JP6218181B2 - 燃料電池システムの開閉器故障検知方法 - Google Patents
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Description
このものは、各セルのアノードに、燃料供給路を介して燃料ガスとしての水素ガスを供給し、カソードに、酸化剤供給路を介して酸化剤ガスとしての酸素を含む空気を供給して発電を行っている。
以下、本発明の一実施形態に係る燃料電池システムの制御方法について添付図面を参照しながら説明する。
なお、車両1は、例えばイグニッションスイッチなどのように、運転者による入力操作に応じて車両1の起動を指示する起動信号または停止を指示する停止信号を出力するスイッチ2を備えている。
燃料電池セルは、膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)と、この膜電極接合体を接合方向の両側から挟み込む一対のセパレータと、を備えている。
膜電極接合体は、アノード触媒およびガス拡散層からなる燃料極(アノード)と、カソード触媒およびガス拡散層からなる酸素極(カソード)と、アノードおよびカソードによって厚さ方向の両側から挟み込まれた陽イオン交換膜などからなる固体高分子電解質膜と、を備えている。
アノードに供給された水素は、アノード触媒上で触媒反応によりイオン化され、水素イオンは、適度に加湿された固体高分子電解質膜を介してカソードへと移動する。水素イオンの移動に伴って発生する電子は直流電流として外部回路(電圧調整器40など)に取り出し可能である。
アノードからカソードのカソード触媒上へと移動した水素イオンは、カソードに供給された酸素と、カソード触媒上の電子と反応して、水を生成する。
参照電極は、例えば、水素を参照電位(0V)として、参照電位に対するアノードの電位(アノード電位)を測定して、測定結果の信号を制御装置41に出力可能である。
参照電極は、例えば、複数の燃料電池セルの全てに設けられていてもよいし、複数の燃料電池セルのうちの所定の燃料電池セルにのみ設けられていてもよい。
正極側コンタクタ31は、燃料電池スタック11の出力端子のうち、正極側の出力端子と電気負荷(例えば、パワードライブユニットPDUなど)とを接続又は遮断する。なお、以下の説明において、この電気負荷を単に負荷とも記載する。この正極側コンタクタ31が閉状態(オン状態)の場合、正極側の出力端子と負荷とが接続される。また、正極側コンタクタ31が開状態(オフ状態)の場合、正極側の出力端子と負荷とが遮断される。制御装置41は、正極側コンタクタ31に開指令信号および閉指令信号を出力する。正極側コンタクタ31は、制御装置41の開指令に基づいて、開状態になる。また、正極側コンタクタ31は、制御装置41の閉指令に基づいて、閉状態になる。
プリチャージコンタクタ34は、両端子のうち、第1端子がプリチャージ抵抗33と接続され、第2端子が正極側コンタクタの負荷側端子と接続される。制御装置41は、プリチャージコンタクタ34に開指令信号および閉指令信号を出力する。プリチャージコンタクタ34は、制御装置41の開指令に基づいて、開状態になる。また、プリチャージコンタクタ34は、制御装置41の閉指令に基づいて、閉状態になる。
なお、電圧調整器40は、蓄電装置50の出力電圧(電圧VBAT)が、燃料電池スタック11の出力電圧(電圧VFC)よりも低い場合には、電圧VBATを、電圧VFCにまで昇圧して、電気負荷(例えば、パワードライブユニットPDUなど)に電力を供給する構成であってもよい。
ここまで、本実施形態による燃料電池システム10の構成について説明した。次に、この燃料電池システム10の制御装置41による制御動作(つまり、燃料電池システム10の制御方法)について、図2および図3を参照して説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る制御装置41の制御動作の一例を示すフローチャートである。図3は、制御装置41の制御動作の一例を示すタイミングチャートである。以下、この図2に示す各ステップと、図3に示す時刻t10から時刻t14までの各時刻とを対応付けながら説明する。以下、この時刻t10から時刻t14までを、燃料電池スタック11の出力低減過程と称する。また、この時刻t10から時刻t14の間のうち、時刻t12から時刻t14までを、故障検知モードと称する。
なお、故障検知モードが開始される時刻t12までに、プリチャージコンタクタ34は開状態にされており、正極側コンタクタ31および負極側コンタクタ32はいずれも閉状態にされている。
このとき、正極側コンタクタ31が閉故障していない場合には、電圧VFCと、電圧VPDUとの間に、上述した所定の電圧Vdだけ電位差が生じる。また、正極側コンタクタ31が閉故障している場合には、電圧VFCと、電圧VPDUとの間の電位差がほとんど生じない。
11 燃料電池スタック(燃料電池)
13 エアポンプ
30 コンタクタ(開閉器)
37 電流センサ
38 電圧センサ
39 電圧センサ
40 電圧調整器(電圧変換装置)
41 制御装置
50 蓄電装置
60 補機
Claims (3)
- 膜を介したアノードの燃料およびカソードの酸化剤の反応によって発電する燃料電池と、
前記燃料電池の出力によって使用される負荷と、
一端側が前記燃料電池側に接続され他端側が前記負荷側に接続されて前記燃料電池から前記負荷に対する電力の遮断と供給とを、接点の開閉によって切換える開閉器と、
一次側に前記開閉器の前記負荷側が接続され、二次側に蓄電装置が接続され、前記一次側の電圧を前記燃料電池の前記膜の劣化を抑制可能な所定の電圧にまで降圧可能な電圧変換装置と、
前記燃料電池側と前記負荷側との間において前記開閉器に並列に電流制限抵抗を介して接続される第2開閉器と、
を備え、
前記燃料電池の出力を低減する過程において、前記電圧変換装置が前記一次側の電圧を前記所定の電圧にまで降圧させるとともに、前記第2開閉器を閉状態にすることによって前記燃料電池側の電位と前記負荷側の電位との間の電位差を低減させて、前記開閉器の前記接点の閉故障検知を実施する
ことを特徴とする燃料電池システムの開閉器故障検知方法。 - 前記所定の電圧とは、前記燃料電池の出力を低減する過程において、低下する前記燃料電池の出力電圧に応じて降圧される電圧である
ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの開閉器故障検知方法。 - 前記燃料電池の出力を低減する過程には、前記燃料電池内の前記酸化剤の低減処理過程が含まれる
ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか一項に記載の燃料電池システムの開閉器故障検知方法。
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