JP4332101B2 - 燃料電池システムおよびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プリチャージコンタクタおよびメインコンタクタを有する燃料電池システムおよびその制御方法に関するものである。
一般に、燃料電池自動車には、駆動源となるモータと、このモータに電力を供給するための燃料電池と、燃料電池からモータに電力供給する際に発生するリップル電流を軽減(電圧変動を防止)するための大容量のコンデンサと、燃料電池からモータへの電力の供給/停止を切り替えるためのコンタクタ(電磁開閉器)とで主に構成される燃料電池システムが設けられている。そして、このような燃料電池システムにおいては、モータとコンデンサが燃料電池に対して並列に接続されるとともに、コンデンサと燃料電池との間にコンタクタが設けられるようになっている。
ところで、燃料電池からモータへの電力供給は、コンタクタの開閉により行われるが、コンタクタをいきなり接続すると、前記コンデンサの充電のためにコンタクタに大電流が流れ、コンタクタが焼き付いてしまうおそれがあった。そのため、このような問題に対する技術としては、従来、電源供給経路を直結させるメインコンタクタとは別にメインコンタクタに対して並列に接続され、かつ電流制限抵抗と直列に接続されたプリチャージコンタクタを設けたものが知られている(特許文献1参照)。この技術によれば、前記コンデンサへの充電時には、先にプリチャージコンタクタをオンにすることで、小電流にてコンデンサへの充電が行われ、コンデンサがある程度充電された後(燃料電池とコンデンサとの電位差が小さくなった後)にメインコンタクタをオンにすることで、メインコンタクタに大電流が流れることが防止されている。
特開2003−324801号公報
しかしながら、従来の技術では、燃料電池システムを起動させる際は、毎回プリチャージコンタクタを先に繋いでからメインコンタクタを繋ぐため、その起動に掛かる時間が長くなるといった問題があった。
そこで、本発明では、システムの起動時におけるプリチャージコンタクタのON動作を制限することによって、システムの起動に掛かる時間を短くすることができる燃料電池システムおよびその制御方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決する本発明のうち請求項1に記載の発明は、燃料ガスと酸化剤ガスとの反応により発電する燃料電池と、前記燃料電池で発電した電力を消費する負荷と、前記負荷に対して並列に接続されて、前記負荷に電圧を印加するサブ電力供給源と、前記燃料電池と前記負荷との間であり、かつ、前記燃料電池と前記サブ電力供給源との間である位置に設けられるメインコンタクタと、前記メインコンタクタに対して並列に接続されるプリチャージコンタクタと電流制限抵抗とからなるプリチャージ回路と、前記サブ電力供給源と前記負荷との間に設けられるサブコンタクタと、を有する燃料電池システムであって、前記負荷側の電圧を検出する負荷側電圧検出手段と、前記燃料電池の電圧を検出する燃料電池側電圧検出手段と、前記燃料電池システムの起動命令を受けると、前記サブコンタクタを接続するサブコンタクタ接続手段と、前記サブコンタクタ接続手段で前記サブコンタクタを接続した後に、前記負荷側電圧検出手段で検出した前記負荷側の電圧と、前記燃料電池側電圧検出手段で検出した前記燃料電池の電圧とを比較する比較手段と、前記比較手段によって、前記負荷側の電圧が前記燃料電池の電圧から所定値を引いた値よりも大きいと判断されたときに、前記プリチャージコンタクタを接続せずに前記メインコンタクタを接続するメインコンタクタ接続手段と、を備えたことを特徴とする。
ここで、「負荷側の電圧」とは、メインコンタクタおよびプリチャージコンタクタが切られているときにサブ電力供給源によって負荷に印加される電圧をいう。また、この電圧を検出するには、負荷にかかる電圧を直接検出してもよいし、サブ電力供給源の電圧を検出することで間接的に負荷にかかる電圧を検出してもよい。また、「所定値」は、プリチャージコンタクタを接続せずにメインコンタクタを接続した場合に、メインコンタクタが焼き付いてしまうことがない値に設定される。
