JP5284126B2 - 燃料電池車両 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池車両に関する。詳しくは、ディスチャージ抵抗を備える燃料電池車両に関する。
近年、動力源として燃料電池を搭載した燃料電池車両が注目されている。燃料電池車両は、例えば、反応ガスを化学反応させて発電する燃料電池と、反応ガス流路を介して燃料電池に反応ガスを供給する反応ガス供給装置と、を備える。
燃料電池は、例えば、数十個から数百個のセルが積層されたスタック構造である。ここで、各セルは、膜電極構造体(MEA)を一対のセパレータで挟持して構成され、膜電極構造体は、アノード電極(陰極)及びカソード電極(陽極)の2つの電極と、これら電極に挟持された固体高分子電解質膜とで構成される。
この燃料電池のアノード電極に反応ガスとしての水素ガスを供給し、カソード電極に反応ガスとしての酸素を含むエアを供給すると、電気化学反応により発電する。この発電時に生成されるのは、基本的に無害な水だけであるため、環境への影響や利用効率の観点から、燃料電池車両が注目されている。
ところで、無負荷の状態で、すなわち燃料電池から電流を引き出さない状態で燃料電池に反応ガスを供給し続けると、燃料電池が高電圧状態となってしまう。しかしながら、燃料電池は高電圧状態において劣化するため、できるだけ高電圧状態にならないようにし、劣化を抑制する必要がある。そこで、特許文献1に示されるように、モータなどの自動車の動力を発生するための車両負荷とは別に、余分な負荷としてディスチャージ抵抗を設け、このディスチャージ抵抗と燃料電池とを適宜接続し、燃料電池の発電電力を消費させることにより、燃料電池が高電圧状態になるのを防止している。
特開2005−228709号公報
しかしながら、従来では、燃料電池をディスチャージ抵抗に接続した状態から、車両負荷に接続し替える順序については、十分な検討がなされていない。このため、例えば燃料電池からディスチャージ抵抗を遮断した際に、燃料電池が高電圧状態になってしまい、劣化するおそれがある。
本発明は、燃料電池の劣化を抑制するために、燃料電池が高電圧状態にならないようにして、燃料電池と、ディスチャージ抵抗及び車両負荷との接続を切り替えることができる燃料電池車両を提供することを目的とする。
本発明は、燃料電池(例えば、後述の燃料電池スタック10)及び蓄電装置(例えば、後述のバッテリ40)が並列に接続された負荷(例えば、後述の車両負荷20)と、前記蓄電装置の出力を昇圧する昇圧装置(例えば、後述のVCU50)と、前記蓄電装置から前記燃料電池へ電流が逆流するのを防止する逆流防止ダイオード(例えば、後述の逆流防止ダイオード612)と、前記燃料電池と前記負荷とを接続又は遮断する燃料電池コンタクタ(例えば、後述の正極側燃料電池コンタクタ611及び負極側燃料電池コンタクタ621)と、前記燃料電池と前記燃料電池コンタクタとの間に設けられ、前記燃料電池とディスチャージ抵抗(例えば、後述のディスチャージ抵抗654)とを接続又は遮断するディスチャージコンタクタ(例えば、後述の正極側ディスチャージコンタクタ652及び負極側ディスチャージコンタクタ655)と、前記昇圧装置、前記燃料電池コンタクタ、及び前記ディスチャージコンタクタを制御する制御装置(例えば、後述のECU80,80A)と、を備える燃料電池車両(例えば、後述の燃料電池車両1,1A)を提供する。前記制御装置は、前記燃料電池の起動時において、前記燃料電池コンタクタをオンにする前に、前記ディスチャージコンタクタをオンにし前記燃料電池の発電電力を前記ディスチャージ抵抗で消費させる。さらに、前記制御装置は、前記ディスチャージコンタクタをオンにした後、前記昇圧装置により前記蓄電装置の出力を所定の電圧(例えば、後述の閾値V2TH)まで昇圧してから前記燃料電池コンタクタをオンにし、所定のラップ期間(例えば、後述の図5中の時刻t〜tの期間)を経た後に前記ディスチャージコンタクタをオフにする。
この発明によれば、燃料電池の起動時には、ディスチャージコンタクタをオンにし、燃料電池の発電電力をディスチャージ抵抗で消費しながら、蓄電装置の出力を所定の電圧まで昇圧する。蓄電装置の出力を昇圧した後には、先ず燃料電池コンタクタをオンにし、所定のラップ期間を経た後に、ディスチャージコンタクタをオフにする。すなわち、燃料電池コンタクタとディスチャージコンタクタとを共にオンにした期間を経た後に、ディスチャージコンタクタをオフにする。
これにより、燃料電池から電流を引き出しながら、燃料電池とディスチャージ抵抗とを遮断することができる。すなわち、ディスチャージコンタクタをオフにした際に、燃料電池から電流が引き出されなくなってしまい、燃料電池が高電圧状態となってしまい劣化するのを防止することができる。
また、昇圧装置により蓄電装置の出力を所定の電圧まで昇圧した後に、燃料電池コンタクタをオンにする。上述のように燃料電池と蓄電装置とを負荷に対し並列に接続したので、蓄電装置の出力を昇圧することにより、燃料電池から引き出される電流を制限することができる。これにより、燃料電池コンタクタをオンにした瞬間に、過電流が流れてしまい、負荷に含まれる平滑コンデンサなどの素子が破損したり、燃料電池が破損したりするのを防止することができる。
