JP6320213B2 - 裁断方法および裁断装置 - Google Patents
裁断方法および裁断装置Info
- Publication number
- JP6320213B2 JP6320213B2 JP2014147361A JP2014147361A JP6320213B2 JP 6320213 B2 JP6320213 B2 JP 6320213B2 JP 2014147361 A JP2014147361 A JP 2014147361A JP 2014147361 A JP2014147361 A JP 2014147361A JP 6320213 B2 JP6320213 B2 JP 6320213B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cut
- round blade
- cutting
- web
- blade
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Nonmetal Cutting Devices (AREA)
Description
このようなウェブの裁断において、回転する丸刃が用いられている。
他方、特許文献2に記載される裁断装置によれば、長期間に渡って、ウェブを任意の位置で直線的に切れ味良く裁断でき、かつ、ウェブをロール状に巻回した際に、外観の優れた美しいロールを製造できる。
丸刃と被裁断材料との相対移動における、被裁断材料の相対移動方向と平行で、かつ、丸刃の回転中心を通る線を裁断基準線とし、
丸刃と被裁断材料との相対移動によって被裁断材料が丸刃に進入する位置と、丸刃の回転中心とを結んだ線をシフト線とし、
さらに、裁断基準線とシフト線とが成す角度を、丸刃の回転方向を正の値とする進入シフト角度θとした際に、
進入シフト角度θが−70〜0°となるように、丸刃と被裁断材料との相対移動を行うことを特徴とする裁断方法を提供する。
また、丸刃の刃先角度が10〜40°であるのが好ましい。
また、被裁断材料が、ヤング率が0.01〜7GPaのものであるのが好ましい。
また、被裁断材料を裁断した後、被裁断材料の搬送面と直交し、かつ、丸刃の回転中心を含む面に到る前に、裁断した被裁断材料の相対移動方向を転向するのが好ましい。
また、被裁断材料を裁断した後、裁断した被裁断材料の少なくとも1枚を支持するのが好ましい。
さらに、丸刃と被裁断材料との相対移動は、被裁断材料を搬送することで行うのが好ましい。
回転する丸刃と、丸刃および被裁断材料を相対的に移動する相対移動手段とを有し、
相対移動手段は、丸刃と被裁断材料との相対移動における、被裁断材料の相対移動方向と平行で、かつ、丸刃の回転中心を通る線を裁断基準線とし、丸刃と被裁断材料との相対移動によって、被裁断材料が丸刃に進入する位置と、丸刃の回転中心とを結んだ線をシフト線とし、さらに、裁断基準線とシフト線とが成す角度を、丸刃の回転方向を正の値とする進入シフト角度θとした際に、進入シフト角度θが−70〜0°となるように、丸刃と被裁断材料との相対移動を行うことを特徴とする裁断装置を提供する。
また、丸刃の刃先角度が10〜40°であるのが好ましい。
また、被裁断材料を裁断した後、被裁断材料の搬送面と直交し、かつ、丸刃の回転中心を含む面に到る前に、裁断した被裁断材料の相対移動方向を転向する転向手段を有するのが好ましい。
また、少なくとも1枚の裁断済の被裁断材料に対応して、裁断済の被裁断材料を支持する支持手段を有するのが好ましい。
さらに、相対移動手段は、被裁断材料を搬送するものであるのが好ましい。
本発明の裁断装置は、長尺なウェブWを、ウェブWを幅方向の所定位置で長手方向に裁断して、目的とする幅の裁断済ウェブWcを製造する、いわゆるスリッタである。図示例の裁断装置10は、基本的に、丸刃12、搬送ローラ対16および20、ならびに、転向ローラ18を有して構成される。
この裁断装置10は、高い生産性が得られる好適な例として、長尺なウェブWを巻回してなるロールからウェブWを送り出し、長手方向に搬送しつつウェブWを長手方向に裁断し、裁断済ウェブWcをロール状に巻回する、いわゆるロール・トゥ・ロール(Roll・to・Roll 以下、『RtoR』とも言う)に対応する。
さらに、裁断装置10は、幅方向のウェブWの裁断位置に応じて丸刃12や転向ローラ18等を幅方向に移動する、移動手段を有してもよい。
なお、本発明において、幅方向端部の裁断済ウェブWcの1枚または2枚は、目的とする幅の裁断済ウェブWcを製造するための、製品にならないシート状物であってもよい。以下の説明では、この目的とする幅の裁断済ウェブWcを製造するための幅方向端部のウェブWの裁断を『端部裁断』とも言う。