請求項1に記載の発明によれば、燃料電池システムを起動させるべく例えばイグニッションスイッチをONすると、まず、そのイグニッションスイッチのONに伴って起動命令がサブコンタクタ接続手段に出力され、このサブコンタクタ接続手段によってサブコンタクタが接続される(ONされる)。このようにサブコンタクタがONされると、サブ電力供給源から負荷に電圧が印加され、この負荷にかかる電圧が負荷側電圧検出手段で検出されるとともに、これとは別に燃料電池の電圧が燃料電池側電圧検出手段で検出される。
そして、このように検出された負荷側の電圧と燃料電池側の電圧とが、比較手段によって比較され、その結果、負荷側の電圧が燃料電池側の電圧から所定値を引いた値よりも大きいと判断されると、メインコンタクタ接続手段によって、プリチャージコンタクタの接続が省略されて、メインコンタクタが接続されることとなる。すなわち、これらの比較手段およびメインコンタクタ接続手段は、負荷側の電圧が燃料電池側の電圧から所定値を引いた値よりも大きいときには、メインコンタクタをいきなり繋いでもメインコンタクタに大電流が流れることはないと判断して、プリチャージコンタクタの接続を省略する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の燃料電池システムであって、前記サブ電力供給源が、外部からの電力を蓄えることが可能な蓄電手段であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、燃料電池で発電した電力を蓄電手段に一時的に蓄えたり、例えば負荷が車両を駆動するためのモータである場合は、このモータからの回生エネルギ(電力)を蓄電手段に蓄えることができる。そして、このように蓄電手段に蓄えた電力はシステムの起動時などにおいて再利用することができるので、エネルギの有効活用を図ることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の燃料電池システムであって、前記燃料電池システムの停止時において、前記燃料電池の余った電力を前記蓄電手段に充電させる余剰電力充電手段を備えたことを特徴とする。
ここで、「燃料電池の余った電力」とは、例えばシステムの停止時において燃料電池への燃料ガスの供給を遮断弁によって止める場合には、この遮断弁よりも下流側の流路内や燃料電池内に残存する燃料ガスを利用して発電される電力のうちの少なくとも一部の電力をいう。
請求項3に記載の発明によれば、燃料電池システムを停止させるべく例えばイグニッションスイッチをOFFにすると、余剰電力充電手段によって、燃料電池の余った電力が蓄電手段に充電される。そのため、このシステム内の燃料ガスを余らせないで有効に再利用することができる。
請求項4に記載の発明は、燃料ガスと酸化剤ガスとの反応により発電する燃料電池と、前記燃料電池で発電した電力を消費する負荷と、前記負荷に対して並列に接続されて、前記負荷に電圧を印加するサブ電力供給源と、前記燃料電池と前記負荷との間であり、かつ、前記燃料電池と前記サブ電力供給源との間である位置に設けられるメインコンタクタと、前記メインコンタクタに対して並列に接続されるプリチャージコンタクタと電流制限抵抗とからなるプリチャージ回路と、前記サブ電力供給源と前記負荷との間に設けられるサブコンタクタと、を有する燃料電池システムの制御方法であって、前記燃料電池システムの起動命令を受けると、前記サブコンタクタを接続するサブコンタクタ接続工程と、前記サブコンタクタ接続工程で前記サブコンタクタを接続した後に、前記負荷側の電圧と前記燃料電池の電圧とを比較する比較工程と、前記比較工程によって、前記負荷側の電圧が前記燃料電池の電圧から所定値を引いた値よりも大きいと判断されたときに、前記プリチャージコンタクタを接続せずに前記メインコンタクタを接続するメインコンタクタ接続工程と、を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の制御方法によれば、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
請求項1および請求項4に記載の発明によれば、負荷側の電圧が燃料電池側の電圧から所定値を引いた値よりも大きいときには、プリチャージコンタクタをONせずにメインコンタクタをONすることができるので、燃料電池システムの起動に掛かる時間を短縮することができる。
