JP5381222B2 - フィルムの裁断方法 - Google Patents
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Description
前記上刃として、前記下刃に摺接する刃先角が80〜90°であるものを用い、前記下刃として、前記上刃に摺接する刃先角が80〜90°であるものを用いる、ことを特徴とする。
このように、この裁断方法では、上記のようにロール端面のハイエッジ量を低く抑えることができるので、シワの発生を抑制することができ、製品として使用可能な部分を大きくとることができる。また、フィルム端面の膨れを最小限にすることができるので、フィルム端面の毛羽立ち(フィルム端面に細かい毛のようなものが立設すること)を抑制して、それによる塵の発生を防止することができる。その結果、製品の歩留まりを向上させることができる。
また、ロール端面のハイエッジ量低減によってシワの発生が抑制されるので、上記のようにフィルムを巻き取ってロールを形成した後、再度フィルムを引き出して巻き替えるときや、引き出したフィルムにスパッタリング等を施すときに、フィルムをスムーズに引き出して製造効率を向上させることができる。
原材料から35μmのポリイミドフィルムを形成し、これを巻き取って、幅1570mmで、巻き取り長さが3000mの原反ポリイミドフィルムロールを製造した。
この原反ポリイミドフィルムロールを、図1に示すスリッター10で、幅500mmで、巻き取り長さが1500mの分割ポリイミドフィルムローラを製造した。
スリッター10の上刃31は、材質がSKH2、厚さt1が1mm、刃先角θ1が90°、刃先35の一側面35aの面粗さRzが0.2Z、刃先角部36の半径寸法Rが5μm以下のものを用いた。
一方、下刃41は、材質がSKD11、厚さt2が8mm、刃先角θ2が85°、刃先45の一側面45aの面粗さRzが0.2Z、刃先角部46の半径寸法Rが5μm以下のものを用いた。
また、下刃41の刃先45の一側面45aに対して、上刃31の刃先35の一側面35aを、25Nの圧力で接触させた。
そして、上刃31及び下刃41で裁断したポリイミドフィルムを、70Nの張力を付与しつつ引張って、巻取部50で6インチの芯材に巻き付けて、分割ポリイミドフィルムロールを製造した。
その後、所定の減圧環境下で、分割ポリイミドフィルムロールを巻き替えて、巻き替えポリイミドフィルムロールを製造した。
原材料から12.5μmのポリイミドフィルムを形成し、幅1570mm、巻き取り長さが3000mの原反ポリイミドフィルムロールを製造し、スリッター10で、幅500mmで、巻き取り長さが1000mの分割ポリイミドフィルムローラを製造した。
フィルム裁断にあたっては、スリッター10の上刃31の刃先角θ1を85°とした以外は、前記実施例1と同じ条件のものを用いた。
また、下刃41の刃先45の一側面45aに対して、上刃31の刃先35の一側面35aを、25Nの圧力で接触させた。
そして、裁断されたポリイミドフィルムを、30Nの張力を付与しつつ引張って、巻取部50で3インチの芯材に巻き付けて、分割ポリイミドフィルムロールを製造した。
その後、所定の減圧環境下で、分割ポリイミドフィルムロールを巻き替えて、巻き替えポリイミドフィルムロールを製造した。
上刃31の刃先角θ1を45°とした以外は、実施例1と同様の条件で、分割ポリイミドフィルムロールを製造した。
その後、所定の減圧環境下で、分割ポリイミドフィルムロールを巻き替えて、巻き替えポリイミドフィルムロールを製造した。
上刃31の一側面35aの面粗さRzを1.6Z以下とし、下刃41の一側面45aの面粗さRzを1.6Z以下とした以外は、実施例1と同様の条件で、分割ポリイミドフィルムロールを製造した。
その後、所定の減圧環境下で、分割ポリイミドフィルムロールを巻き替えて、巻き替えポリイミドフィルムロールを製造した。
上刃31の刃先角部36の半径寸法Rを50μm以下とし、下刃41の刃先角部46の半径寸法Rを50μm以下とした以外は、実施例1と同様の条件で、分割ポリイミドフィルムロールを製造した。
その後、所定の減圧環境下で、分割ポリイミドフィルムロールを巻き替えて、巻き替えポリイミドフィルムロールを製造した。