一例として、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、シクロオレフィンポリマー(COP)、アクリル樹脂等の各種のプラスチック(高分子材料)からなるプラスチックフィルム、各種の塗工フィルム、各種の積層フィルム、アート紙、コート紙、マット紙、上質紙、中質紙等の各種の紙類、ジャージ生地、ニット生地、メリヤス生地、カットソー生地、化繊等の各種の織布や不織布等が例示される。
ヤング率が0.01Pa以上のウェブWを裁断することにより、裁断済ウェブWcの裁断面(切断面)の傾斜や潰れをより好適に抑制して、裁断面の性状が良好な裁断済ウェブWcが得られる、ツレやシワを生じることなく裁断を行うことができる、裁断力に起因する切断面の変形を防止できる等の点で好ましい。
また、ヤング率が7GPaのウェブWを裁断することにより、裁断済ウェブWcの裁断面の傾斜や潰れをより好適に抑制して、裁断面の性状が良好な裁断済ウェブWcが得られる、裁断後に丸刃12が裁断面に強く挟持されて摩擦力が増大することに起因するクズ発生等の故障が生じることを防止できる等の点で好ましい。
なお、ヤング率は、JIS K 7127に準拠して測定すればよい。
本発明において、丸刃12は、被裁断材料であるウェブWを裁断可能なものであれば、公知の丸刃(レザー丸刃)が、全て利用可能である。
両刃の丸刃12を用いることにより、丸刃12で裁断した2枚の裁断済ウェブWcの両者の裁断面の傾斜や潰れを抑制できる、1回の裁断で製品となる裁断済ウェブWcを複数作製する際に、全ての製品を、左右対称で同じ品質の裁断面を有する裁断済ウェブWcにできる等の点で好ましい。
なお、ウェブWの裁断が、前述の端部裁断である場合には、片刃や非対称両刃の丸刃12も好適に利用される。
ここで、本発明者の検討によれば、丸刃12の刃先角度は、10〜40°が好ましい。
丸刃12の刃先角度を10°以上とすることにより、丸刃12の刃先の損傷を防止することができる等の点で好ましい。
また、丸刃12の刃先角度を40°以下とすることにより、裁断済ウェブWcの裁断面の傾斜や潰れをより好適に抑制して、裁断面の性状が良好な裁断済ウェブWcが得られる、裁断抵抗(切断抵抗)を小さくできる等の点で好ましい。
なお、丸刃12の切れ味と、欠損の無い刃物製作とが両立できる等の点で、丸刃12の刃先角度は、15〜30°がより好ましい。
ここで、本発明者の検討によれば、丸刃12の厚さは、0.1〜0.5mmが好ましく、0.15〜0.3mmがより好ましい。
丸刃12の厚さを0.1mm以上とすることにより、裁断中にウェブWから掛かる力による丸刃12の破損を好適に抑制できる等の点で好ましい。
また、丸刃12の厚さを0.5mm以下とすることにより、回転する丸刃12とウェブWとの摩擦に起因する裁断面の傾斜、潰れ、破損などを抑制できる等の点で好ましい。
ここで、本発明者の検討によれば、丸刃12の外径は、50〜200mmが好ましい。
丸刃12の外径を50mm以上とすることにより、切断後のウェブWcの搬送経路の自由度を高くできる等の点で好ましい。
また、丸刃12の外径を200mm以下とすることにより、ラジアル方向およびスラスト方向の丸刃12の振れを抑制して、精度が高いウェブWの切断が可能になる等の点で好ましい。
ここで、丸刃12は、超硬材料、セラミックス、単結晶サファイア、高速度鋼、ダイス鋼、マルテンサイト系ステンレス等の材料からなるものであるのが好ましい。
これらの材料からなる丸刃12は、刃先を研磨で尖鋭化し易く、小さい切断抵抗でのウェブWの切断が可能になる。具体的には、これらの材料からなる丸刃12は、刃先のR面取り部での曲面開始位置における幅を1μm以下にできるため、小さい切断抵抗でのウェブWの切断が可能になる。
一般的に、丸刃12の回転速度が早いほど、裁断抵抗が小さくなって丸刃12の負担を低減でき、また、裁断面の性状を好適にできる。ここで、裁断抵抗とは、切断するウェブWの進入に対して、丸刃12の回転軸が受ける力である。
搬送ローラ対16および搬送ローラ対20は、図中矢印x方向に、ウェブWおよび裁断済ウェブWcを搬送する。
搬送ローラ対20は、丸刃12によって裁断され、後述する転向ローラ18によって案内された裁断済ウェブWcを挟持搬送するローラ対である。
搬送ローラ対16および搬送ローラ対20は、共に、シート状物の挟持搬送に用いられる、公知のローラ対である。搬送ローラ対16および/または搬送ローラ対20は、駆動ローラ対でも従動ローラ対でもよい。
