積層して構成された積層体(例えば、後述の積層体11)と、前記積層体の積層方向の両端側に設けられた一対のエンドプレート(例えば、後述のエンドプレート13,14)と、前記積層体の側面に沿って延びるサイドプレート(例えば、後述のサイドプレート20)と、を備える燃料電池車両(例えば、後述の燃料電池車両1)を提供する。前記積層体に積層方向に沿って荷重がかかるように、前記サイドプレートと前記一対のエンドプレートとが締結される。前記燃料電池車両は、前記サイドプレートのうち前記積層体に対向する面に設けられたシート状の加熱装置(例えば、後述の加熱装置70,70A)と、前記積層体の起動時に前記加熱装置を発熱させ、起動による前記積層体の膨張とともに前記サイドプレートを積層方向に沿って延ばす制御装置(例えば、後述のECU80)と、をさらに備える。
この発明によれば、積層体の側面に沿って延びるサイドプレートのうち積層体に対向する面にシート状の加熱装置を設け、起動時にはこの加熱装置を発熱させる。これにより、起動時に、サイドプレートを加熱し積層方向に沿って延ばすことができる。すなわち、起動することで暖かくなり積層方向に沿って膨張し始める積層体に対して、サイドプレートも積層方向に沿って延ばすことにより、積層体に過剰な荷重がかかるのを防止することができる。
この場合、前記加熱装置は、前記燃料電池スタックで発電された電力を消費するディスチャージ抵抗を発熱体とする。
この発明によれば、ディスチャージ抵抗を加熱装置の発熱体として用いることにより、ディスチャージ抵抗を別体で設ける必要が無くなる。したがって、燃料電池車両のスペース効率を向上することができる。
この場合、前記サイドプレートは、前記積層体の複数の異なる側面にそれぞれ対向する複数の面(例えば、後述の第1プレート211、第2プレート212、第3プレート223、第4プレート224、及び第5プレート225の積層体11側の面)を備え、前記加熱装置は、前記サイドプレートの複数の面ごとに設けられた複数のプリントヒータ(例えば、後述のプリントヒータ71,72,73,74,75又はプリントヒータ71A,72A,73A,74A,75A)を備える。また、前記複数のプリントヒータのうち少なくとも2組は、前記積層体に並列に接続される。
この発明によれば、複数のプリントヒータのうち少なくとも2組を積層体に並列に接続することにより、プリントヒータ同士の接続を簡易にすることができるので、作業性を向上することができる。これにより、例えば、燃料電池車両のメンテナンス時などにおいて、サイドプレートを分解する必要が生じた場合に、プリントヒータ同士の接続を遮断することなく作業を行うことができる。
この場合、前記燃料電池車両は、前記積層体と車両負荷(例えば、後述の車両負荷30)とを接続又は遮断する燃料電池コンタクタ(例えば、後述の燃料電池コンタクタ63,64)と、前記積層体と前記加熱装置とを接続又は遮断するディスチャージコンタクタと、前記積層体に隣接して設けられ、前記ディスチャージコンタクタとともに前記燃料電池コンタクタを収納し、これらコンタクタを防水するコンタクタボックス(例えば、後述のコンタクタボックス67)と、をさらに備える。
この発明によれば、ディスチャージコンタクタと燃料電池コンタクタとを1つのコンタクタボックスに収納することにより、コンタクタボックスの防水構造を容易に構成することができる。
本発明によれば、起動時に、サイドプレートを加熱し積層方向に沿って延ばすことができる。すなわち、起動することで暖かくなり積層方向に沿って膨張し始める積層体に対して、サイドプレートも積層方向に沿って延ばすことにより、積層体に過剰な荷重がかかるのを防止することができる。
本発明の第1実施形態に係る燃料電池車両の構成を示すブロック図である。 上記実施形態に係る燃料電池スタックの構成を示す分解斜視図である。 上記実施形態に係る燃料電池スタックの構成を示す側面図である。 上記実施形態に係る燃料電池スタックの構成を示す側面図である。 上記実施形態に係る燃料電池スタックの構成を示す平面図である。 上記実施形態に係る加熱装置と、この加熱装置が設けられた燃料電池スタックの構成を示す斜視図である。 上記実施形態に係る加熱装置の回路構成を示す図である。 上記実施形態に係るプリントヒータの構成を示す斜視図である。 上記実施形態に係るプリントヒータの構成を示す断面図である。 燃料電池スタックの温度と積層体にかかる荷重との関係を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る加熱装置と、この加熱装置が設けられた燃料電池スタックの構成を示す斜視図である。 上記実施形態に係る加熱装置の回路構成を示す図である。 本発明の変形例に係る燃料電池スタックの構成を示す図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る燃料電池車両1の構成を示すブロック図である。