請求項2に記載の発明によれば、燃料電池で発電した電力などを蓄電手段に一時的に蓄えて、その蓄えた電力をシステムの起動時などにおいて再利用することができるので、エネルギの有効活用を図ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、燃料電池システムの停止時において、余剰電力充電手段によって燃料電池の余った電力が蓄電手段に充電されるので、このシステム内の燃料ガスを余らせないで有効に再利用することができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は本実施形態に係る燃料電池システムの構成を示す構成図であり、図2は図1の制御部の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、燃料電池システム1は、燃料電池10と、負荷20と、エネルギストレージ(サブ電力供給源、蓄電手段)30と、燃料電池側コンタクタ40と、サブコンタクタ50と、燃料電池側電圧計(燃料電池側電圧検出手段)60と、エネスト側電圧計(負荷側電圧検出手段)70と、制御部80とで主に構成されている。
燃料電池10は、水素供給システム11から供給される水素ガス(燃料ガス)と、エア供給システム12から供給されるエア(空気;酸化剤ガス)との反応により発電するものである。具体的には、この燃料電池10は、プロトン導電性の高分子電解質膜をカソード極とアノード極とで挟み、これらを導電性を有するセパレータで挟持して構成される単セルが複数積層されたスタック構造となっている。なお、水素供給システム11は、例えば水素ガスを貯蔵するための水素タンクや、水素タンクからの水素ガスの供給・停止を切り替える遮断弁や、燃料電池10から排出された未反応の水素ガスを再度燃料電池10へ供給するための循環流路およびエゼクタなどを備えた周知の構造となっている。また、エア供給システム12も、空気を圧縮して燃料電池10へ供給するコンプレッサや、燃料電池10内に供給する空気の圧力を調整する背圧弁などを備えた周知の構造となっている。
負荷20は、燃料電池10で発電した電力を消費するものであり、燃料電池10に対して二本のメイン配線C1,C2を介して直列に接続されている。また、この負荷20には、燃料電池10から負荷20に電力供給する際に発生するリップル電流を軽減するための大容量のコンデンサ21が並列に接続されている。ここで、負荷20としては、例えば三相交流によって駆動するモータを採用することができる。ただし、この場合は、モータと燃料電池10との間に、燃料電池10からの直流電流を交流電流に切り替えるためのパワードライブユニットなどを適宜設ける必要がある。
エネルギストレージ30は、燃料電池10からの電力(または、負荷20がモータである場合には負荷20からの回生エネルギ)を蓄えることが可能な構造となっており、負荷20に対して並列に接続されるようになっている。具体的には、このエネルギストレージ30は、メイン配線C1,C2のうちの燃料電池10とコンデンサ21との間の部分に接続されたサブ配線C3,C4にサブコンタクタ50を介して接続されている。そして、このサブコンタクタ50をONにすることによって、エネルギストレージ30で蓄電した電力を負荷20やコンデンサ21に供給することが可能となるとともに、燃料電池10からエネルギストレージ30への電力供給が可能となっている。
燃料電池側コンタクタ40は、二つのメインコンタクタ41と、プリチャージ回路42とで主に構成されている。メインコンタクタ41は、燃料電池10と負荷20との間であり、かつ、燃料電池10とエネルギストレージ30との間である位置に設けられており、燃料電池10と、負荷20およびエネルギストレージ30との接続状態(ON/OFF)を切り替える機能を有している。具体的には、このメインコンタクタ41は、二本のメイン配線C1,C2のうちのサブ配線C3,C4との接点と燃料電池10との間の部分に、それぞれ一つずつ設けられており、その接続状態が制御部80によって適宜切り替えられるようになっている。なお、以下の説明において、「メインコンタクタ41を接続する」とは、二つのメインコンタクタ41をともに接続することを意味する。