丸刃12に進入するウェブWの、ウェブWの面と直交する方向(以下、この方向を上下とも言う)の移動の安定性を考慮すると、丸刃12に挟持搬送する搬送ローラ対16は、丸刃12に近い方が好ましい。具体的には、搬送ローラ対16は、丸刃12から300mm以内の位置に配置されるのが好ましい。
また、裁断済ウェブWcを搬送する搬送ローラ対20は、各裁断済ウェブWcに対応して複数が設けられてもよく、あるいは、全ての裁断済ウェブWcを1つの搬送ローラ対20で搬送するものであってもよい。さらに、搬送ローラ対20は、回転軸の延在方向に分割された、いわゆる分割ローラであってもよい。
一般的に、ウェブWの搬送速度が遅い方が、裁断抵抗が小さくなって丸刃12の負担を低減でき、また、裁断面の性状を好適にできる。但し、ウェブWの搬送速度が遅すぎると、裁断済ウェブWcの裁断面における刃物軌跡が悪くなる可能性も有る。
なお、丸刃12への進入位置でのウェブWの上下動の安定化の点から、ウェブWには、ある程度の張力が掛かっているのが好ましい。しかしながら、ウェブWに掛かる張力が強すぎると、ウェブWの幅方向に圧縮力が掛かって加工点で丸刃12を挟み込む力となり、摩擦力が上昇して、ウェブWを丸刃12の回転方向に押し下げる力が強まることで、裁断面を変形させる懸念が有る。
このような本発明においては、丸刃12によるウェブWの裁断を安定させるためには、搬送ローラ対20は、裁断後、裁断済ウェブWcを支持するのが好ましい。従って、裁断済ウェブWcを挟持搬送する搬送ローラ対20を有することにより、ウェブWの裁断を、安定することができる。
ここで、進入シフト角度θが−70〜0°となるように、ウェブWを丸刃12に進入させる本発明においては、ウェブWの裁断を安定させるためには、搬送ローラ対20は、裁断後、できるだけ早く裁断済ウェブWcを挟持搬送すなわち支持して、ウェブWの上下動を抑制するのが好ましい。具体的には、ウェブWを裁断した後、300mm、裁断済ウェブWcを搬送するまでに、裁断済ウェブWcを挟持搬送するのが好ましい。
しかしながら、丸刃12による裁断を安定させるためには、端部の裁断済ウェブWcも搬送ローラ対20で挟持搬送するのが好ましい。あるいは、搬送ローラ対20ではなくても、別のローラ対の何らかの部材で、端部の裁断済ウェブWcを支持するのが好ましい。
転向ローラ18は、シート状物の搬送経路を転向するための、公知のガイドローラである。また、転向ローラ18は、駆動ローラでも従動ローラでもよい。さらに、転向ローラ18をローラ対としてもよい。
加えて、前述のように、ウェブWの裁断を安定させるためには、裁断済ウェブWcは、裁断後、できるだけ早く搬送ローラ対20等によって支持されるのが好ましい。しかしながら、裁断済ウェブWcが、丸刃12を回転軸12a方向に投影した領域に位置している間は、裁断済ウェブWcを搬送ローラ対20等によって支持することは、困難である。
また、ウェブWを裁断した後、転向ローラ18によって裁断済ウェブWcの搬送経路を転向することにより、裁断後、迅速に、裁断済ウェブWcを丸刃12を回転軸方向に投影した領域から排出して、搬送ローラ対20によって挟持搬送すなわち支持できる。
具体的には、転向ローラ18は、裁断済ウェブWcが、ウェブWの搬送面と直交し、かつ、丸刃12の回転中心を含む面に至る前に、裁断済ウェブWcの搬送経路を転向するのが好ましい。
また、二点鎖線で示す、丸刃12の回転中心Aと、丸刃12へのウェブWの進入位置Bmと結ぶ線をシフト線Lmとする。
すなわち、図1に実線で示すように、ウェブWが、裁断基準線Sに対して丸刃12の回転方向の上流となる進入位置Bmに進入する場合には、裁断基準線Sとシフト線Lmとがなす進入シフト角度θは負の値になる。
他方、図1に破線で示すように、ウェブWが、裁断基準線Sに対して丸刃12の回転方向の下流となる進入位置Bpに進入する場合には、裁断基準線Sとシフト線Lpとがなす進入シフト角度θは正の値になる。
すなわち、裁断装置10においては、搬送ローラ対16、転向ローラ18および搬送ローラ対20は、この進入シフト角度θが−70〜0°となるように、ウェブWを搬送して丸刃12に進入させる。
本発明者らの検討によれば、このような従来の裁断装置では、裁断したウェブの裁断面が傾斜し、さらに、裁断面が潰れて変形してしまう。その結果、裁断して得られたウェブの品質が低下してしまい、また、裁断済のウェブをロール状に巻回した場合に、ロール端面の外観が劣化してしまう。
これに対して、本発明は、進入シフト角度θを−70〜0°とすることにより、ウェブWが丸刃12に進入することによる、丸刃12に沿った移動によるウェブWの押上げに対し、丸刃12の回転方向に応じた回転摩擦による下向きの力が、ウェブWの変形を抑制、相殺する方向に働く。