燃料電池車両1は、反応ガスを反応させて発電する燃料電池スタック10と、燃料電池スタック10に反応ガスを供給する反応ガス供給装置90と、車両負荷30と、電力を蓄電するバッテリ40と、燃料電池スタック10と車両負荷30とを接続するスタック接続回路60と、電子制御ユニット(以下、「ECU(Electric Control Unit)」という)80と、を含んで構成される。
車両負荷30は、図示しない車輪を駆動する駆動モータ及びそのインバータや、各種補機など、車両の走行にかかる電気負荷を含んで構成される。図1に示すように、この車両負荷30には、燃料電池スタック10及びバッテリ40が並列に接続されている。
図2は、燃料電池スタック10の構成を示す分解斜視図である。
図3は、燃料電池スタック10の構成を示す側面図である。
燃料電池スタック10は、複数の燃料電池セル12を積層して略立方体状に構成された積層体11と、この積層体11を保持するサイドプレート20と、を含んで構成される。
積層体11の積層方向の両端側には、図示しないターミナルプレート及び絶縁プレートを介して、一対のエンドプレート13,14が設けられている。
各燃料電池セル12の一端縁部には、積層方向に互いに連通して、エアを供給するためのエア供給連通孔161と、冷媒を供給するための冷媒供給連通孔171と、水素ガスを排出するための水素ガス排出連通孔182と、が設けられている。
また、各燃料電池セル12の他端縁部には、積層方向に互いに連通して、水素ガスを供給するための水素ガス供給連通孔181と、冷媒を排出するための冷媒排出連通孔172と、エアを排出するためのエア排出連通孔162と、が設けられている。
各燃料電池セル12は、膜電極構造体(MEA)を一対のセパレータで挟持して構成される。膜電極構造体は、アノード電極(陰極)及びカソード電極(陽極)の2つの電極と、これら電極に挟持された固体高分子電解質膜とで構成される。通常、両電極は、固体高分子電解質膜に接して酸化・還元反応を行う触媒層と、この触媒層に接するガス拡散層とから形成される。
一方のセパレータのうちアノード電極に対向する面には、水素ガス供給連通孔181と水素ガス排出連通孔182とを連通する水素ガス流路が形成されている。他方のセパレータのうちカソード電極に対向する面には、エア供給連通孔161とエア排出連通孔162とを連通するエア流路が形成されている。
また、冷媒供給連通孔171と冷媒排出連通孔172とを連通する冷媒流路は、隣接するセパレータ間、すなわち、隣接する燃料電池セルのそれぞれのセパレータの間に形成されている。
サイドプレート20は、積層体11の側面を上方から覆う上部プレート21と、積層体11の側面を下方から覆う下部プレート22と、上部プレート21をエンドプレート13,14に固定する上部ブラケット23,24と、下部プレート22をエンドプレート13,14に固定する下部ブラケット25,26と、を含んで構成される。
上部プレート21は、エンドプレート13からエンドプレート14まで延びる板材を、積層体11の上部側の各側面に沿って屈曲させることにより構成される。これにより、上部プレート21には、積層体11の側面のうち前面に沿って延びる第1プレート211と、積層体11の側面のうち上面に沿って延びる第2プレート212と、が形成される。
下部プレート22は、エンドプレート13からエンドプレート14まで延びる板材を、積層体11の下部側の各側面に沿って屈曲させることにより構成される。これにより、下部プレート22には、積層体11の側面のうち背面に沿って延びる第3プレート223と、積層体11の側面のうち底面に沿って延びる第4プレート224と、積層体11の側面のうち前面に沿って延びる第5プレート225と、が形成される。
これら第1プレート211、第2プレート212、第3プレート223、第4プレート224、及び第5プレート225のうち、積層体11の各側面に対向する面には、それぞれ後述の加熱装置70の複数のシート状のプリントヒータ71,72,73,74,75が設けられている。この加熱装置70の詳細な構成については、後に図6〜図9を参照して説明する。
上部プレート21の積層方向の両端部は、それぞれ断面略L字状の上部ブラケット23,24により、エンドプレート13,14に、複数のボルト27を介して締結されている。また、下部プレート22の積層方向の両端部は、それぞれ断面略L字状の下部ブラケット25,26により、エンドプレート13,14に、複数のボルト28を介して締結されている。これにより、積層体11に積層方向に沿って荷重がかかるように、サイドプレート20と一対のエンドプレート13,14とが締結される。