分割ポリイミドフィルムロールに巻き取られたポリイミドフィルムの端面を観察した。
フィルム端面の膨れSは、ロールから所定長さのフィルムを切出して、裁断面周縁が観察できるように所定の治具で固定し、CCDカメラ(キーエンス社製、VHX−900)を用い、1000倍の視野でフィルムの端部幅a(図8参照)を5箇所で撮像し、その平均値を算出した。また、非接触厚み計(ミツトヨ社製、リニヤゲージ:表示量0.1μmのもの)を用いて、フィルム一端面から1mm内側のフィルム厚みb(図8参照)を測定した。そして、フィルム端面の膨れSを以下の式(i)で算出した。
フィルム端面の膨れS=a−b・・・(i)
分割ポリイミドフィルムロールの端面のハイエッジ量E1、及び、巻き替えポリイミドフィルムロールの端面のハイエッジ量E2を測定した。
2次元変位センサー(キーエンス社製、LJ−G030)を用い、ロール端面の外周に沿って120ずつ3箇所で測定して、その平均値を算出した。
分割ポリイミドフィルムロールの最大巻き硬度を測定した。
ロール表面に厚さ40μmのポリエチレンシートを2枚被覆させて、ロール硬度計(TAPIO Technologies社製、TapioRQP)で3回測定して、その平均値を算出した。
上記実施例1,2及び比較例1〜3の観察・測定結果を、下記表1にまとめて示す。
20 巻出部
21 原反ポリイミドフィルムロール(原反ロール)
23 テンションローラ
30 カッター装置
31 上刃
33 回転軸
35 刃先
35a 一側面
35b 刃先面
35c 他側面
36 刃先角部
41 下刃
43 回転軸
45 刃先
45a 一側面
45b 刃先面
46 刃先角部
50 巻取部
51 分割ポリイミドフィルムロール(分割ロール)
53 振り分けローラ
60 真空チャンバー
61 巻き替えポリイミドフィルムロール(巻き替えロール)
63 テンションローラ
E ハイエッジ
E1 ハイエッジ量(分割ロールのハイエッジ量)
E2 ハイエッジ量(巻き替えロールのハイエッジ量)
F ポリイミドフィルム(フィルム)
θ1 刃先角(上刃31の刃先35の刃先角度)
θ2 刃先角(下刃41の刃先45の刃先角度)
θ3 トーイン角
Claims (2)
- 連続的に走行されるポリイミドフィルムを、裁断装置によって、走行方向に沿ってかつ幅方向に分割するように裁断するフィルムの裁断方法であって、
前記ポリイミドフィルムは、引張強さが50〜100kgf/mm 2 、弾性率が500〜1500kgf/mm 2 、平均厚みが7.5〜35μmとされており、
前記裁断装置は、前記ポリイミドフィルムが巻き取られた原反フィルムロールが回転支持される巻出部と、前記原反フィルムロールから引き出された前記ポリイミドフィルムを、所定幅に裁断し分割するカッター装置と、該カッター装置により分割された各ポリイミドフィルムを再度巻き取って、複数の分割フィルムロールを形成する巻取部とを備え、
前記カッター装置は、互いに平行に配置された回転軸を有しており、各回転軸に、円形状をなした上刃及び下刃がそれぞれ固設されていると共に、各刃の対向する一側面どうしが互いに摺接した状態で配置され、各回転軸により上刃及び下刃がそれぞれ回転するようになっており、
前記上刃の前記下刃に対向する一側面は、前記回転軸の軸心に対して直交しており、前記上刃の前記一側面と前記ポリイミドフィルム上面に接触する刃先面とがなす刃先角θ1が80〜90°であり、
前記下刃の刃先面は前記回転軸と平行で、前記下刃の刃先面と前記上刃に対向する一側面とがなす刃先角θ2が80〜90°であり、
前記上刃として、前記下刃に近接する刃先角部の半径寸法Rが5μm以下で、前記下刃と対向する面の面粗さRzが0.2Z以下であるものを用い、前記下刃として、前記上刃に近接する刃先角部の半径寸法Rが5μm以下で、前記上刃と対向する面の面粗さRzが0.2Z以下であるものを用い、
前記下刃に対する前記上刃の侵入深さが0.4〜0.6mmとなるように、前記上刃と前記下刃とを摺接させる、ことを特徴とするフィルムの裁断方法。 - 前記上刃の刃先の刃先角θ1が85〜90°で形成され、前記下刃の刃先の刃先角θ2が85〜90°で形成されている請求項1記載のフィルムの裁断方法。
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