そのため、本発明によれば、裁断済ウェブWcの裁断面の傾斜を抑制して、すなわち、裁断面を裁断済ウェブWcのシート面に対して直角に近くでき、また、裁断済ウェブWcの裁断面が潰れること、すなわち、裁断面の変形を抑制できる。その結果、本発明によれば、裁断面の性状が良好な、高品質な裁断済ウェブWcを作製でき、さらに、裁断済ウェブWcをロール状に巻回した際にも、端面の外観が美しいロールが得られる。
なお、丸刃12の回転方向が図1とは逆の場合や、丸刃12への進入方向が図1とは逆の場合には、押上げおよび押下げ、ならびに、上下は、上記の説明とは逆になる。
また、進入シフト角度θが0°よりも大きい、すなわち、進入シフト角度θが正の値であると、丸刃12への進入によるウェブの押下げ力が発生し始め、これに丸刃12の回転摩擦による下向きの力が加わるため下方向にウェブWが変形してきれいな裁断が困難になる等の不都合が生じる。
従って、丸刃12へのウェブWの進入による押上げ力と、丸刃12の回転摩擦による押下げ力とが近づき近付くように、ウェブWの搬送速度、丸刃12の回転速度、進入シフト角度θ等を調節するのが好ましい。例えば、進入シフト角θが0°付近では、丸刃12の回転速度を低減することで、丸刃12への進入による押上げ力と、丸刃12の回転摩擦による下向きの力とを釣り合わせることができる。逆に進入シフト角θが−70°の近辺では、丸刃12を刃物を現実的な範囲で速く回すことで、丸刃12への進入による押上げ力と、丸刃12の回転摩擦による下向きの力とを釣り合わせることができる。
この丸刃12への進入による押上げ力と、丸刃12の回転摩擦による下向きの力とを釣り合わせ易い等の点で、進入シフト角度θは−60〜−30°が好ましく、−55〜−35°がより好ましい。
前述のように、本発明によれば、裁断面の傾斜や潰れを抑制して、裁断面の性状が良好な高品質な裁断済ウェブWcが得られる。
具体的には、本発明のシート状物は、図2に示すように、裁断面における刃物軌跡のシート表面との交点と刃物軌跡のシート裏面との交点を結ぶ線を直線Zとした際に、この直線Zと、裁断面の延在方向すなわちシート表面とが成す角度αが、50〜70°である。
すなわち、本発明のシート状物は、裁断面の性状が良好な、裁断面における刃物軌跡と、裁断面の延在方向とが成す角度αが50〜70°であるシート状物である。
しかしながら、本発明は、これ以外にも、ウェブWを固定して、丸刃を移動することにより、ウェブWと丸刃とを、丸刃の回転方向に相対的に移動してもよい。あるいは、ウェブWと丸刃との両方を移動することにより、ウェブWと丸刃とを、丸刃の回転方向に相対的に移動してもよい。
なお、RtoRの利用や装置の簡略化等を考慮すると、図1に示す裁断装置10のように、丸刃12は移動せずに。ウェブWを搬送することにより、ウェブWと丸刃12とを、丸刃12の回転方向に相対的に移動するのが好ましい。
例えば、本発明は、カットシート状の被裁断材料を裁断して、目的とするサイズのカットシート状のシート状物を作製するものであってもよい。
図1に示すような裁断装置10を用いて、長尺なウェブWを幅方向に2枚に裁断した。
ウェブWは、厚さ40μmのCOPフィルムとした。
丸刃12は、外径が54mm、厚さが0.2mm、刃先角度が15°の両刃の丸刃を用いた。
丸刃12の回転数は42rpm、ウェブWの搬送速度は0.6m/minとした。
裁断済ウェブWcに関して、任意の位置を選択して、裁断面をキーエンスレーザ顕微鏡VK9510によって観察した。
この観察結果から、裁断済ウェブWcのシート面と直交する方向に対する裁断面の角度、ならびに、裁断面の厚さの減少量[μm]および減少率を測定した。すなわち、裁断面の角度が小さいほど、裁断面の傾斜が小さく、裁断面の厚さの減少率が低いほど、裁断面の潰れが少ない。
なお、裁断面の傾斜は、丸刃12の回転方向の上流側表面を上面、下流側の表面を下面として、裁断面の下面側の端部が上面側の端部よりも出ている傾きをプラス、逆の傾きをマイナスとした。
裁断面の厚さの減少率は、下記式
(1−裁断済ウェブWcの裁断面の厚さ/ウェブWの厚さ)×100[%]
によって算出した。
裁断面の角度は、±5°以下をA; ±5°超±10°以下をB; ±10°超をC; と評価した。
裁断面の厚さの減少率は、減少率15%以下をA; 減少率15%超をB; と評価した。
結果を下記の表に示す。
これに対し、進入シフト角度θが−75°の比較例1および75°の比較例7では、全長に渡ってウェブWの裁断を行うことができなかった。また、進入シフト角度θが20〜70°の比較例2〜6では、いずれも、裁断面の傾斜が大きく、裁断面の性状が悪くなってしまった。