また、図3に示すように、これら上部プレート21と下部プレート22とをエンドプレート13,14に固定すると、第1プレート211と第5プレート225との間には、積層体11の側面の一部を露出する隙間29が形成される。燃料電池セル12ごとの電圧を検出する場合、各電圧センサの端子は、この隙間29を介して挿入される。
以上のように構成された燃料電池スタック10は、エア供給連通孔161を介して各燃料電池セル12のカソード電極に酸素を含むエアを供給し、水素ガス供給連通孔181を介して各燃料電池セル12のアノード電極に水素ガスを供給すると、触媒層で電気化学反応により発電する。
また、このようにして燃料電池スタック10で発電を行っている間は、冷媒供給連通孔171を介して冷媒が供給される。この冷媒は、燃料電池スタック10の温度に応じて調整され、これにより、燃料電池スタック10を冷却したり暖機したりすることができる。
図1に戻って、反応ガス供給装置90は、水素ガスを燃料電池スタック10に供給する水素タンクや、エアを燃料電池スタック10に供給するエアポンプなどを備える。この反応ガス供給装置90による水素ガスやエアの供給量は、ECU80からの制御信号に基づいて制御される。
バッテリ40は、車両の制動時における回生電力や、燃料電池スタック10で発電した電力を蓄電しておき、直流電力を出力する。このバッテリ40は、昇圧装置(以下、「VCU(Voltage Control Unit)という」)50とを介して、車両負荷30に接続されている。
VCU50は、ECU80からの制御信号に基づいて動作し、バッテリ40の端子電圧を昇圧し、車両負荷30に出力する。
スタック接続回路60は、燃料電池スタック10の正極側端子と車両負荷30の正極側端子とを接続する正極側電力供給線61と、燃料電池スタック10の負極側端子と車両負荷30の負極側端子とを負極側電力供給線62と、を含んで構成される。正極側電力供給線61には、正極側燃料電池コンタクタ63が設けられ、負極側電力供給線62には、負極側燃料電池コンタクタ64が設けられている。
正極側燃料電池コンタクタ63及び負極側燃料電池コンタクタ64は、それぞれ、機械接点と、この接点を開閉する駆動コイルとを備えた電磁スイッチである。これら燃料電池コンタクタ63,64は、ECU80からの制御信号に基づいて動作し、燃料電池スタック10と車両負荷30とを接続又は遮断する。
また、これら電力供給線61,62のうち、燃料電池スタック10と燃料電池コンタクタ63,64との間には、燃料電池スタック10の電力を放電させるディスチャージ回路が設けられている。
ディスチャージ回路は、正極側電力供給線61と負極側電力供給線62とを接続する。このディスチャージ回路は、正極側電力供給線61から負極側電力供給線62へ向かって順に、ディスチャージコンタクタ66と、燃料電池スタック10で発電された電力を消費するディスチャージ抵抗を発熱体として用いた加熱装置70とを直列に接続して構成される。なお、この加熱装置70の詳細な構成については、後に図6〜図9を参照して説明する。
ディスチャージコンタクタ66は、機械接点と、この接点を開閉する駆動コイルとを備えた電磁スイッチである。このディスチャージコンタクタ66は、ECU80からの制御信号に基づいて動作し、燃料電池スタック10と加熱装置70とを接続又は遮断する。
図4は、燃料電池スタック10の構成を示す側面図である。図4において、左側を車両前方とし、右側を車両後方とする。
図4に示すように、燃料電池スタック10は、燃料電池車両1において運転者が居住する車室と車外とを区画するフロアパネルFPの下方に、積層方向と車両の進行方向とを平行にして設けられる。
図5は、燃料電池スタック10の構成を示す平面図である。図5において、左側を車両前方とし、右側を車両後方とする。
図5に示すように、燃料電池コンタクタ63,64及びディスチャージコンタクタ66は、防水構造を有するコンタクタボックス67に収納されている。このコンタクタボックス67は、燃料電池スタック10に隣接して設けられている。
次に、図6〜図9を参照して、加熱装置70の構成について説明する。
図6は、加熱装置70と、この加熱装置70が設けられた燃料電池スタックの構成を示す斜視図である。なお、図6では、理解を容易にするため、燃料電池スタックのうちサイドプレート20のみを図示する。