この場合、前記燃料電池車両は、前記燃料電池と前記燃料電池コンタクタの間、かつ、前記燃料電池と前記ディスチャージコンタクタとの間に設けられた電流センサ(例えば、後述の電流センサ622)をさらに備え、前記制御装置は、前記ディスチャージコンタクタがオフからオンとなってから、前記燃料電池コンタクタがオンとなるまでの間(例えば、後述の図5中の時刻t〜tの期間)に、前記燃料電池で発電を行っているにもかかわらず前記電流センサの検出値が略「0」となった場合には、故障が発生したと判定することが好ましい。
この発明によれば、ディスチャージコンタクタがオフからオンとなってから、燃料電池コンタクタがオンとなるまでの間、燃料電池で発電を行っているにもかかわらず電流センサの検出値が略「0」となった場合には、故障が発生したと判定する。これにより、上述のラップ期間が無くなるような不具合が生じたことを検知することができる。すなわち、ディスチャージ抵抗と燃料電池とが遮断された状態で燃料電池コンタクタがオンにされ、過電流が流れてしまい、負荷に含まれる平滑コンデンサなどの素子が破損したり、燃料電池が破損したりするのを防止することができる。
この場合、前記ディスチャージコンタクタは、前記ディスチャージ抵抗に対し直列に接続された2つのコンタクタで構成されることが好ましい。
この発明によれば、2つのコンタクタのうち一方がオン故障した場合であっても、他方のコンタクタをオフにすることで、コンタクタの故障により常時ディスチャージ抵抗に通電することを防止することができる。結果として、ディスチャージ抵抗には、1つのコンタクタを用いた場合と比較して、短時間定格の抵抗器を用いることができるため、小型化できる。
この場合、前記蓄電装置と車両補機(例えば、後述の車両補機90)とを接続又は遮断する補機コンタクタ(例えば、後述の正極側補機コンタクタ91及び負極側補機コンタクタ92)をさらに備え、前記車両補機は、前記ディスチャージ抵抗として前記ディスチャージコンタクタを介して前記燃料電池に接続され、前記制御装置は、前記燃料電池の起動時において、前記燃料電池コンタクタをオンにする前に、前記ディスチャージコンタクタをオンにし前記燃料電池の発電電力を前記車両補機で消費させることが好ましい。
この発明によれば、車両補機をディスチャージ抵抗として用い、燃料電池の起動時には、ディスチャージコンタクタをオンにし、燃料電池の発電電力を車両補機で消費する。これにより、専用のディスチャージ抵抗を車両補機とは別に設ける必要がなくなるため、燃料電池車両を軽量かつ小型なものにできる。
この場合、前記制御装置は、前記燃料電池の発電電力を前記車両補機で消費させている間において、前記車両補機に要求される電力が所定値を超える場合には、前記ディスチャージコンタクタと前記補機コンタクタとを選択的にオン又はオフにするスイッチング制御を行うことが好ましい。
この発明によれば、車両補機に要求される電力が所定値を超える場合には、前記ディスチャージコンタクタと補機コンタクタとを選択的にオン又はオフにするスイッチング制御が行われる。このようなスイッチング制御を行うことにより、車両補機に要求される電力を燃料電池と蓄電装置でまかないつつ、燃料電池から過度の電力が取り出され、燃料電池が劣化するのを防止することができる。
本発明によれば、燃料電池から電流を引き出しながら、燃料電池とディスチャージ抵抗とを遮断することができる。すなわち、ディスチャージコンタクタをオフにした際に、燃料電池から電流が引き出されなくなってしまい、燃料電池が高電圧状態となり劣化してしまうのを防止することができる。また、燃料電池コンタクタをオンにした瞬間に、過電流が流れてしまい、負荷に含まれる平滑コンデンサなどの素子が破損したり、燃料電池が破損したりするのを防止することができる。
本発明の第1実施形態に係る燃料電池車両の構成を示すブロック図である。 上記実施形態に係る起動処理の手順を示すフローチャートである。 上記実施形態に係るディスチャージ回路の故障を検知する処理の手順を示すフローチャートである。 上記実施形態に係る急速ディスチャージ処理の手順を示すフローチャートである。 上記実施形態に係る起動処理の一例を示すタイムチャートである。 本発明の第2実施形態に係る燃料電池車両の構成を示すブロック図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る燃料電池車両1の構成を示すブロック図である。
燃料電池車両1は、燃料電池スタック10と、車両負荷20と、反応ガス供給装置30と、バッテリ40と、電子制御ユニット(以下、「ECU(Electric Control Unit)」という)80と、を含んで構成される。