プリチャージ回路42は、二つのメインコンタクタ41のうちの一方に対して並列に接続されるプリチャージコンタクタ42aおよび電流制限抵抗42bによって構成されている。プリチャージコンタクタ42aは、燃料電池10からの電力を、電流制限抵抗42bを介して負荷20およびエネルギストレージ30に供給させるためのものであり、その接続状態が制御部80によって適宜切り替えられるようになっている。なお、以下の説明において、「プリチャージコンタクタ42aを接続する」とは、プリチャージコンタクタ42aと他方のメインコンタクタ41とをともに接続することを意味する。
また、二つのメインコンタクタ41のうちの他方と、メイン配線C2とサブ配線C4との接点との間には、メイン配線C1、燃料電池10、メイン配線C2の順(反時計方向回り)への電流の流れを禁止するダイオードDが設けられている。これにより、負荷20側の電圧Vesが燃料電池10側の電圧Vfcよりも高い場合には、時計回り方向への電流の流れは電圧差によって禁止され、かつ、反時計方向回りへの電流の流れはダイオードDによって禁止されることとなる。そのため、負荷20側の電圧Vesが燃料電池10側の電圧Vfcよりも高い場合には、メインコンタクタ41を接続したとしても燃料電池10から電流が流れ出すことが防止され、良好に後記する開放セル電圧をチェックすることが可能となっている。
サブコンタクタ50は、二つのコンタクタ50aから構成されており、エネルギストレージ30と、負荷20および燃料電池10との接続状態を切り替える機能を有している。具体的には、二つのコンタクタ50aは、二本のサブ配線C3,C4のうちのメイン配線C1,C2との接点とエネルギストレージ30との間の部分に、それぞれ一つずつ配設されている。また、このサブコンタクタ50は、その接続状態が制御部80によって適宜切り替えられるようになっている。なお、以下の説明において、「サブコンタクタ50を接続する」とは、二つのコンタクタ50aをともに接続することを意味する。
燃料電池側電圧計60は、燃料電池10と燃料電池側コンタクタ40との間に配設されており、燃料電池10の電圧を検出している。そして、この燃料電池側電圧計60は、検出した電圧(以下、この電圧を「燃料電池10の電圧Vfc」とも呼ぶ。)を制御部80に出力するようになっている。
エネスト側電圧計70は、エネルギストレージ30とサブコンタクタ50との間に配設されており、エネルギストレージ30の電圧を検出している。なお、このエネスト側電圧計70は、サブコンタクタ50がON状態であり、かつ、燃料電池側コンタクタ40がOFF状態(メインコンタクタ41およびプリチャージコンタクタ42aがともにOFF状態)の場合においては、結果的に負荷20またはコンデンサ21にかかる電圧を検出していることとなる。そして、このエネスト側電圧計70は、検出した電圧(以下、この電圧を「負荷20側の電圧Ves」とも呼ぶ。)を制御部80に出力するようになっている。
制御部80は、図2に示すように、サブコンタクタ接続手段81と、比較手段82と、燃料供給手段83と、OCVチェック手段84と、発電手段85と、プリチャージコンタクタ接続手段86と、メインコンタクタ接続手段87と、余剰電力充電手段88とで主に構成されている。
サブコンタクタ接続手段81は、燃料電池システム1の起動命令(例えば図示せぬイグニッションスイッチがONにされたことを示す信号)を受けると、サブコンタクタ50を接続(ON)する機能を有している。そして、このサブコンタクタ接続手段81は、前記した起動命令に基づいてサブコンタクタ50をONすると、そのことを示す接続完了信号を比較手段82に出力する機能を有している。
比較手段82は、サブコンタクタ接続手段81から出力される接続完了信号を受け取ったか否かを判断する機能を有するとともに、受け取ったと判断すると、エネスト側電圧計70で検出した負荷20側の電圧Vesと、燃料電池側電圧計60で検出した燃料電池10の電圧Vfcとを比較する機能を有している。そして、この比較手段82は、前記した電圧Vfc,Vesの関係が「Vfc≧Ves」である場合に、燃料供給手段83に対して起動信号を出力し、また、前記した電圧Vfc,Vesの関係が「Vfc<Ves」である場合に、メインコンタクタ接続手段87に対して起動信号を出力する機能を有している。
