JP6218181B2 - 燃料電池システムの開閉器故障検知方法 - Google Patents

燃料電池システムの開閉器故障検知方法 Download PDF

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Description

本発明は、燃料電池システムの開閉器故障検知方法に関する。
燃料電池自動車等に搭載される燃料電池システムの燃料電池には、例えば固体ポリマーイオン交換膜等からなる固体高分子電解質膜をアノードとカソードとで両側から挟み込み、さらにその外側を一対のセパレータで挟持して形成されたセルを複数積層して構成されたスタックからなるものがある。
このものは、各セルのアノードに、燃料供給路を介して燃料ガスとしての水素ガスを供給し、カソードに、酸化剤供給路を介して酸化剤ガスとしての酸素を含む空気を供給して発電を行っている。
このように構成された燃料電池においては、アノードで触媒反応により発生した水素イオンが、固体高分子電解質膜を通過してカソードまで移動し、カソードで酸素と電気化学反応を起こして発電する。この種の燃料電池では、発電停止過程などのガス量が少ない状態で燃料電池の出力電圧が高い状態が継続すると、固体高分子電解質膜が劣化する虞があることが知られている。
また、この種の燃料電池システムを車両に適用する場合、燃料電池と並列に補助電源である蓄電装置(エネルギストレージ)を搭載してモータを駆動する構成が提案されている。これは、駆動力に応じて燃料電池システムを可変運転する際に、燃料電池システムの応答性をカバーするためと、起動時等に燃料電池システムのエアポンプ等の補機負荷に電力を供給するためと、車両減速時のモータ回生エネルギで蓄電装置を充電し、そのエネルギを加速時等のアシストとに利用することにより燃料電池車両の効率を向上させるため等である。
ところで、車両推進用のモータ等、燃料電池に比較的に大きな負荷が接続される場合、燃料電池と、この燃料電池から電気が供給される負荷との間に設けられ、燃料電池に対して負荷を接続又は遮断する開閉器(コンタクタ)について、その可動接点と固定接点とが溶着する、いわゆる閉故障を起こす虞がある。このコンタクタの閉故障を、開状態にしたコンタクタの両端(燃料電池側端、負荷側端)間の電圧(または電流)の差に基づいて検知する技術が開示されている(例えば、特許文献1、および特許文献2参照)。
特開平2−51868号公報 特開2007−305372号公報
上記従来技術によればコンタクタの閉故障を、開状態にしたコンタクタの両端間に生じる電位差によって検知するが、この電位差を、燃料電池の出力電圧を維持することにより発生させている。固体高分子電解質膜の損傷を抑制するため、燃料電池の出力電圧(つまり、コンタクタの燃料電池側端の電圧)が低い状態であっても、コンタクタの閉故障検知を可能な燃料電池システムのコンタクタ故障検知方法が望まれている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、開閉器(コンタクタ)の閉故障検知に伴う固体高分子電解質膜の損傷を抑制することが可能な燃料電池システムの開閉器故障検知方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明の第1の発明に係る燃料電池システムの開閉器故障検知方法は、膜を介したアノードの燃料およびカソードの酸化剤の反応によって発電する燃料電池(例えば、実施の形態での燃料電池スタック11)と、前記燃料電池の出力によって使用される負荷と、一端側が前記燃料電池側に接続され他端側が前記負荷側に接続されて前記燃料電池から前記負荷に対する電力の遮断と供給とを、接点の開閉によって切換える開閉器(例えば、実施の形態でのコンタクタ30)と、一次側に前記開閉器の前記負荷側が接続され、二次側に蓄電装置が接続され、前記一次側の電圧を前記燃料電池の前記膜の劣化を抑制可能な所定の電圧にまで降圧可能な電圧変換装置(例えば、実施の形態での電圧調整器40)と、を備え、前記燃料電池の出力を低減する過程において、前記電圧変換装置が前記一次側の電圧を前記所定の電圧にまで降圧させて前記開閉器の前記接点の閉故障検知を実施することを特徴とする。