図7は、加熱装置70の回路構成を示す図である。なお、図7では、理解を容易にするため、サイドプレート20を平面状に展開したものを示す。
加熱装置70は、5枚のプリントヒータ71,72,73,74,75を直列に接続して構成される。各プリントヒータ71〜75は、それぞれ発熱体として電熱線711,721,731,741,751を備える。
プリントヒータ71の正極側端子76は、ディスチャージコンタクタ66に接続され、プリントヒータ75の負極側端子77は、負極側電力供給線62に接続される(図1参照)。このようにして、加熱装置70をディスチャージ回路に接続することにより、これらプリントヒータ71〜75の電熱線711〜751は、燃料電池スタック10で発電された電力を消費するディスチャージ抵抗として用いられる。
また、これらプリントヒータ71〜75は、それぞれサイドプレート20の第1プレート211、第2プレート212、第3プレート223、第4プレート224、及び第5プレート225のうち積層体(図示せず)に対向する面に貼り付けられている。
図8は、プリントヒータ71の構成を示す斜視図である。
図9は、プリントヒータ71の構成を示す断面図である。
プリントヒータ71は、シート状であり折り曲げることが可能となっている。このプリントヒータ71は、電熱線711をポリイミドなどの絶縁体で形成された絶縁シート層712で保護することにより構成される。電熱線711は、略矩形状の絶縁シート層712の全面に引き回されている。
以上のように構成されたプリントヒータ71は、図8に示すように、接着剤713によりサイドプレート20の第1プレート211に貼り付けられる。なお、他のプリントヒータ72〜75も、上記プリントヒータ71と同様の構成となっているため、その図示及び説明を省略する。
図1に戻って、ECU80は、各種入力信号波形を整形し、電圧レベルを所定のレベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換するなどの機能を有する入力回路と、中央演算処理ユニット(以下「CPU」という)とを備える。この他、ECU80は、CPUで実行される各種演算プログラム及び演算結果などを記憶する記憶回路と、VCU50、燃料電池コンタクタ63,64、ディスチャージコンタクタ66、及び反応ガス供給装置90などに制御信号を出力する出力回路とを備える。
また、ECU80は、燃料電池車両1の起動要求及び停止要求を検出するイグニッションスイッチ81が接続されている。このイグニッションスイッチ81は、燃料電池車両1の運転席に設けられており、運転者の操作に応じて、起動を指令するオン信号又は停止を指令するオフ信号をECU80に送信する。
ここで、ECU80により、燃料電池スタック10を起動する手順は以下のようになっている。
ECU80は、イグニッションスイッチ81からオン信号を受信すると、反応ガス供給装置90により水素ガスとエアの供給を開始する。これにより、燃料電池スタック10による発電が開始する。
また、このようにして燃料電池スタック10による発電を開始させる際には、ECU80は、ディスチャージコンタクタ66をオンにし、燃料電池スタック10で発電した電力を加熱装置70に供給し、加熱装置70のプリントヒータ71〜75を発熱させる。これにより、積層体11とともにサイドプレート20が加熱される。
本実施形態によれば、以下の効果がある。
(1)図10は、燃料電池スタック10の温度と積層体11にかかる荷重との関係を示す図である。図10において、横軸は燃料電池スタック10の温度を示し、縦軸はその積層体11にかかる荷重を示す。図10において、実線は加熱装置70によりサイドプレート20を加熱した場合を示し、破線はサイドプレート20を加熱しなかった場合を示す。
燃料電池スタック10の温度が高くなると、積層体11が積層方向に沿って膨張するが、サイドプレート20は外気にさらされているため、その膨張の度合いは積層体11と比較して小さい。したがって、燃料電池スタック10の温度が高くなるに従い、積層体11にかかる荷重が大きくなる。
そこで、本実施形態のようにサイドプレート20を加熱装置で加熱することにより、積層体11の膨張とともに、サイドプレート20も積層方向に沿って延ばすことができる。これにより、図10に示すように、積層体11にかかる荷重を小さくすることができる。
特に燃料電池スタック10の起動時には、燃料電池スタック10による発電を開始することで燃料電池スタック10の温度が上昇するため、積層体11にかかる荷重が過剰になる傾向がある。本実施形態では、起動することで積層方向に沿って膨張し始める積層体11に対して、サイドプレート20も積層方向に沿って延ばすことにより、積層体11に過剰な荷重がかかるのを防止することができる。