燃料電池スタック(以下、「スタック」という)10は、例えば、数十個から数百個の燃料電池セルが積層されたスタック構造であり、スタック接続回路60を介して車両負荷20に接続されている。各燃料電池セルは、膜電極構造体(MEA)を一対のセパレータで挟持して構成される。膜電極構造体は、アノード電極(陰極)及びカソード電極(陽極)の2つの電極と、これら電極に挟持された固体高分子電解質膜とで構成される。通常、両電極は、固体高分子電解質膜に接して酸化・還元反応を行う触媒層と、この触媒層に接するガス拡散層とから形成される。このスタック10は、アノード電極側に水素ガスが供給され、カソード電極側に酸素を含むエアが供給されると、電気化学反応により発電する。
反応ガス供給装置30は、水素ガスやエアなどで構成される反応ガスをスタック10に供給する。より具体的には、水素タンクを備えスタック10に水素ガスを供給する水素供給装置31と、エアポンプを備えスタック10にエアを供給するエア供給装置32と、を含んで構成される。
反応ガス供給装置30からスタック10に供給される水素ガスやエアの供給量は、ECU80から入力される制御信号に基づいて制御される。
車両負荷20は、図示しない車輪を駆動する駆動モータ及びそのインバータや、各種補機など、車両の走行にかかる電気負荷を含んで構成される。図1に示すように、この車両負荷20には、スタック10及びバッテリ40が並列に接続されている。
スタック接続回路60は、スタック10の正極側端子と車両負荷20の正極側端子とを接続する正極側電力供給線61と、スタック10の負極側端子と車両負荷20の負極側端子とを負極側電力供給線62と、を含んで構成される。
正極側電力供給線61には、スタック10側から車両負荷20側へ向かって順に、正極側燃料電池コンタクタ611と、逆流防止ダイオード612と、が設けられている。
負極側電力供給線62には、負極側燃料電池コンタクタ621が設けられている。
正極側燃料電池コンタクタ611及び負極側燃料電池コンタクタ621は、それぞれ、機械接点と、この接点を開閉する駆動コイルとを備えた電磁スイッチである。これら燃料電池コンタクタ611,621は、ECU80からの制御信号に基づいて動作し、スタック10と車両負荷20とを接続又は遮断する。スタック10と車両負荷20とを接続する場合、これら燃料電池コンタクタ611,621を共にオンにする。
逆流防止ダイオード612は、バッテリ40及び車両負荷20からスタック10へ電流が逆流するのを防止する。
また、これら電力供給線61,62のうち、スタック10と燃料電池コンタクタ611,621との間には、スタック10の電力を放電させるディスチャージ回路65が設けられている。
ディスチャージ回路65は、正極側電力供給線61と負極側電力供給線62とを接続する。このディスチャージ回路65は、正極側電力供給線61から負極側電力供給線62へ向かって順に、電流ヒューズ651と、正極側ディスチャージコンタクタ652と、温度ヒューズ653と、ディスチャージ抵抗654と、負極側ディスチャージコンタクタ655とを直列に接続して構成される。
ディスチャージ抵抗654は、上述の車両負荷20とは別に設けられた放電抵抗である。スタック10とディスチャージ抵抗654を接続することにより、スタック10で発電した電力をディスチャージ抵抗654でジュール熱として消費させることができる。
正極側ディスチャージコンタクタ652及び負極側ディスチャージコンタクタ655は、それぞれ、機械接点と、この接点を開閉する駆動コイルとを備えた電磁スイッチである。これらディスチャージコンタクタ652,655は、ECU80からの制御信号に基づいて動作し、スタック10とディスチャージ抵抗654とを接続又は遮断する。
スタック10とディスチャージ抵抗654とを接続する場合には、これらディスチャージコンタクタ652,655を共にオンにする。
また、スタック10とディスチャージ抵抗654とを遮断する場合には、これらディスチャージコンタクタ652,655を共にオフにする。
このように、ディスチャージ抵抗654に直列に接続された2つのコンタクタ652,655で、スタック10とディスチャージ抵抗654とを断続制御することにより、1つのコンタクタで断続制御を行う場合と比較して、ディスチャージ抵抗654として小型で安価なものを用いることができる。
例えば、1つのコンタクタでスタック10とディスチャージ抵抗654との断続制御を行う場合、このコンタクタがオン故障することを想定して、ディスチャージ抵抗654としては所定の時間定格の仕様の抵抗素子を準備する必要がある。これに対して、2つのコンタクタ652,655を用いた本実施形態では、どちらかのコンタクタがオン故障した場合であっても、残りのコンタクタをオフにすることで、スタック10とディスチャージ抵抗654とを確実に遮断することができる。したがって、ディスチャージ抵抗654としては上述の1つのコンタクタを用いた場合よりも、より短い時間定格の仕様の抵抗素子を用いても、同程度の安全性を確保することができる。
電流ヒューズ651及び温度ヒューズ653は、ディスチャージ回路65の回路素子を保護するヒューズである。
電流ヒューズ651は、所定の定格電流を超える電流が流れ続けるとディスチャージ回路65を切断し、ディスチャージ抵抗654及びディスチャージコンタクタ652,655に過電流が流れ続けるのを防止する。