さらに、本発明の第2の発明に係る燃料電池システムの開閉器故障検知方法では、前記所定の電圧とは、前記燃料電池の出力を低減する過程において、低下する前記燃料電池の出力電圧に応じて降圧される電圧であることを特徴とする。
さらに、本発明の第3の発明に係る燃料電池システムの開閉器故障検知方法では、前記燃料電池の出力を低減する過程には、前記燃料電池内の前記酸化剤の低減処理過程が含まれることを特徴とする。
本発明の第1の発明に係る燃料電池システムの開閉器故障検知方法によれば、開閉器(コンタクタ)の閉故障検知に伴う固体高分子電解質膜の損傷を抑制することができる。
本発明の第2の発明に係る燃料電池システムの開閉器故障検知方法によれば、開閉器(コンタクタ)の閉故障検知に伴うコンタクタ両端の電圧を、閉故障検知に適切な値にして制御することができる。
本発明の第3の発明に係る燃料電池システムの開閉器故障検知方法によれば、開閉器(コンタクタ)の閉故障検知を、燃料電池からの走行電力の供給を行わない燃料電池内の酸化剤の低減処理過程と同時に実施すること可能である。したがって、閉故障検知を行うことによって燃料電池からの電力供給が遮断されることによる走行への影響を低減することができる。
本発明の実施形態に係る燃料電池システムの構成の一例を示す構成図である。 本発明の実施形態に係る制御装置の制御動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る制御装置の制御動作の一例を示すタイミングチャートである。
[実施形態]
以下、本発明の一実施形態に係る燃料電池システムの制御方法について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池システム10の構成の一例を示す構成図である。本実施形態による燃料電池システム10は、例えば、走行駆動用のモータMおよびモータMを制御するパワードライブユニットPDUを備える車両1に電源として搭載されている。
なお、車両1は、例えばイグニッションスイッチなどのように、運転者による入力操作に応じて車両1の起動を指示する起動信号または停止を指示する停止信号を出力するスイッチ2を備えている。
燃料電池システム10は、図1に示すように、燃料電池スタック11と、エアポンプ13と、コンタクタ30と、ダイオード35と、電流センサ37と、電圧センサ38と、電圧センサ39と、電圧調整器(FCVCU)40と、制御装置41と、蓄電装置50と、補機60とを備えている。
燃料電池スタック11は、複数の燃料電池セルが積層された積層体(図示略)と、この積層体を積層方向の両側から挟み込む一対のエンドプレート(図示略)と、を備えている。
燃料電池セルは、膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)と、この膜電極接合体を接合方向の両側から挟み込む一対のセパレータと、を備えている。
膜電極接合体は、アノード触媒およびガス拡散層からなる燃料極(アノード)と、カソード触媒およびガス拡散層からなる酸素極(カソード)と、アノードおよびカソードによって厚さ方向の両側から挟み込まれた陽イオン交換膜などからなる固体高分子電解質膜と、を備えている。
燃料電池スタック11のアノードには、燃料として水素を含む燃料ガス(反応ガス)が水素タンク21から供給され、カソードには、酸化剤として酸素を含む酸化剤ガス(反応ガス)である空気がエアポンプ13から供給される。
アノードに供給された水素は、アノード触媒上で触媒反応によりイオン化され、水素イオンは、適度に加湿された固体高分子電解質膜を介してカソードへと移動する。水素イオンの移動に伴って発生する電子は直流電流として外部回路(電圧調整器40など)に取り出し可能である。
アノードからカソードのカソード触媒上へと移動した水素イオンは、カソードに供給された酸素と、カソード触媒上の電子と反応して、水を生成する。
なお、燃料電池スタック11の複数の燃料電池セルには、例えばDHE(Dynamic Hydrogen Electrode)などの参照電極(図示略)が接続されていてもよい。
参照電極は、例えば、水素を参照電位(0V)として、参照電位に対するアノードの電位(アノード電位)を測定して、測定結果の信号を制御装置41に出力可能である。