例えば、氷点下において燃料電池スタック10を起動した場合、内部に溜まっていた生成水が凍り、反応ガスの流路が狭くなってしまい、起動性が悪化する場合がある。本実施形態によれば、燃料電池スタック10の起動時にプリントヒータ71〜75を発熱させることにより、このような氷点下における起動性の悪化を避けることができる。また、プリントヒータ71〜75を発熱して燃料電池スタック10を暖機することにより、燃料電池スタック10の起動時間を短縮することができる。
(2)本実施形態によれば、ディスチャージ抵抗を加熱装置70のプリントヒータ71〜75の発熱体として用いることにより、ディスチャージ抵抗を別体で設ける必要が無くなる。したがって、燃料電池車両1のスペース効率を向上することができる。
また、燃料電池スタック10の起動時には、ディスチャージ抵抗として設けられたプリンヒータ71〜75が発電電流の受け入れ先となる。したがって、発電電流を引き出しながら燃料電池スタック10を起動することにより、燃料電池スタック10が高電圧状態になり劣化するのを抑制することができる。
(3)本実施形態によれば、ディスチャージコンタクタ66と燃料電池コンタクタ63,64とを1つのコンタクタボックス67に収納することにより、コンタクタボックス67の防水構造を容易に構成することができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態について、図11及び図12を参照して説明する。
以下の第2実施形態の説明にあたって、第1実施形態と同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
図11は、本実施形態に係る加熱装置70Aと、この加熱装置70Aが設けられた燃料電池スタックの構成を示す斜視図である。なお、図11では、理解を容易にするため、燃料電池スタックのうちサイドプレート20のみを図示する。
図12は、加熱装置70Aの回路構成を示す図である。なお、図12では、理解を容易にするため、サイドプレート20を平面状に展開したものを示す。
これら図11及び図12に示すように、本実施形態は、上述の第1実施形態と加熱装置70Aの構成が異なる。
加熱装置70Aは、サイドプレート20の第1プレート211に貼り付けられたプリントヒータ71Aと、第2プレート212に貼り付けられたプリントヒータ72Aと、第3プレート223に貼り付けられたプリントヒータ73Aと、第4プレート224に貼り付けられたプリントヒータ74Aと、及び第5プレート225に貼り付けられたプリントヒータ75Aとにより構成される。
図12に示すように、これらプリントヒータ71A〜75Aは、上部プレート21側に設けられたプリントヒータ71A,72Aと、下部プレート22側に設けられたプリントヒータ73A,74A,75Aとの2組に分けられる。これら2組のプリントヒータは、燃料電池スタック10に並列に接続される。
より具体的には、プリントヒータ71Aとプリントヒータ72Aとは直列に接続されるとともに、プリントヒータ71Aの正極側端子76Aは、ディスチャージコンタクタに接続され、プリントヒータ72Aの負極側端子77Aは、負極側電力供給線に接続される。
また、プリントヒータ73Aとプリントヒータ74Aとプリントヒータ75Aとは直列に接続されるとともに、プリントヒータ75Aの正極側端子78Aは、ディスチャージコンタクタに接続され、プリントヒータ73Aの負極側端子79Aは、負極側電力供給線に接続される。
本実施形態によれば、以下の効果がある。
(4)本実施形態によれば、5枚のプリントヒータ71A,72A,73A,74A,75Aのうち、プリントヒータ71A,72Aで構成される組と、プリントヒータ73A〜75Aで構成される組とを燃料電池スタックに並列に接続することにより、これらプリントヒータ71A〜75A同士の接続を簡易にすることができるので、作業性を向上することができる。これにより、例えば、燃料電池車両のメンテナンス時などにおいて、サイドプレート20を上部プレート21と下部プレート22とに分解する必要が生じた場合に、プリントヒータ71A〜75A同士の接続を遮断することなく作業を行うことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良などは本発明に含まれるものである。
例えば、上記実施形態では、図4に示すように、燃料電池スタック10を、その積層方向と車両の進行方向とが平行になるように、燃料電池車両1に設けたが、これに限るものではない。例えば、図13の燃料電池スタック10Bに示すように、その積層方向と車両の進行方向とが垂直になるように、燃料電池スタック10Bを燃料電池車両に設けてもよい。