温度ヒューズ653は、ディスチャージ抵抗654に接して設けられ、ディスチャージ抵抗654とほぼ等しい温度に保たれる。この温度ヒューズ653は、所定の定格温度を超えた状態が続くとディスチャージ回路65を切断し、ディスチャージ抵抗654が過昇温するのを防止する。
負極側電力供給線62のうち、スタック10と負極側燃料電池コンタクタ621の間、かつ、スタック10と負極側ディスチャージコンタクタ655との間には、電流センサ622が設けられている。この電流センサ622は、負極側電力供給線62を流通するスタック10の出力電流IFCを検出し、検出値に略比例した検出信号をECU80に出力する。
特にここで、上述のような位置に電流センサ622を設けることにより、燃料電池コンタクタ611,621をオンにした通常走行時におけるスタック10の出力電流IFCと、ディスチャージコンタクタ652,655をオンにしたディスチャージ時におけるスタック10の出力電流IFCとを、1つのセンサで監視することができる。
バッテリ40は、車両の制動時における回生電力や、スタック10で発電した電力を蓄電しておき、直流電力を出力する。このバッテリ40は、リレー回路70と、昇圧装置(以下、「VCU(Voltage Control Unit)という」)50とを介して、車両負荷20に接続されている。
VCU50は、バッテリ40の出力を昇圧するDC−DCコンバータを備える。VCU50の正極側入力端子は、リレー回路70を介してバッテリ40の正極側端子に接続され、VCU50の負極側入力端子は、リレー回路70を介してバッテリ40の負極側端子に接続される。VCU50の正極側出力端子は、正極側電力供給線61のうち車両負荷20と逆流防止ダイオード612との間に接続され、VCU50の負極側出力端子は、負極側電力供給線62のうち車両負荷20と負極側燃料電池コンタクタ621との間に接続される。
VCU50は、ECU80からの制御信号に基づいて動作し、バッテリ40の端子電圧V1を昇圧し、出力電圧V2を出力端子に出力する。上述のように、スタック10及びバッテリ40は、車両負荷に対し並列に接続されている。したがって、このVCU50で、スタック10の出力電圧VFCと出力電圧V2との相対的な電位差を制御することにより、スタック10の出力電流IFCを制御することができる。
リレー回路70は、バッテリ40の正極側端子とVCU50の正極側入力端子とを接続又は遮断する正極側バッテリコンタクタ71及びプリチャージコンタクタ73と、バッテリ40の負極側端子とVCU50の負極側入力端子とを接続又は遮断する負極側バッテリコンタクタ72と、プリチャージコンタクタ73に直列に接続された抵抗74と、を備える。また、プリチャージコンタクタ73及び抵抗74は、正極側バッテリコンタクタ71をバイパスするように、この正極側バッテリコンタクタ71に対し並列に設けられる。
これらバッテリコンタクタ71,72及びプリチャージコンタクタ73は、それぞれ、機械接点と、この接点を開閉する駆動コイルとを備えた電磁スイッチである。これらコンタクタ71,72,73は、ECU80からの制御信号に基づいて動作し、バッテリ40とVCU50とを接続又は遮断する。
バッテリ40とVCU50とを接続する場合、負極側バッテリコンタクタ72をオンにし、かつ、正極側バッテリコンタクタ71及びプリチャージコンタクタ73の何れかをオンにする。より具体的には、VCU50及び車両負荷20に含まれる平滑コンデンサを充電するプリチャージを行う場合には、抵抗74が直列に接続されたプリチャージコンタクタ73をオンにする。また、このプリチャージが完了した後は、正極側バッテリコンタクタ71をオンにする。
また、バッテリ40とVCU50とを遮断する場合には、全てのコンタクタ71,72,73をオフにする。
ECU80は、各種センサからの入力信号波形を整形し、電圧レベルを所定のレベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換するなどの機能を有する入力回路と、中央演算処理ユニット(以下「CPU」という)とを備える。この他、ECU80は、CPUで実行される各種演算プログラム及び演算結果などを記憶する記憶回路と、反応ガス供給装置30、VCU50、燃料電池コンタクタ611,621、ディスチャージコンタクタ652,655、バッテリコンタクタ71,72、及びプリチャージコンタクタ73などに制御信号を出力し、これらを制御する出力回路と、を備える。
また、このECU80には、図示しないイグニッションスイッチが接続されている。イグニッションスイッチは、燃料電池車両1の運転席に設けられており、運転者の操作に応じて、車両の起動、又は、車両の停止を指令する信号をECU80に出力する。
次に、図2及び図3を参照して本実施形態に係るスタックの起動処理の手順について詳細に説明する。