燃料供給手段83は、比較手段82から出力される起動信号や、後記するメインコンタクタ接続手段87から出力される起動信号を受け取ると、水素供給システム11およびエア供給システム12を作動させて、燃料電池10に燃料(水素ガスおよび空気)を供給させる機能を有している。また、この燃料供給手段83は、燃料電池10に燃料を供給させた後、比較手段82またはメインコンタクタ接続手段87から受け取った起動信号を、OCVチェック手段84に出力する機能を有している。
OCVチェック手段84は、燃料供給手段83から出力される起動信号(比較手段82またはメインコンタクタ接続手段87から受け取った起動信号)を受け取ったときに、燃料電池10の開放セル電圧(OCV)が所定値以上となったか否かを判断することで、燃料電池10が発電できる状態であるか否かを判断する機能を有している。ここで、開放セル電圧とは、燃料電池10を構成する各単セルの電圧であって、燃料電池10から電流が取り出されていないとき、すなわち燃料電池10による発電が行われていないときの電圧をいう。そして、このOCVチェック手段84は、開放セル電圧が所定値以上となったと判断すると、前記燃料供給手段83から受け取った起動信号が比較手段82からのものである場合に、プリチャージコンタクタ接続手段86に起動信号を出力し、前記燃料供給手段83から受け取った起動信号がメインコンタクタ接続手段87からのものである場合に、発電手段85に起動信号を出力する機能を有している。
発電手段85は、OCVチェック手段84または後記するメインコンタクタ接続手段87から出力される起動信号を受け取ったときに、負荷20に設けられる図示せぬスイッチを適宜ONとすることで、燃料電池10から電流を取り出して、燃料電池10の発電を行わせる機能を有している。
プリチャージコンタクタ接続手段86は、OCVチェック手段84から出力される起動信号を受け取ったときに、プリチャージコンタクタ42aを所定時間の間だけ(コンデンサ21に所定の電荷が貯まるまで)ONする機能を有している。また、このプリチャージコンタクタ接続手段86は、プリチャージコンタクタ42aを所定時間の間だけONした後、メインコンタクタ接続手段87に対して起動信号を出力する機能を有している。
メインコンタクタ接続手段87は、プリチャージコンタクタ接続手段86から出力される起動信号を受け取ったときに、メインコンタクタ41を接続し、その後発電手段85に起動信号を出力する機能を有している。また、このメインコンタクタ接続手段87は、比較手段82から出力される起動信号を受け取ったときに、メインコンタクタ41を接続し、その後燃料供給手段83に起動信号を出力する機能を有している。なお、このメインコンタクタ接続手段87は、プリチャージコンタクタ接続手段86から起動信号を受けなくても比較手段82から起動信号を受けて起動するようになっているので、比較手段82から起動信号を受け取ったとき、すなわち比較手段82によって負荷20側の電圧Vesが燃料電池10の電圧Vfcよりも大きいと判断されたときには、プリチャージコンタクタ42aを接続せずにメインコンタクタ41を接続するようになっている。
余剰電力充電手段88は、燃料電池システム1の停止命令(例えば図示せぬイグニッションスイッチがOFFにされたことを示す信号)を受けると、サブコンタクタ接続手段81およびメインコンタクタ接続手段87に制御信号を出力することによって、サブコンタクタ50およびメインコンタクタ41をともに接続させて(または接続状態を維持させて)、燃料電池10の余った電力をエネルギストレージ30に充電させる機能を有している。なお、このように燃料電池システム1の停止時において燃料電池10の余った電力をエネルギストレージ30に充電させる処理(ディスチャージ)が正常に行われた場合には、次の燃料電池システム1の起動時における前記した電圧Vfc,Vesの関係は「Vfc<Ves」となるようになっている。
次に、前記した各手段81〜88を備えた制御部80の動作について説明する。
まず、最初に図1および図2を参照して、燃料電池システム1の停止時における制御部80の動作について簡単に説明する。