1…燃料電池車両
10…燃料電池スタック
11…積層体
12…燃料電池セル
13,14エンドプレート
20…サイドプレート
211…第1プレート
212…第2プレート
223…第3プレート
224…第4プレート
225…第5プレート
30…車両負荷
63…正極側燃料電池コンタクタ(燃料電池コンタクタ)
64…負極側燃料電池コンタクタ(燃料電池コンタクタ)
66…ディスチャージコンタクタ
70,70A…加熱装置
71,72,73,74,75…プリントヒータ
71A,72A,73A,74A,75A…プリントヒータ
67…コンタクタボックス
80…ECU

Claims (4)

  1. 複数の燃料電池セルを積層して略立方体に構成された積層体と、
    前記積層体の積層方向の両端側に設けられた一対のエンドプレートと、
    前記積層体の側面に沿って延びるサイドプレートと、を備え、
    前記積層体に積層方向に沿って荷重がかかるように、前記サイドプレートと前記一対のエンドプレートとが締結された燃料電池車両であって、
    前記サイドプレートのうち前記積層体に対向する面に沿って引き回して設けられた電熱線を備えるシート状の加熱装置と、
    前記積層体の起動時に前記加熱装置を発熱させ、起動による前記積層体の膨張とともに前記サイドプレートを積層方向に沿って延ばす制御装置と、をさらに備え、
    前記サイドプレートは、前記積層体の第1側面の一部に沿って設けられた第1プレート及び第5プレートと、前記第1側面に隣接する第2側面の全面に沿って設けられた第2プレートと、前記第1側面と対向する第3側面の全面に沿って設けられた第3プレートと、前記第2側面と対向する第4側面の全面に沿って設けられた第4プレートと、を備え、
    前記第1プレートと前記第5プレートとの間には、前記第1側面の積層方向に沿った一部が露出する隙間が形成され、
    前記加熱装置は、第1、第2、第3、第4及び第5プレートにそれぞれ設けられた第1、第2、第3、第4及び第5加熱装置を備え、
    前記第1及び第5プレートの面積は、それぞれ第2プレートの面積よりも小さく、
    前記第1及び第5加熱装置の電熱線の長さは、それぞれ第2加熱装置の電熱線の長さよりも短いことを特徴とする燃料電池車両。
  2. 前記加熱装置の電熱線は、前記積層体で発電された電力を消費するディスチャージ抵抗であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池車両。
  3. 複数の燃料電池セルを積層して略立方体に構成された積層体と、
    前記積層体の積層方向の両端側に設けられた一対のエンドプレートと、
    前記積層体の側面に沿って延びるサイドプレートと、を備え、
    前記積層体に積層方向に沿って荷重がかかるように、前記サイドプレートと前記一対のエンドプレートとが締結された燃料電池車両であって、
    前記サイドプレートのうち前記積層体に対向する面に沿って引き回して設けられた電熱線を備えるシート状の加熱装置と、
    前記積層体の起動時に前記加熱装置を発熱させ、起動による前記積層体の膨張とともに前記サイドプレートを積層方向に沿って延ばす制御装置と、をさらに備え、
    前記サイドプレートは、前記積層体の第1側面に沿って設けられた第1プレートと前記第1側面に隣接する第2側面に沿って設けられた第2プレートとを一体にして構成された上部プレートと、前記第1側面と対向する第3側面に沿って設けられた第3プレートと前記第2側面と対向する第4側面に沿って設けられた第4プレートとを一体にして構成された下部プレートと、に分けられ、
    前記加熱装置は、前記上部プレートに設けられた上部加熱装置と、前記下部プレートに設けられた下部加熱装置とを備え、
    前記上部加熱装置と前記下部加熱装置は、前記積層体に並列に接続されることを特徴とする燃料電池車両。
  4. 前記積層体と車両負荷とを接続又は遮断する燃料電池コンタクタと、
    前記積層体と前記加熱装置とを接続又は遮断するディスチャージコンタクタと、
    前記積層体に隣接して設けられ、前記ディスチャージコンタクタとともに前記燃料電池コンタクタを収納し、これらコンタクタを防水するコンタクタボックスと、をさらに備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の燃料電池車両。
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