図2は、起動処理の手順を示すフローチャートである。この起動処理は、イグニッションスイッチをオンにしたことに応じて、ECU80により実行される。なお、この起動処理を開始する時点では、全てのコンタクタはオフにされ、また後述の故障検知許可フラグ及び故障確定フラグは「0」にセットされている。
ステップS1では、スタックのディスチャージが必要であるか否かを判別する。この判別がYESの場合にはステップS2に移り、NOの場合にはステップS4に移る。より具体的には、前回イグニッションスイッチをオフにしスタックによる発電を停止してから、今回イグニッションスイッチをオンにしスタックを起動するまでのソーク時間を計測しておき、このソーク時間が所定の判定時間よりも短い場合にはスタックのディスチャージを行う必要は無いと判別する。また、ソーク時間が上述の判定時間以上である場合には、スタックの内部がN置換されており、スタックのディスチャージを行う必要があると判別する。
ステップS2では、ディスチャージコンタクタをオンにし、ステップS3に移る。より具体的には、2つのディスチャージコンタクタ652,655(図1参照)を共にオンにし、スタックとディスチャージ抵抗を接続する。
ステップS3では、故障検知許可フラグを「1」にし、ステップS4に移る。この故障検知許可フラグは、後述の図3に示す故障検知処理の実行を許可することを示すフラグである。なお、この故障検知許可フラグは、後述のステップS11において「0」に戻される。
ステップS4では、VCU及び車両負荷のプリチャージを実行するとともに、スタックの起動を開始し、ステップS5に移る。より具体的には、上述のように正極側バッテリコンタクタ71をオフにしたまま、負極側バッテリコンタクタ72及びプリチャージコンタクタ73をオンにすることにより、プリチャージを実行する(図1参照)。また、このステップS4では、スタックへの反応ガスの供給を開始することにより、スタックの起動を開始する。
ステップS5では、バッテリコンタクタをオンにし、ステップS6に移る。より具体的には、プリチャージが完了したことに伴い、プリチャージコンタクタ73をオフにするとともに、正極側バッテリコンタクタ71及び負極側バッテリコンタクタ72をオンにする。
ステップS6では、VCUによるバッテリの出力の昇圧制御を開始し、ステップS7に移る。
ステップS7では、スタックの起動が完了し、かつ、VCUによるバッテリの出力の昇圧制御が完了したか否かを判別する。この判別がYESの場合にはステップS10に移り、NOの場合にはステップS8に移る。
スタックの起動が完了したか否かは、例えば、スタックの出力電圧VFCが所定の起動判定値VOCVより大きくなったか否かによって判別することができる。この他、例えば、上述のステップS4において反応ガスの供給を開始してから、所定の時間が経過したか否かによって判別することもできる。
また、VCUによるバッテリの出力の昇圧制御が完了したか否かは、VCUの出力電圧V2が所定の閾値V2THより大きくなったか否かによって判別することができる。ここで、閾値V2THは、例えば、起動判定値VOCVよりもやや小さな値に設定される。これにより、スタックの出力電圧VFCとVCUの出力電圧V2との電位差を小さくし、後述のステップS10において燃料電池コンタクタをオンにした際に、車両負荷に過電流が流れるのを防止することができる。
ステップS8では、ディスチャージ抵抗の通電時間が所定の許容時間内であるか否かを判別する。この判別がYESの場合にはステップS7に移り、NOの場合にはステップS9に移る。この許容時間は、ディスチャージ抵抗を保護できるように、その定格に応じて適宜設定される。
ステップS9では、ディスチャージ抵抗の通電時間が許容時間を超えたと判別されたことに応じて、ディスチャージコンタクタをオフにし、スタックとディスチャージ抵抗とを遮断し、ステップS7に移る。
ステップS10では、燃料電池コンタクタをオンにし、ステップS11に移る。より具体的には、正極側燃料電池コンタクタ611及び負極側燃料電池コンタクタ621を共にオンにする。
ステップS11では、故障検知許可フラグを「0」に戻し、ステップS12に移る。
ステップS12では、ディスチャージコンタクタがオンであるか否かを判別する。この判別がYESの場合にはステップS13に移り、NOの場合にはこの起動処理を終了する。
ステップS13では、ディスチャージコンタクタをオフにし、この起動処理を終了する。
図3は、ディスチャージ回路の故障を検知する処理の手順を示すフローチャートである。この故障検知処理は、イグニッションをオンにした後、ECU80により所定の周期で実行される割り込み処理である。
ステップS21では、故障検知許可フラグが「1」であるか否かを判別する。この判別がYESの場合にはステップS22に移り、NOの場合にはこの処理を終了する。
ステップS22では、スタックに反応ガスを供給し、発電を行っているか否かを判別する。この判別がYESの場合にはステップS23に移り、NOの場合にはこの処理を終了する。