参照電極は、例えば、複数の燃料電池セルの全てに設けられていてもよいし、複数の燃料電池セルのうちの所定の燃料電池セルにのみ設けられていてもよい。
エアポンプ13は、制御装置41により駆動制御されるモータなどを備え、このモータの駆動力によってインテイク(不図示)を介して外部から空気を取り込んで圧縮し、圧縮後の空気を燃料電池スタック11に供給する。
コンタクタ30は、正極側コンタクタ31と、負極側コンタクタ32と、プリチャージ抵抗33と、プリチャージコンタクタ34とを備える。
正極側コンタクタ31は、燃料電池スタック11の出力端子のうち、正極側の出力端子と電気負荷(例えば、パワードライブユニットPDUなど)とを接続又は遮断する。なお、以下の説明において、この電気負荷を単に負荷とも記載する。この正極側コンタクタ31が閉状態(オン状態)の場合、正極側の出力端子と負荷とが接続される。また、正極側コンタクタ31が開状態(オフ状態)の場合、正極側の出力端子と負荷とが遮断される。制御装置41は、正極側コンタクタ31に開指令信号および閉指令信号を出力する。正極側コンタクタ31は、制御装置41の開指令に基づいて、開状態になる。また、正極側コンタクタ31は、制御装置41の閉指令に基づいて、閉状態になる。
負極側コンタクタ32は、燃料電池スタック11の出力端子のうち、負極側の出力端子と負荷とを接続又は遮断する。この負極側コンタクタ32が閉状態(オン状態)の場合、負極側の出力端子と負荷とが接続される。また、負極側コンタクタ32が開状態(オフ状態)の場合、負極側の出力端子と負荷とが遮断される。制御装置41は、負極側コンタクタ32に開指令信号および閉指令信号を出力する。負極側コンタクタ32は、制御装置41の開指令に基づいて、開状態になる。また、負極側コンタクタ32は、制御装置41の閉指令に基づいて、閉状態になる。
ここで、正極側コンタクタ31が開状態(オフ状態)である場合に、正極側コンタクタ31の両端子間に電位差が生じている場合がある。この場合に、正極側コンタクタ31を閉状態(オン状態)にすると、この電位差によって正極側コンタクタ31の接点に電流(図1における電流IMC)が流れる。また、正極側コンタクタ31を開状態から閉状態に変化させると、接点において跳躍現象(バウンシング)が発生して、一時的に接点が開く場合がある。この正極側コンタクタ31に電流が流れている状態でバウンシングが発生すると、接点にアーク放電が発生して接点が溶着することがある。この接点の溶着が発生すると、制御装置41が正極側コンタクタ31に開指令を出力しても、正極側コンタクタ31が開状態にならない。このように、制御装置41が正極側コンタクタ31に開指令を出力しても、正極側コンタクタ31が開状態にならない状態を、正極側コンタクタ31の閉故障と称する。
プリチャージ抵抗33は、両端子のうち、第1端子が正極側コンタクタ31の燃料電池スタック側端子と接続され、第2端子がプリチャージコンタクタ34の第1端子と接続される。
プリチャージコンタクタ34は、両端子のうち、第1端子がプリチャージ抵抗33と接続され、第2端子が正極側コンタクタの負荷側端子と接続される。制御装置41は、プリチャージコンタクタ34に開指令信号および閉指令信号を出力する。プリチャージコンタクタ34は、制御装置41の開指令に基づいて、開状態になる。また、プリチャージコンタクタ34は、制御装置41の閉指令に基づいて、閉状態になる。
このプリチャージコンタクタ34は、正極側コンタクタ31が開状態である場合に、正極側コンタクタ31の両端子間に生じる電位差を低減する。具体的には、制御装置41は、正極側コンタクタ31が開状態である場合に、プリチャージコンタクタ34を閉状態にする。このとき、正極側コンタクタ31の両端子間に生じている電位差によって、プリチャージコンタクタ34に電流(図1における電流IPC)が流れる。ここで、電流IPCは、プリチャージ抵抗33を介してプリチャージコンタクタ34に流れる。このプリチャージ抵抗33は、電流IPCの電流値を制限する。ここで、プリチャージ抵抗33の抵抗値は、プリチャージコンタクタ34の接点にバウンシングが発生した場合であっても、接点が溶着しない程度に電流IPCを制限できるように、十分に大きい値が選定されている。正極側コンタクタ31が開状態である場合に、プリチャージコンタクタ34を閉状態にすることにより、正極側コンタクタ31の両端子間の電位差が低減される。この正極側コンタクタ31の両端子間の電位差が低減された状態で正極側コンタクタ31を閉状態にすることにより、正極側コンタクタ31の溶着を抑止し、閉故障発生の程度を低減する。