図1に示すように、燃料電池システム1を停止させるべく図示せぬイグニッションスイッチがOFFにされると、水素供給システム11およびエア供給システム12が停止されて、燃料電池10への燃料(水素ガスおよび空気)の供給が停止されるとともに、図2に示す余剰電力充電手段88からの制御信号によって、サブコンタクタ接続手段81およびメインコンタクタ接続手段87が起動して、サブコンタクタ50およびメインコンタクタ41がともに接続した状態となる。これにより、燃料電池10の余った電力は、エネルギストレージ30によって充電されることとなる。なお、燃料電池10の余った電力をエネルギストレージ30で充電しきれない場合は、負荷20の図示せぬスイッチをONとすることによって、負荷20で電力を消費させるようにしてもよい。
続いて、図3を参照して、燃料電池システム1の起動時における制御部80の動作について説明する。参照する図面において、図3は、燃料電池システムの起動時における制御部の動作を示すフローチャートである。
図3に示すように、燃料電池システム1を起動させると(スタート)、制御部80によって、まず、サブコンタクタ接続手段81が正常にサブコンタクタ50を接続したか否かが判断される(ステップS1)。ステップS1において、接続していないと判断された場合は(No)、再度ステップS1の処理が繰り返され、接続したと判断された場合は(Yes)、燃料電池10の電圧Vfcよりも負荷20側の電圧Vesの方が大きいか否かが判断される(ステップS2)。
ステップS2において、燃料電池10の電圧Vfcよりも負荷20側の電圧Vesの方が大きいと判断された場合は(Yes)、プリチャージコンタクタ42aが接続されることなく、いきなりメインコンタクタ41が接続される(ステップS3)。なお、このようにメインコンタクタ41を接続したとしても、「電圧Vfc<電圧Ves」となっていることや前記したダイオードDによって、燃料電池10から負荷20に向かって電流が流れることがないので、メインコンタクタ41の焼付きが防止されることとなる。そして、ステップS3の後は、制御部80によって水素供給システム11およびエア供給システム12が起動されて、燃料電池(FC)10へ燃料が供給されることとなる(ステップS4)。
ステップS4の後は、OCVチェックが完了したか否かが判断されることによって、燃料電池10の発電準備が完了したか否かが判断される(ステップS5)。ステップS5において、OCVチェックが完了していないと判断された場合は(No)、再度ステップS5の処理が繰り返され、完了したと判断された場合は(Yes)、負荷20の図示しないスイッチが適宜接続されることで燃料電池10からの電流の取り出し、すなわち燃料電池10による発電が開始されることとなる(ステップS6)。
なお、ステップS2において、負荷20側の電圧Vesが燃料電池10の電圧Vfc以下である判断された場合は(No)、従来と同様の通常の起動制御がなされることとなる。すなわち、ステップS2でNoと判断されると、燃料電池10への燃料の供給が行われ(ステップS7)、その後OCVチェックが行われる(ステップS8)。そして、ステップS8においてYesと判断されると、プリチャージコンタクタ42aが所定時間だけ接続された後(ステップS9)、メインコンタクタ41が接続されて(ステップS10)、燃料電池10の発電が開始されることとなる(ステップS6)。
以上によれば、本実施形態において、次のような効果を得ることができる。
負荷20側の電圧Vesが燃料電池10の電圧Vfcよりも大きいときには、プリチャージコンタクタ42aをONせずにメインコンタクタ41をONすることができるので、燃料電池システム1の起動に掛かる時間を短縮することができる。
燃料電池システム1の停止時において、余剰電力充電手段88によって燃料電池10の余った電力がエネルギストレージ30に充電されるので、燃料電池システム1内の水素ガスを余らせないで有効に再利用することができる。
ディスチャージが正常に行われた場合には、常に負荷20側の電圧Vesが燃料電池10の電圧Vfcよりも大きくなるので、例えばステップS3〜S5またはステップS7〜S10のどちらの処理を経て発電が開始されたのかを認識することで、ディスチャージの良否判定を行うこともできる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されることなく、様々な形態で実施される。
本実施形態に係る燃料電池システムの構成を示す構成図である。 図1の制御部の構成を示すブロック図である。 燃料電池システムの起動時における制御部の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 燃料電池システム