ステップS23では、電流センサの検出値IFCが略「0」であるか否かを判別する。この判別がYESの場合にはステップS24に移り、NOの場合にはこの処理を終了する。上述のように、故障検知許可フラグは、図2のステップS2においてディスチャージコンタクタをオンにしてから、ステップS10において燃料電池コンタクタをオンにするまでの間、「1」にされる。また、このようにディスチャージコンタクタがオンになった状態で反応ガスを供給すると、ディスチャージ回路が故障していなければ、電流センサの検出値IFCは、「0」より大きな値を示すと考えられる。
ステップS24では、電流センサの検出値IFCが略「0」であると判別されたことに応じて、ディスチャージ回路に故障が発生したと判定し、故障確定フラグを「1」にする。この故障確定フラグは、ディスチャージ回路に故障が発生したことを示すフラグである。
次に、図4を参照して、急速ディスチャージ処理の手順について説明する。
図4は、急速ディスチャージ処理の手順を示すフローチャートである。この急速ディスチャージ処理は、通常走行中に車両が衝突した場合に、ECU80により実行される割り込み処理である。この急速ディスチャージ処理は、通常走行中に車両が衝突した場合に、スタックに蓄積されたエネルギーをディスチャージ抵抗で放電することで、より安全を確保するための処理である。なお、この処理は通常走行時における割り込み処理であるので、この処理が実行される時点では、燃料電池コンタクタはオンとなっており、ディスチャージコンタクタはオフとなっている。
ステップS31では、ディスチャージコンタクタをオフからオンにし、ステップS32に移る。
ステップS32では、燃料電池コンタクタをオンからオフにし、ステップS33に移る。
ステップS33では、ディスチャージコンタクタを再びオフにし、この処理を終了する。
次に、図5を参照して、上述の起動処理の一例について説明する。
図5は、起動処理の一例を示すタイムチャートである。
先ず、時刻tにおいて、イグニッションスイッチがオンにされ、これにより車両の起動処理が開始する。
時刻tにおいて、スタックのディスチャージが必要であると判別されたことに応じて、ディスチャージコンタクタがオンにされる(図2のステップS1,S2参照)。
時刻tでは、VCU及び車両負荷に備えられた平滑コンデンサのプリチャージを開始する(図2のステップS4参照)。なお、このプリチャージは、時刻tから時刻tまで実行される。ここで、図5に示すように、プリチャージを開始することにより、時刻tから時刻tにかけて、VCUより車両負荷側の出力電圧V2は上昇し、所定値に漸近的に収束する。
時刻tでは、反応ガスの供給が開始される(図2のステップS4参照)。ここで、図5に示すように、反応ガスの供給を開始することにより、スタックで発電が開始し、スタックの出力電圧VFCが上昇し始める。またこの時、上述のようにディスチャージコンタクタをオンにしているので、ディスチャージ抵抗に電流が流通するとともに、電流センサの検出値IFCも上昇し始める。
時刻tでは、プリチャージが完了したことに応じて、バッテリコンタクタがオンにされるとともに、VCUによるバッテリの出力の昇圧制御が実行される(図2のステップS5,S6参照)。これに伴い、時刻tから時刻tにかけて、VCUの出力電圧V2が上昇する。
時刻tでは、スタックの出力電圧VFCが所定の起動判定値VOCVよりも大きくなり、かつ、VCUの出力電圧V2が所定の閾値V2THよりも大きくなったと判別されたことに応じて、燃料電池コンタクタがオンにされる(図2のステップS7,S10参照)。
上述のように、閾値V2THは、起動判定値VOCVよりもやや小さな値に設定される。これにより、時刻tにおいて燃料電池コンタクタをオンにした際に、過電流が流れるのを防止することができる。
ここで、図5中の、時刻t〜時刻tの故障判定期間とは、ディスチャージコンタクタをオンにしてから燃料電池コンタクタをオンにするまでの間であり、かつ、反応ガスを供給してスタックで発電を行っている期間である。この故障判定期間において、電流センサの検出値IFCが略「0」となった場合には、ディスチャージ回路に故障が発生したと判定される(図3のステップS23,S24参照)。
時刻tにおいて燃料電池コンタクタをオンにされ、所定のラップ期間を経た後、時刻tでは、ディスチャージコンタクタがオフにされる(図2のステップS13参照)。
本実施形態によれば、以下の効果がある。
(1)本実施形態によれば、スタック10の起動時には、ディスチャージコンタクタ652,655をオンにし、スタック10の発電電力をディスチャージ抵抗654で消費しながら、バッテリ40の出力を所定の電圧まで昇圧する。バッテリ40の出力を昇圧した後には、先ず燃料電池コンタクタ611,621をオンにし、所定のラップ期間を経た後に、ディスチャージコンタクタ652,655をオフにする。すなわち、燃料電池コンタクタ611,621とディスチャージコンタクタ652,655とを共にオンにした期間を経た後に、ディスチャージコンタクタ652,655をオフにする。
これにより、スタック10から電流を引き出しながら、スタック10とディスチャージ抵抗654とを遮断することができる。すなわち、ディスチャージコンタクタ652,655をオフにした際に、スタック10から電流が引き出されなくなってしまい、スタック10が高電圧状態となってしまい劣化するのを防止することができる。