ダイオード35は、燃料電池スタック11の正極側の出力回路に備えられており、燃料電池スタック11の正極側に対する電流の逆流入を抑止する。
電流センサ37は、燃料電池スタック11から電気負荷(例えば、パワードライブユニットPDUなど)へ供給される電流IFCを検出して、検出結果の信号を制御装置41に出力する。
電圧センサ38は、燃料電池スタック11の正極および負極間の電圧(つまり、複数の燃料電池セルの電圧の総和である総電圧)VFCを検出して、検出結果の信号を制御装置41に出力する。
電圧センサ39は、電気負荷(例えば、パワードライブユニットPDUなど)正極および負極間の電圧VPDUを検出して、検出結果の信号を制御装置41に出力する。
蓄電装置50は、バッテリやキャパシタなどを備えており、燃料電池スタック11から出力される電力、および走行駆動用のモータMによって回生発電される電力を蓄電する。また、蓄電装置50は、燃料電池スタック11の始動時や、車両1の加速時などにおいて、蓄電した電力をエアポンプ13や走行駆動用のモータMに供給する。
補機60は、エアコンディショナーのコンプレッサーや、12V電源を生成するダウンバーターなどを備え、燃料電池スタック11、および蓄電装置50から供給される電力によって動作する。
電圧調整器(FCVCU)40は、コンタクタ30を介した燃料電池スタック11の正極および負極と、電気負荷との間に配置され、制御装置41の制御によって、燃料電池スタック11から出力される電圧および電流を調整する。この電圧調整器40は、蓄電装置50の出力電圧(図1における電圧VBAT)が、燃料電池スタック11の出力電圧(電圧VFC)よりも高い場合には、電圧VBATを、電圧VFCにまで降圧して、電気負荷(例えば、パワードライブユニットPDUなど)に電力を供給する。
なお、電圧調整器40は、蓄電装置50の出力電圧(電圧VBAT)が、燃料電池スタック11の出力電圧(電圧VFC)よりも低い場合には、電圧VBATを、電圧VFCにまで昇圧して、電気負荷(例えば、パワードライブユニットPDUなど)に電力を供給する構成であってもよい。
制御装置41は、スイッチ2から出力される信号と、電流センサ37、電圧センサ38、電圧センサ39および不図示のセンサ等から出力される検出結果の信号に基づいて、燃料電池システム10の動作を制御する。
なお、燃料電池システム10は、例えば、車両1に搭載された走行駆動用のモータMおよび蓄電装置50などの電気機器に加えて、制御装置41の制御によって燃料電池スタック11に対する接続および遮断が切り替え可能かつ負荷電流が変更可能とされた電気負荷(例えば、ディスチャージ抵抗や電子負荷など)を備えていてもよい。この場合、制御装置41は、燃料電池スタック11の発電時の放電(ディスチャージ)として、電気負荷への放電を制御可能である。
[燃料電池システムの制御装置によるコンタクタの閉故障検知動作]
ここまで、本実施形態による燃料電池システム10の構成について説明した。次に、この燃料電池システム10の制御装置41による制御動作(つまり、燃料電池システム10の制御方法)について、図2および図3を参照して説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る制御装置41の制御動作の一例を示すフローチャートである。図3は、制御装置41の制御動作の一例を示すタイミングチャートである。以下、この図2に示す各ステップと、図3に示す時刻t10から時刻t14までの各時刻とを対応付けながら説明する。以下、この時刻t10から時刻t14までを、燃料電池スタック11の出力低減過程と称する。また、この時刻t10から時刻t14の間のうち、時刻t12から時刻t14までを、故障検知モードと称する。