10 燃料電池
20 負荷
30 エネルギストレージ(サブ電力供給源、蓄電手段)
40 燃料電池側コンタクタ
41 メインコンタクタ
42 プリチャージ回路
42a プリチャージコンタクタ
42b 電流制限抵抗
50 サブコンタクタ
50a コンタクタ
60 燃料電池側電圧計(燃料電池側電圧検出手段)
70 エネスト側電圧計(負荷側電圧検出手段)
80 制御部
81 サブコンタクタ接続手段
82 比較手段
83 燃料供給手段
84 OCVチェック手段
85 発電手段
86 プリチャージコンタクタ接続手段
87 メインコンタクタ接続手段
88 余剰電力充電手段

Claims (4)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとの反応により発電する燃料電池と、
    前記燃料電池で発電した電力を消費する負荷と、
    前記負荷に対して並列に接続されて、前記負荷に電圧を印加するサブ電力供給源と、
    前記燃料電池と前記負荷との間であり、かつ、前記燃料電池と前記サブ電力供給源との間である位置に設けられるメインコンタクタと、
    前記メインコンタクタに対して並列に接続されるプリチャージコンタクタと電流制限抵抗とからなるプリチャージ回路と、
    前記サブ電力供給源と前記負荷との間に設けられるサブコンタクタと、を有する燃料電池システムであって、
    前記負荷側の電圧を検出する負荷側電圧検出手段と、
    前記燃料電池の電圧を検出する燃料電池側電圧検出手段と、
    前記燃料電池システムの起動命令を受けると、前記サブコンタクタを接続するサブコンタクタ接続手段と、
    前記サブコンタクタ接続手段で前記サブコンタクタを接続した後に、前記負荷側電圧検出手段で検出した前記負荷側の電圧と、前記燃料電池側電圧検出手段で検出した前記燃料電池の電圧とを比較する比較手段と、
    前記比較手段によって、前記負荷側の電圧が前記燃料電池の電圧から所定値を引いた値よりも大きいと判断されたときに、前記プリチャージコンタクタを接続せずに前記メインコンタクタを接続するメインコンタクタ接続手段と、を備えたことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムであって、
    前記サブ電力供給源が、外部からの電力を蓄えることが可能な蓄電手段であることを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項2に記載の燃料電池システムであって、
    前記燃料電池システムの停止時において、前記燃料電池の余った電力を前記蓄電手段に充電させる余剰電力充電手段を備えたことを特徴とする燃料電池システム。
  4. 燃料ガスと酸化剤ガスとの反応により発電する燃料電池と、
    前記燃料電池で発電した電力を消費する負荷と、
    前記負荷に対して並列に接続されて、前記負荷に電圧を印加するサブ電力供給源と、
    前記燃料電池と前記負荷との間であり、かつ、前記燃料電池と前記サブ電力供給源との間である位置に設けられるメインコンタクタと、
    前記メインコンタクタに対して並列に接続されるプリチャージコンタクタと電流制限抵抗とからなるプリチャージ回路と、
    前記サブ電力供給源と前記負荷との間に設けられるサブコンタクタと、を有する燃料電池システムの制御方法であって、
    前記燃料電池システムの起動命令を受けると、前記サブコンタクタを接続するサブコンタクタ接続工程と、
    前記サブコンタクタ接続工程で前記サブコンタクタを接続した後に、前記負荷側の電圧と前記燃料電池の電圧とを比較する比較工程と、
    前記比較工程によって、前記負荷側の電圧が前記燃料電池の電圧から所定値を引いた値よりも大きいと判断されたときに、前記プリチャージコンタクタを接続せずに前記メインコンタクタを接続するメインコンタクタ接続工程と、を備えたことを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
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