また、VCU50によりバッテリ40の出力を所定の電圧まで昇圧した後に、燃料電池コンタクタ611,621をオンにする。上述のようにスタック10とバッテリ40とを車両負荷20に対し並列に接続したので、バッテリ40の出力を昇圧することにより、スタック10から引き出される電流を制限することができる。これにより、燃料電池コンタクタ611,621をオンにした瞬間に、過電流が流れてしまい、車両負荷20に含まれる平滑コンデンサなどの素子が破損したり、スタック10が破損したりするのを防止することができる。
(2)本実施形態によれば、ディスチャージコンタクタ652,655がオフからオンとなってから、燃料電池コンタクタ611,621がオンとなるまでの間、スタック10で発電を行っているにもかかわらず電流センサ622の検出値IFCが略「0」となった場合には、ディスチャージ回路に故障が発生したと判定する。これにより、上述のラップ期間が無くなるような不具合が生じたことを検知することができる。すなわち、ディスチャージ抵抗654とスタック10とが遮断された状態で燃料電池コンタクタ611,621がオンにされ、過電流が流れてしまい、車両負荷20に含まれる平滑コンデンサなどの素子が破損したり、スタックが破損したりするのを防止することができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態について、図6を参照して説明する。
以下の第2実施形態の説明にあたって、第1実施形態と同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
図6は、本実施形態に係る燃料電池車両1Aの構成を示すブロック図である。
燃料電池車両1Aは、スタック接続回路60A及びECU80Aの構成が第1実施形態の燃料電池車両1と異なる。より具体的には、図6に示すように、スタック10の電力を放電させるディスチャージ抵抗として車両補機90が正極側ディスチャージコンタクタ652及び負極側ディスチャージコンタクタ655を介してスタック10に接続されている。すなわち、本実施形態の燃料電池車両1Aは、第1実施形態の燃料電池車両1と異なり、スタック10で発電した電力を消費するためだけの専用のディスチャージ抵抗654を備えない。
車両補機90は、暖房ヒータを含んでおり、スタック10の電力が供給されることで、燃料電池車両1Aの車内を暖めることができる。また、この車両補機90は、正極側補機コンタクタ91及び負極側補機コンタクタ92を介してバッテリ40の正極側端子及び負極側端子に接続されており、バッテリ40の電力を供給することで駆動することもできる。
正極側補機コンタクタ91及び負極側補機コンタクタ92は、それぞれ、機械接点と、この接点を開閉する駆動コイルとを備えた電磁スイッチである。これら補機コンタクタ91,92は、ECU80Aからの制御信号に基づいて動作し、バッテリ40と車両補機90とを接続又は遮断する。
次に、本実施形態に係るスタックの起動処理について詳細に説明する。
本実施形態の起動処理は、図2及び図3に示す起動処理と、基本的には同じである。すなわち、スタック10の起動時において、燃料電池コンタクタ611,621をオンにする前に、ディスチャージコンタクタ652,655をオンにし、スタック10の発電電力を車両補機90で消費することにより、燃料電池車両1Aの車内を暖めることができる。
ここで、本実施形態の起動処理では、スタック10の発電電力を車両補機90で消費させている間において、車両補機90に要求される電力が、所定値を超える場合には、ディスチャージコンタクタ652,655と補機コンタクタ91,92とを選択的にオン又はオフにするスイッチング制御を実行する。このスイッチング制御とは、より具体的には、ディスチャージコンタクタ652,655をオンにしかつ補機コンタクタ91,92をオフにした状態と、ディスチャージコンタクタ652,655をオフにしかつ補機コンタクタ91,92をオンにした状態とを、交互に繰り返す制御をいう。
また、上記所定値は、スタック10の起動時において、スタック10から取り出される電力の上限値に相当する。すなわち、上記所定値は、スタック10の起動時において、スタック10から過度な電力が取り出されることで、スタック10が劣化するのを防止することを目的として設定される。このようなスイッチング制御を行うことにより、車両補機90においてスタック10の発電電力を上記上限値以下で消費しつつ、電力の不足分をバッテリ40で補うことができる。
本実施形態によれば、以下の効果がある。
(3)本実施形態によれば、車両補機90をディスチャージ抵抗として用い、スタック10の起動時には、ディスチャージコンタクタ652,655をオンにし、スタック10の発電電力を車両補機90で消費する。これにより、専用のディスチャージ抵抗を車両補機90とは別に設ける必要がなくなるため、燃料電池車両1Aを軽量かつ小型なものにできる。
(4)本実施形態によれば、車両補機90に要求される電力が所定値を超える場合には、ディスチャージコンタクタ652,655と補機コンタクタ91,92とを選択的にオン又はオフにするスイッチング制御が行われる。このようなスイッチング制御を行うことにより、車両補機90に要求される電力をスタック10とバッテリ40でまかないつつ、スタック10から過度の電力が取り出され、スタック10が劣化するのを防止することができる。
(5)ところで、暖房ヒータは、外気温度が高い夏場には使用されることが少ない。このため、夏場に暖房ヒータに故障が発生しても、運転者がこれに気付くことが少ない。しかしながら、本実施形態では、車両補機90の暖房ヒータをディスチャージ抵抗として用いるので、スタック10を起動するたびに暖房ヒータに通電する。このため、使用頻度の低い夏場であっても、暖房ヒータの故障を検知することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良などは本発明に含まれるものである。
1,1A…燃料電池車両
10…燃料電池スタック(燃料電池)
20…車両負荷(負荷)
30…反応ガス供給装置
40…バッテリ(蓄電装置)
50…VCU(昇圧装置)
60,60A…スタック接続回路
611…正極側燃料電池コンタクタ(燃料電池コンタクタ)
612…逆流防止ダイオード(逆流防止ダイオード)
621…負極側燃料電池コンタクタ(燃料電池コンタクタ)
622…電流センサ(電流センサ)
65,65A…ディスチャージ回路
652…正極側ディスチャージコンタクタ(ディスチャージコンタクタ)
654…ディスチャージ抵抗
655…負極側ディスチャージコンタクタ(ディスチャージコンタクタ)
80,80A…ECU(制御装置)
90…車両補機
91…正極側補機コンタクタ(補機コンタクタ)
92…負極側補機コンタクタ(補機コンタクタ)

Claims (5)

  1. 燃料電池及び蓄電装置が並列に接続された負荷と、
    前記蓄電装置の出力を昇圧する昇圧装置と、
    前記蓄電装置から前記燃料電池へ電流が逆流するのを防止する逆流防止ダイオードと、
    前記燃料電池と前記負荷とを接続又は遮断する燃料電池コンタクタと、
    前記燃料電池と前記燃料電池コンタクタとの間に設けられ、前記燃料電池とディスチャージ抵抗とを接続又は遮断するディスチャージコンタクタと、
    前記昇圧装置、前記燃料電池コンタクタ、及び前記ディスチャージコンタクタを制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記燃料電池の起動時において、前記燃料電池コンタクタをオンにする前に、前記ディスチャージコンタクタをオンにし前記燃料電池の発電電力を前記ディスチャージ抵抗で消費させる燃料電池車両であって、
    前記制御装置は、前記ディスチャージコンタクタをオンにした後、前記昇圧装置により前記蓄電装置の出力を所定の電圧まで昇圧してから前記燃料電池コンタクタをオンにし、所定のラップ期間を経た後に前記ディスチャージコンタクタをオフにすることを特徴とする燃料電池車両。
  2. 前記燃料電池と前記燃料電池コンタクタの間、かつ、前記燃料電池と前記ディスチャージコンタクタとの間に設けられた電流センサをさらに備え、
    前記制御装置は、前記ディスチャージコンタクタがオフからオンとなってから、前記燃料電池コンタクタがオンとなるまでの間に、前記燃料電池で発電を行っているにもかかわらず前記電流センサの検出値が略「0」となった場合には、故障が発生したと判定することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池車両。
  3. 前記ディスチャージコンタクタは、前記ディスチャージ抵抗に対し直列に接続された2つのコンタクタで構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池車両。
  4. 前記蓄電装置と車両補機とを接続又は遮断する補機コンタクタをさらに備え、
    前記車両補機は、前記ディスチャージ抵抗として前記ディスチャージコンタクタを介して前記燃料電池に接続され、
    前記制御装置は、前記燃料電池の起動時において、前記燃料電池コンタクタをオンにする前に、前記ディスチャージコンタクタをオンにし前記燃料電池の発電電力を前記車両補機で消費させることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の燃料電池車両。
  5. 前記制御装置は、前記燃料電池の発電電力を前記車両補機で消費させている間において、前記車両補機に要求される電力が所定値を超える場合には、前記ディスチャージコンタクタと前記補機コンタクタとを選択的にオン又はオフにするスイッチング制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の燃料電池車両。
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