時刻t10において、制御装置41は、スイッチ2に対する運転者の入力操作などによって燃料電池システム10の停止を指示する停止信号を検出すると、燃料電池システム10の発電停止処理を開始する。この発電停止処理が開始される時刻t10において、制御装置41は、燃料電池スタック11の出力電圧(電圧VFC)を電圧V4にして、燃料電池システム10を制御している。一例として、この電圧V4は、蓄電装置50の出力電圧(電圧VBAT)よりも高い電圧である。この発電停止処理において、制御装置41は、ガスの供給を停止し、燃料電池スタック11の出力電圧(電圧VFC)を低下させる。この燃料電池システム10は、燃料電池スタック11への酸化剤ガスの流入、および燃料電池スタック11からの流出を遮断する、不図示の封止弁を備えている。制御装置41は、発電停止処理において、この封止弁を封止する。これにより、燃料電池スタック11は、新たな酸化剤ガスが供給されない状態になる。制御装置41は、この封止弁を封止してのち、燃料電池スタック11から電流を取り出すことで、封止された燃料電池スタック11内の酸素を消費し濃度を低減させる。すなわち、制御装置41は、燃料電池スタック11の出力低減過程において、燃料電池スタック11内の酸化剤ガスの濃度を低減させる(酸化剤の低減処理)。
制御装置41は、この発電停止処理の間、すなわち、時刻t10から時刻t14までの間において、燃料電池スタック11の出力電圧(電圧VFC)を低下させる。具体的には、制御装置41は、時刻t10において電圧VFCを電圧V4に、時刻t12において電圧VFCを電圧V3に、時刻t13において電圧VFCを電圧V2に、時刻t14において電圧VFCを電圧V1に低下させる。なお、この一例では、この時刻t10から時刻t12までの間の時刻t11において、電圧VFCが電圧VBATと一致する。電圧VBATは、時刻t10から時刻t14の間において、一定に維持される。すなわち、時刻t11から時刻t14の間においては、電圧VFCが電圧VBATよりも低い。この時刻t11から時刻t14の間において、制御装置41は、電圧VFCの低下にあわせて、電圧調整器40の1次側電圧を低下させる制御を行う。
このとき、制御装置41は、電圧調整器40の1次側電圧を、電圧VFCに一致させるようにして制御する。すなわち、時刻t10から時刻t12の間において、電圧調整器40の1次側電圧は、電圧VFCと同じ電圧になる。この電圧調整器40の1次側電圧は、電圧センサ39によって電圧VPDUとして検出される。つまり、時刻t10から時刻t12の間において、電圧VFCと電圧VPDUとが一致する。
なお、故障検知モードが開始される時刻t12までに、プリチャージコンタクタ34は開状態にされており、正極側コンタクタ31および負極側コンタクタ32はいずれも閉状態にされている。
次に、制御装置41は、時刻t12において、故障検知モードを開始する。なお、制御装置41は、燃料電池スタック11内の酸化剤の低減処理過程において、この故障検知モードを実施する。すなわち、制御装置41は、時刻t12から時刻t14において、燃料電池スタック11内の酸化剤の低減処理過程と、コンタクタの閉故障検知を行う故障検知処理過程とを同時に実施する。この故障検知モードにおける制御装置41の制御の具体例について説明する。制御装置41は、時刻t12において、正極側コンタクタ31を開状態にする(ステップS10)。このとき、制御装置41は、電圧調整器40の1次側電圧を、電圧VFCに対して所定の電圧Vdだけ低い電圧に制御する。ここで所定の電圧とは、電圧センサ38および電圧センサ39の電圧検出精度、電流IFCによる電圧降下の大きさなどに基づいて定められる電圧である。具体的には、この所定の電圧Vdは、電圧センサ38が検出する電圧VFCと、電圧センサ39が検出する電圧VPDUとの間に、コンタクタ30が開状態であるか閉状態であるかを判別できる程度の差が生じるようにして、実験などに基づいて予め定められる。この所定の電圧Vdとは、例えば、10[V]である。なお、以下では、時刻t12から時刻t14の間において、この制御装置41が行う電圧調整器40の1次側電圧の制御については、この時刻t12における制御と同様であるため、その説明を省略する。