以上の結果より、本発明の効果は明らかである。
12 丸刃
16,20 搬送ローラ対
18 転向ローラ
W ウェブ
Wc 裁断済ウェブ
Claims (13)
- 回転する丸刃と被裁断材料とを相対的に移動することにより、前記被裁断材料を裁断するに際し、
前記丸刃と被裁断材料との相対移動における、前記被裁断材料の相対移動方向と平行で、かつ、前記丸刃の回転中心を通る線を裁断基準線とし、
前記丸刃と被裁断材料との相対移動によって被裁断材料が丸刃に進入する位置と、前記丸刃の回転中心とを結んだ線をシフト線とし、
さらに、前記裁断基準線とシフト線とが成す角度を、前記丸刃の回転方向を正の値とする進入シフト角度θとした際に、
前記進入シフト角度θが−70°以上−20°以下となるように、前記丸刃と被裁断材料との相対移動を行うことを特徴とする裁断方法。 - 前記丸刃が両刃である請求項1に記載の裁断方法。
- 前記丸刃の刃先角度が10°以上40°以下である請求項1または2に記載の裁断方法。
- 前記被裁断材料が、ヤング率が0.01GPa以上7GPa以下のものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の裁断方法。
- 前記被裁断材料を裁断した後、前記被裁断材料の搬送面と直交し、かつ、前記丸刃の回転中心を含む面に到る前に、前記裁断した被裁断材料の相対移動方向を転向する請求項1〜4のいずれか1項に記載の裁断方法。
- 前記被裁断材料を裁断した後、裁断した被裁断材料の少なくとも1枚を支持する請求項1〜5のいずれか1項に記載の裁断方法。
- 前記丸刃と被裁断材料との相対移動は、前記被裁断材料を搬送することで行う請求項1〜6のいずれか1項に記載の裁断方法。
- 被裁断材料を裁断する裁断装置であって、
回転する丸刃と、前記丸刃および被裁断材料を相対的に移動する相対移動手段とを有し、
前記相対移動手段は、前記丸刃と被裁断材料との相対移動における、前記被裁断材料の相対移動方向と平行で、かつ、前記丸刃の回転中心を通る線を裁断基準線とし、前記丸刃と被裁断材料との相対移動によって、前記被裁断材料が前記丸刃に進入する位置と、前記丸刃の回転中心とを結んだ線をシフト線とし、さらに、前記裁断基準線とシフト線とが成す角度を、前記丸刃の回転方向を正の値とする進入シフト角度θとした際に、前記進入シフト角度θが−70°以上−20°以下となるように、前記丸刃と被裁断材料との相対移動を行うことを特徴とする裁断装置。 - 前記丸刃が両刃である請求項8に記載の裁断装置。
- 前記丸刃の刃先角度が10°以上40°以下である請求項8または9に記載の裁断装置。
- 前記被裁断材料を裁断した後、前記被裁断材料の搬送面と直交し、かつ、前記丸刃の回転中心を含む面に到る前に、前記裁断した被裁断材料の相対移動方向を転向する転向手段を有する請求項8〜10のいずれか1項に記載の裁断装置。
- 少なくとも1枚の裁断済の被裁断材料に対応して、裁断済の被裁断材料を支持する支持手段を有する請求項8〜11のいずれか1項に記載の裁断装置。
- 前記相対移動手段は、前記被裁断材料を搬送するものである請求項8〜12のいずれか1項に記載の裁断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014147361A JP6320213B2 (ja) | 2014-07-18 | 2014-07-18 | 裁断方法および裁断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014147361A JP6320213B2 (ja) | 2014-07-18 | 2014-07-18 | 裁断方法および裁断装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016022547A JP2016022547A (ja) | 2016-02-08 |
JP6320213B2 true JP6320213B2 (ja) | 2018-05-09 |
Family
ID=55269800
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014147361A Active JP6320213B2 (ja) | 2014-07-18 | 2014-07-18 | 裁断方法および裁断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6320213B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3595350B2 (ja) * | 1993-09-08 | 2004-12-02 | 三菱重工業株式会社 | 円板型刃物回転式切断装置、両面段ボールシートの切断方法 |