このとき、正極側コンタクタ31が閉故障していない場合には、電圧VFCと、電圧VPDUとの間に、上述した所定の電圧Vdだけ電位差が生じる。また、正極側コンタクタ31が閉故障している場合には、電圧VFCと、電圧VPDUとの間の電位差がほとんど生じない。
次に、制御装置41は、電圧センサ38が検出する電圧VFCと、電圧センサ39が検出する電圧VPDUとをそれぞれ取得する。また、制御装置41は、取得した電圧VFCと、電圧VPDUとを比較する(ステップS20)。ここで、制御装置41は、電圧VFCと電圧VPDUとの差が、所定のしきい値Vthよりも大きいと判定した場合(ステップS20;YES)には、処理をステップS30に進め、正極側コンタクタ31が閉故障していないと判定する。一方、制御装置41は、電圧VFCと電圧VPDUとの差が、所定のしきい値Vth以下であると判定した場合(ステップS20;NO)には、処理をステップS40に進め、正極側コンタクタ31が閉故障していると判定する。ここで、所定のしきい値Vthとは、上述した電圧VFCと電圧VPDUとの間の所定の電圧Vdに基づいて定められる値である。例えば、所定のしきい値Vthは、所定の電圧Vdの半分の値にして定められる。この場合、所定の電圧Vdが10[V]であれば、所定のしきい値Vthは5[V]にして定められる。
次に、制御装置41は、時刻t13において、負極側コンタクタ32を開状態にするとともに、プリチャージコンタクタ34を閉状態にする(ステップS50)。このとき、負極側コンタクタ32が閉故障していない場合には、電圧VFCと、電圧VPDUとの間に、上述した所定の電圧Vdだけ電位差が生じる。また、負極側コンタクタ32が閉故障している場合には、電圧VFCと、電圧VPDUとの間の電位差がほとんど生じない。
なお、ここで、プリチャージコンタクタ34を閉状態にするのは、電圧センサ38が検出する電圧VFCの基準電位と、電圧センサ39が検出する電圧VPDUの基準電位とを一致させるためである。ここで、電圧VFCおよび電圧VPDUの基準電位とは、この一例の場合には、燃料電池スタック11の正極側出力端子の電位である。また、正極側コンタクタ31を閉状態にすることによっても、電圧センサ38が検出する電圧VFCの基準電位と、電圧センサ39が検出する電圧VPDUの基準電位とを一致させることができる。この場合には、正極側コンタクタ31を開状態から閉状態にすることにより閉故障が生じる可能性があるため、正極側コンタクタ31の閉故障の検知を再度行う。
次に、制御装置41は、電圧センサ38が検出する電圧VFCと、電圧センサ39が検出する電圧VPDUとをそれぞれ取得する。また、制御装置41は、取得した電圧VFCと、電圧VPDUとを比較する(ステップS60)。ここで、制御装置41は、電圧VFCと電圧VPDUとの差が、所定のしきい値Vthよりも大きいと判定した場合(ステップS60;YES)には、処理をステップS70に進め、負極側コンタクタ32が閉故障していないと判定する。一方、制御装置41は、電圧VFCと電圧VPDUとの差が、所定のしきい値Vth以下であると判定した場合(ステップS60;NO)には、処理をステップS80に進め、負極側コンタクタ32が閉故障していると判定する。
次に、制御装置41は、時刻t14において、プリチャージコンタクタ34を開状態にして(ステップS90)、故障検知モードを終了する。
以上説明したように、制御装置41は、コンタクタ30を開状態にした場合に、コンタクタ30の両端に電位差が生じるか否かを判定することによって、コンタクタ30の閉故障を検知する。このとき、本実施形態の電圧調整器40は、2次側電圧(電圧VBAT)が1次側電圧(電圧VPDU)よりも高い場合であっても、2次側電圧を1次側電圧にまで降圧することができる。したがって、本実施形態の制御装置41は、電圧VBATが電圧VFCよりも高い場合であっても、2次側の電圧VBATを、1次側の電圧VFC以下に降圧することにより、燃料電池スタック11からコンタクタ30に電流IFCを流すことができる。これにより、本実施形態の制御装置41は、電圧VBATが電圧VFCよりも高い場合であっても、コンタクタ30の閉故障を検知することができる。
ここで、対比として、従来の技術による電圧調整器について説明する。この従来の技術による電圧調整器は、2次側電圧が1次側電圧よりも高い場合において、2次側電圧を1次側電圧にまで降圧することができない。つまり、従来の技術では、電圧調整器の1次側電圧(例えば、電圧VPDU)は、2次側電圧(例えば、電圧VBAT)以下にすることができない。このため、燃料電池スタック11の出力電圧(電圧VFC)が蓄電装置50の電圧VBATよりも高い状態にしなければ、コンタクタ30の閉故障検知ができなかった。つまり、従来の技術では、発電停止処理によって燃料電池スタック11の出力電圧が徐々に低下する過程のうち、燃料電池スタック11の出力電圧が高い期間においてコンタクタ30の閉故障検知を行う。このため、従来のコンタクタ故障検知方法によると、発電停止処理中に燃料電池スタック11の出力電圧が高い状態が、故障検知モードの所要時間ぶん長くなるため、固体高分子電解質膜が劣化する虞があった。
一方、本実施形態による燃料電池システム10のコンタクタ故障検知方法によれば、発電停止処理によって燃料電池スタック11の出力電圧が徐々に低下する過程のうち、燃料電池スタック11の出力電圧が低い期間において、コンタクタ30の閉故障検知を行う。このため、発電停止処理中に燃料電池スタック11の出力電圧が高い状態を、従来の方法に比べて短縮することができる。したがって、本実施形態による燃料電池システム10のコンタクタ故障検知方法によれば、コンタクタの閉故障検知に伴う固体高分子電解質膜の損傷を抑制することができる。
なお、上述において、故障検知モードは、燃料電池システム10の発電停止過程において行われるとして説明したが、これに限らない。故障検知モードは、燃料電池システム10の出力電力を低減する過程において行われればよい。例えば、故障検知モードは、燃料電池システム10の停止後(ソーク中)や、蓄電装置の電力による走行モード中(EV走行モード中)、アイドリングストップ中において行われてもよい。
以上、説明した本実施形態は、本発明を実施するうえでの一例を示すものであり、本発明が前記した実施形態に限定して解釈されるものではないことは言うまでもない。
10 燃料電池システム
11 燃料電池スタック(燃料電池)
13 エアポンプ
30 コンタクタ(開閉器)
37 電流センサ
38 電圧センサ
39 電圧センサ
40 電圧調整器(電圧変換装置)
41 制御装置
50 蓄電装置
60 補機

Claims (3)

  1. 膜を介したアノードの燃料およびカソードの酸化剤の反応によって発電する燃料電池と、
    前記燃料電池の出力によって使用される負荷と、
    一端側が前記燃料電池側に接続され他端側が前記負荷側に接続されて前記燃料電池から前記負荷に対する電力の遮断と供給とを、接点の開閉によって切換える開閉器と、
    一次側に前記開閉器の前記負荷側が接続され、二次側に蓄電装置が接続され、前記一次側の電圧を前記燃料電池の前記膜の劣化を抑制可能な所定の電圧にまで降圧可能な電圧変換装置と、
    前記燃料電池側と前記負荷側との間において前記開閉器に並列に電流制限抵抗を介して接続される第2開閉器と、
    を備え、
    前記燃料電池の出力を低減する過程において、前記電圧変換装置が前記一次側の電圧を前記所定の電圧にまで降圧させるとともに、前記第2開閉器を閉状態にすることによって前記燃料電池側の電位と前記負荷側の電位との間の電位差を低減させて、前記開閉器の前記接点の閉故障検知を実施する
    ことを特徴とする燃料電池システムの開閉器故障検知方法。
  2. 前記所定の電圧とは、前記燃料電池の出力を低減する過程において、低下する前記燃料電池の出力電圧に応じて降圧される電圧である
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの開閉器故障検知方法。
  3. 前記燃料電池の出力を低減する過程には、前記燃料電池内の前記酸化剤の低減処理過程が含まれる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか一項に記載の燃料電池システムの開閉器故障検知方法。
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