JP2008161949A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Toray Ind Inc | フィルム切断装置、フィルム切断方法及びフィルムロール体の製造方法 |
-
2014
- 2014-07-18 JP JP2014147361A patent/JP6320213B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016022547A (ja) | 2016-02-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5381222B2 (ja) | フィルムの裁断方法 | |
TWI820156B (zh) | 玻璃卷的製造方法 | |
KR102121629B1 (ko) | 기능성 필름의 제조 방법 및 웨브 반송 장치 | |
JP5508034B2 (ja) | 切断装置 | |
US9937701B2 (en) | Removing unit and removing method | |
JP2013129464A (ja) | ガイドローラ | |
JP5877257B2 (ja) | 光学フィルム積層体ストリップを形成する装置及び方法 | |
JP6320213B2 (ja) | 裁断方法および裁断装置 | |
JP2012200824A (ja) | フィルムの裁断方法 | |
JP2015151247A (ja) | 用紙折り装置及び画像形成装置 | |
WO2016067916A1 (ja) | 溝付ローラー、ならびにこれを用いたプラスチックフィルムの製造装置および製造方法 | |
JP4780246B2 (ja) | スリット帯板の蛇行防止装置 | |
JP7292575B2 (ja) | 搬送ローラおよびスリット装置 | |
JP5431248B2 (ja) | ウエブ裁断装置 | |
CN104349757A (zh) | 用于制造用于吸收制品的连续片材的复合体的方法及其设备 | |
JP6295602B2 (ja) | フィルムの搬送装置及び搬送方法、並びに、フィルムの巻回体の製造装置及び製造方法 | |
JP3164798U (ja) | シート切断装置 | |
JP6096172B2 (ja) | 伸縮積層体の製造方法および装置 | |
JP6226470B2 (ja) | 吸収性物品の搬送装置および搬送方法 | |
JP5816219B2 (ja) | ガイドロール及びウェブ搬送装置 | |
JP2019116335A5 (ja) | ||
JP2018122946A (ja) | 搬送装置 | |
JP2013027950A (ja) | 短冊状シートの採取装置 | |
JP2008239308A (ja) | 位置制御ロールおよびシート状物の製造方法 | |
JP2018203464A (ja) | ガラスチョップドストランドマットの巻回体の製造方法およびガラスチョップドストランドマットの巻回体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160901 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170815 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171004 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171031 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20171214 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180104 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180306 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180403 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6320213 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |